「人類救済の悲願のあまり、猪突猛進してしまうことがあります。だが、神様は前にも後にも動かせるものではありません。あまり性急に突進すると、痛い目にあったり、動きがとれなくなってしまいます。忍耐と、神を待つ心構えが大切です。聖書にも書いてあるでしょう、主は嘉(よみ)し給う時ありと。物事には時というものがあります。これが霊の法則です。神の道は徐々で堅実、行動の時と、沈黙の時とがあります。静止の時には待つこ...
「あなた方が直面する悩み事は私にもよく分かっております。しかし霊的知識を有する者はそれを正しく運用して、物的要素に偏らないようにならなければなりません。霊的要素の方に比重を置かなければいけないということです。正しい視野に立って考察すれば、焦点を正しく定めれば、日常生活での心の姿勢さえ正しければ、物的要素に対して最小限度の考慮を払い、決して偏ることはないでしょう。そうなれば霊的自我が意のままに働いて...
死ぬということは物的身体による認識をやめて霊的身体によって魂の別の側面を表現し始めるということに過ぎません。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
「地上生活に何一つ怖いものはありません。取り越し苦労は、大敵です。生命力を枯渇させ、霊性の発言を妨げます。不安の念を追い払いなさい。真実の愛は恐れることを知りません。その愛が宇宙を支配しているのです。そこに恐怖心の入る余地はないのです。それは無知の産物にほかなりません。つまり知らないから怖がるのです。ですから知識を携えて霊的理解の中に生きることです。取り越し苦労の絶えない人は心のどこかにその無知と...
人生は全て比較対照の中で展開しております。光も闇も共に神を理解する上での大切な要素です。実は両者は一本の棒の両端にすぎないのです。元は一つなのです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
「人生は全て比較対照の中で展開しております。光も闇も共に神を理解する上での大切な要素です。もし光と闇とが存在しなければ、光は光でなくなり闇は闇でなくなります。つまり光があるから闇があり、闇があるから光があるのです。同じく昼と夜がなければ昼は昼でなくなり夜は夜でなくなります。愛と憎しみがなければ愛は愛でなくなり憎しみは憎しみでなくなります。その違いが分かるのは相対的だからです。しかし実は両者は一本の...
「人間は物質の中に埋もれた生活をしているためにバイブレーションが低くなっております。朝、目を覚まし、まだ意識が完全に働かないうちにから、あれやこれやと煩わしいことや心配事の波にのみ込まれていきます。大きい悩み、小さい悩み、真実の悩み、取り越し苦労に過ぎぬもの等々いろいろあります。が、いずれにせよ全ては一時的なものにすぎないのですが、そういうものに心を奪われてしまうと、背後で霊が働いてくれている事実...
「その日その日の煩わしい雑事に追いまくられ、心配事や悩み事を抱えた生活を送っていると、時としてあなた方は、なぜこんな目に遭わなければならないのかと思ったり、また、これもよくあることですが、気持ちの通じ合った仲だと思っていた人から冷たい態度に出られたりして、理想を求める旅路で初めて光を見た時の感激をつい忘れてしまいがちです。その感激的体験の純粋無垢の美しさは時の経過とともにある程度その輝きを失いがち...
霊は物質に勝ります。霊は何ものにも勝ります。霊こそ全てを創り出すエッセンスです。なぜなら、霊は生命そのものであり、生命は霊そのものだからです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
「霊的真理は単なる知識として記憶しているというだけでは理解したことにはなりません。実生活の場で真剣に体験して、初めてそれを理解するための魂の準備が出来上がります。どうもその点がよく分かっていただけないようです。種を蒔きさえすれば芽が出るというものではないでしょう。芽を出させるだけの養分が揃わなくてはなりますまい。養分が揃っていても太陽と水がなくてはなりますまい。そうした条件が全部うまく揃った時によ...
「霊的知識を手にした者は挫折も失敗も神の計画の一部であることを悟らなくてはいけません。陰と陽、作用と反作用は正反対であると同時に一体不離のもの、いわば硬貨の表と裏のようなものです。表裏一体なのですから、片方は欲しいがもう一方は要らない、というわけにはいかないのです。人間の進化のために、そうした表と裏の体験、つまり成功と挫折の双方を体験するように仕組まれた法則があるのです。神性の開発を促すために仕組...
恐怖心こそ人類最大の敵です。恐怖心は人の心を蝕みます。心を乱し、調和を破壊し、動揺と疑念を呼び起こします。つとめて恐れの念を打ち消すことです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
「霊的真理を知った者は一片の恐怖心もなく毎日を送り、いかなる悲しみ、いかなる苦難にも必ずや神の御加護があることを一片の疑いもなく信じることができなければいけません。苦難にも悲しみにも挫けてはなりません。なぜなら霊的な力はいかなる物的な力にも勝るからです。恐怖心こそ人類最大の敵です。恐怖心は人の心を蝕みます。恐怖心は理性を挫き、枯渇させ、マヒさせます。あらゆる苦難を克服させるはずの力を打ちひしぎ、寄...
