住所
出身
ハンドル名
みけの物語カフェ ブログ版さん
ブログタイトル
みけの物語カフェ ブログ版
ブログURL
https://blog.goo.ne.jp/mikeyomoyama
ブログ紹介文
いろんなお話を綴っています。短いお話なのですぐに読めちゃいます。お暇なときにでも、お立ち寄りください
自由文
-
更新頻度(1年)

108回 / 121日(平均6.2回/週)

ブログ村参加:2014/10/11

みけの物語カフェ ブログ版さんの人気ランキング

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みけの物語カフェ ブログ版さんのブログ記事

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  • 0493「サイン違い」

    「あたし、そんなこと言ってないよ」彼女は驚(おどろ)いた顔をして言った。「だって、あなたのこと好きじゃないし…」彼女の口からそんなことを聞かされるなんて。男は気が動転(どうてん)してしまった。「でも、僕(ぼく)のこと頼(たよ)りにしてるって…。大切(たいせつ)な人だって言ってくれたじゃないか。それに、君の部屋にだってこうして入れてくれてるし。僕たち恋人(こいびと)――」彼女は一歩後(あと)ずさりして、「何でそうなるの?あたしはただ、コードの配線(はいせん)とか、あたしのできないことしてくれるからで…。だから大切な人なの。別に好きとか、そういうんじゃないから。もう、勘違(かんちが)いしないでよ。あたしたち、友達(ともだち)でしょ」男はまったく納得(なっとく)できなかった。彼にしてみれば、彼女が<好きですサイン>を...0493「サイン違い」

  • 0492「隠蔽工作」

    男たちが居酒屋(いざかや)の片隅(かたすみ)で何やらひそひそと話しをしていた。「いいか、絶対(ぜったい)黙(だま)ってろよ。もしこんなことがバレたら、どうなるか…」「そんなこと無理(むり)だ。あいつに黙ってなんか…。俺(おれ)には、自信(じしん)が無い」「なに言ってるんだ。大丈夫(だいじょうぶ)だ。俺たちは別にやましいことなんか。なぁ」「そうだ。俺たちは、たまたま得意先(とくいさき)から手に入れた割引券(わりびきけん)を使っただけだ。これは、いわば接待(せったい)だ。得意先からの接待だと思えばいいんだ。そうだろ?」「でも、お前だって知ってるだろ。うちのがどういう奴(やつ)か。俺、恐(こわ)いんだよ」「まあ、確(たし)かに、お前(まえ)んとこのかみさんは別格(べっかく)だからな。でもな、お前が落ちたら、俺たちまで...0492「隠蔽工作」

  • 0491「せつない恋」

    友達(ともだち)が開くパーティに誘(さそ)われた。行ってみると、そこには僕(ぼく)の憧(あこが)れの彼女も来ていた。でも、彼女は僕のことなんか気にもとめない。彼女は羽生(はにゅう)のことしか目に入らないのだ。今日も羽生と彼女は二人並(なら)んで、楽しそうに飲んでいた。僕は二人の後ろ姿(すがた)をときどき垣間(かいま)見ることしか…。その時だ。羽生が僕の方を見て手招(てまね)きした。僕が首(くび)を傾(かし)げながら近づくと、僕を自分が座(すわ)っていた席(せき)に座らせて言った。「あと頼(たの)むよ。俺(おれ)、ちょっと行くとこがあってさ」羽生はそのまま帰ってしまった。僕は、困(こま)った。彼女の横に座るなんて…。もう心臓(しんぞう)はバクバクで、彼女の方を見ることもできない。突然(とつぜん)、彼女が僕にしなだ...0491「せつない恋」

