つづき 撫養城を横目にクランクを回す。このまま、真鯛釣り大会に参加しているNさん(60代 男性)との待ち合わせ場所、渡船乗り場の駐車場に着いてしまうのは、具合が悪い。待ち合わせ時間まで、かなり時間がある。駐車場に駐められ … "(1247)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-10" の続きを読む
ロードバイクに乗る40代男性。 普段、マイペースに走っています。 ロード乗りにとって役立つ情報まったく無しの、日常的で主観的なブログを綴っています。
(1055)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~12月30日の大統領~
カチャカチャとアスファルトに刻む、足音を踏みしめるたびに…。「あぁ、歩きにくいわぁ」SPD-SLシューズを履いて歩くのは不快だ。普段することのないペンギン歩きは辛い。あと、階段を下りる時、ちょっと怖い。ロードバイクに乗って旅に出る際、いつも
(1054)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~関空泉佐野ファーストホテル~
「兵庫…県…西…宮市………、k…rm…と」輪行バッグを担ぎながら、字を書くのは難しい。「えっらい汚いけど、これ、読めるか?」かなり申し訳無い気持ちで、宿泊者カードをフロントスタッフに渡す。「お部屋は6階になります」「はい」カードキーを受け取
(1053)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~大丈夫ですか?~
泉佐野駅前で黄昏た後、「そろそろ行こかぁ」。サドルに跨がり、ゆっくりとロータリーを横切る。向かう先は、「関空泉佐野ファーストホテル」。確か、一泊¥5,500ぐらいの部屋が、虎の子の楽天ポイントを使うことで¥1,500になった。これは嬉しい。
(1052)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~泉佐野のシャコ~
信号待ちの間、暇潰しにサイコンをいじり、表示を切り替える。「おっ!走行距離、45㎞やわ!」「ゴールは近い…って言うか、ほぼゴール?」出発前、スマートフォンアプリの「自転車NAVITIME」で、家から泉佐野駅までの距離を確認した。そうだ。確か
(1051)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~悲惨な現実から逃れる方法~
岸和田を走る。予約したホテルがある泉佐野まで、残りあと7㎞ほどか。「OK。30分後には、風呂入って着替えてラーメン屋に行って…」一瞬、30分後の自分が頭に浮かんだ。が、同時に思う。「無理やろなぁ…」「30分なんて、絶対無理やわぁ…」溜め息。
(1050)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~脳内~
不快すぎる。高石市を南へ進み、泉大津を経て忠岡町に入ったが、かなり不快すぎる。信号と信号の間隔が短く、少し走っては赤信号、少し走っては赤信号を繰り返し、走った気分にならない。また、進んでいる…という実感も無い。信号が青に変わり、「うぉーー!
(1049)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~VS泉州の太陽~
高石市に入る。30年ほど前に祖母の家があった高石市。確か、阪和線の普通電車しか止まらない、随分と不便で小さな駅で降り、小さな家がひしめき合う住宅街の狭い路地を抜けた先。そう、しばらく進めば、学校と駄菓子屋があり、右へ左へ。駅から徒歩20分は
(1048)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~堺の名店を訪れたいが…~
堺市。クランクを回しながら、ふと思う。「泉佐野のホテルまで、あと25㎞ぐらいか。1時間ちょっとで着くなぁ」「余裕やな」気が楽になり、急に小腹が空いた。「何か食おかぁ」普段、堺を訪れる機会が少ない俺。よって、堺の美味い店を知らない。ただ、昔か
仕事の後、部屋で酒を飲んでいると、友人から電話が入った。「おぅ、krm。来週の土曜、何か予定あるか?」「俺なぁ、仕事やわ」「そうか。昼の2時か3時ぐらいからな、みんなで飲みに行こう思ってんねんけどな」「う~ん、早めに終わらせても、その時間は
