週末は久々の2連休。何もない一度も蔵に来ないという日はいつ以来だろうか。家族には「え!?休みなの??」と驚かれるほど休みだと言っているのに息子には「仕事でしょ?」と言われます。仕事で家にいない父親ってどんなのだろうと思っていたら自分でした(笑)徐々に元の日常ををリ戻しつつあります。先日久々に市内の園芸屋さんに行ってきました。家の中にサンルームがあるのでそこに少しずつですが植物を増やしていきたいと思い...
週末は久々の2連休。何もない一度も蔵に来ないという日はいつ以来だろうか。家族には「え!?休みなの??」と驚かれるほど休みだと言っているのに息子には「仕事でしょ?」と言われます。仕事で家にいない父親ってどんなのだろうと思っていたら自分でした(笑)徐々に元の日常ををリ戻しつつあります。先日久々に市内の園芸屋さんに行ってきました。家の中にサンルームがあるのでそこに少しずつですが植物を増やしていきたいと思い...
蔵では火入れに向けての準備が本格化しています。貯蔵に使用するタンクの点検や整備、洗浄を行うチーム。濾過や移動、調合を行うチーム搾りで使用していたものを片付け洗浄するチームに分かれています。醸し屋は主に濾過移動などの計画をつくりのと計画通りに事が運んで切るのかをチェックし火入れまでの工程を予測したり仕込みの帳面の〆作業と、年度末のための資料整理のためデスクワークがメインです。デスクワークとか勉強をし...
日々の酒造りは、目に見える作業の積み重ねですが、実は「目に見えないところ」こそが大切だったりします。失敗はチャンスじゃないですが、何かしら違和感を感じたときは原点に立ち戻るチャンスです。チーム福司も6人と少ないチームですが考え方や価値観はみんな違います。違う事はいいことでお互いに補い合える事と思いますが1つの言葉で捉え方が異なったりすることもあります。例えば「多少の誤差」などの多少にも人によって感覚...
蔵開きを終えて蔵開きはあいにくのお天気(雨)でしたがそんな中でもたくさんの人がお越しくださいました。嬉しい反面、製造部のメンバーの頭の中にあるのはその後の清掃について。雨が降ればその分蔵の中は汚れるためその後の清掃も大変です。蔵開きの次の日の午前中は後片付けをして直ぐに作業に入りますGWという大型の休みを前にやってしまわねばいけない作業が山の様に・・・・製造部としても火入れという最後の難関が待ち構え...
日曜日に年に一度の蔵解放が行われました。当日はあいにくの雨模様。8時少し前に出勤したら既に並んでいる方がいました。雨の中傘をさして並んでいただいてたことなどもあり少し早めにオープンした当日。醸し屋は臨時即売会上の方を担当し、当日限定のたれ口酒と酒粕の販売をしていました。久々の対面での販売でしたが昔の様に行列が出来たりトラブルが起きたりもなく無事に販売を終えた感じはありました。コロナ前は少しでも沢山...
蔵では日曜の蔵開きに向けて準備をおこないました。例年よりも醪は少なく、お見せできるものが少なめですが出来る限りの準備をして皆さまをお迎えしたいと思います。事故無く、トラブルなく終わりますように・・・・今朝見つけた記事をご紹介します。ワイン生産・消費量、63年ぶり低水準 気候変動など直撃:日本経済新聞「世界のワイン市場の縮小が止まらない。」という文脈から始まるこの記事気候変動の影響で生産が減少している...
世界は本当に大きく変わろうとしているなと感じる政治経済もそうだし環境もそうだしとにかく【今までと同じ】が通用しない世界経験値という物が今までよりも有効性が低くなり代わりに適応力が重要になっています。30代のころには気にもしなかったことも最近は目を向けざる追えない。それほど情勢の変化が激しいと感じますしどうなるかがわからないです。トランプ氏が就任してこんなに経済が翻弄されることや米の価格がこんなに高く...
いつも五色彩雲の話が多いですが、福司のお酒たちも工夫されています。五色彩雲のように【データがほぼ無い】ところからの始まりでもなければ【年に1回か2回しか仕込めない】といチャレンジの希少性も下がってしまう為比較には出していませんが、五色彩雲のブランドの設計の基本軸は実は福司の純米酒にあります。原点はレギュラー酒の酒質からでそこを起点として配合を工夫し、割合を調整ときには原点に戻り考え直すなど基本がある...
今朝、ポッドキャストで酒器の話を聞いていました。なるほどなと思ったことがあったので日本酒好きの皆さんと共有できたらと思いブログに書かせていただきます。【酒器によって味わいが違う】そういう話は聞いたことがあると思います。実際に香りの感じ方や口当たりが異なり味わいに変化をもたらす1つの要因です。でも全く異なる酒質になるわけではないので本質的には一緒です。同じものを口にしても状況や環境が異なれば感じ方は...
モロミがある時期は搾りが入ったりで2連休を取ることは中々難しいですが先週末は久々の土日全休にしました。ただまだ醪があるので分析や櫂入れなどに出勤しますがそれでも作業はかなり少なくなり、午前中には帰れます。各地では日本酒のイベントが開催され、SNSが賑やかになってきました。来週には福司でも蔵開きが開催されます。蔵開きは、地域の皆さまに今シーズンの仕込みを終えて地酒を身近に感じてもらうため蔵を見学したり...
気が付くと4月も中旬。あっという間に蔵開きであっという間にGWになりそうです。そして5月にはJiriの発売がありその案内もそろそろ作成し始めなければと思っています。今年の試みを文章で伝えなければいけませんが行ったことと、そこからつながる未来への期待感を感じてもらうように・・・・工夫します。今日はラジオ収録がありました。放送は日曜日の予定です。主に蔵開きについてのお話をさせて頂きました。いつもラジオ収録の...
2025年 札幌の新酒鑑評会で金賞受賞~裏側と、未来への仕込み~
甑倒しの記事から更新していませんでしたが週明けに札幌国税局主催 新酒鑑評会の発表式と同時に開催されます製造技術研究会に参加してきました。結果から申し上げますと、【道産米吟醸酒の部】と【純米酒の部】の2部門に出品し道産米吟醸酒の部で金賞を頂きました。昨年度は逃した金賞を今年度とれたことは製造部一同嬉しく思いますし、今年行ってきたことへ評価いただけたのだと思います。獲れてよかったではなく今後もとり続け...
いよいよ明日、福司酒造は令和6酒造年度の甑倒しとなります。「甑倒し」というのは日本酒を造る期間の中の1つの区切りを指す言葉で毎日のように蒸米を上げていた期間を終え甑を倒して洗う事から仕込みを終えた日のことを指します。逆に仕込みを始めることを「甑起こし」というと聞いたことがあります。また搾りや火入れなど全ての作業を終えたことを皆造(かいぞう)と呼びます。甑倒しの時には蔵元(社長)が蔵人(私たち)を労...
甑倒しに向けて搾りが忙しい時期となってきました。最後の仕込みも今週末には終了します。暖かくなってきてはいるものの、まだまだストーブが必需品です。そんな春になり切れない釧路。TVでは入社式や桜など春の話でもちきりです。少しでも春を感じたいなぁと思いながらデスクワークをしていると春ならではの来客が。鳥のさえずりが気になって窓をみるとあまり見かけない鳥が雪の解けた地面を突っつき餌を探している様子。スズメよ...
4月になりましたね、3月は別れの季節でしたが4月は出会いの季節になります。入社式や入学式、入園式の季節となります。皆さんが一番思い出に残っている4月はいつですか?醸し屋は大学の入学式の時でした。北海道から出て初めてみたソメイヨシノ。桜が綺麗だと言われているのがようやく感じたときです。それまでは卒業式や入学式春の季節に桜のイメージが全くなかったです。というのも釧路で桜が咲くのは5月頃。世の中のニュースで...
最近暖かくなり、スマホのケースを新しくしたいなと思い探していました。醸し屋が使っているのはiPhone11。今最新のiPhoneは16だそうです。iPhone11の発売が2019年なので経った6年で5つのモデルチェンジしているという事なのでしょう。おかげで、自分のモデルのケースを探すのも一苦労です。最新のスマホの価格は?と思い検索すると10~16万・・・醸し屋が学生の頃は機種代タダとかあったのが懐かしい。もはやパソコンと同じくらい...
東京では桜の開花が発表されました。釧路もああ高くなってきて最近は雪ではなく雨です。仕込も何とかこなしていますが、徐々に上がる気温に恐怖しております(笑)それより怖いのが米の価格。この急騰は米を扱う業界は大打撃です。本当は米の高騰の話を書いていたのですが暗くなりすぎるので削除。今日は醪の話をしたいと思います。また五色彩雲の話になってしまうのですが福司のお酒が基準値としてお話ししています。五色彩雲では同...
