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2022/07/14

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  • 風船葛

    風船葛夕日眩しき川堤ムクロジ科の蔓性多年草。熱帯に広く分布。日本では一年草として栽培。七月頃、白色の小花をつける。秋、次々と中空の風船のような若草色の蒴果をつける。風が吹くとかろやかに揺れる。¥川堤に風船葛が垂れ下がっていた。当たる夕日が眩しかった。寺の鐘撞かれ風船葛かな風船葛

  • 紅芙蓉

    晴れ渡る朝日に濃しや紅芙蓉アオイ科の落葉低木。暖地に生え、観賞用に栽培される。初秋の頃、上部の葉腋に径約13センチの五弁花をつける。紅芙蓉は芙蓉の中でも紅色の花を開く芙蓉をいう。よその家の塀の上に紅芙蓉が咲いていた。晴れ渡った空から朝日が差して、紅芙蓉が一層色濃く見えた。晨(あした)より人に会ふ用紅芙蓉紅芙蓉

  • 燕帰る

    畑の上を惜しむかに舞ふ帰燕かな春に渡ってきた燕が、秋に南方へ帰ってゆくことをいう。秋に、電線や蘆原などに燕の一群が集まっているのを見かける。これは、南方へ帰る準備なのである。「燕帰る」等はその燕を見送る気持ちを感じさせる季語である。燕の群れがいつの間にかいなくなると、淋しく感じられる。数羽の燕が畑の上を惜しむかのように舞っていた。正に帰燕であった。電線に胸の白さの秋燕燕帰る

  • 秋の虹

    幼稚園の上に見つけぬ秋の虹秋に立つ虹のことをいう。虹は四季に見られるが、ことに夕立の後に見られるものが色鮮やかなため、夏の季語とされている。それに比べると、秋の虹は色が淡く、はかなげである。散歩をしていて幼稚園の前に来たとき、その上に秋の虹が出ているのを見つけた。その美しさにわくわくした。秋の虹畑に立てばまだ見えて秋の虹

  • 蜻蛉

    夕暮の川を離れぬ蜻蛉かなトンボ目の昆虫の総称。大きな複眼の頭部と左右二組計四枚の網模様の翅のつく細長い胴、腹部を持つ昆虫。夏から秋遅くまで様々な種類が見られる。成虫、幼虫ともに肉食で他の昆虫を捕食する。日本の古称「あきつしま」は蜻蛉の古名「あきつ」に因む。夕方の川には蜻蛉が沢山群れをなして飛んでいた。そして、川から離れる様子はなかった。我が回りまはる蜻蛉や畑道蜻蛉

  • 鶏頭

    鶏頭の畑に夕日を浴びてをりヒユ科の一年草。熱帯アジア原産。日本には古く中国を経て渡来した。観賞用に庭に植えられることが多い。夏から秋にかけてビロードのような花をつけ、花の色は真紅、赤、橙、黄、白など。鶏の鶏冠を思わせることからこの名がついた。園芸品種が多く、茎の上部に鶏冠状、球状、羽毛状などの帯化した花序をつける。仏花や生け花用としても用いられる。花汁をうつし染めに使ったことから古名を「韓藍」という。畑に色鮮やかな鶏頭が咲いていた。鶏頭は夕日を浴びて色濃く見えた。鶏頭に茫然自失とは如何に鶏頭

  • 藪枯らし

    肩に触れ用水沿ひの藪枯らしブドウ科の蔓性多年草。他の草木に絡みつき繁茂する。藪でも枯らすというところからこの名がついた。夏、黄赤色を帯びた小花を群がりつけ、秋に小さな漿果を結ぶ。全草特異な異臭をもち、根絶やしの困難な厄介な害草とされる。別名「貧乏かづら」。植物名は「ヤブガラシ」。用水沿いの狭い道に、木に絡みついた藪枯らしがあった。通るとき肩に触れるほど繁茂していた。強さ欲し貧乏かづら引き寄せて藪枯らし

  • 道端の真葛に力貰ひけりマメ科の蔓性多年草。山野に自生する。地を覆い、木や電柱に絡みつくなど繁殖力が旺盛である。葉の裏が白く風に吹かれるとそれが目立つことから「裏見葛の葉」と称し、和歌では「恨み」に掛けて詠まれた。道端に真葛がはびこっていた。その葛に力を貰った。川風に葛の葉裏のまぶしかり葛

