退院してきたオヤジがある日突然、覚醒し、しゃべり始めたのは1月半ばのことだった。あう、うう、とうなるばかりで言葉がでてこなかったのに、ある朝「今夜はハリーポッターを見よう」とか言うんだから驚いた。いつも喋れるわけではないし、すらすらとはいか
母は要介護4、父は要介護2、妹は重度障害者。シングル在宅介護をしながらも、私の仕事は介護士で、職場は訪問介護とデイサービス。寝ても覚めても介護な人生。家族と事業所、どっちのキモチも分かってしまう板挟み。なにはともあれ楽しくやるよー!
「在宅介護しながら自分の人生を生きる」を目標にするブログです。 本業は介護士、ときどき作家。2018年、たかはたゆきこの名前で「おでかけは最高のリハビリ! 要介護5の母とウィーンを旅する 」(雷鳥社)を出版。第4回斎藤茂太賞受賞。
ただいま歯医者のお世話になっているオヤジ。「歯磨きができていない!」と通院のたびに怒られている。できてないどころか、しないのである。もとから歯磨きをする習慣がない。認知症のせいじゃなくて、昔から。そんなオヤジに歯磨きを教えるべく、私と母はや
ワクチン接種から2週間が過ぎた。・・・よし、ちょっと出よ。ちょっとだけ母を連れだそう。まだ緊急事態宣言は終わってないけど、「ちょっとお茶だけ」母が大好きなベーカリーのイートインスペース。ほぼ私たちの貸し切りだった。家で食べるパンのほかに、小
今日はいろいろ。うまくいかなかった。失敗が多くて。右往左往。メールもいっぱい。頭もいっぱい。・・・ああ、疲れた。不安がいっぱい。悩みもいっぱい。問題だらけの毎日だけど。それでも世界は美しい。空が青くてごはんが美味しければ、とても幸せ。今日の
ショートステイから帰ってきた母がこんな話をした。「隣の席のおばあちゃんがね、ごはんの時間になると『ごはん嫌やー』って泣くの。『ごはん食べたくないー』って。なんでって、普通のごはんじゃないのよ。どろどろなの。全部どろどろのスープみたなの!お皿
ガイドヘルパーの資格をとった。同行援護と全身性障害の2つ。アイマスクをつけて外を歩いたり。車椅子に乗ってみたり。介助実践したり。眠気と戦いながら講義を受けたりした。一緒に受けた人たちのほとんどは「仕事に必要な資格じゃないけど、まあ一応」とい
利用者さん宅で車をおりたとき、風が吹いて、ほのかな香りが流れてきた。「わあ、金木犀」明るい星の花がどこかで咲いているのだ。見渡してみれば、草むらには萩がこぼれている。コオロギが鳴いている。田園は黄金色に波うち、収穫が始まっている。秋だなあ。
今日はさわやかないい天気。私の働くデイサービスでは、今日のレクはゲームをやる予定だったけど「外に出よう!」ボスの一声で散歩にいくことが決まった。うちは小さくてアットホーム、そして融通のきくことがウリである。本日の利用者さんは7名。ゆっくりま
本日は汚いお話です。苦手な方は回れ右でお願いします。みんなそうだと思うけど、朝はとにかく忙しい目が覚めてから出かけるまで、バタバタ、ドタバタ、ずーっと走ってる。「いくら時間があっても足りないよね!」同年代の主婦たちとそんな話になった。「3人
先日の、散歩中に母が車椅子から転がり落ちるという、とんでもない事故。幸いなんともなかったけれど、二度とあんな怖い事故は起こしてはならない。そのために、ネットで車いす用シートベルトを買いました。お値段1480円。値段と、使いやすさと、とにかく
両親の通うデイサービスからこんなお知らせがとどいた。『連絡帳廃止のお知らせ』デイサービスと家族がやりとりをするための「連絡帳」。デイ側は、その日の体調、血圧や排泄や入浴や食事量について、さらに一言欄にはデイでの様子を書き込む。逆に家族側は、
昨日の転落のショックさめやらぬ私たち。母はほぼ無傷だったものの、私は腰を痛めてしまった。ぎっくり腰である。まっすぐ立つことができない。それでも介護は待ってくれない。どんなに腰がヤバくてもトイレには連れていかなければいけない。危険なのは便器か
母の在宅介護を始めたのが2013年の9月。ちょうど8年だ。・・・丸8年の記念すべきこの日に。私は記念すべき事故を起こしました。母を、車椅子から落っことした!!!!これまで1度も落としたことがなかったのに。デイとかオヤジとかがちょいちょい落と