一昨日、17:00から酒蔵向けに行われた広報PRの仕方についてのセミナーをwebで受けました。何と無料!!!無料ってことはなんかあるのでしょうが、参加できるならとお勉強させていただいた次第です。広報に関してこうやると良いですよ~って話なのですが会社に広報担当がいる酒蔵ってどのくらいの割合なのかな?広報専属は少ないだろうからどこの部署の人がしているんだろう。正直広報まで手が回らない蔵がほとんどでそこに経費を...
近々、全国の新酒鑑評会に向けて出品酒を発送します。全国各地、津々浦々の酒蔵がその蔵の至高の1本を瓶詰めし競い合うドラゴンボールでいえば天下一武道会のような大きな大会が全国新酒鑑評会です。数十年前まで、各蔵が試行錯誤ごく一部の酒蔵しか極みの世界に到達していなかった時代がありました。どうやったら香りの高い醪ができるのか?どうやったら金賞をとれるような酒になるのか?情報も何もなく、杜氏と呼ばれる集団の横...
お米の価格がまた値上がりしました。米の価格は酒造りにもダイレクトに影響してきます。酒造好適米と食べる用のお米で品種が違う事をご存じの方も多いかと覆います。品種が違うのだから影響があるのか?というと大ありで今までは酒米の方が高かったのですが食用米の価格高騰により逆転してしまう現象が起きています。結果的に農家さんは酒米ではなく『食用米を作る方が儲かる』構図になってしまい酒米の需要と供給のバランスが崩れ...
1日、また1日と仕込み終わりに向かっています。4月の13日に札幌に出張があり、その時同業の方が「うちがもう甑倒ししました」という話や「(うちは3季醸造だから)羨ましい~」という会話がありました。設備が整っている新しい蔵は長い期間仕込みをしますがそういう蔵の方も寒い時期だけ仕込みをする寒造りがうらやましいと言います。確かに1回1回の仕込みは少ないので体にかかる負担は軽くなるものの気が休まらない時期が長いの...
仕込も終盤、醪もあと4つかな?五色彩雲もAshiriはこれから仕込みを行います。Ashiriでは白麹をしようしておりちょうど今麹室でつくっているのですが未だに謎が多い麹です。Ashiriの品質と白麹の品質は直結しているので重要。日本酒で使われる黄麹は文献やデータ、そして他のお蔵でも経験値があるので様々な問題に対してのQ&Aがあるのですが白麹はそういったデータが共有されていないので未知数。同じ麹菌なのですが製造する目的...
問題や課題がなくなる事ってなんでないのでしょうか。問題や課題があることを嫌がる人もいると思います。避ける人もいるでしょう。チームワークを大事にしている醸し屋ですがチームとしてステップアップすることを望んでいるので適度な課題を製造のメンバーには渡します。メンバーが歩いているところにそっと課題を置く。課題に気が付き拾う人、気が付いてよける人様々です。醸し屋の中では課題がある事は伸びしろだと思っています...
昨日はすごい大雪で大変な一日でした。朝、猛吹雪の様な風と雪の中徒歩出勤をしてきたのですがまず、視界がほぼ無い。醸し屋のような眼鏡族は吹雪の日、視界を奪われます。これなら眼鏡をとったほうが良い!と思い眼鏡を取ると・・・・吹雪いてきた雪が目に当たり痛くて目が明けられない。眼鏡でガードされているのだけどそのガードされているレンズに雪が溜まってどっちにしても視界ゼロ状態。やっとのことで着くと窓も何も雪が付...
先日ブログにも書かせていただきました。SAKEstreetさんにお声がけいただき書かせていただきました【酒蔵だより:福司酒造】が配信となりました!▲ こちらが【酒蔵だより:福司酒造】です今回は福司酒造がどんなところか、どんな人が作っているのかを知ってもらうための記事でブログ以外でこうやって文章を載せてもらうのは初めてなはず・・・緊張です。もちろん生原稿ではなく手直しをしていただいたものです。編集していただい...
少しだけ余裕が出てきたのかちょっと先の未来を考えながら書類作成をいしています。春のことを考え、次のやらなきゃいけないことの優先順位を考えて余裕のある時は先の準備を先回り。五色彩雲のスケジュールを考えたり。先延ばしにしていたことも少しずつ手を付けて。福司の甑倒しまで1か月は切りました。当初の予定よりも伸ばしており、まだ正確には決まっていませんが間違いなく終わりに近づいてきています。仕事の忙しさは部署...
今日は仕込み以外のお話。今、SAKEstreetさんにお声がけを頂き、福司の「酒蔵だより」という記事の第一回目の原稿を作成していました。つい先日、原稿を出してその時に必要な写真撮影も先日チーム福司でとっていたものです。その中で北海道の酒造りについて書いていますが釧路は雪よりも氷の街ですという話に触れています。暖かい地域では夏場にプールの授業があると思いますが北国は寒いのであまりありません(ないわけではないけ...
忙しい時に限って色々な書類作成が必要なものが回ってきます。丁度3月という事もあり、一般的な年度替わりという事もあるのでしょう。保健所の申請や出品用の資料北海道日本酒アワードの申し込みなどなど優先順位の高い順番から処理が始まりました今日は出品酒の唎酒をして、どのお酒を出品するかを選びました。毎週金曜日は賄がカレーの日なのですが唎酒を行うためメニューを変えてもらったり午前中にいつもコーヒーを飲むのです...
仕事の時毎日やっている事で酒造り等の仕事以外にブログを書くことと報告書の返信をすることがあります。2つに共通することがアウトプットと何かを誰かに伝えるという事。きっとこれは無駄にはなっていなくて、考えを整理したりまとめたりする作業だったり伝えるために再度咀嚼することを難しいと感じなくてすむようになってきている気がします。報告書を読んで返信する際に相手に伝えるために自分の考え方を整理するいい機会にな...
最近醸し屋のSNSには海外で造られたお酒の商品告知が良く出てきます。これも1つの時代だなぁとつくづくと感じていて醸し屋のSNSに出てくる銘柄はにアメリカのブルックリンにあるBrooklyn Kura(ブルックリンクラ)で日本の八海山を造る八海山グループと業務資本提携を結んでいます。▲いまMakuakeでクラファンしているようです。https://www.makuake.com/project/hakkaisan/海外に蔵を作る獺祭さんと海外で造ったお酒を逆輸入している...
大吟醸酒の仕込みから搾りまで今年も去年できなかったことや去年得たことを仕込み配合や醪管理などに反映し行ってきました。まだ出品準備はしていませんが週末には行う予定です。出品酒と言うと大吟醸や純米吟醸酒の部の方を意識しると思います。全国大会ではそういった部門しかないので、鑑評会と言うとそういうイメージ。ただ札幌国税局には【純米酒の部】と【軽精米ごく味酒】という部門もありとてもユニークな新酒鑑評会です。...
本日、出品用の醪をすべて搾ることが出来ました。最後は大吟醸酒の搾りで、袋に取り吊るして搾るやり方。福司では大吟の搾りの日だけ少し早めに出勤。朝一で袋で吊るし、作業を終えたら通常業務にという流れです。突然ですが僕は音楽のちからってちょっと信じていて、だからこ作業の合間に音楽をかけています。何を信じているかというと、若いとき特に中学生や高校生の時って、やたらと音楽を聴くじゃないですか時代が変わっても音...
今日も忙しい中、みんな頑張ってくれました。出品酒の期限も近くなり内心はやや焦りですがスケジュール通りならギリギリ間に合いそうです。あとは搾りのタイミングがそれでいいのか問題・・・・昨年度の反省点を活かすとこのくらいかと思っていますが「変える」ことに対する勇気は常に心に負担をかけますね。本当に大丈夫か?これでいいのか?やってしまえばもう腹をくくるしかないのですがやるまでは正しいと思える要素を探してし...
搾りがいろいろ重なり、どれをどう搾ったらいいか?どの順にするのが最も良いのか?悩ましい1日でした。これが普通の仕込みの期間ならば多少の無理は頑張ってもらうのですが大吟醸酒の搾りや搾り後の処理が絡まっていてここ1週間くらいはワタワタしていきそうです。仕込みのボリュームが薄めなのが救い。月末なので帳面の締め作業も入りますがちょっと手は回らなそうなので後回しです。色々な作業大渋滞で手が回っていないところは...
