バッグの奥の、忠実な片想い。折りたたみ傘
キミが、ボクを思い出すのは、決まって雨の日だ。 駅の階段で、「あっ、今日もありがとう」と、照れくさそうにボクを取り出す。 だけど、ボクは知ってるんだ。 本当に、キミを守りたいのは、強い日差しの日なんだってことを。 傘は雨だけのものだと、誰が決めたんだろう。 アスファルトが焼けつく午後、 キミが汗をぬぐうそのとき、 バッグの奥で、ボクは黙って待っている。
2025/05/30 23:29
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#晴雨兼用折りたたみ傘
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