当時のお仲間がご夫妻と集まると、福岡パッシブハウス完成までの様々な物語が鮮明に思い出されて話題には事足りません。何よりもこんなに大切に、新築当時とほぼ変わらない状態で暮らし楽しまれているご夫妻の笑顔に出逢うたびに、手がけて本当に良かったフ
私事ではありますが、今年は年男で寅年の60歳になりました。巷では還暦と言いますが、自覚もないままに、ただただ突っ走ってきた成れの果てではありますが、世間的に言うその歳にはいささか当惑してしまう自分があります。孫も出来ました。一回転して暦が
目まぐるしく社会は変化をし続けていて、日常がそれに翻弄されながら過ぎていきます。この10年でもずいぶん様々なことが変化していきました。東北の大震災に始まり、低迷する経済は格差社会を助長する方向へしか流れず、コロナによって盤石に見えていたこ
数日間の東京出張を終えました。かなりハードな日程でしたが、スケジュールをこなした満足感と少しばかりの疲労感で週明けを迎えました。今回の出張の目的は大きくは所属する一般社団法人パッシブハウスジャパンの3年ぶりのリアル大会参加でしたが、その数
パッシブハウスジャパン オプショナルツアーに参加。 2
信濃追分の家の現場では、内外部完成に向けて工事佳境の状態の中、森さんに加えて、施工店の社長も監督もお見えになり、詳しく状況をご説明していただきました。軽井沢という場所は、別荘地として広くいろいろな規制がかかり、工事をしてはいけないシーズン
パッシブハウスジャパン オプショナルツアーに参加。 1
パッシブハウスジャパンの大会の翌日は、定番のオプショナルツアーが企画されていて、今回は軽井沢周辺の関連事例の見学でした。朝から東京を出発し、佐久平駅まで新幹線で向かい、軽井沢に南下していくコースに参加しました。まずは今年のエコハウスアワー
昨日は、2019年、私が実行委員長として福岡で開催させていただいた9周年全国大会から、実に3年ぶりとなる、リアル開催のパッシブハウスジャパン全国大会に参加しました。オンライン開催はありましたが、リアルにお仲間とお会いできるのは久しぶりで、
よく私はお客様に、「そんなに期待しないでくださいね。24時間快適な刺激が降り注ぐわけではないですから」と冗談を言います。まさに、そういうことなんです。それだけこだわった、吟味もした、予算もかけた快適性とは、特に何も感じないという無刺激なこ
冬だけでなく、夏も然りです。言葉として、暑い夏に「エアコンギンギン」と言いますが、それも刺激的で気持ちようのは数分でしょう。やがては体が冷えて不快になります。つまり、玄関先でドアを開けると何となく室内は外よりもひんやり感じて、たちまち汗が
ここで、「省エネ」を語り始めることは割と簡単で、「快適」を語るのはもう少し難しいことがわかります。省エネは、数値で比べることも簡単ですし、皆さんの大好きな「コスパ」という言葉にも容易に移行できますからわかりやすいのですが、快適に関しては感
私が北海道に高性能住宅を学び始めた30年ほど前は、オイルショックによって暖房費が高騰した社会情勢から、住環境を技術で整えようという機運が盛り上がる黎明期にあったのだと思います。グラスウールが出回って、壁の中、屋根、床にそれを詰めたら暖房費
2025年、省エネ法改正による性能基準義務化の流れに沿って、この国の住まいの省エネ化もようやく重い腰をあげ始めたかのように見えます。確かに良いことですし、持続可能な社会の構築は地球規模で待ったなしの課題で、先進国と言われながらその中ではい
この項の冒頭で取り上げた、少女の歌う夢のマイホームとは随分様変わりした世知辛い住まいを想像してしまっていないだろうか。いや、よしんば想像していれば良いけれど、想像すらできていないのではないだろうかと思ってしまうことがあります。「ゼロエネ住
このところの社会情勢は、なかなか住まいづくりには厳しい状況も暗く影を落としていて、安直に「夢」なんて語ってられないと言われてしまうかもしれません。ただ、でもそれならばなんのための住まいづくりかと私などは思ってしまいます。ゼロから住まいを創