製造部の集合写真を撮ろう!昨日の続きになりますが、webの記事を書いて差し込みの写真に製造部の全体写真が必要になりました。良い写真もあるのですが、去年入社のナノイーは写っていない。一瞬これでもいいかな・・・・と思ったのですがその記事の内容は、チーム福司の良いところを書いています。折角チームの話題をしているのに1人かけた写真を載せるなんてやはり記事の内容と逸脱してしまう。そこで撮り直す決心をした醸し屋。...
今日はよく電話の来る日で、なんだデスクにいる時間のほとんどを電話対応していたんじゃないかな?ってくらいでした。さて、札幌国税局の出品が来月頭にありそこに向けて搾りや出品酒を選ぶ作業があります。出してしまえば、もうどうすることも出来ませんが出すまでは様々な環境要因が酒質に影響を与えるため1つ1つにとても悩みます。特に外気温の影響を受ける環境でお酒造りをしているので【再現する】という事が難しい(正直無...
蔵に新たなシステムを導入しました。知る限り他の蔵ではまだ導入されていないのでは?と思います今シーズンからチーム福司では楽しく仕事をして欲しいという想いからやって欲しい、あるいはやらなくてはいけない仕事をホワイトボードに書き出し、全体に共有。作業の合間に手は空いているメンバーがこれを行うという作業クエスト制を導入しました!!その名も【FUKUTSUKASA QUEST(フクツカサクエスト)】そもそもは仕事をいっぱい...
ここ数日仕込みの作業合間や夕方の時間を使い企画書というか事業計画書つくりをしています。昨日の「伝える」じゃないですが考えを言葉にするって結構難しい。同じくらい難しいのが考えていることを絵にかいて相手に伝えることも難しいですね。思い描いているものをそのまま書けばいいのでしょうが写真のように鮮明なイメージでもそれを描く能力が無いと描けません。絵も文も、どちらも技術が必要です。ただ技術が無いから書かない...
最近、「伝える」の難しさを再確認しました。どこにでもあることだと思いますが「言った言わない問題」。これは討論してもあまりいいことがないのでこういう時はルール化をするのですが今回は言った側と聞いた側で受け取る内容が異なったという話。大吟醸の搾りを前に、「お酒を入れるタンクを準備したいが別のお酒が入っています」と報告がありました。そうでした、大吟醸酒は小さな仕込みなので小さなタンクでしぼったお酒を受け...
有難いことに、昨年初めて製造した五色彩雲のJiriも在庫がなくなりました。(Ashiriもだけど)どちらも白麹を使用していることから1年通しての販売を意識せず、季節的なイメージで製造しています。とはいえ五色彩雲の季節商品はNusamaiを抜いて3種類。Mashuが発売するまではJiriもAshiriも残っていないと並べて写真を撮れないので、せめてそこまでは切らさないようにしています。Ashiriはご存じの方も多いですが前進となるお酒があ...
久々にブログのランキングを見ました。もうそんなのも気にせず書いているのですがFC2のブログの中のグルメのカテゴリーの中で200位くらい(19322人中)さらに細かなお酒のジャンルでは15位(1765人中)でした。1位とかじゃないのでちょっと響かないのですが(笑)マラソンやくじ引きだったらわりと上位じゃない!?上位のブログを見ると飲食店で飲みましたという日記。美味しそうなごはんや酒が出ていれば読みたくなりますよね。酒造...
「部長!いいですか?」そう言いながら色々な資料が机の上に集まってきます。おいおい、なぜこんなに溜まっていくの!?地道に1つずつ片付けながら思った。あぁ、仕事をつくっているのは自分自身だ!やらなきゃいけない仕事とそうじゃない仕事があって、今日やらなきゃいけない仕事をやればいいそういう風によく言いますが自分はそれだと何の発展もないと思っています。やらなきゃいけない仕事はやって当たり前で余白の部分で何を...
今日は今シーズン最後の米の入荷日でした。少しずつですが仕込みの終わりに近づいてきている・・・・のでしょうが、まったくもってそんなことを感じている余裕はありません。大吟醸の仕込みの後は搾りに向けての準備や醪管理。少しの気の緩みも許されない日が続いております。この間、蔵はレギュラーのお酒の仕込みがキューっピッチで進みます寒さ的には今が旬!?ただ今年はやや暖かい日が多く醪の管理も例年よりもハンドリングが...
醸し屋が、折角dancyuにのったので地元の本屋さんでPOP作ってくれないかなぁ?とXでつぶやいたところまわりまわって・・・・・地元の大きな書店「コーチャンフォー」さんに届きPOPを作成してくださいました!しかも始め置いてあったところから移動し見やす所に!ありがとうございます!!!SNSでのつぶやきが形になったのは初めて!!!嬉しいご報告でした!日本酒造りは職人の世界でした。私が入ったときには「目で盗め」的な空気...
dancyuが発売日を迎えたが、北海道の端っこであること、これにプラスして大雪のため、おそらくまだ買えないのでは?と思っている。そんな状況でも掲載していただいた事から1冊のdancyuが手元に届いた。製造部皆が自社の掲載を確認し(休みのメンバーは見てないけど)社長に掲載の報告をしました。今朝になって社長がとても嬉しそうに「よく載ったなぁ」と話しかけてきてくれました。多分一番喜んでくれていると思います。とにかく...
発売したdancyuは弊社に寄贈品として本日届きました。またじっくりとはみていませんが、酒を飲みながらじっくり読みたい内容です。知り合いの蔵だけではなく、以前働いていたメンバーも他の蔵で働いていたり(笑)そういう意味でも面白そう。さて蔵では出品用の大吟醸酒の醪管理そしてNusamaiになる山廃酛も膨れの時期が近づいてきました。膨れは前半の糖化と乳酸菌の生育を終えて次は清酒酵母の世界していく段階です。この写真は山...
明日2月6日発売予定 『日本酒dancyu vol.1』に五色彩雲が新進の注目蔵15選の中で掲載頂けることになりました!今まで3月号で日本酒特集でしたが別冊扱いになるそうです。そして新たに『日本酒dancyu』になる記念すべき vol.1に掲載していただけ、嬉しい限りです。dancyuの日本酒特集は日本酒ビギナーにとってもバイブルと言えるほど、話題の銘柄や美味しいお酒の飲み方そしてお酒の種類の説明などが分かりやすく醸し屋も資料つく...
道東が大雪。釧路でも珍しくどっかりと雪が降りました飛行機や電車など色々なものが止まり大変な1日でした。釧路は雪が降らないので、こんなに振るのは珍しい膝まで埋まることはそうそうありません。子どもなら楽しいでしょうが、大人には辛いだけ。蔵では大吟醸酒の仕込みを終え交代でお休みを取ってもらっています。昨日は醸し屋がお休みを頂きました。気温も少し安定してきて醪管理もしやすい数日間大吟醸酒も去年までの反省点...
浴びるほど酒を飲むそんなことを聞かなくなったし見かけなくなった。飲み会の形も変化しているのか酔っ払いを昔ほど見ない。(そもそもそんな飲みに出ていないが・・・)醸し屋も歳を重ね、生活環境が変化して自由気ままに酒を飲む機会も一緒に朝まで遊ぶ仲間もいなくなった。みんないい大人(いいオジサン)になってしまった。自身の経験からも酒を昔ほど飲む機会が無くなっていると感じる。消費の仕方が変化しているのが体験とし...
今シーズンの泊りでの麹造りが無事終わりました。急に暖かい日になったりでかなり悩みながらの期間となり出来る限りのことをした。と言ったところです。明日からは醪の仕込みで掛け米の吸水や蒸し、そして仕込みによる調整を行います。1本目の醪もドキドキしながら毎日分析結果を待ちます。品温は予定通りですが分析値はやや低めそれが良いのか悪いのかはまだわかりません。各担当者が出してきてくれた酛や麹そして掛け米を考えら...
本日も大吟醸の麹で泊りのため夜の賄を食べながらブログを更新中。好きなものが沢山入っていて嬉しいお弁当です。さて、ここ数日暖かな日が続いています。体的には大変助かりますが、酒造りには何とも厄介。例年だと最低気温が-10℃近くまで冷えますが数日前の予報では-1℃・・・・。数字上では十分に寒いと言えるのですがこの温度差で何が起こるのか?今日は気温の変化で起こる不便なことを思いつく限り書いてみようと思います。ま...
先日、子供が気管支炎と喘息で入院し妻が付き添いしてくれたので自分でご飯を用意する日がありました。人によっては仕事帰ってから作るの面倒という人も多いでしょう。実は醸し屋は作って食べるの好きで買い物行って何作ろうかなぁと見て回り帰って料理して食べるってのは嫌いじゃないです。ただ上の子のごはん支度もあるのであまり時間をかけたものを今は作れません。そんな久々に自分の好きなものを作って食べれる日ということで...
