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  • 観察記録(100) ブラックシャドービファシアータス

    本日は初めて紹介されたビファシアータス(Corydoras bifasciatus Nijssen, 1972)のバリエーションを。ポチっとお願い致します。にほんブログ村...

  • コリドラスのエサ問題(12) 冷凍アカムシⅡ

    コリドラスのエサ問題として冷凍アカムシを取り上げたのは2020年12月の事だった。コリドラスのエサ問題(4) 冷凍アカムシ当時、突然巨大化したキョーリンの「UV赤虫」に困惑して、同じキョーリン製の「クリーン赤虫」と比較してみた。これが問題の「UV赤虫」。・・・釣具屋さんで売っている釣り餌用のアカムシに近いサイズなのではないだろうか。因みに「クリーン赤虫」がこちら。使用しているシャーレは同一の物だから...

  • 観察記録(99) SLNスーパーシュワルツィの不思議

    今年、コリドラス界隈での最大の話題と言えば、セミロングノーズ・スーパーシュワルツィの繁殖成功だったのではないだろうか。吉川達雄氏による、恐らく世界でも二例目となる繁殖事例は、アプローチから稚魚の育成まで全てのデータが公開された。繁殖データ(5) SLNスーパーシュワルツィの繁殖(前編)繁殖データ(6) SLNスーパーシュワルツィの繫殖(後編)ただでさえ成功事例の殆ど無いセミロングノーズ・タイプの繁殖の上、そのノウ...

  • 1200第2水槽(35) 試行錯誤

    立ち上げから34カ月が経過した1200×600×600第2水槽。当初、この水槽はビファシアータスの繁殖用水槽として立ち上げた。「中性・やや軟水・クリアウォーター」とされるタパジョス川の水質を目指してセッティングした事になる。具体的には、水質に影響しないとされる田砂を敷き、ミクロソリウムを活着させた流木を配置した。別注の1200×200×250上部濾過槽とレイシーP-425を組み合わせ、流れを作るだけの...

  • ハイフェソブリコン・コペランディ

    今から32年前の1990年。フェアウインド(アグアプロダクションの出版部門)から、一冊のカラシン特集号が発行された。真っ赤な表紙が印象的なアクアマガジン1990年SUMMER「特集/南米小型カラシン」。アクアマガジンが満を持してリリースしたカラシン特集号は、当時のカラシンマニアのバイブル的な一冊になった。カラー写真で紹介されたのは、もしかすると世界初だったかもしれない。ハイフェソブリコン・コペラン...

  • 観察記録(98) ブロードバンド・アクセルロディ

    本日は、この未記載種(たぶん)を。ブロードバンド・アクセルロディ(Corydoras sp.)昨年2月の初入荷時には、コリドラス界隈の一部で話題になった。ロングボディ&ショートノーズの体形、特徴的なライン模様、雌雄で異なるサイズ等、一瞥して新着種である事が分かる。ところが・・・。アクセルロディ(Corydoras axelrodi Rössel, 1962)として輸入されたからだろうか、輸出したシッパーだけでなく、輸入した問屋、販売した小...

  • 1200第1水槽(68) ヤマトヌマエビの威力

    立ち上げから65カ月を迎えた1200×600×600第1水槽。先ずは、先日追加したヤマトヌマエビの働きについて。植え替えによってアマゾンソードの成長が鈍化した事で発生した茶ゴケだったけれど、ヤマトヌマエビを追加してから僅か4日で文字通り消滅した。これでアマゾンソードの葉が古くなって枯れるまでトリミングの必要はなくなる。つまり、それぞれの株の葉数が多くなるから、より見応えが出て来る・・・はず。もう一枚...

  • ブリコノプス・レオブルラム(仮)

    本日は小さめの中型カラシン、ブリコノプスsp.”リオ・クルア”についての続報。いくつか新しい情報があったので、自分用のメモを兼ねて報告しておく。これね。ブリコノプスsp.”リオ・クルア”(Bryconops sp.”Rio Curua”)余り馴染みの無いブリコノプス属だけれど、その分布域は広く、ペルー、コロンビアからブラジルにかけてのアマゾン川水系のほぼ全域に分布しているとされる。調べた限りでは、現在までに18種が記載されて...

  • 450第3水槽(14) 諸々の準備

    立ち上げから18カ月が経過した450×300×360第3水槽。相変わらずビファシアータス(Corydoras bifasciatus Nijssen, 1972)の単独種飼育を行っている。これから年末にかけて、メダカ界隈では常識になっている「飽和給餌」の考え方を取り入れてメスの抱卵を促す予定。言うまでもなく、以前ご紹介した吉川達雄氏のセミロングノーズ・スーパーシュワルツィの繁殖から学んだ事だ。繁殖データ(5) SLNスーパーシュワルツィの...

  • アスティアナックスsp.”リオ・ジュルエナ”

    2016年の初夏。タパジョス川の支流、ジュルエナ川から見慣れないカラシンが輸入されて来た。その時の画像がこれ。アスティアナックスsp.”リオ・ジュルエナ”(Astyanax sp.)スレンダーな体形、レッドアイ、体側に入るライン等、特徴が多い割には同定に繋がる情報が少なく特定する事は出来なかった。アスティアナックス属であるのは間違い無さそうだけれど、現時点でも147種が記載されている一大グループである上に、未記...

  • 東京湾のエビとカニ

    何だか雨の日が多く、蒸し暑かった9月が過ぎて、急に気温が下がって来た。秋の到来、である。読書の秋、スポーツの秋、そして、モクズガニとブラックタイガーが東京湾奥のいつものポイントに岸寄りする秋だ。こんな場所。念の為、背景にはモザイク処理を施した。何処にでもある船着き場なのだけれど、この手の採集記事の場合、場所が特定される事は避けるべきだろう。過去記事はこちら。東京湾のノコギリガザミ(前編)東京湾のノ...

  • 1200第2水槽(34) 定期報告

    立ち上げから33カ月が経過した1200×600×600第2水槽。ペルー、コロンビア、ブラジル北西部に生息するコリドラスを飼育する為に、酸性・軟水のブラックウォーターの水景を目指してセットしたのだけれど、酸性になっていないのはこれまでに報告した通り。。pH値を下げるのであれば薬品を使うのもアリなのだけれど、目的はpH値を下げる事ではなくコリドラスの長期飼育だから、もう一工夫してみる予定。マジックリーフ...

  • ヤマトヌマエビ問題

    アマゾンソードの移植を行った1200×600×600第1水槽に、茶ゴケが発生していると報告したのは2カ月ほど前の事だった。有茎草と異なり、根から養分を吸収するタイプの水草の場合、移植直後にあれこれ手を入れるのは極力避けたい。移植に伴い切除した「根」が再生してアクアリウム全体が落ち着くまでは弄りたくないのだ。逆に言えば、根が再生して新しい葉が展開してくれば、そろそろ変更を加えるタイミングが来たと言う事...

