心の中にあることを言わないで溜めておくのは精神衛生上良くない。『徒然草』十九段に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」と出てくる。著者・吉田兼好の時代には…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
心の中にあることを言わないで溜めておくのは精神衛生上良くない。『徒然草』十九段に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」と出てくる。著者・吉田兼好の時代には…
「もったいない」という言葉がある。漢字で表すと「勿体無い」となるが、この「勿体」という言葉はもともとは仏教用語で、「本来のあるべき姿」を意味する言葉。「もった…
芥川賞は、今はそれほど大きな話題とならないが、1969年の受賞作・庄司薫『赤頭布ちゃん気をつけて』は、大きな反響があった。この小説は、大学紛争のため東大の入試…
「ここがロードスなり、ここで跳べ」という言葉がある。これは、イソップの寓話に出てくる話。あるホラ吹きの男がいて「オレは、(ギリシャの)ロードス(島)にいた頃、…
いつの頃からか、スポーツニュースが始まると大谷選手の活躍から放映される。メジャーの選手とも伍して戦える日本の選手がいることが素直に誇らしく思える。もう、メジャ…
「不如意」という言葉がある。これは、漢文のように返り点をつけて読み下すと「意の如くなら不(ず)」となり、これを簡単に表現すれば「思い通りにならない」。この「不…
今年のカンヌ映画祭、最高賞のパルム・ドールは、イランの映画監督ジャファール・パナヒ氏の"Un Simple Accident" が受賞して閉幕した。世界には、…
「何もなければ、また来週」先週、わが外国語スクールの生徒さんが帰り際に外国人講師に発した言葉。言われた時には、その講師は真意が良くわからなかったが、すぐに納得…
時々話題になるものに学歴詐称がある。こと選挙になると、その時に提出した学歴に偽りがあると、当選しても無効となる。何人かの国会議員としての当選者が職を追われたの…
近未来を扱った映画の中でアンドロイドに向かって"Are you Real (human being) ?" と訊くシーンがある。本物の人間か、それともアンドロ…
このたび、肺炎のため10日間の休筆を行い、その間、皆様の応援がありましたことに感謝したいと思います。だけども、まだ快癒とまでは行っていなく、いまだにモヤモヤと…
クルマを車検に出した。いつもお願いする自動車整備工場は、いかにも車好きのメンバーで構成されている。車検が通るまでの間、いつも代車を用意してくれるが、そこの整備…
先日の日曜日、近所散策をしていると、向かいからくるTシャツ姿の男性の顔に見覚えがある。誰だっけ? 最近、半ボケのせいか思い出せない。と、そばを歩いていた若い男…
最近、Facebook の友人申請があり、「おっ、昔馴染みだ」と思って開いてみると、最終投稿が10年前というのがあった。こんな調子だとすると、本人死亡のままF…
映画などのワンシーンに出てくるチョッとしたものが多くを語っている場合がある。先日観た映画『PERFECT DAYS』(2023年) にそんなシーンが出てくる。…
先日のMLB (メジャーリーグ) のドジャース対パドレスの試合があった。ここで行なわれたのはデッドボールの応酬。そこではパドレスの投手から、大谷選手が100マ…
ここしばらく書いてきたK書店のことは、実は、わが記憶の中からすっかり消え去っていた。それを突然、思い起こしたのは一つの映画案内からだった。すなわち、先日、偶然…
さあ、どうする? (昨日のブログからの続き)K書店で働かないかという社長の言葉。当時の当方からすれば、決して悪い選択肢ではなかった。いつかは、物書きの一角に収…
肺炎からの完全な回復はまだですが、少しずつ日常に向かっているところです。今日からは休筆前に時を戻して、ブログを投稿したく思います。休筆前の6月7日に投稿した「…
10日ほどの休筆の間、皆様よりご心配や応援のコメントを頂き感謝感激です。実は、今に至るまで不明な点が多く、正確にお伝えすることができなかったのが現状です。読者…
世界最初の大帝国を築いたのはアレクサンダー大王。20歳で初陣を戦ったのは紀元前336年。そして、今のギリシャからインドに至る大帝国を築き上げたのは紀元前323…
