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  • 「レバ刺しの丸かじり」東海林さだお

    タイトルは「レバ刺しの丸かじり」。 レバ刺し、つまり生の牛レバーですね。 大阪では昔は生ギモと呼ばれていましたが。 さて、そのレバ刺しが食べられなくな…

  • 「トンデモ美少年の世界 あなたを惑わす危険な人々」唐沢俊一

    タイトルの通りテーマは美少年。 あの「JUNE」に連載していたとのこと。 まあそうでしょうね。 ただ美少年に限らず、例えばいちばん最初の章ではホームズ…

  • 「京料理の福袋 料亭「菊乃井」主人が語る料理人の胸の内」村田吉弘

    著者はいまや日本を代表する和食の料理人、京都の料亭「菊乃井」の三代目主人です。 テレビや雑誌でもよくお見掛けします。 この本が単行本として出版されたの…

  • 「つやのよる」井上荒野

    艶という女が死の床についています。 さんざんいろんな男を渡り歩いてきた、男なしではいられない女です。 夫の松生も人妻だった艶と出奔して現在の小さな島に…

  • 「島耕作の優雅な1日」弘兼憲史

    島耕作が作者の弘兼憲史氏と映画を観たあと、食事をするという設定。 いろんな店が紹介されていますが、面白いのは二郎と次郎が紹介されています。 二郎はもち…

  • 11月の一冊

    今月の読書は7冊でした。 「今月の一冊」はその月に読んだ中からいちばんよかったものを選ぶという趣旨。 以前は毎月15冊前後を読んでいまして、その中から選んでいたんですよね。 ところが最近の読書量はその半分以下。 そんな少ない中から選ぶというのも。 で、前回は9月10月を合わせて選びました。 今回もそうさせていただきましょうか。 11月12月に読んだ中から選ばせていただきます。

  • 「江戸の食卓に学ぶ 江戸庶民の“美味しすぎる”知恵」車浮代

    諸外国から注目を浴びている和食。 まずやはりヘルシーということが挙げられるのでしょう。 この伝統的な和食の形態が確立されたのは江戸時代だとからだと考え…

  • 「笑う写真」南伸坊

    真実を写すと書いて写真。 しかしそれは本当なのだろうか。 著者が疑問を投げかけます・・・・。 という表立ったテーマはほとんど無視して笑えるのがこの一冊…

  • 「貧乏サヴァラン」森茉莉 早川暢子 編

    食エッセイということで読み始めましたが、ちょっと違いましたね。 たしかに食についての記述は多々あるのですが、たとえば最初の章など食とはあまり関係のない…

  • 「腹が鳴る鳴る」金子信雄

    芸能界にはときどき料理自慢のかたがいらっしゃいまして、この金子信雄氏もそんなおひとりでした。 料理研究家の肩書もあり、テレビで料理番組も持っておられま…

  • 「やすし・きよしの長い夏」近藤勝重

    漫才コンビ「横山やすし・西川きよし」。 「やす・きよ」として一世を風靡しました。 そんな人気絶頂の1986年、きよしが参院選出馬を表明します。 もし当…

  • 「オー!ファーザー」伊坂幸太郎

    高校生の由紀夫にはなんと父親が4人。 ギャンブル好きの鷹、博学な悟、女好きの葵、中学で体育教師をしている勲。 そんなちょっと変わった家族構成の由紀夫に…

  • 「これがC級グルメのありったけ」小泉武夫

    世の中には美食というものが存在します。 高級な食材を使い、一流の料理人が腕によりをかけて作った料理。 一人前何万円も何十万円もするような料理です。 そ…

  • 9月・10月の一冊

    今月の読書は9冊。 やはり2ケタに届かず。 先月もたったの5冊ということで今月の一冊を選ぶのを中止したわけですが、今回先月分も合わせた中から一冊を選んでみようと思います。 9月 ・「ヨーロッパ美食旅行」野地秩嘉 ・「あやしい求人広告、応募したらこうなった」多田文明 ・「注文の多い美術館 美術探偵・神永美有」門井慶喜 ・「女の肖像」芝木好子 ・「五味六味」辻嘉一 「ヨーロッパ美食旅行」、美食旅…

