五月来ぬか行きかく行きピンポン球部屋に戻ってしばらくしてピンポンをしに行くことにした。予約しているという。妻「あーちゃんは行かない。お留守番してる(笑)」娘「よし、行こう。3人だ」カズ君「オレ、メッチャ自信がある(笑)」私「おーちゃんはピンポンで負けたことがない(笑)」カズ君「ハハハ、嘘だぁ(笑)」ピンポン室に入ると一つの家族がプレーしていた。私「こんばんは(笑)。プロが来ました(笑)」家族「ハハ...
秋山や風待ち小屋の赤い屋根別れは突然にやってくると言うがそうかも知れないと意外な展開に立ち尽くしていた。しかし進まなければならない。吹き飛ばされそうになりながらも歩き始めた。妻と別れた場所から30メートルほど行くと風がピタッと止んだ。山陰に入ったのである。<ああ、もう少し我慢して来てくれたら良かったのに……>そうは思ったものの、そこを出ると再び物凄い風である。今度は岩場である。強風の中を谷底に落ちない...
ななかまど道は山頂へと続く写真は「峠の茶屋駐車場」を出て600メートル地点での一枚である。朝日を浴びた朝日岳が神々しく見える。風景写真に人物を入れると臨場感が湧く。木の道標もななかまどの実もいい感じである。深田久弥は「日本百名山」の中で那須岳についてこう書いている。『那須岳はその裾野によって生きている』少し行くと道はガレ場に変わった。途端に風が強くなった。帽子が飛ばされそうである。私「スゲェ~風だな...
雲海の上に雲あり朝ぼらけ道路が封鎖されていた。東京方面に向かう2車線とも柵がされて大きく「✖(バツ)」のランプが灯されている。私「えっ!何、何、何。どうなってるの?」係員が立って旗を振っている。アクアラインの方へ曲がれという。私「千葉経由で行けというんだろうか?どうして?」車の画面を見るとカーナビも左への道を選んでいる。私「何だろ?カーナビまで曲がれって指示している」妻「そうなの?」進むとすぐにアク...
登高の夢が滑落夜半の地震私の立てた計画は次の通りである。10月8日(金)第1日目 夜中の12時30分出発 朝4時30分那須岳駐車場に到着 4時30分登山開始 朝日岳と茶臼岳を回って9時に駐車場へ戻る(山登り所要時間3時間半、休憩1時間) 9時30分「殺生石」見学 10時「鹿の湯」入湯 11時昼食 時間があれば「遊行柳」「雲巌寺」見学 3時旅館到着 (夕食まで昼寝をする)登山口まで車で4時間である。駐車場は3か所あり、全部で5...
紅葉狩まづは殺生石を見て旅館は妻が予約してくれた。那須温泉の中では「ハイレベル」とある。妻「食事は米沢牛だって」私「えっ、米沢牛?那須牛じゃないの?なんで栃木に来て山形の牛なんだろ?」妻「知らないわよ。そう書いてあるんだからそうなんでしょ。だいいち、何のお肉を出されても分かる訳ないんだから、そんなに驚くことないわよ」私「訪ねた土地土地の食材を食べる、というのが食通のこだわりなんだけどなぁ」妻「何を...
みなリユツク背に杖を手に秋の山菅総理の総裁選不出馬というビッグニュースが飛び出して、朝の番組を見尽くした日曜日の午後、NHKBSプレミアムで山の番組が流れていた。谷川岳登山である。女優の南沢奈央さんが登山初挑戦で岩場を登っていた。鎖場である。私「おおお、谷川岳かぁ。絶景だなぁ。よしっ、行こう。これは行くしかない!」妻「冗談言わないでよ。危ないよ。また迷うよ」私「大丈夫だよ。山登りしたことのない女性が登...
大歌手に咽喉の痛みや鵙高音当社の最長老である庄司さんが弱気なことを言ってきた。庄司さん「オー、日向ヨー。オレはまだ働いていていいのか」会社で私のことを呼び捨てにするのは庄司さんだけである(笑)。私「辞めて何かやりたいことでもあるのか?」庄司さん「ある訳ないだろ!」私「政治評論家でもやるのかと思った(笑)」とにかく政治番組が大好きで、評論家の言った話を自分の意見のようにして話すのが得意である。昔のこ...
