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2022/07/14

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  • 大晦日

    働くや大つごもりのトラクター一年の最後の日で、十二月末日のことをいう。大晦日(おおつごもり)、大三十日(おおみそか)、大年ともいう。晦日とは月の末日のこと。十二月末日は一年の終わりであるため、大の字を添えて大晦日という。散歩をしていると、大晦日にも拘わらず、畑ではトラクターが働いていた。大年の畑に散策怠らず大晦日

  • 冬草

    冬草を踏んで小鷺を立たせけり冬になっても青さを残して枯れ残っている草の総称。本来は枯草も含めて冬草のはずであるが、俳句では枯れた草は「枯草」「名の草枯る」などの別の季語として扱い、「冬草」「冬の草」の場合は、青草を詠むようになった。「冬青草」という呼び方があるのも、同じ美意識によるものである。冬草を踏んで川べりに近づこうとしたところ、陰に隠れていた小鷺が驚いたのか飛び立って行った。木に凭れ座りたしとも冬の草冬草

  • 冬の川

    底までも日差し遍し冬の川冬の寒々として水嵩の減った川のことをいう。太平洋側では冬に雨量が少ないため、川の流れが細くなる。枯れた草木の間を流れる川は、荒涼たる冬を感じさせる。水嵩の減った冬の川には、水底まで日差しが遍く差していた。冬川にむき出しの石渡れさう冬の川

  • 冬の月

    人の世も森も照らせり冬の月冬の青白く寒々と照る月をいう。冬の月は他の季節の月に比べて小さく引き締まって見える。寒さの中に見上げる月は、一層凄絶な美しさである。冬の月が寒々と輝いていた。月は人の世も照らし、森も照らしていた。ボルックスを今宵は連れて冬の月冬の月

  • 水仙

    水仙に傾きし日や川堤ヒガンバナ科の多年草。地中海沿岸原産。関東以西の海岸近くに自生するが、観賞用に栽培され、切り花としても好まれる。葉の間から花茎が伸び、その先に芳香のある数個の花を横向きにつける。白や黄色の花の中心に筒状の副花冠がある。園芸種に八重咲きや純白のものもある。全草有毒。福井県の越前岬や静岡県の爪木崎は群生地として有名。川堤を歩いていると、水仙が咲いていた。傾いた日が水仙に差していた。今は亡きひとの面影水仙花水仙

  • 枯葎

    坂道の車を避けて枯葎ものに絡みもつれたまま枯れ果てている葎をいう。主に金葎(かなむぐら)のことだが、これと限定せず、枯れたままものに絡みつく蔓草ととらえてよい。夏の間は繁茂するが、冬の枯れ朽ちた様子は哀れである。狭い坂道を上ろうとしたら車が来たので端に避けた。すると、そこには暖かそうな色をした枯葎があった。青空を独り占めせり枯葎枯葎

  • 冬晴

    冬晴や畑のなかの屋敷森冬の晴天をいう。太平洋側では晴れの続く日が多い。寒い日が続いたあとに青空が広がり、穏やかな暖かい日がやってくる。「冬日和」は、穏やかに晴れ渡った冬の日和をいう。冬晴となり、風物がはっきりと見えた。そんな景色として、畑の中の屋敷森があった。真白きは給水塔や冬日和冬晴

  • クリスマスイブ・聖樹

    漆黒の空に聖樹の灯りけりクリスマスマーケットクリスマスの前夜。12月24日の晩をいう。キャンドルナイトクリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う祭りで、12月25日に行われる。最近では日本でも各地でクリスマスマーケットが開かれ、若い人たちで賑わっている。広場に大きなクリスマスツリーが設けられていた。それは、漆黒の空のもと点灯され、美しい輝きを放った。クリスマスイブの歌声コンコースクリスマスイブ・聖樹

  • 枯芝

    枯芝に犬を連れねば手の空きて庭の芝生や野原の芝草が冬に枯れること、また、その芝草をいう。一面茶色になった芝は、日が降り注ぐと暖かそうに見え、風や曇の日にはいかにも寒々とした感じになる。枯芝には椋鳥や鶫が降りて、虫を啄んでいたりする。枯芝には犬を連れて歩いている人があちこちに見られた。こちらは犬を連れていないので、手持無沙汰であった、人を見ずマレットゴルフの枯芝に枯芝

  • 冬至

    雲浮かぶ冬至となりぬ川堤二十四節気の一つで、太陽の黄経が二七〇度に達したときをいう。陽暦十二月二十二日頃に当たる。北半球では一年のうちで昼が最も短く、夜が長い。この日を境にまた日が長くなってくるところから「一陽来復」ともいう。川堤を歩いた。今日は冬至。切れ切れの雲の浮かぶ日となった。近づくは月と木星冬至の夜冬至

  • 冬木

    ジョギングのちらと冬木を見上げけり落葉樹、常緑樹を問わず冬の寒さに耐えている一切の木々を指すが、いかにも冬木らしいと感じるのは、葉を落とし切った落葉樹である。普通、一本あるいは数本の木を指すが、「冬木道」「冬木原」などは冬木立に近いイメージになる。「冬欅」のように具体的な木の名をいうこともある。ジョギングをしている人がやってきた。大きな冬木の前に来ると、ちらりと冬木を見上げて走って行った。江戸よりの用水沿ひや冬木道冬木

