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2022/11/30

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  • ミニマリズムと退職生活 ~生活の断捨離の考え方~

    退職をするとお金のことが心配になります。 再就職をするにしても、それまでの間は収入はありません。他方で、支出はなくなることはありません。 だから、どうしたら支出を減らすことができるのか真剣に考えました。試行錯誤をしましたが、最近、自分の嗜好や考えを整理して一つの方法にたどり着くことができました。 結論から言うと、 ・本が好きな人 ・ジョギングを習慣にできる人 ・料理をすることを厭わない人 は、劇的に支出をカットすることができることがわかりました。 1 本が好きなこと 仕事を辞めると時間ができます。多くの人は趣味に生きたいと考えたりします。 読書は、あらゆる趣味のうちで、多分、最も安上がりです。…

  • 正しいことの残酷さ(3) ~世の中の「原因と結果」を考えることの方が大切~

    過剰に正しさに執着する現代社会ですが、これが幸せにつながらないことは、今の閉塞感や圧迫感に押しつぶされそうな世の中を見ていれば明らかだと思います。 本当は、正しさに執着するより、「こうなったらいいな。」ということを実現するためには、「どうしたらいいのか。」を考える方が断然いい。 今の自分の行いは、将来に繋がっています。今の自分の行いが「正しいかどうか」ではなく、「将来の良い結果の原因になっているかどうか」を模索して生きることが、自分の幸せにつながると思います。 同様に、自分の行いが「人に良い影響を与えるか」、「社会に良くなる原因になるか」を模索することが、良い社会の実現に繋がる。 「自分は正し…

  • 正しいことの残酷さ(2) ~「愛」や「正義」は幸福につながらない。~

    この世の中から「間違い」を排除することはできません。 間違いを嫌い、執拗に糾弾する社会は幸せを招きません。 他方で、「これがあれば幸せ」と考えられているものがあります。そして、大多数の人(おそらく「全ての人」と言ってもいいくらい)が、これだけは間違いないと思っている。 それは「愛」とか「正義」です。 でも、「愛」から出た行為が人を傷つけ、貶めることが頻繁に行われています。 子どもを愛するあまり、子どもの自主性を奪い引きこもらせてしまったり、恋人を愛するあまりストーカー化して犯罪を犯してしまったり、生徒のことを考えるあまり暴力をふるってしまったり・・・。 正義を標榜して、人を平気で傷つける人も多…

  • 正しいことの残酷さ(1) ~正しさへの執着は幸福な人生を生み出さない。~

    大学で法律を学びました。 大学で学んでいた頃は、法律で社会をより良くできると信じていました。争いになったら、どちらが正しいかを判断し、悪いことをした人がいれば、処罰をして被害者を救う。法律があることで社会が正しく運営される。 困った時には助けてくれるものが法律であると単純に考えていました。 こういう感覚は、結構長い間、無意識に持ち続けていたと思います。 ただ、ある時、「どんな制度や仕組みにも間違いがある。」と意識するようになりました。人間が運営する以上、かなりの頻度で間違いがある。 法律を制度として生かすものとして裁判があります。 裁判に間違いはあってはならないということで、憲法は三審制を採用…

  • 先延ばしにしてきた人生の課題 ~本当にやるべきこと~

    一昨年の7月までは、仕事は忙しく、目の前のことを処理するだけで毎日が消費されていきました。平日は仕事、休日も仕事があったり、家事や少しの息抜きで終わってしまっていました。場当たり的に生きていたと言ってもいい。 「これではいけない。」という思いもあり、昨年7月末58歳で退職をしました。 人がやることには4つの分類があると言われます。 1 急ぎで、重要なこと 2 急ぎじゃないけど、重要なこと 3 急ぎで、重要じゃないこと 4 急ぎじゃないし、重要でもないこと これまでの生活では、できる限り4は省くようにしつつ、1や3、要は急ぎの仕事や課題に振り回されて来ました。 でも、人生のスパンで考えた時、本当…

