今の季節に合わせて家紋に俳句を添えました。 この家紋は「朧梅輪」紋と「古木梅」紋を合せた創作家紋です。
今の季節に合わせて家紋に俳句を添えました。 この家紋は「朧梅輪」紋と「古木梅」紋を合せた創作家紋です。
大河ドラマも三話目に入りましたね。 その三話に始めて出た家紋について考察します。 岡崎城の陣幕に、三話めにしてはっきりと松平家の家紋が描かれました。 ただこの家紋も家紋資料にはありませんので、私が作図して紋名も私が付けました。 まあ当たらねど遠からず、というレベルで見て下さ...
大河ドラマ「どうする家康」始まりましたね。 ドラマの内容や出演者については、ブログ村にも色々な投稿があるでしょうから、 そちらはお任せして、私のスキルを活かして、 ドラマに出て来る家紋について考察したいと思います。 ドラマの中では動きが早かったり一瞬だったりして、 家紋など...
どの鬼が怖いと思いますか。 睨みを利かせる。とよく言います。 屋根の四方に睨みを利かせて、邪気を追い払う。 鬼は良くも悪くも、昔から大切にされている日本の伝統文化です。 今年一年の邪気を払う。の願いを込めてここに掲載しました。 お近くのお寺や神社の屋根をよく見て下さい。 鬼...
前回に続いて暖簾のお話です。前回はTVドラマの架空の暖簾でしたので、実際に見たものではありませんでしたが、今回は街で見た実際のものです。 暖簾は商家の軒先にあり、個人の家で玄関に暖簾を出している方はいませんよね。 商人ですから、無地の暖簾は殆んど見ません。何かしら意匠されて...
映画やTVで時代劇を見られる方は多いと思われます。私もその一人です。 話の中心の殆どは、武士武家社会で進んで行きます。そこに出て来る家紋は兵士の旗指物や陣地陣幕に描かれて家紋や、江戸時代では武士の着物に描かれている家紋です。 上図の様に、庶民の日常の中の家紋が多く出て来る時...
季節は少し過ぎてしまいましたが、秋を彩る薄で遊んでみました。 今回は上手にいきませんでした。薄は穂が大きく強いので、なかなか曲がってくれません。 あくまでも遊びなので、笑って見て下さい。 珍しい「薄」紋がある事を知っている人は、家紋に詳しい人ぐらいです。 仙台藩伊達家では替...
前回より引き続き、大成武鑑より引用しました。 今回も独自紋を取り上げました。これぞ本当の独自紋です。 この様な紋を文字紋と言いますが、文字紋は角字以外は基本となる文字はありません。 家紋でなくても、一つの文字に色々な書体があり、それに加えて手書きを入れたら際限のない書体数に...
今回は江戸時代発行の大名のガイドブックである、大成武鑑からの引用です。 ここに取り上げた五家はどれも財力のある有力大名です。 そして独自の家紋を持ち、家紋の資料にも固有名詞で記載されています。 家紋の書には、この様な家紋の事を独占紋と表示している書がありますが、私はこの独占...
今回は大成武鑑なるものについてお話します。 ざっくりと言うと、江戸時代の江戸城下の旗本や大名のガイドブックです。 購入閲覧に制限は無く、誰でも手に入れ見る事が出来ました。 正保元年(1644)~明治元年(1868)ほぼ200年間、改稿しながら刊行しました。 須原屋茂兵衛・出...
今回もとある城下町で見た瓦紋です。 「山形に吉の字」紋で揃えてみました。どれも屋号紋です。 この様に屋号紋は文字を意匠するのが多く、人名や店名の一文字を使っています。 この他にも、吉の字の屋号紋はまだ多くありますがまたの機会にします。 左二つが棟瓦で右二つが軒先瓦です。 軒...
とある城下町で見つけた、不思議な家紋です。 四つの家紋に共通しているのは、丸がある事です。 この様な紋は家紋資料には無く、どれも独自紋です。ですので紋名については特定なものは無く、家主側で独自の言いかたをしていたり、決まった紋名は存在しなかったりで、 今回はあえて紋名は記載...
前回に引き続き「見聞諸家紋」より、今回は鳥以外の生物を考察してみました。 生物を家紋とするのかは、その生物の形や動きにあやかろうとする様です。 六点取り上げましたが、どれも現在の家紋資料には同図はありませんので、資料のなかで一番近いと思われる図を掲載しました。 四点は家紋資...