肺炎も少しずつ回復して自然治癒に任せる方向となりました。お蔭さまで、ボチボチ良くなっています。皆様からは励ましのメッセージも頂き、ありがたい限りです。休筆もこ…
鬼の霍乱10日目となりました。今日も休筆です。検査の結果、一番恐れていたマイコプラズマ肺炎ではないことが判明した。ひと安心ではあるが、では肺炎の原因は何?とい…
鬼の霍乱八日目となりました。今日も休筆です。佳き兆しが見えないまま、肺炎との奮戦中といったところです。文豪ドストエフスキーは、いわゆる賭博者だった。賭博の世界…
鬼の霍乱八日目となりました。今日も休筆です。昨日は、クスリが効いた旨のことを書きましたが、徹底して地獄だったところに僅かに光が差したように見えた瞬間といったと…
鬼の霍乱七日目となりました。今日も休筆です。毎日、今日は回復するだろうかと思いつつ1週間。ささやかな善兆の一つも見出したいところでしたが、逆に、今日は、死の淵…
鬼の霍乱六日目となりました。今日も休筆です。改善の兆しが見えないのも驚きです。ヨブ記が愛読書になりそう。だけども、この状況を楽しめ!という声もあり、今は、素直…
鬼の霍乱五日目となりました。今日も休筆です。クリニックに行ってX線を撮りました。肺炎のようです。しばらくは、じっと我慢の子ですね。画像は、南仏のエズ村。城塞の…
鬼の霍乱四日目となりました。今日も休筆です。いつまで続く"ぬかるみぞ"、という感じです。熱神の手厚い庇護の中にいるようです。いつ解き放たれるのでしょうか?御解…
鬼の霍乱三日目となりました。今日も休筆です。検査の結果、コロナでもなくインフルエンザでもないことが判明。ひと安心。では、39.5度の熱を起こしているのは、いっ…
鬼の霍乱二日目となりました。今日も休筆です。昨日よりも悪化、40度近い高熱になるとは驚きでした。高熱といえば『平家物語』に描かれた平清盛。イラスト近藤ゆたか氏…
本日、急な発熱があり、お休みいたします。ま〜鬼の霍乱といったところです。連載の形式だった翌日が休筆というのも冴えませんね。明日は回復の予定。画像は近所散策。心…
書店が減少している。この10年で18000あった書店が約半数に減少しているという。減少傾向は、止まるところを知らない。当方は、大学生だった頃に書店でアルバイト…
パリ・オリンピックで話題をさらった一人は「無課金おじさん」。一躍、話題の人となった。彼は射撃競技に出場し、銀メダルを獲得したトルコ人選手。配給されたTシャツと…
蛍の飛び交う季節がやってきた。このシーズンになると、蛍の鑑賞会なるものの案内が来たりする。蛍の穴場を紹介したいというオタク系の人の顔が浮かんでくる。イタリアな…
最近見つけた著書に「死ぬならガン」という一節があった。ガン家系のせいか「ガンは避けたい」とばかり思ってきたが、ガンという死に方には利点も多いという論点で積み上…
ボクシングはわが子供の頃は人気のスポーツだった。週刊漫画に連載されていた『明日のジョー』は人気のボクシング漫画だった。主人公・ジョーの好敵手であった力石徹が連…
人は、眠ると必ず夢を見ているという。だけども、起きた瞬間に忘れてしまうものらしい。記憶に残るような夢は、たいてい悪夢というところから考えれば、夢を覚えていない…
関西弁に「ケチ」の別名「シブチン」という表現がある。ケチとシブチンには微妙な違いがある。ケチは、物を惜しんで出さない人のこと。古来からの表現をすれば吝嗇(りん…
「何でも、美味しいと言って食べなきゃ」子供の頃、母親によく言われた言葉である。実際、母親の手料理で「あれは、まずい。これは美味しくない」などという言葉は御法度…
「黙って座ればピタリと当たる。」昔は、駅頭あたりに、占い師が白い布をかけた机に行燈を置き、占う姿を見かけたもの。昨日は、数学イベントに誘われ、出かけていったが…
「和算」なるものがある。これは西洋の数学ではなく日本古来の算定方法。江戸時代の数学者・関 孝和(せき たかかず)は、その和算の大家とされる。和算と聞いてすぐに…
健康寿命なるものがある。これの定義をざっくり言えば、医者にかからないで日常生活が送れる期間のこと。その年齢に男女差があり、男性ならば72.7年、女性は75.4…
古稀という呼称は中国の唐代の詩人・杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」からきているという。昨年、当方は古希を迎え、今年は、さらに年齢をひとつ重ねた。「古来稀」…
国際交流パーティーなるものを時々開いている。外国人と日本人の交流のためのパーティーであるが、時には、外国人ばかりで溢れることもある。また、時には、遠来の外国人…