  • 冬の暮

    川沿ひを縄文人も冬の暮冬の夕暮どきをいう。冬は、早々と日が落ちるとともに急に冷え込み、家々には灯がともる。その後すぐに夜の闇に包まれるまでの短いひとときだが、しみじみとした情感がある。川沿いを歩き、冬の暮となった。そういえば、縄文人は川の近くに竪穴式住居を作って暮らしていたようだが、このように川沿いを歩いたのだろうか。波の如き雲広ごりぬ冬の暮冬の暮

  • 冬木の桜

    正門に枝垂れてゐたり枯桜桜紅葉が散り尽くした後の冬枯れの桜の木のことをいう。花時の華やかさを内に秘めた枯れ姿に、独特の味わいがある。「冬木の桜」は「冬桜」ではなく、独立した季語である。小学校の正門脇に冬木の桜が枝垂れていた。葉を落した枝垂桜の枝が美しかった。夕雲の染まり冬木の桜かな冬木の桜

  • 人参

    人参を手早く箱に農夫婦セリ科の二年草。地中海地方原産。東洋系と西洋系があり、前者は十六世紀に、後者は江戸時代末期に中国を経て渡来した。根を食用とするが、東洋系は長く、西洋系は短い。根の色も黄、橙、赤など品種によって異なる。漢名は、胡蘿匐(こらふく)。人参畑があった。農夫婦が黄色いプラスチックの箱に、葉の茎を切っては手早く入れていた。人参の乱切り入れむポトフにも人参

  • 冬鷺

    冬鷺の翔てば思ひのほか大き冬に見かける鷺のことをいう。主に留鳥である小鷺や青鷺が多い。鷺の多くは南方へ渡って越冬するが、「残り鷺」と呼ばれるものは、渡りをする鷺(中大鷺など)で怪我をするなどして日本に残っているものをいう。川に冬鷺がいた。それが飛び立つと意外と大きく見えた。夕暮の川に影なし残り鷺冬鷺

  • 枯草

    枯草の広がれば山見えてをり冬になって枯れた草の総称である。枯草はその枯れた草が一面に広がっている状態をいう。山野の草の場合も、庭の草の場合もある。茂っていた草が枯れ果てた様子は、その姿も色も侘しい。枯草が広がっているところがあった。そこからは、遠くに山並みが見られた。枯草に珈琲ブレイクしてをりぬ枯草

  • 枯菊

    菊枯れてゆくや瀬音を前にして寒さや霜などで傷つき、やがて枯れてゆく菊をいう。華やかな花が枯れていくのは無惨である。枯れていく中で、花がまだ色を残しているさまは、かえって哀れをさそう。川堤を歩いていると、枯菊が見られた。それは瀬音を前にしながら枯れていった。枯菊に夕日残つてゐたりけり枯菊

  • 鼠黐の実

    ねずみもちの実や霊園の柵長きモクセイ科の常緑低木。関東以西の山地に自生するが、庭木や生垣に植えられる。六月頃、枝先に香りのある白色小花を円錐形につけ、冬に、黒紫に熟した実を結ぶ。実は鼠の糞によく似ている。乾燥したものは生薬の女貞子(じょていし)といい、強壮薬とする。霊園の柵の脇に鼠黐の実が沢山生っていた。その柵は長く続いていた。重さうな鼠のこまくら青空に鼠黐の実

  • 銀杏落葉(2)

    銀杏落葉親子が浴びて踏みしめて銀杏落葉は通常は初冬に見られるが、今年は遅れて、仲冬に入って漸く見られるようになった。絨毯のように敷かれた銀杏落葉は、踏むとふかふかとして気持ちがよい。子供がきれいな銀杏落葉を拾い集めたり、若い女性がポーズをつけて写真を撮ったりと楽しいひと時を提供してくれる。風が吹くと銀杏黄葉がはらはらと散った。その下にいた親子は銀杏落葉を浴び、そして下に溜まった落葉を踏みしめていだ。カメラマン来てゐる銀杏落葉かな銀杏落葉(2)

  • 八手の花

    木の陰にやうやく見られ花八つ手ウコギ科の常緑低木。関東以西の暖地の海岸近くの山林に自生するが、多くは庭木として植えられる。七~九裂した「天狗の羽団扇」といわれる葉があることからその名がある。初冬の頃、花茎が伸びて枝分かれし、その先に白色の小花を球状につける。翌年の初夏に、黒い球形の実を結ぶ。八手は本来十一月頃に咲くが、今年は猛暑だったせいか十二月になってようやく咲いた。それは、木の陰にひっそりと咲いていた。父逝きて十年(ととせ)余りや花八つ手八手の花