今から560年程前に始めて作られた、「見聞諸家紋」帖から今回は「鶴」紋を選びました。 当時は庶民には家紋とは縁のない、公家や武家だけの世界です。 家紋が一気に広がったのは江戸時代です。徳川幕府は「葵」紋以外は何らの規制はしませんでしたので、士農工商に関係無く、色々な家紋が意...
今回も、とある日本の城下町で見た、瓦に意匠されている屋号紋です。 この城下町では、この「田の字」紋がとても多いのです。まだまだ他にもあるんです。 平野で川が多くあり水の利が良く、昔から稲作が盛んな地域だからですかね。 商いの種類や屋号の名とは関係なく、田の字が意匠されている...
日本のとある城下町で見た瓦紋です。 どの様な経緯でこの家紋になったのか、この家紋の意味するところは何なのか、などの文化的歴史的背景はここでは省略します。 家紋としての造形的な面白さや意匠的な特徴について書きます。 先ずこの様な瓦紋を撮影をするのは、近くで水平に正面から撮る事...
小江戸川越で蔵造り通りにて家紋案内をしております。 35軒程の家屋と60余種程の家紋案内です。 皆様のお越しをお待ちしております。
花桔梗で揃えました。 花の下に細工をして上向きなる様にして撮影しました。 星八曜はホームセンターで売っている、丸く切り抜いたフェルト地です。 色々なサイズがありますので、撮影対象によって大きさを変えています。 桔梗は英語では「Bellfower」ベルフラワーと訳されています...
桔梗は秋の七草の一つですが、今我が家の植木鉢で綺麗に咲いています。 桔梗は色や均整の取れた形の美しさから、「万葉集」の昔から詠われ、 文様にも多く用いられて来ました。 「桔梗」紋は花の正面を図案化したもので、「花桔梗」紋は花を斜めから見たものに蕊を描き加えた図案になっていま...
いつも私のブログを見ていただいてありがとうございます。 この度、家紋好きが高じて小江戸川越観光協会会員として、小江戸川越の街で家紋案内を行う運びとなりました。 蔵造り通りの街並みを中心に案内を行います。 詳細は上図と同じ内容が小江戸川越観光協会のホームページにも掲載されてお...
蔵に意匠されている字紋です。 ここに掲載したのはその一部ですが、変化に富んでいて楽しいですね。 資料を整理してみて始めて気がつきまして、そしてこの語呂合わせにしてみました。 字紋は其々が独自の意匠を施していますので、家紋資料にはありません。 なので家紋図は省略しました。 変...
私の住んでいる首都圏では、この様な立派な蔵を持っている農家は、減る事はあっても増える事はありません。高齢化や後継者不足は何処にでもある問題です。 ある日、今まであった大きな農家が、更地になり宅地分譲地になっていた。なんて事は枚挙にいとまがありません。 こうして誰にも気にされ...
万葉集などでは藤の花を「藤波」と詠むそうです。 家紋としては「下り藤」が先に意匠され、「上り藤」が後のようです。 十大家紋の一つですが、では下りと上りではどちらが多いのか。 下りの方が多いようですが、はっきりとした統計もありませんので、今の所は解りません。 大久保忠世・安藤...
あなたが心を開いて雲居の雁のことを思ってくれるのなら 私もあなたを頼りにしましょう 源氏39歳の春。庭の藤が見事に咲き揃ったのを受けて内大臣は宴を催すことにした。 桜が終わると次に出て来る、花の便りは藤ですね。日本各地の藤棚がニュースで流れます。 源氏が見た庭の藤は、樹のま...
奈良七重 七堂伽藍 八重桜 松尾芭蕉 ならななえ しちどうがらん やえざくら 松尾芭蕉の俳句のなかでも、固有名詞だけの特筆な句だそうです。 解釈は諸説あるようで、奥は深いみたいです。 八重に咲き八重に散る。 一足遅く咲く八重桜は華やか絵にも句にもしたくなり...
世間では桜にばかり注目する季節ですが、同じ季節に野にも街にもどこでも目にする連翹の花です。 植物学的にはありふれた花ですが、家紋学的には特筆な家紋です。 「連翹」紋は上図の四点だけで、藤原公季流の公家が用いた家紋です。 他の花紋のように花を単独で描いた紋はありません。図の「...
今回も続いて東山殿紋帳より器物紋を紹介します。今回は生活具や遊具です。 550年程前に描かれた武家の家紋ですから、紋帳に出て来る図柄は当時の一般庶民の生活とは縁のないものばかりです。 「檜扇」紋は檜を薄くして扇にして、そこに色々な飾りを着けた扇の事です。 これには官位や性別...