今年7月に、日本で大災難が起こるという漫画の予言があり、そのため、日本への渡航を見合わせのキャンセルが起こっているという。そんな予言の話ならば、これまでもゴマ…
”マルハナバチ” をご存知だろうか?体躯は、ずんぐりむっくりで毛深く、小さな背中に翅(ハネ)がついている。その翅があまりに小さいので、こんなもので空を飛べるの…
映画『男はつらいよ』で人気だった渥美清の古いCM に「丈夫で長持ち」というキャッチコピーがあった。彼の四角い顔は力強さの象徴でもあり、まさに「丈夫で長持ち」の…
"marginalia(マルジナリア)" なる英単語がある。この意味としては、覚書。すなわち、ちょっとしたメモ書きのこと。さらに、この "marginalia…
美術家の横尾忠則氏の作品に『Y字路』を描いた絵画作品がある。Y字路は、別名三叉路という呼称もあるが、彼は、あえてY字路と表現している。彼のX の投稿に、「24…
チェーンソー(chainsaw) と言えば、山の木の伐採で使われる道具。動力で駆動して、激しい音を立てながらチェーンが回り、先についているノコギリ状の刃でカッ…
最近、我が行動半径の中にアートが少なからず占めるようになっている。フランスからやってきた女性アーティストは、アーティストのためのレジデンスに滞在して、そこで作…
どんな分野でも、時々、時代を変えるような人物が出現する。そんな人物たちを探ってみると、イノベーター(革新者"innovator")とイミテーター(模倣者"im…
夏目漱石の『草枕』にある一節に、「春は眠くなる。猫は鼠を取る事を忘れ、人間は借金のある事を忘れる。時には自分の魂の居所さへ忘れて正体なくなる。只菜の花を遠く望…
最近、万博の話題が多く、カジノの記事を見ることが少なくなった。その万博の施設の向こうで着実に進んでいるようだ。カジノには、様々なアイテムがあるが、その花形らし…
19世紀のイギリスに誕生したラファエル前派の画家・ウィリアム・ハント(William Hunt)の作品に『シャロットの女(The Lady of Shalot…
「ドラえもんの「タケコプター」や「どこでもドア」は、誰もが知っている面白い発明品。そのほか、ドラえもんの発明品に「糸なし糸電話」というものも登場する。これは、…
満月の明かりを浴びて眠ると悪い夢を見るという説がある。それは、月は狂気(lunatic) を呼び起こすという英語表現から来ているようだ。むしろ、月の光を浴びる…
日本の時代劇を見ていると「卑怯(ひきょう)」という言葉が時々出てくる。凶悪な人間が、子供などを人質にとって脅しをかけたりする時に、「卑怯なマネはよせ」と言って…
"Ninja(忍者)" という言葉は、世界に知られる日本語の一つ。独特の装束を身につけ、あの忍者走りと呼ばれる走法や水遁(すいとん)の術、はたまた手裏剣に撒き…
ことわざに「沈黙は金」というのがある。よく聞く言葉だが、それに続く言葉として言われるのが「雄弁は銀」。この両者を合わせると「雄弁に語るのもいいが、沈黙していた…
「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭は、いずれもそれぞれに不幸なものである。」これは、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の書き出しの言葉。見事な書…
中世の騎士道物語である『アーサー王物語』の英語名は、"King Arthur and the Knights of the Round Table" すなわち…
わが外国語スクールのトルコ語講師に、「トルコ人は日本人を兄弟のように思っているというのはホントなの?」という質問をしたことがあった。「実は、そうだ」と言う。ト…
狂言の演目に『釣狐』というのがある。これを演じれば一人前の狂言師と言われる演目でもある。これは知恵あるキツネが人を騙すところから始まる。この演目を簡単に紹介す…
ここしばらくのニュース記事に、映画『スターウォーズ(STAR WARS)』の監督で知られるジョージ・ルーカス氏のインタビューが出ていた。この映画『スターウォー…
先日のニュースに、映画『侍タイムスリッパー』がオーストラリア全国で映画上映されるという記事が出ていた。『侍タイムスリッパー』は2024年8月に公開された映画。…
プルーストの小説 『失われた時を求めて』の中の一編、(「囚われの女」) の中に「パリの物売りの声 (Cris de Paris)」を描写したくだりが出てくる。…
