いつからか自分が何をしたいのか分からなくなった。金メダルを貰えば貰うほど、周囲に褒められて期待されればされるほど、自分の体は重く不自由になっていく。かつて軽や…
ボーイズラブ(BL)、ガールズラブ(百合)を書いてるブログサイトです。
郷土愛と萌えがエネルギーの管理人によるBLGLだけの腐向けサイトです。 お題配布も行っておりますので、ご自由にご利用ください。
いつからか自分が何をしたいのか分からなくなった。金メダルを貰えば貰うほど、周囲に褒められて期待されればされるほど、自分の体は重く不自由になっていく。かつて軽や…
*実在の災害や戦争をモチーフにしたお話です。明確にどれとは書いていませんがそういうのが苦手な人は読まない方が良いです。****あの日死にぞこなった僕は自分の命…
『乗るはずの飛行機が欠便になっちゃいました』電話越しの充希君がそれはそれは落ち込んだ声色でそんな事を言うので「まあそうだよねえ」とつぶやく。窓の向こうは止む気…
正月と言えど休めない職業の人と言うのが世間には一定数居るが、私の愛する人もそれに該当する。元日だってのに朝から出勤していき夜まで帰ってこないせいで私は昨日から…
サイト管理人です。旧年は大変お世話になりました、今年も当サイトを応援のほどよろしくお願いします。Twitterの方でちょろっと触れたのですが今年は喪中のためお…
東京には空が無いという、と言ったのはどこの誰だっただろう。けれど俺にとって東京には本当の冬が無い。あの視界全てが真っ白い雪に覆われ、つま先や指先が痛いほどかじ…
「どうすっかなあ」豊さんがポツリと手紙を見ながらそう呟くので「どうしました?」と聞いてみる。「ああ、いやなあ、うちの従兄弟の結婚式の招待状が来たんだよ」「おめ…
青森も朝晩の雪かきが必須の季節を迎え、光希くんがご近所さんからあっちこっちの雪かきを頼まれるようになった。「……つかれた」ソファにへたり込んだ光希くんは朝から…
なんだかぼさっとしてたら北国の長い冬が始まろうとしている。「ぅわ、もう雪が降ってる」「もう11月だしね」空から白い粒がちらちらと降ってくるそれは、まぎれもなく…
注意書き:このお話の主人公は倫理観希薄な行動をしていますが良い子はマネしないでください理想のツンデレと付き合いたい男の話の続きです。攻め→森近、受け→鹿角、攻…
ツンデレ暴力系ヒロインが好きだ。大好きだ。平成のラノベやギャルゲに趣味嗜好を育てられたせいでツンデレと付き合いたいと切望し続け、そこそこモテたのをいいことに理…
光希くんが変なことをやり出すのは今に始まったことじゃない。彼が大学にいたときは夜のマンネリ防止とか言って変な友人に吹き込まれたのを色々試したり、俺自身が忘れて…
*ボートレースの知識が身内の話程度の人間が雰囲気で書いてます。ご了承ください。「師匠、俺の恋人になってください」桐生競艇場のこの日最後のレースでありSG優勝決…
北国の夏の夕暮れは東京に比べると程よく涼しくて好きだ。ちょっと庭の雑草をむしり終え、袋にまとめていると豊さんが紙袋を手に車から降りてきた。「ただいまー」「あ、…
「ハネトやるの?」「はい、知り合いに誘われまして」大きな紙袋いっぱいにハネトの衣装や小道具を持ち帰ってきた充希君は、未知の体験へのワクワクをほんのり滲ませなが…
俺の家は天然氷の専門店で、夏限定で天然氷と地元の果物で作ったかき氷を出している。(……めんどいなぁ)冷凍庫から取り出した氷をほんの少し溶かしてかき氷にちょうど…
田舎と大家族に憧れていた親のせいで、うちは兄弟姉妹が12人いた。男7人・女5人の大家族で東京から北海道の農村地帯に移住した実家にはちょこちょこテレビ局の人が来…
「きょうは地元の友達と飲んで帰るから」久しぶりに取り出したスパイクの大きさを確認しながら、朝食の片づけを終えた充希君にそう告げる。足にはめてみれば問題なくすっ…
好きな女性がいる、という事実は長く私に圧しかかる荷物だった。一挙手一投足が注目されて世間に広く知らしめられる立場に好きで生まれたわけじゃない、けれど国じゅうか…
ちょうど桜が満開だと聞いたので、散歩がてら弘前城に行くことになった。「平日なのにすごい混んでますね?」「タイミング的にしょうがないよ、土日はもっとすごいよ」俺…
田舎に帰ってきて5年、今の俺の楽しみは夜更けに飲む一本の缶チューハイだった。東京では見られなかった星の瞬きを肴にちびりと酒をやりながら、楽しかった都会暮らしを…