前回に続き東山殿紋帳よりの家紋です。 今回はその中でも器物紋をご案内します。 おおよそ550年前の日本で最初の家紋帳の意匠には当時の暮らしが垣間見ます。 この時代には既に高度の技術が武具などにあった事が紋帳から読み取れます。 ここでは家紋を使用する武家については省略します。...
室町幕府八代将軍足利義政の時代の中で、1467年~1470年の間に書かれたという、日本最古の家紋帳です。上図はその冒頭に描かれて家紋です。現存する本は28冊です。 そんな500年前の貴重な本を私が手するわけがありません。これは国立国会図書館デジタルコレクションからダウンロー...
前回に続き梅で遊んでみました。 梅紋はより実写に近い「向う梅」としました。 写真を撮っていて判ったのですが、枝は「枝梅」の図ようではなく直線的でした。 そして花の向きも一定ではなく、図の様な写真にはなりませんでした。 裏梅ですが、図の検索で見てみましたが、流石に梅の裏側を撮...
あなたを忘れられないでいる私を もうこれきりに忘れてしまうあなたこそが 世間に流されてなびく心の持ち主なのでしょうね 源氏物語は愛欲渦巻く人間関係が複雑で、私にはとてもついていけません。 今年は寒さが続き、ようやく梅が咲きました。 「梅」紋は図数が多...
節分は過ぎてしまいましたが、節分には欠かせない鬼について、家紋の中の鬼について考察します。鬼は「強い」「悪い」「怖い」「大きな」「物凄い」という様なイメージで語られている様です。日本各地に溢れる程の鬼にまつわる話がありますので、特定な定義は無いようです。その事を踏まえて見て...
この稲荷神社は見てご覧のとうり、地方都市の小さな小さなお稲荷さんです。 しかし屋根飾りを見て下さい。これぞお稲荷様ですね。 京都の伏見稲荷大社に負けない程の存在感を私は感じました。 造り手の暖かさが伝わって来るオンリーワンのお稲荷さんです。 各地を見て歩きながら、この様な出...
今回は「巴」紋を取り上げましたが、始めにお断りしておきます。 この「巴」紋ですが、この意匠の由来は文献によると諸説あり、特定出来ません。 丸い方を頭細い方を尾という言い方も、特定の説に基づいた事でありここでは表現しません。 また向きについてですが、これも文献により左右両説あ...
ここに掲載したお四社のお稲荷さんは、日本中の何処の地域にもある小さなお稲荷さんです。地域の人に守られ大切にされ、その存在は地元の人以外はあまり知られていません。 稲荷神社は京都の伏見稲荷大社を総本宮とし、全国に3万から4万ぐらいあります。それと屋敷神という個人の敷地内や会社...
「八咫鴉」やたからす。神武天皇を大和國へ導いたとされる「導きの神」として熊野三山を始め各地の熊野神社で社紋に使われています。 そして大きな特徴は足が三本ある事です。八咫とは物の尺度で大きい事を表します。 室町時代に紀州熊野より分祀された歴史の川越熊野神社も、八咫鴉が社紋です...
引き続き日光社参についての家紋考察です。 私は歴史については研究家ではありませんので、目録に出て来る各役職についての詳細は解りませんのでここでは説明は省きます。 しかし家紋について調べていると、色々な事が見えきて面白いです。 ※松平和泉守 松平家は日本中の各地に居まして、石...
前回に続き日光社参についてです。 江戸時代に日光社参は19回行われています。その内16回は1663年四代家綱までで、1843年の家慶までの間の180年間に2回行われただけです。家康公の命日ですから毎年行くのが当り前に思いますが、なぜ行かなかったのか、それは一に財政難が大きな...
四月十七日の徳川家康公の命日に合わせて、天保十四年四月に行われた、徳川幕府最後の日光社参に対して全国各大名家の役割目録です。 上図はその冒頭の頁です。八十二頁に渡って手書きで書かれています。 本は小さく今でいう文庫本ですかね、懐とか袖に入れて持ち歩いたのでしょう。 8泊9日...
「松風の 落葉か水の 音涼し」松尾芭蕉も詠っている松風ですが、どの様な風なのかわかるようでわからないですね。 涼しいけど痛そうな感じですかね。 明石の君を残し山里に帰った明石尼君が詠んだ歌だそうです。 源氏物語の昔から多くの歌人に詠まれて来ました松風を探しに行きますか。 ...
お正月に相応しい家紋を取り上げてみました。 どちらも通称は「松竹梅」で資料に載っています。 下の長ったらしい名は、それぞれ部の名称を表す為に、私が勝手に付けました。 見流して下さい。 この様に組み合わせの意匠は、上からか外からかでいい表します。 ではどの名称にて出ているのか...