  • 1200第1水槽(67) 保温器具の確認

    立ち上げから64カ月が経過した1200×600×600第1水槽。少し早いけれどサーモスタットとヒーターの作動確認を行った。まず、水道水を使用して25%、100リットルの換水を行う。塩素を中和した20℃の水道水を注水すると、飼育水の水温は概ね24.5℃前後になる。次に、サーモスタットの温度を25℃に設定してヒーターを作動させる。チェック項目は二つ。一つはサーモスタットの設定温度が正確かどうか。もう一つは...

  • 450第1水槽(29) トリートメントのススメ

    常設のトリートメントタンクとして使用している450×300×360第1水槽。そろそろ南米からの輸入量が増えるから、いつお目当てが来ても良い様にメンテナンス頻度を上げている。30%換水の直後だから、マジックリーフを用いたブラックウォーターはかなり薄くなっている。この水槽では2~3週間に一度の割合で古くなったマジックリーフを取り除き、新しい葉と交換している。抗菌(と思われる)作用を期待しているのだけれど...

  • 観察記録(97) アクセルロディvar.

    ロブスタスを受け取りに行ったつきみ堂さんで、ちょっと変わったアクセルロディを見付けたのは、昨年10月の事だった。あれから一年。成長した姿が、こちら。アクセルロディvar.(Corydoras axelrodi var. Rössel, 1962)背鰭の黒班は、一年が経過しても薄くなる事は無かった。ここに来て背鰭第一棘と第一軟条が伸び始めているのだけれど、ちょっと楽しみな変化だったりする。真横から見ると、こんな感じ。体側の模様はアクセ...

  • コリドラスの嫌気層問題

    一般に、アマゾンソードを殖やすには以下の方法がある。①実生(みしょう:種子から発芽する事)による。②シュートに付く子株を分離する。③根茎に付く子株を分離する。一方、植栽から数年を経過すると株が分かれる事がある。1200×600×600第1水槽のセンターに植えているアマゾンソードも、株が分かれ始めていたのは既報の通り。放っておいても問題はないのだけれど、見た目的には微妙になったから植え替えを行う事にした...

  • 450第3水槽(13) pH推移

    立ち上げから17カ月が経過した450×300×360第3水槽。ビファシアータス(Corydoras bifasciatus Nijssen, 1972)の繁殖を狙って、単独種での飼育を継続している。ただし、今シーズンは産卵誘発を見送ったのは既報の通り。中途半端に「その気」にさせてしまうと、寿命を縮めてしまう危険性があるからだ。詳細は以下の記事を参照の事。ビファシアータスの繁殖実験(1)ビファシアータスの繫殖実験(2)ビファシアータスの繁殖...

  • 1200第2水槽(33) 振り出しに戻る

    立ち上げから32カ月が経過した1200×600×600第2水槽。マジックリーフが水面を漂っているけれど、数日の内には沈むから気にされない様に。以前は抽出液を作ったりしていたけれど、最近は面倒になってそのまま放り込んでいる。420リットルの水量に対して10枚くらいを使用している。現在の水質は、以下の通り。水温 : 26℃水素イオン濃度(pH) : 6.8総硬度(GH) : 4亜硝酸濃度(NO2⁻) : ...

  • 1200第1水槽(66) 定期報告

    立ち上げから63カ月が経過した1200×600×600第1水槽。アマゾンソードの一部を植え替えてから2カ月が経過したが、まだ茶ゴケの発生が見られる。その為、毎週5錠ずつ埋め込んでいたテトラ・クリプトを、二週間に一度へと施肥の頻度を減らす事にした。この程度の茶ゴケであれば、放っておけば時間が解決してくれると考えている。一方。肥料を減らした結果、茶ゴケの増加は止まったのだけれど、今度はアマゾンソードの新...

  • 450第1水槽(28) 準備

    常設のトリートメント水槽として設置している450×300×360第1水槽。コリドラスに限らず、コレクションを楽しみの一部とするアクアリウム趣味の場合には、トリートメント水槽の設置を強く勧めたい。例えば、カラシン線虫などの寄生虫。外部から持ち込まなければ、基本的には本水槽に蔓延する事は無いはずだ。常設は絶対条件ではないけれど、新規導入魚を2~3週間トリートメントタンクに隔離するだけで防げるトラブルは多...

  • 東京湾のノコギリガザミⅤ

    話は4年前に遡る。当ブログにも度々登場するEG氏が、シーバスを釣りに行った東京湾で珍しい蟹を捕獲して来た。どの位珍しい蟹かと言うと、「ザ!鉄腕!DASH!!」のロケ中に城島リーダーが捕まえた時にはネットニュースになった。当時、Twitterのトレンドに「ノコギリガザミ」が上がったから、覚えている方もいるかもしれない。この時点では「東京湾で確認されたのは過去30年間に7匹のみ」と言うから、相当に稀な事例だ...

  • 900水槽(13) 定期報告

    ヤクルト濾材のテストを開始してから、早くも22カ月が経過した900×450×450水槽。昨年(2021年)2月より、上部フィルター(レイシーRFG-90)に使用する濾材はウールマットとヤクルト濾材のみにしている。同時に、ヤクルト濾材以外の濾過能力の要素を最小にする為に、底砂を除去したベアタンクにした。この水槽では「濾材」としては、物理濾過を受け持つウールマットと生物濾過を担当するヤクルト濾材だけを使...

  • コリドラスの採集地問題

    今更ながらコロナ禍の影響なのか、新着らしい新着が途絶えているコリドラス界隈。魅力的な新着や久し振りの入荷に沸くカラシンの人達が若干羨ましい。個人的には新着種を追い掛ける時期は過ぎているのだけれど、コリドラスと言うジャンルで見ると停滞感は否めない。そんな訳で。そろそろ動きが欲しいなぁと思っていた7月某日。何の前触れも無くスーパーパラレルス(Corydoras sp.)のハイフィン個体群が輸入されて来た。画像はつ...

  • 450第3水槽(12) スポンジフィルターの盲点

    立ち上げから16カ月が経過した450×300×360第3水槽。相変わらず明るい時間帯には出て来ないから、今回もシルエット及び後ろ姿だけ。見えない観賞魚(涙)。ビファシアータス(Corydoras bifasciatus Nijssen, 1972)の親魚(候補)の6匹を飼育している。内2匹は飼育開始から6年になるから、本格的に繁殖にチャレンジするのであれば若い個体を追加すべきだろう。繁殖シーズンまでは時間があるから、もう少し検討しよ...