大吟醸酒の1本目の留仕込みを終えました。今回の仕込みは1発本番!なので正直ドキドキです。麹ので出来具合、米の触った感触味わいやツブした感覚から、悩みながら仕込みを行います。チャンスは2度既に2本目の麹造りが始まっていますが1本目から調整をかけていきます。今年も硬めで水分も放しやすい印象。分析値上溶けていてもグルコースは少なかったりもするので数字を鵜吞みには出来ません。大きな会社ですとグルコースを測定...
泊まり込みの大吟醸麹前半戦を終えました。今年の大吟醸の米は硬そうです。破精込みも時間がかかっている印象を持っています。結構厳しい環境で育ててみたら結構派手な麹に仕上がりました溶けにくい米であればもう少し地味な麹でもいいのかも。破精をあまりまわさない麹を派手と言っています。さて今日は気分を変えて日本酒を造っている人から見るとなんでなんだろう?と不思議な消費者心理をご紹介。日本酒のシーズンになってくる...
明日締め切りの来年度の米の発注。何とか目途がついてきました。大変は大変なのですが、先のことを考える機会にはなります。他の蔵では製造計画ってどのくらいの精度でたてるのだろう。他の蔵の担当の人とこの苦労話で盛り上がれそうだな。【福司は杜氏制ではない】「杜氏制ではないんです。」って話をすることがあります。まぁ一般の方の想う杜氏の仕事をしているので杜氏と言われても間違えってわけではないのですが、役職という...
1月も中旬をもう少し出過ぎます。仕込みが始まったのが10月の下旬、もう少しで期間的には折り返しの地点です。日本酒造りという仕事を【伝統的な仕事】と思っている方は多いはず。ユネスコ無形文化遺産にも登録され、よりそのイメージも強いでしょう。過去から脈々と受け継がれていることを日々行う。伝統工芸品を作るような技。などを思い浮かべるのかな?と想像します。さて実際は?というお話で【福司の伝統的な味わい】はな...
昨日は「助けて未来人」ということで今後どうなるのか?という予測の元来年度の米の発注に悩む話を書かせてもらいました。そんな見通せない先のことを考えながらあーでもないこうでもないとじっくり考えたいところですが酒造りは今大吟醸の仕込み真っ最中という何なら1年で一番過酷な時期に突入しています。そんな時期にこんな重いことを考えねばならないの!?といつも思うのですが、どちらも大事なこと。大吟醸酒の時は作業1つ...
インフルエンザやコロナが流行っているようです。身の回りにもちらほら聞きます。大吟醸酒の忙しい時期に入るため製造部ではマスク着用での作業をお願いすることとしました。もらってきてしまった場合の被害を最小限にするためです。ちらほら体調不良のメンバーがいましたが何とか耐えている感じでしょうか。本番はこれから体調管理も仕込みも気を抜かず乗り切りたいところです。昔はインフルエンザさえ気を付ければよかったけど今...
来週からいよいよ大吟醸酒の麹造りが本格化少しずつ空気が張り詰めてくる季節となってきました。既に、酛部屋には大吟醸酒の酛が仕込み終わっています。お正月過ぎたらすでに勝負が始まっているのですが、本格化するのはこれから。全ての作業を後回しにしてでも大吟醸の作業を優先して行います。時には昼休みに食い込むこともありますし休み時間を取れないことも。一週間のうち2日間ほどしか家に帰らずあとは泊まり込みになること...
仕込んでいたのは、50年前から想うその地域でしか飲めない生酒です
すっかりわすれておりましたが、今週末18日に新酒の第二弾!「しぼりたて生酒」が発売となります。しぼりたての生酒が市場に出回るようになったのは日本酒の歴史上ではここ最近に分類されるのではないでしょうか?それまで、日本酒は火入れをしたものが常温で酒屋さんに並んでいるのが当たり前の時代でした。大吟醸酒や吟醸酒などが市場に流れるようになり徐々に「生」の文字が見られるようになりましたがそれまでは地元だけで飲ま...
最近、ブログネタに困るなぁと思う事も結構あります。もう何十年も書いているので書いている本人がブログのマンネリを感じている。という事は読み手もそのはず。そろそろこのブログに費やす労力を別のことに活かしたほうが良いなと感じています。いつか来る最後までお付き合いください。(完全にnoteに移行しようかと思う)今日は醸し屋が思う酒造りに向いている人のお話。あくまでも個人の意見としてで全てではないですが、醸し屋...
さて今日のブログは何を書こうか・・・・大吟醸酒の話やら細かかく書けば色々あるのですがそれもつまらんでしょう・・・と書いてる側が思うのです。ここはほぼ独り言のように毎日醸し屋が思いついたことをブログで吐き出しています。もはや面白い!という需要で読んでくれているのではないでしょう。ある意味生存確認の様に見守ってくれている方々が読んでいるのだと思います。という事で今日もそんななんて事のない日記を書こうか...
本日から出品用の大吟醸の麹造りで泊りがスタートします。そして今日はもう少しで2年目を迎えるナノイーも研修のため泊りを経験してもらう日です。実は年前の大吟醸の時は、実習に来ていた農大生が一緒に大吟醸酒の麹の手入れなどの経験をしてくれていたのですがまだ社員のナノイーにはしてもらっていなくどこかのタイミングでどんな作業をしているかを体験してもらおうと思っていました。“戦力として”ではないのですが、もし自分...
最近PCの文字が読みにくいなと感じてきました。もしかしたら老眼ってやつか!?と少し思いながらも目が悪いのは中学生からなので、そろそろ眼鏡を買い替える口実としてはいいのかも!?文字が見えにくいと、読み取るのに神経をそがなければいけない。時間がかかり理解するまでのスピードが落ちるなど仕事のクオリティーにも関わってきます。どちらにしても視力検査必要かもな。毎日忙しい日々が続く中、ふとした瞬間に「特別だな」...
待っているメール。待っているメールが2つほどありその1つが昨日かな?届きました。昨日届いたメールはとある研究機関にいる先生に新たなチャレンジに向けてのヒントをみつけるためにした質問への回答です。研究機関の先生への質問なので嚙み砕くのに時間がかかります。生化学の言葉がちらほら出てくるので自分の解釈が正しいかどうかを確認しながら読み解きます。そして便利なのがAI凄いですよAI!先生から得た情報から必要そう...
お正月の期間を利用し見たいドラマや映画を見ていたのですが面白かったのが「グランメゾン東京」という、木村拓哉さんが演じるカリスマシェフが三つ星レストラン「グランメゾン東京」を作り上げるため奮闘する姿を描くドラマです。このドラマを見ていて面白いと感じたところはもちろん創作される料理へのこだわり、ものづくりとしての共通する部分がありフィールドが違いはしても酒造りにも同じようなことがあるなと思いながら自分...
新年あけまして初のブログ更新となります。長らくお休みしておりましたが、更新していなくても毎日確認してくださる方がいるようで、ありがとうございます。今年の新年のご挨拶用の写真はJiriにしました。昨年度、初めてチャレンジした未来への挑戦でもあるJiri。酒質に対しても、製造方法に関しても可能性を感じた一年目。今年は出品用の純米酒として仕込みをしています。単に再現性を見るのではなく次のステップへの試験醸造も兼...
今日年内最後の蒸かしを上げました。(お米を蒸すこと)ここから一気に大掃除に入ります。年内蔵の作業は30日まで徐々に作業が少なくなり、明日は片付けがメインです。年明けに使う麹の出麹や粕むきなど、通常業務と並行し明日目途をつけ、明後日は最終確認。明々後日はお正月飾りをつける予定。本当は明日付けてもいいですが、付けれるかな??正月の期間も醪は発酵を続けます。その期間は当番制で醪の様態を確認分析等を行います...
世界は常に進化している。クラフトサケというお米を原料とした雑酒で日本酒の造りにほぼ近い形で作られた新たなジャンルが2022年ころ協会を設立し新たな客層を開拓しています。クラフトサケは米、米麹を使用しそこにボタニカル的な要素で果実などを使用する日本酒では表現できない領域で日本酒の可能性を切り開いているなと私はポジティブにとらえています。醸し屋もその発想力や柔軟性を日本酒の商品開発などにも取り入れながら可...