「絶対に誤ることのない霊的真理が幾つかありますが、そのうちの二つだけ紹介してみましょう。一つは、動機が純粋であれば、どんなことをしても決して被害をこうむることはないということ。もう一つは人のためという熱意に燃える者には必ずそのチャンスが与えられるということ。この二つです。焦ってはいけません。何事も気長に構えることです。なにしろこの地上に意識をもった生命が誕生するのに何百万年もの歳月を要したのです。...
物事は物的尺度ではなく霊的尺度で判断するように努めることです。神が施されることを地上的なモノサシで批判することはやめなくてはいけません。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
「人間の生活に過ちはつきものです。その過ちを改めることによって魂が成長するのです。苦痛や障害に立ち向かった者が、気楽な人生を送っている者よりも大きく力強く成長していくということは、それこそ真の意味でのご利益と言わねばなりません。何もかもが上手く行き、日向ばかりを歩み、何一つ思い煩うことない人生を送っていては、魂の力は発揮されません。何かに挑戦し、苦しみ、神の全計画の一部であるところの地上という名の...
魂の偉大さは苦難を乗り切る時にこそ発揮されます。失意も落胆も魂のこやしです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
「悲しみは魂に悟りを開かせる数ある体験の中でも特に深甚なる意味をもつものです。悲しみはそれが魂の琴線にふれた時、いちばんよく魂の目を覚まさせるものです。魂は肉体の奥深く埋もれているために、それを目覚めさせるためには余程の体験を必要とします。悲しみ、無念、病気、不幸等は地上の人間にとって教訓を学ぶための大切な手段なのです。もしもその教訓が簡単に学べるものであれば、それはたいした価値のないものというこ...
「地上の人生はしょせんは一つの長い闘いであり試練です。魂に秘められた可能性を試される戦場に身を置いていると言っていいでしょう。魂にはありとあらゆる種類の長所と欠点が秘められております。すなわち動物的進化の段階の名残である下等な欲望や感情もあれば、あなた方の個的存在の源泉である神的属性も秘められております。そのどちらが勝つか、その闘いが人生です。地上に生まれてくるのはその試練に身をさらすためなのです...
安易な人生からは価値あるものは得られません。困難な人生からのみ得られるのです。神は決してあなた方を見捨てません。見捨てるのはあなた方の方です。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
「時として人生が不公平に思えることがあります。ある人は苦労も苦痛も心配もない人生を送り、ある人は光を求めながら生涯を暗闇の中を生きているように思えることがあります。しかしその観方は事実の反面しか見ておりません。まだまだ道の要素があることに気づいておりません。私はあなた方に較べれば遙かに長い年月を生き、 宇宙の摂理の働き具合を遙かに多く見てきましたが、私はその摂理に絶対の敬意を表します。なぜなら...
「人生の目的は至って単純です。霊の世界から物質へ来て、再び霊の世界へ戻った時にあなたを待ち受けている仕事と楽しみを享受する資格を見つけるため、さまざまな体験を積むということです。そのための道具としての身体をこの地上で授けてもらうというわけです。この地上があなたにとって死後の生活に備える絶好の教訓を与えてくれる場所なのです。その教訓を学ばずに終われば、地上生活は無駄になり、次の段階へ進む資格が得られ...
地上で何を為すべきかは魂自身はちゃんと自覚しております。何も知らずに誕生してくるのではありません。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
「地上に生を享ける時、地上で何を為すべきかは魂自身はちゃんと自覚しております。何も知らずに誕生してくるのではありません。自分にとって必要な向上進化を促進するにはこういう環境でこういう身体に宿るのが最も効果的であると判断して、魂自らが選ぶのです。ただ、実際に肉体に宿ってしまうと、その肉体の鈍重さのために誕生前の自覚が魂の奥に潜んだまま、通常意識に上がって来ないだけの話です。あなた方地上の人間にとって...
死というものは存在しないのです。地上で始まった生命は肉体の死後も続くのです。そして、その霊の世界では、人の為に役立つことをしないと幸せにはなれないのです。
タイタニック号の沈没で犠牲になったウィリアム・ステッド氏の続きです。最初にお話したように、ステッド氏は生前、霊的真理の普及に尽力していた方なので、死後すぐに辿り着いた世界ブルーアイランドで過ごしていましたが、地上でさまよっている地縛霊を救出するための活動をし始めたのです。もちろん、霊界側でも高級霊団の方々が日々、救済活動は行ってくれているのです。その地縛霊となっている人とは、同じタイタニック号で亡...
