chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ゆきみ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2019/01/02

arrow_drop_down
  • オオハクチョウとの冬

    今冬は、近場でオオハクチョウに会う機会が何度かありましたので、その記録です。 【11月下旬】 話には聞いていたけれど…本当にいた! しかし、遠すぎる…もっと高倍率の双眼鏡が必要だ。 【12月某日】 少し近くから見られるスポットを発見。14倍の防振機能付き双眼鏡もレンタルして持って来た。おお、だいぶはっきり見えるぞ! カメラはそのままなので画像は変わりませんが。 白の成鳥が2羽、灰色の若鳥が1羽の核家族であるらしい。 【12月某日】 ①今日もいた、と思ったら成鳥の片方がすぐ叢の陰に移動してしまった。残った二羽は羽づくろいに余念なし ②逆光で見づらいけど、クチバシの先端の黒い部分に、黄色(若鳥のは…

  • 彩湖の春

    気付けば4月も半ばを過ぎた16日。 この時期に来ることはあまりなかったけど 来てみましたよ彩湖(さいこ) 予想通り、すっかり淋しくなった湖面(厳密には人工の池だそうだが彩「湖」と自称してるんだから湖面でいいだろう) キンクロハジロもホシハジロもほぼ姿を消し、カンムリカイツブリやユリカモメの姿もない。 彩湖に沿って横長に伸びる公園をぶらついていると、ひと気のない広場に出た。桜と背後の樹木の感じが里山ぽくて凄くイイ。 石かと思ったら雛だった。健やかに育ってください 斬新でカワイイが、遊具としては…? 隣はサバンナなのか牧場なのかジャングルなのかよくわからない感じになっていた。 かつて戸田ヶ原に生息…

  • 春からは、別の顔~不忍池の都鳥~

    上野公園に来たので、不忍池に寄ってみることにしました。お目当てはもちろん、夏羽になったユリカモメ。春とはいえ、まだ総員撤収済みということはないはず…! 曇りがちですがおかげで日差しが強すぎ暑すぎるということもなく、風が心地よい。ソメイヨシノは風に舞い散りながら葉桜に、様々な八重桜たちが後は任せろとばかりに咲き誇っている。 スワンボートに最適の日 故に東京湾並みの大渋滞。くれぐれもお気をつけて~ おお、いた! どうやらかなり進捗度合いに個人差があるようだ。少しぶらついて、いろんな子を見て回ることにするか。 まだ全然変わってない(ように見える)のんびりさん この子も頬の班がちょっと大きくなっている…

  • 所蔵作品展 MOMATコレクション(東京国立近代美術館)と皇居二の丸

    今日は東京国立近代美術館の所蔵作品展を見て、ちょっと皇居にも寄ってみようという計画。 今日初めて観た中で一番好き 極楽井(小林古径 1912) この繊細な美しさがたまらん。背中を向けている子の灰色地の着物に浮かぶ丸い紋の中の模様はIHSというキリスト教のモノグラムなのだそうだ。 これも地味といえば地味だけどさわやかな春らしさがあふれててとてもイイ。左側の樹は花盛りの梨。 和春(鈴木主子 1936) 足元には菜の花、たんぽぽ、すみれ、つくし…たんぽぽの花と綿毛両方あるのはもちろん、つくしも胞子飛ばす前の緑のと飛ばし終わった薄茶の両方が描かれている。 新収蔵作品として織田一麿の水彩の風景画やリトグ…

  • 聴いたぞ見たぞ、ウグイス…!

    今日は見沼田んぼの桜回廊を巡るつもりでしたが、桜は思ったほど進んでなくて人は思ったより多くて(日曜だもんね)、この先も寒い日続くしこれなら満開は来週じゃね?そんなに焦らなくていいかも…と予定を変更して調節池をぶらぶら。 そんな日に限って良いことがあるもので 真上から落っこちてくるようなミサゴのダイブに、白と緑のまだらの葉っぱ…?かと思いきや、うわわ顔がついてたツマキチョウ、どちらも初めての出会いでした。(ただ、急なことでしたので、カメラの準備が…) そしてこの春初めてのチョウたちが次々と すいませんねみんな静止画ばかりで…いつか蝶のように舞っているお姿を撮ってみたい。(って、ようには要らんか)…

  • 早咲きの桜たちを巡る~ミヤビザクラ、エドヒガン、ジンダイアケボノなど~

    前回から半月あまり、今日もスタートは土呂の市民の森から。去年まではタイミングが合わなくて、ソメイヨシノが咲き始めるこの時期に来るのは、実は初めて。 大きく枝を広げ、滝のように流れるようなシダレザクラ。こんな見事な樹があったんだ… シダレザクラは他にも何本かあったのだけど、そちらはまだ全然つぼみ状態だった。このように花がほっそりスッキリしたタイプとは違って、ピンクのひだがふわふわした八重咲で、もう少し開花が遅い種類のシダレザクラもあるから、それなのかもしれない。 これが…みやび桜か…! 野鳥観察とかで冬に来ることが多いからか、丸裸の姿ばっか見てなんか細くて頼りないなとか思ってた。お見それしました…

  • 花、花、花!

    今日は、花尽くしで行きます まずは満開のオオカンザクラ(アンギョウザクラ) もふもふ。そして蜂たちに大人気 あずまやの隣にはもう一本 オオカンザクラが開花し始めたときはまだぜんぜんだったのに、もう散り始めている。はかない… オカメザクラに似てる気がするけど、なんか違うような。樹高もかなりあるし。 見沼代用水を彩るカンヒザクラとカワヅザクラ この桜並木は初めて歩いた カンヒザクラ カワヅザクラはだいぶ葉桜に 一方で 一輪だけほころんでいたミヤビザクラ もう彼岸なのにまだこれからのエドヒガン ミヤビザクラもエドヒガンも、最近10年くらいに植樹されたもののようで、まだまだ線が細いですが将来的には今の…

  • この偏りは…?キンクロハジロの雌雄比率

    青空に強風、早春の日差し 水面には、吹き散らされた河津桜の花びら、そして 乱れまくりのパンクヘア軍団 このキンクロハジログループの男女比は♂(白黒で冠羽が長い方)が多めというぐらいですが 合流した先の群れは♂ばっか。前々から♂が多いなとは感じていたけど… たぶん、昨晩「べらぼう」を観ていて、「そういや江戸時代の江戸は男性比率が圧倒的に高かったんだよな…」と思い出したせいもあるのだろう。正確に知りたくなって数えてみた。 ♂17、♀4 女性比率2割切ってる… いやいやいやいや、カモは♂比率高めだって聞いたことあるけどさ、さすがにここまで違うのは何か理由があるんじゃ、たぶんこの小さい沼とは別に大きな…

  • 月のケーキ(ジョーン・エイキン/創元推理文庫)

    イギリスのファンタジー作家ジョーン・エイキンによる13の物語。タイトルは一見”メルヘンチック”なのだけど、「桃にブランディ、クリーム、タツノオトシゴの粉、グリーングラスツリー・カタツムリ」という月のケーキの材料そして、さかたきよこのカバーイラストから予想されるとおり、美しさ楽しさの中に不気味さ恐ろしさを秘めた「奇妙な味」の短編集である。何らかの喪失があって、それが回復されるという展開が多く、児童文学らしく前向きなメッセージも込められている…にもかかわらず、回復の過程や結果は苛烈だったり皮肉だったり哀しみを伴うものだったり、一筋縄ではいかない。境界の向こう側の力は、良きにつけ悪しきにつけ、予測通…

  • ウグイスの声、聴きながら

    ※ご注意 カエルの卵やオタマジャクシ、ハチなどの写真があります。苦手な方はご注意ください。 今日は北本自然観察公園。 園道を歩いていると、おお!!ホーホケ♪ ホーホケキョ♪ と聞こえてくる(まだ練習が足りないのか、あまり上手くない)。絶対この茂みのどこかにいる!と感じることもあるけど、例によって姿を現してはくれない。昔の人は梅にウグイスが来てうんぬんかんぬんという歌を山ほど詠んでいるけど、昔はそんなにちょくちょく梅とかに来てたんですかね…?まあ昔の方が都会といっても自然は豊富にあったろうし視力も昔の人の方が良かったのかもしれないけど… 今年こそは、一度くらい姿を見てみたいものです。 対照的にわ…

  • 歩け、早春の見沼

    今日は大宮の北、土呂の市民の森・見沼グリーセンターから。見沼代用水西縁→芝川に沿う形で、みぬま見聞館まで踏破する予定です。 寒さがなかなか抜けないおかげもあってか、梅がまだまだ綺麗に咲いている。 端整さと元気いっぱいな感じが両立していて、何とも言えない美しさ 一方では河津桜も咲き進んでいる。柔らかく、華やかに。 そして、梅も桜もいいけれど市民の森といえばやはり「りすの家」ですね。ふふふふ。 既に冬眠からは目覚めて元気に 凄い勢いで走り回っていた。 「りすの家」には何度も来てるけど、こんなにガンガン歩道に飛び出してくるのは初めて見た。本当に危ない(「ふまないでね!」という注書きが至る所にある)。…

  • 公園のケツアルコアトル

    えっ… ここはさいたま市民憩いの場、別所沼公園 の中の謎の空間 ケツアルコアトルなの…!? 初めてケツアルコアトルの名を知ったのが少女マンガ(タイトルも内容も覚えていないが)だったからか、「羽のある蛇」という訳語のせいだろうか。ケツアルコアトルは線の細い美形という勝手な思い込みがあったのだけど、この銘板にもあるようにエヘーカトル(エエカトル)という風の神の側面も持ち、風を吹き出すためのラッパ*1のような、鳥のくちばしのような*2口をしているのだという。 ちなみにメキシコ州は地図で見るとメキシコの首都メキシコシティを北側から包むように隣接している。遺跡のあるトルーカはメキシコ州の州都で、1979…

