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こあのみずたまり https://coaqua.blog.fc2.com

子犬ばりに元気な不登校中学生!WISC-IV 知覚推理(PRI) IQ:141/処理速度(PSI)104の凸凹のんびり屋。フォルケホイスコーレで人生を謳歌中!自作のショートショートや絵、写真でへんちくりんな心象風景を刻みます。

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2023/04/28

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  • 痩せたいゴシック

    ある、太ゴシックのフォントの文字がいた。その太ゴシックは、ダイエットをしたがっていた。「うう〜ん、私も細い明朝みたいになりたいなあ・・」それで、太ゴシックはジムに通い、ものすごく頑張って少しずつ痩せていった。ーーやがて、全ての図書館の本から、太ゴシックが明朝へ変わってしまったとか。...

  • ハダカネズミ特急

    僕はセールスマンをやっている。それも、洋服の。「うちの会社で作るジーンズは伸びが良く履き心地が・・・」・・・・疲れた。多く売れ残った洋服の重みが肩にくる。僕が駅のホームで電車を待っていると、ピンポンパンポンとアナウンスが聞こえてきた。「ただいま、ハダカネズミ特急が通ります。お急ぎの方は申し訳ありませんが、少々電車の到着が遅れると・・」そう言い終わらないうちに、がたんごとんと音がして、車両が近づいて...

  • 虫ではないもの

    この虫なんだろう。びっくりするくらい大きくてとっても優しい目をしてる。かりんとうをあげたら喜ぶかな。・・でもバレたら、飼育員さんに怒られちゃう。ーーこれは虫ではない。...

  • カツオカカオ

    ある、チョコレート工場で、カカオが入った容器がひっくり返ってしまった。ある、おかか弁当がバッグの中でひっくり返ってしまった。それが、同時に・・これでは「まさかさ現象」が起こってしまう。ひっくり返すとお互いになる言葉、たとえば「カカオ」と「おかか」が同時に逆さまになると、お互いにに入れ変わってしまうのだ。そのチョコレート工場で作ったチョコはカツオブシ臭かったとか。そのおかか弁当は、妙に苦かったとか。...

  • ベントーザンカ

    日曜日。久しぶりに、ブロッコリー山に登ろうかな。今は冬。道は雪だらけだから、色々対策をして行こう。いつもの登山用グッズを身につけ、さあ出発だ。・・でも、昼までには戻らないとだな。道は滑るが、そのスリルがまたいい。息を切らし、山頂へやっと着いたときには、もう12時になりかけていた。急いで戻らないと!何度も道を滑り落ちながら、猛スピードで降りて・・そのとき、足元がぐらっと揺れた。・・ああ、間に合わなかっ...

  • ネギ星人

    スーパーでネギを買おうとして、私は手を止めた。そうか。もうすぐアレがやってくる。今のうちにできるだけ他の野菜を買っておかなくては。いや、買ったところでだめなんだ。事の起こりは5年前・・私はいつものようにスーパーで買い物をしていた。トマトを買おうとして手を伸ばすと、それがネギに変わった。私はびっくりして顔を上げた。・・すると、あたりはネギだらけになっていたのだ。もやしがあったところもネギ。醤油があっ...

  • 世の中もじゃじゃ

    世の中のものの全ては、拡大するとこれになるらしい。なぜかはわからないのだけれど、これが全ての原点になっているものなのかもしれない。空気さえも、拡大するとこれが見える。顕微鏡のレンズに、これがくっついているだけかもしれないけどね。...

  • かぼちゃん

    草花は花粉を受粉することで、実を作ります。でも、ある時、植物が好きな女性が自分は植物と結婚して、植物との子供を作りたいと思いました。そこで、まず自分のタイプのカボチャに、プロポーズをして、指輪をはめました。そして、女性は自分の耳垢を、耳かきの先についているポンポンでくっつけそれをかぼちゃの大きい花に擦り付けたのです。何週間か後。そこには、これまた大きなカボチャができていました。見るからに美味しそう...