  • 0490「しずく13~逃げる」

    どのくらいおしゃべりをしたのか、いつの間にか夜になっていた。月島(つきしま)しずくは家へ帰ろうと立ち上がった。その時だ。神崎(かんざき)つくねが急に頭を押(お)さえて苦(くる)しみ出した。しずくは慌(あわ)ててかけ寄り、「どうしたの?大丈夫(だいじょうぶ)?しっかりして…」痛(いた)みはすぐに治(おさ)まったようで、つくねは目を見開いて呟(つぶや)いた。「何で気づかなかったの」つくねは急いでドアに鍵(かぎ)をかけると、大きなリュックに荷物(にもつ)を詰(つ)め始めた。しずくは理由(わけ)が分からずおろおろするばかり。その時、外から階段(かいだん)を上がってくる足音が響(ひび)いてきた。一段一段踏(ふ)みしめるたびに、階段がきしむ鈍(にぶ)い音が悲鳴(ひめい)のようだ。突然(とつぜん)、低い呻(うめ)き声が聞こえ...0490「しずく13~逃げる」

  • 0489「誰かいる」

    彼女はおびえていた。ここ一週間、誰(だれ)かに見られているような…。職場(しょくば)の先輩(せんぱい)に話したらこう言ってくれた。「俺(おれ)が送ってってやるよ。俺の家、君んとこの近くだからさ」その日は、先輩に送ってもらった。不思議(ふしぎ)なことに、今夜は誰かにつけられている気配(けはい)はなかった。家の前に着くと先輩は、「明日も迎(むか)えに来てやるよ。一緒(いっしょ)に会社へ行こう」――彼女はお風呂(ふろ)へ入りながら先輩のことを考えていた。先輩って意外(いがい)と優(やさ)しい人なんだ。でも、ふと妙(みょう)なことに気がついた。先輩って、何で私の家のこと知ってたんだろう?その時、風呂場の外から物音(ものおと)が聞こえた。誰かが外にいる。彼女は恐怖(きょうふ)のために身体(からだ)をこわばらせた。彼女はそ...0489「誰かいる」

  • 0488「奔放な女」

    それは一本の電話(でんわ)で始まった。電話の相手(あいて)はお袋(ふくろ)で、早口(はやくち)でまくし立てる。僕(ぼく)はその電話で起こされたので、寝惚(ねぼ)けながら生返事(なまへんじ)で聞き流す。最後(さいご)にお袋は、「じゃあ頼(たの)んだよ。よろしくね」と言って電話を切った。僕はベッドに起き上がり、今のは何だったのか、しばらくボーッと考えた。「誰(だれ)かが…、どっかへ行くって…。それで、その…」僕は一つの単語(たんご)が頭の中で大きく膨(ふく)らんで思わず叫(さけ)んだ。「姉(ねえ)さんが!」あの、爆弾(ばくだん)女が…、ここへ来る。僕はベッドから飛び出すと、鞄(かばん)をつかんで玄関(げんかん)へ走った。あやうく寝巻(ねまき)姿で会社へ行くところだった。僕は部屋へ戻(もど)ると慌(あわ)てて着替えを...0488「奔放な女」

  • 0487「告白関係」

    「ねえ、なに難(むずか)しそうな顔で黙(だま)ってんのよ」甘菜(かんな)は心配(しんぱい)そうに言った。「どちらかを選(えら)ばなきゃいけないとしたら、どうやって決(き)めたらいいのかな?」良江(よしえ)は真剣(しんけん)に悩(なや)んでいるようだ。甘菜は何のことか分からないので訊(き)き返すと、「だから、昨日、好きな人に告白(こくはく)したのね。そしたら、別の人から告白されちゃって」「なにそれ。あんたってそんなにモテたっけ?何か、ムカつくんですけど。で、何よ。その告白した人は、付き合ってくれるの?」「それが、反応(はんのう)が鈍(にぶ)いっていうか…。考えさせてくれって」「そりゃ無理(むり)ね。やんわりと断(ことわ)ってんだよ。で、告白してきた人には?」「そんなの、分かんないよ。決められないから悩んでるんじゃ...0487「告白関係」

