ピアノ曲の時代背景や作曲家の人生を綴っています。 https://college.coeteco.jp/s/piano_jotatsu「練習中に抱く疑問や悩みをその場でサポートして解消すること」を目指しています。
糸車が奏でる音楽の物語:エルメンライヒ「つむぎ歌」と、糸車にインスパイアされた名曲たち
アルベルト・エルメンライヒが作曲した「紡ぎ歌(Spinning Song)」は、軽快でリズミカルなメロディが特徴のピアノ曲です。初心者でも演奏しやすく、子どもから大人まで幅広い層に親しまれています。 作曲者のエルメンライヒは、俳優や詩人としても活躍した多才な人物として知られています。この記事では、エルメンライヒの「つむぎ歌」の魅力に加え、他の作曲家による「つむぎ歌」も紹介しながら、その魅力を多角的に掘り下げていきます! アルベルト・エルメンライヒとは? アルベルト・エルメンライヒ(1816年~1905年)は、ドイツのシュヴェリーンという町で生まれ、俳優や詩人、作曲家として幅
ジャン・シベリウスと「樅の木」:フィンランドの自然を描いたピアノ曲の魅力
ジャン・シベリウス(1865–1957)は、フィンランドを代表する作曲家で、その作品には北欧の大自然の風景やフィンランド人の精神が色濃く反映されています。また、フィンランドでは独立運動の象徴的存在としても知られています。 彼が作曲したピアノ曲の中でも特に有名な「樅の木」Op. 75-5は、北欧の自然を思わせる美しい旋律が特徴的です。この穏やかで親しみやすい作品は、演奏を通じて感受性や表現力を自然に育むことができる楽曲として親しまれています。本記事では、この作品の魅力とともに、シベリウスの人生についても詳しく探っていきます。 シベリウスの若年期と音楽の道 シベリウス(1865
C.P.E.バッハの《ソルフェジエット》:バロックから古典派への架け橋と後世へのインパクト
バッハと聞くとヨハン・セバスチャン・バッハ(Johann Sebastian Bach、以下略してJ.S.バッハ)が思い浮かぶかもしれませんが、実は彼の次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(Carl Philipp Emanuel Bach、以下略してC.P.E.バッハ)も、当時は父を超えるほどの名声を持っていた作曲家でした。 彼は特に、即興演奏の技術とダイナミックな表現力で名を馳せており、バロック後期から古典派初期への移行期を代表する作曲家として親しまれています。今回は、そんなC.P.E.バッハが後の作曲家たちにどのような影響を与えたのか、そして彼の代表作の一つである《ソル
ブルグミュラーの世界:異国文化の魅力を感じる「アラベスク」が生まれた背景
ヨハン・フリードリッヒ・ブルグミュラー(1806–1874)は、ドイツ出身のピアニスト兼作曲家です。彼は子どもや初心者向けの練習曲集を多数残しており、中でも「25の練習曲」はシンプルでわかりやすい構成と音楽的な美しさを兼ね備えています。この曲集は、ピアノを始めたばかりの人でも楽しめる作品として今も多くの人に愛されています。 今日は、「25の練習曲」のアラベスクに焦点を当て、ブルグミュラーがこの練習曲集を作った背景や、「アラベスク」という曲名の由来について詳しくご紹介します!
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