  • 1200第2水槽(32) テトラ・プランクトン

    立ち上げから31カ月が経過した1200×600×600第2水槽。田砂を薄く敷き、ミクロソリウムを着生させた流木を配置するという、コリドラス水槽の定番レイアウトを採用している。ご存知の通り、入門書だけでなくアクアライフのコリドラス特集などでも、コリドラス飼育には「底砂の薄敷き」が推奨されている。もっと言えば、それに加えて毎週50%の「大量換水」とプロホースを使用した「底砂掃除」がセットになる。この飼育...

  • 1200第1水槽(65) 茶ゴケ

    立ち上げから62カ月が経過した1200×600×600第1水槽。アマゾンソードの一部を植え替えてから1カ月が経過したが、予想通り茶ゴケが発生している。アマゾンソードの場合、植え替えを行うと根の殆どは傷んでしまうから、移植の際にはバッサリと切除せざるを得ない。当然、養分が吸収され難い状態になるから、アクアリウム内で過剰になった養分を使って茶ゴケが発生する事になるのだ。従って、この時期は施肥を止め、換水...

  • 観察記録(95) ベサナエと人工飼料

    ロングノーズ・タイプ、セミロングノーズ・タイプのコリドラスの場合、人工飼料だけだと痩せてしまう個体が出て来る。この傾向はロングノーズになるほど顕著に表れ、口には含むけれど飲み込んではいない様に見える。恐らく、個体差ではなく種、またはグループの傾向ではないかだろうか。ロングノーズ・タイプ、セミロングノーズ・タイプには人工飼料は向かないのだ。結果として、イトミミズや冷凍アカムシを切らした時の「代用品」...

  • 観察記録(95) プルケール

    すっかりポピュラー種になったけれど、プルケールに対する思いは変わる事が無い。かつては「スーパープルケール」と形容詞付きで呼ばれ、入荷しても店頭に並ぶ前にマニアの水槽へと旅立っていたらしい。「闇から闇へ」的な。ラインを選ぶどころか、大袈裟ではなく家に着く前に死にそうな状態であってもチャレンジせざるを得なかったりした。今となっては、隔世の感がある。これね。プルケール№1個体(Corydoras pulcher Isbrücke...

  • 観察記録(94) 無班ロブスタス

    久し振りに訪問したつきみ堂さんで、ちょっと変わったロブスタスを発見したのは、昨年8月の事だった。私自身、この表現のロブスタスを見るのは二度目でしかない。そして、二十数年前のその個体は、既に販売先が決まっていて手に入れる事が出来なかった。すっかり忘れていたのだけれど、瞬間的に思い出したから、どこかしら心に引っ掛かっていたのだろうか。本日は「無斑ロブスタス」のその後について。これね。ロブスタス№1個体...

  • 450第2水槽(6) シノドンティス・イルサカエ

    立ち上げから30カ月が経過した450×300×360第2水槽。この水槽では2006年に”シノドンティス・ドンティ”として購入したタンガニーカ湖産のナマズを単独飼育している。自然下では50cmを超えるとされる大型シクリッド、オレオクロミス・タンガニカエ(Oreochromis tanganicae (Günther, 1894))のタンクメイトとしてチョイスしたのだけれど、根本から間違っていた事が発覚したのは暫く後の事だった。因みに。よっぽ...

  • 450第3水槽(10) スポンジフィルターの実験

    ビファシアータスの単独種飼育に切り替えてから14カ月が経過した450×300×360第3水槽。相変わらず明るい間は鑑賞出来ないけれど、8cmから10cmの成魚6匹を飼育している。繁殖へのアプローチは中断しているから、抱卵を促す為に給餌回数を増やす「飽和給餌」は行っていない。従って、給餌量は通常の大型コリドラスを飼育する標準的な量になっているはずだ。具体的には、例えばキョーリン・クリーンアカムシであれ...

  • 1200第2水槽(31) 飼育密度

    立ち上げから30カ月が経過した1200×600×600第2水槽。常時10数枚のマジックリーフ(モモタマナの落葉)を入れている為、かなり濃い目のブラックウォーターになっている。換水頻度、換水量を抑えて酸性に誘導しようとしているのだけれど、思った様に水素イオン濃度(pH)は下がっていない。既に3カ月間、月に一度10%程の換水しか行っていないのだけれど、pH値は6.8~6.9を維持している。水素イオン濃度...

  • 1200第1水槽(64) 水草の根と嫌気層

    立ち上げから61カ月が経過して6年目に入った1200×600×600第1水槽。「プルス川の完全コピー」を目指してセッティングしたのだけれど、時間の経過と共に砂や濾材からの溶出物が減って硬度は下がり気味かもしれない。それにしても、この1200×600×600第1水槽の安定度の高さは何に依るのだろうか。6年目に入っているにも関わらず、水質の変化は極めて小さく、かつ、変化自体が穏やかだから大崩れする事が無い...

  • 観察記録(93) アクセルロディvar.

    頼んでおいたロブスタスを引き取りに、つきみ堂さんにお邪魔したのは昨年10月の事だった。折角だから店内の水槽を見ていると、何やら違和感が。余りにも長期に渡ってコリドラスを見続けていたせいか、変わったコリドラスには違和感を感じ取れる様になったらしい。「見るんじゃない、感じるんだ」的な・・・(うそ)。そんな訳で。偶然が重なり、この「ちょっと変わったアクセルロディ」を飼育する機会に恵まれる事になった。アク...

  • 450第3水槽(9) フィルター交換

    立ち上げから15カ月が経過した450×300×360第3水槽。ビファシアータスの繫殖用として立ち上げたのだけれど、既報の通り、今年の繁殖実験は回避している。理由は、こちらも既に報告した通り、産卵誘発を仕掛けた結果、興奮した(のか、どうかも分からないのだけれど)ビファシアータスが吻端を損傷するまでガラス面を上下してしまったから。損傷が軽かった2匹は何とか立ち直ったけれど、酷かった1匹は為す術も無く死な...

  • 450第3水槽(8) pH値の低下

    ビファシアータスの繁殖水槽として立ち上げた450×300×360第3水槽。ミクロソリウムsp.を適当に流木に接着して放り込んでおいたのだけれど、思ったより立派な株に成長した。実は6年ほど前にミクロソリウムに独特の伝染病を蔓延させてしまい、集めていたミクロソリウム類の殆どを廃棄した事がある。「ミクロソリウムのブツブツ病」が、それだ。最近は余り話題にならないから、マーケットからは撲滅出来たのだろうか。あ...

  • 450第1水槽(27) トリートメントのススメ

    常設のトリートメントタンクとして維持している450×300×360第1水槽。気になる生体が入荷したら、いつでも導入出来る様に備えている。ただし、2022年も半年が経過しているのに、導入した生体は0匹だからトリートメントタンクは空き家のままだ。アクアリム趣味に集中していないのには理由があって、犬の調子が今一つだから。今年1月には開腹手術を受けさせたのだけれど、残念ながら転移が酷く根治は断念せざるを得な...

