日銀決定会合では大方の想定通り、事前にアナウンスされた「量的引き締めの緩和」が決められたが基本的に「無風」、FOMCは「予想の範囲内」で「無風」とされた。しかし、この日銀もFRBの判断もちょっとした気になる点がある。それは両国中銀が「リスク・シナリオを意識し
株のプロとして38年、大手運用会社を退職し八ヶ岳に住む株山人。個人投資家、シニア投資家が息長く株式投資を楽しむことを目標に活動していきます。
証券セールスとファンドマネージャーの会話(25)意外な急騰株
証券セールス(以下、S): 深センの日本人学校に通う児童が殺された。中国政府は個別事件として日本人への「怨恨」を否定してる。でも、わずか10歳の子供を襲うなんて、しかも母親の目の前で、ありえない。ファンドマネージャー(以下、F): 全く卑怯な奴だ、子供を
レバノンで大規模は「ポケベル爆発で大量殺人」さらに「ミサイル攻撃による指導者の暗殺」と過激な攻撃が続いている。ヒズボラ・メンバーに対する攻撃だが、多くの民間人が殺害されて「大規模無差別テロ」の様相を一段と強めている。昔、ロンドン法人で機関投資家営業をして
自民党の総裁選の結果、石破氏が新総裁に選出された。当ブログで指摘した通り、一回目で石破氏と高市氏が抜け出るとすると、決戦投票では石破ー小泉ー菅のライン、これに対して高市ー河野ー麻生のラインという対立構図になると読んだ。このラインが新しいキングメーカーだっ
米雇用統計と3か月移動平均FRBパウエル氏は米景気のソフトランディングを期待しているにもかかわらず、予想されていた25bpの通常利下げではなく、50bpと通常の2倍利下げを行った。筆者にはけっこう意外感のある利下げだった。ソフトランディングなら25bpづつ小
9人の候補のうち、第一回投票で通過するのはたったの二人しかいない。この投票では議員票と党員票が半々であり、党員票に強い石破さん、小泉さん、高市さんのうち二人がほぼ当確なのだろう。では、その他の6名はどういう戦略で行くのか?①閣僚ポストや党役員の重要ポスト
東証リート指数と米10年債利回り前回はJリートのファンダメンタルを考えてみた。分配金とNAVともに着実に成長し、株価の下落で一段を割安になっている。この割安状態を招いたので、海外当局の引き締めが続いただけではなく、Jリート市場の特殊な需給も要因だったと見
ソフトランディングって何?(7)FOMCから見る長期金利、ドル円
米長短金利差(10年債利回りと3か月金利)9月FOMCに描かれたのは、米国の「ソフトランディング」シナリオだ。パウエル氏はインフレ退治に成功し、次は雇用、もう一つのマンデートを達成するやる気マンマンだ。 24年 25年 26年 27年
NY金先物と実質金利のチャート今までビットコイン指数、原油先物で投機筋ポジションが縮小しているが、金市場では投機熱が過熱している。金価格は上がり続けるのだろうか?金価格はビットコインや原油などと違い、少し複雑な構造を持っている。①「金価格は実質金利が上がる
NASDAQ予想EPSと10年債利回り評論家によると、米国株の業績は「すごく良い」「二けたの増加」「好業績」と言われ続けてきたが、どうも怪しい感じがする。自分で米国株式指標の予想EPS(1年先EPS)の推移を検証してみたが、評論家が言うような「すごく良い」業績は計算でき
東証リート指数と米10年債利回り強烈な円安修正と半導体関連の急落にもかかわらず、Jリートが底堅い動きを続けている。JリートはグローバルREIT市場の中では米国リート(65%)に続く、第二位で9%ウェートを持っている。それだけに米国リートや豪リートに連動し
FMOCドットチャート24年9月FRBの9月FOMCの結果は50bpと予想以上の利下げだったが、市場はある程度予想していたものの、NYダウ、S&P500ともに史上最高値に上昇した。おそらくハードランディングを予想していた投機筋が一気にショートカバーしたのだろう。でもそれ以
9人が立候補した自民党総裁選、なんか論点も不明で、何を主張したいのかもよく分からない。次の総選挙で国民の最大の関心事は、憲法改正でもないし、安保法制でも自衛権でもない。ましてや夫婦別姓でもないし、解雇規制の緩和でもないし、バラマキ財政政策でもない。これら