すぐに済む本の荷造り小鳥来るF君には3冊の本を送った。1冊目は境野勝悟著「日本のこころの教育」である。著者が岩手県花巻市の私立花巻東高校の全生徒とその父兄の前で行なった講演記録である。「熱弁2時間。全校高校生700人が声一つ立てず聞き入った!」が副題となっている。「さようならの意味が分かりますか?」から始まる。著者は鎌倉にある「栄光学園」の国語教師をしていた。その時の体験談からスタートする。当時の校長で...
鮪船担保の融資稟議書く商工中金のF君のことを書いておこう。9月の半ばに電話が入った。F君「社長、今度、転勤することになりました」私「えっ、転勤!どこに?」F君「函館です」私「函館!また随分と遠いところになったなぁ。いつから?」F君「10月1日には着任していなければなりません」私「そうかぁ。残念だなぁ。まぁ、いずれにしても、横浜にいる内に一度来てくれよ」F君「ハイ。早速ですが、今週の金曜日の予定はどうなって...
秋雲や目指すは夢想権之助30分前には4人のために白線が引かれ、準備が整った。名前が書かれたボードの前には人だかりが出来ている。氏名の他に生年月日まで書かれている。個人情報丸出しである(笑)。10分前には4人が集合した。19才もいる。担当官から入場方法や挨拶の仕方などの説明があった。1番から4番までの名札を渡され、クリップで胸に付けたあたりで時間が来たようである。いきなり本番が始まった。「入場!」「審査員に名...
掛け声が秋日切り裂く武道館試験される6本が壁に貼り出されている。私「あれっ、1番から6番までじゃないんですか?」石堂さん「はい、決まってはいません。その時によって変わります(笑)」私「7番の繰付(くりつけ)は分かりますが、10番の突外打(つきはずしうち)ってどんなのだったっけかなぁ?」石堂さん「こうです」私「ああ、分かりました。大丈夫です(笑)」杖道の基本12本の内の1番から6番までが試験項目だろうと思って...
秋風や眉雪の挑む剣の道スタートは10時である。案内書には「6段7段の方は9時半まで、その他の人は10時まで集合すること」と書かれていた。カーナビでは家から武道館まで30分と出ているので9時に家を出れば大丈夫と考えた。駐車場を探したりする時間も必要かと8時45分に家を出るという念の入れ方である。予定通り、9時15分に武道館に到着したが周辺の駐車場を探してウロウロしてしまった。武道館前を通り過ぎてUターンし、コンビニ...
新しき稽古着干され体育日2月から始めた杖道である。ようやく半年を経過して初めての昇級試験を受けることになった。1級である。級は1級しかない。剣道や居合道がどうなっているのは知らないが、たった一つの級とはいい加減な設定のようにも思えてくる。1年に2回しか行われないというので4月の時にお願いしたのだが、あまりにも早過ぎると言われ、先生に却下された。その時の会話である。私「まだ1カ月ありますから、練習すれば大...
秋薔薇を束ね誕生日の妻へ会社から車で3分である。鉄の外階段を3階まで上がり、声を掛けた。私「すいませ~ん、入っていいですか~」声「ど~ぞ」私「このままでいいんですか~」声「靴のままで、ど~ぞ」中に入るとたくさんの「ハーバリウム」が飾られていた。奥から緑川さんが出てきた(写真)。緑川さん「おお、久しぶりです。誰かと思った(笑)」私「ご無沙汰しています。先程の電話で名乗ればよかったんですが、おそらく日向...
鉦叩近づく妻の誕生日「物には心を寄せて 心には物を添えて」昔、取引先の信用金庫の支店長から教わった言葉である。妻の誕生日が近づいて来た。この頃は食事に出掛けるでもなく、プレゼントを用意するでもなく、特別な日とすることもなく素通りしてしまっている。<まずいなぁ。年を取るほどに大切にしなければならない日なのに。今年は何とかしなくては。何か心の籠ったプレゼントをしよう……>妻は最近、家の中でパキラやポトス...