ブルーアイランドはあくまでも過渡的な世界です。新参者が霊的環境に馴染むことを目的として用意されたもので、準備が整うと、本格的な霊の世界へ、実在の世界へと進んで行きます。
タイタニック号の犠牲になったウィリアム・ステッド氏の続きです。スピリチュアリズムについて物質化現象についても書きましたが、ステッド氏は物質化現象よりも、本当はもっと真実味がある「思念による交霊」という、思念伝達という手段がはるかに実感があるものだと言われています。「生前から親密な間柄だった者のことを強く念じると、その念は生き生きとして活力のあるエネルギーとなり、電波とまったく同じように宙を飛び、間...
今しがたまで生活していた地上の環境と少しも変わらないことを知りました。違うのは、全てが地上とは比較にならないくらい明るく美しいことでした。
前回のタイタニック号で犠牲になったウィリアム・ステッド氏からの霊界通信の続きです。ブルーアイランドへは、上空へ向けて垂直に、物凄いスピードで上昇して行くようです。強烈なスピードで引き上げられて行くのに、少しも不安な気持ちがしなかったと言われています。「その旅がどのくらいかかったか、又、地球からどれくらいの距離まで飛んだのかはわかりません。が、到着した時の気分の素敵だったこと!鬱陶しい空模様の国から...
地上時代に得た霊的知識が重要な点において100%正確であることを知って、驚き、かつ感動しました。地上とそっくりでした。タイタニック号で亡くなった方からの霊界通信です。
今回のお話はかなり長くなりますので、何回かに分けて記載して行きます。初めにタイタニック号の簡単な説明をしておきます。映画「タイタニック」をご覧になった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ご存知の方も少しお付き合い下さいね。1912年4月10日にタイタニック号の処女航海はサウサンプトン港から出発してニューヨークへと出発したのです。乗船者数2201名(2208名という説もあるようです)一等船室には上流階級、大...
イエス様とは地球の政庁である神界の高級霊である大天使の一柱で、高級霊による地上誕生の系譜の最後を飾る人物として、誕生したとのことです。ベールの彼方の生活より
今回はキリスト教の牧師であったジョージ・オーエン氏について記載します。ジョージ・オーエン氏はインスピレーション的に受け取ったものを綴った「ベールの彼方の生活」の著者で有名です。第1巻は母親から、第2巻は守護霊から、第3,4巻が守護霊とほぼ同格レベルの霊恪を具えた高級霊からの通信です。1913年から25年の歳月をかけて納得行くまで検証した上で、新聞紙上に連載を始めたそうです。すると、早速キリスト教会の長老から...
人間は一人の例外もなく、聖人君子も大罪人も、肉体の死後は霊の世界へと進み、そこで新たな生活へ入る。モーゼスの霊訓より
物質化現象は目に見えるという、五感に直に訴えるためにかなり話題を集めましたが、丁度同じ頃から、霊言現象や自動書記現象による霊からのメッセージ、いわゆる霊界通信が着々と為されていたのです。その中でも、英国においては、キリスト教の牧師やその夫人を通して、キリスト教の教義とは真っ向から対立する通信が入って来たとのことです。これは本人のみならず、キリスト教界にも激震が走ったことでしょう。その筆頭に挙げられ...
霊的実在の証拠である物質化現象として物質化霊ケーティ・キング霊が出現。脈拍があり、規則的な心臓の鼓動まで聞こえたそうです。
ウィリアム・クルックス氏は、英国におけるスピリチュアリズムの動向を象徴する存在であり、他の研究家も大なり小なり、この方の影響を受けているようです。英国の有名な学術組織である王位協会ロイヤルソサエティーの会員に選ばれることは大変な名誉とされているようですが、1863年、クルックス氏は早くからその業績で29歳の若さで選ばれたとのことです。続いて75年にはロイヤル・ゴールドメダルを、88年にはデイヴィー・メダルを...
昨日も記載しましたが、再度記載しておきます。カール・ウィックランド博士は精神科医でありますが、早くから霊の実在を信じて、精神病の原因は低級霊の憑依であるとの観点から、その憑依霊を一時的に霊媒である博士夫人に乗り移らせて、博士の対話を通して霊的真理を理解させ、患者から向上の道へと導くことを30年余りにも行って「Thirty Years Among the Dead」邦題は「迷える霊との対話」という大著を出版されています。これは...