もうすぐお正月ですね。 お正月といえば初詣に行かれる方も多いかと思いますが、関東に住んでいる方(私も含めて)なら殆んどの人が知っている、初詣でも有名なお寺を取り上げてみました。 三寺に共通しているのが、真言宗智山派でどこも大本山格ということです。 では同じ格ならどこが上なの...
その昔ポルトガルから持ち込まれたトランプが起源だと言われている花札です。 図案は季節の植物や生き物そして和歌からも影響を受けていると言われています。 その花札を取り上げてみました。今は12月、花札の12月は桐札ですね。 家紋でも桐紋は「五三の桐」「五七の桐」豊臣秀吉の「太閤...
この時期になると話題に出るのが忠臣蔵です。 日本人なら皆が知っている江戸時代の大事件ですね。 それなので忠臣蔵に関する情報は出尽くしています。 今さら新しい発見や説は無いようです。 この溢れる情報は中には、間違っているものいい加減なものも多数あります。 上図は忠臣蔵・浅野内...
川越城本丸御殿です。川越城の一部ですが、いわゆるお城のイメージではないです。 平城ですから遠くからは見えませんし、近くに行ってもこれがお城という感じです。 どちらかというと、お寺の本堂のような感じです。 内部も装飾的な物は一切なく、他の観光地のお城とはだいぶ違います。 その...
日常生活の中で空を見上げる事はあっても、屋根を繫々と見上げる事はありませんね。 そんな屋根の瓦に注目して見ました。 上の写真の様な瓦は、一般住宅では瓦屋根は少なくなり、瓦に意匠を施すような事は殆んど見かけません。 見かけるのは、お寺・神社・商家などです。今回はその商家の瓦に...
前回に続き甲冑兜の展示会で飾ってあった四半旗についてお話しします。 ご存じのように、戦国時代は武士が背に着けて百花繚乱でした。 これは相討ちを防ぐのも大きな役目ですが、遺体の識別も大切な役目だったのです。 何千何万の軍勢では、戸籍も無い時代に何処の誰かなんて判らないですよね...
散策中に偶然に出会った甲冑兜の屋外展示の兜の飾りについてお話します。 戦国絵巻に出てくるような、有名な武将の兜ではありませんが、坂東武士の心意気が伝わる兜の飾りです。 御幣ですが、これは神社や神棚などに飾ってあるのを見ると思います。 これは神様への捧げもの意味です。その昔は...
現在放映中の大河ドラマについて少しお話します。 主人公の渋沢栄一の渋沢家は「丸に違い柏」、栄一の師である尾高惇忠の尾高家は「丸に木瓜」と特に珍しい家紋ではありません。 注目したのは、若き栄一が千代と逢っていた諏訪神社に飾ってあったのぼり旗です。 柏に似ていますが葉のふちに凹...
わらべ唄「通りゃんせ」の天神様です。 道は狭くはないですし、誰でも自由に行くことは出来ます。(笑) 江戸幕府の時代は幕府直営社なので、一般の人は参拝は出来なかったそうです。 そこで外宮を造り、誰でも参拝出来るようにしたのですが、そこは城内なので道が狭まく警護も厳しくて、この...
1400年の歴史のある川越市の氷川神社です。 日本一の木製鳥居と縁結びの神様で有名です。 神社紋に『雲菱』と会館には『二つ雲巴』と、個人家では殆んど使う事はない珍しい家紋です。 この様な自然の現象を紋とするのは、神社信仰には自然が大きく影響しているからでしょうね。 駐車場に...
前回に続いて扇の家紋についての話です。 見てのとうりに開き扇です。十本骨扇は実物と家紋と骨の数は同じですが、 多は違っています。白無地の五本骨扇を手に入れる事が出来ませんでした。 絵の入った飾り扇は有ったのですが、高価なので止めました。 色々な物を買うのに、一つにつき1.0...
家紋で遊ぶとして、今までは植物を題材として実写をして来ましたが、 今回は物の家紋の実写を掲載しました。 家紋の中で物は多義に亘りますが、その中で生活具の扇です。 骨扇とは字のとうりに扇の骨です。しかし骨だけなんて何処にも売っていません。 骨だけ使う人なんていないですよね。 ...
前回に続き、映画「どら平太」での家紋です。 映画の冒頭に、城内にて平太が居並ぶ家老を前に挨拶するシーンです。 そこに出て来る家老達の家紋です。 家老の名と俳優の名と家紋がどうも一致しないので省略しました。 城代家老の外は、外郭が丸付き紋になっています。 外郭紋にもう少し変化...