  • 1200第1水槽(63) コンセプトの決定

    立ち上げから60カ月が経過した1200×600×600第1水槽。アクアリウムを立ち上げる際に最も重要な事は、その水槽のコンセプトを決める事ではないかと考えている。ここが曖昧なままスタートしてしまうと、自ら管理する事の難易度を上げてしまうのではないだろうか。例えば。酸性・軟水に誘導する機能性ソイルを敷いた水槽でアルカリ性・硬水を好むトロフェイス・モーリィを飼う事は、不可能ではないけれど私ならば遠慮した...

  • 1200第2水槽(30) 換水の意味

    立ち上げから29カ月が経過した1200×600×600第2水槽。4月から換水頻度を減らした管理方法を試している。具体的には「週に一度20%換水」から「月に一度20%換水」へ。回数を減らす事により換水量は従来の四分の一になった。今やっている事と言えば、週に一度ラムズホーンが食べて葉脈だけになったマジックリーフを交換したり、古くなったミクロソリウムの葉をトリミングしたりと言った程度だから、十分も掛からず...

  • コリドラスの近代史(30) アクアライフ2010年7月号

    専門誌のコリドラス特集号を通して、コリドラスを取り巻く空気感や諸事情を振り返る当企画。30回に渡って掲載して来たけれど、本日紹介するアクアライフ2010年7月号をもって一旦終幕とする。画像を使用する事を快く許可してくれた、アクアライフ編集部とフェアウインドの松坂實氏に改めて感謝の意を表したい。コリドラスがアクアリウム界隈に紹介されたのは意外に古かったりする。アクアリウム趣味の黎明期だった1960年...

  • コリドラスのエサ問題(11) メディゴールドIGP(2)

    「コリドラスの天敵」と言われたら、貴兄姉はナニを思い浮かべるだろうか。「エロモナス細菌!」と即答した人は、少し立ち止まって人生を見つめ直した方が良いかもしれない、御同慶の至りだけれど、このままだと社会に不適合な人になってしまうかもしれない(笑)。実際。TwitterやInstagramのタイムラインには、コリドラス愛好家の悲鳴が溢れている。検査をした訳ではないからエロモナス症と断定すべきではないけれど、確かにそれ...

  • 観察記録(92) ビファシアータス

    「コリドラスに関係していたり、していなかったりする諸問題を地味にディープに探究する」一応、コリドラスのブログのつもりなのだけれど、最近では「コリドラスに関係していない問題」の方が多いから若干心苦しい。そんな訳で。ビファシアータスについて調べていたので途中経過を報告する。素晴らしく美しいコリドラスだと思う(個人の感想です)。この時は諸々の事情で産卵誘発は仕掛けなかったのだけれど、ご覧の通り抱卵してい...

  • 900水槽(12) ヤクルト濾材の実証実験

    地味にヤクルト濾材のテストを行っている900×450×450水槽。2020年10月からスタートさせた「ヤクルト濾材」の実証実験も一年半が経過した。「多孔質濾材」が良いとのアクアリウム業界の定説に反して、表面がツルツルのヤクルト容器を加工した「ヤクルト濾材」は、果たして濾材として機能するのか?乳酸菌、つまりバクテリアの専門家(たぶん)の株式会社ヤクルトが事業として取り組んでいるくらいだから、根拠のはっ...

  • 1200第1水槽(62) 巨大化

    立ち上げから59カ月が経過した1200×600×600第1水槽。アマゾンソードが成長するのに気を良くして、毎週5錠ずつテトラ・クリプトを埋め込んでいたら・・・巨大化した(涙)。予定では「アマゾンソードの森」になるはずだったのだけれど、これでは密林かもしれない。他の水槽に分散させたいのだけれど、諸々の理由があって実施するまでには至っていない。そして一匹も見る事が出来ないけれど、これはコリドラス水槽だっ...

  • 1200第2水槽(29) 酸性化の実験

    立ち上げから28カ月が経過した1200×600×600第2水槽。新たに酸性化実験を始めたのだけれど、これには使用している原水の水質が密接に関係する。例えば、SLNスーパーシュワルツィを繁殖させた吉川氏は、使用している水道水が極端な軟水だから牡蠣殻を使用したのだ。人は自分が見たいと思う事しか見ない傾向があるから、注意しなければならない。先月から、それまでの「週に一度、20%換水」から「月に一度、20%...

  • 450第1水槽(26) 生体の影響

    立ち上げから26カ月が経過した450×300×360第1水槽。昨年から常設のトリートメントタンクとして使用しているのだけれど、45リットルの水量が思ったよりも使い易くて驚いている。相変わらず入手し難い魚病薬もあるから、薬剤を無駄にしない水量なのは使い勝手が良い。一方、成長しても10cm前後にしかならないコリドラス用の水槽として考えると、トリートメントだけではなく育成用や繁殖用としても充分に使用可能だ...

  • コリドラスの近代史(29) フィッシュマガジン2009年8月号

    専門誌のコリドラス特集号を通して、コリドラスを取り巻く空気感や諸事情を振り返る当企画。初のコリドラス特集が出版された1981年から、フィッシュマガジン、アクアライフ、アクアマガジンのコリドラス特集号を網羅して来たけれど、残りは今回を入れて2回になる。「コリドラスの近代史」というタイトルの通り、このカテゴリーはアクアライフ2010年7月号を紹介して終幕とする。販売している書籍に関しては、勝手に紹介す...

  • カラシン探訪

    4月某日。1200×600×600第1水槽を見ると、1匹のカラシンが真っ赤に鰭を染めている事に気付いた。青い眼が特徴の10cmほどになる小さめの中型カラシンなのだけれど、この日はご覧の様に美しく彩られていた。コリドラスのエロモナス症を思い出すから、鰓が透けて見えるレッドギルは苦手なのだけれど、こんな感じならば良いかもしれない。なかなか綺麗じゃないの。因みに、普段はこんな感じ。敢えて言うなら、頭部の形...

  • 1200第1水槽(61) 時系列(2021年11月~2022年4月)

    「アマゾンソードの森」を目指して、少しずつ手を加えて来た1200×600×600第1水槽。入門書に載っている水草レイアウトと比較して、こんなにも長い時間を掛けたのには理由がある。この水槽は、プルス川に生息する大型コリドラスを飼育する為に立ち上げた。狙ったのはプルス川の水質とされる、弱アルカリ性のやや硬水。具体的には水素イオン濃度(pH)が7.0~7.3、総硬度(GH)が4~5の辺りを目指した。使用してい...