  • 2月末日、小鳥たちを満喫。そして新たなる出会い

    週明けからは極寒に戻ると言うし、この暖かさを無駄にしてはならじと、某野鳥観察スポットに行ってきました。 おお、もう菜の花が! この冬あまり見かけなかったツグミさんを、お腹いっぱい堪能(食べてません)。 小首を傾げるジョウビタキ♂さん。正面からだと白頭巾がちょっと笑える 背中側はスタイリッシュ この冬初見のカワラヒワさん。ぶっといクチバシに何かをガッチリくわえてる カワラヒワもこの日はよく見かけた。いかつい顔に似合わず鳴き声は可愛い。 林の縁から歩道に飛び出してきたアオジさん。こちらもこの冬初見 忙しなく跳ね回り、またすぐ林に戻ってしまった ど、どうしてこうなった… 周りの樹を見るとみんな添え木…

  • 健康な体はまだ遠い?次なる一手は…

    体質改善のため、水中ウォーキングを始めてから半年。 はじめに立てた目標どおり、30~40分を週3~4回(概ね150kcalくらになる)はやれているけれど、果たして効果のほどはどんなものなんだろう。一番の目的であるヘモグロビンA1Cを下げることで、人間ドックとか健康診断を待つとしても、そういえば入会のときの測定で指摘された上半身の筋肉量不足はどうなった?水中ウォーキングで筋肉がそんなに鍛えられるとはないにしても、でももしからしたらちょっとは向上しているのではなかろうか?という淡い期待を抱いて再度測定してみたのですが… ビビビ…と出て来る結果報告書の頭の総合点がまず目に入って「えぇ~」とガッカリ。…

  • 小さい春みつけに

    予報通り春めいた暖かい日。青空のもと、早速春を探しに行ってきました。 期待の河津桜。うーん…かなりぷくぷくしてきてるんですけどね…まだかな…と樹の周りをウロウロしていると、 ほころびかけているのが一輪。ようやく…この薄桃色は、やはり早春の色。 例年は20日頃には開花してたと思うので、この時期に一輪だけはちょっと淋しいけど、すぐにきょうだいたちも続くでしょう。暖かいから今日だけでも結構咲き進んでくるかも。 半月ほど前に来たときは、あまりの寒さにすぐ帰りたくなったのに 今日は厚手のジャンパーが暑いくらい。寒さに身を縮めることなく歩けるのは、それだけで嬉しい。 誰が着せ、誰が脱がせたのか? ところで…

  • 脳内一人称 (ご注意)『龍と苺』第227話「イケダ社のムサシ」のネタバレがあります

    超弩級展開が続く週刊少年サンデー連載中の将棋マンガ『龍と苺』。 私も読み始めたのはつい最近なんだけど、あっという間にコミックス読破、我慢しきれずサンデーうぇぶりの1週遅れの配信、そしてついに本誌最新話まで追いついてしまった…どう凄いのかは現物を読んでいただくとして(将棋の知識なくても楽しめる)、第227話「イケダ社のムサシ」でひとつ気になったことがあった。 対AI竜王戦*1初戦の相手は日本のAI企業イケダ社が社運を賭けて開発したムサシ。以前から感情があることは丸わかりだったけど、今回はモノローグやら黒枠の回想シーンやらテンコ盛り、大爆笑なくしては、そして涙なくしては読めないエピソードだった。そ…

  • 足元に注意!

    そういや山野辺竜王のコーヒーカップ、兵長持ちだったよな…とか他所事を考えながら園道歩いてたら、木の根っこにけつまずいて顔面から盛大にダイブして流血の大惨事に。前歯が逝ったかと思った…切れた口の中はまだ痛いけど、歯は無事で本当に良かったホッとした…

  • この冬出会った小鳥たち

    立春も過ぎ、寒さまだまだ冬あとわずか。少し早いけど、この冬の出会いを振り返ってみました。まあ立冬~立春ぐらいまで、って感じで。 まずは、初めて会えたベニマシコ♀さん。つぶらな瞳が可愛い♡ ♂は初見ではないけど、自力で発見したのは初めて 意外な場所で出会ったイソヒヨドリ♀ 今や市街地にも生息範囲を広げているという話は聞いていたけれど、本当に身近な場所にいた これはタヒバリさん。私の守備範囲のうち、1箇所だけいる所がある。 見通しのよい草地にいるんだけど、それでも見つけづらいこの配色 モズにはちょくちょく遭遇 頻繁に尾っぽふりふりするのだと知った なんかコラ画像みたく見えるな…目のところのラインが…

  • 梅林の一番手は…!?

    先日訪問した浦和競馬場(浦和記念公園)のロウバイが咲いていたので、こっちのロウバイはどうかな?もしかして他の早咲きの梅も咲いてないかな?「ナントカ冬至」とかいう品種もあるくらいだし ♪ と思って来てみた大宮第二公園の梅林 微妙に紅くなってきてるけど… さすがにまだちょっと早すぎたみたい。それでも… 八重寒紅梅。新春て感じです 紅冬至 一重の薄いピンクが可憐 こちらは八重冬至の白いつぼみ 冬至といっても冬至に咲くとは限らないようだ ロウバイのいい香り…! 黒っぽいのは偽果 先客がいた アブのようだ 今日図鑑で調べるまで知らなかったけど、花びらが丸っこくて中心まで黄色のこのロウバイは「ソシンロウバ…

  • 初めての出会い、ベニマシコ♀

    冨士山はふわふわショールをまとい 風はなく、重ね着してコートを着てると暖かく感じるくらいだけど、朝晩の冷え込みで水面はところどころ凍結してキラキラしてる。 3週間ぶりに来てみると、この大池もだいぶ雰囲気が変わっていた。静かな水面にユリカモメの姿は見えず たくさんいたカンムリカイツブリも、だいぶ減ったように見える。 時間が少し遅かったからなのか、それともここは旅の途中の通過点で、どこか違う水辺を目指していったのか。 すっかり美しくなられたミコアイサ♂さん 12月に見たときも確かに白黒ではあったんだけど、真冬が近づいた今はふわふわの白とくっきりした黒のコントラストが際立ってきて、なるほどこれが人気…

  • 2025さんぽ初め

    新年の最初の日曜日、さんぽ初めはいつもの池から。 快晴ですが寒さは厳しく、水面は半分くらいうっすらと氷が張っている。ぶるぶるっ そんななかでも サザンカにメジロ ビワの花にはアブ(たぶんホソヒラタアブだと思う) 地味で目立たない花なのですが、さすがちゃんと寄ってくる。そうだよね…誰かが来てくれないと、実にならないもんね。 おおっ、久々にお姿拝見するゴイサギ様(白目剥いて寝てるようだが) いつもはあまり見かけないカワウさん。ぱたぱたと翼乾かし中 泳ぎも潜水も得意なカワウさんだが 背中が見えてます。水深が浅すぎて潜水できないのだ なんかGETしたぜ!のカワウさんと、距離をとるアオサギさん 濡れた葉…

  • 明けましておめでとうございます&2025年の計画など

    明けましておめでとうございます。 デジタル老老介護?の年末年始から帰還した今日、いよいよ新年も本格稼働。いつでも初心に立ち返れるように(動かぬ証拠として)、今年の計画を記しておきます。 1 運動 (1) NHKテレビ体操(毎日10分) 去年の春から継続中。10分のうち前半は日替わりでいろんな体操、後半5分はラジオ体操第1か第2、というのが基本で、変化があるのがよい。バランス感覚やリズム感のなさ等、ラジオ体操だけではわからない自分の弱点も自覚できます。早朝6:25からですが、NHK+でいつでも観られるおかげで旅行中以外はほぼ毎日やれています。この調子で続けたい。 (2) 水中ウォーキング(30~…

  • ぬいぐるみを洗った

    大掃除の一環として、家じゅうのぬいぐるみにぬるま湯とおしゃれ着用洗剤で沐浴をしていただいた。初めての試みである。総勢11体。あまり積極的に自分で買ったりはしないので、偏っていますが… ・緑ドラゴン&白ペガサス(確かスーファミ「ファイアーエムブレム紋章の謎」の頃のプレゼント品) ・タオル製手作り人形(30年以上前に友人がくれたもの) ・レプラコーン人形(30年前のロンドン旅行で購入) ・シャーロックホームズコスプレのテディベア(〃) ・カピバラ白&茶(前の職場で部下がくれた。クレーンゲームで取ったらしい) ・中トトロ(前の職場で誕生日プレゼントに貰った) ・ミニサイズ大トトロ(たぶん映画館で買っ…

  • 本日は強風なり…!

    天気はいいけど風強く ススキ野原は荒れ模様。白い綿毛が小雪のように舞っていました。 こんな細っこくて頼りない綿毛が風に乗って新天地を目指すのだ。風が強ければ強いほど、遠くへ行ける。 はずでしたが… うぉっ、なんだこりゃ。関係ない枯れ枝に綿毛が絡まって、ひっかかってる… ノイバラのローズヒップに捕まってるヤツも(右方向への強風で引っ張られてるんだけど剥がれない) 風の弱い日だったら、もっと親元に近い所に落ちるか、案外ふわっと風に乗って舞い上がり、もっと遠くまで行けたりしたのかな。でも今日の風に乗っていつもなら届かないような遠くまで行けた種もきっとあるはずだし、どの種がどういう一生を送るかはまだわ…

  • コガモ、アキニレ、テントウムシ、そしてあなたは?