蔵の間取り上、大吟醸酒を仕込んでいるサーマルタンクの部屋が仕込みをする部屋から少し離れています。朝一で大吟醸の醪の世話に行ってしまうと全体の流れが見えなくなるので休みの人がいる日などは全体の作業が落ち着いてから大吟醸の醪を見に行くのが日課です。特に醪初期は状貌の確認が重要で分析値が出る前に見た目でわかり事が多いので仕込み後の朝はまずその醪を見に行きます。サーマルタンクの部屋の朝の作業は1人で行うこ...
今日はお酒をつくる蔵の未来についてつい先日、日本酒はユネスコ無形文化遺産に登録されました。伝統や文化といった長い年月をかけてその価値を育み今に至る職種と言えます。このように長い期間かけて成長している企業を日本では「老舗」という言い方をします。世界の100年以上続く企業の40%が日本の企業で戦争や、経済的な危機を乗り越えてもなお残り続けているのです。100年以上続くには代替わりを3回以上はしてるでしょう。そ...
仕込みシーズンは休みが貴重です。体力的な回復に努めることも大事なのですが仕事時間が長く、かつ職場と家の往復しかしていないと精神的なケアも重要になってきます。一人暮らしの時は仕事以外の時間を自分のために使う事で精神的な部分の負担は軽く出来ましたが家族がで、かつ子供がいると時間の多くは自分以外のために使うことが多くなりますね。そうなると些細なことが凄く幸せに感じたりするようになるもので(笑)先日のお休み...
10日ころから東京から来ていた大学の実習生2名が、今日で研修を終えて帰っていきました。日数だけ見ていたら長く感じた10日間でしたが終わってしまえばあっという間。この期間中、海底力の大吟醸酒の仕込みがあり泊まり込みの麹造りなどもありました。また大吟醸は前ロットを10kg単位で洗米するので水分の測定など、いつもよりも洗米に沢山の時間と人手がを取られます。そんな機関に研修が重なり、当初は大変だなと思う所もあり...
面白いなぁと思う。ここ数日、麹の造りに関して担当と議論していますが様々な条件から少しずつ見えてきたような気がします。こういった議論ができるというのは面白い。麹造りの難しいところは【 発酵 】という分野で米も麹菌も生き物という事。料理の様に『お肉を焼く』 『味付けをする』といった原料は生物だけどそれに人間が手を加えるという物ではなく原料に対して生物に生産してもらう条件で常に一定の質の物をつくるという...
最近は気温が下がり仕込みの時期らしい寒さになってきました。むしろ今くらいがちょうどいいのでは?と思うのですが釧路の冬は、というか北海道の冬はまだまだ寒くなります。暖かかった時期によく働くものがあります。それが『レイカン』と呼ばれるもの。「霊感」ではなく「冷管」もろみを冷やすための道具です。どんなものかというと長い筒に氷を入れてそれを醪の中に入れることで冷えるという本当にシンプルな構造。もっと複雑な...
年前に仕込む大吟醸酒が本日無事に仕込み終わりました。年明けの大吟醸に向けての調整など今年の米のデータを少しでも取れたらと思います。大吟醸酒の造りは精米歩合が異なりますがそれ以外だと各工程のロット数がかなり小さくなります。洗米でいえば1回に300kgとか洗米していたものを1回に10kgロットで数百キロの米を洗米していきます。1つ1つ小数点以下の水分調整をし、仕込みの用途によって水分も変えてもらいます。そこには...
活性酒が先週の金曜日に発売となり市内のいたるところで販売されています。この光景は釧路管内のみで札幌などにはほとんど出荷されていないため管外からこの時期買いにいらしてくれる方も多いようです。にごり酒ってどう造っているの?と思う方もいるでしょう。日本酒には規定があり「米、米こうじ及び水を発酵させて濾したもの」とされています。逆を言うとこの規定のことをしなければ「日本酒」と名乗れません。同じ濁っている米...
大吟醸酒の麹造りで泊まり込みを2日間行いました。この間、仕込みは薄くしています。泊まり込みをすると瞬時の判断能力が低下する気がします。処理スピードが落ちるというか。あと外部情報が脳みそに入りにくくなりトラブルに気がつきにくくなるのであまり濃厚なスケジュールだと体的にも頭的にも厳しい。そんな中、わりと急ぎで解決しておきたい案件と割と早めに返信しておきたいメールが。一つはとある雑誌のアンケートへの回答...
昨日から泊まり込みで大吟醸の麹のお世話をしてみます。いつもは麹担当のクリストファーと醸し屋の2人で行うのですが今年は実習で来ている大学生も参加。大吟醸の仕込みが初めてなのは大学生だけではなく今年入社したナノイーも初めての大吟醸の麹造り。大学生と同じくらい興味を持ってくれています。実習生が来てくれたおかげでナノイーにもよい刺激になったようで実習生と共に「自分も見せてもらってもいいですか?」と積極的に...
昨日は五色彩雲のデザインをしてくれたチホッシュこと、小野寺さんの主催する会でゲストとしてブランディングの時のお話をしてきました。19時開催だったので18時半に集合という話でしたがなんとこんな日に限って出麹を伸ばさねばいけなくなり作業を終えて会社を出たのが18時34分!!!変わってもらおうとしたらなんと歯医者が18時に予約していて・・・・とまぁ、開始時刻までに何とか間に合えばよかろうと急いで着替えて出発し3分...
昨日最後にちょろっと書きましたが。日本酒の大手メーカーさんも色々な取り組みをしているなとここ数年感じていて例えばパック酒のマルをつくられている白鶴さんは糖質ゼロのお酒の開発をしたり「別鶴」という白鶴を越える白鶴をつくるプロジェクトを行っています。■「別鶴」プロジェクトまた月桂冠さんも「Gekkeikan Studio」というブランドを立ち上げています。これもまた面白いなと思うのですが、ラボ的なスケールで様々なテー...
日々勉強気がつくと12月も1/3が終わろうとしています。あっという間に過ぎていく日々。とにかく毎日の仕込みをどう行うか小さな課題に対してこうしてはどうか?トライアンドエラーの毎日です。醸し屋は製造部長という役職なので製造部全体を管理することが業務ですが原料処理・麹・酛に関しては担当者がいて細かな管理は各々にお願いしています。この3つのうちで深くかかわっているのは麹になります醪管理はすべて醸し屋の作業。麹...
変化気候の変動やそれに伴う米質の変化は様々なところに影響が出ているはずです。それはお酒をつくっていると感じる微妙な変化として表れています。例えば酵母を培養するときに使う麹汁だって元をたどれば米から作られます。酵素で溶かしているにしろ成分が変化していれば組成も変化するはず。その麹汁で培養している酵母にだって多少の変化が起きるでしょう。1度ではなく何度も何度も培養されることで今までは無かったものが無く...
日本酒界隈ではやや賑わいを見せているユネスコ無形文化遺産に日本酒が登録された件。本日賄をつくっているれる方に「おめでとうございます」と言われ正式に決まったことを知った製造部一同です(笑)日本酒の伝統や歴史が評価されたことはとてもうれしくおめでたいこと。ではあるのだが、そこに消費が直結するとは限らない。文化遺産は、特定の文化を共有する集団の歴史・伝統・風習などを集約した象徴的な存在です。日本人にとって...
昨日に引き続きデスクワーク用の紙資料に囲まれている醸し屋です。醸し屋の予想では今日は実務の人が足りていてデスクワークしていても回るはず・・・という読みでしたが蓋を開けると「おっとどっこい!」誰にとっても作業の薄い日は本来の製造以外の仕事を入れる日で実質作業部隊が少ない状況に・・・・特に月初めは税務報告があったり。作業の薄い日だから御休みの人がいたりであれ?実務の様子を見に行くと人がいなくカツカツ・...
泊まり込みから始まり怒涛の週末を過ごし、気がつくと12月になっていました。丁度月末にも重なってしまい、帳面の末締め作業も滞りデスクワークが山になりかけています。やらなくてはいけないデスクワークとやっておいたほうが良いデスクワークがありやらなければいけないのは帳面などの義務の物。あと来シーズンの米の発注予測をたてなければいけない時期となりました。これが難しいのと割と負担が大きいと言うね(笑)やって補い...
今シーズン初の泊りの日となりました。皆さんのお仕事で会社に泊まり込みで仕事をすることはなかなか無いかと思います。宿直などがある仕事は今の時代少ないですよね。酒造りの現場では昔は当たり前のように泊りの作業がありました。むしろ住み込みで働くなんてこともあったくらいです。その為多くの酒蔵には働き手の宿泊場所や風呂などもあることが多いです。ただ最近のお蔵さんは泊での作業を無くしているところも多く福司でも普...