関西万博の幕開けとともに話題になったのは「キルギスのハチミツ」。これは、ある高齢の男性が展示品をネコババしたということで逮捕され、そのハチミツの価格が6,80…
「言葉を友人に持ちたいと思うことがある。それは、旅路の途中でじぶんが たった一人だということに気がついた時にである。言葉の肩をたたくことは できないし、言葉と…
最近、パッションフルーツが人気だという。果実はベーターカロチンが豊富で滋養面にも優れ、栽培も容易。大きな葉がみのり、日除けともなり、万博でもその葉を利用したグ…
英語の単語に "spontaneously" なる言葉がある。これを英語辞書で引くと「自発的に」と出てくる。ネイティヴスピーカーの外国人と話していると、時々こ…
蓮(はす)は、泥土から茎を伸ばし清らかに美しい花を咲かせる。そんなところから、煩悩の多い穢土(えど)に生まれ、人間を救う仏となる菩薩を象徴するような花として喩…
日本で代表的な美人とされるのは平安時代の女流歌人として名高い小野小町。謡曲にも取り上げられ、いわゆる「七小町」というほどに多い。知られるものだけでも『草子洗小…
有名人や政治家のちょっとした言葉が取り上げられ、瞬く間に炎上したり、ついには謝罪に追い込まれるということが結構ある。「口は災いの元」。時には、意図したことと違…
教育には、厳しく接して成長させる方法と、褒めて成長させる方法との大きく二つの教育法がある。どちらが人を伸ばすかは一概に言えないが、少なくとも体罰による教育法は…
ちょっとした義理の関係もあり、新聞を定期購読している。取っている以上、読まずに捨てるということは極力避け、何らかの形で目を通すことにしている。ただ、面倒なのは…
最近のニュース記事を見ていると「疑心暗鬼」という言葉がやたらと使われている。原油価格、米価などが高騰したり乱高下したりしている。ほとんどが「疑心暗鬼」だという…
「百花繚乱(ひゃっかりょうらん)」という言葉がある。この意味は、「色々の花が、一気に咲き乱れる」こと。別の意味としては、集中して傑出した人物が現れるときにもこ…
金相場が高騰している。日本のバブル崩壊後の1995年の金相場は、1グラムあたり1,243円。昨今の1グラムあたりの相場16,618円と出ていた。こんなにも高騰…
『徒然草』が書かれたのは14世紀、鎌倉時代の末期あたり。およそ700年前となる。随筆ないしエッセイと呼ばれる形式の本。寝転びながら気軽に読めて「ああ、そうそう…
日本への旅行者が増えている。その中に武道に惹かれて来日する外国人も多い。そんな武道の一つに合気道がある。わが講師の一人は、長く合気道の道場に通っている。合気道…
慶應義塾大学の創設者でもある福沢諭吉に『学問の独立』という著書がある。そこには大学は政府に おもねることなく独立的立場を貫くべきであることを語っている。また、…
日食は、たまに起こる現象。日本での皆既日食は、次回2035年まではないが、部分日食は、今年には3月と9月の2回、起こるとされている。古代の中国では、日食を天の…
外国人の花見客が増加しているという報道がよくなされている。桜が咲く日本の風景は、たしかに格別のものがある。フランス人講師の一人が、先日訪ねた京都の画像を得意げ…
桜の咲く時期にとれるマダイを「桜鯛」と呼んでいる。マダイは、産卵時期となるこの頃になると鮮やかな赤みを帯びてくる。「桜鯛」と呼ばれる所以(ゆえん)でもある。海…
夜桜は、照明がなされていてこそ美しく感じる。梶井基次郎の小説『櫻の樹の下には』という小説の冒頭は、「桜の木の下には死体が埋まっている」という言葉から始まる。春…
魔術師という言葉をやたらとあちらこちらで見かける。今日のニュースを開けると目に飛び込んできたのは、"イメージの魔術師エロール・ル・カイン" というもの。その下…
「無一物中、無尽蔵 (むいつぶつちゅう、むじんぞう)』なる言葉がある。これは、何もない無一物こそ、無限のものが溢れているという意味に解釈される。モノで溢れた現…
トランプ氏の高関税政策の論拠は、「外国企業が輸出時に関税を負担する。関税のカネはアメリカ政府に入る。アメリカ政府に入るため、アメリカ国民の税が安くなり、アメリ…
かつての話題の本に『死体が語る真実』(2005年刊)というのがあった。これは、アメリカのエミリー・クレイグの著作によるもの。9・11事件後、世界貿易センタービ…