久しぶりに秋恵ちゃんが弘前に来る、という連絡が来たのはちょうど桜が満開の時期だった。豊さんが実家の手伝いで不在のタイミングもあり、2人で飲みに行こうなんて話を…
「話があります」テレビ電話越しに「うん」と答える秋恵と、「どうしました?」という顔の充希君の顔を見つめながら俺は静かにある懸念を口にした。「俺が死んだあと、2…
*ふんわり平安風BL、Twitterの企画に参加したくて書いた。*史実考証なしなので雰囲気で読み流してくださいきょうもお嬢様から手紙を預かった、相手はいつもと…
「なんで俺はお前とこんなとこにいるんだろうな」ホットコーヒーを飲みながらジェフがそう呟く。「お前が行きたいって言ったんだろ」もう俺を愛していないジェフのために…
生まれ故郷を離れて5年、彼と暮らし始めてもう3年になる。そんなことをカレンダーを見て気づくと同時にぼんやりと目を向けたのは国際結婚の手順をまとめたパンフレット…
久しぶりに東京に来ると、雪も雲もない街並みが新鮮に感じられる。愛する人について東京から青森に移住してそれなりに経ったせいか、東京生まれのくせに東京の冬を忘れつ…
酒は飲んでも飲まれるなとよく言うけれど祭りは飲まれてもいいものなんだろうか。筋肉痛と二日酔いで目覚めた午前6時、俺の横には散らかった祭り衣装の上で眠る裸の男の…
今思い出せばあれが一目惚れだったんだと分かる。高校ラグビー全国大会予選、花園の第一グラウンドで出会ったあの人の飛ぶような走りは俺の行く先を決定づけてしまった。…
皆様、あけましておめでとうございます!おととし辺りから更新頻度の落ちた当サイトですがいちおうやる気がないわけではないので気長に応援いただければ幸いです。なんな…
オタクにやさしいギャルが最近流行っているが、あれはファンタジーだという人がいる。ただ今私の目の前にいるギャルは違う。「ぶちょー!見てみて!この冬の新作ホワイト…
年下の可愛い恋人と喧嘩をした。理由は俺がちょっと充希君の仕事に口を挟みすぎただけ。「……専門職だもんなあ」充希君はスポーツ(特にラグビー)のデータ分析を専門家…
「それを恋と呼ぶんだろうが」焼酎お湯割りを傾けた飲み仲間が認めたくない事実を突き刺してきた。「いやいやいや、相手男だぞ?俺ノンケなのはお前も知ってるだろうよ」…
俺たちが付き合っていると言うと「意外」とよく言われる。小柄で少し神経質なスクラムハーフの俺と大柄でおっとりしたプロップのあいつの組み合わせだと、意外に見えるの…
本州最北の城下町も帰省シーズンを迎え、いつもよりも賑やかなスーパーで買い物を終えると秋恵がを連れて来ていた。「久しぶり、会うのは去年のお盆以来?」「父さんは佐…
*特にタイトルを決めてない短編です世の中には何もしなくても選ばれる人と選ばれない人がいて、選ばれない人間はそれ相応の努力をして選ばれる人間にならないといけない…
「これがねぶたなんですねえ」金曜日の夜の弘前の街を祭り人のにぎわいでうめている。扇形の武者絵から灯される光が街を灯し、太鼓の勇壮な響きが夜を井戸ロっている。「…
「今週末あんた暇でしょ?」と母がさも当然のように言うので「なんで」と言い返す。確かに今週末予定はないが当然のように言われるとそれはそれで癪に障るのが心情と言う…
昔の職場の先輩がつくばに引っ越すらしいので、挨拶に行くことにした。待ち合わせ場所はつくば駅前、うちからなら車で小一時間と言ったところだろう。「ひさしぶりです」…
*こちらの作品とつながってるかもしれない雰囲気のお話です『なんか違うなあ』と思いながらも『まあそんなものなのかな』と思いながら生きてきた。北東北の小さい町で流…
俺の好きな人の朝は早い。ハンドボール部の朝練のためにボールを毎朝磨いてくれているからだった。「おはようございます!」「今日も早いね」手渡されたボールはよく磨か…
このお話はケーキバースもののBLです。エログロ要素はありませんが、設定上人肉食等への言及があります。事前にどういうものかを知っている状態で読むのがお勧めです。…
「にしてもいきなり車貸して、なんて言うから何があったのかと思ったよ」恵濃の車の後部座席に持たれるように座り込んだ私は「ごめん」としか言いようがなかった。今朝仕…
冷やし中華のノリでこんにちわ、もしくはこんばんわ。と言う訳でみすきー始めたよというお知らせです、ほぼほぼ更新告知しかしていませんが興味のある人は覗いてください…