  • 0486「重役会議」

    とある大企業(だいきぎょう)の重役(じゅうやく)会議。そこでは、様々(さまざま)な人間模様(もよう)が展開(てんかい)していた。「どうだね、君(きみ)。最近(さいきん)、あっちのほうは?」椅子(いす)にふんぞりかえって、腹(はら)の出た男が言った。隣(となり)に座っていた男がそれに答えて、「いや、私は最近ご無沙汰(ぶさた)で。あなたこそ、お盛(さか)んだとか」「いやいや、私なんかまだまだですよ。ところで、今日は高山(たかやま)君はお休みなの?」「そういえば最近見ないね。あの人もお歳(とし)だから、そろそろねえ…」向かい側(がわ)の男が口を挟(はさ)んだ。「高山君、具合(ぐあい)が悪(わる)いそうだよ。入院(にゅういん)してるって聞いたけど」「そうなの?高山君も、そろそろ身(み)を退(ひ)いてもらわないとね」「そ...0486「重役会議」

  • 0485「しずく12~振り返らない」

    月島(つきしま)しずくは一瞬(いっしゅん)凍(こお)りついた。人が殺(ころ)されるなんて、ニュースでは聞くけど。しずくは、つくねに何て言ってあげればいいのか分からない。でも、神崎(かんざき)つくねは平気(へいき)な顔で言った。「別に気を使わなくてもいいわよ。もう過去(かこ)のことだから。あたしは過去は振(ふ)り返らないようにしてるの」「でも…。それじゃあ、一人っきりなの?兄弟(きょうだい)とか…」「叔母(おば)さんが一人いるみたいなんだけど、どこにいるのか分かんないんだよね。あたしは、叔母さんには一度も会ったことないから、捜(さが)しようがなくて…」つくねは、悲(かな)しそうな顔をしているしずくを見て、「やだ、可哀想(かわいそう)だなんて思わないでよ」「そんなんじゃ…。私がなってあげるよ」つくねは唐突(とうとつ...0485「しずく12~振り返らない」

  • 0484「詮索好き」

    久(ひさ)しぶりに会った友達(ともだち)に言われた。「えっ、別れたの?全然(ぜんぜん)知らなかった。何で教えてくれなかったの?」「何でって、そんなこといちいち報告(ほうこく)するようなことじゃ…」彼女は私の顔を哀(あわ)れむような目で見つめて…。そんなに私って可哀相(かわいそう)な女?――彼女は私を気づかうように、言葉(ことば)を選(えら)んで……いるようには思えない。「で、何で別れたの?参考(さんこう)のために聞かせてよ。ほら、あたしもいつか結婚(けっこん)するし」いやいや、何でそんなこと話さなきゃいけないのよ。あなたとは、そんなに親(した)しかったわけじゃないでしょ。呆(あき)れている私を見て、彼女は何を思ったか、「やっぱりあれでしょ。浮気(うわき)?よくあることなのよ。男ってさ、そういうとこあるから。で、...0484「詮索好き」

  • 0483「きな子」

    彼女はきな子に話しかけた。きな子とは、彼女が飼(か)っている茶トラ猫(ねこ)だ。「今日、彼に告白(こくはく)されたんだけど…。付き合っちゃってもいいかな?」きな子は目を細(ほそ)めてそっぽを向いた。あたしに男の話をされても、分かるわけないでしょ。とでも言いたげである。彼女はそんなことお構(かま)いなしに、きな子を抱(だ)きあげ膝(ひざ)の上にのせると、「彼ね、付き合ってた人がいたらしいの。友達から聞いた話なんだけど、まだその人と続いてるんじゃないかって。私も、それとなく彼に訊(き)いてみたの。そしたら、今は誰(だれ)とも付き合ってないって。でもね、何かウソっぽいのよ。だって、私と会ってる時でも、こそこそメールなんか確認(かくにん)しちゃって。好きな人を前にして、普通(ふつう)そんなことしないでしょ――」彼女のお...0483「きな子」

