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【白黒つけない西行さん】三重県鳥羽市の菅島(すがしま)と答志島(とうしじま)
< いつも通る路地で起こった都市伝説にもならない不可解な出来事から > 朝の路地です。夜来の雨はあがっていましたが雲は灰色でどんよりと厚く、明るさの無いアスファルトはまだ濡れていました。 住宅街の中を駅へ向かう一方通行の細い道なんですが、とあるマンションの前に普段着姿の老齢の男性が2人、女性1人が、立ち話というには常にない強張った緊張感を漂わせて立っています。 1人の男性がスマホを耳にあてながら、少し声高に話をしているのが耳に入ってきました。見ると3人の足元には何やら白と黒の小粒のものがばらばらと大量にばらまかれています。 「いや、そうじゃないんですよ。とても1組っていう量じゃないんです。そう…