本日の蒸しの様子↑昨日今日と久々の全員出勤。12月発売予定の活性酒の仕上げの準備をしています。流石に全員がそろうと醸し屋も事務作業をする時間がもらえ今日は久々にデスクワークしました。醸し屋のデスクワークも色々あるのですが仕込みが始まると増えるデスクワークが『記帳』帳面をつけることです。日本酒を造ることが仕事ですが、つくるにあたり使用するものなどの記帳義務があります。これを帳面としてまとめています。デ...
毎日のように、麹室(こうじむろ)に入っては汗だくになっています。昭和の時代でしたら祖父母の家などで「室(むろ)」と呼ばれる場所があった人もいるかもしれませんが、令和では室という言葉はほとんど聞かなくなりました。室とは物を保存、または育成のために、外気を防ぐように作った部屋のことで麹室以外に氷室(ひむろ)などがあります。麹室はどのような部屋か?というと麹を成育させるための特別な部屋です。麹菌を成育さ...
新酒の季節になりました。全国の蔵さんで様々な新酒が多種多様に発売されています。どのお酒を飲もうか迷うほど。そしてどのお酒が美味しいのかわからない(笑)一生かけても日本中の新酒を飲み干すことは出来ないでしょうね。福司の新酒は基本的には地元での消費をメインに考えています。メインにというと少し語弊がありますね地元で消費を考えていると強く言うべきでしょう。福司でお酒をつくりPRに行く際に「私たちの根源は地酒で...
11月も残りわずか仕込みが始まって1か月以上が経過、搾りも始まって仕込みシーズンが本格化してきました。ここまでで酒造りの一連の作業を終え、使用する道具や機械が正常に動くことを確認。特段トラブルが無く・・・と言いたいところですが今日は冷却用の機械にエラーが出ていて想定より高めの温度。出勤時に会社の外に異音が聞こえもしかして・・・と思っていたところあとから出勤してきたメンバーが「カズマさん、もしかしたら...
今、まだ1種類の米を使って何本か仕込んでいるのですが産地の異なる同種の米をいろいろ試験しながら使っています。産地が違うだけで、同じ吸水量で吸わせても同じ米の仕上がりにはならないんですよね。例えば、産地の違う同じ品種のお米を買ったとして同じ重量になるまで水を吸わせれば同じような硬さになると思いませんか?ところがこれが違うんです。同じ水分量では片方は丁度良くても片方は芯が残る硬さになる。その米が作られ...
昨日の仮説の話が進展し、いろいろな手法に対する可能性に対し仕事が終わった後も議論がなされていました。その間醸し屋は、新たな可能性に対する試験を行うべく製造計画の調整や事務仕事をします。いつもはすぐ帰るメンバーも一緒に議論する姿は製造部長としてとてもたくましく感じるほど自分たちで主観的に問題に対峙する姿勢が見れて未来への期待が高まっています。色々な仮説に対して裏付けを集めることも必要各所にデータをも...
今年一本目の搾りが近くなり、いろいろと準備に明け暮れています。全体の製造期間を短くするために去年の同時期よりも1本多めに仕込んでいるのもあるのですがなんだか実務が多いなという印象。去年はデスクワークをする時間を少しまとめてとれていた・・・ような印象でしたが・・・・まぁ、実務をするのは実は楽しいものです。デスクワークだと一人で悶々とデータや数字と向き合ったりしますが実務だと誰かと共に作業をしたりする...
今朝は一段と寒く感じました。最高気温 4℃最低気温 -4℃吐く息も白く、ふと思ったのですが外気温が何℃から吐く息が白くなるのでしょうかね?吐く息が白く見えはじめる温度は、外の気温が約13度以下になってからが目安と言われています。 ただこれに湿度も関わってくるので乾燥している時期はもっと気温が下がらないと白くならないらしい。蔵の室温が10℃でも息は白くなりません。真冬だと室温も6度まで下がりますが息が白い覚え...
今日は今シーズン3度目の米の入荷日でした。活性酒やしぼりたて生酒のお米の入荷から始まり純米酒や海底力の原料と少しずつ米の品種も増えていきます。今年の2月に入社したナノイー。昨シーズンは大吟醸の仕込みも終わってからの入社のため(搾りは体験しています)今シーズンが初めての経験がまだまだ沢山。1年に1度しかしない仕込みやそれらの準備を覚えてもらっています。今年から原料処理もやってもらっていてここ1か月間は先...
毎日仕込みをする日々が続いています。1日1日気温が変化していきその気温の変化に対して洗米時の浸漬時間を延ばしたり、仕込み温度を変えたり冷却温度を変えたり些細な変化に対して何が有効かを探る毎日。これが良いのか?これでいいのかも。なるほどこうが良いのね!と発見の毎日です。この小さな発見の積み重ねが酒造りの経験値なのですがそれをとどめておくことは非常に難しい。各々が気がついたことをメモし次の仕込みに活かし...
11月も中旬になってきました。来月のシフトつくりや今年の米の質や去年の酒質から考慮した微調整などをしています。そうしたら事務的(私のミス)が見つかりまして・・・慌てて仕込みの日程の調整をかけてます(反省)不幸中の幸いで、大きく体制に影響が出ないで済みそうなので一安心。ただ、いろいろな部分の確認がまだなので明日以降に行います。今回は原料の発注に関してだったのですがいくつかの段階を経て原料発注まで行きつ...
今シーズンの新米新酒でお出しする醪の仕込みが始まっています。今年の米は昨年度のものよりも扱いやすく良いものになってくれると期待しています。まだ仕込み初めなのでお楽しみに。活性清酒は12月、しぼりたて生酒は1月に発売予定です。今の時期は秋のお酒YONAGAをおすすめ中!今は製造部長として酒造りや商品開発を仕事としていますが学生時代はアパレルメーカーでバイトをしていました。いわゆるショップ店員で渋谷で働いて...
福司の蔵にお越しにな多人でしたら見たことがあるかもしれませんが弊社の門をくぐると大きな文字で福司と書かれている壁があります。その上に「よいお酒」という文字が書かれています。「よいお酒」とは何なのか?醸し屋が福司に就職したころ、この問いかけに苦悩したことがあります。自分なりの答えが出て、自身が手掛ける商品にはこの思想をなるべく取り入れているつもりです。人により、又は捉え方によりこの「よいお酒」という...
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週末は久々の2連休。何もない一度も蔵に来ないという日はいつ以来だろうか。家族には「え!?休みなの??」と驚かれるほど休みだと言っているのに息子には「仕事でしょ?」と言われます。仕事で家にいない父親ってどんなのだろうと思っていたら自分でした(笑)徐々に元の日常ををリ戻しつつあります。先日久々に市内の園芸屋さんに行ってきました。家の中にサンルームがあるのでそこに少しずつですが植物を増やしていきたいと思い...
蔵では火入れに向けての準備が本格化しています。貯蔵に使用するタンクの点検や整備、洗浄を行うチーム。濾過や移動、調合を行うチーム搾りで使用していたものを片付け洗浄するチームに分かれています。醸し屋は主に濾過移動などの計画をつくりのと計画通りに事が運んで切るのかをチェックし火入れまでの工程を予測したり仕込みの帳面の〆作業と、年度末のための資料整理のためデスクワークがメインです。デスクワークとか勉強をし...
日々の酒造りは、目に見える作業の積み重ねですが、実は「目に見えないところ」こそが大切だったりします。失敗はチャンスじゃないですが、何かしら違和感を感じたときは原点に立ち戻るチャンスです。チーム福司も6人と少ないチームですが考え方や価値観はみんな違います。違う事はいいことでお互いに補い合える事と思いますが1つの言葉で捉え方が異なったりすることもあります。例えば「多少の誤差」などの多少にも人によって感覚...
蔵開きを終えて蔵開きはあいにくのお天気(雨)でしたがそんな中でもたくさんの人がお越しくださいました。嬉しい反面、製造部のメンバーの頭の中にあるのはその後の清掃について。雨が降ればその分蔵の中は汚れるためその後の清掃も大変です。蔵開きの次の日の午前中は後片付けをして直ぐに作業に入りますGWという大型の休みを前にやってしまわねばいけない作業が山の様に・・・・製造部としても火入れという最後の難関が待ち構え...
日曜日に年に一度の蔵解放が行われました。当日はあいにくの雨模様。8時少し前に出勤したら既に並んでいる方がいました。雨の中傘をさして並んでいただいてたことなどもあり少し早めにオープンした当日。醸し屋は臨時即売会上の方を担当し、当日限定のたれ口酒と酒粕の販売をしていました。久々の対面での販売でしたが昔の様に行列が出来たりトラブルが起きたりもなく無事に販売を終えた感じはありました。コロナ前は少しでも沢山...