  • 「まちあわせ」柳美里

    百音は高校1年生。 本命を落ちてすべり止めで入った学校では気を使いながら付き合っていたメンバーにハブられ、家庭では両親が不仲。 母親の愛情は中学受験生…

  • 「アブない人びと」下関マグロ

    世間ではちょっとアブノーマルと思われているような職業や性癖の人たちを取材しておられます。 例えば第1章で紹介されているのはSM界の人たち。 表紙のイラ…

  • 「天下り酒場」原宏一

    ヤスが経営する「やすべえ」は開店8年目の割烹居酒屋。 しかしこのところの不景気で売り上げは激減。 そんな中、常連客からある人物を雇ってほしいと依頼され…

  • 「美膳礼賛 名料亭の旬の味」講談社編

    日本の旬の料理を季節ごとにいろんな有名料亭に調理とてもらうというのがコンセプト。 春は筍(錦水亭)から始まり、桜鯛(胡蝶)、初夏は鮎(平野屋)、夏は鱧…

  • 「しろいろの街の、その骨の体温の」村田沙耶香

    小学4年生の結佳はクラスでは目立たない存在です。 クラスで人気者の陽太とは習字教室で一緒。 学校では話しませんが、習字教室では親しくしています。 自分…

  • 「酒肴日和「そうざい」エッセイ先週」池波正太郎 高岡卓 編

    池波正太郎といえば「剣客商売」や

  • 「月の満ち欠け」佐藤正午

    愛する人のために何度も生まれ変わる。 まるで月の満ち欠けのように・・・・。 第157回直木賞受賞作。 無冠の帝王だった(笑)佐藤正午がようやく直木賞受…

  • 「ブラック・ジャックは遠かった 阪大医学生ふらふら青春期」久坂部羊

    作家で医師でもある著者の青春エッセイ。 大阪の「月刊島民」というフリーペーパーに連載されたものをまとめたものです。 この「月刊島民」というのは京阪電車…

  • 「驟り雨」藤沢周平

    短編10編収録。 嘉吉の本職は研ぎ屋です。 昼間は道具をかついで江戸の町を回っています。 ですが時おり悪い血が騒ぎだし、昼間に目を付けた家に夜に忍び込…

  • 9月の一冊

    今月の読書は5冊でした。 とほほ・・。 ・「ヨーロッパ美食旅行」野地秩嘉 ・「あやしい求人広告、応募したらこうなった」多田文明 ・「注文の多い美術館 美術探偵・神永美有」門井慶喜 ・「女の肖像」芝木好子 ・「五味六味」辻嘉一 たった5冊の中から今月の一冊を選ぶというのも・・。 今月は中止ということで。(笑)

  • 「五味六味」辻嘉一

    著者は懐石料理の店「辻留」の二代目主人。 懐石料理といいましても現在のほとんどの懐石料理店とは違いまして、茶懐石の店なんですね。 なので本書でも乱立す…

  • 「女の肖像」芝木好子

    絵の仲間だった安見を捨て、子連れの中年画家の川津と結婚した牧子。 しかし川津はフランスに行ったまま帰ってこず、君はまだ若いのだから自由になってほしいな…

  • 「注文の多い美術館 美術探偵・神永美有」門井慶喜

    美術品の真贋を味覚で見分けるという特殊な才能を持つ神永美有。 その作品が偽物なら苦みを、本物なら甘味を感じるというのです。 シリーズ第3弾の今回もいろ…

  • 「あやしい求人広告、応募したらこうなった」多田文明

    世の中いろんな仕事がありまして、自分が関わっている業界のことは知っていても、他業種については実情を知らないということがほとんどですよね。 いろんな職種…

  • 「ヨーロッパ美食旅行」野地秩嘉

    10年ほどのあいだ年に3回はヨーロッパに出かけ、書きためたという食エッセイ。 ローマやパリ、ロンドン、ミラノ。 モスクワ、ベルリン、シチリア・・・・。…

  • 「8月の一冊」

    今月の読書は9冊でした。 ・「パリからのおいしい話」戸塚真弓 ・「マイ・フェア・プレジデント」小日向江麻 ・「ファデッシュ考現学2」田中康夫 ・「移動動物園」佐藤泰志 ・「ちびちび ごくごく お酒のはなし」伊藤まさこ ・「蓮の数式」遠田潤子 ・「不肖・宮嶋&忍者大倉 一撮入魂」宮嶋茂樹 大倉乾吾 ・「浄土」町田康 ・「仏果を得ず」三浦しをん 「パリからのおいしい話」、パリでのおいしい生活が生き生…

