第16話 賽は投げられた
君は一人じゃない、なんてカッコいいこと言って安請け合い(?)したものの、すぐには名案が湧いてこなかった。大体、悠介の周りにスト―カ―は勿論のこと、スト―カ―被害を受けた人もいなければ、そのような話も噂も聞いたことは無かったからだ。 「ちょっとネットで調べてみようか。何かヒントがあるかもしれないからね。」 スト―カ―と言う言葉で検索してみると、すぐに知りたい情報が見つかった。 「君の場合に該当するのは、繰り返しメッセ-ジを送ってくること、そして待ち伏せだな。」 読んでいるのは、ある県警ホームぺ-ジの情報だった。読んでいてやはりそうか、と唸った。悠介は美波にスマホの画面を見せながら言った。 「この…
2024/02/15 04:47