映画『サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music) 』は、1965年に公開され、日本でもかなりのヒットとなった。オーストリア出身のマリ…
『徒然草』の第一三七段に「花は盛りに月は隈(くま)なきを見るものかは」と出てくる。満開の桜ばかりがすべてではない。そんなふうに語る一文だが、やはり桜は盛りの時…
イギリスの検索エンジンである "True Knowledge" が算出したものの中に、20世紀の間で、世界で一番何事も起きなかった日は、1954年の4月11日…
「ウソから出たマコト」という言葉がある。追い詰められて、ついウソをついたが、それが成就してしまう場合に使われる。また、スポーツ選手などがインタビューで実際はそ…
「カルタ」と言えば、『江戸いろは かるた』がすぐに思い浮かんでくる。そして、いろはの「い」に出てくる言葉は、「犬も歩けば棒に当たる」これは、出歩けば思わぬ幸運…
桜の季節になった。やはり桜の季節は格別のものがある。インバウンドの外国人に、一番好まれるのは、この桜のシーズンだという。日本の至る所で一度に咲き誇る姿は、やは…
SONY の4文字という表現がある。この発音は、世界の誰にも親しまれる音だそうだ。英語では、ハツラツとしたヤンチャ坊主の意味。そんなソニーの創業者の一人であり…
「サバを読む」という表現がある。江戸時代、鯖の商いが多かったせいか、魚市場のことを「いさば」と呼んでいた。そこで商いされるサバは鮮度が大切とばかり、魚市場に運…
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心の中にあることを言わないで溜めておくのは精神衛生上良くない。『徒然草』十九段に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」と出てくる。著者・吉田兼好の時代には…
「もったいない」という言葉がある。漢字で表すと「勿体無い」となるが、この「勿体」という言葉はもともとは仏教用語で、「本来のあるべき姿」を意味する言葉。「もった…
芥川賞は、今はそれほど大きな話題とならないが、1969年の受賞作・庄司薫『赤頭布ちゃん気をつけて』は、大きな反響があった。この小説は、大学紛争のため東大の入試…
「ここがロードスなり、ここで跳べ」という言葉がある。これは、イソップの寓話に出てくる話。あるホラ吹きの男がいて「オレは、(ギリシャの)ロードス(島)にいた頃、…
いつの頃からか、スポーツニュースが始まると大谷選手の活躍から放映される。メジャーの選手とも伍して戦える日本の選手がいることが素直に誇らしく思える。もう、メジャ…
「不如意」という言葉がある。これは、漢文のように返り点をつけて読み下すと「意の如くなら不(ず)」となり、これを簡単に表現すれば「思い通りにならない」。この「不…
今年のカンヌ映画祭、最高賞のパルム・ドールは、イランの映画監督ジャファール・パナヒ氏の"Un Simple Accident" が受賞して閉幕した。世界には、…
「何もなければ、また来週」先週、わが外国語スクールの生徒さんが帰り際に外国人講師に発した言葉。言われた時には、その講師は真意が良くわからなかったが、すぐに納得…
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近未来を扱った映画の中でアンドロイドに向かって"Are you Real (human being) ?" と訊くシーンがある。本物の人間か、それともアンドロ…
このたび、肺炎のため10日間の休筆を行い、その間、皆様の応援がありましたことに感謝したいと思います。だけども、まだ快癒とまでは行っていなく、いまだにモヤモヤと…
クルマを車検に出した。いつもお願いする自動車整備工場は、いかにも車好きのメンバーで構成されている。車検が通るまでの間、いつも代車を用意してくれるが、そこの整備…
先日の日曜日、近所散策をしていると、向かいからくるTシャツ姿の男性の顔に見覚えがある。誰だっけ? 最近、半ボケのせいか思い出せない。と、そばを歩いていた若い男…
最近、Facebook の友人申請があり、「おっ、昔馴染みだ」と思って開いてみると、最終投稿が10年前というのがあった。こんな調子だとすると、本人死亡のままF…
映画などのワンシーンに出てくるチョッとしたものが多くを語っている場合がある。先日観た映画『PERFECT DAYS』(2023年) にそんなシーンが出てくる。…
