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  • 『ローマ人の物語 (3)・(4)・(5) ハンニバル戦記』/塩野七生

    文庫版3〜5巻では、「ハンニバル戦記」というタイトル通り、ローマに攻め込んだカルタゴの天才、ハンニバルと、それに立ち向かっていったローマの武将たちとの戦いの数々が描かれている。1,2巻で扱われていたような法制度や国家の成り立ちの話は少なく、戦記物に近い内容になっているのだ。 期間としては、ポエニ戦役の開幕からローマがついにカルタゴを滅亡させ、地中海を「われらが海(マーレ・ノストゥルム)」とするまでの130年間を扱っているのだけれど、塩野の記述の大半は16年間続いた第2次ポエニ戦役を描くことにあてられている。「ハンニバル戦争」と呼ばれるこの戦争こそが、ローマを一気に力強く鍛え上げ、地中海の覇者に…

  • 『ローマ人の物語 (1)・(2) ローマは一日にして成らず』/塩野七生

    塩野七生による長大な歴史エッセイの第1巻(文庫では1,2巻)。紀元前753年とされるローマ建国神話から王政→共和制への移行、平民階級の台頭と貴族対平民の抗争、リキニウス法の制定による平民の包括、エピロスの王ピュロスとの戦いを経てローマが前270年頃にイタリア半島を統一するまで、という500年あまりが取り上げられている。また、当時のローマが参考にした法治都市国家の先進国ということで、前5世紀までのギリシア世界についても多くのページが割かれている。 もちろん史実をベースに書かれているのだけれど、「ローマ人の物語」というだけあって、全体的に塩野史観とでも言うか、塩野の意見をベースにしているところがと…

  • 『ホーキング、未来を語る』/スティーヴン・ホーキング

    本書の冒頭で、「前作『宇宙を語る』より、もっとわかりやすい本を書けると気づき、本書を執筆しました」とホーキングは述べているけれど、相対論と量子論について簡潔な説明をしている前半の2章はともかく、後半に進むにつれて扱われるトピックの難易度はぐんぐんと上がっていき、宇宙ひもや時間旅行、ブレーンの話となると、もうまったくついていけない状態に…。後半は文字通り「目を通しただけ」という感じの読書になってしまい、自分に前提知識がまるで足りていないことがよくわかったのだった。図やイラストがたくさん掲載されてはいるものの、まったく馴染みのない概念を図示されたところでぜんぜんぴんとくることがないし、なにより全体的に抽象的な議論が多い。俺にとってはじゅうぶん過ぎるくらいに難しい一冊だった。

  • 『博士と彼女のセオリー』

    Amazon Primeにて。スティーヴン・ホーキングの元妻、ジェーンによる原作をもとにした映画。ケンブリッジ大学大学院で理論物理学を先行していたスティーヴン(エディ・レッドメイン)は、中世詩を学ぶジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い、ふたりはすぐに恋に落ちる。だが、まもなくスティーヴンはALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症、余命2年の身体だと宣告されてしまう。ふたりは、自らの成すべきことを成すべく、懸命に生活を続けていくのだったが…!

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