(1046)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~フォローされても…~
住吉公園前の高燈籠。信号待ちの間、ぼんやりと眺めながら「もうちょっとで堺やなぁ」。大阪市から堺市に入ると、道が広くなり、信号と信号の間隔が長くなる。走りやすく、高速巡行に適したシチュエーションだ。しかし、俺の脚は高速巡行に対応していない。「
(1045)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~VSベネズエラの太陽~
26号線を南へ進む。家を出て、ここまでの走行距離は15㎞ほど。全く大した距離ではないため、脚は元気。まだまだ走れる。余裕で走れる。が、どうもおかしい。両腕が痛い。二の腕が痛い。信号待ちの間、「水分補給しとこか」。ボトルケージに手を伸ばたとこ
(1044)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~何も変わらない絶望~
なにわ筋を走り始めたところで、「しくじったな…」と思う。ここは大阪のメインストリート…ではないにしても、それなりの交通量があり、道の両サイドにはそれなりの歩行者。「うっわぁ」都合が悪い。俺にとって、それなりに都合が悪い。後々、ブログを書く時
休日の武庫川サイクリングロード。馴染みのサイクリングロード。汗まみれになり、「昨日よりも速く、ほんの少しでも速く…」。そう念じながら走っていたのは、随分と昔のことのように思える。今の俺は、スピードにもタイムにも興味が無い。知らないロード乗り
(1042)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~A子と喫茶店に~
「そろそろ決めなあかんなぁ」と思いながら、淀川大橋を渡り始める。この先を進めば、大阪市の中央市街地となり、快適に走ることは難しい。小刻みに設置された信号。確実に殺意を抱く。ならば、なるべく不快にならないルートを考えたい。が、「考えるん、面倒
(1041)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~自分を信用しようと思った~
クランクを回しながら、ふと考える。「何か忘れ物してへんよな?」俺は子供の頃からぼけっとしており、忘れ物が多かった。その度に教師から叩かれたが、特に改善することもなく大人になり、今は物よりもスケジュールを忘れることが多い。とまぁ、自慢じゃない
(1040)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~赤信号男~
武庫大橋を一気に下る。ロードバイクは、クランクを回さずとも勝手に加速していき、「このまま大阪を目指せ!」。心の中で叫んだ瞬間、信号は青から黄色に、そして赤へと変わった。出鼻を挫かれた気がしないでもないが、まぁ、いい。世の中が俺を中心に成り立
ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~嫌気とともにスタート~
さぁ、ロードバイクに乗って、墓参りへ出発!するはずが、予定より1時間20分遅れ。その理由は、ありえないアクシデントがあった…わけではない。はっきり言って、アクシデントなど何も無かった。俺は、布団の中でYouTubeを観ながらゴロゴロしていた
(1038)パーフェクトデンキ 藤沢店 佐藤さんからの電話-3
女性の声。「パーフェクトデンキ藤沢店、佐藤と申します。お預かりしておりましたお品物が戻りましたので、ご連絡させて頂きました。ご来店お待ちしております。では、失礼します」留守電を聞き、「0466-××-××××」からの電話が、単なる間違いであ
(1037)パーフェクトデンキ 藤沢店 佐藤さんからの電話-2
「krm、お前、もっと飲めよ」友人にビールを注がれる。「明日、早く出社せなあかんから、飲み過ぎはあかんねん…」と思いながらも、ついついぐいっと飲み干した。おっさんふたりの飲み会。「はぁ~」と溜め息をつき、「ちょっと聞いてくれよ」と友人。「最
(1036)パーフェクトデンキ 藤沢店 佐藤さんからの電話。-1
クランクを回していると、「何や?」。太ももに振動を感じる。脚を止め、ポケットからスマートフォンを取り出し、「何や?」。古い友人からの着信だった。「おぅ、krm!久し振りやな!」「まぁ、久し振りやな」「お前、今、何してんねん?」「今?ロードバ