  • 1200第1水槽(60) 時系列(2021年5月~2021年10月)

    「アマゾンソードの森」計画が軌道に乗った1200×600×600第1水槽。本日は2021年5月から2021年10月までの6カ月間を取り上げる。植え替えによる一時的な停滞期を脱して、アマゾンソードは素晴らしい葉姿を見せてくれている。同時に、安定した状態を維持している様子は、80年代に流行りそうになったけれど、やっぱり流行らなかったバランスト・アクアリウム(調和水槽)に近いかもしれない。長期間に渡って「...

  • 1200第1水槽(59) 時系列(2020年11月~2021年4月)

    漸く「アマゾンソードの森」を目指す環境が整った1200×600×600第1水槽。本日は2020年11月から2021年4月までの6カ月間を取り上げる。アクアリウス(旧エキノドルス属)だけにしてから6カ月。新たな環境に適応したアマゾンソードが、素晴らしい成長を見せる。2020年11月。移植から半年が経過して成長が加速して来た事から、少し手を入れる事にした。先ずは、底砂の厚さが6cmになる様に田砂を追加し...

  • 1200第1水槽(58) 時系列(2020年5月~10月)

    最近の「前置き」的な記事を読んで、ピンと来た方もいたかもしれない。本日から数回に渡って1200×600×600第1水槽の時系列での変化を追ってみる。期間は2020年5月からの2年間。立ち上げ当初に植えていたバリスネリアやクリプトコリネ、ミクロソリウムを撤去して、アクアリウス(旧エキノドルス)だけで構成して以降・・・になる。当たり前だけれど、心躍る様な「事件」は全く無い。日常の些細な変化に対して、管理...

  • 1200第2水槽(28) 底砂とパワーフィルター

    立ち上げから27カ月が経過した1200×600×600第2水槽。メンテナンス時に放り込んだマジックリーフが漂っているが、数日もすれば勝手に沈んでくれる。アマゾンソードを中心にした1200×600×600第1水槽とは異なり、流木に活着させたミクロソリウムsp.を配した陰性水草による構成にしている。本当はトライデント系の細葉のミクロソリウムを密植させたかったのだけれど、ミクロソリウムのブツブツ病が蔓延した...

  • 1200第1水槽(57) ライト交換

    立ち上げから58カ月が経過した1200×600×600第1水槽。先週のメンテナンスの際に、古くなって光量が落ちた蛍光灯(20W×4本)を全て交換した。信じられないかもしれないけれど、この水槽では未だに蛍光灯を使用しているのだ(苦笑)。ニッソー製のアルミ・カラーライト1200。別にLEDが嫌いな訳ではないのだけれど、買い換える理由を見付けられないまま既に20年近く使用している。蛍光灯は光量低下が激しい...

  • カワコザラガイ問題(7) 総論

    埋もれてしまった記事を発掘する。3回目の本日は、カワコザラガイ駆除に取り組んだ1年間の記録を取り上げる。カワコザラガイが爆殖してしまうと「リセットするしかない」と語られる事が多いのだけれど、実は対処方法が無い訳ではない。飼育している生体や水槽のサイズ等、アクアリウムの個別の環境によって対処方法も変える必要があるけれど、いくつかの手法は確立していたりするのだ。殆どのアクアリストにとって、あまり好まし...

  • マジックリーフ問題(11) モモタマナ

    埋もれてしまった記事の発掘作業。本日はマジックリーフに関する「まとめ」になる。まだ分からない事ばかりのマジックリーフだけれど、現段階で分かって来た事、分からない事をまとめておく。まずはマジックリーフの定義から。日本のアクアリウム界隈でマジックリーフと言った場合には、以下の樹木の葉の総称だと思われる。①モモタマナ②インディアン・アーモンドツリー(トロピカル・アーモンドツリー)③アンブレラツリー①と②につ...

  • コリドラスの薬問題(9) プラジプロ(prazipro)

    「コリドラスに関係していたり、していなかったりする諸問題を地味にディープに探究する」と銘打って、このブログを立ち上げたのは2018年1月の事だった。以来、500余りの記事をポストして来たのだけれど、有用かもしれない情報がその他の記事に埋もれて見付け難くなるという現象が起こっている。これは「ブログ」という媒体の構造上の欠陥でもあると思う。いずれは何か手を打たなければならないのだけれど、取り敢えずいく...

  • 観察記録(91) SLNスーパーシュワルツィ(後編)

    前編に引き続き、本日は2020年6月以降に入手した3個体を取り上げる。2020年6月と言えば、十数年振りに入荷した「ラブレア産」でコリドラス界が多いに盛り上がっていた頃。私もプルケールを入手して狂喜乱舞していた(大袈裟)。この「ラブレア産」については、若干の説明が必要かもしれないので補足しておく。↑コレね。ご存知の通り、ラブレアというのはブラジル・アマゾナス州を流れるプルス川の河畔にある地方都市。...

  • 観察記録(90) SLNスーパーシュワルツィ(前編)

    セミロングノーズ・スーパーシュワルツィ(Corydoras sp.)。この美しいコリドラスがプルス川から紹介されたのは、2000年前後の事だったはずだ。初入荷の時期について曖昧なのは、この頃の詳しい情報を知らなかったりするから。コリドラスの飼育は継続していたけれど、既に本流の真ん中ではなく脇の方から覗き見ている程度だったから、入って来る情報の「質」と「量」は劣っていたはず。初入荷に30万円のプライスタグが付い...

  • 観察記録(89) ブロードバンド・アクセルロディ

    2021年2月。何の前触れもなく、まったくの新着コリドラスが輸入されてきた。ブロードバンド・アクセルロディ(Corydoras sp.)。コリドラスの専門サイトCorydorasWorldで、当時最新の「CW169」を割り当てられたバリバリの新着種だったのだけれど・・・。コロンビアのシッパーだけでなく、輸入した問屋や小売店も「個体差」としてスルーしたと言う、珍しい初入荷のパターンだった。この経緯に、バデリィ(Corydoras bade...

  • 1200第2水槽(27) 底砂とエロモナス症

    立ち上げから26カ月が経過した1200×600×600第2水槽。この水槽では、入門書等で推奨されている「底砂を薄く敷き、水草を活着させた流木を配置するレイアウト」を採用している。加えて、毎週のメンテナンス時にはプロホースを使って底砂の掃除もしているのだけれど・・・これ、何か意味があるのだろうか。都合の良い部分だけをピックアップするのではなく現実を直視すれば、底砂を薄くしていても、或いはプロホースで掃...

  • 1200第1水槽(56) 終わりの始まり

    立ち上げから57カ月が経過した1200×600×600第1水槽。設置から5年近くの時間が経って、そろそろピークを迎えたのではないかと若干ビビっている。アクアリウムを構成する諸々は時間が経つにつれて減少したり増加したりするから、どんなに上手く機能していても、いずれは調整が追い付かなくなってリセットしなければならない時がやって来る。今は素晴らしく安定している1200×600×600第1水槽だけれど、このま...