今日は、2000年公開の映画「どら平太」での家紋についてです。 監督市川崑、主演役所広司、ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・カメラ賞受賞。 内容は痛快娯楽時代劇ですので、実在の人物はいません。 よって家紋も歴史考証等はなく、家紋資料からに考えたと思われます。 城中の家老や武士...
南天は難を転ずるといい、昔から玄関先や鬼門の方角に植えられました。 お正月には、千両の実と同じ赤い実が縁起物として用いられて来ました。 そして実の少ない冬には、小鳥達にとっては貴重な食べ物ですね。 ちなみに、千両万両の家紋はありません。
もうすっかり散ってしまいました。 落葉も日が経つと乾燥してカサカサになってしまうので、 木の下に居て落ちたのを直ぐ拾いました。 家紋で季節を味わう。これも楽しみの一つですね。 家紋資料では「楓」となっていますが、あえて紅葉としました。 どう見たって紅葉ですものね。
今日は銀杏並木が、銀杏吹雪でした。 歩道が黄色く染まった晩秋の道で、拾った銀杏で撮りました。 先人達も、この様に黄色く色づいた葉で家紋を意匠したのでしょうね。 立ち銀杏と一つ銀杏の違いは、茎の曲りですが、 真っ直ぐなのが以外と少なかったです。
大相撲。今やっていますね。 私の故郷の力士、北勝富士、好調ですね。 郷土の力士が活躍するのは、誰でも嬉しいものですよね。 今日は相撲でも力士の話ではなく、行司の話です。 衣裳に注目して下さい。皆さん派手な衣裳で、家紋も色々です。 明確な家紋ではない方もいますが、家紋と判る衣...
昨日のニュースで所沢市市制70年記念に、所沢駅前に造ったトトロのモニュメントの 除幕式の様子が放送されました。 蔵にはその家の家紋が意匠されているのは、前にも紹介しました。 家紋には、こうじゃなければいけないなどの決まりはありませんので、 これもクロスケ家の家紋ということに...
蝉が殻を脱ぎ捨てるように 小袿だけを残したあなただが それでもやはり人柄が懐かしく感じる 源氏一七歳の時に空蝉に送った歌だそうです。 源氏香の空蝉には、絵入りの意匠はありませんので、 公園に行き蝉を抜け殻を探し、この様に意匠しました。 抜け殻は、葉の裏に着いていました。脱皮...
仏教伝来と共に伝わった香。 その香を嗅ぎ分ける、香合せのあ遊びが流行ったのが平安時代。 そして江戸時代。その遊びは庶民に広まりました。 それを『源氏物語』の五十四帖に意匠して、香合せの遊びとした符号を紋章 としたのが源氏香です。 なので符号は五十四種あり、それぞれ源氏物語の...
前回に続き外郭紋の朝顔です。 図の様に正確にはいきません。多少のずれや曲りは笑ってやって下さい。 亀甲は亀の甲羅を手に入れる事は出来ませんので、ベッチンを切り抜き作ってみました。 扇は100円ショプで、白無地のが1本100円で売っていました。 季節限定商品でしたね。 話は変...
そろそろ朝顔の時期も終わりですね。 我が家で咲いた朝顔で撮りました。それに朝顔は切花では売っていませんからね。 この様に朝顔の写真を撮るのは初めてでした。 花びらが弱く直ぐにだらーんとなって、思ったよりも難しい撮影でした。 それに比べて葉は強くシャキッとしてます。 写真にし...
一言で紛らわしい。まあ似た家紋ですから当たり前ですか。 目は結目紋といいます。中心の四角が結目で、その結目の寸法を奇数で割当てたのが、 割り四つ目です。 この図ならなんとか識別できますが、創作物の中での家紋は、これほど厳密ではありませんのでその場での判別は殆んど困難ですね。...
花菱・花角・唐花 名前だけでも紛らわしいのに、図も似たり寄ったり。 花びらの枚数、意匠の特異性などはこれも同じようなもの。 共通して言えるのは、花びらの先が丸く出ている事。でもそれでは市中で見た時に どの家紋だか判別出来ませんよね。 それに家紋を描いた、作り手によっては図の...
今回は鬼紋と輪紋にこだわってみました。 植物学的には鬼は存在しませんが、家紋では植物系の家紋に鬼紋は多くあります。 それも葉紋に多いですね。葉の先を鋸状に意匠した図が鬼紋です。 もっとも柊には鬼紋はありません。柊紋全体が鬼ですからね。 「抱き柊」 蔦の葉は殆んどが、先がギザ...