ワクチンの副反応で熱が出まくった2日間。母が4時半に帰ってくるとういのに昼過ぎになってもまた上がってくるから「いいかげん、下がらんかー!」と怒ってたら、昨日、3時頃半頃ようやく36℃代まで戻った。「平熱だーーーー!間に合ったーーー!」なかな
水曜の昼前にワクチンを射った。朝からなんだかんだ大騒ぎしたけど、とにかく無事に射ってもらえた。1回目のとき発熱・めまい・頭痛・関節炎・下痢などなど、いっぱい少しずつ出たのだった。2回目はもっとキツいと聞くから、「よし、寝込むぞ!」準備万端に
昨日、「寝込む準備」という記事を書いた。2回目のワクチン接種を前万全の大勢を整え、「これで高熱出しても大丈夫!」・・・のはずだったんだけど。朝、一仕事すませて、「いざワクチン!」と用意をしていたら「お金がない!」いや、無いのは現金だけじゃな
明日は新型コロナのワクチンを打つ。いよいよ2回目だ!2回目には副反応がキツいと聞いている。1回目でもそこそこ寝込んだので、しっかり準備をしないといけない。私は仕事を休み、母はショートステイに。母の送迎には介護タクシーを手配した。(施設にお願
利用者さんに言われた。「あんたはいつも走ってるな。このあいだスーパーで見かけたけど、怖い顔して急いでるから声かけへんだわ」・・・そうだなあ。私はいつも走ってるなあ。いつも急いでるなあ。忙しいからじゃなくて。まあ実際にタスクが詰まってはいるん
コロナのせいで閉まっていたデイが金曜日から再開し、来週からは平常運転に戻る。ありがたい、ありがたい。母は朝から「今日はピアノを弾こう!」と言い出した。「デイサービスで歌の伴奏を頼まれててね。練習をしとかなくちゃ」これは妄想ではない。現実に母
うちのサンジは元・野良猫だ。家猫にするのはけっこう大変だったけど、ここ10年近くはおとなしく家にいてくれている。外に出ようと試みることも、年に1回くらいになっていた。ところがだ。最近、頻繁に脱走するようになった。きまって私のいないときに脱走
Sさんは認知症でいろんなことを忘れてしまった。自分のことも日常動作も、言葉まで忘れてしまってほとんどしゃべらない。でも私たちはあんまり気にせずに普通に話をする。むしろ「Sさん、ちょっと聞いてくださいよー」ヘルパーの愚痴を聞いてもらったりもす
「男は背中で語る」って言うけど、猫も背中で語るよね。非言語コミュニケーション。ヘルパーの仕事ってそういう言葉にならない言葉を読みとる作業が多い。利用者さんの様子や顔色をみて考える。気分が悪いのかな、とか。トイレ行きたいのかな、とか。「大丈夫
コロナ感染で休止中のデイサービスはまだ再開されない。「ひまだーひまだーひまだー」相変わらず母がやかましい。そして相変わらずオヤジは一日中テレビを見ている。なんとか遊ばせてやらなくちゃなあ。ということで。「我が家デイサービス」のお家レク!ボッ
うちのオヤジは不潔の塊である。やいやいうるさく言わないと下着も替えない。ヒゲもそらない。洗顔や歯磨きなんて・・・言うにおよばず。そんなオヤジが肉を食べづらそうにしている。もしかして歯が痛い?「・・・痛い」歯医者へ連れていったら案の定、めーっ
デイでコロナが出たせいで。今日も今日とてデイがない。オヤジだけは別のデイに行かせてもらえたけど。母は一人でお留守番・・・。「退屈で!死んじゃう!」死んじゃう宣言されたよ。死んじゃったら面倒なので、朝から散歩に連れていく。近所の公園を歩くだけ
東京パラリンピックが終わる。始まった頃、「手や足がないのに頑張ってて、気の毒で見てられない」と言っていた超高齢の利用者さんが、だんだん夢中になり、昨日は「日本は遅れてるんだな」と言い出した。一世紀近く生きてきた、古い考えの持ち主の代表みたい
あれはいつのことだっただろう。たしか母が文庫本を読めるようになって間もなくのことだったと思う。ある日、母はデイサービスから1冊のコミックを持って帰ってきた。・・・これ、どうしたの?「あのね、デイで仲良くなった人(利用者さん)が『すっごくおも