  • 早期退職後の生活は充実しているか。 ~「諦め」の蔓延する職場を飛び出す。~

    現在、わりと充実した生活を送れています。 思い切って前職を退職する前は、「退職後の人生や生活って、どんな風になるんだろう?」と不安に思い、良くも悪くも「静かな生活になるのかな。」などと思っていました。 実際は、「かなり忙しい。」というのが実感です。 退職直後こそ、何もせずゆっくりしましたが、「これからの人生をどうしたいのか。」を考え、それを実践しようと動き出したことで、次第に多忙な生活になってきました。 当初は、「再就職をするに際して、現在の労働市場ってどうなっているんだろう。」という疑問を実地に体験すべく、そこそこ忙しくしていました。 その後、再就職をした今は、週に4日が仕事で、土日月がお休…

  • (コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。~精神的安定について~

    前の職場で働いていた頃は、いつも不安でした。抱えている仕事を全て完璧に処理できるかどうか心配で、夜中に目が覚めたことも度々ありました。目が覚めると、頭の中を仕事のことが回って眠ることができなくなりました。早朝に目が覚めることもありました。 睡眠に支障が出ると、間違いなく体調に異変を来します。 程度の差こそあれ、そういうことを繰り返して来ました。 仕事を辞める直前はとてもブラックな職場で、精神科に通って睡眠導入剤を処方してもらうなどしながら何とか乗り切りました。退職した直後は、ものすごくほっとしたことを覚えています。 でも、仕事が無くなったからリラックスしようとしたのですが、なかなかできませんで…

  • (コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。~健康診断にも行けなかった以前と今の生活~

    前職で多忙を極めていた頃、「健康診断には必ず行くように」というお達しが回り、部下職員にも必ず行くように言っていましたが、自分は行けないことの方が多かった。健康は大事だとわかっていても、職場は慢性的な人手不足で余裕などどこにも無いような状態の中、すぐに処理しなければならない仕事も多く、気づいた時には健康診断の時間が過ぎていました。 幸せなことに両親から授かったこの体は、健康診断では長い間、異常値が出ることもなく過ごして来ました。でも、さすがに異常なまでの忙しさの中、どこまで持つのか不安を持ち続けていました。 退職してから、近所の病院に健康診断に行きました。結果は異状値は特になし。でも、血圧がやや…

  • くつろぎ空間を作るために、ミニマムな生活をする。

    ミニマムな生活をするのが気に入っています。 前にも書きましたが、私はミニマムにすること自体が目的なのではなく、ぎりぎりまでモノを減らすことで生活の質を上げることを目指しています。 おしゃれなフロアランプを購入したのに、部屋が散らかっていておしゃれに見えない。いい感じの小物を手に入れたのに、モノが多くて飾るところが無い、更に言えば、飾ること自体を忘れてしまっている。 こういうことって、ありませんか? 自分の持っているモノを全部出してきて広げて見なくても、頭の中で管理できるようになってくると、生活に自分なりのスタイルが出てくると思います。 モノが溢れている家は、モノの中身は違っても、家に入った時に…

  • 私の理想とする「おひとりさま」生活 ~人生の林住期を過ごす。~

    最近「おひとりさま」という言葉をよく聞きます。 女性のおひとりさま旅行、老後のおひとりさま生活、おひとりさま宿泊・・・。ニュアンスとして、従来の「一人は寂しい」という価値観の対極のスタンスとして、「おひとりさま」をポジティブに捉えようとするものが多いように思います。 私自身、離婚した後、子どもたちは一応独立して、世間的に見れば「おひとりさま」です。 退職した直後から1年ほどは、「生活にどの程度お金がかかるのか」を一つのテーマとして、お金の動きをモニターしていました。 お金の使い方の方針としては、基本的には必要なお金に絞って使うということにしました。他方で、ひたすら最小限に切り詰めるのではなく、…