  • 観察記録(88) エベリナエⅡ

    前回エベリナエⅡを取り上げたのは、2019年5月の観察記録(31)だったから、3年近く間が空いた事になる。相変わらず入荷は断続的で、忘れた頃に十数匹ずつ輸入されている程度。初めて輸入されたのは30年以上前の事なのに、未だに普及種と呼ぶほど入荷しないのは何故なのだろうか。何とも不思議なコリドラスではある。以前から知られていたとはいえ、呼称の元となったエベリナエ(Corydoras evelynae Rössel, 1963)と比較す...

  • 450第3水槽(7) 身体測定

    ビファシアータスの単独飼育を行っている450×300×360第3水槽。ビファシアータス(Corydoras bifasciatus Nijssen, 1972)。既に二年間に渡って単独種での飼育を行っているのだけど、繁殖実験に関しては中断している。理由は昨年の産卵誘発後に起きた「吻端の損傷事故」だ。推測の域を出ないのだけれど、産卵誘発を仕掛けた事によって刺激を受けた親魚が過剰に反応したと考えている。伝わり難いのだが、ガラス面に突進し...

  • 450第1水槽(24) 生体の影響

    立ち上げから24カ月が経過した450×300×360第1水槽。当初はペルー、コロンビア、ブラジル北西部のコリドラスを飼育する為に設置したのだけれど、酸性・軟水に誘導しての飼育に目途が付いた事から、現在は常設のトリートメントタンクとして維持している。ロブスタスのトリートメントが完了してから4カ月、現在の住人は年老いたカージナルテトラのみ。5、6年前にワイルド物を入手して飼い始めたのだけれど、現在は6匹...

  • 繁殖データ(8) プルケールの繁殖(後編)

    世界的に見ても稀有なプルケールの繁殖。これまでに把握している繁殖事例は、国内4例、海外2例の合計6例。勿論、私の知らない繁殖事例もあるとは思うのだけれど、それを加味してもプルケールの繁殖難易度は特A級と言って良いだろう。ある程度の数が流通していて、それなりに人気のある種であるにも関わらず、繁殖成功の報は滅多に聞こえて来ない。ところが。様々な偶然が重なって、プルケールの繁殖に成功した6名の内、3人の...

  • 繁殖データ(7) プルケールの繁殖(前編)

    私の知る限り、プルケールの繁殖は国内で4例、海外で2例(内1例は孵化まで)の成功事例が報告されている。ただし、繁殖したという「結果」は判っても、そこに至る詳細な「過程」については殆ど公開されていないのが実情と思われる。理由の一つとして、「公開するメリットが無いから」と言う事は容易に想像出来る。特にブリーディングによって収益を得ている人にとっては、ノウハウを公開する事にはデメリットしかないだろう。或...

  • 1200第2水槽(26) コペランディの舞い

    立ち上げから25カ月が経過した1200×600×600第2水槽。レイアウトと言っても、適当に石を放り込んで、その上にミクロソリウムsp.を活着させた流木を配しているだけなのだけれど、やっぱり2年も経つと飽きて来る。一応、流木の組み合わせ変えて、置く場所も変更してみたのだけれど・・・正直、あまり変わり映えがしなかった。因みに、前回の1200×600×600第1水槽とは異なり、こちらの底砂は田砂を薄く敷く...

  • 1200第1水槽(55) 嫌気層

    立ち上げから56カ月が経過した1200×600×600第1水槽。生体、水草ともに全く問題無く推移している。今でも質問を受ける事があるのだけれど、底砂の厚さと病気の発生はイコールではない。実際に、この1200×600×600第1水槽は平均して6cmほど田砂を敷いているけれど、立ち上げから56カ月間一度も病気は発生していない。また、これも良く聞かれるのだけれど、プロホースを使用しての底砂の掃除も一度も行っ...

  • 観察記録(87) ロブスタス三態

    アクア界隈の一部で話題になっているらしい、セミロングノーズ・スーパーシュワルツィの繫殖レポート。繁殖だけでなくコリドラスを健康に育てると言う事に関しても、示唆に富む内容だったのではないだろうか。公開してから僅かな期間だけれど、何人かの読者さんから質問や情報が集まって来ている。少しでもコリドラスの謎に迫れれば・・・と考えている。そんな訳で。今回は一転して「ゆるーい」内容。いつものパターンに戻っていた...

  • 繁殖データ(6) SLNスーパーシュワルツィの繫殖(2)

    世界的に見ても稀有なセミロングノーズ・スーパーシュワルツィの繁殖事例。前回の記事(繁殖データ(5) SLNスーパーシュワルツィの繫殖(1))では「産卵するまで」にフォーカスした。要約すれば、以下の3点になるのではないだろうか。①親魚の育成②水質に対する考え方③抱卵を促す飽和給餌今回は産卵から稚魚の育成までを公開する。 【 産卵 】600×300×360繁殖水槽での飼育を開始してから6カ月。2021年11月11...

  • 繁殖データ(5) SLNスーパーシュワルツィの繁殖(1)

    まずは、この画像をご覧戴こう。見事な背鰭を披露しているのは、セミロングノーズ・スーパーシュワルツィWF1個体。飼育下での繁殖が難しいとされて来たセミロングノーズ・タイプのコリドラスを狙って殖やす。コリドラスの繁殖は、遂に新しい段階に入ったのだ。国内(恐らく世界でも)2例目となる、セミロングノーズ・スーパーシュワルツィの繁殖に成功したのは、アマチュア愛好家の吉川達雄氏。今回、吉川さんのご厚意により、...

  • 450第3水槽(6) ビファシアータス続報

    ビファシアータス(Corydoras bifasciatus Nijssen, 1972)の繁殖用として設置した450×300×360第3水槽。繫殖実験は中断したまま、ビファシアータス6匹による単独種飼育を継続している。昨年までの記事を読まれている方はご存知の通り、中途半端に産卵誘発を仕掛けてしまうと、結果として親魚を殺してしまう可能性があるだけに慎重にならざるを得ない。昨年までの記事は以下を参照。ビファシアータスの繁殖実験(1)ビフ...

  • 450第2水槽(5) シノドンティス・イルサカエ

    コリドラスだけでなく、ナマズ全般が好きな私。小型種だけでなく、自然下では1mを超える様なタイガーシャベルを始めとして、結構な種類のナマズを飼育して来た。どうやら、突進系の大型ナマズに心惹かれる傾向があるらしく、ゴスリニア(Brachyplatystoma platynemum Boulenger, 1898)は今でも飼育してみたいナマズだったりする。ただし、今後これらの大型ナマズを飼育する事は恐らく無いだろう。大型水槽を始めとする設備の問...