  • 便利な木々

    木にマスクがたわわに実っているのを見つけた人は、最初どう思っただろうか。このご時世、マスクがたくさん必要。だから、見つけた人はきっと喜んで収穫しただろう。でも、よく見ると、マスクが実としてついているのではなく木の葉がマスクに変化したもののようだ。しかも、どの木にも、どの植物にも、マスクが実っているのだ。人々はたくさん収穫し、木に残ったマスクは枯れて、土に還った。すると、木にメガネが今度はどっさりつ...

  • 毛のひみつ

    猫という生き物は、全身の毛を引っ込めたり伸ばしたり、赤くしたり青くしたりできるのです。だから、夏には人が見ていないところでこっそり丸裸になり、冬には姿が見えなくなるくらい毛を伸ばすのです。毛がないへアレスキャットは、普通の猫が夏に毛を引っ込めた時に、もどし方を忘れてそうなったそうだとか。毛の色も変えられるので、ひまわり畑で敵に見つかった時は、全身を黄色に染め、擬態します。草むらの時は、緑色です。ま...

  • 歯ウス

    今日も、気持ちの良い朝だ。朝ごはんを食べようとしていると、チャイムが鳴り、隣に住む藤原さんが入ってきた。「これ、いっぱい手に入ったからよかったら食べて。」お礼を言い、それを受け取る。さあ朝ごはんだ。うちで採れたものも美味しいが、お裾分けの品も美味い。お腹が膨れたら、さあ活動開始。家を溶かして・・黒くして・・ーー「ぎゃいい!痛い!」僕はほっぺたを押さえる。「甘いものばかり食べてるからよ。」お母さんに...

  • ワンコインランチ

    「ワンコインランチ」そう書かれた看板を見て、男のお腹がキュルルとなった。そう、男は今とてつもなくお腹が空いているのだ。「ワンコインなら、いいだろう。」男はそういい、導かれるようにレストランに入っていった。ほとんど無意識でランチを頼み、運ばれてきたものを無我夢中でがっつく。それは、ワンコインにもかかわらず、極上の味だった。ほとんど飲むようにそれを平らげ、口のまわりを舐め回しながら、男は会計をした。「...

  • ハエの出演料

    テレビなどで、出演者に出演料を払うことがあるだろう。でも、そこに写っていたハエや、野菜や、木。そのようなものにも出演料を払わなくてはおかしいではないか。誰かの発言はどんどん広がっていき、ついにそれが当たり前の時代になってしまった。まず、撮影中に写り込んできたハエ。そのハエに、千円札をやる。でも、ハエは見向きもせずどこかへいってしまった。次に、畑を写したときに植わっていた白菜。そこに千円札を置く。で...

  • よこしまな王様

    ある所に、とても横縞の模様が好きな王様がいた。国民には全員、横縞の服を着るように命じ、少しでも違う柄の服を着てしまうと、島流しの刑にする。影では、縦縞や無柄、水玉模様などの服を密売している者もいるらしく、王様は、国民の中から横縞以外の服を着ている者を見つけ出すための係を作った。その係を「横縞取締係」と名づけ、王様はニンマリと笑う。横縞取締係は優秀で、毎日一人は必ず連れてくる。連れてこられた無様な国...

  • レンジャーの決意

    これは蓮華の花の中に住むレンジャーと言うお姫様の話だ。レンジャーは、とってもお淑やかで優しくて、美しい女の子だった。でも、レンジャーは、気に入らないことが一つあった。それは、名前だ。レンジャーと聞くと、大抵はアカレンジャーやスーパーレンジャー・・・戦隊モノにつける名前だ。レンジャーは、戦うことが大嫌いなのに、なぜこんな名前が・・・レンジャーはしくしくしくしく、なん億年も泣き続けた。すると、長いこと...

  • 幸せを運ぶきゅうり

    こ、こ、これは幸せきゅうり・・!これが育った畑の土の下には、とんでもないお宝が埋まっているんだとか。そして、これを食べた人は一生いいことばかりが起こる。そしてそれに関係なくとにかく美味しいらしい・・・でも、気をつけなくてはいけない。これによく似たきゅうりで、この模様が逆の色のきゅうりがある。それは・・・不幸きゅうりだ。それを食べてしまうと、一生その人は貧乏で病気がちで不幸になってしまうらしい。でも...