ソフトランディング期待が膨れ上がり、NYダウを史上最高値に押し上げた。ソフトランディングは新しい上昇相場に入ると期待しているのかもしれないが、いろいろと考えてみると、新しい相場というよりも現在の相場の延長戦といえるように思う。今まで4回にわたり「ソフトラ
ハイイールド債のクレジットスプレッドソフトランディングが成立するかどうかを見極めるのに重要なのが「クレジット・スプレッド」だ。クレジットスプレッドは社債利回りと国債利回りの差だが、その中でもハイイールド債(BB以下の投資不適格社債)と信用力の一番高い国債
いつもの散歩道に谷口牧場がある。約2キロの散歩の途中、牧場の馬を見ながら牧場通りを下っていく。最近、1頭の馬が気になってしょうがなかった。その馬は痩せ細り、あばら骨が浮き上がり、腰回りの骨格が浮き出ていた。かなりの老馬なのだと思った。ある日、その馬が横た
東京の物価は何故か再び加速してきている。上のグラフは東京都が公表した都区部CPIの総合指数と前年比伸び率だ。為替の円安による輸入物価高がそろそろ一巡し、エネルギー価格を左右する原油価格も70ドル/オンスを割れてきたが、物価にはほとんど影響していない。すでに国
世界中で投機熱が以前よりも減退し始めているように見える。為替市場では投機筋の先物ポジションが減少し、株式市場でも「日本株ロング+円ショート」のポジションが解消された。ビットコイン市場でも投機筋の先物ポジションが大きく減少し、ネットショートが増えて生きた。今
ソフトランディング期待が市場で優勢となっているが、もしソフトランディングが実現したら、一株当たり利益EPSは増えるのだろうか?まずは基本的に過去のEPSと長期金利の推移を比べてみよう。①NYダウ工業株と予想EPSの推移(上のグラフ)数年単位で大きな動きを見ると
岸田政権で封印されたはずの「金融所得課税」を石破氏が突然言い出した。岸田氏はこれで「増税メガネ」とあだ名を付けられ、増税が政権の大きな逆風になってしまった。石破氏は岸田政権の失敗を見ているはずなのに、どうして「金融所得課税」を再び言い出したのだろうか?「
このところ、株式市場や為替市場は波乱展開になっているが、それ以外の商品市場にも波乱の雰囲気が伝播している。このチャートはビットコイン指数、S&Pダウジョーンズが公表してる暗号通貨の加重平均指数だ。ビットコインのブームは2019年までの初期上昇期、20~21年
「東京ではコメ不足が厳しく、スーパーの店先ではコメの棚は空っぽらしい」というのが地元でも話題になった。地元オジサンA「へえ~、そーかいね。オレのことじゃ、余ってるで。」地元オジサンB「今年のコメが出来がいい。新米がうめえ。」 「A 「そうだね。去年
S&P500のPERと実質金利通常の景気サイクルから見ると、逆業績相場で不況(または景気鈍化)と業績悪化を経験し、株価も大きく調整し割安になってから、金融緩和(利下げ)局面で株価が大きく反騰していく。ソフトランディング期待で逆業績相場を飛び越して金融相場に入ってい
8月の株式市場は大波乱となった。今年新NISAが始まり、初めて株投資をしたという投資家はビックリだったかもしれない。テレビでは経済評論家の森永さんが「日本株は暴落し1万円になる、NISAで株を買ってはいけない」と脅かすので、不安感を抱えている投資家も多い
おカネを使わない生活、その一番重要なのは毎月におカネの出入り、キャッシュフローをバランスさせることだ。これさえできれば、貯金が多くても少なくても関係ない。毎月の収支を年金だけで賄えない場合、その不足分を簡単に埋める方法として配当収入がある。キャピタルゲイ
米国では景気が維持されている中でFRBの政策転換=利下げが行われることで「ソフトランディング期待」が大きくなっている。解説記事にはこのワードが盛んに使われ、CNBCのコメントに出たBNPパリバのストラテジストもこのワードを繰り返していた。確かに現状を見ると、インフ
7月から8月初の相場急落後、明らかに市場売買代金の減少が見られている。売買代金は「市場エネルギー」とも呼ばれ、株式市場の「参加者の熱」を意味している。上のチャートは東証プライム市場の売買代金と5日(一週間)と25日(一か月)の移動平均を示している。8月初
毎年毎年、秋になって思うのは、「清里では秋は不可逆的に来る」ということだ。東京では10月や11月になっても「暑いな、今日は30度もある」という日がたまにある。こんな暑さがブリ返したような季節外れの日がある。でも、清里にはない。8月後半から赤とんぼが飛び回