私はよくお客様に、「支離滅裂でもなんでも良いのでも夢を一旦広げるだけ広げてみましょう」というような意味のことを言います。矛盾や成り立たない項目は、私たちプロが冷静にジャッジして、辻褄の合うように整えて仕立てていくからという意味なんです。例
最近の住まいづくりは、住宅ローンや補助金、実際に建てていく建物は性能値や数値化できる実利の部分が大きくクローズアップされているが故に、その部分が気になりすぎて、それでお腹いっぱいというお客様を時々お見かけしますが、本来の住まいづくりで、お
昔、小坂明子という歌手が歌った「あなた」という曲の出だしで、「もしも、私が、家を建てたなら〜」と歌っていましたが、調べるとなんと1973年、もう半世紀も前のことだそうです。笑。今回の住まいは夢か…というタイトル
住まいづくりには、プロセスが大事だというお話をしてきました。そのプロセスを誰と創造していくかというところは、大変重要なことだと思います。万人向けではなく、あなたにとってということが一番大切ですから、住まいづくりをしていくお仲間は、プロを含
ある意味、私は住まいの耐久性も劣化対策も、「愛着」の二文字に大きく関わるのではないかと思ったりします。この愛着を持続しいくれるものが、プロセスなんです。対価を払って買ったものより、プロセスを十分に味わいながら、入居して暮らしが始まってから
近頃の住まいづくりは、ともするとローンを組んでお金を払えば、完成するまで誰が関わってつくったのかも住まい手には全くわからないようにできてしまう住まいも少なくないのだと言います。本当にそれで良いのかなといつも疑問に思いますし、生涯に一度、大枚
いつしか、住まいがつくるものから、買うものになった時代も、冒頭の時代の頃からだったような感じがします。何もかもが少しでも多くのお金を出せば、より上質なものが結果として手に入る。買える。いわゆる「経済行為」の一つの所作に住まいづくりも組み込
戦後の高度成長期の右肩上がりの歴史は、ある意味この国の輝かしい近代の歴史の1ページなのかもしれません。そのために、以降のこの国は、その栄光にしがみつき、「経済」というお題目を連呼して、あたかも輝かしい時間をずっと維持してきているような擬態
ともすると、住まいが流行の性能だけで語られることに関しては、そもそもこういうことを啓蒙し続けてきた人間の一人としてとても違和感があります。住まいというものは、くらしを包む外皮であって、その中身に関しては、住まい手個々にとんでもなく私的で、
危惧するのは形骸化であり、一点に集中するあまり、他のことが置き去りにされては何にもならないのです。インターネットの情報の拡大は凄まじいもので、お客様の方が、数値データを口にして坪単価と合わせて比較してコストパフォーマンスをご自分で値踏みす
私たちは、まさに暮らしを包む包み紙の部分をつくっていて、その中身の暮らしの部分は住まい手がおりなしていくわけですから、その中身の部分の熟考がなければ、良い住まいにはなれないと言うことを書いてきました。ブームというものは恐ろしいもので、だん
日々雑多なことに追い回される現代人の暮らしは、ともすればその主体とは裏腹に、流されるように時を浪費してしまう連続になりがちですが、昨日よりは今日、今日よりは明日と、少しでも心豊かな時を過ごせるように工夫したいものです。そういう意味では、住
日々雑多なことに追い回される現代人の暮らしは、ともすればその主体とは裏腹に、流されるように時を浪費してしまう連続になりがちですが、昨日よりは今日、今日よりは明日と、少しでも心豊かな時を過ごせるように工夫したいものです。そういう意味では、住
いよいよ厳しい時代には、建てないという選択肢も視野に入れて、絶好のチャンスを逃さずに建てるという必要があります。そのチャンスは人それぞれで、まさにご縁のものですね。以前よりは、通常通りのパターンで難なく進むというプロセスが減りました。そう