昨日「デイサービスが休止するということ」という記事を書いた。ひとごとのように書いているけれども。まさに今。今日。母のデイサービスが休止しており。「私は仕事なのに母が家にいる!どうしよう!」という状態であった。幸いにも、現在、母は問題行動がな
今日から晴れて仕事復帰。訪問介護のお仕事だ。コロナ陽性がでたデイサービスの利用者さんのところにも訪問した。(利用者さんは濃厚接触者じゃないし、PCR検査もマイナスで、熱もなくピンピンしている)「コロナのせいでデイサービスが休止になってしまっ
デイサービスでコロナ陽性が出た、と連絡がきたのが日曜日。利用者全員がPCR検査を受けた。しばらく仕事に行けない、となったとき咄嗟に「連休だ!」と喜んでしまったのだけど。やっぱり全然のんびりできない。溜まりに溜まった家事(草むしりとか)がある
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退院してきたオヤジがある日突然、覚醒し、しゃべり始めたのは1月半ばのことだった。あう、うう、とうなるばかりで言葉がでてこなかったのに、ある朝「今夜はハリーポッターを見よう」とか言うんだから驚いた。いつも喋れるわけではないし、すらすらとはいか
オヤジがそこらへんにオシッコをまき散らすようになり「話が違うー!無理ー!」とケアマネさんに泣きついたその夜。オヤジはまた転倒をした。ケガはなかったが、とっさに縋った手すりが壊れるありさまだった。そのあと、私はまじめに話てきかせた。周囲からは
退院に際し、病院からの報告では「柔らかいものしか食べられない」「ほぼ歩けない」「活力、気力の低下がみられる」と言われていたオヤジ。退院してからの3日間で・・・大方の予想どおり、めちゃくちゃ元気になっていった。だって、家には孫たちがいるんだも
病院からは「もう少し入院されたほうが」「このまま施設入所はどうか」とすすめられたが、ぜんぶ断って帰宅した。理由は、孫に会わせてやりたかったから。小学4年生の龍と、高校生になった梅(もう一人の椿は今回来日しなかった)。オーストラリアで暮らす孫
前回の記事からまた数か月あいてしまった。現在、オヤジは退院して両親ともに在宅介護となった。相変わらずいろんなことがある。相変わらずバタバタしている。気が向いたときに少しずつ書いていこうと思う。------------------------
退院から20日。母は元気だ。絶好調といっても良い。薬こそ続けているものの、喘息なんて本当にあったのかと思うくらい元気。「酸素ボンベつけて帰宅」とか言われていたのが夢だったのかなくらいに元気。毎日のようにCMに乗せられて「ほら、『人生にもっと
「筋力低下で立位がとれません。在宅介護は厳しいでしょう」と言われたのに「私ならできます!」と言い切って母を退院させることに決めたけれど。私はちょとドキドキしていた。先週、病院ではちゃんと介助できたけど、あれはきっと、すごく調子がよかったから
「在宅介護は厳しいでしょう」気管支炎で入院した母。転院をくりかえし「あと1、2週間で退院できそう」というところまできた。呼吸も落ち着き、酸素ボンベももう要らない。いよいよ退院して元の生活に戻れる!と、思いきや。「正直、厳しいと思います」と言
7月に脳梗塞を起こすも「風邪じゃないですか」と処置されず、救急でようやく入院させてもらったオヤジ。8月に気管支炎となるも入院させてもらえず、悪化してようやく入院できた母。・・・やれやれ。私は過労で熱なんか出してしまった。それでも入院させたら
母は風邪をこじらせて気管支炎となり、紆余曲折の末ようやく入院することができた。そこは7月からオヤジが入院している市民病院。「夫婦2人で同じ病院だ!」と私は喜んだ。「通う手間が省ける!」入院したって放ったらかしにはできない。オムツなどの消耗品
療養型病院(1回目)在宅医の紹介をもって救急にいったのに「これくらいじゃ入院させられない」と帰宅させられた母。翌朝になっても状態は芳しくなかった。まったく飲み食いできないし、息も苦しそうだ。血中酸素飽和濃度は90を切っている。・・・本当はも
