物事を、どう考えるかで、その後の結果が変化する。例えば、Aだと怒られそうだからBにしよう…と雑念を巡らせて尻込みした結果、怒られた・・などという馬鹿な話もある。度胸一番、Aにしておけば、怒られなかったのか…と反省するケースだ。Aを怒られると解釈したところが間違っていたのである。会社の同僚四人で麻雀をやっていた舘岡は、次の牌(パイ)をどちらを捨てるかで悩み、少し手が止まった。相手三人のうち、島畑はテンパイしているがリーチをかけず、闇テンで三人の捨てパイを待っている。だから、何待ちなのか?は三人には分からない。当然、舘岡にも分かっていない。『まあ、これならいいだろう…』軽く解釈した舘岡は東(トン)を捨てた。「はい、ロン!泣く子も黙る字一色(ツーイーソー)!」字一色・・舘岡は解釈が甘く役満を振り込んでしまった訳...雑念ユーモア短編集(97)解釈