スピリチュアリズムの真実性を支持するため、潔く判事職を辞任し、余生をスピリチュアリズムの普及のために尽力されたニューヨーク州の最高裁判事ジョン・エドマンズ氏
今回はニューヨーク州の最高裁判事であり、州議会の議長を歴任し、屈指の著名文化人であり、有力な時期大統領候補の一人であったジョン・エドマンズ氏のことを記載します。そのような著名な方がスピリチュアリズムの真実性を支持する意見を新聞紙上で発表したので、かなりの非難を浴びたそうです。当然、当時は死後に関わる信仰はキリスト教が絶対であり、死者と語り合う交霊会などというものは禁じていたからなのです。けれど、エ...
霊的なことに全く関心がなく、理解していない人のために、読んで頂けたらと思います。スピリチュアリズムの発端である事件とは。
出典:アーネスト・トンプソン「近代スピリチュアリズム百年史」より フォックス家昨日、書かせて頂いたように、今回から、霊的なことに全く関心がなく、理解していない人のために、スピリチュアリズムの発端とも言える、ある事件の内容を紹介しようと思います。知ってらっしゃる方も今一度読んで頂けたらと思います。1848年3月のことでした。ニューヨーク州西部の都市ロチェスターの片田舎にハイズビルという村があり、そこの一軒...
「霊性に気づいた人は真に目覚めた人です。神性が目を覚ましたのです。それは、その人が人生から皮相的なものではなく霊という実在と結びついた豊かさを摂取できる発達段階に到達したことの指標でもあります。霊の宝は地上のいかなる宝よりも遙かに偉大であり、遙かに美しく、遙かに光沢があります。物的なものが全て色褪せ、錆つき、朽ち果てたあとも、いつまでも存在し続けます。魂が目を覚ますと、その奥に秘められたその驚異的...
「援助を求める真摯な熱意がなおざりにされることは決してありません。衷心からの祈りによる霊的な繋がりが出来ると同時に、援助を受け入れる扉が開いたことになります。その時に発生する背後での霊的事情の実際はとても言語では説明できません。元来地上の出来事を表現するように出来ている言語は、それとは本質的に異なる霊的な出来事を表現することは不可能です。どう駆使してみたところで、高度な霊的実在を表現するにはお粗末...
「これより先どれほどの偏見と反感と敵意と誤解と迷信と故意の敵対行為に遭遇しなければならないかは、あなた方には想像もつかないことでしょう。怖じ気づかせようと思って言っているのではありません。事を成就するためにはそのあるがままの背景を理解しておく必要があるからです。私にはその大変さがよく分かるのです。これまでも私は可能な限りの力を駆使して、克服不可能と思われた障害を克服して、あなた方の世界に近づいてま...
「宇宙にはある計画にそった”摂理”というものがあります。私達はそれにきちんと合わさるように出来上がっているのですが、それに合わすか否かは本人の意志による選択の自由が与えられています。東洋の諺に”師は弟子に合わせて法を説く”というのがあります。霊的に受け入れる準備ができれば自ずと真理の扉が開かれるのです。こちらから求めなくても良いのです。豁然と視野が開き、そこから本当の仕事が始まります。と言っても私共は...
生命のあるところには必ず霊があり、霊のあるところには必ず生命があります。あなた自身も生命そのものであり、それ故に宇宙の大霊との繋がりがあります。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
「この宇宙をこしらえた力が生命活動を司っているのです。生命は物質ではありません。霊なのです。そして霊は即ち生命なのです。生命のあるところには必ず霊があり、霊のあるところには必ず生命があります。あなた自身も生命そのものであり、それ故に宇宙の大霊との繋がりがあり、それ故にあなたもこの無限の創造進化の過程に参加することができるのです。その生命力は必要とあらばいつでもあなたの生命の井戸からくみ上げることが...
あなた方は本来が霊的存在であり、それが肉体という器官を通して自己を表現しているのだということです。霊的部分が本来のあなたなのです。身体はあなたが住む家です。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
これから「シルバー・バーチの霊訓」の一巻から順に記して行こうと思います。初心に戻って、改めてシルバー・バーチ霊のお言葉をかみしめ、自分はどうあるべきかを考えて行きたいと思います。また、「シルバー・バーチの霊訓」を知らない方にはぜひ読んで頂きたいですし、一読された方にも今一度初心に戻って読み進めて頂けたらと思います。忘れていたことを思い出したり、新たな発見があるのではないかと思います。また苦しい試練...
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「人類救済の悲願のあまり、猪突猛進してしまうことがあります。だが、神様は前にも後にも動かせるものではありません。あまり性急に突進すると、痛い目にあったり、動きがとれなくなってしまいます。忍耐と、神を待つ心構えが大切です。聖書にも書いてあるでしょう、主は嘉(よみ)し給う時ありと。物事には時というものがあります。これが霊の法則です。神の道は徐々で堅実、行動の時と、沈黙の時とがあります。静止の時には待つこ...