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五月来ぬか行きかく行きピンポン球部屋に戻ってしばらくしてピンポンをしに行くことにした。予約しているという。妻「あーちゃんは行かない。お留守番してる(笑)」娘「よし、行こう。3人だ」カズ君「オレ、メッチャ自信がある(笑)」私「おーちゃんはピンポンで負けたことがない(笑)」カズ君「ハハハ、嘘だぁ(笑)」ピンポン室に入ると一つの家族がプレーしていた。私「こんばんは(笑)。プロが来ました(笑)」家族「ハハ...
海堺へ消え行く船や夏岬ホテルに到着した。4階の414号室である。妻が特別室だと威張っている。カズ君「お~、メッチャ広い。目の前が海だ(笑)」娘「あっ、下でフラダンスを踊ってる(笑)」私「ここは和室か洋室か?畳の上にベッドが置いてある」妻「畳の感じがいいわね(笑)」私「広さは充分だな。ノンビリ出来そうだ」妻「良かった(笑)」ドタバタしていたが、その後の記憶がない。このブログを書くにあたって妻に聞いてみる...
夏海の底人間が玻璃の中食べ終えてそのままホテルにチェックインしたいところだが、まだ1時間もあった。勝浦海中展望塔に行ってみることにした。外房黒潮ライン128号線を走って鵜原理想郷の手前辺りを左折した。私「泊ったことがあったなぁ」妻「なっちゃんが生まれる前か、その辺りだった」私「烏賊の干物の形をした年賀状を奈美に送った(笑)」妻「ハハハ」私「理想郷とはよく付けたよなぁ。炬燵一つの古びた部屋で正月を迎えた...
朝市や鯵の干物の焼き加減昼食は勝浦に行ってから摂ろうということになった。私「金目煮付け定食かぁ(笑)」妻「そう、美味しかったわよ(笑)」私「お店に入って一番有名なのが金目煮付けだったけど、オレが食べたのが刺身定食」妻「私がエビフライ定食(笑)」娘「えっ、食べなかったの?」私「宿の夕食に大きいのが出た!」娘「ああ、アンコウ鍋と同じことになるところだったんだ(笑)」私「でも金目鯛は冬の季語だからなぁ。...
幽径に挟まってゐる夏はじめタケノコ狩りを終えて10時半である。目の前にあった「道の駅」でソフトクリームを食べて次に向かったのは「大多喜城」である。車で10分ほどなので昼食前にはちょうどいい。駐車場に入れて城まで歩いた。城は立派だったが、どういう訳か入場不可となっていた。係員に聞いてみた。私「令和3年12月から休館していると看板に書いてありましたが、中で何を改修しているのですか?」男性「何もしてません。中...
筍を掘つて日本の農を語るカズ君「ああ、折っちゃったよぉ~」私「ハハハハ」妻「あれほど折るな折るなと言っていながら、自分で折っちゃってるよ~」娘「ま、仕方ないよ(笑)」私「こんなに簡単に折れるもんだとは思わなかったなぁ(笑)」妻「何、やってるのかなぁ、この人は」カズ君「どうするの、これ?」私「食べる分には折れてたって美味しさは変わらない」娘「ゲット!」妻「あそこまで掘って、最後に手で何をしようとした...
どの竹の筍かみなひそとあり竹林に入って行った。随分と大きくなったタケノコもある。先に入った家族連れも掘っている。ワーワーやっている。カズ君「あっ、旗が立ってる。先が黄色い」私「もっと小さいのがあるはずだ。小さい方が美味いぞ」娘「あっ、これはどう?」私「おお、いいなぁ。よし、これを掘ってみるか」意外と見つかるものである。靴の底の感覚に頼るまでもない。土から少し出た位のタケノコを掘ることにした。もちろ...
鍬持つよろこび農協の夏帽子無事に到着した。勝浦まで一直線の大多喜街道297号線から少し入ったところだった。9時ちょうどである。男性がお客と思われる家族連れにクワを持って何かを説明をしているところだった。娘「あっ、あの人が〇〇さんだ。ホームページに出ていた」私「あの人か」60才絡みの男性である。車を停めて外に出て挨拶した。私「おはようございます。日向と申します」男性「ああ、昨日お電話いただいた……」私「言わ...