  • 「仏果を得ず」三浦しをん

    高校の修学旅行で大阪を訪れ、嫌々見せられた文楽に衝撃を受けた健。 卒業後研修所に入り、2年後人間国宝の師匠に弟子入りして今年で10年。 ひたすら修行に…

  • 「浄土」町田康

    短編7編収録。 なんとも奇天烈な話ばかりですね。 さすがの町田節といいますか。 突き抜けてます。 これらの内容を説明するのは難しい。 「ギャオスの話」…

  • 「不肖・宮嶋&忍者大倉 一撮入魂」宮嶋茂樹 大倉乾吾

    週刊文春で大活躍のカメラマンが明かすスクープの裏話。 拘置所の麻原彰晃、御巣鷹山の日航機墜落現場、伊豆大島噴火・・などなど。 大きな事件があればどこで…

  • 「蓮の数式」遠田潤子

    不妊治療を初めて10年になる千穂は35歳。 プライドの高い義母と彼女の言いなりな夫に嫌味を言われながら耐え続けてきました。 ある日夫がある男を車で撥ね…

  • 「ちびちび ごくごく お酒のはなし」伊藤まさこ

    著者はテーブルまわりのスタイリスト。 もともとはファッションデザインをやっておられたようですが。 そんな著者が書く食エッセイ。 タイトルからわかるよう…

  • 「移動動物園」佐藤泰志

    デビュー作(表題作)を含む3編を収録。 バスに動物たちを乗せ、幼稚園を慰問する「移動動物園」。 動物といってもメインは山羊。 あとは兎や栗鼠、インコな…

  • 「ファデッシュ考現学2」田中康夫

    ファディッシュ(faddish)というのはファッド(fad)の形容詞とのこと。 ではファッドというのはなんなのか。 著者曰く「物好き、気まぐれ、といった意味合い…

  • 「マイ・フェア・プレジデント」小日向江麻<br />

    25歳の真帆は昼間は派遣事務、夜は派遣のホステスとして働いています。 父親は離婚して家を出、連絡もありません。 母親は交通事故のため働けない体になって…

  • 「バりからのおいしい話」戸塚真弓

    パリ在住の著者が語る食エッセイ。 さすがに生活に根ざした内容だという気がしますね。 フランス料理について、日本人が外から眺めているというのではなく、し…

  • 7月の一冊

    今月の読書は6冊。 ・「竹島御免状」荒山徹 ・「坂道を越えた国」高橋三千綱 ・「文人暴食」嵐山光三郎 ・「ショッキングピンク」大道珠貴 ・「けっこう凄い人」泉麻人 ・「ありふれた祈り」ウィリアム・ケント・クルーガー 「竹島御免状」、相変わらずの朝鮮と柳生。 今回はまた突っ走ってましたね。(笑) 「坂道を越えた国」、3年前に逝去された高橋三千綱氏の初期の青春小説。 初期の氏の作品てほんと瑞々し…