先日のMLB (メジャーリーグ) のドジャース対パドレスの試合があった。ここで行なわれたのはデッドボールの応酬。そこではパドレスの投手から、大谷選手が100マ…
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肺炎からの完全な回復はまだですが、少しずつ日常に向かっているところです。今日からは休筆前に時を戻して、ブログを投稿したく思います。休筆前の6月7日に投稿した「…
10日ほどの休筆の間、皆様よりご心配や応援のコメントを頂き感謝感激です。実は、今に至るまで不明な点が多く、正確にお伝えすることができなかったのが現状です。読者…
思いを寄せている人に、「あなたのことは忘れました」と言われるとショックだろう。ところが、これを逆手に取ることによって、かえって想いの深さを表現する場合もある。…
『奇貨居(きかおく)べし』という言葉がある。「奇貨」とは、めずらしい貨幣のことで、これをとって置いておけば、値打ちが上がり大変なものとなるという意味。この言葉…
日本のプロ野球の優勝チームは、健闘を讃えて”ビールかけ”を催すが、アメリカのメジャーリーガーたちは、ビールではなくシャンパン。すなわち、"シャンパン・ファイト…
アフリカのタンザニアで1936年に撮られた写真には、奇妙な二人が写っている。これは、この地方に古くから伝わる呪術師。今でもタンガニーカと呼ばれる地域では様々な…
新紙幣がスタートした。20年ぶりとなる新紙幣。今日、銀行で預金を引き出すと全て新紙幣になっているのに驚いた。それで当然なのだが、こうやって少しずつ変えられてい…
オーロラや流星群など、自然が織りなす現象と都会とは相容れないところがある。自然現象を見たければ、極地の大平原に限るが、都会にあるビル群と自然とがタッグを組んで…
「洛陽(らくよう)の紙価を高める」という表現がある。これは、ベストセラーの本になることを婉曲的に表現する言葉。この語源となったのは、中国、魏蜀呉が擡頭していた…
「あべこべ」という意味をあらわす英単語に"topsy-turvydom" というのがある。明治時代になって日本を訪れたアメリカ人は、よくまあ、これだけ逆なもの…
初代・引田天功氏は、水中や爆発などの極限状態から脱出するというマジックで知られ、1970年代に命からがら「脱出」するといったパーフォーマンスで人気をさらった。…
梅雨の雨のことを五月雨(さみだれ)と呼ぶ。特に、静々と屋根を濡らすような雨のことをこう表現するようだ。今日も、五月雨の一日。こんな日は、ちょっと足を伸ばして海…
イタリアの映画監督フェリーニは、数ある映画監督の中でも、かなり特異な人物。その言動に含蓄があり、ふんだんに哲学的断片を感じさせる人物でもある。そんな彼の代表的…
"Longevity" なる単語がある。これは日本語にすると不老長寿の意味となる。この"Longevity" の名を冠した企業が誕生したりと、世のキーワードの…
白眼視という表現がある。これは、無視したり、冷たい視線を投げかけることを言う。逆に、愛想よく迎えることを青眼視と呼ぶ。この「白眼」「青眼」という表現は、中国の…
パリ・オリンピックが近づいてきた。フランスは長い歴史がある国だが、大きな出来事として挙げられるのに紀元800年のシャルルマーニュ(シャルル大帝)の西ローマ皇帝…
ビールの季節になってきた。果たしてビールはいつ頃から作られているのか?それを探れば、いわゆるメソポタミア時代まで遡(さかのぼ)ってしまうようだ。ハンムラビ法典…
「如何に生きるか?」その処世術を語るものとして残されたものに『徳川家康遺訓』なるものがある。これは江戸幕府を作った徳川家康が残したもの。遺訓とするには短いが、…
今、世界で一番ホットな女性シンガーと言えば、テイラー・スウィフト。先日、テイラーのロンドン公演が行なわれ、ウィリアム皇太子がジョージ王子、シャーロット王女とと…
フクロウに宛てられる漢字は「梟(フクロウ)」目を真ん丸にして、木の枝に止まっている姿は何とも愛嬌がある。ちょっと眠そうにも見える。その姿が幸せそうに見えるとこ…
「猫も杓子(しゃくし)も」という表現がある。この意味は「誰も彼もみんな」という意味で使われ、用法としては「猫も杓子もスマホを使う時代」のような表現をする。どう…
「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」これは、江戸時代の俳人・山口素堂が詠んだ句。ホトトギスは、渡り鳥として、5月半ばに飛来して、夏の間、山林で繁殖して、また、東南…