  • 0482「ダッシュ!」

    会社の昼休み。トイレで雑談(ざつだん)をしながらメイク直(なお)しをしている二人。そこへ、息(いき)を切らして駆(か)け込んで来た人がいた。二人は鏡(かがみ)に映(うつ)ったその人を見て驚(おどろ)いた。それは、いつも沈着冷静(ちんちゃくれいせい)な憧(あこが)れの先輩(せんぱい)。それが、どうして…。先輩は息を整(ととの)えながら、「別に、何でもないのよ。ちょっと、あれで……ね」こうなると誰(だれ)でも気になるもの。二人は先輩に根掘(ねほり)り葉掘(はほり)り聞いてみた。すると先輩は、言いにくそうに打ち明けた。「実(じつ)は…、チョコを渡(わた)してきたのよ。それで…」「ああ、バレンタインですか?でも、それって先週(せんしゅう)でしたよね」先輩は二人から目をそらして、「私ってそういうのこだわらないのよ。別にい...0482「ダッシュ!」

  • 0481「卒業」

    妻(つま)は娘(むすめ)の香里(かおり)から送られてきた写真(しゃしん)を見て言った。「ねえ、あなた。太一(たいち)、もう卒業(そつぎょう)ですって。ほら見て、香里より背(せ)も伸(の)びちゃって…」夫(おっと)は写真を覗(のぞ)き込んで、「ほう、いい顔してるな。将来(しょうらい)が楽しみだ」夫婦(ふうふ)は孫(まご)の卒業(そつぎょう)写真を見て笑(え)みを浮(う)かべた。のどかな休日の昼下(ひるさ)がりである。夫はぽつりと言った。「俺(おれ)も、もうすぐ定年(ていねん)だ。会社を卒業ってわけだ」妻はいろんなことが脳裏(のうり)に浮かんで、「そうね。長い間、ご苦労(くろう)さまでした」「まあ、そこそこ貯(たくわ)えもあるし、これからは二人でのんびり暮(く)らそうや」妻はこのときとばかり言った。「実(じつ)は、...0481「卒業」

  • 0480「しずく11~秘密」

    神崎(かんざき)つくねの部屋(へや)は六畳一間(ろくじょうひとま)で小さなキッチンスペースが申し訳程度(ていど)についている。あとは襖(ふすま)で仕切(しき)られた押(お)し入れがあるだけだ。部屋の中は小ぎれいに片づけられている。というか、必要(ひつよう)な物以外は何もないって感じだった。キョロキョロと部屋の中を見ている月島(つきしま)しずくを見て、つくねは恥(は)ずかしそうに言った。「何もないでしょ。いつでも引っ越せるように、余分(よぶん)な物は買わないようにしてるの」「へぇ、そうなんだ」しずくは急に思い出して鞄(かばん)の中から例(れい)の封筒(ふうとう)を取り出した。「これ、先生からね。渡(わた)してくれって頼(たの)まれたの。だから…」つくねは封筒を受け取ると、「ありがとう。あなたが来てくれてよかったわ...0480「しずく11~秘密」

  • 0479「恋愛ゲーム」

    「これはゲームよ。本気(ほんき)じゃないの。そこんとこ、間違(まちが)えないでね」彼女は彼に言った。――彼女はちょっと素直(すなお)じゃないところがある。自分の気持ちを打ち明けることが苦手(にがて)なのだ。だから、よく誤解(ごかい)されたりしてしまう。彼はしばらく考えてから、「で、俺(おれ)は何をすればいいんだ?」「別に難(むずか)しいことじゃないわ。私と一緒(いっしょ)に歩いたり、おしゃべりしたり。普通(ふつう)のカップルがするようなことをしてくれるだけでいいの」「でもなぁ、俺(おれ)たち恋人(こいびと)じゃないんだから…。それに、知ってるヤツに会ったら――」「私と一緒だと嫌(いや)なの!?私って、そんな、恥(は)ずかしい女ってこと?」彼は慌(あわ)てて、「いや、そういうことじゃなくて。何て言うかな…」「分か...0479「恋愛ゲーム」