夜更けの街にもうもうと煙をたてて製鉄所は呼吸をしている煌めく灯りが暗い街を照らしけもの如き愚直さで街を照らす
近所の梅の木が満開になると、母はよく父の話をする。「今年もよく咲いたのに見れないねえ」「向こうから見てるでしょ」父が死んだのは3年前、夫婦で交通事故に遭っての…
おひさしぶりです、管理人です。以前から更新ができずにいた「あくがれのさすらう」ですが、もうこれ完結させるの無理だな……と悟ったので未完のまま終了させることにし…
平々凡々陰キャ高校生の俺に婚約話が持ち上がった。別に特別いいとこのお坊ちゃんとか、特殊な家系とかではな…いや、じいちゃんが突然外国の王子と再婚して家を出ていっ…
いつもサイトの更新告知に使っているツイッターアカウント(@SPBJdHliaztGpT0)が凍結されました。別アカは無事です。凍結解除申請は済ませてますがいつ…
久しぶりに指首家に遊びに行くと恵濃がしわしわになっていた。「何でそんなシワシワなの」「先週、仕事で仙台行ってたんだよ」この間立ち食い蕎麦屋に行った帰りに来週仙…
久しぶりに指首家に遊びに行くと恵濃がしわしわになっていた。「何でそんなシワシワなの」「先週、仕事で仙台行ってたんだよ」この間立ち食い蕎麦屋に行った帰りに来週仙…
「えっ、小山駅のきそばって復活してたの?」きっかけはそんな話からだった。かつて小山駅に複数あった立ち食い蕎麦屋は、私が戻ってきた頃には全部閉店していてさみしい…
君と僕は最初は同じ傷を持つ力なき少年であった強さという力を求めて同じジムに通っていたそうして僕は力を得た、だけれど君はついぞ力を得られらなかった君に全部託すよ…
正月と言えば世間ではゆっくりするものだろうが、介護する人がいるとなかなか上手くいかない。祖父母を預けている施設が正月休みに入ったので私と母がフル稼働で祖父母の…
東京はいつどんな時でも常に道端に人が歩いているが、この街ではイベントがないと道端に人はいない。今日はそんなイベントの日だった。「きものデイってこんな人来るんだ…
対談は会社の一室でゆるくで行う事になった。柔らかなソファーに腰を下ろし、リラックス効果のあるお茶をちびちび飲み、出来るだけ緊張しないようにという最大限の配慮に…
苦手な飛行機を降りて羽田空港まで迎えに来てくれたのを見つけた時、心底ほっとした。「お疲れ様です」「あ、はい」都会に出ないといけないときにはいつもつけているノイ…
物語に没頭しているときだけはいつも俺は自由だった。俺の日々に降りかかる艱難辛苦から自由で居られるほんの短い幸福が物語の中にあった。「浩志、はよ降りて来い言うて…
久し振りにゴリゴリのBLです。*登場人物玉置浩志/白引真多(たまき・ひろし/しろひき・しんた)50代に差し掛かりつつある落ち目のラノベ作家。黒髪猫背三白眼のメ…
きょうは珍しく一人の時間が取れることになった。母親は友人と食事・祖父母は施設へ泊りで仕事も無しという大変身軽な日であるのだが、したいことが特に思いつかないとい…
もうやだ家出たい。祖父が無賃乗車で捕まったのが事実だったと分かった時、全ての心情がその一言に集約された。今朝から突然行方不明になった祖父を探し回ってあっちこっ…
この頃、知り合いの結婚式に呼ばれることが増えた。「こんな形でご祝儀貧乏をギリギリ回避させて貰えるとは……」「いや、私としても安く上げられそうで助かるよ」今月3…
老人ホームに行く車を待っていた祖母が「海に行きたいねえ」とつぶやく。「久しぶりに嘉苗ちゃんも帰ってきてくれたのにどこにも連れて行けなくてごめんねえ」痴呆により…
夜明け前の湯の町のなんと淋しいことよ街は街灯に染められ 黒と青の間の中にある空があの山の淵に佇んでいるまだ日も開け切らぬ街を走る車はどこへ行くと言うのだろうこ…
ようやくペーパー免許講習が終わった。三日間に及ぶペーパー講習にはずいぶんと疲弊させられたが、せっかくなのでどこか人を乗せて運転していきたいという気持ちにさせら…
祖父母をいつものように施設の車に乗せた後、母が突然口を開いた。「買い出しに行くから手伝いなさい」「どこ行くの?」「小山遊園地のとこ」「ハーベストね、いい加減そ…
実家にいるのがしんどい、と思うようになったのはいつぐらいからだっただろう。大学を出た頃にはもう実家がしんどくなっていた気がする。到底帰りたいとは思えない実家に…