    【ご注意】後半に昆虫の写真があります。苦手な方はご注意ください。 あまり行かない小さな池に行ってみた。 池の手前の水路を覗いてみると、コガモのグループがいた。♂3♀3、少し離れた下の方で見切れてる♂ 3対3の方を見ていると、お互い首を伸び縮みさせている。これってカモの求愛ポーズなはずだけど…陸でやってるのは初めて見た。 しかしいまいちノラなかったのか、単なる体操だったのか、あるいは場所を変えようというのか、その場では何事も始まらず ぞろぞろと移動を始める。 まず♀が着水、♂たちも続きますが グループに背を向けたまま動かない手前の♂ 3番目の♂も立ち止まっている コンクリの縁に上がった♀は、縮ん…

  • 磯なき里のイソヒヨドリ

    とある調節池を散歩していたら、コンクリ造の水路の縁に、灰色のシルエット。逆光でよく見えないけど大きさ的におなじみのヒヨドリかムクドリかな?とスルーしかけましたが何となく違和感があってカメラを向けると もしやアナタは つぶらな黒い目と白いアイリングといい、お腹から背中まで続くうろこ模様といい、イソヒヨドリ♀さんではありませんか…!(*1) ここは海なし埼玉県。「磯ヒヨドリ」の名に似つかわしくない感じですが、都市部・内陸部にも分布を広げているのだとか*2。 ネットにも記事があった。 <2018年5月> イソヒヨドリの分布拡大を示す調査結果。 db3.bird-research.jp <2019年9…

  • 気合を入れて冬のはじまり、そして意外な再会

    季節外れの陽気ながら、いよいよ12月に突入。この冬こそは自然散策も漫然とやるんじゃなく、腰を据えて勉強したり(観察とか撮影とかの)技術磨いたりするぞ! まずは双眼鏡。 これまで自然観察で使ってたのは6年前に買った倍率8倍のもの。野鳥観察にはこれくらいの倍率のものが手頃と言われてて、動きは確かに追いやすいんだけど、やっぱ大きな池とか海とか遠くの方は見えづらいし、水鳥の動きはそんなに激しくないから視界が狭くて捉え切れないということもないだろう、ということで16倍のやつ ↓ を思い切って 借りた。 とりあえず冬場の3カ月間のレンタルです。何しろ今持ってるのの倍率は2倍だけどお値段は10倍以上しますん…

  • 『父が子に語る科学の話-親子の対話から生まれた感動の科学入門-』(ヨセフ・アガシ/講談社ブルーバックス)

    科学史学・科学哲学・科学社会学者であった著者(1927-2023)が、1966年、当時8歳(!)だった息子アーロンと行った対話を基に出版された科学入門書。 と言っても、基礎的な科学の法則を我が子に順序だてて教えるというようなものではない。並外れて早熟で聡明な息子に、科学的であるとはどういうことか、偉大な科学者たちが偉大な先人たちの間違いを正しながら自らも間違いを犯し、次代の科学者がまたその間違いをただすが、彼らもやはり完ぺきではなくて…という繰り返しの科学史エピソードによって伝えている。50年以上経た今でも考えさせられる言葉に満ちているが特に、 「科学はつねに正しいと二人(※フランシス・ベーコ…

  • 今日はいろいろ、大きな池で

    土曜日の朝。 カワウさんの群れが首だけ出して整列~ 一斉に出勤していく 林を越え、思い思いの方向へ。昼間はここほど大きくはない池や川で、1羽とか2~3羽でののんびりしている姿をよく見かけるが、朝晩はこんな大集団生活なのだ。 もっとも、全員が出払ってしまうわけではなく、ずっと残っている者もたくさんいる。出ていくヤツと残るヤツはいつも決まってるんだろうか?それとも同じ個体でも気分によって出かけたり家でゴロゴロしてたりするんだろうか?? 居残り組の2羽。 写真だとわかりにくいけど、手前の子は体色がグレーがかった若鳥のようだ。餌取りを教わっているのか、親が潜ってから、いつも一テンポ遅れて潜っていた。 …

  • 引き続き、樹高を測る~浦和競馬場~

    きのう思いついた簡易的な手法を試しに、今日も公園へ。障害物が少なく、空いているところ…といえばやはりここ、浦和競馬場。 おっ、さびしかった調節池に団体さん 何年か前の浚渫工事以降、見かけなくなっていたヒドリガモの群れが、今年は来てくれたようだ。またここに腰を落ち着けてくれるといいな。 さて本題。これは確かオカメザクラ…かコヒガンかどっちか。わかんないけど… ①自分の背丈(158㎝)辺りに目印を結びつけます。幹にこぶがあるせいで斜めになってますが、下がってる左端の方が背の高さ。 ②全体が入る写真を撮る。 ③帰宅後、写真を定規で測って目印までと、てっぺんまでの比率をはかる。だいたい3:7てとこです…

  • 身長、いくつ?~樹高を測りに公園へ~

    快晴の土曜日兼勤労感謝の日。にぎわいの別所沼公園 この秋冬は樹木を勉強しよう!の一環として、今日はこれで樹高を測りに来ました これは、三菱製紙㈱様が運営するエコシステムアカデミーHPの「キッズコーナー・木の高さをはかる」で紹介されていた「木のたかさ測定器」です。www.mpm.co.jp まずこの辺の低いやつから測定してみる やり方としては、樹から離れて立ち、「木の高さ測定器」の上辺を目の位置に持っていって測定器の先端を木の天辺にあわせ、重りの5円玉の揺れが止まったところの目盛りを読む。 樹高=木からの距離×目盛り ※木からの距離は、あらかじめ自分の歩幅を確認しておき、歩幅×歩数で算出する。 …

  • 紅葉を探しに

    よく晴れた午後、秋を探しにぶらぶらと。 公園に向かう道を歩いていると、オレンジ色の柿(つったら失礼ですかね柿色って言うべき?)をくわえたカラスがスーッと飛んで来た。 ひとしきりガシガシとつついてあげたその顔は…ハシブトガラスであった。 昨日もこういう光景を見かけたけど、木になってるのをその場でがぶりとやるんじゃなく、落ち着き所に持っていって、ゆっくり賞味するんですね。 青空に柿、晩秋の色 公園の紅葉は全体としてはまだもう少しという感じだったのですが… サクラはもうだいぶ散っている。 あ、あそこは梢の辺りがきれいに紅く染まっているな。 トウカエデ てっぺんの方では三又の葉先は深紅に染まっている …

  • 信長島の惨劇(田中啓文/ハヤカワ時代ミステリ文庫)

    主君織田信長からのいじめは日頃から酷いものだったが、中でも徳川家康接待の際の不手際をはげしく罵倒され、折檻されたことは耐えがたく……本能寺の変で織田信長を討った明智光秀が山崎の戦いで敗走する途中、落ち武者狩りにあって殺害された、暫くののち。羽柴秀吉、柴田勝家、高山右近、そして徳川家康の4人は、死んだはずの信長からの手紙によって、三河湾の小島「信長島」に呼び寄せられる。信長は生きているのか?信長に対してそれぞれ後ろ暗い隠し事のある彼らは、恐れと不安と共に島に降り立つが、待ち受けていた意外な人々の中に肝心な信長の姿はない。やがて京で流行りの不気味な童歌に沿うように、奇怪な死が次々と… いやー面白か…

  • 【ネタバレ】再読『そして誰もいなくなった』(アガサ・クリスティー/ハヤカワ文庫)

    ※末尾部分で『ひらいたトランプ』についても若干のネタバレがあります。ご注意ください。 引っ越しやら何やらでクリスティがごっそり行方不明になってしまって以来、ずっと手元になかったけどつい先日、本屋で赤い背表紙が並んでいるのを見てたら何となく読み返したくなって、買ってしまった。いや~やっぱり面白い、すごいな~ 1 手がかりは、はじめから 2 今気づいた!~小ネタいろいろ~ 3 罪と罰? 4 ハッピーエンド版もある? 1 手がかりは、はじめから ストーリーや犯人については今さら言うまでもないけど、改めて読み返すと冒頭部分がとにかく凄い。 事件に遭遇することになる10人のうち、最初から島で待ってる執事…

  • 旅の秋、(まだ)子育ての秋、味覚の秋

    秋晴れの三連休。高校野球観戦に挟まれた中日の今日は、朝は自治会の仕事があったので遠出はできず。午後から行きつけの池をぶらついて来ました。 だいぶ増えてきた冬の来訪者たち。おやすみ中で顔が見えないひとが多いですが 真ん中の杭の上と、手前を泳いでいるのがコガモさん。手前のは光の加減か、背中の後ろの方の翼鏡が青く見える。杭のすぐ右、特徴的な幅広クチバシがハシビロガモさん。冬のこの池では、コガモと並ぶ大勢力。左端は定住者、留鳥のカルガモさん。 黒い目が特徴のハシビロガモ♀ 黄色い目だからオスのエクリプス?でもなんか…このチャーミングな表情は… オスっぽくない ♂のエクリプス ↓ これは11月中旬で1か…

  • アーティゾン美術館『空間と作品』(10/14閉幕)に行ってきた

    数日前のことになりますが、閉幕が近くなってきた『空間と作品』に行ってきました。 今となっては美術館で並んでいるのを見るだけの作品が、生み出された当時はどんな空間で、またどんな人間関係において享受されてきたのかなど、作品を取り巻く周辺にもスポットを当ててみよう、というコンセプトであるらしい。なので、「実際に作品が鑑賞されていたのに近い空間で」鑑賞できるようレイアウトが工夫されているフロアもあった。 これは円山応挙の襖絵 畳に上がって見ることもできるようになっています。ただし近づきすぎるとアラームが鳴る仕様。 座ってみるといい感じ。 こちらは…ちょっと落ち着かない…ふだんこんな部屋で生活してるわけ…

  • 2周目きょうだい

    10月だというのに真夏日か~とはいえ、久しぶりに朝からスッキリ晴れた散策日和。3週間ぶりに行きつけの沼をぶらついてきました。 沼のとなりの打ち捨てられたような草地にヒガンバナが少しだけ、しかし元気よく咲いていた 白いのも 一面に生えたキクイモが風にそよいでいた 可憐な花だがイモというだけあって地下茎は食べられるらしい。 今日のアオサギさんは ガッツリ水につかってみたり、あちこち移動してみたり ちょっと忙しない感じ だいぶ増えて来たコガモさんたちに混じって、ハシビロガモさんの姿も。この秋初見でした。またにぎやかな季節がやってくる… おっひさびさのホシゴイさん。よくわからないポーズ。どういうふうに…