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つづき 撫養城を横目にクランクを回す。このまま、真鯛釣り大会に参加しているNさん(60代 男性)との待ち合わせ場所、渡船乗り場の駐車場に着いてしまうのは、具合が悪い。待ち合わせ時間まで、かなり時間がある。駐車場に駐められ … "(1247)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-10" の続きを読む
つづき 惰性でクランクを回しているため、おそらく、そこら辺の小学生にも負けるレベルの速度かと思う。「はぁ…。汗が止まれへん…。どっかで涼みたいわ」しかし、俺の視界に入る景色は、日光に照らされた畑、そして、ぽつぽつと建つ家 … "(1246)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-9" の続きを読む
つづき 再び、本日のコースについて検討する。既に、日陰が無いのが嫌で鳴門徳島サイクリングロードを放棄した。また、クソ暑い中、登るのが嫌で鳴門スカイラインにある心霊スポットも断念。「じゃあ、どこに向かって走ればええねん?」 … "(1245)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-8" の続きを読む
つづき 撫養川を眺めながら、ぼんやり。「あぁ、ひとり黄昏ている自分、大好き」と思いつつ。 「川、青いなぁ」大阪市内で育った俺にとって、川の色は黒やビジリアンが当たり前。よって、郊外の川は、どこも青く綺麗に見えてしまう。空 … "(1244)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-7" の続きを読む
つづき 鳴門駅の近くまで来た。「ええ加減、結論を出さなあかんなぁ」と思う。今日、これから走るコースについて決めなければならない。しかし、暑い、眠い、頭が痛い。コンディションは最悪。もう、考える行為そのものが面倒で、「とり … "(1243)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-6" の続きを読む
つづき 交差点。信号待ちの間、ぼんやりしていると、右斜め前にスーパーのマルナカが見えた。「あぁ、今日も帰りに寄りたいなぁ」 鳴門を訪れる度、いつも寄るマルナカ。俺がライドを、Nさん(60代 男性)が釣りを終えた後、ここで … "(1242)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-5" の続きを読む
つづき 渡船乗り場の駐車場。車内の温度は上がり、最悪の環境。でも、寝たい。眠たい。ただ、目を閉じりつつ思う。「真夏のパチンコ屋駐車場で、車内放置され死んだ小さな子供の苦しみは、もっとキツかったんやろなぁ…」と。心が沈みつ … "(1241)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-4" の続きを読む
つづき 自販機で水を買い、車に戻る。また、少しして、トイレからNさん(60代 男性)も戻って来た。「じゃあ、行きましょうか」車は、淡路SAから南へと進み始める。 「krmさん、×××は×××でした?」「はい、あれは××× … "(1240)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-3" の続きを読む
つづき 「おはようございます」「おはようございます」朝の4時前、待ち合わせ場所のコンビニでNさん(60代 男性)と挨拶を交わす。Nさんが車のバックドアを開け、俺はロードバイクを逆さにして積み込み、「では、行きましょうか」 … "(1239)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-2" の続きを読む
去年の夏、「鳴門に行きませんか?」とNさん(60代 男性)に誘われた。彼は、定期的に真鯛を釣りに鳴門へ行く。その際、俺と俺のロードバイクを車に乗せてくれる。鳴門では、Nさんは釣り、俺はライドと、お互い趣味に没頭する有意義 … "(1238)9月、ロードバイクに乗って鳴門をぶらぶらした。-1" の続きを読む
つづき 「こっから在来線に乗り換えて…と。ほんで、大阪駅に出て、阪神梅田まで歩いて阪神に乗って、家の近くの駅からまた歩いて…」考えると、頭が痛くなる。既に、考えなくても両足の裏が死ぬほど痛いのに。「嫌すぎる…」なるべく、 … "(1237)シェアサイクルで横浜を走り倒すつもりでいた旅㊶~足が痛すぎて息が止まった~" の続きを読む