老鶯や車降りればみなトイレアクアラインに入るまでが合流に次ぐ合流で1台進みだったがようやく渋滞が終わって走り始めると後は順調だった。目的地到着時刻が表示されているが30分も早く着きそうである。時間調節もありパーキングエリアに入った。私「疲れたから休憩しよう」カズ君「おー!」妻「売店とかはないみたいだね」私「本当のトイレ休憩だけだな」トイレから出て来ると「あの山みたいなものは何だろう?」となった(写真...
竹林に風ある憲法記念の日家に帰ると娘とカズ君が来ていて盛り上がっていた。娘「諦めたと思っていたので、まさか出来ることになるとは驚きだよ(笑)」私「何事も諦めちゃダメなんだよ。4月30日が良くて5月3日がダメっていうところが腑に落ちなかった(笑)」娘「さすが、おーちゃん!(笑)」私「電話のオヤジはいい人だった。9時に来てくれと言うから明日は朝5時に出発しよう」妻「早過ぎだよ、いくらなんでも」私「アクアライ...
竹藪に穴新しきキヤンプかなすぐにタケノコ掘りをさせてくれるところを探し始めた。「千葉、タケノコ掘り」で検索すると何カ所か出てきた。場所を確認する。あまり勝浦から離れていては移動が大変である。千葉市若葉区とか木更津市が出てきたが遠い。夷隅郡大多喜町にいくつかある。場所を調べると勝浦のすぐ側である。いくつもあるが「営業終了」の文字が付いている場所も多い。<タケノコは夏の季語じゃん……>いくつか書き出して...
黄金週間当てなきままに近づき来ゴールデンウィークをどう過ごそうかなどとは考えてはいなかったが妻がカズ君をどこかに連れて行ってやろうと張り切っている。「どこがいい?」などと聞いて来たが思い付かない。しばらくして「千葉でいい?どう?」と言うので「いいよ」と答えた。「ええっ、また千葉!」などと言おうものなら「じゃ、貴方が探して!」と言われること間違いなしである。妻「ゴールデンウィーク後半の3、4、5日でい...
一見の客も客なり春愁ふ1杯目のビールを飲み干した。私「日本酒にしようかな。それにしても遅いな」妻「立て込んでいるんでしょ。熱燗?」私「うん、2合でお願いします」妻「あれっ、メニューに熱燗がない。日本酒自体がない」私「そんなことないだろ?」いろいろ検索していたようだが見つからないようなので「ビールでいいや、同じもの」ということになった。私「何でもスマホでやるのはいいけど、焼鳥の1本も出て来ないんじゃ、...
待たされてをれば自づと春惜しむ「鳥真」に行く日が急に訪れた。4月29日(月)「昭和の日」祭日である。妻「鳥真、やってる。行く?」私「祭日なのにやってるの?カズ君はいないけど、下見ってことで行って来るか」妻「予約するけど何時にする?5時、5時半、6時、6時半」私「6時にしておくか」スマホで予約するようである。妻「オッケー、6時に予約したよ」私「電話しないで予約出来るんだ。便利になったなぁ(笑)」5分前に入店し...
行く春や向き合ふ卓は二人掛け次回、日曜日にカズ君が来た時のためにも別の焼鳥屋を探しておく必要がある。「やきとり工房」が候補に挙がった(写真)。いつもスポーツセンターに行く時に前を通るのだが、焼鳥に興味がないのでよくは見ていなかった。妻「どうする?行く?」私「ああ、そういえばいつも半額の垂れ幕が下がっていたなぁ」妻「行ってみる?」私「また、タバコの店じゃないだろうなぁ」妻「タバコがいやだったら別の店...
焼鳥屋語りし夢に期日あり「榮吉」で味を占めてすっかり焼鳥ファンになったカズ君である。カズ君「また行きたい!」妻「次はどこに行く?『鳥真』かな」私「ああ、あそこか」妻「あそこは日曜日定休だから土曜日しかないよ」娘「よしっ、行ってみよう(笑)」その日、訪ねて行くと「鳥真」は満席で予約がないと入られないと断られた。その足で再び「榮吉」に行くとそこもまた満席になっていた。仕方なく家の前にある「千年の宴」に...
