子どもの「居場所」を考える(その1)~学校・家庭の機能低下

子どもの「居場所」を考える(その1)~学校・家庭の機能低下

コロナ禍後の社会、余裕をなくした大人たちの疲弊が、子どもたちの心の居場所を徐々に奪っています 24年度の年度末を迎えた学校の厳しい現状 通勤の朝。いつものように、家の近所では地域の小中学生が寒さの中、黙々と登校する姿が見られ、駅には高校生たちが急ぎ足で行き来しています。 電車を乗り継ぎ、仕事のために訪問した小中学校の校門を入り、職員玄関を開けると、校舎内の子どもたちのさざめきや、教室の椅子の重みと上履きで踏みしめられた床の音が交じり合い、目の前を来訪者に挨拶しながら、足早に教室と職員室を行き来する教員の姿に出会います。廊下や階段ですれ違う子どもたちの姿や表情は、どこの学校でも以前から変わらない…

2025/03/12 16:26