  • 0478「彼氏をゲット」

    教室の片隅(かたすみ)で女の子たちがおしゃべりをしていた。話題(わだい)はもちろん…。「ほんとにこんなんで彼氏(かれし)にできるの?」一人が首(くび)を傾(かし)げながら言った。「大丈夫(だいじょうぶ)よ。ちゃんとリサーチ済(ず)みだから」輪(わ)の中心(ちゅうしん)にいた娘(こ)が答えた。「それに、購買(こうばい)のおばちゃんには話しつけてあるし。彼が購買に来たら、さり気(げ)なく彼の目につくとこに置いといてもらうの」「あんたさ、ほんとに斉藤(さいとう)なんかでいいの?もっと良い男いるでしょ」「そうよ。ほら、この間、告白(こくはく)してきた吉川(よしかわ)君とか…」「ダメよ。モテそうな男は、あたし嫌(きら)いなの。あたしだけを見てくれる人でなくちゃ」「いいわねぇ。私もそんなこと言ってみたいわ」「もう、ひがまな...0478「彼氏をゲット」

  • 0477「恋人の作り方」

    教室(きょうしつ)へ入るなり、斉藤(さいとう)君は友達(ともだち)の横に座(すわ)ってひそひそと呟(つぶや)いた。「俺(おれ)、すごい本(ほん)見つけちゃったよ。これで恋人(こいびと)を作(つく)ろうと思うんだ」友達は<恋人の作り方>という本のタイトルを見て、怪訝(けげん)な顔をした。斉藤君はさらに声をひそめて、「校内(こうない)の購買(こうばい)で見つけたんだ。お前にだけ見せてやるよ」友達はその本をパラパラとめくりながら、「お前、いくらで買ったんだよ?」「1万円さ。1万で恋人ができるんだぞ。安いもんだろ。お前にもさ――」「お前、バカか?こんなもんに1万なんて。これ、どう見たって、誰(だれ)かが手作(てづく)りで作ったやつじゃないか。お前、欺(だま)されてんだよ」「なに言ってんだ。校内の購買だぞ。そんなとこで欺...0477「恋人の作り方」

  • 0476「とばっちり」

    「誰(だれ)のせいでこうなったと思ってるの?」佑希(ゆうき)は怒(おこ)っていた。花梨(かりん)は泣(な)きそうな顔で、「そんなの知らないわよ。あたしには関係(かんけい)ないわ」「関係ないって…」佑希は開いた口がふさがらない状態(じょうたい)で、「あたしが、あなたのためにどれだけ…。それを、関係ないって、あっさり言っちゃうんだ」花梨は吉岡(よしおか)君の影(かげ)に隠(かく)れるようにして、「佑希が、勝手(かって)にやったことじゃない」「なにそれ?あたしのせいだって言うの?あなたが何とかしてって、あたしに泣きついてきたんじゃない。それを…、もう許(ゆる)さないから!」佑希は花梨に掴(つか)みかかった。だが、花梨は吉岡君を盾(たて)にして…。盾にされた吉岡君は、二人の間に挟(はさ)まれてグルグルと振(ふ)り回され...0476「とばっちり」

