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2025年5月
霧の中を泳ぐ魚のように迷いなく落ち度なく誰も知らないアクアリウム静かに孤独の足あと一歩風の中に馳せるあなたのように閃いて出来上がり誰もいらないアクアリウムゆるやかに進化の足あと一歩
見えない痛みを癒す音色優しさが見えなかった私今日で終わりにしましょうすれ違う人々 さようなら戸惑う明日 さようなら今日で終わりにしましょう
砂塵の塔に埋もれる前にダンスを踊りましょう天然石のブレスレットは粉々に河辺にひた走るあなたの影は長く濡れた黒髪きつく編んで天蓋の海に隠れるの攫われた世界どこまでも広く熱砂の先に見える蜃気楼はあなた?蛇が勧める毒リンゴで私は生まれ変われるのかしら
指輪を外してグラスを傾けて騙し合いの結果をひとりで歌って切り過ぎたショートヘア窓辺に映る見慣れない私ため息でうそぶいてみた忘れられない姿最後のメールにしたため全ての終わりにしたいだけなの
額縁の中に落ちた嵐も夕方には収まる事でしょう泣き疲れた私へのご褒美は優しさより抱かれる事でしょう怪物になったあなたが愛しくて無謀でもそばにいたいのよブランケットに包まってキャンドルに照らされて雨音の中に滲みる痛みも夕方には収まる事でしょう
咲いて舞って回って散ってシアワセ蹴飛ばして走るんだ生まれた意味とか考えないで絶唱の宴 響け絵はがきだけじゃつまらないから今すぐ会いに来て絆の色は目に見えなくとも花は迷わず咲き誇るだけシアワセ踏みしめて走るんだ
何もないからこそそこに自由はあって今の自分があるのよ鏡の破片の一片ずつ螺旋の段差の一段ずつ眠りの夜に誘われましょう諭しの想いの一つずつ里子の涙の一人ずつ懐古の朝に誘われましょう
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呼び止めた先で振り返った今後悔だけが溢れだす誰にも吐露出来なかったけれど高嶺だけが認めてくれた忘れかけた罪悪はもう待ってはくれない這いつくばっても待ってはくれない追いつく事は出来ないけれど自身は臆病だったと気づいたよ
薄紫に憧れて水溜まりに飛び込んでメガネは曇ったままなのにかき氷は溶けないままなのね茜色に憧れて雑踏に飛び込んで時計は壊れたままなのにパズルは解けないままなのね
残花晩鐘故に華 在りし日何処 残穢讃賞故に歪篝火猛進
物語の始まり言葉は光に消え日課の沈黙は小さな幸せを日記にしたためてゆくそれは子供達のため涙は日々の糧のため白と黒の沈黙は地図にしたためていく平凡な今日のため
見上げた先には高嶺の花少しでも近づきたくて想いを積み重ねていつかは本音を囁きたいな望んだ先には高嶺の星少しだけ近づきたくて願いを編み込んで明日も笑顔を眺めたいな焦がれた先には高嶺の花
どうしても言いたい事があったのごめんなさいってありきたりな言葉世界がひっくり返ったとしたら言えたかもしれないどうしても言えない事があったのありがとうっていつわりない言葉宇宙が消えてしまったとしたら言えたかもしれないどうしても言えない事があったのさよならっ
まだらな地表 黄金の砂粒灼熱の毛並み いななき走り涙は空に散らばり未開に歩むはあなただけみだらな海綿 紺碧の飛沫漆黒の魚影 群がり泳ぎ虹は空に散らばり未開に歩むはあなただけ
揺らぐ心見透かして震えてやまない思い出全て篝火に焚べてしまいましょう忘却は煙となっていつかあなたに届くでしょうそれは弱さからではなくだからといって強さからでもなくあるがままの頂に至るまで
あなたは忘れてしまったのね懐かしい歌が消えてしまった事をあなたは忘れてしまったのね愛らしい声が消えてしまった事を私は覚えているわ愛おしい心が消えてしまった事をあなたは忘れてしまったのねささやかな日々が消えてしまった事をあなたは忘れてしまったのね全ての涙が
月の架け橋渡る最中愛猫抱きしめ 空を眺め輝きの海 涼やかな風過去の面影を映し色のない私を導いて
ひと握りの熱情にぎりしめ輝ける希望があるのなら生きるために逃げ延びるのもいいんじゃないかなひとしきりの冷静見極めしたたかな幸運が連なるのなら目覚めるために逃げ延びるびるのもいいんじゃないかなたとえ誰かに追われても自身の本心に気づいて走り抜いて繰り返す日々
樫の木の下で上手に隠れてみせた午後あなたの背中ごしに木漏れ日を眺めて揺れる緑 星みたいわたしの背中ごしにぬくもりを求めて光る緑 涙みたい
忘れかけた記憶のかけら溢れる笑顔 香る祈り歪んだ文字も懐かしい文面は玩具のように宝石のように言葉は光る 結び縁
カーテン越しに望むのは絶えて久しい眼差し独占欲は月のよう薄暗いときめきが輝いていた日々は遠くて哀しいカーテン越しに望むのは絶えて久しいあなた
辿々しく歩む星は点滅を繰り返しては果てに落ちていく気絶しているだけなのに自我を手放して母の手を煩わせ咽び泣く羊の群れと同じ誰にでも起きる事は避けようがなく刹那を待つだけで構わない
2025年5月
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