「蔦がからまる白い壁、 細い影長く落として 一人の私は こぼす涙さえ忘れてた」 こんな歌詞がありましたね。 蔦は宿木ともいい、万葉の昔から色々な歌に詠われてきました。 蔦が這うカフェのテラスで、ブラックコーヒーを。 現代ではこんな感じですかね。 代表的な家...
茗荷紋は食物紋のなかでは、使用頻度や変化の形の多さでは上位です。 その中でも、圧倒的に使用頻度の多い形が「抱き茗荷」です。 外の茗荷は何処へ行ってしまったのだ。というぐらいに見かけるのは「抱き茗荷」 です。そんな「抱き茗荷」を色々な紋で遊んでみました。 扇地紙。紙(昔は和紙...
ここに取り上げた本は、1953年初版の家紋のバイブル的な本です。 私の持っているのは1994年57版で現在は何版かは解りませんが、出版は続いています。 会社勤務時代の最後の紋帖ですが、これは4冊目だと思います。 というのも、営業で日々使うと頁がバラバラになってくるのです。 ...
家紋の中には想像したもの架空のものがありますが、大体は実物を意匠したものです。 そこで実物で実際に、家紋を作ってみました。夏が旬の茗荷で。 実物は図の様に、きちっとした線でという訳にはいきませんが、まあ遊びですから。 身近にある物で、なるべくお金をかけずに作って行きます。 ...
お祭りに提灯は付き物です。形も色々ありますね。 電気の無い時代は懐中電灯替りで、時代劇によく出てきますね。 辻斬りが提灯をばっさりと切って、燃え上がる。中は蝋燭ですからね。 今はLED電球。切られても燃える事はありませんね。 さて、その提灯に描いてある家紋についてです。 「...
お祭りはいいですね。楽しいですね。家紋が溢れています。そして人も溢れています。 しかし、今年は大きなお祭りも地域の町内会の盆踊りも、みんな中止ですね。 これは、去年の小江戸川越祭りで撮ったものです。 二つの町会の山車と、町会詰所の水引幕です。 山車、提灯、水引幕と、色々な趣...
ここに取り上げた家紋は、壱万種を超える中で希少な家紋です。 女紋、分家紋と明示されているのは、この2紋だけです。 黒田家。皆さんご存知の、大河ドラマにもなった黒田官兵衛の家系ですね。 黒田家でこの女紋が何時からどの様に、使われたのか。 私は郷土歴史家ではないので、詳細は解り...
上図に家紋を10種取り上げました。これは私が家紋に関わって40数年の経験から、 一般的によく見る家紋の陰紋を選びました。 なので、いわゆる家紋ベスト00ではありません。 学者と言われる方の本やネット等で、家紋ベスト00を調べても大同小異で、どれ が確かか解りません。それにベ...
著作権は50年が経過すると、権利が無くなります。 今ある家紋の殆んどは50年以上前に意匠されたもので、なかには 500年以上前の紋もありますね。ですのでその殆どの家紋は著作権は消滅 しています。しかし公的機関の紋章や歴史的に著名な家紋は、法的に問題 が無いかどうか調べてから...
現在ある家紋は10.000種以上で、正確な数は誰も解りません。 学会も日本標準もありませんし、数を調べてもあまり利はありませんからね。 なぜこんなに種類が多いのか。家紋の中でも多いのが植物系の紋です。 上図の柏紋。代表的な紋です。三つ柏が基本で、形は240種程あります。 丸...
今日は市中ではなかなか見かけない、少数派の家紋を紹介します。 ☆瓶子。これは神棚へお神酒を入れてお供えする、白い徳利のような器の事です。 戦国時代劇などで、武将達が酒を酌み交わす場面によく出て来ますね。 それに飾りを着けて、意匠化したものです。 ☆亀甲。字のとうりに亀の...
のれんの家紋で、どれも家紋の中では代表的な紋です。 白地ののれんには色付け紋、黒地ののれんには色抜き紋とおしゃれですね。 見て歩くのが楽しいです。 ☆片喰は誰でもが知っている、何処にでも咲いている、三つ葉のクローバーです。 繫殖力が旺盛なので、子孫繁栄を願って用いられる事が...
白壁に鶴が綺麗に描かれていますね。 資料とは少し違うようですが、細かい事は気にしない。 学者ではありませんから、見て良ければそれで良いのです。 鶴と言っても多々ありまして、それぞれ微妙に違います。 一目見ただけでは、区別はつきません。 家に帰って資料を調べるのも、また楽しい...
