「公正世界仮説」について ―― 「公正世界仮説」から離れて 13/xx
デイヴィッド・ヒュームは、この世界の事物の間の関係、つまり、因果関係は、出来事に依存するのではなく、客観的世界の上に投影される心的構築物であると考えた。事実とは、観念の構築物に過ぎない。アルベール・カミュは、人が馬鹿げているところは、世界に外在的、客観的な意味や価値を、求めてしまうことである、とした。人を除く世界には意味はなく、世界の側からは、意味なんて、まるで無関心である。まったく、人の自意識過...
2022/03/11 00:27