おカネを使わない生活の最後のテーマは「いかに税金を払わないか」だ。サラリーマン、税金は天引きと年末調整で自動的に払うことになるので、誰も税金を意識しない。でも年金生活者は「いかに税金を払わないか」がとても重要なキャッシュフロー創出になる。税金といってもい
ドルインデックスの先物市場では投機のロングポジションが急増している。これが為替市場では次の波乱要因になってくるだろう。まずはドルインデックスの基礎知識だが、通貨構成ではユーロ57.6%、円13.6%、ポンド11.9%と、この三通貨で全体の83%を占めてい
バフェット氏のポートフォリオ(24年6月末)このところ、ウォーレンバフェット氏率いるバークシャーハサウェイの株式売却のニュースが続いている。バフェット氏はアップル株を大量に保有しバークシャーのポートフォリオの52%を占めていたが、およそ保有額の半分を売却
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日銀決定会合では大方の想定通り、事前にアナウンスされた「量的引き締めの緩和」が決められたが基本的に「無風」、FOMCは「予想の範囲内」で「無風」とされた。しかし、この日銀もFRBの判断もちょっとした気になる点がある。それは両国中銀が「リスク・シナリオを意識し
どう考えても異常!! このクソ暑い6月、どうなっているのだろう?むかしむかしの記憶をたどっていく・・・60年前の夏小学生低学年の頃、夏の記憶が辿っていくと・・・毎朝6時ごろに起きる、近くの学校で「ラジオ体操」が開かれ、その後、朝ご飯となる。朝の気温はだい
韮崎にあるJAの直売所「よってけし韮崎」では梨北米が売り切れだったが、最近、「パールライス」を売り始めた。パールライスって何? ・・・と思ったので調べてみた。JAが入荷したコメをブレンドしてJAのブランド「パールライス」で直接消費者に販売しているものとい
年金改革でスッタモンダしている国会だが、年金は厄介な問題だ。「100年の安心」として年金を改革したのが2004年、それから21年しか経ってないのにこの改革がウソだったことが判明した。急速な人口減少と高齢化、この影響は簡単に試算できるはずだが、結局、甘々な
現代日本でもっとも時代錯誤な制度が「家」と呼ばれる制度だろう。ほんの50年ほど時代を逆上れば。まるで「瀬戸の花嫁」のような事が日本中で起こっていた。女性は親が決めた相手の「家」に嫁ぎ、その「家」の奴隷のように働き、子を産む機械のように扱われ、子どもができな
プラチナ価格最近になってプラチナ価格が急上昇している。NY白金先物は昨年末910ドルだったが、6月12日には1275ドルまで40%も上昇した。国内価格も昨年末の5319円/gから6619円/gまで24.4%上昇した。これは国内金価格の上昇率16.9%を大きく上
原油先物、投機筋ネットポジション証券セールス(以下、S): 中東でイスラエルがイランの核施設を大規模攻撃。原油が急騰し世界中の株価が下落したけど、どう?ファンドマネージャー(以下、F): イスラエルとイランの間では小競り合いのミサイル攻撃が、過去何回も繰
TACO「トランプはいつでも最後はチキン!」という言葉が流行している。確かに今までのトランプの言動を追う時、最初が勇ましく「高めの直球」を投げ、ディールと称して落としどころを探ることが多い。そういう意味では、TACOは正しいのかもしれない。でも重要なことは
海外投資家が日本の不動産を買いまくっている。上の写真は北海道のニセコだが、オーストラリアのスキー客に人気のリゾートで海外からの莫大な投資資金で不動産価格が急上昇してしまった。ニセコだけじゃなく、八方尾根の麓の白馬村も、台湾の半導体工場が建設されている熊本
昨年、全国の出生数は70万人を割り込んでしまった。筆者の地元、山梨県では1年でたったの4400人しか生まれていない、4400人ってどうなの?でも、全国で一番厳しいのが秋田県、昨年の出生数は3300人しかいない。しかも前年比ではー330人で、減少率でも10
日米2年金利差とドル円相場為替相場は膠着感を強めている。5月以降、ドル円は140~148円の範囲でもみ合いを続けている。このレンジをブレークするのは、いつ、何がキッカケになるのだろう?需給や金利差などの要因のうち、筆者が最も重視しているのが金利差だ。上の