  • 秋、ぶらぶら見沼

    それは3日ほど前のこと。 そろそろコガモさんやキンクロハジロさんが来てないかな?と期待して来てみたんだけど、誰もいない~ ああ失礼、常駐のカルガモさん お仲間は、水面に映る姿のみ 誰もいない、さびしい川べり なんだけど、数歩あるくごとに、いきなりビピョーンと勢いよく飛び立っては、ずっと向こうの草むらに着地するヤツらがいてそのたびドキッとさせられる。 トノサマバッタ…ですかね オンブバッタとかだと「跳ぶ」なんだけど、トノサマバッタは「翔ぶ」なのだ。 遠くにコサギさんの姿も あれれ…田んぼが青い…?白茶色に枯れたとこもあるし、刈入れは終わってるはずだけど… 近寄ってみると、切り株から青い茎が伸びて…

  • 宵の口、住宅街

    1,2,1,2 駅を背に 車の来ない道 1,2,1,2 一列に 等距離とって 家路をたどる 知らない人たち 1,2、1,2 ふしぎと腕が揃ってる 前行く人と 1,2,1,2 虫が鳴き 1,2,1,2 犬さわぐ 真昼の暑さは闇にとけ 薄まっている 後ろのまだ街はあかるい 言葉なく くらい道をすすむ このときは仲間 なんちゃって 次の角ではみんな左へ 私は右へ さみしくないよ 右から自転車こいで 知らない人がやってくる さようなら 明日また会うかもしれない近所のひとたち おやすみなさい 二度と会わないかもしれない近所のひとたち

  • 惣十郎浮世始末(木内昇/中央公論新社)

    江戸時代末期、老中水野忠邦のもと、天保の改革の締め付けも厳しい江戸の町。 老舗の薬種問屋から火が出て、焼け跡から番頭と若主人の遺体が発見された。両方とも他殺であることがすぐに明らかになる。放火殺人だとすれば下手人は?そして目的は?噂のとおり蘭方医と漢方医の対立が原因なのか?北町同心・服部惣十郎は、小者の佐吉や岡っ引きの完治を従え、町医者の梨春の協力も得て事件を追い始めるが… 物語は、放火殺人事件の捜査、そして事件の真相がつかめないうちに降りかかってくる他のいくつかの事件、そして、妻を亡くし老母と下女と三人で暮らす惣十郎の私生活を絡める形で進んでいく。 タイトルも事件も捕物帖仕立てではあるが、謎…

  • 猛暑の中、秋の始まり

    この夏はいろいろあったなあ…顔面蒼白になった東東京大会の初戦からさわやかに終わった甲子園決勝まで、高校野球中心ではありましたが、訃報もあったし酷暑に大雨、ついに健康のためにフィットネスクラブに入会しちゃったし、他にもいろいろ。 しかし9月も10日、ぼちぼち通常モードに復帰していこうと思います。勉強の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋…まあ、ぼちぼち、少しずつ。 というわけで久々にやってきました地元の沼。 スイレンはだいぶ減り、吹き散らされた黄色い葉が浮かぶ水面を、ツクツクホーシの鳴き声とトンボたちが行き交う。秋だなあ…クソ暑いけど、秋なのだ。 秋の兆しと言えば… やはり来ていたコガモさん!見…

  • 違う夏空の下で

    所用があって、8月初めに田舎に行ってきた。こちらで暮らす両親や親戚はこれでも暑いと言うが、埼玉や東京の灼熱地獄と比べればふつうの、昔懐かしい暑さだ。 着いたのはちょうど夕暮れどきで、裏手の山でヒグラシがうるさいほどに鳴いていた。翌朝も未明のうちに盛大に鳴いて、夜が明ける頃にはすっかり大人しくなって他のセミたちに取って代わられていた……って待てよ?うちの周りってこんなにヒグラシいたんだっけ?鳴き声聞いた記憶がないんだけど… 例年の帰省はお盆頃だから半月ほど時期がズレている。でもヒグラシは晩夏まで鳴くからお盆頃に鳴き止んでました、というのは早すぎる。とすると、私が耳では聞いても意識していなかっただ…

  • ニホンアカガエルに出会えた日

    先週の土曜日、22日のことです。 ようやく梅雨入りした、と思った翌日は青空も見える夏の日。 カルガモベビーやカイツブリっ子もチラ見できたしシマヘビ(下半身のみだけど)も見れたしいい日だったな、そろそろ帰ろうかな~と草地の中の道を歩いていると、なんか茶色っぽいものが跳ねた。バッタかな?でもなんか跳び幅が小さいような違和感が… 覗き込んでみると なんと、カエルであった 小さくて、たぶん3㎝くらいしかない。でもアマガエルとは明らかに顔が違う。もちろんウシガエルやダルマガエルとも違う、知らない顔。 そうか、これが卵やオタマジャクシの姿ではこの辺で何度もお目にかかっているニホンアカガエルなのか!と思い当…

  • ある子馬裁判の記(ジェイムズ・オールドリッジ/評論社)

    オーストラリアの地方都市にほど近い開拓地で暮らす貧しいスコットランド移民の子・スコティ少年の元から、子馬タフが消えた。 小児麻痺を患い、下半身不随となった少女ジョジーは、富裕な牧場主である父が所有する地所からきかん気な野生の子馬を選び出し、ボーと名付けて調教し、苦労の末に自分専用の馬車を引かせることに成功した。 相棒をうしない失意の日々を送っていたスコティは、ある日ジョジーと子馬に出会い、こいつはタフだと言って子馬を取り返そうとするがもちろん相手にされず、こっぴどくとっちめられる。すると今度はボーが姿を消し、発見されないままスコティはボーを盗んだ咎で裁判にかけられることになる。弁護人は語り手キ…

  • 猛暑の池、恋と子育て

    遅れに遅れた今年の梅雨入り。関東ではとうとう夏至の21日までズレ込んでしまいました。と思ったら、週が明けると今度は33℃の猛暑に。家でぐだぐだしていたい気持ちもありましたが貴重な晴れ、7月の高校野球観戦に向けて暑熱馴化もすすめておかないとね… というわけで汗だくだくになりながらやってきましたいつもの沼。 使用感のあるカイツブリの巣。抱卵は終わったようだ。 不自然に膨らんだその背中には ヒナが格納されている ヒナは2羽。 抱卵時は4個5個見かけることが多いので、ちょっと少なめかな。ここに至るまでに命を落としてしまった兄弟姉妹もいたのかも… もう全然ひとりで泳げますが、エサはまだまだおねだり頼り …

  • 蝶のように蜂のように…コアジサシ?

    オオヨシキリのギョギョシギョギョシもちょっと落ち着い感のある日曜の午後。そろそ6月も中旬に向かう頃、婚活の時期は過ぎたのか?それとも今日この時間、たまたま大人しくなっているだけか。 いちばん視界が開けるスポット。「(水面には)誰もいないなー」とちょっと寂しく思いながら見ていると なんか白いものが跳ねた(写真中央付近) 慌てて望遠鏡で覗いてみると、白い鳥の姿が。 第一印象は、「でっかいアルビノのツバメかカワセミか!?」でした(んなわけあるか!)。さらに目を凝らすと、クチバシは黄色、頭は黒っぽい色で、見たことない別の鳥らしいとわかる。 どんどん沖の方に行ってしまったのではっきりとは見えないのですが…

  • ぶらっと上野動物園

    今日は午前・午後共に用事があったので、間の時間を利用してちょろっと上野動物園を覗いてきました。 一番のお目当て、オグロプレーリードッグのお子様たち。SNSで見かけてずっと気になっていたのだ。 か、可愛すぎる…このふわふわ感 ♪ もぐもぐ。 いかにもリスっぽい。案内板を見ると、やはりリス科だ。 その名の通り、尾っぽの先が黒い。 大人たちはもぐもぐには加わらず、ぐでーっと日光浴していた。 大人になるとふわふわ感が減ってプレーリードッグっぽくなる。 育舎に戻っていくニシゴリラたち。四足歩行なのに、敷居をまたぐ仕草はなんか人間臭い。 ちなみに外と育舎の出入りは時間制ではなく、自由に言ったり来たりするよ…

  • 土曜の午後、いつもの池

    ※ご注意 末尾に産卵中のカメムシの写真があります。 今日は午後から行きつけの池の周りをぶらぶらと。 いつになく賑わっていたのは土曜の午後だからなのか。居並ぶカメラの狙いはこの子かな? とはいえ、脇道に入れば静かなもの。 ベンチのある正面側からじゃないと池の全貌は見渡せないけど、木立ちの切れ目が1つ2つあって、正面からよりかえって近くで見れたりすることもある。 この池ではわりと珍しいカワウさんを横から。 口を大きく開けてしきりに喉をブルブルさせていた。暑さ対策である。 つやつやと濃く、それでいて瑞々しい緑の陰に かなりくたびれた感じの夏みかんが、まだ頑張っていた 岸辺近くに生えていた草やスイレン…

  • 今日の出会い(20240522 北本自然観察公園)

    ちょっと久しぶりの北本自然観察公園です。 <オオヨシキリ今年初見> いろんなとこでギョギョシギョギョシと声はすれども姿は…だったけど、ようやく見れた!一生懸命口を大きく開けたときの赤がイイのだ。 <ホトトギス> 初聞きというか、これがかの有名なホトトギスか!と認識して聴いたのが初めて。 私には、ホッホッ、ホッケキョッ、ってウグイスが低音でシャックリしているような鳴き声に聞こえるのだけど、「ホ、ト、トギス」と聞こえるということでこれが和名の由来となっている*1。ちょっともの寂しい響きがあって、山里などで聴くといみじうあはれなり、となりそうな感じである。姿は見えず。 ※鳴き声の同定については、 w…

  • ざわめく風、五月

    2,3日すっきりしない天気が続いた後の快晴。こんな日はやはり公園散歩。 昼間のひょうたん池に水鳥はほとんど来ない。一番多いのはツリビトである。 風が吹きわたり、シダレヤナギもメタセコイアも青く揺れていた。 日光浴中のミシシッピアカミミガメさんたち 斜面にいる奴らは上っている途中なわけではなく、そこにじっと止まっている。頭から日差しを受けようと首を伸ばす者と、背中一面に浴びる者。好みの差か、身体の部位の乾き具合の違いだろうか。「甲羅干し」という名称からすると、甲羅を向けるのが正統なのかもしれんけど。 花期はまだ先で閑散とした菖蒲田を囲む土手で、ハシボソガラスさんズがせっせと餌さがし。ありふれた光…