「事を行なって、その物質的な表面の結果に目を奪われてはいけない。ただ、純粋な愛の発動に心を向けなさい。本物と虚偽の見分け方をしっかり学ぶように。起こっている事態の裏に目をやり、神の命が働いていることを知る、それが貴方の自然の習慣となるよう。それが大切なことです。神の生命の道のみが、唯一の真実であります。人は神に、言葉によっても心をもってしても、何もおねだりすることは出来ません。しかし、神の援助と祝...
「人は自分の思想に無頓着です。それは、他人の目から、自分の思想は隠せると信じきっているからです。しかし、霊界では思想はむき出しです。すべてがあからさまで、誰の目にも、他人の思想は丸見えになっています。もし、地上でもそうだったら、どうでしょう。男も女も、自分の考えていることが、人の肉体を見るように、見えたり、聞こえたりしたら、もう、誰も大慌てで、自分の心の統制の仕方を学ぼうとするでしょう。霊師は心の...
「キリスト神霊が貴方と共に在ること、これは疑いない事実なのです。一つの魂といえども、この事実から離れて生きてはいません。キリスト神が誰かの傍を離れるなどありません。しかし貴方の方で世俗の欲や思いを断たねば、貴方はキリストの現前を感じ取ることは出来ません。俗事にまみれる仕事に携わる者が、永遠の愛と平和の霊に交感することは難しいことです。しかし、キリストが常に傍に居ることだけは忘れてはいけません。一人...
「人がもし、物的生活の奴隷となることを止め、生命の根源へ目を向けるなら、もはや心を煩わす何ものもなく、深い平和が訪れます。どうか内在の神意によって、外的の煩いから離れ、一切生命の核心にある平和と真理を求められるよう。嵐が外に吹き荒れようと、内在の深い平和こそは、一切の力の根源です。そこから、人は必要な導きと支えを常に引き出すのです。平和は物を動かす力です。平和な心から正しい行為が出てきます。焦った...
「私共は幽界のモヤを越え、更に立ち込めた濃い地上の霧の中へ下って来ます。その時、目に映るのは、いかに多くの災いが恐怖によって引き起こされているか。そうです。目に映るのは、災いの源の多くが恐怖に根ざしているということです。人間の心は、未来の怖れ、明日はどうなるか判らないという不安で一杯です。皆さんは既にお判りと思うが、どんなに困ったこと、心煩わすことがあっても、それは一時のこと。自分が大切な教訓を学...
「人間が地上に生を享けた目的は、神の子である霊、これを外に発揮すること、神性の美を、終局おいて、物質の上に表現することです。人は心の中の秘処に進み入り、其処に神の子である神性を発見せねばなりません。自己内在の秘密を学び取らねばなりません。私達は、人が物質に過度に目を向けることを求めたりはしません。何よりも、内に深く深く隠れている、物質の背後にある、本当の創造力の秘密を人が求めることを、願っているの...
「人生には、時には、どうすることも出来ず困りきってしまう事が起こるものです。道が見つからず、決断がつきません。中には、この悩みの解決を、ある霊魂に訴えて、助けて貰おうとする人がいます。こういう人達は、自分を助けてくれるのは、その霊魂だけと思い込んでいるわけです。だが、それは間違いです。彼が助力を訴える相手の霊は、その霊だけに限りません。彼が目を向けるべき霊は、神です。その人がいつも崇敬を捧げている...
「我意と神から来る直観とは全く違ったものです。それを見分けるには、先ず何よりも、我を捨てることです。感情的なもの、欲望を去ることです。不統制の感情、これが直観を妨げる大敵です。波立つ水は影をこわし、何も映すことは出来ません。静かなる水面は、正しくその影を映します。同じ事です、よく統制された静かな平和な魂には、霊的世界が映ります。これが直観、内面の知です。神からの使者、天使達は、皆さんを助けるために...
「無言の友が、貴方の傍に居ます、霊の姿で、彼等は貴方の悩みも喜びも、また、あなたの魂の求めるところも、知り抜いています。一人っきりと、貴方は思っていても、貴方は一人ではないのです。魂の友、貴方の愛する者は、貴方の傍に立っています。一人と感じるのは、貴方が現実の生活で一人っきりであったり、またそういう意識を持つからです。貴方の霊はそんな枠を乗り越えて、愛する者と一つになることは可能なのです。ただ、そ...
「民族間、国家間の誤解や衝突によって、人間の心の平和も、信頼関係も閉ざされています。しかし、地上の人を超える視力でものを見る時、人間は内的には驚くべき成長を遂げつつあるのです。宇宙の星々の霊団から、地上に向けて、光明と愛の光線が投射されております。皆さんは、愛について語り合うことがありますね。しかし、高い世界から放射される愛の本当の力や秘密については、殆ど判っていません。そのような愛と光明と慈しみ...