母が入院しました。経過とご報告です。長くなるんで分けます。風邪前回、私が風邪をひいて熱を出した話を書いた。39度くらいの熱が1週間ほど続き、ようやく引いてきたと思ったら・・・母に風邪がうつった。まあ、そりゃ、うつるよね。移乗も排泄も食事介助
熱が出た。火曜の夜のことだ。ちょっと喉が痛いな、程度だったのが夜遅くなって突然、関節が痛くなって、気が付いたら高熱だった。「これは、アカンやつや!」とうとうコロナが来てしまったのか。もちろんこういう仕事をしているので5類だろうが酷暑だろうが
水頭症の手術から2週間近くがたつ。手術によってオヤジはどうなったのか?少しでもよくなったのか?気になるところだが全然わからない。だって、ぜんぜん面会できていないからだ。術後すぐに「病棟でコロナがでました。面会は完全禁止です」となり、私はただ
オヤジが手術を受けることに決めたはいいが、さあ、大変だ。なにしろ手術は「明後日です」ときたもんだ。「ご家族さん、明日と明後日は病院に詰めてください」2日間、体をあけなくてはいけない!申し訳ないけど仕事は休む。母はデイサービス・ヘルパーさん・
脳梗塞で入院したら、なんと水頭症が発覚したオヤジ。根性なしのオヤジがリハビリをするとは思えなかったため「手術は受けない」と決めたのだが…。●オヤジの決意担当医と話した翌日。私は仕事でイベントに出席していたが、自分の講演だけ終わらせるとそのま
●手術をするかどうか「さて本題ですが」病院食をさんざんディスったあと、担当医はMRIの画像を見せながら話を切り替えた。「お父さんの脳の隙間、異常に大きいんですよ。これ水痘症ですね」・・・あ。水痘症。「脳に髄液がたまる水痘症で、失禁、歩行障害
オヤジが脳梗塞を発症して約1ヶ月がたつ。入院先の病院からは何の連絡もなくちょっとやきもきしていたところ、入院3週間でようやく進展があった。長いので分けて投稿していく。病院の待ち時間にポメラで書いて投稿しているため読みにくかったらすみません。
脳梗塞で入院したオヤジ。面会は午後2時~4時の2時間だけと制限されているから、仕事のある日は行けないが、休日には顔を見ることができる。いつもベッドで横になっていて、体位変換用のクッションが当てられ、自力で起き上がることもできないのは見てとれ
ちょっと調子が悪いだけオヤジの調子がおかしくなったのは2週間ほど前だ。その木曜は朝から少し調子が悪かった。寝起きのせいかふらふらしている。でもそれだけで、朝ごはんも普通に食べていた。デイサービスから帰ってきたとき、スタッフさんからも「ちょっ
両親がショートステイに行ってくれたので、姪っ子の椿と2人でUSJに行ってきた。三が日は過ぎたとは言え、かなりの混雑。「うわあ2時間待ち・・・」「でもこっちは190分待ちだよ」「2時間のほうがまだマシかあ」いや、文句なんか言ってる場合じゃない
新年あけましておめでとうございます。昨年は気を抜きすぎてしまいましたが、今年もきっと気を抜くでしょう。在宅介護生活もそろそろ10年。なるべく手を抜いて、ゆるゆるやっていく所存です。今年もよろしくお願いします。さて、昨夜。オーストラリアに住む
2022年も残りわずか。今年一年を振り返ってみると・・・ああ・・・書かなかったな・・・としか言いようがありません。介護福祉士の資格をとったり、仕事の種類が増えたり。講演の仕事がちらちら舞い込んできた李、オヤジの介護度が上がったり。今年も一年
サンタさんお願いですお金をください現金をください電気代とガス代とオムツ代と薬代をください袋いっぱいの万札をくださいそれができないのなら戦争を止めてください魔法使いがいないのは知っていますそれでも願うことが許されるなら今夜だけ望みを口にするこ
子供の頃、本が好きで、ずっと本ばかり読んでいた。冒険の話が好きだった。トム・ソーヤーにロビンソン・クルーソー。小人のニルス・カールソンに長靴下のピッピ。ETやグーニーズのノベライズも好きだったな。現実がおもしろくなかったから物語の中に逃げて
案内ハガキが届いたのはいつだっただろうか。オヤジの職場のOB会のお知らせはがき。退職した人たちでゴルフをしてお茶会をする会で、コロナで中止が続いていたけれど「今年は集まります」と。「行きたい!」とオヤジは言った。オヤジがこんなにはっきり意思
