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『エイリアン・ネイション』(88)(1991.2.3.日曜洋画劇場)大量の異星人が移住してきた近未来のロサンゼルス。地球人の刑事サイクス(ジェームズ・カーン)と異星人の刑事ジョージ(マンディ・パティンキン)がコンビを組み、異星人社会にはびこる麻薬ルートを追う。この映画、表向きはB級SFの乗りで作られているが(ジェームズ・カーンがこういう映画に出てしまうとは…)、その奥には、今の病めるアメリカが抱える人種問題や、日本をはじめとする他国の進出に対する畏怖の念が込められているような気がする。例えば、この映画のエイリアンの相棒を黒人に置き換えれば、『夜の大捜査線』(67)や『リーサル・ウェポン』(87)になり得るし、『ブラック・レイン』(89)で描かれた、日本人の中に一人で取り残されてしまったマイケル・ダグラスは...ジェームズ・カーンの映画その5『エイリアン・ネイション』