つづき 以前も記事に書いたと思うが、新横浜-新大阪間は、俺の体質に合う。横浜出張の帰り、新幹線の中で駅弁を食い、缶ビールを飲んだ後、ほどよく寝るのに丁度良い距離、時間なのだ。これが、少しずれて品川や新神戸、京都となれば違 … "(1236)シェアサイクルで横浜を走り倒すつもりでいた旅㊵~新大阪まで眠りたい~" の続きを読む
つづき 新横浜より新幹線に乗り込み、3人席の真ん中に座る。両足の裏があまりに痛く、立つことも歩くことも拷問でしかない俺にとって、心の底からほっとできた。ただ、両サイドに知らない人がいる。気に入らない。何故か気を遣い、妙に … "(1235)シェアサイクルで横浜を走り倒すつもりでいた旅㊴~幕の内弁当と対峙する~" の続きを読む
つづき 新横浜駅の改札へ進む友人I(40代 男性 京都府在住)と俺。「なぁ、krm。お前な、何でシウマイ弁当買わんとな、幕の内を買ってん?」「まぁ、色々とあってな」「弁当を買うぐらいで色々あるんか?」「まぁ、色々あるんや … "(1234)シェアサイクルで横浜を走り倒すつもりでいた旅㊳~好きに書こう~" の続きを読む
つづき 「有り難うございました。また、お待ちしています」髪を切り終え、ヘアサロンから出て、「おぉ…」。かなり、すっきりした。無駄にボリュームのありすぎた余計な髪が消え失せ、鉄下駄ホイールからカーボンホイールに変えた気分。 … "(1233)走り、髪を切り、インデアンカレーへ。-2" の続きを読む
子供の頃、散髪屋に行くのが嫌だった。アニメキャラの様に、男でも髪がそこそこ長い方が格好良いと思っていた為、髪を切るのが嫌だった。が、2ヶ月に1回ペースで祖母の家に預けられる度、「何や!?その汚い頭は!」。明治生まれで古い … "(1232)走り、髪を切り、インデアンカレーへ。-1" の続きを読む
つづき 3月31日。この日は日曜とあってか、駅直結の飲食店街はかなりの人混み。蕎麦屋へと向かう通路が、随分と狭く感じられた。 「ここ、蕎麦屋やな」友人I(40代 男性 京都府在住)に言われ、足を止める。と、入口付近に6人 … "(1231)シェアサイクルで横浜を走り倒すつもりでいた旅㊲~決断を下す~" の続きを読む
つづき 15時15分、新横浜駅。ここで新幹線に乗り換えようとしたが、切符を買おうにも満席だらけ。券売機の前で、友人I(40代 男性 京都府在住)に「1時間ちょっと後のんやったら買える。まぁ、横並びに2席はあかんけど、前後 … "(1230)シェアサイクルで横浜を走り倒すつもりでいた旅㊱~強制してはならない~" の続きを読む
休日の昼間、武庫川サイクリングロードを走った。で、どうしようもなく暇で、時間だけは無駄にあるため、家まで遠回りして帰ることに。脚を回しながら、「喉が渇いたなぁ」。ボトルケージに手を伸ばし、ボトルを手にした瞬間、「うっわぁ … "(1229)敢えて、新しい価値観を提示している。敢えてね。" の続きを読む
つづき GUNDAM FACTORY YOKOHAMAを後にし、関内駅へと歩き始めるが、「うっわぁ…」。右足、そして左足が地面に着く度に激痛。「旅行中のタイミングで通風発作か?最悪やんけ…」「それにしても…」何度考えても … "(1228)シェアサイクルで横浜を走り倒すつもりでいた旅㉟~新しいサービス~" の続きを読む
つづきバスに揺られながら、スマートフォンでブログの下書きをしていると、「あかんわ」。ちょっと書けば1行目から読み直す。そんな作業を繰り返すことで、気持ち悪くなってきた。俺は、子供の頃、乗り物酔いで嫌な目に合い(何度も)、特にバスが苦手なのだ
つづき22時半。高速バス乗り場で、横浜行きのバスを待つ。「あと15分もしたら乗らなあかんのかぁ…」「嫌な予感しかせんで…」子供の頃、乗り物酔いが激しく、バスに対しロクな思い出が無い俺は、「もう、大人やで」と自分に言い聞かせつつも、変な緊張感
つづき京都駅近くのコンビニ。ウィスキー(180ml)と焼酎(220ml)、水(500ml)とじゃがりこをカゴに入れ、レジで精算する際に気付いた。「こんなもん、サコッシュに入れへんやんけ…」前にも書いたが、今回の旅ではロードバイクに乗らないた
つづき22時前。京都駅八条口の改札を出て、待ち合わせ場所「新幹線のりば(八条口)」へ向かう。歩きながらスマートフォンで時間を確認すると、「うわぁ…」。京都駅の中を20分以上も無駄にさまよっていたようだ。情けない。いつもの俺なら、輪行バッグを