  • 冬芽

    緩やかにマレットゴルフ冬木の芽樹木及び多年草に生じ、越冬する芽のことをいう。春に萌えだす芽は、夏から秋にかけて作られ、そのまま冬を越す。鱗片で覆われたり、蝋物質、樹脂、密生した毛などで保護されて、寒さに耐えられるようになっている。年配者数人が緩やかな動作でマレットゴルフを楽しんでいた。近くには、すでに冬木の芽が立っていた。夕空の色が好きなり冬木の芽冬芽

  • 夕鴨に平穏といふ時ありぬカモ科の小形の水鳥の総称。晩秋から初冬にかけて、北方から日本各地の湖や沼などに渡ってくる。鴨には多くの種類があるが、よく見かけるのは真鴨。雄が「青頸」といわれるもので、頭と首が緑色の艶やかな羽に包まれる。味がよく鴨猟の格好の獲物とされる。夕方散策していると、川に鴨の群れが見られた。鴨の世界には平穏という時が流れていた。望遠レンズ沼の奥なる青頸を鴨

  • 冬茜

    冬茜思ひがけなく富士見えて冬の夕暮に空が茜色に染まることをいう。茜空は四季を通じて見られるが、冬は空気が澄んでいるため鮮やかな茜色になる。ただ、時間的に短く、すぐに薄れていく。散策していると次第に暮れて、空は冬茜となった。思いがけなくも、その茜空を背景に、富士山が薄墨色に見られた。川岸の木の黒影や冬茜冬茜

  • 白菜

    括られて白菜らしくなりにけりアブラナ科の一、二年生葉菜。中国北部原産。葉は淡緑色で、生育するにつれ互いに緩やかに葉が重なり合う。白菜は漬物や鍋物のほか各種の料理に使われる。白菜畑があった。白菜は括られていて、いかにも白菜らしくなっていた。白菜を刻み餡掛け炒飯に白菜

  • 桜落葉

    彩は桜落葉と知られけり桜はバラ科サクラ属の落葉高木または低木。桜の紅葉した落葉をいう。桜の葉は冬になると、黄色から紅色に美しく紅葉する。その葉はやがて散って桜落葉となる。散歩していると、地に彩の美しい葉が散っていた。近づくと桜落葉と知られた。点描に似てゐし桜落葉かな桜落葉

  • 枯葉

    ごつそりと枯葉ばかりの欅かな枯れた草木の葉をいう。枝、茎についている葉と地上に落ちた葉の双方とも指す。地に落ちた葉は時間がたつとかさかさに乾き、文字通り枯葉になる。その特有の乾いた音に寂寥感が漂う。欅の大木があった。見ると枯葉ばかりがごっそりとついていて、まだ散っていなかった。かさかさを聞きたくて踏む枯葉かな枯葉

  • 冬菜

    一畝の冬菜に朝日散らばれり冬の菜類の総称。白菜、小松菜、菠薐草、水菜などがある。あたりが荒涼と枯れ果てたなかで、冬菜の緑はひときわ鮮やかである。冬菜畑があった。その一畝に朝日が散らばるように輝いていた。白雲の浮いてをりけり冬菜畑冬菜

  • 冬晴

    冬晴の畑を眺めて歩きけり冬の晴天のことをいう。寒い日が続いたあとには青空が広がり、風のない穏やかな日がやってくる。太平洋側ではからりとした晴れの続く日が多い。「冬日和」は穏やかに晴れ渡った冬の日和のことをいう。冬晴となった。散策に出て、畑を眺めながら歩いた。貧にして心伸びやか冬日和冬晴

  • 銀杏落葉

    銀杏落葉踏むべくありぬ散策路銀杏はイチョウ科の落葉高木。秋から初冬にかけて美しい黄色に黄葉する。銀杏は冬に入るとたちまち散る。神社や寺院の巨木、街路樹に多く見られ、霜が降りる頃になると散るのもしきりになり、やがて一気に散り尽くして、金色の絨毯を敷き詰めたようになる。いつも歩いている散策路に銀杏落葉が見られた。あたかもその上を歩いて行けるように敷かれていた。億年を秘めたる銀杏落葉かな銀杏落葉

  • 朴落葉

    松平一族の墓朴落葉モクレン科の落葉高木。日本特産。山地に自生し、庭木として植栽もされる。葉は三〇センチほどの楕円形で、芳香がある。葉は冬になると土色に枯れ、枝から一枚一枚音を立てて落ち、木の回りを覆う。平林寺には松平信綱を初め、松平一族の大きな墓がある。その近くに沢山の葉を落した朴落葉が見られた。木洩れ日に夥しくも朴落葉朴落葉

  • 紅葉散る

    紅葉散る鐘楼よりのひと風に冬に入って紅葉した木の葉が散ってゆくことをいう。冬に入ると盛りを過ぎた紅葉が、冷たい風雨に晒されて地面に無数に降り注ぐ。風に舞う紅葉、渓流を流れて行く紅葉、庭に散り敷かれた紅葉などもまた美しい。鐘楼の方からさあっと風が吹いてきた。すると、楓紅葉がはらはらと苔の上に散った。境内を野火止の水散紅葉紅葉散る

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