  • 0475「しずく10~おんぼろ」

    そのアパートは二階建(だ)てで、昭和(しょうわ)って感じの建物(たてもの)だった。トタン張(ば)りの屋根(やね)や外壁(がいへき)には錆(さび)が浮(う)き出ていて、それが奇妙(きみょう)な模様(もよう)になっている。ちょうど西向きに建っているせいで、今の時間、夕日に染(そ)まってセンチメンタルに輝(かがや)いている。「こんなところに、人が住んでるの?」月島(つきしま)しずくは思わず呟(つぶや)いた。部屋の番号は201になっている。だとすると二階なのか?しずくは二階へ上がる階段(かいだん)の前に立った。長い間、風雨(ふうう)に晒(さら)されていたのだろう。補修(ほしゅう)もしていないようで、ここもかなり錆びついている。ところどころ鉄板(てっぱん)が腐食(ふしょく)していて、小さな穴(あな)が空(あ)いているのが...0475「しずく10~おんぼろ」

  • 0474「待ち合わせ」

    大好きな彼との待ち合わせ。彼女は、この待ち時間を気に入っていた。だから少しだけ約束(やくそく)の時間より早く行く。そして、ドキドキしながら彼の到着(とうちゃく)を待つのだ。彼女は待ちながら、今日の服(ふく)は気に入ってくれるかな?とか、髪(かみ)を少し切ったの気づいてくれるだろうか…。そんなことを考えていると、時間はあっという間に過(す)ぎていく。そして、ずっと向こうから歩いて来る彼を見つける。思わず頬(ほお)がゆるむ瞬間(しゅんかん)だ。でも、現実(げんじつ)は思い通りにはいかない。彼女は腕時計(うでどけい)を見る。約束の時間を10分も過ぎている。彼女は呟(つぶや)く。「今日もまた遅刻(ちこく)?もう、許(ゆる)さないから」そう言いながらも、彼女は楽しそうだ。彼を待つ時間が、今日も少しだけ増(ふ)えたのだから...0474「待ち合わせ」

  • 0473「町の探偵さん」

    小さな町の小さな探偵(たんてい)事務所。そこへ三十路(みそじ)を少し越(こ)えたくらいの女性がやって来た。「あの、探偵さん。今日は、お仕事(しごと)しないんですか?」探偵はプラモデルを作る手を止めて、「ああ、これは大家(おおや)さん。どうしたんですか?」「どうしたかって…。私はあなたのことが心配(しんぱい)で。ちゃんと仕事して下さい」「いや、こればっかりは…」探偵は頭をかきながら、「このあたりは平和(へいわ)ですからね。探偵を雇(やと)うようなことなんか起(お)きませんよ」「そんなことでどうするんです。仕事が無(な)ければ、こっちから捜(さが)しに行くくらいの気概(きがい)を持って下さい。そんなんで、どうやって生活(せいかつ)していくんですか?――夫(おっと)を亡(な)くして、私たち親子が暮(く)らすのに、ここ...0473「町の探偵さん」

  • 0472「コクられる」

    「ねえ、あたしどうしたらいいと思う?」愛子(あいこ)は真剣(しんけん)に悩(なや)んでいた。「そんなの悩むことじゃないでしょ。向こうから告白(こくはく)してきたんだから」沙和(さわ)は焼き鳥を頬張(ほおば)ると、「やっぱここのは美味(おい)しいわ」と呟(つぶや)いた。「だって、社内(しゃない)で一番人気(にんき)の彼よ。彼と付き合いたいって娘(こ)、一杯(いっぱい)いるのよ。何であたしなの?こんな、何の取り柄(え)もなくって、不細工(ぶさいく)な女に…」「あんたさ、自分が思ってるほど不細工じゃないと思うよ。――そんなに気になるんだったら、その彼に訊(き)いてみればいいじゃない」「訊いたわよ。そしたら、彼ね、好きになるのに理由(りゆう)なんかいらないだろ、って」「へぇ、格好(かっこ)いいこと言うじゃない。それは、...0472「コクられる」

