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こあのみずたまり https://coaqua.blog.fc2.com

子犬ばりに元気な不登校中学生!WISC-IV 知覚推理(PRI) IQ:141/処理速度(PSI)104の凸凹のんびり屋。フォルケホイスコーレで人生を謳歌中!自作のショートショートや絵、写真でへんちくりんな心象風景を刻みます。

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2023/04/28

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  • 哀れな虫

    なんということだろう。気づいたら魂と体が離れていて「このままだとあなたはほんとうに黄泉の国へ行ってしまいますよ」早く次の体を見つけないと、と栗とネズミが合体したような者に言われたものだから俺は焦ってそばにいた物に乗り移ったのだが・・・・まさか、芋虫だとは。しかも、こいつも魂と体が離れているようだ。これが自分の体になったのか・・・その頃なんてことだろう!僕は水が足りなくて干からびそうになっていて、気...

  • 入れ替わり

    会社に、歩行者用信号機の緑のが出社してきた。「や、おはようござっす、今日もよろしくおねげえっす」あまり丁寧とは言えない口調で緑のやつは言った。みんな、驚きを通り越して逆に冷静になっている。まあ、害はなさそうだし、このまま放っておくか、と栗杉部長が思ったのは、間違いだった。「あ、コーヒーこぼしちまいましたぁ、すんませーん」「あ、すんませーん、データ全部消しちまいましたー」「え、そんなこと頼まれてたっ...

  • 懐中電影

    人間は、暗いと物がよく見えないため、懐中電灯を使う。もぐらは、明るいと眩しくて見えないため、懐中電影を使う。影を放出し、見えやすくするのだ。でも最近では、人間でも薄暗いところでゆったりと過ごしたい者もいるらしく懐中電影をもぐらに貸してもらうらしい。でも最近では、もぐらでも明るくパーッといきたいもぐらもいるらしく懐中電灯を人間に貸してもらうらしい。...

  • すかすかサランゲデル

    サランゲデルは内臓が一つもない口から取り込んだデソギミはまるで風船のような体の中にぽとんと落ちてそのままためられてためられてデソギミは溢れ出しています...

  • 毛づくろいDAY

    うーん、落ちないにゃあ、ぺろぺろぺろ足の先までぺろぺろぺろぺろぺろぺ・・ん・・もう朝・・!...

  • 自分だらけ

    朝起きると、何かいつもと違うような気がした。顔を洗い、歯を磨き、服を着替え、テレビをつけると、そこには自分が映っていた。目を擦り、もう一度顔を洗い、テレビを覗き込む。うん。僕だ。僕がニュースを報道し、その後、僕が天気予報を言いそして僕が僕とおしゃべりをしている。「・・・・・・・・・・」これは夢か?自分の脳が信じられない。まあとにかく、早く仕事に行かないと遅刻になってしまう。僕は頭の中の「?」を振り...

  • 脳内フラペンツ

    きんきろくんが、かんかろくんにデツチツユをした。そんな言葉を、一人の男がつぶやいていた。意味がわからず、なんだそれは、という人が最初こそいたもののもう今では誰もそのことに触れず、この人はこういう人なのだなと、理解するようになった。でも実は、その男の脳内は、フラペンツ星と一体化していたのだ。今日もフラペンツ星では、きんきろくんが、かんかろくんにデツチツユをしている。...

  • にゃーの告白

    「あのな、俺な・・実はな・・・・・・・・昨日・・・おねしょしちまったんだ・・・!」...

  • 納豆ブーム

    世の中に、納豆ブームが訪れた。それも、ただの納豆ではない。『ブルー納豆 これで健康!』その納豆のパッケージには、そう書かれていた。中を開けると、溢れんばかりの青カビをまとった納豆が顔を出す。どうやら、その青カビが美味しいらしく健康にもいいらしいため、ブームになっているというわけだ。『売り切れました』その札が置かれるのはまだ太陽がてっぺんに昇る前。そのため、人々は我先にと、納豆売り場へと向かう。そし...

  • 人間素材

    「世界もだいぶ出来上がってきましたね。さあ、この世界の人間達の材質はどうしますか」「うーん、木製はどうだろうか」「うーん、なんかしっくりこないなあ。 もうちょっと柔らかめな素材・・・そうだ。水製がいいんじゃないか」「あああ、溶けていってしまった」「次はどうしましょうか」「うーん、視点を変えて糸製とか」「うわああ、ミイラみたいになってしまった。やめやめ。 うーん、なんかどれもしっくりこないなあ」「自...

  • き、お、く、が、

    段々と、人間の記憶力がなくなってきていると気づいたのは、剛須第一学校の先生だった。生徒に教えているとき、ふと何を言おうとしていたのかを忘れてしまうのだ。先生は自分だけかと思って焦ったが、いつもは成績優秀な子が、暗記テストで低い点数を取ったりしていてこれは全員なのだと実感した時には、ほっとしたようなほっとしないような気持ちになった。1月1日「じゃあ、これから・・えっと、んー・・・ああ、算数の授業を始め...

  • おとぎの国のおとぎ話

    ある女の子が、おとぎ話に夢中になっていた。「うふふ。あたしもお姫様になってみたいなあ」そう呟く女の子の周りには、絵本がたくさん散らばっていた。「ヘンゼルとグレーテル」「人魚姫」「赤ずきん」・・・「そんなおとぎ話みたいなこと言ってないで、ご飯にするわよ」「はぁい」置いていかれた絵本たち。「赤ずきん」の絵本の中では・・・・赤ずきんは、おとぎ話に夢中になっていた。「はあ、あたしも『しゃかいじん』になって...