火曜は私は仕事の日。両親は家にいて、ヘルパーさんや訪問看護にみてもらう、そういう日だ。昨日も安心して出かけていった。午前中の仕事が終わり、さあ家に帰ろうというタイミングで。着信があった。ケアマネさんである。車を停めて電話にでると、ケアマネさ
訪問介護をしていたら利用者さんの話がおもしろくて、もっと聞きたいと思うけど仕事しなくちゃだから時間が足りない。そう言ったら、職場のひとに「なんでそんなの聞きたいの?」不思議がられた。「なんで?」なんでって!おもしろい、から、です!利用者さん
猫のことをあまりよく知らない人たちは、猫はツンツンしているとか、冷たいなどというけれど。全然そんなことはない。少なくとも我が家の猫たちは感情表現が豊かだ。そのうえよくしゃべる。サンジもシシィも、うちのオヤジなんかよりずっと多弁。朝はちゃんと
介護が終わったという方からリハパンを頂いた。「まだ1枚しか使ってないから、もったいなくて!」ありがたい。本当にありがたい。うちは2人ともリハパン使用なので紙パンツ代が途方もないのだ。こういうことはちょくちょくある。介護って、突然始まるけど、
昼ごはんにレトルトカレーを食べようと思った。それでオヤジをスーパーへ連れていき、「どれにする?」と選んでもらおうとしたら、オヤジは絶句した。レトルトカレーも種類がめちゃくちゃ増えたので困ってしまったようだ。そこで私はオヤジが好みそうなものを
オヤジは努力することが苦手だ。必要に迫られるから仕事はなんとかやってたみたいだけど、向上心をもって学んだり、コツコツ頑張ることができない。昔からそういう性格なのだそうだ。だから「健康のために」「体のために」といわれてもピンとこない。「このま
昨日、前職の先輩にお会いした。なんと10年ぶりの再会!お互いこの10年は介護に追われて、いろんなことがありすぎて、会うチャンスがなかったのだ。とっても嬉しくて、調子にのっていっぱい話した。ぺらぺらしゃべった。普段は話さないようなことまで話し
今日は「いい夫婦の日」だそうで。世間的には「会話の多い夫婦ほど円満である」といわれているが、なんとか離婚をまぬがれている我が両親にはおよそ会話というものはない。高次脳の母はとぼけた話ばかりしているし、オヤジはまるで口をきかない。「おとうさん
先日はじめた両親の日記はなんとかまだ続いている。日記がめんどうくさくなる理由の一つは「何を書けばいいのかわからない」ということだ。母などは「だって今日は何もしてないもん。『退屈な一日だった』終わり!」という。オヤジは黙ってノートを見つめてい
職場のデイサービスで紅葉をみにいった。ご近所のただの並木道が、秋の日ざしに照り輝いていた。赤や黄色やオレンジや・・・目もくらむほどに美しかった。「わあ、すごい色!あれみて!」「きれいやなあ」「なんときれいな!」利用者さんたちは口々に感嘆した
健康診断にひっかかった。生まれて初めてのことだから「おっ!」と驚いた。「いよいよ私もそんなトシになったか!」といってもコレステロール値とかじゃなくて。『肺のレントゲンで影が写ったので再検査を受けてください』とのこと。再検査のために仕事を休ま
母がどうしても見たいというので行ってきた。映画館にいってきた!以前はよく見に来てたんだけど、コロナ渦だったのとつい面倒になってたのとで足が遠のいていたのだ。前にきたときは、車いす席と介助者席とが通路をはさんで離れていたが、今日は「車椅子の隣
急速に衰えていくオヤジをなんとか留めておこうと、朝の散歩を始めた。そしてもう一つ、始めたことがある。日記を書くことだ。オヤジはもともと言語能力が低い。話すことも書くことも極端に苦手である。そのうえに左脳の脳梗塞をやらかしたもんだから、言語野
日曜に冷たい雨が降った。朝からどんよりとして起きにくい。前の晩から眠れなくて変な夢ばかりみて。今日は何もしたくない。ちょっと体調が悪いのかな。寒さのせいか。気圧のせいか。雨のせいか。一日中ぼーっとしていた。一夜明けてもまだぼんやりが抜けなく