  • 銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件(アンドリュー・カウフマン/東京創元社)

    銀行強盗が奪っていったのは、その場にいた13人それぞれの、「今持っているものの中で一番思い入れのある物」。母からもらった腕時計、息子たちの写真、突き返された婚約指輪、昇進直後の給与明細etc。そして「僕」の妻・ステイシーもその場に居合わせ、電卓を差し出した。 首尾よく獲物を手に入れた強盗は、これによってあなた方の魂の51%を持ち去るのだ、と言って姿を消す。 その当日から、13人の身に不可思議な事件がおこり始める。 心臓が飛び出す、老母が細かく分裂し始める、ライオンのタトゥーが実体化する、神と遭遇し、見失う…そしてステイシーは少しずつ背が縮み始めるという事態だった。 「僕」とステイシーは高校時代…

  • 『紫式部日記(現代語訳付き)』(紫式部著 山本淳子訳注/角川ソフィア文庫)

    今まで参考書や問題集にあった一部引用などを断片的にしか読んでなくて、彰子の皇子出産部分と有名な才女批評部分がどう繋がるのかわからなかったけど、通読して解説も読んでみて、初めて理解できた。皇子誕生にまつわるあれこれを記録した祝賀的部分は主家(道長か彰子)に献上するため記録係として指示を受け、執筆したもの。「紫式部日記」は紫式部がとっておいた上記記録の控えを元に、場面場面での心情や、皇子生誕の時系列から離れた受け手(解説では娘・賢子を想定)へのアドバイスなどを書き加えたものだというのだ。もちろん単なるハウツー指南本ではなくて、悩みや苦しみ、寂寥感やそれを客観的に見つめる自分自身の姿も描かれていて、…

  • 今昔物語集(作者不詳・大岡玲訳/光文社古典新訳文庫)

    大河ドラマ「光る君へ」の影響で、平安期の古典がちょっとマイブーム。というわけで、手に取ったのは平安時代末期に成立されたとされる説話集「今昔物語集」。本書は抄訳ですが、新訳だけあって訳文は読みやすいし、注釈も時として親切すぎるほどたくさんついていて、読んでいる途中でググって調べる必要が殆どないのは有難かった。 古代インド(天竺)や中国(震旦)を舞台にした話も少なくないが、やはり平安中期の本邦を舞台にした話が一番多いし内容的にも生き生きとして面白い。既読のものも含めて飽きることなく読めた。特に印象に残ったのは、 「武人のすぐれた機略で命を拾った法師の話」 ある法師が物忌みでかたく門戸を閉ざしている…

  • 新緑、穀雨の晴天

    新緑を求めてやってきましたお馴染みの参道。 したたりまくってる緑 あっという間に春はどんどん進んで 左右対称なメタセコイアの若葉がぶわっと飛び出し タンポポも綿毛を飛ばす時期 ハナミズキは盛りに 輝くように明るく咲くハナミズキは、初夏を予感させる花 改修でできた大きな浮島。水鳥達の休憩場所になってはいるんだけど、このとおり、怪しい影がいろいろと カラスは元々どこにでも飛んでいけるので置いとくとして、カメ(ほとんどは侵略的外来種のミシシッピアカミミガメ)の恰好の甲羅干し場になってしまってる…カメの甲羅干しは生きるために必要で、スペース確保は死活問題なはずですが、こんなだと競争不要でたっぷり日光浴…

  • 密すぎる…!?カルガモの求婚

    ソメイヨシノが散り敷いた水面には冬鳥の姿は既になく、 残ったのはいつものカルガモたち…あれ? 妙にくっつき合ってませんか?グループではもちろん、ペアだって泳ぐときは一定に距離は保っていることが多いのに… これは何…? 口を開けているのでガアガア何か言ってるのかもしれないけど、沼の奥の方なのでこっちまでは聴こえて来ない。 どうやら真ん中の1羽(たぶん♀)を4羽(たぶん♂)が取り巻いているようだ。 選んで選んで僕を選んで 盛んにアピールしているようですが… 結局 何が決め手になったのかわからないけどプレゼンが終わり、 密集が解けた。写真が不鮮明なので見づらいですが、右側の子は交尾の時のように頭を高…

  • サクラ訪ねて②見沼代用水西縁(みぬまだいようすい にしべり)

    春の嵐から一夜明けた本日は晴天なり。今日の花見は、やっぱりここに来なけりゃ終われない、見沼代用水西縁(みぬまだいようすいにしべり)です。 水路を辿って ちょっと不思議 動物たち 水路を辿って 水路の向かって右岸(概ね東側)には見沼田んぼ(今では畑が多いが)、左岸には市街地が広がる。 水面にも、青空背負って 少し葉桜になりかけたのも結構あるのですが 蕾たくさんのところもあって驚いた 開けた平地に様々な畑やらハウスやら木立ちやらが雑然と並び、その向こうにも桜回廊が続いている。公園や庭園のような端整さはないけれど、この広々とした、それでいて生活と地続きな感じが好き。 私の写真技術では微妙に見えますが…

  • サクラ訪ねて①円乗院、与野公園

    午前中は体調がいまいちだったので野球観戦は取りやめ、午後から近いところで桜探訪でも…というわけで、シダレザクラで有名な円乗院と、バラの頃しか行ったことのない与野公園にも寄ってきました。 与野本町駅から与野公園への道の途中にある立派な寺院が円乗院。気になりつつもいつも素通りしていたので知らなかった。真言宗のお寺です。 visitsaitamacity.jp 山門と多宝塔の間にサクラの樹の頭が覗いている。 「圓乘院の千代桜」*1 エドヒガンの系統らしい幽玄な姿に心惹かれる。 風もないなか、ひらひらと舞い落ちる花びらもあはれなり。 花弁は薄いピンクなのですが、縁がかなり濃いめになっているものもあって…

  • 散楽団はなぜ殺されたのか~「光る君へ」第9話「遠くの国」~

    10話を見る前に、先週の最大の疑問について、自分なりに考えた結論をまとめておきます。いろいろ考えてるうちに直前になっちゃった。 1 2~3話の時点で既に、直秀らは放免の、道長は検非違使の上役の恨みや反感を買っている 2 指示(依頼)の意図が理解できない 3 まひろ乱入による誤解 4 詮議なし? 5 フォローの大切さ 6 流されるまでもなく 1 2~3話の時点で既に、直秀らは放免の、道長は検非違使の上役の恨みや反感を買っている 直秀の方はわかりやすいが、道長も身分が明らかになって解放されるとき、怒りもせず、さりとて優しい言葉をかけたり軽口で和ませることもせず、頭を下げる相手をしれーっと無視して行…

  • 早春、花探訪

    3月最初の日曜日。暖かい日差しに誘われて、近場でちょいと春探し。 まずはさいたま市・市民の森の「りすの家」。この巨大なケージ(写真右奥)の中で、放し飼いにされています。冬場は冬眠してるのですが もう起きてた。 餌の中を泳ぐ こちらは、自分で埋めたのを掘り返しているらしい。 可愛いのう。 皆考えることは同じで、りすより人間の方が多いくらい賑わっていました。 管理棟脇、少し遅咲きの梅「豊後」がちょうど満開。 淡いピンクが今日の陽気によく似合う。 芝生広場の脇には、カワヅザクラが一本。 こちらも満開。色合い、すこし似てますね… 「市民の森」から道路を隔ててすぐのところにある「見晴公園」。 ここの風車…

  • 見たぞ聴いたぞヤマガラ!

    強風も少しおさまってきた今日は、ニホンアカガエルの卵塊を見たくなって北本自然観察公園へ。 近年、アライグマやカモ類に捕食されて卵塊が減ってきているそうで、ついにカゴなどを被せて保護を始めたとのこと。去年来たときとかも前に比べて少ないな、タイミングが悪かったのかなと思ったりしたけど、数自体が減っていたんですね。これによって少しでも多くの卵が無事孵化を迎えられますように。 梅は盛りを過ぎつつ、 早春の野花が至る所に 越冬したシータテハ(たぶん)が日向ぼっこ タテハチョウは翅の形がもともと不規則なギザギザなので一概には言えないけど、そうだとしてもかなりボロボロに見える。この身体で繁殖までいけるのだろ…

  • 漢詩の会!~「光る君へ 第6回 二人の才女」ネタバレ感想~

    ますます面白かった「「光る君へ」第6回。見どころ満載な中でもとりわけインパクトが強かったのが道隆主催の「漢詩の会」でありました。 というわけで、今更ながら個人的な注目ポイントと感想です。 1 発端 ご注進 意外とやるな道隆 共同経営者貴子さま 漢詩は苦手 2 開始前 為時家の事情 陽キャ(?)がやって来た 来ないはずの人が…!? 3 開会 お題は「酒」 パクリと言う勿かれ 行成:友情のうた? 斉信:早く…早く出世を! 道長 あなただけに伝わるメッセージ 公任:格の違いを見せつける それぞれの思いは 軍配はどちらに…? 我が社の第一の資源は人材と考えており 締めのひとこと 4 閉会後 為時後ろ後…

  • 『昭和の日本画と洋画 松岡翁 晩年の眼力』(松岡美術館)に行ってきた

    2月11日の閉幕も間近、駆け込みで行ってきました。松岡美術館創設者である松岡清次郎氏が70代後半に入った昭和40年代後半以降、公募展等で発表された作品(つまり、その時点で世に出たばかりの作品)を収集し始めた、その成果ということで、昭和後半~終盤の作品が中心の展示です。点数は多くないですが、心惹かれる絵がいくつもありました。 一番印象に残ったのは、 <雪ん中>(橋本龍美)1982年 中心は深い雪に埋もれる民家の断面図になっていて、雪国の暮らしを描き出している… あれ?なんかおるやん 家の周りもいろいろアヤシイ そして上空には… キャプションによると、橋本龍美は昭和3年(1928年)生まれ。新潟県…