蔵では日曜の蔵開きに向けて準備をおこないました。例年よりも醪は少なく、お見せできるものが少なめですが出来る限りの準備をして皆さまをお迎えしたいと思います。事故無く、トラブルなく終わりますように・・・・今朝見つけた記事をご紹介します。ワイン生産・消費量、63年ぶり低水準 気候変動など直撃:日本経済新聞「世界のワイン市場の縮小が止まらない。」という文脈から始まるこの記事気候変動の影響で生産が減少している...
世界は本当に大きく変わろうとしているなと感じる政治経済もそうだし環境もそうだしとにかく【今までと同じ】が通用しない世界経験値という物が今までよりも有効性が低くなり代わりに適応力が重要になっています。30代のころには気にもしなかったことも最近は目を向けざる追えない。それほど情勢の変化が激しいと感じますしどうなるかがわからないです。トランプ氏が就任してこんなに経済が翻弄されることや米の価格がこんなに高く...
いつも五色彩雲の話が多いですが、福司のお酒たちも工夫されています。五色彩雲のように【データがほぼ無い】ところからの始まりでもなければ【年に1回か2回しか仕込めない】といチャレンジの希少性も下がってしまう為比較には出していませんが、五色彩雲のブランドの設計の基本軸は実は福司の純米酒にあります。原点はレギュラー酒の酒質からでそこを起点として配合を工夫し、割合を調整ときには原点に戻り考え直すなど基本がある...
今朝、ポッドキャストで酒器の話を聞いていました。なるほどなと思ったことがあったので日本酒好きの皆さんと共有できたらと思いブログに書かせていただきます。【酒器によって味わいが違う】そういう話は聞いたことがあると思います。実際に香りの感じ方や口当たりが異なり味わいに変化をもたらす1つの要因です。でも全く異なる酒質になるわけではないので本質的には一緒です。同じものを口にしても状況や環境が異なれば感じ方は...
モロミがある時期は搾りが入ったりで2連休を取ることは中々難しいですが先週末は久々の土日全休にしました。ただまだ醪があるので分析や櫂入れなどに出勤しますがそれでも作業はかなり少なくなり、午前中には帰れます。各地では日本酒のイベントが開催され、SNSが賑やかになってきました。来週には福司でも蔵開きが開催されます。蔵開きは、地域の皆さまに今シーズンの仕込みを終えて地酒を身近に感じてもらうため蔵を見学したり...
気が付くと4月も中旬。あっという間に蔵開きであっという間にGWになりそうです。そして5月にはJiriの発売がありその案内もそろそろ作成し始めなければと思っています。今年の試みを文章で伝えなければいけませんが行ったことと、そこからつながる未来への期待感を感じてもらうように・・・・工夫します。今日はラジオ収録がありました。放送は日曜日の予定です。主に蔵開きについてのお話をさせて頂きました。いつもラジオ収録の...
甑倒しの記事から更新していませんでしたが週明けに札幌国税局主催 新酒鑑評会の発表式と同時に開催されます製造技術研究会に参加してきました。結果から申し上げますと、【道産米吟醸酒の部】と【純米酒の部】の2部門に出品し道産米吟醸酒の部で金賞を頂きました。昨年度は逃した金賞を今年度とれたことは製造部一同嬉しく思いますし、今年行ってきたことへ評価いただけたのだと思います。獲れてよかったではなく今後もとり続け...
いよいよ明日、福司酒造は令和6酒造年度の甑倒しとなります。「甑倒し」というのは日本酒を造る期間の中の1つの区切りを指す言葉で毎日のように蒸米を上げていた期間を終え甑を倒して洗う事から仕込みを終えた日のことを指します。逆に仕込みを始めることを「甑起こし」というと聞いたことがあります。また搾りや火入れなど全ての作業を終えたことを皆造(かいぞう)と呼びます。甑倒しの時には蔵元(社長)が蔵人(私たち)を労...
甑倒しに向けて搾りが忙しい時期となってきました。最後の仕込みも今週末には終了します。暖かくなってきてはいるものの、まだまだストーブが必需品です。そんな春になり切れない釧路。TVでは入社式や桜など春の話でもちきりです。少しでも春を感じたいなぁと思いながらデスクワークをしていると春ならではの来客が。鳥のさえずりが気になって窓をみるとあまり見かけない鳥が雪の解けた地面を突っつき餌を探している様子。スズメよ...
4月になりましたね、3月は別れの季節でしたが4月は出会いの季節になります。入社式や入学式、入園式の季節となります。皆さんが一番思い出に残っている4月はいつですか?醸し屋は大学の入学式の時でした。北海道から出て初めてみたソメイヨシノ。桜が綺麗だと言われているのがようやく感じたときです。それまでは卒業式や入学式春の季節に桜のイメージが全くなかったです。というのも釧路で桜が咲くのは5月頃。世の中のニュースで...
最近暖かくなり、スマホのケースを新しくしたいなと思い探していました。醸し屋が使っているのはiPhone11。今最新のiPhoneは16だそうです。iPhone11の発売が2019年なので経った6年で5つのモデルチェンジしているという事なのでしょう。おかげで、自分のモデルのケースを探すのも一苦労です。最新のスマホの価格は?と思い検索すると10~16万・・・醸し屋が学生の頃は機種代タダとかあったのが懐かしい。もはやパソコンと同じくらい...
東京では桜の開花が発表されました。釧路もああ高くなってきて最近は雪ではなく雨です。仕込も何とかこなしていますが、徐々に上がる気温に恐怖しております(笑)それより怖いのが米の価格。この急騰は米を扱う業界は大打撃です。本当は米の高騰の話を書いていたのですが暗くなりすぎるので削除。今日は醪の話をしたいと思います。また五色彩雲の話になってしまうのですが福司のお酒が基準値としてお話ししています。五色彩雲では同...
一昨日、17:00から酒蔵向けに行われた広報PRの仕方についてのセミナーをwebで受けました。何と無料!!!無料ってことはなんかあるのでしょうが、参加できるならとお勉強させていただいた次第です。広報に関してこうやると良いですよ~って話なのですが会社に広報担当がいる酒蔵ってどのくらいの割合なのかな?広報専属は少ないだろうからどこの部署の人がしているんだろう。正直広報まで手が回らない蔵がほとんどでそこに経費を...
近々、全国の新酒鑑評会に向けて出品酒を発送します。全国各地、津々浦々の酒蔵がその蔵の至高の1本を瓶詰めし競い合うドラゴンボールでいえば天下一武道会のような大きな大会が全国新酒鑑評会です。数十年前まで、各蔵が試行錯誤ごく一部の酒蔵しか極みの世界に到達していなかった時代がありました。どうやったら香りの高い醪ができるのか?どうやったら金賞をとれるような酒になるのか?情報も何もなく、杜氏と呼ばれる集団の横...
お米の価格がまた値上がりしました。米の価格は酒造りにもダイレクトに影響してきます。酒造好適米と食べる用のお米で品種が違う事をご存じの方も多いかと覆います。品種が違うのだから影響があるのか?というと大ありで今までは酒米の方が高かったのですが食用米の価格高騰により逆転してしまう現象が起きています。結果的に農家さんは酒米ではなく『食用米を作る方が儲かる』構図になってしまい酒米の需要と供給のバランスが崩れ...
4月も下旬になってきました。初々しい新社会人の皆さんはいかがお過ごしでしょうか?弊社には今年学校を卒業しましたという若々しい新社会人はいませんが、今シーズン入社したナノイーは今日も頑張って火入れの準備のためタンクの修繕などをしてくれていました。今どきの新社会人は売り手市場の就職活動のためか自分に合わないと思った会社をすぐに辞めてしまうそうです。しかも辞める際は、自分でいうのではなく代行業者に頼んで...
なんだか天気の悪い日が続きますね。スカッと晴れず気持ちのいい日が中々ありません。それでも蔵の裏の桜の木の蕾が少し膨らみ始め春の到来を感じさせてくれます。出勤した時に写真を撮ろうとしたのですが中々蕾にピントが合わずまぁいいやと撮った写真です(笑)先日、東京世田谷にある つきや酒店の知香良君からカズマさんの大学時代の友人が来られてましたと連絡がありました。1人は卒業後も先輩の酒屋さんが営むカフェで料理提...
最近知った新しいことを今日はご紹介します。最近ながら時間を大事にしております。ながら時間っというのは何かをしながらの時間で息子を保育園に送りながら~とか分析しながら~とか手は離せないけどという時間に耳から情報を入れるようにしています。これが結構有効的で、マイブームです。という事で私のアウトプットも兼ねていますのでお付き合いください。①マーケティングファネルマーケティングファネルとは、顧客が商品・サ...