燕来る店よ鳥屋の品定めこの頃、家の周りにある焼鳥屋を訪ねて「雨夜の品定め」ならぬ、「鳥屋の品定め」を行なっている。そもそも焼鳥は好きだが、焼鳥屋があまり好きではない。誰かと飲みに行く時でも焼鳥屋を選ぶということはほとんどない。なぜかというと食べる物を選ぶのが面倒臭いからである。元来が物ぐさで、あれこれ考えたり選んだりするのが好きでない。「ネギマ2本とカワ2本、塩とタレで……」なんて繰り返すのがイヤなの...
神棚にアマツのマラを祀る春石碑の先に進むと「熊野神社縁起」が書かれていた。「征夷大将軍となった源頼朝が……」に始まる神社の由来だが、内容は兎も角として最後に書かれた御祭神には驚かされた。神社庁の男性が調べて教えてくれた「熊野大神」「スサノヲノミコト」の名前がないのである。<ええっ……>この文章を書いていて「オレもよく驚く男だなぁ……」と思ったが、スサノヲの名前がなかった時には本当に驚いたのである。普通、...
行く春や碑を見つければなぞる癖「熊野大神」と検索すると「熊野大社」が出て、島根県松江市八雲町熊野にある出雲の国の一宮とある。「出雲大社」と並び立つ格式のようにも見て取れる。祭神は漢字21文字も並ぶ長々しいものだが、その別名は「スサノヲノミコト」だという。一応書いておこう。「伊邪那伎日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命」意味は「イザナキが可愛がる御子」で「神聖な祖神」「熊野の大神」で「食物の神」とあ...
氏神の杜真向かひに弥生かな会社では朝礼の際に倫理法人会発行の「職場の教養」を全員で読み上げている。4月18日(木)は「預かりもの」と題して「自分のものと思い込んでいたものが神様からの預かりもの」と教えていた。「昔から山林も土地も家も自分のものではなく、神様から預かっているものだと皆が考えていたので、それらを売買する時は必ず氏神様にお参りし報告したものだ」<氏神様ねぇ……>4年前に引越しをした際に地元とな...
老鶯や大臣による除幕式ビールの後は熱燗に変えて、食べたくないと言いつつも大体のところを食べ終えて部屋に戻った。2階の廊下に書棚があり、面白くなさそうな本が並んでいた。宮ケ瀬ダムに関するものが多い。この「こまや」さんの元の姿が写っているかも知れないと思い、何冊か部屋に持ち帰った。ダム建設に関わる資料などが纏められている。興味の湧くような話ではない。仏果山や高取山の山頂に建つ展望台の話や遊歩道整備に関...
ジビエみな鮎の頭も膳の上3時10分にチェックインした。宿帳に住所と氏名、電話番号を書き入れ、夕食と朝食の時間を決め、すぐに部屋に案内された。2階の「蜀光」という部屋である。私「あれっ、蜀の字、間違えているんじゃない?火へんでしょ。燭光じゃないと意味通じないんじゃない?」女中さん「いえ、分かりません。そんなこと、今まで言われたことないです」私「あっそう。まぁ、いいけど」部屋は完全なる昔の和室である。トイ...
それぞれに見上げ見下ろし滝の前「ヤマノカミ」を出たのが1時20分である。どこに寄りたいという訳でもないのでその日の宿「こまや」にナビをセットした。1時40分。すぐに到着した。チェックインは3時からなので車を駐車場に入れさせてもらうことにした。近くにある滝を見てこようと思ったのである。ガラガラと引き戸を開けた。私「すみません。今日、予約しています日向と申します。少し早く着き過ぎましたので滝でも見てこようと...
虻来るやジビエ料理のレストラン昼はカレーと決めていたのでナビに入れてすぐに出発した。15分ほどで到着した。どうしてこんな場所に開店したのだろうと思うほど、メイン道路からは外れ、周辺に店舗など一軒もないような場所だった。車を停めるスペースはあったが、駐車場としてしっかり表示されている訳でもなく、何台かバラバラに停められていた。車から出ると店の人が入り口に立って案内してくれた。女性「いらっしゃいませ。中...