  • ついに発見!ミコアイサ♂ ※写真はありません

    もう2月に入ったというのに、未だに今冬の目標であるオシドリにもミコアイサ♂にも出会えていない。3月はちょっと忙しくなるからなかなか散歩行けないだろうしなーと、ちょっと焦りが出始めた土曜日。 この池に来たのは今年初めて。遅くなりましたが今年もヨロシク! 基本的にこんな感じの距離感なので、水鳥は探しづらいです。1周して、辛うじてミコアイサ♀は見つけることができましたが、例によって♀だけ…途中で出会ったご夫婦とちょっと話したときにそう愚痴ったら ぐるっと回って再会したとき、「あそこに ♂ いましたよ!」と教えてくださった。 じーっと目をこらしていると、白い身体が浮かんでは消えるのがようやく見えてきた…

  • 1カ月(弱)断酒をやってみた

    実家で晩酌三昧だった年末年始。さすがに連日になり過ぎたかな~と気になり始めた1月4日、ふっと目に入った記事 ↓ じゃあ明日ウチに帰ったら始めてみるか、というわけで1月5日~31日まで断酒をやってみることにしました。 これまで2~3日に1度のペースで晩酌していたので、耐えられるか不安もありましたが、市販のノンアル飲料や手作りノンアルカクテルの助けも借りて無事完走したので、感想などをまとめておきます。 1 よかったこと (1) 二日酔いがない ひどい二日酔いになるほど飲むことは今はもうないけど、ちょっと調子わるいな少し頭痛が程度のはちょくちょくある。が、もちろん飲まなきゃ皆無で毎朝すっきり。 (2…

  • 小春日和の北本自然観察公園

    久々にやってきました北本自然観察公園。ちょっとだけ早起きして、いつもより若干早めの到着です。快晴、そして真冬らしからぬ暖かさ。立春も近づいているとはいえ、こんなんでいいのか? 湿地の脇をぶらぶら歩いていると、早速ばさばさと何者かが飛んできて奥の方に着地。 タシギさんであった。湿地をうろうろつつき回ってる姿しか見たことなかったけど、飛んでる姿は意外とスマートである。 これって、目視して捕まえてるわけじゃなくてクチバシ突っ込んで探ってるんだよね…?凄い技術だ。 おしり こちらは、くりくりお目目が可愛いジョウビタキ♀さん。 学習センターのホワイトボードの生き物情報には、この公園のジョウビタキはメスが…

  • 強風の野鳥さんぽ

    快晴、強風。久しぶりに来た、某巨大調節池。 今日のねらいはパンダガモことミコアイサ♂(生殖羽)。茶色い頭のメスは何度か見たことがあるけど、巫女さんのような白装束に目元が黒というパンダ模様のオスにはまだ出会ったことがない。この冬の目標の一つです。 うぉっ、いきなり豆を撒いたような大きな群れ!さすがいつも行ってる沼や川とはスケールが違う。 キンクロハジロとホシハジロの混成群。お休み中 おお? おおお ユリカモメさん。大きな川があれば、かなり内陸にも遡上してくるようだ。 調節池からちょっと逸れたところに普通の池もあった。ここは初めて。 いた!ミコアイサ♀(&ホシハジロ♀)右側の全体的に灰茶色な2羽が…

  • 「生きものアルバム」始めました

    構想はじめてからだいぶ経ってしまったけど、ようやく立ち上げたぞ~ yukiminoikimonoalbum.hatenablog.jp 長いことやりたいと思ってた、時系列に並んだ日記じゃなくて、生きもの毎にまとめた備忘録的なブログ。まだ10種類くらいしかないし内容もショボいですが、これからちょっとずつ充実させていきたいと思います。 宜しかったら覗いてみてください。 それにしても…たったあれだけの内容でも、改めてまとめようとすると自分の知識がいかにあやふやなものだったのか、身に染みて感じる。勉強しつつ、やっていきます。

  • 「生きものアルバム」始めました

    構想はじめてからだいぶ経ってしまったけど、ようやく立ち上げたぞ~ yukiminoikimonoalbum.hatenablog.jp 長いことやりたいと思ってた、時系列に並んだ日記じゃなくて、生きもの毎にまとめた備忘録的なブログ。まだ10種類くらいしかないし内容もショボいですが、これからちょっとずつ充実させていきたいと思います。 宜しかったら覗いてみてください。 それにしても…たったあれだけの内容でも、改めてまとめようとすると自分の知識がいかにあやふやなものだったのか、身に染みて感じる。勉強しつつ、やっていきます。

  • 尋ね人不在、しかし…

    今日はこの冬の目標のひとつ、オシドリを目当てに出現するという噂のスポットへ。しかし… 御不在のご様子。時間帯が遅すぎたのかな。 マガモさんカルガモさんはあちこちで見かけるのですが。 日を改め、もっと早い時間に出直すことにして、あとは園内をぶらぶら。 梅はまだほとんど蕾だけど、ほころんでるのもぽつりぽつり。 ここにウメジロ来てくれないかな~ちょっと早すぎるかなと思っていたら なんと、チイチイ、チイチイと盛んに鳴きながら、梅じゃなくて松の木に代わる代わる飛び込んで来ていた。何の用? よく見えないんだけど、芽を食べてるのかな?松ぼっくりはもうついてないみたいだし…はっきりとはわかりませんでした。 ま…

  • メタセコイアとラクウショウ in winter

    先日、大宮の氷川神社に初詣に行った帰りにふらりと立ち寄った大宮公園ボート池。 池のほとりに立つのはアケボノスギ、またの名をメタセコイア。 春から初夏にかけての新緑、赤褐色の秋の紅葉もそれぞれに美しいメタセコイアも、今は辛うじて所々に枯葉がぶら下がっているのみ。……って、あれ? 枯葉じゃない。たわわに実る…米? 何じゃこのつぶつぶは。触ってみると見た目通り固く、乾いている。でも種じゃないよな…メタセコイアの実は松ぼっくりほど大きくないけど丸っこい塊だったはず。 帰って調べてみると、「雄花序は黄褐色でたれ下がる」「2~3月開花」とのことなので、どうやら雄花の房であるらしい。*1 しかし……冬場だっ…

  • ローラ・フェイとの最後の会話(トマス・H・クック/ハヤカワポケットミステリ)

    図書館で背表紙を物色していて、奇妙なタイトルに惹かれて手に取った1冊。大当たり。 主人公ルークはハーヴァードは出たものの、今はしがない三流大学の教授。20年前家族を襲った惨劇で麻痺した心を抱え、若き日の野望とはかけ離れた鬱屈した日々を送る彼の前に、事件の関係者だったローラ・フェイが突如として現れる。雇い主だったルークの父と関係し、あの悲劇の原因となった彼女を、すげなく追い払うことが何故かできないルークは誘われるまま、事件を、そしてこれまでの人生を振り返る会話に嵌まり込んでいく… 南部のうらぶれた田舎町でささやかな雑貨店を営む粗野で不器用な父、美しく教養があり、病弱な母。中途半端に優秀な少年ルー…

  • 年のはじめの十六羅漢

    1月4日。この時期、庄内の海が穏やかに晴れることは珍しい。 正月の空と海が青いなんて。陽射しが暖かいなんて。 鳥海山は吹浦側から見た鳥海山が好きだな、私は。 歩いて歩いて、十六羅漢まで来た。 幕末から明治元年にかけて岩礁に彫られた22体の磨崖仏(16羅漢+釈迦牟尼、文殊・普賢の両菩薩、観音、舎利仏、目蓮)。日本海の荒波で命を落とした漁師たちの供養と海上安全を祈願してのものだといいます。 www.yuzachokai.jp 一番高いところにおわすのが釈迦牟尼、向かって左の正面顔が普賢菩薩、左端が釈迦十大弟子のひとり舎利弗(しゃりほつ)、右側で合掌してるのが目連だそうです。 信心うすい私だけど、見…

  • 背ェ低っ!セイタカアワダチソウ…?

    またまたやってきましたススキ野。 前回いなかったコガモさんがいないかな~と思って時間帯を変えてみたら…いた! いた!4羽のメスと1羽のオスというグループのようです。今年も来てくれてたんだ、よかった! しかし今日はそれ以上に気になることがあった。 あちこちに拡がる黄色いパッチ。 これって…セイタカアワダチソウ…だよな? しかし膝~腿ぐらいまでの高さしかない。50㎝からせいぜい70~80㎝くらいだろう。 それに、いくら晩秋まで続く花と言っても、12月も半ばを過ぎればもう終わり。あちこちの草地で見かける花穂は輝きを失い、灰茶色の綿毛になっている。 ここにもセイタカアワダチソウを残した一角があるけど、…

  • 『鈍色幻視行』(恩田陸/集英社)

    うぉー面白れー!ずっと積読だったのに、手をつけたら一気に読んじゃった。 映像化企画が持ち上がるたび関係者が死亡し何度もお蔵入りになっている「夜果つるところ」。主人公は世間から隔絶された遊郭と思しき館で、いわくありげな女たちを母「たち」として暮らしており、クライマックスでは館が炎上する、幻想的な雰囲気の小説である。原作者である飯合梓自身も素性や私生活もほとんど知られぬまま謎の失踪を遂げ、最後に姿を見られたときの状況等から亡くなったと推定されている。小説家・蕗谷梢は夫・雅春のツテで、「夜果つるところ」の関係者ーー文庫化の際の編集者、最初の映画化のときの助監督、二度目の映画化のプロデューサー、伝説的…

  • いつもの、からちょっとだけ

    季節はずれのぽかぽか陽気。こんな日はどこか行かなきゃ勿体ない。しかし日曜日だし混雑するとこはやだな…というわけで、あまり混んでなさそうな野っ原へ。 群生するススキが日差しを受けて美しい。 土手の下には調節地もあるのですが、見た感じ誰もおらず残念…コガモさんとかよく来てるのですが、今年はまだなのか、たまたま不在なだけなのか。 ここで多いのはなんといってもカラスとスズメです。 住宅地に近いし、カラスはハシブトさんだけかな と思っていたら、 仲睦まじげなハシボソさん ハシボソガラスと言ってもこの通り、クチバシが極細というわけではなく、あくまでハシブトガラスと比較しての話。一番わかりやすいのはおでこの…

  • 紅葉の池を泳ぐ

    都会のただ中の日本庭園。 今年はなかなか寒くならず、いまいちなのかな~と思ってましたが やはり、いいものです ここではあまり見かけなかったオオバンさん。思いっきりむしってる… おっホシハジロさん。行きつけのとこにはあまり来ないので、私にとってはレアな存在です。赤目がちょっと不気味なチャームポイント。 これ見ると血は争えないってか、キンクロの親戚なんだなーとしみじみ感じる。 そういえば…ホシハジロのメスって見た覚えないな…ホシハジロは毎年ここに飛来してるようだし、オスも1羽だけではないから、たぶんメスもいるはず、と思ってぐるぐる探していると… 見慣れない顔が! でも図鑑にあるホシハジロ♀*1とは…

  • エノキ?ムクノキ?

