マストが星を連れて行く
水平線に 今、夕日が近づいたと思ったら あっという間にもう夜の帳が下りる さっきまで向こうで待っていた月がくっきり浮きあがる 眠気覚ましは用意した! 向かう先に闇が大きな口を開けている 新しい世界へ踏み込むように目を凝らす 夜光虫はキラキラ夢の花道 月が雲の間に隠れると星たちが騒ぎ出す 先人たちも見ていたであろうか同じ星空を 本能を研ぎ澄ます夜空と波の音 降り注ぐ流星 ためしに願い事を祈ってみよう 頭上でマストが星たちを連れて行く 遠く前方に緑の灯、赤い灯 どんな船が何を載せて行くのだろう どこから来てどこへ行くのか 姿も見えない灯火だけの景色 夜間航行、旅路はまだ続く。
2024/12/16 10:30