  • 900水槽(11) ヤクルト濾材とメディゴールドIGP

    一昨年10月から、次世代の濾材として注目しているヤクルト濾材。900×450×450水槽を使って実証実験を行っているのだけれど、やはりココに行かなければ話は始まらないだろう。ヤクルト中央研究所。行って来た。・・・と言っても、近くで仕事があったので写真を一枚撮っただけだったりする。検索を掛けても殆どヒットしないヤクルト濾材だけれど、濾材として問題なく使用出来る事については、これまでに述べた通り。砂に定...

  • 1200第2水槽(25) テトラ・ファンチップス

    立ち上げから24カ月が経過した1200×600×600第2水槽。この水槽はペルー・コロンビア・ブラジル北西部に生息するコリドラスを飼育する事を目的にセッティングしている。従ってプルス川の再現を目標にしている1200×600×600第1水槽とは異なり、酸性・軟水・ブラックウォーターの飼育環境を目指して管理している。昨年まで450×300×360第1水槽でテストしていた手法を用いて、どこまで水質を誘導出来る...

  • 1200第1水槽(57) CO2レギュレーターの交換

    立ち上げから57カ月が経過した1200×600×600第1水槽。非常に安定しているのは確かなのだけれど、年単位で検証するとアクアリウムの環境は変化し続ける事が分かる。勿論、この1200×600×600第1水槽も、例外ではない。この水槽では、時間が経過する事により底床や濾材から溶出する物質が減少して、弱アルカリ性・やや硬水から弱酸性・軟水へと水質が変化して来た。その為、立ち上げ初期に繁茂したバリスネリア...

  • 年末のご挨拶

    「Corydoras 7.2cm」を開設してから4年が過ぎ、年が明ければ5年目に入る事になる。当初は飼育しているコリドラスの写真撮影が完了したら、ブログの方もフェードアウトしようと考えていたのだけれど、始めてみるとやりたい事、やらなければならない事が出て来てエンドロールまで辿り着けていない。この間、駄文にお付き合い戴いた諸兄姉には感謝しかない。今年を振り返ってみると、各分野のエキスパートの方々から...

  • 観察記録(86) 2021年を彩った魚達

    過去記事を遡ってみた所、ダイジェスト記事を投稿するのは3年振りになるらしい。あの時(前回・2019年12月)は、その年に入手した魚達のハイライトを記事にするんだ!と力強く思ったのだけれど、一回だけ投稿して忘れていた・・・。本当は毎年、12月になったらダイジェスト記事を掲載するつもりだったんだけどね。そんな訳で、今年の締め括りに2021年を彩った魚達を振り返る。珍しく通信販売を利用して、アクアF神戸...

  • 450第1水槽(23) 機材のインプレッション

    現在トリートメントタンクとして使用している450×300×360第1水槽。本日は使用している機材のインプレッションなど。立ち上げから24カ月間が経過しているから、それなりに信頼性の高い評価が出来るのではないだろうか。現在の様子は、こんな感じ。流木に活着させたミクロソリウムは、水槽から溢れんばかりに成長した。マジックリーフ(モモタマナの落葉)を4~5枚入れているから、相当に濃いブラックウォーターになっ...

  • 観察記録(87) アクセルロディvar.

    偶然、飼育する機会に恵まれた「ちょっと変わったアクセルロディ」。模様もそうなのだけれど、入荷した経緯も含めて謎解きを楽しんでいる。もっとも、かなり微妙な模様の違いだったりするから、殆どのアクアリスト(「コリドラスが好き」と公言する方も含めて)にとっては差異が小さ過ぎてピンと来ないかもしれない。コリドラスの深淵に嵌り込んでいる人にしか理解されないかもしれない(苦笑)。本日は、近況について報告する。こ...

  • 1200第1水槽(56) pH低下

    立ち上げから56カ月が経過した1200×600×600第1水槽。この水槽は、プルス川に生息するコリドラスを飼育する為に、弱アルカリ性のやや硬めの水質を目指してセッティングした。過去記事を浚ってみると、立ち上げから16~17カ月の間は弱アルカリ性のやや硬水を保っていた事が分かる。その後、底砂や濾材から溶出する諸々が止まったらしく、徐々に弱酸性の軟水へと移行して行き、エキノドルスに適した環境になった。こ...

  • 1200第2水槽(24) 過疎飼育

    立ち上げから23カ月が経過した1200×600×600第2水槽。コリドラスを飼育するには明らかにデカい。420リットルの水量に対して、飼育しているのはコリドラス20匹と小型カラシン15匹だから、飼育密度は相当に低い。60cm規格水槽にコリドラス3匹と小型カラシン2匹と言えば、どの位の密度かが伝わるかもしれない。こんな感じ。気が付くとコリドラスがポツンと佇んでいたりする。これはこれで絵になるのだけれど、...

  • コリドラスのエサ問題(19) メディゴールドIGP

    某日。いつもの様にお気に入りに登録しているブログ、ホームページを巡回していると、非常に興味深い記事を見付けた。画像のクオリティが抜群な、このブログ。アクアF・東京のシマチュー氏の「忠の勝手にプレコ・コリドラスブログ」。アクアショップの準公式ブログだから、普段は入荷やセール情報がメインなのだけれど、この日のお題は「機能性タンパク質」。(株)キョーリンのバスターエースと日本動物薬品(株)のメディゴールド...

  • 観察記録(86) カラシンな日々(PART2)

    本日は、ちょっと大きめの小型カラシンについて。この「大きめの小型カラシン」というジャンル、最初に提唱したのはアクアショップ フィンの小林圭氏ではないだろうか。小型カラシンと言うには大きくなるけれど、中型カラシンと呼ぶには小さ過ぎる。具体的には10~15cmの混泳可能なカラシンの仲間。そんな中途半端な大きさの、しかし魅力的な魚達にスポットライトを当てるのは、きっとアクアリウム趣味の奥行を広げてくれる...

  • 観察記録(85) カラシンな日々(PART1)

    コリドラスに限らないけれど。いわゆる底モノを飼育している水槽は、一般受けはし難い。一番言われるのは「魚がいない」だろうか。どんなに美しくレイアウトしていても、コリドラスだけを飼育しているアクアリウムは基本的に閑散としているはずだ。レイアウトの出来はともかく、雰囲気はこんな感じ。20匹生息しているはずのコリドラスは1匹も見えない(実は1匹見えてるけど)。ご存知の通り、彼らは臆病。非常に残念ではあるの...

  • 観察記録(84) 無斑ロブスタス

    今月はロブスタス(Corydoras robustus Nijssen & Isbrücker, 1980)のお話し。無班ロブスタスを入手してから4カ月。どの位、違うのか、違わないのかを比較する為に手に入れた、ノーマル表現のロブスタスのトリートメントが完了した。「年末までには・・・」なんて言っていたのだけれど、一月ほど早く1200×600×600第1水槽に合流させる事にした。合流させた直後で色飛びが収まっていないけれど、3匹のロブスタスの比...