  • 「ありふれた祈り」ウィリアム・ケント・クルーガー

    1961年、アメリカの田舎町。 フランクは牧師の父、音楽家の母、ピアニストの姉、2歳下の弟と平和に過ごしていました。 しかし友人が汽車にはねられ死亡し…

  • 「けっこう凄い人」泉麻人

    その当時の旬だった人を取り上げ、解説したコラム。 総勢21人ですが、なんだかんだ言いつつほとんどの人が現在も残っておられるような。 だからこそ“凄い人…

  • 「ショッキングピンク」大道珠貴

    短編集です。 裏表紙には官能小説集と書かれています。 たしかに性的な内容ではありますが、エロ小説というわけではありません。 いわゆる“おかず”になるよ…

  • 「文人暴食」嵐山光三郎

    「文人悪食」に次ぐ文人シリーズ第2弾。 登場する文人は小泉八雲、佐藤春夫、獅子文六、南方熊楠、向田邦子、寺山修司などなど37人。 さすがに歴史に名を残…

  • 「坂道を越えた国」高橋三千綱

    時代は1967年。 ベトナム戦争があり、ヒッピーが登場したサンフランシスコ。 そんな中留学した幸介は、日本より30年も進んだアメリカの豊かな文化に戸惑…

  • 「竹島御免状」荒山徹

    隠密として鳥取藩に送り込まれた裏柳生の英之進。 重大な情報を掴み、柳生の庄に戻る寸前で殺されます。 それらの刺客とすれ違った陰陽師の柳生友信。 朝鮮の…

  • 6月の一冊

    今月の読書は7冊でした。 とほほ。 ・「日本全国 奇天烈グルメ」話題の達人倶楽部[編] ・「和菓子のアン」坂木司 ・「鹿島綺譚」円地文子 ・「噂」荻原浩 ・「ニッポン発情狂時代 性の王国」佐野眞一 ・「おいしいもののまわり」土井善晴 ・「東京すみっこごはん 楓の味噌汁」成田名璃子 「日本全国 奇天烈グルメ」、その土地ならではの食を紹介。 全国が均一化されている昨今、こういうのが残ってほしいですね…

  • 「東京すみっこごはん 楓の味噌汁」成田名璃子

    連作3編収録。 SNSでも売れっ子の読者モデルをしている瑠衣。 セレブな生活を装っていますが、実際は必死で現在の生活を維持している契約社員です。 SN…

  • 「おいしいもののまわり」土井善晴

    料理研究家、土井善晴が料理について語った本です。 「おかずのクッキング」に2007年~2012年に連載された文章を本にしたもの。 エッセイというほど軽…

  • 「ニッポン発情狂時代 性の王国」佐野眞一

    “性”をテーマにしたルポタージュです。 日本の性文化や性風俗はどのような道をたどってきたのか。 まず最初に取り上げられているのはコンドームの歴史。 い…

  • 「噂」荻原浩

    新商品の香水を売り出すため、広告代理店が企画したのが女子高生を使った口コミによる都市伝説。 レインマンというのが出没して女性の足首を切り落とすというも…

  • 「鹿島綺譚」円地文子

    英子は大学院生。 男性関係についてはけっこう奔放で、大学講師の吉崎、研究員の勝目と三角関係にあります。 吉崎と勝目は近親姦についての研究をしており、英…

  • 「和菓子のアン」坂木司

    高校卒業後、友人たちが大学進学やスキルを身に付けるために専門学校に進む中、なんの目的もない杏子は就職もしそびれ、結局はデパ地下の和菓子屋でアルバイトす…

  • 「日本全国 奇天烈グルメ」話題の達人倶楽部[編]

    日本全国のちょっと変わった料理を紹介した一冊。 といってもゲテモノではありません。 いや、馴染みのない人からすればそうなのかもしれませんが。 昔からそ…

  • 5月の一冊

    今月の読書は8冊でした。 ・「味の三人勝負」山本益博 ・「公園で逢いましょう」三羽省吾 ・「偽りの森」花房観音 ・「辰巳屋疑獄」松井今朝子 ・「色いろ花骨牌」黒鉄ヒロシ ・「世界はゴ冗談」筒井康隆 ・「今西玲子のぐるっと大阪食べある記」今西玲子 ・「グランドシャトー」高殿円 「味の三人勝負」、それぞれのジャンルそれぞれのテーマで著者が3人のシェフにインタビュー。 大御所ぞろいです。 「公園で…

