令和5年5月明治座代役公演と『この恋は雲の涯まで』②
<第2幕:下の巻>金国の宮廷。幼王衛紹王(中村米吉)の傍らには、姉紫蘭姫(壱太郎:二役)がいる。乾竜の紹介で、知盛一行が王の前に参上する。紫蘭は知盛に一目で心惹かれ、舞を披露させるが、紫蘭の婚約者で金国乗っ取りを画策する宰相武完(下村青)が、非礼であると止めさせる。部下らは反発するが、知盛は素直に慣習の違いと無礼を認めて引き下がる。紫蘭は武完に、知盛に心惹かれたことなどを告げる。二人の歪な関係が露わになる。設定が完全に『この恋は~』と同一(笑)。発表の時系列では『不死鳥よ~』が先なのでこれが後に『この恋は』第2部の原型なんだなあと思いました。紫蘭が心惹かれた一方、知盛は紫蘭への反応が薄いです。紫蘭は知盛を自らの元へ呼び寄せ、酒を口にさせる。毒が入っていると脅すが、知盛は紫蘭のような高貴な方がそのようなこと...令和5年5月明治座代役公演と『この恋は雲の涯まで』②
2023/05/28 16:02