「霊師達は、何よりも、皆さんが神に素直に身を委ねることを求める。と申しても、決して貴方の人生を苦労なしにしてやろうとか、目を開き意識を高めるに大切な人生勉強をなしにしてやろうとか、そういう事ではありません。心に善意を持ちなさい。素直になりなさい。進んで悩みも重荷も、貴方を見守り導いてくれる霊的な愛に委せてしまいなさい。無私の、援助を求める声があるところ、必ずや吾々はそれに応えることが出来ます。他者...
「地上にも、他界にも、霊師達が居られます。これら諸霊は、更に偉大な霊師達と結んで、宇宙に一大組織を形成しておられ、生命の諸階層で活動しておられます。この組織を大ホワイト霊団と申します。これら霊師達は、過去に様々の苦難をなめ、霊性を清められた結果、その輝きが神の使徒に相応しいホワイト(白色)となられたわけです。霊師達は、静寂の中に、いつも皆さんを待ち受けて居られる。もし出来ることなら、皆さんの目を開い...
「第二のことは、感謝です。神への感謝の念を絶やすことのないよう。これが完全な生に至る秘訣です。神への感謝の行いによって、人は神と道交するものですから。この世に生まれたことを神に感謝しなさい。この世に生を享け、そのおかげで貴方は神性発揮に歩一歩近づける、この事に感謝しなさい。決して一日一日をぼんやりと過ごすことのないよう、生活の一つ一つにその意義を学び取るようにして生きなさい。泥まみれになることが人...
「昔、東方の賢人達が星の導きで、イエスの元に至りました。もし貴方がその星に至りたいなら、どうしても胸に温めて貰いたい二つの事があります。許しと感謝、これです。これが天国の門を開く鍵です。いとも単純な鍵、この教訓を身に付けぬ者は、誰一人天国の門をくぐることは出来ません。イエスは申しました『私達に背く者を私達が許すように、私達の過ちも許し給え』と。許すことは難しい。しかしどうしても人が学び取らねばなら...
「貴方の内に宿る神性に気付く事は、何ものにも勝る霊的経験です。それは貴方の霊的諸媒体の浄化に役立ちます。ひるがえって、貴方の肉体の健康にも有効なのです。人間は四六時中、自分の乗る車ーーーつまり肉体・幽体・霊体などの媒体ーーーの浄化をすすめる事が出来ます。それが貴方の未来の地上生活や他界での生活の有り様を決定します。生命の幾段階が、神の子である貴方を待ち受けています。盲目ではその美を見ることは出来ず...
「皆さんは霊的進歩の道を選びました。そこで毎日こう祈っています、「神よ、私を見捨てないで下さい。私がつまずくことのないように、誘惑に会うことがないように。神よ、私に力を、悪魔のささやきにも挫けぬ力をお与え下さい」と。それにも拘わらず、貴方がたはつまずき、しばしば悪魔の世俗のささやきに負け、神の道を、愛の道を見捨ててしまいます。なぜ、魂はこうした誘惑に耐えねばならないのでしょうか。その答えは簡単、試...
「常に、心の静穏を保つように努めなさい。心から争いと恐怖の思いを消しなさい。これは、愛を学ぶにつれ、出来るようになるものです。師を求めて荒野へ行った、ある新入りの信者の話があります。師はその者を受け入れこう言いました。入門者はすべて、絶えず霊的進歩を目指す強い心構えがなければいけないと。この新入りの弟子は、人並み以上にそうした強い願望を持っていました。しかし唯一、一番大事なものを欠いていました。つ...
「人は神秘を学べば、何か道が開けると思いがちです。だが、霊的神秘は言葉で魂に伝わるものではありません。それは行為です。貴方がその神秘に触れるための行為によるのです。世の全ての書を読み、知識を知り尽くしても、人は依然無力です。それに至る道は唯一つ、日常の貴方の生活如何です。どんなに願い、憧れ、欲求しても無駄です。肝心なのは人類への現実の奉仕です。それがつまらない床掃除であったり、人の嫌がる仕事であっ...
「魂の試練は四種類あります。それは人間の霊的要素と関係しています。第一は『水』の目覚めです。この試練を経る者は『水』の要素を獲得したわけで、その日以後、感情の統制者となります。第二段階は思考の統制です。真と偽、黒と白、表と裏、高い心か低い心かを見抜く思考の修練です。これは『空』の目覚めで、これを経て心の見分け方を身に付けます。次に『火』の目覚め、これは愛の訓練、愛の力の聡明な使い方の修練です。最後...