  • 「グランドシャトー」高殿円

    1960年。 どっぷり昭和です。 昭和35年。 主人公ルーの家は貧しく、高校を辞めて働きに出ます。 母の再婚相手、といっても籍は入れておらず、なんとそ…

  • 「今西玲子のぐるっと大阪食べある記」今西玲子

    タイトルからわかりますように飲食店紹介のガイドブックです。 著者はラジオ大阪のアナウンサー。 発行が昭和61年。 西暦でいうと1986年ですね。 いま…

  • 「世界はゴ冗談」筒井康隆

    短編集です。 さすがの筒井康隆だとは思いますが、ちょっと私には難しかったですね。 最初の「ペニスに命中」はタイトルがすごい。 でもいったいなにがペニス…

  • 「色いろ花骨牌」黒鉄ヒロシ

    時代的にはもう今から50年ほども前になるのでしょうか。 赤坂に「乃なみ」という旅館があり、夜な夜なその“サロン”に集まるのは高名な作家、俳優、芸術家た…

  • 「辰巳屋疑獄」松井今朝子

    大坂の豪商炭問屋の『辰巳屋』。 今でいう大企業ですね。 ここに跡継ぎ問題が持ち上がります。 当然それは『辰巳屋』内部の問題だけでなく、他の商家や公家、…

  • 「偽りの森」花房観音

    京都下鴨の老舗料亭「賀茂の家」の四人姉妹。 といっても料亭はすでに手放され、糺の森のかたわらにある大きな屋敷だけが残されています。 そこで暮らす四姉妹…

  • 「公園で逢いましょう」三羽省吾

    市営マンションから見下ろしたところにある「ひょうたん公園」。 さまざまな子連れのママが集います。 もちろん彼女たちにはそれぞれの現在や過去があるわけで…

  • 「味の三人勝負」山本益博

    料理評論家の山本益博氏が各ジャンルの3人のシェフといろんなテーマで対談しておられます。 フランス料理ではすずきの旬というテーマで関西の3人のシェフと。 …

  • 4月の一冊

    今月の読書は7冊。 う~ん・・・・。 ・「いまグルメする楽しみ」佐原秋生 ・「陽は陰翳してぞゆく」西村寿行 ・「書店はタイムマシーン 桜庭一樹読書日記」桜庭一樹 ・「C級フルーツパフェ」吉川トリコ ・「共喰い」田中慎弥 ・「ホイッスル」藤岡陽子 ・「シーザーの晩餐 西洋古代飲食奇譚」塚田孝雄 「いまグルメする楽しみ」、30年以上前の本です。 しかしガイドブックというわけではありませんから、読…

  • 「シーザーの晩餐 西洋古代飲食奇譚」塚田孝雄

    古代ギリシア・ローマの人たちはどのような料理を食べていたのか。 古典の資料に基づいて紹介しておられます。 いやしかし、現代の日本は飽食の時代といわれて…

  • 「ホイッスル」藤岡陽子

    長年連れ添った夫に突如去られた66歳になろうとする聡子。 夫はなんの説明もなく家を出ていき、家まで売ってしまっていたとか。 どうやら夫は残りの人生や財…

  • 「共喰い」田中慎弥

    17歳の遠馬は父親と琴子さんという女性と暮らしています。 琴子さんは父親の愛人で、実の母親は近所で魚屋をしています。 父親はセックスのとき女を殴るとい…

  • 「C級フルーツパフェ」吉川トリコ

    8編の恋愛短編集です。 表題作はありません。 8つのいろんなC級の物語の盛り合わせというような意味なのでしょうか。 この中で私がよかったなと思ったのは…

  • 「書店はタイムマシーン 桜庭一樹読書日記」桜庭一樹

    「桜庭一樹読書日記」第二弾。 書かれたのは

  • 「陽は陰翳してぞゆく」西村寿行

    脳外科の分野では権威である細江四郎。 子供の頃からの親友である弁護士の清河宣之に「おまえを殺す」と宣告されます。 二人が愛していた朝倉和子という女性が…

  • 「いまグルメする楽しみ」佐原秋生

    レストランで食事するための入門書と言えましょうか。 ここでいうレストランとはもちろんフランス料理店です。 まず予約しましょう、ちゃんとした服装で行きま…

  • 3月の一冊

    今月の読書は11冊。 久しぶりの2ケタでした。 以前は当たり前のように2ケタ読んでいたのになぁ。 ・「普通の家族がいちばん怖い 崩壊するお正月、暴走するクリスマス」岩村暢子 ・「アカガミ」窪美澄 ・「江戸歌舞伎役者の〈食乱〉日記」赤坂治績 ・「有頂天家族」森見登美彦 ・「危険な二人」見城徹 松浦勝人 ・「三千円の使いかた」原田ひ香 ・「世紀末大東京遊覧」B級グルメクラブ編 ・「蓮花の契り 出世花…