Jリート指数と分配金利回り日銀・植田氏は「金利の正常化=利上げ」を進める方向にコミットしているが、金利上昇に弱いJリート指数がジリジリと上昇している。これをどう考えたらいいのだろうか?ファンダメンタル価値、需給、金利という三つの要素でJリート価格は決
群馬というと「からっ風(フェーン現象による強い風)」「かかあ天下(女性が主導権を持つ)」と言われているが、温泉も素晴らしく食事も美味しい。上の写真は草津温泉の湯畑だが、この近くに美味しい蕎麦屋がある。筆者は「鴨汁そば」が大好物だ。地元にも具沢山の鴨汁に付
米雇用統計5月の米雇用統計が公表され、雇用は底堅いと市場は反発している。確かに予想とほぼ同じ13万人、失業率も4.2%で横ばい、悪化する懸念があっただけに市場は安堵したのも分かる。しかしもうちょっと長い目で見ると景色が違う。上のグラフの黄色ラインは非農業雇
野村総研の定義によると、純金融資産(金融資産-負債)が5億円以上あると「超富裕層」、1億円~5億円で「富裕層」、5000万円~1億円で「準富裕層」、3000万円~5000万円で「アッパーマス層、3000万円未満が「マス層」というらしい。最近は「いつの間に
FANG+指数上のグラフはFANG∔指数の日足。2月18日の高値14029ポイント、トランプ関税の急落を経て6月2日には13960ポイントまで戻してきた。なんだかんだ言って、MAG7など米国の大型IT株が戻り相場の一角を担っていた。しかし、MAG7と言っても株価の動きに
目的は四万温泉だったが、途中、榛名湖を経由して「榛名神社」に立ち寄った。榛名神社への道の両脇には宿坊が連なり、多くの参拝者が訪れたのが分かる。この鳥居の先にある双龍門をくぐると空気が一変する。おそらく、樹齢数百年の杉の巨木が立ち並んでいるのと、榛名湖から
米国の物価統計日本の物価だけが高止まりしているのではないか?それはなぜだろう?上のグラフは米国CPIとPPI(前年比)だが、明らかに物価上昇は落ち着いてきている。主要国のCPIを昨年4月と今年5月で比べると、米国3.3⇒2.3%、ドイツ2.2⇒2.1%、フランス2
2024年後半ぐらいから、ちょっとした行動パターンの変化が見られる。それはS&P500先物の投機筋ポジションだ。上のグラフは過去2017年からの投機筋ポジションの変化を示している。投機筋は基本的に「順張り」ポジションを持っている。株高時に大きくロング・ポ
上の一覧表は社員の平均年齢の高い企業ランキング。ランキング上位の企業の社員平均年齢は50歳を越えている。日本が高齢化すると同時に、日本企業自身も急速に高齢化している。この「会社も高齢化する」ことが、人材マネージメントを一段と難しくしている。人口減少で全国
AI関連のnVIDIAやブロードコムなどに人気集中する米国市場。でも米国全体を見ると、なんか徐々に停滞感が拡がっているような気がする。下の表は、米国のCPI、コアCPI、小売り高、雇用統計の平均賃金、原油価格をそれぞれ前年同月比で比べたものだ。賃金上昇がCPIの伸びよ
ダウジョーンズ工業株平均株価は1800年代から長い歴史のある株価平均で、200年の長期株価波動を研究できる。日本でも戦後にダウ式平均株価として東証ダウ平均を公表してきたが、東証はナントも簡単に手放してしまった。そして、東証は時価増額ベースの東証株価指数(
原油価格はバレル80ドル程度で安定しているが、ガソリン小売価格は上がってきている感じがする。清里ではガソリンはちょっと高い。現在ならレギュラーで185円程度で、半年前には175円ぐらいだったので10円上がってきた。精製所からの輸送料がかかるのだろうが、東
FOMCドットチャート(2024/6)パウエル氏はなんか「思考停止」状態なのかなと思う。「(将来の)データ次第」「確証が得られるまで金利は下げない」とばかり言っている。だいたい、米国FRBは経済の先を見て金融政策を行ってきたはずなのに、「データが出て、確証をもって
有名人の名を語り、SNSに誘導して詐欺をは高く「なりすまし詐欺」が増えているという。歩道によれば詐欺被害は200億円に達しているらしい。たしかにテレビの良く見る人が「大儲けできる」「大化け銘柄」「○○倍の急騰する」などとSNSで言われるとスケベ心を出してメー
習近平が不動産支援策を次々と出してきている。①住宅購入の際に適用される頭金の最低比率を20%から15%に下げて買いやすくする。②住宅ローン金利を過去最低の3.69%に引き下げる。③融資適格とした「ホワイトリスト」プロジェクトに対して貸し出しを増やす。④デ