  • 初秋

    初秋の雲を見上げて歩きけり秋の初めで、立秋を過ぎた八月にあたる。丁度残暑の頃で、日中はまだまだ暑い。だが、日差しや朝夕に吹く風、空の色などに秋の気配を感じるようになる。初秋の白雲が浮かんでいた。その雲を見上げながら川堤を歩いた。雲の影抜けし遊具や秋はじめ初秋

  • 秋の村雨

    いきなりの秋の村雨川堤「村雨」はひとしきり強く降ってやむ雨をいう。強くなったり弱くなったりを繰り返して降る雨で、「にわか雨」「驟雨」ともいう。驟雨は夏の季語。驟雨は秋にもあり、これを「秋の村雨」という。川堤を散策していると、いきなり雨が降ってきて、どんどん激しくなってきた。緩急があり、秋の村雨であった。寂蓮の秋の村雨とはなりぬ秋の村雨

  • 鉄道草

    屋敷森鉄道草の奥にありキク科の越年草。北アメリカ原産の帰化植物。正式名はヒメムカシヨモギ。明治初年に渡来し、道路や鉄道に沿って広がった。「御維新草」「明治草」「鉄道草」とも呼ばれる。八~十月頃、茎頂の大形の円錐花序に白色の小さい頭状花を密につける。道端に鉄道草が群生していた。その奥に屋敷森があるのが見られた。ひめむかしよもぎ青空どこまでも鉄道草

  • 狗尾草

    猫じやらし輝く夕日得たりけりイネ科の一年草。野原や道端など至る所に見られる。夏から秋にかけてつける花穂は緑色で毛に覆われ、小犬の尾を思わせるためこの名がある。その穂で子猫をじゃらつかせることから「猫じゃらし」ともいう。猫じゃらしが群生していた。夕日を得て、逆光に輝いていた。生き生きと狗尾草や道端に狗尾草

  • 珊瑚樹

    珊瑚樹の実や裏道の華やぎてスイカズラ科の常緑小高木。関東南部以西沿岸の山地に自生する。生け垣、防風林、防火樹などとして栽培される。夏、枝端に白色の小花を円錐状に多数つけ、秋、楕円形の小さな実が鮮やかに赤く熟す。珊瑚樹の赤い実がたわわに生っていた。裏道で通る人もほとんどいないが、そこだけ華やいで見えた。珊瑚樹や乙女といふ語懐かしき珊瑚樹

  • 芋の葉

    芋の葉の風に葉裏を見せてをり芋といえば俳句では里芋をさす。里芋はサトイモ科の多年生作物。東南アジア原産。根茎に生じた芽は地上に出て長い柄を持った、先のとがった心臓形の葉を形成する。栽培種は通常花をつけない。十月上旬頃、地中より球茎を掘り上げて食用とする。芋の葉に風が吹いてきた。すると芋は難なく葉裏を見せていた。子守唄聞え夕べの芋畑芋の葉

  • カンナ

    畑隅に燃ゆるカンナや誰もゐずカンナ科の多年草。中南米原産。日本には江戸時代に渡来した。明治時代に欧州で品種改良されたものが、観賞用としてもたらされた。六~十一月、円柱状の太い茎の先端に鮮やかな筒形の花をつける。花色は紅、橙、黄、白など多彩。畑隅の道端に燃えるように鮮やかなカンナが咲いていた。辺りにはカンナを見る者は誰もいなかった。菜園の夕べとなりぬ花カンナカンナ

  • 秋の蟬

    みんみん蟬秋蟬の声の強きが哀れなり油蟬立秋を過ぎても鳴く蟬のことで、特定の種類をさすものではない。油蟬法師蟬や蜩は秋になって鳴くので秋の蟬とされているが、夏から引き続き鳴く油蟬やみんみん蟬などもまだ多い。にいにい蝉秋の蟬は季節を感じ取るのか、澄んだ響きのある声で鳴く。みんみん蟬秋の蟬は鳴き方が淋し気になると言われているが、まだ秋になったばかりなので、最後の力を振り絞るかのように大きな声で鳴いていた。それがかえって哀れであった。法師蟬文人の兼好が好き法師蟬秋の蟬