*不定期更新の短編集です。*百合かもしれないし百合じゃないかもしれない*テーマ的に実在の地名や場所が頻出しますが関係はありません。登場人物・荒川嘉苗(あらかわ…
遠くから12時の時報が聞こえて、もうそんな時間なのかと気付く。コロナが流行り出してからうちの会社も出勤日数を減らすことになり、営業職である私も週2出勤になった…
*オメガバースもの、β×βです今の彼氏と付き合って5年、普通のカップルならもう結婚してるよなあなどと思う今日この頃。久しぶりに届いた弟からの『つがいが出来た』…
ある日、親父が連れてきたのはひとりの和装青年だった。「永見誠人君を今度からうちに下宿させることにした」「下宿ゥ?もっと早いうちに言えよ」「永見君が下宿先を探し…
家に帰ると、食卓の上に一枝の花桃とちらし寿司が並んでいた。「春だねえ」「今日お雛様だなあって思って」「……おひなさま?」私が思わずその顔とカレンダーを見返すの…
少し前、生まれて初めて俺に彼氏が出来た。人並みに恋愛経験は積んでいたつもりなのに相手が同性になった途端に何も分からなくなって、恋の難しさを感じている。いや、相…
「そういえば結婚式の引き出物ってなんでバームクーヘンが多いんだろうね」友達の結婚式で貰ったバームクーヘンを切り分けながらそんなことをつぶやく俺に「知らん」と智…
「なんで佐藤くんは父さんに告白しようと思ったの?」冬湖ちゃんがふと思い立ったようにそんなことを尋ねてきた。電車の待ち時間で聞くにしてはヘビーだなあ、なんて言い…
ちょっと遅くなりましたが新しいお話のお知らせです。この度アルファポリスのアカウントを作って新しいお話を書き始めました。別サイトにした理由としては「今まで書いて…
元日の高崎駅前に午後5時半、それが実祖父との待ち合わせであった。予約した席数の関係で同行できない井澄とは食事後に高崎駅で合流することを約束し、両親と兄と私で待…
実家で井澄はそれはそれは熱烈に歓迎され、私はさっさと客間に引っ込んで持ってきていた電子書籍を読みふけった。そうこうしているうちに夜にり「年越しそば出来たよー」…
コンビニのトイレに座り込んで深い深いため息が出た。ぐるぐると考え込んでいると扉越しに「大丈夫?」と井澄が聞いてきた。「正直そんなに大丈夫ではない」「……あのさ…
師走も終わりのある日、実家から連絡が来た。『話があるから正月帰ってこい』命令系の短いメッセージに小さくため息が漏れた。「……めんどくさ」「どうしたの?」台所か…
仕事納めから家に帰ると彼女は不在だった。「……そういや東京戻ってるんだった」今年は仕事の都合で一緒に東京へ戻らず、私は大分で彼女は東京での年越しとなった。高瀬…
智幸さんの切迫した『悪い、今日は帰れない』の一言で俺は2~3日放っておかれる覚悟をした。少し前から智幸さんが親父さんと慕う師匠が倒れて入院したのは知ってるし、…
「そういやクリスマスプレゼントなにがいい?」どうってことないふりをした井澄が私に聞いてくる。もうそんな時期だもんなあ、という事を思い出して「半纏」と答えると「…
特にイベントごとが好きな質でもないけれど、割引のポッキーがたくさん並んでいるのを見てもったいないからと思って買ってしまう自分に性根の安っぽさを感じてしまう。(…
夜中まで撮影が推してしまった日はげんなりする。役者という仕事は好きだけど夜中までずっと起きて自分の出番を待つのはつらいし、寒くなってくると冷えがつらい。「ただ…
9月も終わりを迎えようやく残暑がひと段落したころ。「え、私も宮内庁に?」「多佳子さまの正式なお連れ合いとして来て欲しいと」田宮さんがいたって真面目な顔をしてそ…
『そんなしんどい目に遭いながら一緒にいるの大変じゃない?』義理の姉が電話越しに私にそう聞いた。送ってもらった浅草の老舗和菓子屋のどら焼きをかじりながら「うん、…
仕事の隙間に異動一発目の新企画アイディア群をノート一冊分埋めておくことを目標にしているうちに、移動先への出勤一日目が来た。神村編集長に出迎えられ全員に軽い挨拶…
私は子どものころから体が大きかった。小学校卒業時点で160センチ、大人になった現在は180センチ近くまで伸びた身長。さらに身長よりも急速な増加をした体重のお陰…
仕事終わり、車のエンジンをかける前に携帯を確認すると猪島さんから留守番電話が残っていた。『お話がありますので時間があるときに折り返しお電話ください』以前私たち…