  • 消費期限

    「ふわあ〜終わった・・」俺は大きく伸びをした。仕事が夜遅くまで終わらなかったのだ。とその時、俺の腹がキュルルと音をたてた。時計を見ると、もうすぐ12時になるところだった。こんな時間に食べるのもどうかと思うが、腹が減って仕方がない。散らかった部屋の中から俺は食パンを見つけ出し、口に入れようとしたその時。「うわああああ!なんだこれは!」急にカビがブワッと生えたではないか。あまりびっくりして俺は食パンを落...

  • 悪循環

    今から3年後・・地球の半分が原始時代、半分が未来・・になってしまった。未来では機械が溢れすぎていた。人間に出会う方が難しいほど、世の中はAIまみれだった。原始時代では、まだ当然機械など無かった。ある時、未来では、全自動椅子に座った政治家が、空中ディスプレイを通じて全市民に訴えていた。「このままでは、私たちはロボットに世界を乗っ取られてしまいます。 さあ、思い切って機械を全部捨てましょう!」世間は賛成...

  • 輪ゴム街

    輪ゴム王国へようこそ!ここは、輪ゴムだけでできた街でございます。また、私たちも皆、輪ゴムでございます。あ、申し遅れました。私、ワンゴと申します。さあ、では、街をご案内しまs・・なんだって。お前はゴムーンだな。あ?お前んとこの街の方が、ゴムの伸びが良くて美しいと。・・やんのかコラ。ヤァっ!とやっ!!ボカスカッ、きえーい、バンバン!ババン・・・・ブチッああっやられた。・・ふん。醜い姿だ。輪を断ち切って...

  • 涙の秘訣

    俺は映画監督で、俳優の演技を毎日見ている。でも、俺は湯崎という俳優の演技が気に入らなかった。・・いや、全部がと言うわけではない。むしろ、ほとんどはいい方なのだ。だが・・涙を流すシーンがどうもいかんな。いつも自力で涙を流すことが出来ないので、目薬をさすのだが、それもなんだか不自然になってしまう。それに比べて、浅倉は泣き方がうまいな。本当にうまい。自分で悲しいことでも思い浮かべているのだろう。湯崎も目...

  • ふよんすは秋に

    1年 1月5日 ふよんすは、クチキンテミンス族の一人だった。ふよんすには、足が6本しかなかった。クチキンテミンス族の特徴といえば、足が38本あること。逆に言うとそれしか特徴がないような一族だったのだ。でもその代わり、ふよんすには大きな特徴があった。羽があるのだ。クチキンテミンス族には、羽がない。ふよんすは、飛べる。地球にユセリン星が追突した時、仲間は全員38本ある足をちょこまかと動かして逃げようとしたが、...

  • 奇跡の薬

    「やっと完成したぞ・・」新田博士は、薬品を前に喜びの声をあげていた。そう、これは不老不死の薬。今までに誰もが挑戦して失敗に終わった薬だ。「これをあたりへ撒けば、世界中の人間が不老不死となるだろう。」ニュースでも取り上げられ、たちまち博士は有名人となった。そして、さあ巻こうとした瞬間。勢いよくドアを開ける音がして、赤ん坊を抱えた母親が飛び込んできた。「はあ、はあ、あの!その薬、本当に不老不死になるの...

  • 食物連鎖の罠

    あるところに、とても頭のいい農家がいた。どんなふうにいいかというと・・・農家はまず畑に、家にうろちょろしていたネズミをたくさん放した。するとタカがやってきて、ネズミを捕まえようとするが、そこでタカが罠にかかる。空へ無数に貼っておいた透明の糸に引っかかったのだ。タカは身動きが取れなくなり、気絶する。それを、ネズミやスズメ避けにするのだ。そして、畑へ食料を取りに来たネズミやスズメは、タカを見つけ逃げよ...

  • 逆転

    家に帰り一息ついたところで、男はカバンを忘れたことに気がついた。焦った男は、藁にもすがる思いで忘れ物センターに電話をすることにした。プルルル・・プルルル・・「はい。こちらは忘れ物センターでございます。」自動音声だった。〇〇の場合は1を、などということをさせられるのだろう。そう思った男だったが、意外な答えが返ってきた。「何をお忘れでしょうか。」それを機械に言っても、わかってくれるというのだろうか。男...

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