    いつもの沼。 いい湯だな的アオサギさん。たまーにこういう腰湯状態になってるのは、なんか意味があるんですかね。 何かのアピール中なのか…冬が始まるこの時期のカルガモさんって、なんか騒がしいと思う。 というのは置いといて。 今日の主目的はタイトルのとおり。この前来たときよくわからなかった、エノキとムクノキの判別。実も葉も残っている今の時期なら、よく見れば判別できるはず。 背の高い樹木が立ち並ぶ右岸の小径に入り、まずは、実のなってる枝を探します。 よっしゃこれだな。緑の樹々の陰に隠れててっぺんしか見えないけど、黄色く紅葉してる中にぽちぽち黒っぽい実がついてる。 もちろん肉眼では遠すぎて葉も実もよく見…

  • 懐かしき、名前をたどれば

    (ネタバレ注意)『ナイフをひねれば』(アンソニー・ホロヴィッツ/創元推理文庫)のレビューではありませんが、本書の内容に触れています。未読の方は本記事を読まない方がいいです。ご注意ください。 他にもいろいろ順番待ちの本があったのと、なによりホロヴィッツ自身が殺人事件の容疑者となる、ということもあって後回しになっていた『ナイフをひねれば』。そう、私は主人公やその身内に容疑がかかるパターンは落ち着かなくて苦手なのだ。 とはいえ、そりゃホロヴィッツ様のこと、読み始めれば止まらなくなるわけで。冒頭の登場人物一覧を開いたときに感じた微かな違和感もいつの間にかどっかに行っちまうくらいに。 しかし… 「チリア…

  • 晩秋、都心の水辺

    晴れの日は暑すぎず寒すぎず、清々しい陽気になることが多い、今日この頃。 んん-顔が見えませんがサギにしてはやや短めの体躯、背中に残る白い斑は、もしや… やはり、この顔は…ホシゴイさん…ですよね?しかしトレードマークの☆がちょぼちょぼしか見えない。顔立ちは大人びて来てるように見えるから、より成鳥に近づいてるのだろうか? この辺はコサギが多いようで、シラサギだ…と思うとたいていコサギさんである。もっと季節が進めばダイサギさんも増えてくるのかな? おっ、またいた生殖準備度合いの異なるカワウトリオ。 ↓ このときは、1羽は若鳥だったけど…今回は全員成鳥のようだ。 www.ashi-tano.net 一…

  • 木枯らし吹いた…!?

    立冬だった8日こそ穏やかに晴れた一日でしたが、今日は日差しも少なく屋外でもマスク外さなくていいかも…と思ってしまう冷たい風。 これって木枯らし一号ってヤツなのでは?と思いましたが、↓ の記事によると風速8メートル以上という条件があるようで、東京やさいたまではちょっと風速が足りなかったみたい。 11日(土)寒気流入 関東甲信の山沿いで雪 東京では「木枯らし1号」の可能性も(気象予報士 柴本 愛沙 2023年11月08日) - 日本気象協会 tenki.jp といってもすごい風で、体感的には完全に木枯らしでした。もう一枚来てくれば良かったとちょっと後悔した。 寒さや強風のせいではないだろうけど、誰…

  • 「杉本博司 本歌取り 東下り」(松涛美術館)

    今日は以前から気になっていた「杉本博司 本歌取り 東下り」を観に、渋谷区松涛美術館へ。今年の6月にエドワード・ゴーリー展で来たのが初めてだったから、今日で2度目の訪問ということになります。 この作品と「本歌取り」というのに惹かれてやってきました。杉本博司については何も知らなかったのですが、芸術家として多方面にわたる活動をされている方のようです。 表看板にもあった「カリフォルニア・コンドル」。水墨画かなと思っていたのですが、ジオラマにコンドルの剥製を置いて撮った写真なのだそうです。 本歌は宋の画家・牧谿(もっけい)の水墨画だそうだけど、本当に水墨画のようなモノトーンのグラデーションの世界。 掛け…

  • 隣にはいつも

    【閲覧注意】直接的な画像はありませんが、記事の後半部分に鳥類が捕食されることについて記載があります。苦手な方は閲覧をお止めください。 今日は閉幕近い美術展にでも行こうかな~と思っていたのですが、朝起きてみるとなんか気分が乗らず(電車に乗る気分にならなかったのだ)、午前中はだらだら本読んで、昼からは行きつけの沼へ。 岸辺の一角に、やたらドバトが集まり騒いでいる樹があった。近寄ってみると、何羽ものハトたちが枝から枝へと飛び回りながらまだ緑っぽく見える実をむしり取っているのだった。 もう大興奮!ん待てよ確か以前もこんな風にヒャッハーしてた記憶が… www.ashi-tano.net ↑ このときは、…

  • もしや、あなたは…

    朝は雷ゴロゴロでどうなることかと思いましたが日中は良い天気。無駄にしちゃならんとばかりに今日も場所を変えて、川沿いの公園2つを巡ってみることにしました。 まずは、キンクロハジロやコガモがよく飛来する池がある公園。 いたいた、コガモさんたち来てる。茂みの向こうでたむろってるのが10羽くらい。 と思ったら、一番奥の方で別のグループもぷかぷか浮いてた。こっちの方が多くて15羽くらいですかね。 一大勢力になるはずのキンクロさんたちは、まだトリオに過ぎなかった。 うーんそれほど大きな池ではないし、冬場にコガモがこんなに沢山いたことはないような気がするんだけど…もしかするとここからまた別れて別の水辺に向か…

  • まあだだよ@小石川後楽園

    今日は用事があって東京に行ったついでに小石川後楽園に寄ってみました。もう10月も末だしそろそろ…と思ったのですが… 相変わらずカルガモさんたちの独壇場。さいたまではもう渡りの子たちが結構来てるのにな~20キロくらいしか違わないはずだけど、やっぱり飛来時期にズレがあるんだろうか? 光に透ける緑はなお美しく、紅葉はまだまだ先ですが、 薄紅を帯びた種が可愛らしい。 ハクセキレイさん。薄色グレーなのは若鳥だからかな?顔だちもちょっとあどけない感じがします。 留鳥ではあるものの、夏場は涼しいところに移動するらしく、南関東の平地では見られなくなるハクセキレイも、秋が深まるにつれ、チチチチ、チチチチ、という…

  • にぎわって参りました

    今日はココスで呪術廻戦コラボの伏黒カレー(なかなか美味。また食べてもいいなと思うカレー好きな私)で腹ごしらえしてから定番のおさんぽコースへ。 なんと、遊歩道沿いの岸辺にチュウダイサギさん。 そろそろと近づいても飛び去る気配はなかった。これまでの経験だと、どの池でもコサギ以外のサギたちはあまり岸辺近くに来てくれなくて、こんなに至近距離でガン見したのは初めて。遠くから見ると純白でほっそりしているせいか、背が高く見えるのですが、間近で見ると意外と小さい。でも羽毛とか柔らかそうでとても優美。 ん?岸壁から飛び降りたと思ったらすぐまた飛び上がるの図。 そしてまた…(亀を狙ってるように見えるけど違う) 頭…

  • にぎわって参りました

    今日はココスで呪術廻戦コラボの伏黒カレー(なかなか美味。また食べてもいいなと思うカレー好きな私)で腹ごしらえしてから定番のおさんぽコースへ。 なんと、遊歩道沿いの岸辺にチュウダイサギさん。 そろそろと近づいても飛び去る気配はなかった。これまでの経験だと、どの池でもコサギ以外のサギたちはあまり岸辺近くに来てくれなくて、こんなに至近距離でガン見したのは初めて。遠くから見ると純白でほっそりしているせいか、背が高く見えるのですが、間近で見ると意外と小さい。でも羽毛とか柔らかそうでとても優美。 ん?岸壁から飛び降りたと思ったらすぐまた飛び上がるの図。 そしてまた…(亀を狙ってるように見えるけど違う) 頭…

  • 秋の往来

    今日も素晴らしすぎる天気。半月前の新型コロナに続いて今日はインフルの予防接種。病院行くついでに近くの公園の池に寄ってみました。ここも暑い時期はあまり来れなかったので結構久しぶり。 日本庭園の池にカルガモさん 互いに首を伸ばしたり縮めたり、例の求愛ダンスっぽいのをやってたのですが、気分が乗らなかったのか、中途半端に終わってしまって交尾の体勢にはならず(今の時期はどっちにしても交尾の真似事なんでしょうが)。 それにしても、久しぶりに来てみると、どの池見てもカルガモいるなあ。もともとカルガモは、他のカモたちが来ないような小さい池や水路にまでいるものだけど、この庭園の池ではこれまであまり見かけなかった…

  • 水辺に秋がやってきた

    昨日皇居のお濠に寄ってみたら誰も来てなくてちょっと寂しくなったので、今日は誰かしらもう渡って来てそうなこの池を久々に訪問。 良く晴れて、日差しはあるけど風はひんやり、素晴らしい天気、素晴らしい秋。 枯れ始めた葉の中で、まだぽつぽつとスイレンが綺麗に咲き残っている。 やはり来てた!!ヒドリガモさんたち。まだ雌雄の区別がつきにくい。 マガモグループもいたけど遠すぎて綺麗に撮れず。そういえばこっちの岸辺近くに来たのをみたことないような気がする…用心深いのか、いつもこの場を賑わしているヒドリガモやオナガガモよりずっと小さいから、苛められるのを恐れてのことだろうか。 いつ見てもスマートなオナガガモさん。…