住まいづくりの条件が、この数年で格段に厳しくなったのは確かだと思います。ただ、言い方は悪いのですが、右へ倣えで安直に住まいを建てる機会が減ったと捉えれば、やはり住まい創りは私たち人間の暮らしの中の大きな夢の一つですから、これから強かに世の
例えば私のテリトリーである福岡を中心に考えると、中心部ほど地価高騰が続いていて、なかなか要件に見合った土地が見つからない人もここ数年増加しています。少し前と比べてもかなり高音を感じるほどです。それで、希望と価格が全く折り合わないわけです。
最近よく伺うお話では、企画段階で立ち消えになったり、資金繰りで諸物価の高騰やコロナの影響で途中から企画変更を余儀なくされたりということが増えました。昨日の発表で大手銀行の住宅ローン金利引き上げが発表されましたが、いよいよそう言う時代に入っ
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当時のお仲間がご夫妻と集まると、福岡パッシブハウス完成までの様々な物語が鮮明に思い出されて話題には事足りません。何よりもこんなに大切に、新築当時とほぼ変わらない状態で暮らし楽しまれているご夫妻の笑顔に出逢うたびに、手がけて本当に良かったフ
築13年の中古物件と聞けば、連想される世界があると思いますが、福岡パッシブハウスの場合はそのイメージにはほぼ該当しないということができると思います。私も何度かお客様をお連れしていますが、「え、新築ですか?」と言われるほど、建築当初の状態を
13年前に、パッシブハウスジャパン(以下PHJと記載)の森代表理事と共同設計で取り組んだのが、福岡市内に立つ国内3棟目の認定パッシブハウス「福岡パッシブハウス」です。実は、この福岡パッシブハウスが現在売却に出ていて、この木曜日まで
人が、自分の住処に求めるものはなんだろうと考える時、やはりどこに居るよりも心身ともに安らぐ場所であるということが第一に思い浮かぶものではないかなと思います。「心身ともに」と書きましたが、まさに心と身体の両面からの安心というものが要でないか
これまでの私の仕事の主たるところは、まさにお客様の住宅の新築の分野でした。ただ、ここまで社会全体がコスト高になってくると、万人に向けてその方法のみで対応が可能とは言いにくくなってきました。そもそも、いわば、「高性能のための高性能(スペック
どれが正しく、どれが間違っているということではないにしても、バラバラに発信されている各々の得意分野の方達が、独自に多種多様に放っている情報は、無秩序に拾っていくと、いわば食べ合わせが悪いことが起きてしまうことがあります。お客様の中でもネッ
現在のスタイルが始まった頃は、おそらく30年くらい前ですがここ福岡で弊社は稀有な存在だと言えたかもしれません。九州で「断熱・気密」という言葉を多用しただけで、不思議がられる時代でした。むしろ知らないもの怖さであらぬ攻撃すら受けたほどでした
思案していく中で、現状の社会でも建てるべき住まいはあると私も認識しています。ただ、そのために質を落とすことや、法外な資金繰りで築後の暮らしを蔑ろに企画を進めていくわけにはいきません。日々詰将棋のように一手一手を打っていきますが、社会全体の
「建築YA髭のCOLUMN」はまさに、建築YAである私が、35年余り一貫して取り組んでた建築屋としての自らの表現方法のひとつです。一貫して言えることは、愛すべき住まい手たちであるクライアントの皆さんが、長き人生の大半を過ごす「住まい」の創
正直に吐露すれば、「書けなかった」という方が正確かもしれません、十数年の間、毎日来る日も来る日もコラムを続けてきたこの場で、語ることがなんとなくできなくなってきたのです。決定的なことが何かあったということではありませんが、この数年、さまざ
台風10号が過ぎて、少し厳しさが緩みましたが、近年の夏は、宅内の温度の過酷さが宅内熱中症を産み出しているこの国の住まい事情があります。奇しくも昨晩のNHKのクローズアップ現代では、この国の住宅性能によって起こってしまう夏の問題が取り上げら