  • 桔梗

    桔梗や生くることとは歩くこと秋の七草の一つ。キキョウ科の多年草。山野の日当たりのよい草地に自生する。観賞用に庭などに植えられる。六月下旬~九月頃、茎頂に青紫色、淡紫色または白色の五裂の鐘形花を数個つける。古くは、桔梗を「きちこう」と呼び、「ききょう」はその転訛といわれる。菜園に桔梗が咲いていた。桔梗を見ながら、自分にとって歩いているときこそ、生きているということが実感された。抹茶には練菓子壺に桔梗かな桔梗

  • 玉蜀黍

    唐黍を渡る風あり散歩道イネ科の大型一年生作物。中南米原産で、日本には十六世紀に渡来した。明治初年から本格的に栽培されるようになった。穂は雌雄別々で、雄花穂(ゆうかすい)は茎頂に、雌花穂(しかすい)は葉腋につく。雌花穂が受精し、太い軸を中心に30センチほどのトーチ状にびっしりと実をつける。「玉蜀黍」といえば、その実をさす。黄色の粒々の実は澱粉に富み、焼いたり茹でたりする。秋の代表的な味覚の一つである。ただし、最近は六月下旬頃から熟し、夏でも食べられるようになった。玉蜀黍を少しざわつかせて風が渡ってきていた。そんな散歩道であった。娘売る玉蜀黍の甘かりき玉蜀黍

  • 臭木の花

    匂へるは臭木の花と気づきけりクマカズラ科の落葉小高木。山野の日当たりのよいところに自生する。八月頃、枝先に芳香のある白い花を群がりつける。花は先の五裂した筒状花で、蕊が外に長く突き出る。赤い蕚とのコントラストが美しい。枝や葉を傷つけると悪臭がするのでこの名がある。橋を渡ると甘い匂いがしてきた。見ると臭木の花が咲いているのに気づいた。夕日受け川の上なる花臭木臭木の花

  • 木槿

    散策の晴るれば楽し花木槿アオイ科の落葉低木。中国、インド原産。生垣に用いられる。夏から秋にかけて咲き続ける。葉腋から短い花柄を伸ばし、五弁花をつける。普通は赤紫色だが、園芸種には白、桃色、絞りなどもある。八重咲きの種類もある。朝に開き、夜にはしぼむため「槿花(きんか)一日(いちじつ)の栄(えい)」という言葉があり、栄華のはかなさにたとえられる。散策をするときは晴れているのが一番で、楽しい。木槿の花が咲いていればなおさらである。猫が貌覗かせてをり木槿垣木槿

  • 残暑

    秋暑し馬の親子の像てかり立秋を過ぎてもなお残る暑さのことをいう。八月から九月中旬頃までは、厳しい暑さがまだ続く。一度涼しさを感じた後にぶり返す暑さには、やりきれないものがある。公園に馬の親子の像があり、てかてかと光っていた。秋になっても暑さを感じた。滑り台カラフルにして残暑かな残暑

  • 底紅

    底紅や瀬音に耳を澄ましゐてアオイ科の落葉低木。中国、インド原産。生垣や庭木に用いられる。「底紅」は木槿の別名で、五弁花の中央の底が紅色のものをいう。晩夏から秋にかかて咲き、一日でしぼむ。川沿いに底紅が咲いていた。その美しい花を見ながら瀬音に耳を澄ましていた。夕日差す乙女の如き底紅に底紅

  • 狐の剃刀

    矢印を下りて狐の剃刀へヒガンバナ科の多年草。山野の明るい所に自生する。春にやや幅の狭い葉が出る。この葉が剃刀に見立てられてこの名がついた。初秋、約40センチの花茎を立て、黄赤色で漏斗形の六弁花を数個横向きにつける。「きつねのかみそりが咲き始めました」という標識があり、矢印がついていた。その矢印の斜面の道を下りると、狐の剃刀が群生していた。鳥の声美(は)しやきつねのかみそりに狐の剃刀