  • 0471「心のうち」

    「なあ、お前って付き合ってるヤツいるのか?」理(さとし)から突然訊(き)かれて、芳恵(よしえ)は一瞬(いっしゅん)ドキッとして、どぎまぎしながら答(こた)えた。「な、何よ。そんなこと、理には関係(かんけい)ないでしょ」「やっぱ、いないよな。お前みたいにうるさいヤツ好きになるなんて…」「失礼(しつれい)ね。私だって、好きだって言ってくれる人くらい…」「えっ!いたのか?マジかよ」理は大げさに驚(おどろ)いたふりをする。芳恵は頬(ほお)を膨(ふく)らませて、「何で過去形(かこけい)になるのよ。そういう理はどうなの?好きな人もいないくせに」「俺(おれ)はいるよ。ほら、安西(あんざい)かおりちゃん。もう、可愛(かわい)いんだよなぁ」「はい?あんた、バカなの?かおりが好きになるわけないでしょ」「そんなこと分かんないだろ。今...0471「心のうち」

  • 0470「しずく9~届け物」

    授業(じゅぎょう)が終わってから、月島(つきしま)しずくは職員室(しょくいんしつ)に呼(よ)ばれた。まさか昨日のこと?と思ったが、担任(たんにん)の先生は、「月島、悪(わる)いがな、神崎(かんざき)のところへこれを届(とど)けてくれないか?」先生(せんせい)はそう言うと、学校の名前の入った封筒(ふうとう)を差し出して、「先生が行ければいいんだが、これから大切(たいせつ)な会議(かいぎ)があってな。神崎のとこは、お前の家がいちばん近いんだ。頼(たの)むよ。大事(だいじ)な書類(しょるい)が入ってるから、ちゃんと届けてくれよ」いつもなら、え~っと思うところだが、つくねのことを知る絶好(ぜっこう)のチャンスだと思い二つ返事(へんじ)で引き受けた。教室へ戻(もど)ると、水木涼(みずきりょう)と川相初音(かわいはつね)が...0470「しずく9~届け物」

  • 0469「距離を縮める」

    彼は手にじっとりと汗(あせ)をかいていた。緊張(きんちょう)のためか口の中はカラカラになっている。彼の目の前には、思いを寄(よ)せている彼女がいた。彼は震(ふる)える声で言った。「あの…、今度…、今度、僕(ぼく)と…、あの……」彼はそこで言葉(ことば)をつまらせた。ダメだ。何で肝心(かんじん)なことが言えないんだ。彼女はたまりかねて訊(き)き返す。「私に何かご用(よう)ですか?」彼女の目が、じっと彼を見つめる。今、彼女は自分の言葉を待っている。そう思っただけで、彼の緊張はピークに達していた。その時だ。彼は友だちからの助言(じょげん)を思い出した。「目の前に大好(だいす)きな彼女がいると思うから緊張するんだ。カボチャだと思え。目の前に立っているのはカボチャだ。カボチャだったら何でも言えるだろ」彼は、ついに口を開い...0469「距離を縮める」

  • 0468「親ばか」

    「なあ、暇(ひま)か?いいもん見せてやるよ」会社の先輩(せんぱい)が用(よう)もないのにやって来て言った。子供が産まれてからというもの、毎日のようにこんなことの繰(く)り返しだ。「どうだ、可愛(かわい)いだろ?この目元(めもと)なんか俺(おれ)にそっくりだ。絶対(ぜったい)、美人(びじん)になるぞ」子供が可愛(かわい)いのは分かる。けど結婚(けっこん)もしていない僕(ぼく)にとっては、もう相(あい)づちをするぐらいしか思いつかない。この間なんか、落ち込んだ顔をしてやって来て、「くそっ、最初(さいしょ)に見るのは俺(おれ)だったのに…」見せられた写メには、奥さんの横で立ち上がっている赤ちゃんが写っていた。これって、そんなにくやしいことなのか。僕には理解(りかい)できない。僕は仕方(しかた)ないから、先輩を飲みに誘...0468「親ばか」