  • 『歌わないキビタキ』(梨木香歩/毎日新聞出版)

    2020年6月から2023年3月まで連載されたエッセイを単行本にとりまとめたもので「山庭の自然誌」という副題がついているのでひっそりとした山の生活のよろこびを描いたものと思ってしまいそうになるが、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻等の社会・世界情勢、自身や親族の老いと病と介護、脅かされる自然など、これまで私が読んできた著者の作品よりもずっと、死と不安の影が全体に漂っていた。でも、その中で懸命に生きる人と自然、そして彼らとの触れ合いの描写が美しい。共感するところ、勉強になるところ(紹介されてる本や著者など読んでみたいのがたくさん)の多い一冊だった。 なかでも山小屋に侵入してきたヒメネズミとの一件は…

  • 再開&再会@北本自然観察公園

    9月になっても続く酷暑で外歩きする気になれず、野球観戦以外は美術館に映画に家で楽器鳴らしてみたり…というインドアな日々が続いていましたが、ここにきてようやく涼しくなってきたので、ぶらぶら散策を再開しました。 そこらじゅうをトンボが飛び交っていた。春から夏にかけて多かったシオカラトンボたちは少し目立たなくなっていて、ほとんどが赤や黄、茶色くらいの色合い。 これは鮮やかな赤。アキアカネのオス…だと思う(注)。 (注)トンボの同定は、『ネイチャーガイド 日本のトンボ』(2012年、文一総合出版)を参考にさせていただいています。以下本記事において同じ。 これはやや茶色がかってる。赤味が勝った背中、お腹…

  • 呪術廻戦第236話「南へ」②~五条悟復活の可能性について~ ※ネタバレ注意

    私自身はここで終わりでも良しとしたいけど ↓ 少年マンガとして見る限り、復活の目も残されていると思ってます。 www.ashi-tano.net 理由としては、 ・少年マンガに限らずエンターテイメントでは、過去よりも未来が重視され、過去への執着は否定的に描かれることが多い。にもかかわらずタイトルと内容からすれば五条が過去(学生時代)を選んだことは明らかで、宜しくない選択をしてしまったことになる。そう思わせる意図がなければ、これまで出てこなかった南北の話を持ち出す必要はない。 ・現世に残してきた虎杖たち生徒や同僚、日本の命運についての言及が不自然なほど少ない。多少なりとも触れられているのは伏黒、…

  • 呪術廻戦第236話「南へ」①~これは果たして妄想か、現実か~ ※ネタバレ注意

    ついに決着した最強対決。過去設定の応用問題が散りばめられたバトルについての感想とか、五条と宿儺の最強シンパシーってどうなのよとか、いろいろあるけどひとまずおいといて。 冒頭で五条は「俺の妄想であってくれよ」と言い、夏油は どっちだっていいじゃないかと返す。そして最後の「僕の妄想じゃないことを祈るよ」で場面は空港を離れ、現実世界に戻ります。 果たして空港での出来事は五条の妄想なのか、現実(の死後の世界)なのか。 夏油が言うようにどっちとも取れそうではありますが、会話の中で出て来た、 ①七海が夏油に言った「もう五条さん1人で良くないですか」 ②七海の最期に灰原が出現したこと ③移住先についての冥さ…

  • 突然、楽器をやってみたくなって

    それは半月ほど前のこと。何の気なしにYouTubeでアニソンの8bitアレンジなどを聴いてるうちにふと、「これってもしかして、縦笛とかの手軽な楽器でもやれるんじゃね?」と思いついて検索してみると確かに、演奏例がずらり。流れで唱歌とか民謡とかもためしに聴いてると懐かしくてすっかりその気になり、さっそくアルトリコーダーと鍵盤ハーモニカを買ってきました(意外に手頃で両方併せて1万円足らず)。なぜアルトリコーダーと鍵盤ハーモニカかというと… 小学生の音楽の授業ではソプラノリコーダーのみ、「おっきなたてぶえ」の低くて柔らかい音色は好きで、ちょっと憧れがあったのに中学高校ではリコーダーの授業はなく、アルト…

  • 夏の終わりの早朝に

    あまりの酷暑に不要不急の外出はできるだけ避けてたこの8月。そうは言ってもあまり歩かないのもまずかろう、まだ日差しがきつくない早朝ならどうだろう?と何度か早朝散歩をやってみましたが、これがなかなか気持ち良い。まだ涼しいし日差しもまだきつくないので、帽子被ったり日傘ささなくていいのがラクでいい。 今日も、しばらくご無沙汰だった行きつけの池まで行ってきました。 逆光がまぶしい水面は、静かなもの。 それでも、奥の方には定番のカルガモグループ 手前の茂みにはカイツブリ。まだまだ続くマイホーム物語。 脇道を進んだ奥の方、林とまでもいかないような木立ちの上では、オナガがギュエギュエ大合唱中ですが、あれれ? …

  • 辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿(莫理斯/文藝春秋)

    ホームズがベーカー街で活躍していたのと同時代、イギリスの統治下にある香港を舞台に、清の満州八旗の名門出身の名探偵・福邇(フーアル)と、漢人の間借り人で探偵活動の助手をつとめる医師・華笙(ホアション)のコンビの活躍を描く、名探偵ホームズのパスティーシュ短編集。ちなみに華笙が物語の筆記者である点も原典に倣っており、華笙が生前に新聞や雑誌に寄稿した事件記録が彼の死後にまとめられて出版されたものの長らく絶版になっており、近年になって莫理斯が旧版を整理して新たに出版した、という設定になっている。 パスティーシュとしては、熱心なシャーロキアンでない私でもニヤリとさせられる箇所満載で楽しめる。ホームズ役の福…

  • 大磯照ヶ崎のアオバト集団飛来地に行ってきた

    今日は5時起きで、かねがね行ってみたいと思っていた大磯のアオバト飛来地へ。 アオバトは本来、山や森に住む鳥ですが、夏場になると海水を飲みにわざわざやってくるのだそうです。 www.town.oiso.kanagawa.jp www.townnews.co.jp 早朝出発とはいえ、到着する頃には8時近くなっていて、もう日差しが結構きつい…飛来のピークは朝早い時間帯だというけど、まだ大丈夫だろうか?と不安に駆られて足を速めますが大丈夫。 来てる来てる!(真ん中辺の黒っぽいのがそう) アオバトたちが飛来する岩場の正面の浜には撮影や観察に訪れた人たちが既に陣取ってましたが、まったく入るスキがないという…

  • ウミネコと海

    久々に、夏の日本海。 この日は夕暮れが美しかった。ん…? 消波ブロックの上になんかいるぞ。黒っぽいけど、カラスはこの時間にあそこにはいかないよな…もしかして… やっぱり、ウミネコさん! 以前は浜辺で押し合いへし合いするぐらい沢山いたのが、最近はあまり見ないな~と心配していたのですが、ここにはかなりいるようだ。 水平線の少し上にかかる雲に、夕陽がいったん隠れる。 薄桃色の版画のようないっとき。 再び夕陽が顔を出すと、すぐにまた逆光に沈む。 この時間帯に狙える獲物がいるのだろうか。2羽、3羽と、急に消波ブロックから飛び立って波の上を飛び交い始めるものたちがいた。 水平線に雲がかからない、完璧な日の…

  • 「東京・ミュージアムぐるっとパス」使ってみた

    6月から使い始めた「東京・ミュージアムぐるっとパス」(2500円)。美術館、博物館など101の施設(ほとんどは東京ですが千葉埼玉神奈川も幾つかある)の入場券又は割引券として使える(ただし各施設1回限り)という面白い企画券です。 初回使用時から2カ月という使用期限が終了したので結果をまとめておきます。個人的にはかなり満足度高かった ♪ <6月> ※美術展名/施設名及び入場or割引の別/金額(&写真撮れたところは写真1枚)の順 ◆「美しい人びと」(松岡美術館・入) 1200円 松室加世子『燭光』細川ガラシャとガラシャをキリスト教へと導いた侍女の清原マリアを描いたものだそうです。 ◆ 「エドワード・…

  • ヤブカンゾウ……よくよく見ると??

    今日は盛りを迎えているはずのヤブカンゾウを訪ねて、見沼代用水西縁に行って来ました。 土手を埋め尽くす勢いで咲き誇っている。 見沼代用水縁のこの土手には、ヤブカンゾウだけでなく、いろいろな野草が自生している。 ハンゲショウ まだ葉緑素ができてないために白くなっているらしいけど、本当に不思議。 オカノトラオ 虎の尾にしては可愛すぎる。 土手を降りた先のひまわり畑もう盛りになっていた。夏だなあ… ヤブカンゾウのつぼみに止まって休憩中のオオシオカラトンボ♀(黄色が濃いのでシオカラトンボ♀ではなく、オオシオカラトンボ♀だと思う。たぶん…) そういえば、これだけたくさん咲き誇っていても、チョウやハチの姿は…

  • 「蛍狩り」三点

    せっかく入った「友の会」を活用すべく、トーハク(東京国立博物館)をぶらぶらしてたら、浮世絵のコーナーで蛍狩りの絵が並んでいた。 鈴木晴信 夜の暗さが目立ち、人物もふたりだけなのが淋しくもロマンチックな雰囲気を醸し出してる。 鳥文斎栄之 こちらは華やかに着飾った女たち。解説によると、別々の時期に刷られたものを組み合わせて続き絵にしたものだという。 ただその…ホタルがデカすぎる…しかも光ってない(ように見える)のでGぽく見えてしまって、それですべてが吹き飛んだ(ごめん)。 喜多川歌麿 これも大勢で繰り出してる図なんだけど、団扇でおいかける二人や、蛍に夢中な母だか姉だかに「ねえねえ」って着物にすがる…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ゆきみさんをフォローしませんか?

ハンドル名
ゆきみさん
ブログタイトル
葦は、たのしく
フォロー
葦は、たのしく

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用