ーーー知性とは、活力原理から出たものですか。「いや、植物は生命があっても、考えることをしない。それは単に有機的生命にすぎない。知性と物質とは全く別個のものである。何となれば、肉体は知性なしでも生きていけるが、知性は肉体なしでは発現できないからである。動物に知性が働くのは、霊との結合によってそうなるのである」 [注解]1、生命のない存在ーーこれは単に物質であって 生命も なければ知性もない...
ーーー有機体の死はなぜ起こるのですか。「身体器官の消耗が原因である」 ーーー機械の歯車が外れると動きが止まります。死とはこんなものですか。「左様。機械はその道からそれると、動きが止まる。肉体も病気になると、生命が肉体から出る」 ーーー心臓障害は他の器官の障害よりも、確実に死の原因となります。何故ですか。「心臓は生命をつくる機械である。しかし、働きが止まれば死ぬというのは、何も心臓一つに限っ...
ーーー宇宙の二大構成要素は、物質と霊の二つであることは既に学びました。すると、この活力原理とは、第三要素というべきものですか。「確かに、これは宇宙の構成に必要な要素の一つである。しかしこの根源を尋ねると、この目的のために宇宙物質が特に変化したものと言える。諸君にとり、これは酸素や水素と同様、基本的なものだ。しかし、根源的要素でないことも同様。諸君等の知っている諸元素は、諸君等には純粋に思えても、根...
ーーー物質の要素を結びつけて、有機体を作る時の力、無機体を作る時の力、これは同じものなのですか。「同じものである。結合集約の法は、何れの場合も同じなのである」 ーーー有機体と無機体をつくっている物質の間には、何か相違がありますか。「それは同じものである。ただ有機体の場合は、その物質に動物性が与えられている」 ーーー物質が動物化する原因は何ですか。「物質と活力原理との結合による」 ーーー...
ーーー天体にはすべて生物がいるのですか。「いる。諸君等は、地上の人類はその知性、道義性、進歩の点から第一等と思い込んでいるが、とんでもない。また、無数にある天体の中で、地球だけ人類が住んでいると思っているようだが、これも勝手な考えである。諸君等は、神が宇宙を人間中心に創ったように思っているが、誤謬も甚だしい」 ーーー各天体の物理的構造は皆同じですか。「そうではない。皆違っている」 ーーーそ...
ーーー人種によって、身体的・精神的な相違があるのは何故ですか。「それは気候風土、生活様式や社会習慣の相違による。同じ親から生まれた二人の子供の場合も、離れて育って生活環境が違うと、同様な相違がおこる。これは精神的に全く違ってくるからだ」 ーーー人類はそれぞれ別の地域に出現したのですか。「そうだ。しかもそれぞれ時代を違えて出現した。これが人種による相違の一原因である。原始時代の人間は、いろいろな...
ーーー人間の始祖は一人ですか。「いや違う。アダムは人間の始祖ではない。また地上に人間を増やした唯一人の人ではない」 ーーーアダムはいつ頃の人か分かりますか。「西暦紀元前約4000年」 [注解] 伝説では有名なアダムとは、過去にしばしば起こった地殻大変動を生き延びて、現在種族の建設者となった者の中の一人であった。人類発生以来の進歩が、近々6000年前のアダムの時から行われたとすれば、人類の進歩はものす...
ーーー地上に生命が誕生したのはいつ頃ですか。「初めは混沌とした状況であった。混沌の中で、要素が混合された。漸次、これら要素がその処を得、その後、次々と変わる地球の状況の応じて、生物の各段階が現れた」 ーーーこれら生物は何処から来たのですか。「これら生物の種子は地球そのものの中にあって、適当な出現の時を待っていた。有機質はある力によって初めバラバラになっていたが、その力の停止と共に集合し、地上生...
ーーー宇宙は創造されたものですか。それとも神のように初めから存在していたのですか。「確かなことは、宇宙は自成した筈はないということ。では初めから在ったのかというと、それでは神の作品とは言えなくなってしまう」[注解] 吾々の理性によると、宇宙が自らを創ったとは考えられない。また偶然に出来たとも考えられないから、結局、神の創造と言わざるを得なくなる。 ーーー神はどのようにして宇宙を創造されたのですか...
ーーー宇宙空間は無限ですか。それとも有限ですか。「無限である。境界があると考えてみよう。ではその境界の向こうに何があるだろうか。こう考えていくと何もかも分からなくなる。しかしながら、これ以外にどう考えたらよろしいか。従ってどう考えてみても、無限という観念に行き着く。唯この無限という観念は、人間の小さな頭では、とても理解できるものではない」 ーーー絶対の真空というものが、どこかの空間に存在するの...