ひたすらに下山ひたすら四十雀仏果山から高取山までの道は多少の上り下りはあっても歩きやすいものだった。30分ほどで到着した。ここにも鉄塔の展望台があった(写真)。この展望台は二つとも高さ13メートル、同じ設計である。昭和62年(1987)11月から頂上にロープウェーを架けて資材を運び上げ、翌年の春に完成している。宮ケ瀬ダムの完成に向けた観光名所づくりの一環として遊歩道整備と共に作られたのである。頂上とはいえ雑木...
老鶯や三百六十度の下界すでに5台の車が停まっていた。登山靴に履き替える前にヤマビルファイターをフンダンに吹き掛けた。足元から登って来るというヤマビルなので、そこさえしっかりしておけば一先ず安心である。久し振りの山歩きなのでリュックの中は極力軽くしたいが、このファイターだけは忍ばせた。駐車場から50mと離れていない場所に登山口があった。そこで写真などを撮っていると目の前にバスが到着した。バス停があり、...
ダム底に眠る村ありみどりの日「ゴールデンウイークは混みますよ」と言われたので出発を1時間繰り上げた。目的地の宮ケ瀬湖大棚沢広場駐車場までは自宅から1時間40分である。8時開門なので6時に出ようかと考えていたが1時間早めて5時に家を出ることにした。天気は上々である。コンビニでおにぎりなどを買って高速に乗った。どの道路も空いていた。途中、海老名SAに寄ったりしたが大棚沢駐車場には6時50分に着いてしまった。もちろ...
黄金週間ひとまづ町を出て山へ山登り前日の金曜日の話である。川崎君「天気予報は外れましたね。明日は晴れのようです」私「雨なら歩けなかったからなぁ。ホントによかったよ」川崎君「猪鍋ですね」私「そう、夜は猪鍋。昼は迷ったけど、インドカレーの店に行くことにした」川崎君「ええっ、インドですか。それは意外ですねぇ(笑)」私「なんで?だってあの辺りはいろんな国の料理屋がたくさんあるよ。ペルー、ブラジル、インドネ...
山蛭の棲むてふ山の名は仏果上田哲農さんは塩川鉱泉を訪ねること3回目にしてようやく目的の山に登っている。「宿願の仏果山から半原越え、経ヶ岳をこえ半僧坊へくだった」と書いている。歩けばおそらく5時間、私の足では6、7時間のコースになるだろう。とても、とてもそんなに長い距離は歩いていられない。大棚沢広場駐車場から仏果山と高取山に登って戻るコースを考えた。3時間ほどのコースである。調べていると「ヤマビル」に注...
妙齢が散歩に曳きし犬さかる翌朝、会社に出社して川崎君に宿を取った話をした。私「あと残り1部屋という宿を予約したよ。危なかった。一日遅かったら取れなかったかも知れない(笑)」川崎君「どちらですか?」私「愛川町の方なんだけどね、犬も泊まれるっていう宿なんだよ」川崎君「えっ、犬オッケーの宿ですか。それは社長、止めた方がいいですよ。最悪の選択です」私「えっ、最悪?何で」川崎君「宿の評点は何点ですか?おそら...
ここほれの犬繋がれて日永かな山歩きを思い付いたのがゴールデンウイークの2週間前である。「こまや」(写真)の予約サイトに入って行くと「楽天トラベル」での申し込みになっていて会員になっていない私には手続きが難しいように思われた。パスワードの登録などが必要らしく到底出来そうにない。「残り1部屋」とも書かれている。家に帰ってさっそく妻にやってもらった。妻「それくらい自分で出来るでしょ」私「出来ないよ。難しす...
山の湯の裏戸に続く木の芽径上田哲農(1911-1970)のエッセー集「きのうの山きょうの山」(写真)を読んでいて「塩川鉱泉」という短い文章に出会った。「大きな山にも小さな山にも麓はある」という文章から始まっている。「小さな山の山麓の方に、人間は所詮人間であったという哀しみが細かな綾を作りなして、深い陰影を刻み込んでいるかのように思われる」と書いている。小さな山の名前は仏果山と経ヶ岳。麓の名前が塩川鉱泉であ...
