事典とはじつは世界を説明するものなのです。 と、当然至極なことを書きましたが、よく考えてみるとこれは複雑な定義…
現代の脳科学の考え方、自由エネルギー原理の基礎を学べる一冊。 自由エネルギー原理とは、脳は何かを認識するとき、…
とはいいながら、実際には映画館と観客の形態史とでもいうべき内容でした。文化史とはいいながら、文化の話をそこまで…
社会は過剰に可視化されています。ここで可視化とは複雑な現実を、データ、キャラクター、グラフ、タグ、病名(!)等…
マリオ・ヂ・アンドラーヂ「マクナイーマ つかみどころのない英雄」
名著とは浅く読んでこそ滋味深いものです。 浅く読んでも深いのではありません。浅く読んでこそ、そうなのです。人の…
名著とは浅く読んでこそ滋味深いものです。 浅く読んでも深いのではありません。浅く読んでこそ、そうなのです。人の…
いま私たちはあらためて浅田彰を読むべきなのです、と出版社はいいたいようです。いえ、ひとり出版社だけではありませ…
映画「君たちはどう生きるか」がどのような賞を得ようと、私たちはそれを名作であるとは、どうあってもいうまい。
なにを今更、といわれるかもしれませんが、あまりいう人もないようなので、いうまでもないことを述べておきますが、宮…
あなたの勤務先がブラック企業か判断する5つの方法。もしあてはまったらすぐに退職するべき!
という動画なりブログ記事なりはいくらでもあるのでそちらを参照していただくことにしましょう。 私自身、ややブラッ…
さくらのにおいがした 前腕がたっぷりと血にぬれて 生暖かく あたたかく ほっとするほど もう死ぬのだとはっきり…
明日は地獄にいく予定である もちろん楽しみではない いきたくはない しかしそう予告されているのだから仕方がない…
昨日までほったて小屋にいた 土の地面にちょっとむしろを敷いただけの 夜にもなればやることもなくて うとうとして…
ふじつぼのように地図上の海岸線にそって 工場群がつづいていく どこまでも細かく測定していけば (もちろんにんげ…
ふるい港町は 網の目の路地から じわじわとさかなのにおいをたて 物干し竿のはしっこにひっかけた長靴 網元の息子…
世間には卑怯者と呼ばれる一群の人々がいます。こずるい、その場しのぎをくりかえす人々です。かくいう私もその一人で…
書名を『言語の本質』ではなく、『サルはなぜ言語を習得しないのか』にするべき理由。
この本に対する高い評価に釈然としないものを感じているのは、あなただけではありません。 たしかに悪い本ではありま…
上司のいうことは無視しなさい。『ダブル・バインドを超えて』浅田彰著
グレゴリー・ベイトソンのとくにダブル・バインド概念に焦点をしぼって分析をした一冊。読みやすく非常に明晰ですが、…
自分の意見をはっきりと述べたいビジネスパーソンのための五つの方法。ピランデッロ『役割ごっこ』を読む。
ある夫婦がいます。物語中の夫婦関係にありがちなことですが、妻は夫とは別に恋人がおり、逢瀬を楽しんでいます。本作…
幕末とは私たちの過去である。『幕末維新史への招待』 町田明広 編
本書は幕末から明治にかけての、あまりにも強固な通念である「頑迷な江戸幕府から、開明な明治政府へ」という図式を批…
中小企業の人事について、採用から教育まで。『採用がうまくいく社員100人までの会社がやっていること』著 福留文治、児玉里美、『中小企業のための人事評価の教科書 制度構築から運用まで』著 宮川淳哉
『採用がうまくいく社員100人までの会社がやっていること』著 福留文治、児玉里美 1 中小企業において、従業員…
毛だらけの生き物が挑戦的な目でこちらを見上げています。哀れをそそるような、いかにもか弱げな面つきを見せながら、…
About the relationship between Wednesday’s sheep and sleep.
Something like this happened yesterday. As a fun way to…
昨日、こんなことがありました。 新春の楽しみとして、毎年恒例の文楽を今年も観劇したのですが、その際いただいたお…
新しい世代の民主主義論? 『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』著 成田悠輔
最近、ますます活躍の場をひろげている成田氏ですが、遅ればせながら私も最近になってようやく本書を手にいれることが…
みなさんは青山事件(1966年)という、ある立てこもり未遂事件をご存じでしょうか。これは青山茂雄という弁護士が…
異文化とのコミュニケーション。高水裕一「宇宙人と出会う前に読む本」
ブルーバックスを愛読している人ならば、この本を読んで宇宙に関する全く新しい知識を得る、ということはあまりないか…
棲林堂は大阪府堺市にある小さな古書店です。私はふだんこの書店で本を買ったり売ったりをしています。雰囲気のよい店…
先日、太和川のほとりを歩いていたときのことです。年末も近づいてきて、どことなくのんびりとした昼下がり、久しぶり…
本書では、まずSDGsをはじめとする技術革新によるエコフレンドリーな社会の実現は不可能であることがデータにもと…
謎解きブームに一石を投じる? 宮崎駿『君たちはどう生きるか』
なにを今更、といわれるかもしれません. しかし、あまりいう人もないようなので、いうまでもないことを述べておきま…
『家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊』著 磯田道史 と、司馬史観の崩壊。
テレビでも大人気の磯田道史の家康本です。前作は生前の家康の事績をおいましたが、今回は家康後の江戸幕府の運命をた…
誠実な殺人者? パオロ・タヴィアーニ「遺灰は語る」をぶらくり丁で観る。
『映画の主人公は、1936年に亡くなったノーベル賞作家ピランデッロの“遺灰”である。死に際し、「遺灰は故郷シチ…
名作「スツール60」「アアルトベース」、「ルイ・カレ邸」など、数々の不朽の名作を手がけた、フィンランド出身の建…
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