  • 立秋

    立秋の夕日差したる川辺かな二十四節気の一つで、八月七日頃に当たる。今年は八月八日。暦の上ではこの日から秋に入るが、実際にはまだ暑さが厳しい。だが、ふとしたときに秋の気配を感じ取ることができる。今日は曇っていたが、夕方に川堤を歩いていると雲間から日が差してきた。立秋の日照雨(そばへ)となりし川面かな立秋

  • 夏の果

    雲の上(へ)に富士の頭を出し夏の果夏の終りをいう。厳しい暑さの続く立秋前後ではまだ実感が乏しい。春秋と同様に夏もまた行動的な季節であり、海山のシーズンが去ることを惜しむ気持ちから、「夏惜しむ」という季語も生まれた。夏が終わる今日、雲の上に富士山が頭を出しているのが望まれた。夏惜しむ上流に立つ雲を見て夏の果

  • 帚木

    帚木の挙れば声のある如しアカザ科の一年草。ユーラシア大陸原産。中国を経て日本に渡来した。細い枝に小さな葉が出て丸く円錐状に茂り、一メートルほどになる。緑色をしているが、時間を経て赤色に変わる。茎、枝は干して箒を作る。実は「とんぶり」と称し、酢の物や佃煮にする。帚木が整然と植えられていた。沢山集まっていると、声を上げているようであった。ジョギングの人の疎らや箒草帚木

  • 緑蔭

    緑蔭に憩へば精気もどりけり夏の強い日差しの中での緑の木陰をいう。木下闇は鬱蒼とした暗さがあるが、緑蔭は語感も明るい。その下の椅子で読書をしたり、会話を楽しんだり、食卓を広げたくなるような快い場所である。一時間ほど歩いてきて、緑蔭の下のベンチに腰かけて休んだ。しばらくすると、元気が戻ってきた。ボール蹴る子や緑蔭の遊び場に緑蔭

  • 夏の雲・雲の峰

    畑の上(へ)に浮かぶ夏雲近かりき夏空に現れる雲をいう。積雲と積乱雲が代表的な夏の雲である。積雲は綿雲ともいわれ、積乱雲は入道雲(雲の峰)のこと。雲の峰は聳え立つ入道雲の威容を山並みにたとえていう。各地には積乱雲の発生しやすい地形があり、愛称をつけて、「坂東太郎」、「丹波太郎」、「信濃太郎」、「安達太郎」などと呼ばれる。畑の上に夏雲が浮かんでいた。雲は手が届きそうなほど近くにあった。葉書手に向かふポストや雲の峰夏の雲・雲の峰

  • 夏草

    夏草の照る川堤歩きけり夏に青々と生い茂った草をいう。夏の日差しのもと、山野、土手、路傍、空地などで盛んに繁茂する。刈ってもすぐに伸び、自然の生命力を感じさせる。川堤の斜面には夏草が茂って日を返していた。その川堤を歩いた。夏草を渡りし風に吹かれけり夏草

  • 空蟬

    空蟬の武蔵の太刀を浴びしかと蟬の脱け殻のことをいう。地下に数年間棲息していた蟬の幼虫は、生長して蛹となり、夏、地上に這い出してきて、樹の幹や枝にしっかりと止まって脱皮する。この成虫が抜けたあとの殻を、空蟬、蟬の殻などという。種類によって、色も形も異なる。殻には眼や肢などがそのまま残っている。空蟬を見ると、背中がスパッと割れていた。あたかも宮本武蔵の太刀を浴びたのかと思った。空蟬や吾も脱殻となることも空蟬

  • 雷雨

    窓閉めてよりた走れる雷雨かな雷をともなった激しい雨をいう。雷は空中に上昇気流が発生するとき、雲の上方と下方の間で起こる放電により、発光と音響を発生する自然現象をいう。上空が冷え、地表付近が高温多湿のとき上昇気流が発生しやすいので、夏に多い。雷がゴロゴロと鳴ったと思ったら雨が降り出した。ピカッ、ゴロゴロと近くに聞こえると、雨は地面を打ちつけるように降り、風も激しくなった。正に雷雨であった。玻璃戸より見てゐるのみや大雷雨雷雨

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