21時30分、京都駅。今回、共に旅するI(京都府 40代 男性)と待ち合わせている。Iに指定された時間は「22時」、場所は「新幹線のりば(中央口)」。余裕。「時間まで30分もあるわぁ」というわけで、駅構内の立ち食い蕎麦屋へ向かおうと思ったが
20時45分、阪神梅田駅の改札を出る際、ふと気付いた。「昔、勤めとった会社の夜勤に行く時も、この時間にこの改札やったなぁ」と。目を擦りながらパソコンの画面を見詰め、休憩時間には半眠りでカップラーメンを食った日々。思い出したくない。戻りたくな
思ったよりも早く残業が終わり、少し嬉しくなった。「最悪は回避したな」「ほな、帰ろか」小さな幸せを感じつつクランクを回していると、「もう、明日になってまう時間やなぁ」。サイコンに目をやり、朝っぱらから長時間働いたことを実感する。何だろう。急に
つづき宝山寺のお参りを済ませ、「何か食って帰ろか」。考える。焼鳥なら、日本橋の「秋吉」がいい。ここの豚レバー、「あか」が美味い。鳥ではないが逸品だ。焼肉なら、難波の「いろりや」か「こいろり」。2,500円もあれば、飲んで食って腹一杯になれて
つづき毎月1日と16日は、生駒山にある宝山寺の縁日で、時間があればお参りするよう心掛けている。と言うわけで、3月1日、ロードバイクには乗らず、近鉄電車に乗って生駒へと向かう車内、「何や!?」。ジャケットの胸ポケットから振動。スマートフォンを
つづき出社後、すぐにパソコンを起動。メールチェックに取り掛かる。「え、何十通あんねん…?」まぁ、大半のメールは俺の作業に直接関係しないが、全体の流れを把握するため、それなりに、適当に、目を通す。中には、「お世話になっています。krm殿」から
つづき「テェレテレテレ…、テェレテレテレ…」枕元に置いたスマートフォンが着信音を鳴らし、俺は飛び起きた。この日は、医者に宣告された父親の人生最終日。おそらく、「お父さん、もうあかんわ…。すぐに病院に来て…」。切羽詰まった母親からの電話に違い
つづき昨日、救急車で病院に運ばれ、医者の話では、今日か明日には死ぬ父親。「はぁ…」俺は、午後からも、普段と変わらずパソコンに向かったが、父親のことを考えると、どうしても集中できない。「はぁ…」「仕事、終われへんで…」「どうしよ…?」集中力ア
つづきパチパチ…。パチパチパチ…。朝っぱらからパソコンに向き合い、キーボードを叩く。忙しい。2つの作業を抱えて忙しい。1つ目は、元々、この日に俺が対応し、完了する作業。2つ目は、これから5日間ほど、他人に任せる作業の引き継ぎ資料を作ること。
つづきクリーニング屋に喪服を出した帰り、家に向かってとぼとぼ歩いていると、「餃子の王将」の看板が目に入った。正直、腹は減っていない。と言うか、食欲が湧かない。父親が明後日か明々後日には、あの世へ行くのだ。食べる気になれない。ただ、「何も食べ
つづき楽しみにしていた横浜旅行が、明日の晩から始まる…はずなのに、イレギュラー。急に父親の具合が悪くなり、救急車で病院に運ばれた。で、医者の話では、「もって2日か3日です」と。本当に、「いきなりすぎるやろ!」だ。が、父親との関係が良好では無
つづき「お父さんのことやけどなぁ、お医者さんが言うにはな、『もって2日か3日』やって…」「…」父親の余命。病院にいる母親から電話で伝えられ、一瞬、頭が真っ白になった。大学卒業直前、無職になることが濃厚な俺に、父親は狂ったように怒り(酔っ払っ
2月9日。夕方、特にトラブルも無く仕事を終え、「お疲れ様、俺」ロードバイクを担いで会社を出た。家へとクランクを回す。普段なら、「寒いんじゃ、ボケ!」と文句を言いながら走るが、この日は違う。明日の夜から、俺は旅立つのだ。古くからの友人I(京都
右足の人差し指付け根と、左足の甲。この通風発作中の部位にダメージを与えないよう、ゆっくりゆっくり歩く。行き先は飯屋。本当は飲み屋に入りたいところだが、我慢するしかない。通風中の飲酒は避けるべきだ。「我慢できるよな?お前の自制心の強さは筋金入
夜勤明け、昼前に帰宅し、それと同時に布団にくるまる。「うふふ。今から30時間も働かんでええなんて、幸せすぎるやろ」自然とニヤニヤしてしまう。布団の中で、ニヤニヤ、ニヤニヤ。まぁ、時間に余裕があれば、近所のサイクリングロードに出掛けるのが普段
通勤中、ペダルを踏む右足の裏に、「何や?」。違和感を覚える。ソックスの中にゴミでも入っているのか?「う~ん」どうも、気持ちが悪い。外灯の下、シューズとソックスを脱いで確認したい。ただ、時間が無い。夜勤に遅れてしまう。足の裏の確認は、会社に着