  • 「パンとワインとおしゃべりと」玉村豊男

    パンをテーマにしたエッセイ集。 もともとはタカキベーカリー発行の「アンデルセン・タイムス」という情報誌に連載されたものだそうです。 パンに限らず各国の…

  • 「スイーツ王子とわたしのヒミツ」篠原怜

    失恋がきっかけで明日から本社宣伝部→支社に転勤した麻里。 その前日、デパ地下で人気の残りのスイーツをイケメンと取り合いになります。 やり合いながらもな…

  • 「おっさん問答① おっさん傍聴にいく!」北尾トロ 下関マグロ

    裁判の傍聴ってあまり一般的ではないですよね。 少なくとも私の周りに傍聴にいったことがあるという人はいません。 普段傍聴している人というのはマニアか関係…

  • 「蓮花の契り 出世花」高田郁

    弔いを専門とする墓寺の青泉寺。 そこでお縁は“三昧聖”として湯灌場で亡骸を清めています。 いつのまにやらお縁の手で清められた亡骸は必ず極楽浄土へ行くと…

  • 「世紀末大東京遊覧」B級グルメクラブ編

    食を中心に東京を紹介した一冊。 まずは人形町。 風情のある街並み、店が紹介されています。 そして谷中。 昔ながらの店がいい。 一周回って古いが新しくな…

  • 「三千円の使いかた」原田ひ香

    中学生のとき「人は三千円の使い方で人生が決まる」と祖母に言われた美帆。 就職し、ひとり暮らしを始めて半年、ふとその言葉を思い出しました。 会社の先輩が…

  • 「危険な二人」見城徹 松浦勝人

    出版界と音楽界のトップの対談。 なるほど業界でトップを走り続ける人はこのように考え、行動しておられるのかと。 まあこの本では軽妙なやりとりなので経営の…

  • 「有頂天家族」森見登美彦

    京都を舞台にした狸たちの物語。 なんて書くと動物小説のように思われるかもしれませんが。 いやいや、なんとも説明のしようがありませんね。(笑) 人間に化…

  • 「江戸歌舞伎役者の〈食乱〉日記」赤坂治績

    幕末から明治初期に活躍した歌舞伎俳優、三代目中村仲蔵。 「手前味噌」という自伝を残したそうですが、食べ物についての記述がとても多いとのこと。 相当な食…

  • 「アカガミ」窪美澄

    若者たちは男女ともにますます異性に対しての興味を失い、自殺者も急増。 このままでは国が滅んでしまうのではという殺伐とした時代。 そんな中でイツキがバー…

  • 「普通の家族がいちばん怖い 崩壊するお正月、暴走するクリスマス」岩村暢子

    現在の主婦の驚くべき実態。 などと書くと大げさですかね。 いや、それが大げさではないんです。 まったくもって常識を逸している主婦たち。 いったいなんな…

  • 2月の一冊

    今月の読書は6冊。 とほほです。 そんな少ない中から今月の一冊を。 ・「虹をつかむ男」ジェイムズ・サーバー ・「シャトウ ルージュ」渡辺淳一 ・「日本ルイ十六世伝」早坂暁 ・「仁義なき宅配 ヤマトvs佐川vs日本郵便vsアマゾン」横田増生 ・「桜の首飾り」千早茜 ・「火床より出でて」山上たつひこ 「虹をつかむ男」、正直よくわかりませんでしたね。 退屈を我慢しながら読了しました。 「シャトウ ルージュ…