蔵に描いてある家紋です。白壁に映え綺麗に仕上がっています。 紋としては特に珍しくはありませんが、誇らしげに見えました。 柏の葉は冬でも落ちない。切れずに代を繫ぐと、縁起として武家旧家などで 多く使われています。 家紋について解らない事、知りたい事などありましたらお寄せ下さい...
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今の季節に合わせて家紋に俳句を添えました。 この家紋は「朧梅輪」紋と「古木梅」紋を合せた創作家紋です。
大河ドラマも三話目に入りましたね。 その三話に始めて出た家紋について考察します。 岡崎城の陣幕に、三話めにしてはっきりと松平家の家紋が描かれました。 ただこの家紋も家紋資料にはありませんので、私が作図して紋名も私が付けました。 まあ当たらねど遠からず、というレベルで見て下さ...
大河ドラマ「どうする家康」始まりましたね。 ドラマの内容や出演者については、ブログ村にも色々な投稿があるでしょうから、 そちらはお任せして、私のスキルを活かして、 ドラマに出て来る家紋について考察したいと思います。 ドラマの中では動きが早かったり一瞬だったりして、 家紋など...
どの鬼が怖いと思いますか。 睨みを利かせる。とよく言います。 屋根の四方に睨みを利かせて、邪気を追い払う。 鬼は良くも悪くも、昔から大切にされている日本の伝統文化です。 今年一年の邪気を払う。の願いを込めてここに掲載しました。 お近くのお寺や神社の屋根をよく見て下さい。 鬼...
前回に続いて暖簾のお話です。前回はTVドラマの架空の暖簾でしたので、実際に見たものではありませんでしたが、今回は街で見た実際のものです。 暖簾は商家の軒先にあり、個人の家で玄関に暖簾を出している方はいませんよね。 商人ですから、無地の暖簾は殆んど見ません。何かしら意匠されて...
映画やTVで時代劇を見られる方は多いと思われます。私もその一人です。 話の中心の殆どは、武士武家社会で進んで行きます。そこに出て来る家紋は兵士の旗指物や陣地陣幕に描かれて家紋や、江戸時代では武士の着物に描かれている家紋です。 上図の様に、庶民の日常の中の家紋が多く出て来る時...
季節は少し過ぎてしまいましたが、秋を彩る薄で遊んでみました。 今回は上手にいきませんでした。薄は穂が大きく強いので、なかなか曲がってくれません。 あくまでも遊びなので、笑って見て下さい。 珍しい「薄」紋がある事を知っている人は、家紋に詳しい人ぐらいです。 仙台藩伊達家では替...
前回より引き続き、大成武鑑より引用しました。 今回も独自紋を取り上げました。これぞ本当の独自紋です。 この様な紋を文字紋と言いますが、文字紋は角字以外は基本となる文字はありません。 家紋でなくても、一つの文字に色々な書体があり、それに加えて手書きを入れたら際限のない書体数に...
今回は江戸時代発行の大名のガイドブックである、大成武鑑からの引用です。 ここに取り上げた五家はどれも財力のある有力大名です。 そして独自の家紋を持ち、家紋の資料にも固有名詞で記載されています。 家紋の書には、この様な家紋の事を独占紋と表示している書がありますが、私はこの独占...
今回は大成武鑑なるものについてお話します。 ざっくりと言うと、江戸時代の江戸城下の旗本や大名のガイドブックです。 購入閲覧に制限は無く、誰でも手に入れ見る事が出来ました。 正保元年(1644)~明治元年(1868)ほぼ200年間、改稿しながら刊行しました。 須原屋茂兵衛・出...
今回もとある城下町で見た瓦紋です。 「山形に吉の字」紋で揃えてみました。どれも屋号紋です。 この様に屋号紋は文字を意匠するのが多く、人名や店名の一文字を使っています。 この他にも、吉の字の屋号紋はまだ多くありますがまたの機会にします。 左二つが棟瓦で右二つが軒先瓦です。 軒...
とある城下町で見つけた、不思議な家紋です。 四つの家紋に共通しているのは、丸がある事です。 この様な紋は家紋資料には無く、どれも独自紋です。ですので紋名については特定なものは無く、家主側で独自の言いかたをしていたり、決まった紋名は存在しなかったりで、 今回はあえて紋名は記載...
前回に引き続き「見聞諸家紋」より、今回は鳥以外の生物を考察してみました。 生物を家紋とするのかは、その生物の形や動きにあやかろうとする様です。 六点取り上げましたが、どれも現在の家紋資料には同図はありませんので、資料のなかで一番近いと思われる図を掲載しました。 四点は家紋資...