  • ブラスチック

    この橋はブラスチックで出来ている。プラスチックじゃないよ、ブラスチック。何かプラスチックと違うわけでも、同じわけでもない。この橋は、ブラスチックなんだ。...

  • とびの穴

    あれがあたしの未来の姿か。あたしも、星みたいに最後は小さく圧縮されて終わるのかな。・・いや、終わらない。星だって、小さくなった後、ブラックホールになるんだ。あたしも、きっと・・その数年後地球は、突如現れた茶色いブラックホールに吸い込まれていったという。...

  • 13月の世界

    「もうすぐ13月だね」隣の虎が言う。そうだね、としか僕には言いようがなかった。「僕はもうすぐ13歳だから、そっちの世界に行くんだね」僕が言う。さみしいわけではなかったけれど、自分と別れるのは嫌だった。「大丈夫。ぼくがいるさ。」虎が言う。いつもは頼りない虎だけど、なんだか今日は頼もしい。「うん。」僕は、体からぺりぺりと剥がれていく、もう一人の僕にさよならを言って13月の世界へと、一歩を踏み出した。...

  • 玉ねぎ詐欺

    玉ねぎ詐欺にご注意を!玉ねぎ詐欺とは、玉ねぎの皮を剥いている人に凶悪な玉ねぎの精が取り憑いて、もう皮は剥き終わっているのに、残っている貴重な果肉をもどんどん剥いてしまう催眠術をかけられてしまう詐欺。おかげで、ただでさえ高い玉ねぎが全く無駄になってしまうのです。ですので、玉ねぎを剥くときは特に用心してくださ・・・・なんだって。えー、ただいま、とうもろこし詐欺が多発しているとの速報が入りました。どうや...

  • 宇宙船

    「必ず、またたび星を見つけて帰ってきます。」...

  • 耳で食べましょう

    ある日を境に、人の目は音を聞くものになり耳は物を食べるためのものになり、口は見るためのものになりました。つまり、耳をすますには目を見開かなくてはならず何かを食べるには耳の中へ運ばなくてはならずよく物を見るためには、口を開かなければならなくなってしまったのです。人々は困りました。でも、いく年も過ぎ、もうそれが普通となってしまってからは、もう何も違和感を持たなくなったのです。ところが、またある日を境に...

  • ホンキー

    いつも使っているほうきの先。そこにはちゃんと一本一本、「ホンキー」という職業の生き物がゴミを捕まえて食べているのです。そして、その生き物のお腹が空くと、ホンキーというアルバイトをするのです。ほうきになれば、お腹いっぱいホコリを食べられます。でも、これよりもっともっとお腹が空いているホンキーは、掃除機の口に取りついて、もっとお腹いっぱい食べられるのです。ここだけの話、ホンキーは、昔のほうきの先祖らし...

  • へんてこ

    火星へ行った時に、持ち帰ったチンアナゴのような石は、今でも、水槽の中でひょこひょこしている。水槽に同居している、僕の髪の毛から生えてきたキノコのようなヒトデは相変わらず、チンアナゴを体に取り込もうとしている。そして、僕は、時計のようなうさぎの鼻から出てきたんだとか。...

  • しっぽ

    「誕生日プレゼントに何が欲しい?」私の問いかけに、3歳の息子は「しっぽが欲しい。」と答えた。「わかった。なんとかするよ。」私は答えて、後悔した。いくら調べても、他人に聞いても、しっぽを生やす方法などない。息子は「ねえ、しっぽはまだ?」と仕切りに聞いてくる。そこで私は、「たくさんお手伝いをしたら、しっぽが生えてくるんだよ。」と言った。息子はその日から、たくさんお手伝いをしてくれるようになった。一年経...

  • ヘチマからの脱出

    くっそ、何がヘチマ王国だ!俺は一生ここから出られないのか・・・!ゆうべ、身なりのいいヘチマ星人にヘチマ料理を進められて、断れなかったのが行けなかった。食べているうちに、意識がぼやっとしてきて・・・「ヘチマ王国へようこそ。」気づいたらここにいたんだ。どうやって脱出しろってんだ!どうやって・・・・「ガラガラガラガラ」「私、先風呂入るねー」ハッ、誰か入ってきた!おおっ、俺のヘチマを掴んだぞ。うわああ、何...

  • おふろん

    お麩は、いつも体が汚いのです。なぜかというと、お風呂に入ると体が溶けてしまうからです。溶けなかったとしても、この後の生活がとても大変になるのです。ふにゃふにゃで、よろけて、ぶつかって、凹んで、千切れて・・それでも、たまにいるふにゃふにゃのお麩は、潔癖症なのかもしれません。...

  • むいてむいて

    手の爪を剥がすと、さらに爪がある。さらにはがすとさらにある。さらにさらにはがすとさらにさらにある。さらに剥がすと、木が生えてくる。木の皮を剥がすと、木の皮がある。さらにさらに剥がすと、豚が飛び出す。豚の尻尾を抜くと、振り出しに戻る。...

  • 美味しい雨

    ある子供が、空に浮かぶ雲を、わたあめにしたいと思った。その子供はやがて大きくなり、資金を集めて巨大わたあめ機を作った。その機械からどんどん、大空に向かってわたあめが放出されて行く。これでよし、と、子供のような大人は喜んだ。「ポツン」「ん?雨か?」何やら冷たいものが・・「コツン」「いてっ」なんだと思った瞬間、「コツン、コツコツゴアーーー」大ぶりだ。あたりが霞んで見えなくなった。「痛っいたい痛いいい」...

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