  • コリドラスの近代史(28) アクアライフ2009年2月号

    専門誌のコリドラス特集号を通して、コリドラスを取り巻く空気感や諸事情を振り返る当企画。本日は2009年に発行されたアクアライフを紹介する。これね。アクアライフ2009年2月号「特集 思い入れで語るコリドラス」。カラーページの解説はコリドラス大図鑑の小林圭介。著者とタイトルから考えると、業界関係者や「超」の付く愛好家が選んだ「俺の一匹!」的なラインアップを想像していたのだけれど、まったく違った。これ...

  • 観察記録(83) イトミミズ増量中

    某日。ビファシアータスを単独種飼育している450×300×360第3水槽のメンテナンスをした時の事。流木やマジックリーフを取り出して換水していたら、滅多に出て来ないビファシアータスだけれど流石に前面に出て来た。その時の画像がこれ。ビファシアータス(Corydoras bifasciatus Nijssen, 1972)。画像の2個体はそうでもないけれど、6匹の内の2匹が少し瘦せ気味に見える。特に病気の症状は見られないから、単純にエサ...

  • 1200第1水槽(55) CO2拡散器

    立ち上げから55カ月が経過した1200×600×600第1水槽。プルス川に生息する大型コリドラスを飼育する為に、中性・少しだけ硬めの水になる様にセッティングした。初めは硬めの水を好むバリスネリアを中心にレイアウトしていたのだけれど、濾材や底砂、石からの硬度物質の溶出が止まり、弱酸性・やや軟水へと徐々に変化して来た。本来目指していたプルス川の水質と比較すると、影響は少ないと思うけれど総硬度がやや低くな...

  • 1200第2水槽(23) 定期報告

    立ち上げから22カ月が経過した1200×600×600第2水槽。この水槽はペルー、コロンビア、ブラジル北西部に生息しているコリドラスに向けたセッティングにしている。水質に影響を与えない使い古した田砂を敷き、流木の陰には大量のマジックリーフを沈めてある。飼育密度が低過ぎてなかなか酸性にならないのだけれど、換水量を絞って酸性・軟水・ブラックウォーターを目指している。安定しているのは良いのだけれど、事件が...

  • 観察記録(82) プルケール

    昨年6月。何の前触れも無く、ラブレア産とされるコリドラスが輸入された。プルケール、スーパーシュワルツィ、セミロングノーズ・スーパーシュワルツィ。本当にラブレアで採集された個体であれば、十数年振りの輸入だったのではないだろうか。輸入直後のラブレア産プルケール(Corydoras pulcher Isbrücker & Nijssen, 1973)。体高のある厳つい体形とブラックバックは、ラブレア産プルケールの特徴とされる。ラブレア産の輸入が...

  • 450第3水槽(5) ビファシアータス続報

    ビファシアータス(Corydoras bifasciatus Nijssen, 1972)の単独種飼育をしている450×300×360第3水槽。ビファシアータスの繁殖実験を開始したのは2020年1月の事だった。22カ月もの間、繁殖に繋がる「何か」が見付けられないか探し続けている事になる。その間、産卵誘発を仕掛けた事によって繁殖行動らしき動きを観察する事が出来たが、その結果として一匹のビファシアータスを失う事になった。正直、繁殖を狙う...

  • 450第1水槽(22) トリートメント継続中

    450×300×360第1水槽を、トリートメントタンクとして使い始めたのは7月下旬の事だった。ベサナエ(Corydoras bethanae Bentley, Grant & Tencatt, 2021)の長期飼育に目途が立った事もあり、コリドラス水槽の再編をしてトリートメント専用の水槽を用意したのだ。現在は2匹のロブスタスとアクセルロディ var.のトリートメントをしているけれど、改めてトリートメントタンクの重要性を認識している。流木に活着させたミ...

  • 観察記録(81) アクセルロディ var.

    10月某日、久し振りにつきみ堂さんにお邪魔した。この日の目的は、ロブスタス(Corydoras robustus Nijssen & Isbrücker, 1980)を連れ帰る事。とは言え、折角つきみ堂さんに来たのだから、一通り店内の水槽をチェックしてみた。やはりと言うべきだろうか、ちょっと変わったコリドラスを発見してしまった(笑)。これね。アクセルロディ var.(Corydoras axelrodi Rössel, 1962)アクセルロディなのだけれど、背鰭の感じは”てん...

  • 1200第1水槽(54) モンクホーシャ追加

    立ち上げから54カ月が経過した1200×600×600第1水槽。ここ数カ月で急速に衰えたセミロングノーズ・ウルトラシュワルツィが死んでしまった。内出血などは見られないから感染症ではなさそうだし、何か病気を罹患している訳でも無い様に見える。飼育開始から4年にしかならないのに、老衰したかの様に衰弱してしまった。立ち上げ以来、この水槽では1匹のコリドラスも落としていなかったから、ちょっとショックだ。一方で...

  • 観察記録(80) ロブスタス追加

    偶然が重なって、無斑ロブスタスを入手する事になったのは8月初旬の事だった。あれから2カ月が経過したのだけれど、予想した通り体色は白いままでノーマル体色に戻る気配は感じられない。つきみ堂さんで初めて見た時にも感じたけれど、見れば見る程、本当に変わった個体だ。黒色色素が薄い感じの時もあれば、全体的に白っぽい色素が載っている様に見える時もあって、何とも表現が難しい。ブラックウォーター下で撮影しても明らか...

  • 東京湾のノコギリガザミⅣ

    今から3年前、2018年の夏の終わりごろの事。シーバスを釣りに行ったEG氏が、非常に珍しいカニを捕獲した。どの位珍しいかと言うと、その少し前にTOKIOの城島リーダーが捕獲した時はネットニュースになった。ノコギリガザミ。2018年当時、東京湾では過去30年間で7例しか確認されていないから、相当に珍しいカニである事は間違いない。EG氏は、その貴重なカニを捕獲して塩茹でにして食べた。これまで喰ったカニ...

  • 450第1水槽(21) トリートメント手法

    立ち上げから22カ月が経過した450×300×360第1水槽。当初、この水槽は苦手意識のあったベサナエ(Corydoras bethanae Bentley, Grant & Tencatt, 2021)を長期飼育する為に用意した。換水頻度と換水量を抑えて酸性・軟水に誘導し、マジックリーフを使ってブラックウォーターにしてベサナエのご機嫌を伺った結果、何とか長期飼育に目途が立ったのは既報の通り。現在は、その役目を終えた為にトリートメントタンクとして...

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