週末、無事に今年の酒蔵解放を終えることができました。Yahoo!ニュースにも掲載されたようですよ。日本酒ファン長蛇の列 釧路の福司酒造5年ぶり一般開放昔はもっと早く仕込みが終わっていたので余裕があったのですが、徐々に仕込みが長くなり告知もそんなにできなかったのですがそれでも沢山の人が来てくれてありがたいですね。早速メルカリで転売されているのには驚きましたが(笑)ずっと売れ残ってしまうよりは早めに飲んでいた...
蔵の中も片付けが終わり、皆様を迎える準備が出来ました。まだ明日も作業がありますし、当日も櫂入れや分析があるためギリギリまで残しておくものもあります。久々の会場設営に出してきた資料もなんだかちょっと古くなっていたりで急遽、エースが作り直してくれたり五色彩雲のポスターを印刷したりもしました。明日はドライブスルー形式で限定酒の販売(受け渡し)をいたします。本日も気温が下がり雨が降るなどあまり天候が良くな...
気がつけば酒蔵解放まで三日となりました。まだ三日ある・・・そう思っていたのですが今年は前日ドライブスルーでの限定酒の「たれ口酒」の受け渡しとなっていました。という事は明日までに日曜の準備を終わらせなければならないという事・・・・そうだった~!!!!と慌てております(笑)とはいえ、製造部のメンバーは着々と準備してくれているので大丈夫でしょう。私の問題と言えば火入れまでのスケジュールをどう組むかの方が心...
甑倒しを終え、蔵の中は片付けやら週末の酒蔵解放に向けての準備が始まりました。並行して搾りもラッシュで入っておりあわただしいまま週末を迎えそうです。そしてその後にはゴールデンウィークが来ますね。皆さんはご予定決まりましたか?製造部はまだ醪があるかも・・・という事でちょっと予定が立たない状況になっておりメンバーには申し訳ありませんが来週あたりには搾りの目途がついてくるかなと思います。全ての搾りが終わる...
甑倒しも無事に終わり、日々暖かくなってきております。場所によっては15℃まで室温が上がっているところも。タンク内の酒は10度以下にしたいのですが室温が10℃を超ええており、なかなか厳しい気温となってきました。最後に仕込んだ醪も暴走しないようにと試行錯誤しています。コロナ以前の仕込み数に近くなり久々にこの量の仕込みをした今シーズン。細かなものは小さめのタンクで仕込んでいるものの製造数の増えたものは大きな...
本日、無事に甑倒しをすることができました。【甑倒し(こしきだおし)】仕込み期間中は毎日のように米を蒸します。この作業をするときに使われるのが大きなセイロ、甑(こしき)です。甑倒しはとは仕込みに使う米の蒸しが最後になり甑を倒して洗う事から甑倒しというようになったと聞いております。甑倒しをしたという事は、そのシーズンに醪が新しくたつことがなくなり終わりに向かっていくというタイミングです。ここからは徐々...
本年度の札幌国税局新酒鑑評会は金賞を頂くことができませんでした。連続の受賞を止めてしまったことは非常に悔しく思いますし楽しみにしていてくださった方や応援してくださっている皆様の声にお応えできなかったことを蔵人一同重く受け止めております。ただ、悲観的にとらえているのではなく自分たちの造った酒がなぜ評価を得られなかったのか?今シーズン欠けていたことなどを全員で振り返り来年度の仕込みに反映することで今回...
「調査捕鯨じゃなくて商業捕鯨だよ」昨日のブログを見ていた先輩から連絡がありました。色々教えてもらうと調査捕鯨では調査が目的のため鮮度を保つための血抜きがされないのですが商業用は血抜きをするため美味しさも上がるとのこと。そうだったのか!そしてスーパーにはクジラのお肉以外にもクジラの心臓(ハツ)も販売されています後はクジラベーコン作る用のウネスという部位も売られていました。あと「ババノテ」という二枚貝...
最近、五色彩雲のNusamaiを燗して飲むのが流行っています。封を切ってすぐよりも少し空気になじませたほうが柔らかみが出てくるのと関することでじんわりとした甘みと乳酸系のうまみが開きます。やはり山廃のポテンシャルを持っているなというNusamaiは五色彩雲の中では季節や食事を選ばない分類に入ります。2日ほど前に調査捕鯨が始まり釧路の隣根室沖で4頭のクジラが捕鯨されました。うち2頭が釧路で解体され地元のスーパーなど...
ブログを書いていてネタがなくなる。そんなときも生成AIの出番何について書けばいいのかを相談しました。興味深い話題として5つのことを提案してくれました。①伝統と革新の融合②地域性と文化③酒と健康④酒と料理のペアリング⑤酒造りの裏側何時も書いているのは裏側のつもりなのですが読み手にとってはどうなのでしょうかね。で、今日はなんか違う切り口にしようかなと思い造り手が語る日本酒について書きたいと思います。お酒の面白...
酒造りにおいて、よく言われることの1つに「毎年一年生」という言葉があります。どんなに年を重ね造りの経験を重ねたところでその年の気候が違えば米質が異なり。仕込み時期の気候や湿度が違えば発酵温度も違う。同じことがないという事でとらわれることが多いです。確かにその変化で大きく左右されるのですが突き詰めて見つけたと思ったことが簡単にも覆るという事が多くあります。本当に小さな差の積み重ねが結果に出てくるのが...
もうすっかり雪も解け暖かくなってきた釧路。「まだもう少し寒くあって欲しい・・・・」というのが酒造りをしている私たちの本音です。今日から4月に入り、多くの企業が新年度をむかえました。酒蔵は7月に年度が替わるため、ピンときませんが仕込みの終わりが近づくにつれ少しずつ製造部にも余裕が出てきました。今年の仕込み終わりは2週間後くらいになります。五色彩雲シリーズも残り1本仕込めば終わります。この気温の中ギリギリ...
朝起きると雨。雪ではなく雨の時点で、大分暖かいことがわかる。仕込みにとっては日に日に辛い時期になってくるなと思いながら朝出勤。醪の温度も何もしなければ徐々に上がり冷却をすれば冷えすぎる微妙な温度帯。室温も10℃というボーダーラインを越えてくるので色々を気を遣う。室温を下げる工夫や寒いところに物を移動するなど手数が増える。手をかけなくてもいいようなものを仕込み計画に入れ込むが順当に仕込むのが難しくなる...
3月も残りわずか。あっという間に新年度ですね。新しい生活が始まった方もいるかもしれません。昨日、TVで偉人の名言や行動が紹介されていました。あまりゆっくり見る時間は無かったのですが何個か気になったのでメモを取りました。なんとなく意識を変えるきっかけになりそうな言葉や考え方などを見聞きした時はメモを取るようにしています。仕事に役立ちそうな考え方や発想などもスマホに入れています。たまに見返すと「あぁ、こ...
日に日に気温が上がり暖かくなってきました。蔵の回りも雪が解け冬タイヤを変えようかな?と思うほど仕込みを行うクラの中も徐々に室温が上がり昼間は10℃近くまで上がります。徐々に気温が上がるこの時期は醪の温度管理に苦労します。品温を下げたい時も冷却を強くかけてしまえば発酵が鈍くなるためです。そういう意味ではすごく寒いですがずっと一定の室温の真冬は管理しやすいですね。さて今日は分析をいつもしてくれているツ...
続々と五色彩雲ブランドの醪が仕込まれています。写真はNusamaiになる醪です。北海道の酒造好適米 『吟風(ぎんぷう)』を原料に使用している山廃酛仕込みの純米酒です。福司の純米酒より味わいに膨らみがあり料理へのペアリングの幅を持たせる酒質となっています。全国で山廃を造っている蔵は沢山ありますが北海道米で仕込みをしている蔵はまだ少ないはずです。私たちは北海道のお米とこの気候の中で山廃仕込みを行うことはこの...
Ashiri用の白麹造りを始めました。黄麹と異なる種麹のため、生育のさせ方を変えて造ります。本来白麹は焼酎で使用される麹です。黒麹の突然変異株になるのですが黒麹は本当に黒色なのに対して白麹の種は茶色です。ちなみに黄麹は・・・・緑色です(笑)どうしてこの色の名前が付いたのかな?と不思議なくらい緑麹や茶麹でもよかったのでは?紅麹というのもあって、これは赤色しています。着色料にも使われ、酒造りでも酒に赤っぽい色...