「そういえば、こっち引っ越してから友達とか出来た?」夕ご飯のナポリタンとサラダ(ナポリタンは彼女が作り、サラダは袋入りの奴である)を食べながらふとそんな心配が…
結婚したら露骨に仕事が減った。私ではなく井澄の話である。井澄から結婚しない?と言われた時、井澄の所属事務所から結婚を反対された。元々井澄と私の関係もあまり快く…
サイトをご覧の皆様、お久しぶりです。しばらく体調不良気味のためサイトの更新が滞っており、意欲があるにはあるにはあるのですが何一つかけない状態となっております。…
4月、進級してから得た新しい予定表はどいつもこいつも空白でため息が出た。「♪おりーんぴーっくはやーるけれーど、ソレ延期だ中止だきーえてーいーくー」「……なにそ…
家に帰ると、朝は元気だった彼女がソファーで眠っていた。「愛未さんお疲れ様です」「たかちゃん、遅めのお昼寝ですか」田宮さんによると、今日は調子がいいのもあり私が…
転校して二か月も過ぎると季節は冬から春へと移ろっていくのを肌で感じる。「明理、久しぶりに山行くか?」立派なリュックと猟銃を背負った父さんが私にそう聞いてくるの…
*このお話は犯罪や反社会組織にまつわる要素を多大に含みますが、肯定・奨励する意図は含みませんあー、あー、あー、上手く録音できてるかな。俺のラジオにようこそ、こ…
「海老根くん」移動教室の帰り、廊下でマスク姿の彼に声をかけると彼は返事もなくこちらを向いた。「この間はありがとうね」「チロルを返す余裕もなく先に帰るからですよ…
「夏風邪ですね」大分へ移ってからかかりつけ医として頼むことになった医者は私を見てそういった。「風邪にしちゃしんどいんですけど」「最近質の悪い夏風邪が流行ってる…
*コロナについての描写を含みますが信ぴょう性はゼロなので基本的に信じないでください二度目のワクチンで痛む腕を抑えながら天井を見ていたら、恋人の家に行きたいと思…
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いつからか自分が何をしたいのか分からなくなった。金メダルを貰えば貰うほど、周囲に褒められて期待されればされるほど、自分の体は重く不自由になっていく。かつて軽や…
*実在の災害や戦争をモチーフにしたお話です。明確にどれとは書いていませんがそういうのが苦手な人は読まない方が良いです。****あの日死にぞこなった僕は自分の命…
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好きな女性がいる、という事実は長く私に圧しかかる荷物だった。一挙手一投足が注目されて世間に広く知らしめられる立場に好きで生まれたわけじゃない、けれど国じゅうか…
ちょうど桜が満開だと聞いたので、散歩がてら弘前城に行くことになった。「平日なのにすごい混んでますね?」「タイミング的にしょうがないよ、土日はもっとすごいよ」俺…
久しぶりに秋恵ちゃんが弘前に来る、という連絡が来たのはちょうど桜が満開の時期だった。豊さんが実家の手伝いで不在のタイミングもあり、2人で飲みに行こうなんて話を…
「話があります」テレビ電話越しに「うん」と答える秋恵と、「どうしました?」という顔の充希君の顔を見つめながら俺は静かにある懸念を口にした。「俺が死んだあと、2…
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久しぶりに東京に来ると、雪も雲もない街並みが新鮮に感じられる。愛する人について東京から青森に移住してそれなりに経ったせいか、東京生まれのくせに東京の冬を忘れつ…
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今思い出せばあれが一目惚れだったんだと分かる。高校ラグビー全国大会予選、花園の第一グラウンドで出会ったあの人の飛ぶような走りは俺の行く先を決定づけてしまった。…
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年下の可愛い恋人と喧嘩をした。理由は俺がちょっと充希君の仕事に口を挟みすぎただけ。「……専門職だもんなあ」充希君はスポーツ(特にラグビー)のデータ分析を専門家…
「それを恋と呼ぶんだろうが」焼酎お湯割りを傾けた飲み仲間が認めたくない事実を突き刺してきた。「いやいやいや、相手男だぞ?俺ノンケなのはお前も知ってるだろうよ」…