何だか例年言っていますが、「今年は特に暑い」という言葉が日に日にまして飛び交っている感覚があります。私たちが教育で教え込まれた日本の気候は、「表情豊かで四季があり、湿潤で人間が暮らすには最適な温暖な気候...」というような人に優しい環境を
羨ましくも、沖縄はもう梅雨明け宣言だそうですが、ここ福岡はまだまだ湿り気とムッとする熱気の坩堝の中にあります。今年の夏予報でも、例年通り「酷暑」という言葉が踊りました。いよいよ、暑さが増して来ている感じは年々増して感じる感覚であって、こん
世の中のうねりに、立ち止まりじっとばかりもしていられないけれど、風の時代と言われるようになってきてから既存の価値観がガラガラと崩れ去って、あらゆる事柄がゆらゆらと蠢いている感覚が拭えません。真新しい新築の住宅を住まい手のために生み出すこと
いつの世も、庶民は強かに生きていくものですから、世の流れに従いそれなりのライフスタイルで生きていけば良いということなのかと思いますが、このところの社会状況を見ていると、明らかにもうこれからは、おいそれと新築住宅を建て続けて、いわゆるスクラ
随分、コラムをお休みしてしまいました。書きたいことがないわけではないのですが、激動の社会変化の中にあって、私たちの仕事も大きく様変わりし始めている潮流をなんとか掴みきれないかとも外しているうちに、時が経ってしまったというのが正直なところで
暗い話しばかりしてきましたが、現状把握としては、冷静に俯瞰すれば語ってきたような状況が大きく横たわっています。ただ、「自分の住まいを建てたい」という、人間としての当然の欲求に対して、私たちはこの状況下で冷静に判断し、なんとかニーズに見合う
まず、なんとなくローンが組める年齢のリミットだからとか、周りも建て始めたからという、これまでの社会体制が曲がりなりにも安定していた時代に住まいづくりを模索するケースは減ってくるのではないかと想います。「なんとなく」ではあまりにも大きな投資
高嶺の花と書きましたが、なるべくそうならないように、広く皆さんの衝動として住まいづくりは実現できるものとして今後もあれば良いなと思ったりします。ただ、これまでのおひとりひとりが、住まいを建てることができるという時代も、長い歴史
その上、最近は在宅勤務やオンライン授業などで、自宅滞在時間も大幅に伸びたからなのか、住まいの室内環境に関しての意識が高まるとともに、さらにはエネルギーコストの爆上がりも後押しして、住まいそのものの性能も大きく取り上げられるようになりました
世の中のうねりに、立ち止まりじっとばかりもしていられないけれど、風の時代と言われるようになってきてから既存の価値観がガラガラと崩れ去って、あらゆる事柄がゆらゆらと蠢いている感覚が拭えません。真新しい新築の住宅を住まい手のために生み出すこと
いつの世も、庶民は強かに生きていくものですから、世の流れに従いそれなりのライフスタイルで生きていけば良いということなのかと思いますが、このところの社会状況を見ていると、明らかにもうこれからは、おいそれと新築住宅を建て続けて、いわゆるスクラ
随分、コラムをお休みしてしまいました。書きたいことがないわけではないのですが、激動の社会変化の中にあって、私たちの仕事も大きく様変わりし始めている潮流をなんとか掴みきれないかとも外しているうちに、時が経ってしまったというのが正直なところで
暗い話しばかりしてきましたが、現状把握としては、冷静に俯瞰すれば語ってきたような状況が大きく横たわっています。ただ、「自分の住まいを建てたい」という、人間としての当然の欲求に対して、私たちはこの状況下で冷静に判断し、なんとかニーズに見合う
まず、なんとなくローンが組める年齢のリミットだからとか、周りも建て始めたからという、これまでの社会体制が曲がりなりにも安定していた時代に住まいづくりを模索するケースは減ってくるのではないかと想います。「なんとなく」ではあまりにも大きな投資
高嶺の花と書きましたが、なるべくそうならないように、広く皆さんの衝動として住まいづくりは実現できるものとして今後もあれば良いなと思ったりします。ただ、これまでのおひとりひとりが、住まいを建てることができるという時代も、長い歴史