  • 「火床より出でて」山上たつひこ

    金沢に住む探偵、成瀬の元に持ち込まれた二つの依頼。 ひとつは23年前に起きた児童誘拐殺人事件の被害者の弟。 犯人はすでに逮捕されて死亡しているのですが…

  • 「桜の首飾り」千早茜

    桜をモチーフにした短編集。 表題作はありません。 最初の「春の狐憑き」は若い女性と初老男性の話。 恋愛っぽい内容ですが、男性は管を持っておりその管の中…

  • 「仁義なき宅配 ヤマトvs佐川vs日本郵便vsアマゾン」横田増生

    宅配業界にアルバイトとして潜入し、現場の実態をさらけ出したルポタージュ。 ドライバーの助手、あるいはセンターでの仕分け作業などに実際に携わることにより…

  • 「日本ルイ十六世伝」早坂暁

    短編集です。 表題作は調香師が主人公。 彼は強姦の疑いで逮捕され、取り調べを受けます。 しかし彼には絶対に犯行に及んではいけない理由があったのです・・…

  • 「シャトウ ルージュ」渡辺淳一

    美しい妻を持つ若い医師の僕。 しかし妻である月子との性生活がありません。 潔癖症なのか僕を愛していないのか。 どうしたら僕に身体を許してくれるのか。 …

  • 「虹をつかむ男」ジェイムズ・サーバー

    序文を含め26編が収められた短編集です。 いや、掌編集といったほうがいいか。 表題作は次々といろんな妄想をする男の話。 ウォルター・ミティはハリケーン…

  • 1月の一冊

    今月の読書は6冊でした。 少ないですね。 ・「少女は卒業しない」朝井リョウ ・「踏んでもいい女」斉木香津 ・「星がひとつほしいとの祈り」原田マハ ・「雨ン中の、らくだ」立川志らく ・「刺客の花道」森村誠一 ・「ステーキを下町で」平松洋子 「少女は卒業しない」、高校の卒業式という青春のいちばん胸キュンな時期を舞台にした短編集。 切なくも微笑ましい。 「踏んでもいい女」、タイトルがちょっと違うん…

  • 「ステーキを下町で」平松洋子

    北海道は帯広の豚丼から、沖縄は那覇の大衆食堂の定食まで。 全国の美味しいものを食べ歩いた食エッセイです。 前作の

  • 「刺客の花道」森村誠一

    吉良上野介の用心棒だった朽木主膳。 赤穂浪士が吉良家に討ち入った日、あろうことか決まりを破って女のもとで夜を明かしていました。 用心棒として、武士とし…

  • 「雨ン中の、らくだ」立川志らく

    落語家、立川志らく。 故・立川談志の弟子ですね。 現在は落語だけでなくテレビでコメンテーターなどでも活躍しておられます。 そんな志らくの修業時代。 そ…

  • 「星がひとつほしいとの祈り」原田マハ

    文香は東京の大手広告代理店の売れっ子コピーライター。 35歳でかなりの収入もあります。 しかし恋愛だけが思うようになりません。 四国に出張で道後温泉の…

  • 「踏んでもいい女」斉木香津

    時代は太平洋戦争末期。 19歳の真砂代はあまり見映えのしない容姿です。 見合いをしても相手の男性にとってはまったく眼中にありません。 皆、自分のことを…

  • 「少女は卒業しない」朝井リョウ

    地方にある高校の卒業式。 式が終わったあとこの高校は取り壊されてしまいます。 7人の少女たちの、卒業式の一日を描いた短編集です。 卒業式といえば別れで…

  • 12月の一冊

    今月は久しぶりに2ケタの読書でした。 12冊。 以前は14~15冊が普通だったんだけどなぁ。 ・「母の発達」笙野頼子 ・「短夜」高橋治 ・「とにかくうちに帰ります」津村記久子 ・「文福茶釜」黒川博行 ・「春狂い」宮木あや子 ・「棋士・その世界」中平邦彦 ・「辰巳八景」山本一力 ・「『孤独のグルメ』巡礼ガイド」扶桑社 ・「俺俺」星野智幸 ・「冥土めぐり」鹿島田真希 ・「行ってはいけない外食」南…

  • 「シネマ狂躁曲」梁石日

    ソン・ヨンスは小説家です。 自身の小説が映画化されるということで、そして俳優として参加するということで映画製作に関わることになります。 日韓合作という…

  • 「行ってはいけない外食」南清貴

    まったく外食をしない人なんてほとんどいないんじゃないでしょうか。 店で食べる外食だけではなく、出来合いのものを持ち帰って家で食べる中…

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