紡ぎ来て早も十年風光る5月6日でこの「ひこばえ」が満10年を迎える。平成25年(2013)5月6日(月)、「ひこばえや殊に小さき妻の靴」を載せてスタートさせている。「このブログ、果たしてどこまで続けていけるかは判らないが、自分の作ってきた俳句、またこれからも作っていくであろう句について、あれこれ綴っていければ楽しいだろうと思い、スタートすることにする」と書いている。59才の時である。始めるにあたってドタバタした...
春惜しむロツクでジヤツクダニエルを4月17日(月)「パラダイスカフェ」の最終日である。前回と同じように関内駅北口に5時40分に集合した。知った顔ばかりである。聞くと8名だという。私「えっ、8名!よく席が取れましたね」Oさん「蛇の道は蛇。何とかなるものですよ(笑)」私「最前列の席でしょうね」Oさん「大丈夫だと思います。滝さんに頼んでおきましたので(笑)」私「堀内孝雄が来ないなんていうことはないでしょうね(笑)...
行く春や別れ奏づるギター弾きいつもの仲間と飲んだあと、帰りにOさんと一緒の電車に乗ることになった。Oさんは関内で不動産の仕事をしている。Oさん「先日はどうも、ありがとうございました」私「いやぁ、こちらこそ。良かったですよ。因幡晃の歌もそうですが、あの滝ともはるさんという人のトークといい、歌といい、最高でした。あの後、ユーチューブで堀内孝雄との再会の話を語っているのを見ましたが、とてもいい話でしたよ。...
霾るややがて来る日の模糊として10時半の予約である。15分前に到着した。Sさん「先生、もうお見えになっています。お紹介しますね。どうぞこちらへ」挨拶もそこそこにすぐに御対面となった。関内駅前の「セルテ」というビルである。整体を行なっている店の奥に簡易的な事務所があり、机一つ置いただけの殺風景な部屋に占い師の先生はいた。先生「コンニチハ、どうぞ、そちらにお掛けください」日本語は完璧である。少しの訛りはあ...
よく当たる占ひ師とや胡蝶舞ふ飲み会の後、薬局を経営する女社長から誘われた。Sさん「日向社長、占いに興味はありませんか?」私「占い?何の占い?恋愛占いなら、やってもらいたいけど(笑)」Sさん「またぁ(笑)。よく当たる占い師の先生がおりまして、私も定期的に占ってもらっているんですが、今度横浜に来ますのでもし興味があるようでしたら」私「横浜の人じゃないの?」Sさん「埼玉の大宮の方です。本当によく当たります...
陽炎へるものに東京副都心4月1日(日)久し振りに一人カラオケに行ってきた。会員カードがあったので前回初めて行ったのが1年前の4月30日だったことが分かる。<あの時は『ねぇねぇねぇねぇ……』を歌いに行ったんだなぁ……>「サヨナラ模様」である。歌い始めてすぐに<これはオレには向かない>と分かり、演歌ばかり歌って帰って来たと記憶している(令和4年5月21日、ひこばえ「四月尽」)。今回はアリスの「遠くで汽笛を聞きながら...
一病を得て白髪の青き踏む第2部は8時からである。少しの休憩を挟んでスタートした。滝さん「さぁ、いよいよ因幡晃さんの登場です。大きな拍手をもってお迎えください!」またまた私の前を通っての入場である。コウさんがエロ本を見て大笑いしていたという厨房の奥からの出てきての登場である。少しヨタヨタしている。滝さんの隣の場所に腰掛けた。滝さん「因幡さんは病気をされました。それを乗り越えて今日、駆け付けてくださいま...
逃水を追ひて齢を重ねけりコンサートが始まった。第1部は滝ともはるさんである(写真)。後ろにギターの丸山ももたろうさん、ベースの牧田和男さんを従えている。滝さん「今日は随分と若い女性が多い(笑)。いつもは男性客が8割で、残りは嫌々ながら男性に連れて来られた女性客なのですが、今日は逆になっている。因幡さんの根強いファンが如何に多いことか。羨ましい限りです(笑)」軽妙な語り口で進行していく。歌も上手い。ギ...