  • 0467「弱味を握る」

    とある町外(はず)れにある倉庫(そうこ)。男達が集まって荷物(にもつ)の運び出しをしていた。外から騒(さわ)がしい声が聞こえ、数人の男達が倉庫の中へ入ってきた。男の一人が言った。「社長(しゃちょう)。こいつが中の様子(ようす)を窺(うかが)ってたんで、捕(つか)まえてきました」そう言って、社長の前へ男を突(つ)き出す。社長はその男の顔を睨(にら)みつけて、「見かけねえ顔だな。お前、ここがどういうところが知ってんのか?」その男はにっこり笑って、「ええ、ちょっと恐(こわ)~い筋(すじ)の会社ですよね」「じゃあ、これからどういうことになるのか分かってるよな。消えてもらうことに――」「そりゃまずいなぁ。実(じつ)は、僕(ぼく)は浮気調査専門(うわきちょうさせんもん)の探偵(たんてい)で、こういうハードボイルド系(けい)...0467「弱味を握る」

  • 0466「嘘の鎧」

    「えっ!別れたの?何でよ、あんな良い人――」友だちに彼と別れたことを話すと、必(かなら)ずと言っていいほど返ってくる反応(はんのう)だ。確(たし)かに、彼は良い人よ。そんなこと私が一番よく分かってる。でも、仕方(しかた)ないじゃない。そういうことになっちゃったんだから。私は平気(へいき)な風(ふう)をよそおって、今の彼のことを自慢(じまん)する。「今、付き合ってる人はね、すっごく格好(かっこ)いいんだよ。私のこと、とっても大切(たいせつ)に――」そんなの嘘(うそ)だ。今の彼は見た目がいいだけで、私のことなんてこれっぽちも考えてなんか…。別れた彼は、一緒(いっしょ)に歩いている時は、ちゃんと私の歩幅(ほはば)に合わせてくれた。私が困(こま)っている時は、どんなに仕事(しごと)が忙(いそが)しくても助(たす)けてく...0466「嘘の鎧」

  • 0465「しずく8~家族の愛」

    翌日(よくじつ)、学校では暴漢(ぼうかん)の話で持ちきりになっていた。月島(つきしま)しずくの名前は公表(こうひょう)されなかったが、近くの高校の生徒(せいと)が巻(ま)き込まれたと報道(ほうどう)されたからだ。あの商店街(しょうてんがい)の近くの高校は、しずくが通っている烏杜(からすもり)高校しかない。しずくたちは昨日のことは誰(だれ)にも話さなかった。あんな恐(こわ)いことは早く忘(わす)れたかったのだ。昨日、警察(けいさつ)から家へ連絡(れんらく)が行ったとき大変だった。父親は慌(あわ)ててしまって階段(かいだん)を踏(ふ)みはずし、足首(あしくび)を捻挫(ねんざ)してしまった。だから、母親一人でしずくを迎(むか)えに来た。母親はしずくの顔を見るなり涙(なみだ)を流して、しずくのことを思いっ切り抱(だ)き...0465「しずく8~家族の愛」

  • 0464「いいなずけ」

    僕(ぼく)にはいいなずけの彼女がいる。僕がまだ小さかった頃、お互いの両親(りょうしん)が決めたことだ。その頃は、そんな話を聞かされてもちんぷんかんぷんで、何のことだか全く理解(りかい)していなかった。それに、その娘(こ)とは兄妹(きょうだい)のように育てられたから、好きという感情(かんじょう)なんて…。世の中のことが分かってくると、僕にはいろんな疑問(ぎもん)がわいてきた。本当(ほんと)にこのままこの娘(こ)と結婚(けっこん)してもいいのか?今、他に好きな人がいるわけでも、その娘(こ)のことが嫌(きら)いってわけでもないけど…。結婚する歳(とし)に差(さ)しかかって、僕はもやもやとしていた。そんな時だ。いいなずけの彼女が突然訪(たず)ねてきた。遠くの大学へ通っていたので、もう四年近くも会うことはなかった。その娘...0464「いいなずけ」