今から560年程前に始めて作られた、「見聞諸家紋」帖から今回は「鶴」紋を選びました。 当時は庶民には家紋とは縁のない、公家や武家だけの世界です。 家紋が一気に広がったのは江戸時代です。徳川幕府は「葵」紋以外は何らの規制はしませんでしたので、士農工商に関係無く、色々な家紋が意...
今回も、とある日本の城下町で見た、瓦に意匠されている屋号紋です。 この城下町では、この「田の字」紋がとても多いのです。まだまだ他にもあるんです。 平野で川が多くあり水の利が良く、昔から稲作が盛んな地域だからですかね。 商いの種類や屋号の名とは関係なく、田の字が意匠されている...
日本のとある城下町で見た瓦紋です。 どの様な経緯でこの家紋になったのか、この家紋の意味するところは何なのか、などの文化的歴史的背景はここでは省略します。 家紋としての造形的な面白さや意匠的な特徴について書きます。 先ずこの様な瓦紋を撮影をするのは、近くで水平に正面から撮る事...
小江戸川越で蔵造り通りにて家紋案内をしております。 35軒程の家屋と60余種程の家紋案内です。 皆様のお越しをお待ちしております。
花桔梗で揃えました。 花の下に細工をして上向きなる様にして撮影しました。 星八曜はホームセンターで売っている、丸く切り抜いたフェルト地です。 色々なサイズがありますので、撮影対象によって大きさを変えています。 桔梗は英語では「Bellfower」ベルフラワーと訳されています...
桔梗は秋の七草の一つですが、今我が家の植木鉢で綺麗に咲いています。 桔梗は色や均整の取れた形の美しさから、「万葉集」の昔から詠われ、 文様にも多く用いられて来ました。 「桔梗」紋は花の正面を図案化したもので、「花桔梗」紋は花を斜めから見たものに蕊を描き加えた図案になっていま...
いつも私のブログを見ていただいてありがとうございます。 この度、家紋好きが高じて小江戸川越観光協会会員として、小江戸川越の街で家紋案内を行う運びとなりました。 蔵造り通りの街並みを中心に案内を行います。 詳細は上図と同じ内容が小江戸川越観光協会のホームページにも掲載されてお...
今の季節に合わせて家紋に俳句を添えました。 この家紋は「朧梅輪」紋と「古木梅」紋を合せた創作家紋です。
大河ドラマも三話目に入りましたね。 その三話に始めて出た家紋について考察します。 岡崎城の陣幕に、三話めにしてはっきりと松平家の家紋が描かれました。 ただこの家紋も家紋資料にはありませんので、私が作図して紋名も私が付けました。 まあ当たらねど遠からず、というレベルで見て下さ...
大河ドラマ「どうする家康」始まりましたね。 ドラマの内容や出演者については、ブログ村にも色々な投稿があるでしょうから、 そちらはお任せして、私のスキルを活かして、 ドラマに出て来る家紋について考察したいと思います。 ドラマの中では動きが早かったり一瞬だったりして、 家紋など...
どの鬼が怖いと思いますか。 睨みを利かせる。とよく言います。 屋根の四方に睨みを利かせて、邪気を追い払う。 鬼は良くも悪くも、昔から大切にされている日本の伝統文化です。 今年一年の邪気を払う。の願いを込めてここに掲載しました。 お近くのお寺や神社の屋根をよく見て下さい。 鬼...
前回に続いて暖簾のお話です。前回はTVドラマの架空の暖簾でしたので、実際に見たものではありませんでしたが、今回は街で見た実際のものです。 暖簾は商家の軒先にあり、個人の家で玄関に暖簾を出している方はいませんよね。 商人ですから、無地の暖簾は殆んど見ません。何かしら意匠されて...
映画やTVで時代劇を見られる方は多いと思われます。私もその一人です。 話の中心の殆どは、武士武家社会で進んで行きます。そこに出て来る家紋は兵士の旗指物や陣地陣幕に描かれて家紋や、江戸時代では武士の着物に描かれている家紋です。 上図の様に、庶民の日常の中の家紋が多く出て来る時...
季節は少し過ぎてしまいましたが、秋を彩る薄で遊んでみました。 今回は上手にいきませんでした。薄は穂が大きく強いので、なかなか曲がってくれません。 あくまでも遊びなので、笑って見て下さい。 珍しい「薄」紋がある事を知っている人は、家紋に詳しい人ぐらいです。 仙台藩伊達家では替...