裁定残(買い残ー売り残)はピーク圏!先週のメジャーSQはここ数回のSQとは異なり、日経平均もTOPIXの「売りSQ」だった。前回のSQまではイベントドリブン売買が活発で、特にオプションのショートスクイーズを狙った仕掛けがよく見られたが、今回は仕掛け的な動きも特に見ら
岸田政権は「高齢者の定義」を従来の65歳から75歳にしようともくろんでいる。74歳までは高齢者ではない、だから働くこと、そして年金は受け取らないこと。これで多くの@高齢者をコキ使い、年金財政を少しマシにしようとしている。「人生100年時代」日本人の寿命は
「大道」は株式市場にもある。今だったら、NVIDIAを買わないファンドマネージャーはありえない。パフォーマンス競争の激しい運用業界では「大道に着く」のがあたりまえで、「大道」を疑うことは自分自身の職を失う行為でもある。でも個人投資家は違う。自分のおカネを運用し
新NISAで買う株式や債券は、損失が出て「投げ=損切り」すると何の意味もなくなる。損益がプラスならば一旦利食うことができ、その分の非課税枠は翌年初に復活する。損益がマイナスならば損切しても、損失を利益と相殺できないだけでなく、非課税枠も翌年まで待たなければな
「重厚長大」株の17年サイクルを考えている。結論として言えることは、過剰流動性相場が起こると「重厚長大」株のような大型で流通株式数の多い銘柄に資金が集中する傾向が見られることだ。過去1972年、1989年、2007年を振り返ってきたが、ファンダメンタル条
NASDAQ100の益回りと10債利回り前回はS&P500益回りと10年債利回りが急接近し、バリュエーションの天井感がでてきていることを検証してみた。その後、S&P500は5月末現在で4.68%で、10年債金利は現在4.4%とかろうじて益回りが高い状態を維持している
どうしてこんなにバカな政策をするのだろうか?給与明細に定額減税分を明記しろって言っても、サラリーマンは簡単に計算できるのに「なぜ、ワザワザ明細に明記するのか」理解できない。給料をもらっている頃ならば、「給付金はなし」の定額減税は「一人所得税3万円+住民税1
中国外貨準備、米国債と金保有トン数「金価格が上がるのはなぜ?」というテーマで3回ブログを書いた。ちょっと抜粋すると・・・本来実質金利が高い局面では、①株式、特に成長株のバリュエーション(PERなど)は抑えられる②金利を生まない、あるいはコスト負担でマイナ
ラッセル2000と実質金利上のグラフは小型株のラッセル2000のEPSと実質金利の関係を見たものだが、実質金利がマイナスの2020年から22年(網掛けの部分)新型コロン後には急速にEPSが増加した。そして2022年以降はFRBの引き締め政策で実質金利が上昇し、逆に
東証リート指数の月足、60か月移動平均上のグラフは長期のチャートだが、22年からのダラダラとして調整場面が続いている。このチャートには配当が含まれていないが、配当込みのチャートでは依然として高値圏にはある。それ以上に問題なのが、Jリート投信の不振、単に不
「重厚長大」産業は構造転換を進め、全く新しい産業として生まれ変っている。しかし、株式市場ではその流通株式数の大きさ、膨大な企業設備を持つ大型株として過剰流動性相場で重要な役割を演じてきた。その役割は時代が変わっても変わらない。過去50年で「重厚長大」株の
上のグラフは自動車の保有期間を示したものだが、マイカーの保有期間は毎年毎年伸びている。もちろんこの数字は一台の自動車が何年使われているかで徐々に長期間使用する人たちが増えている。直近の統計では平均保有年数が13年を越えたらしい。これは自動車の性能が伸びて
「重厚長大」株には17~18年ごとに上昇相場のピークを打つという「サイクル」がある。おそらく、流通株式が多い「重厚長大」株はファンダメンタルよりも市場の需給に大きな影響を受けるからだと考えている。今回は過去50年で二回目のピーク、1989年を考えてみよう
決算発表時期でもあり自社株買いを決める会社が増えている。「自社買い」に対しては多くの誤解があるのではと思う。投資家の多くは「自社株買いで株価が上がる」と思っているのは間違いない。でも正確に言えば「自社株買いで株価が上がると思っている投資家が多い」、だから