ーーー鈍重さは物質の本性ですか。「その通り。但し、それは人間が知っている物質の本性であって、宇宙的液状体としての物質の本性ではない。このエーテル的で精妙な物質は、人間からみると重さはない。しかし、これは物質の原理である」[注解]鈍重性は相対的な性質である。宇宙諸天体の引力空間の彼方には、重さなどというものはない、そこに上も下もないように。 ーーー物質は一つの要素からできているのですか、それとも幾...
ーーー霊と物質は別物ですか。それとも、霊は物質の持つ諸性質の単なる一つにすぎないのですか。たとえば、色は光の、音は空気の、それぞれ一性質でありますように。「霊と物質とは全く別物である。しかし、霊と物質の結合があって初めて、物質に知的活動が与えられるのである」 ーーーこの霊と物質の結合は、霊の発顕はつげんにも必要なのですか。(ここで言う霊とは、抽象的に知的原理の意味であって、個性をもった霊魂の意...
ーーー物質は神とともに、永遠より存在したのですか。あるいは、ある時期に創造されたのですか。「神のみが知り給う。しかしながら唯一つ、諸君の理性に訴えて言えることは、愛と慈悲の源泉である神は、一時も休まれることがないということ。いかに深く、神の活動の始原にさかのぼって想像をたくましくしても、いやしくも神が一瞬たりとも、その活動を停止なされたことがあり得ようか」 ーーー物質の一般的な定義として次のも...
ーーー人間は、未知なものの神秘を明らかにする日が来るのでしょうか。「もし人間が浄化を遂げるなら、神秘の扉は一部分開かれるであろう。しかし、あるものに限って、これを理解するには、いま人間に備わっていない能力が必要とされるであろう」 ーーーでは、科学が進歩しても、人間は大自然の神秘の一部を知ることが出来ないのですか。「科学的能力は、人間の進歩の手段として、人間に与えられているものである。しかしそれ...
ーーー神とは、宇宙と別個に在るものですか。また一説によると、神とは宇宙のもつ力と知の結果生じたものと言っていますが、そうですか。「後者の説が本当とすれば、神はもはや神ではない。神が結果であって万物の原因ではないということになるから。神が結果であり、また同時に原因でもあるという筈はあるまい。神は実在する。これを疑ってはいけない、これが一番の基本点である。またこれ以上に出てはならない、出れば迷路に入っ...
ーーー神の本質を人間は知ることが出来ますか。「それは出来ない。人間にはそれを理解する感覚が欠けている」 ーーーでは、神の神秘を理解できるようになりますか。「心の目が物質で曇らされなくなって、進歩して神に近づけば、神を見、神を理解するようになろう」 ーーーもし、神の本性を知ることが出来なくても、神の相貌のいくらかを理解できるようになれましょうか。「ある程度はできる。人が物質を超越していくにつ...
ーーー物が形成された第一原因は、物質の本性の中にあるとは言えませんか。「もしそうだとすれば、物質の本性の原因は何かということになり、常に他に第一原因がなければならない」 ーーー物の形成の第一原因は、物質が偶然に結合したという、いわば偶然説がありますが、これは如何でしょう。「これも愚説である。常識のある人なら、偶然を知的動因と考えることが出来ようか。偶然とは何か。そのようなものは存在しない」&nbs...
神について(神と無限)ーーー神とは何ですか。「神とは至上の英知、一切の第一原因である」 ーーー無限とは何ですか。「始めもなく、終わりもなく、未知なるもの。未知なるものはすべて無限である」 ーーー神は無限と言ってよろしいですか。「それは完全な定義とは申せない。人間の言葉は有限であり、人智を越えるものを定義することは難しい」 ーーー神の存在の証拠は何でしょう。「結果があるからには、必ず原因...
ーーー現段階では心臓移植は必ず失敗に終わると考えてもよろしいでしょうか。「実験そのものは成功するケースもあると思います。ただ私が気がかりなのは、実験そのものが霊的にみて間違った方向へ進みつつあることです。その方向は人間の幸福のために献身すべき人が選ぶべき道ではないということです。現段階のやり方では健康は得られません。健康とは調和状態のことです。今の医学者のやっていることは一時的な部分品の継ぎ合わせ...
ーーー霊的観点から見て心臓移植をどう思われますか。「何ごとも動機が大切です。移植が純粋に生命を永らえさせるためである場合が確かにあります。が、実験を重ねていくうちに実験そのものの興味が先行して肝心の目的を忘れている場合があります。興味本位で無抵抗の動物を残酷な実験に使用することは、霊的観点から言うと褒められた行為ではありません。人間の健康は残酷な行為からは得られません。これまでナゾとされている大自...