  • ミニマムな生活 ~最大のハードル「書類を減らす。」~

    5年前に現在のマンションに引っ越してから、本格的にモノを減らし始めました。 その後、退職して時間に余裕ができたことによって、ミニマムな生活に更に近づいています。もともと、ゆるくミニマムな生活を心がけてはいたのですが、時間や気持ちの余裕ができると、生活を絞り込む作業もはかどります。 最近、手をつけたのが「書類」の整理です。 以前から不要な書類は捨てるようにしていたのですが、それでも相当の量が溜まっていました。書類の溜まる理由は、捨てる前に書類の中身を吟味しなければならない点にあります。 例えば、服であれば「1年間様子を見て着なかったものは捨てる。」ということができますが、書類はそうはいかない。 …

  • (コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(6) ~現在の日々の生活~

    某有名官庁で公務員をしていました。退職直前の生活は、大体こんな感じでした。 平日(月曜日~金曜日)は、朝5時に起床、6時半に家を出て、8時過ぎに職場に到着。8時半から17時の定時までは仕事。残業が平均2時間くらいで19時くらいに職場を出る。寄り道せずに家に帰る場合には21時前に帰宅。それから食事をしたり家事をして10時半くらいで、あと1時間くらいは自由時間。 仕事のための時間(仕事をする以上必ず差し出さなければならない時間)が、6時半~21時までの実に14時間半です。それに対して1日のうちの自由時間はたった1時間。 仕事時間中は、やる事は山積みだし、休暇などの職員のフォローもしなければならない…

  • (コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。 ~お金のハードルを乗り越える。~

    退職を決断するかどうか悩む時に、真っ先に思い浮かぶハードルがお金の問題です。 どんなに酷い職場環境でも、仕事を辞めてしまっては収入の道が絶たれますから、「おいそれ」とは辞められない。もちろん、それでも体調を崩す前に辞めた方がいいという場合もあるとは思いますが、できればお金の問題を解決した上で退職という道を選択したい。 現在の日本社会では、50代で退職して、普通にハローワークなどで職探しをして再就職しても給料は激減します。これは、私が経験済みなので間違いありません。 だから、給料が激減しても生活していけるような収入の道を確保しておくことが必須となります。 退職後のお金の準備として考えられることは…

  • (コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(4)~現在の仕事について~

    昨年(令和5年)11月に再就職をしました。 前職とは全く違う仕事、最大週4日のパート。 前職は法律関係の仕事でしたが、長くやっているとその業界だけのものの見方に固まっているのではないか?という漠然とした感覚がありました。 だから、違う仕事をして自分のすそ野を広げたかった。 実際に就職したのは小学生を相手にする職場です。現在、火曜日から金曜日の週4日、午後から勤務しています。 最初から、教育関係の仕事がいいとか考えていたわけではありません。20社以上の求人に応募して採用してくれたのが、ここだったというだけの話です。 前の仕事はフルタイムで仕事はパンパン、月に何度かは土日勤務や泊りの日もあり、それ…

  • (コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(3) ~働くことが尊いという価値観を考える。~

    日本では、「働いているから一人前」、「働いて世の中の役に立たないといけない。」、「働いていない人はダメな人」と言われます。働き方改革で、70歳まで現役で働けるようにしようという政策に対して、強い批判は出ません。 早期退職をして半年くらい仕事探しもせずにノンビリしていたのですが、そうすると周囲から明示的にも黙示的にも、「なんで仕事しないのか?」というプレッシャーを感じました。私自身は、「自分が働こうと思った時に働ければいい」と思っていたのですが、事あるごとに「なんで働かないのか」というニュアンスの質問を受けました。 日本社会では、働く人が普通でそれ以外はなにかヤバい人と見られます。「働くことが尊…

  • (コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。(2) ~結局、自分の送りたい人生って?~

    私は、前職を退職するまで、大きく社会のレールからはみ出すこともなく、日々の生活を一生懸命に生きてきたなあ・・・としみじみ思います。ただ、一生懸命だったというのは言葉を変えれば日々の生活にいっぱいいっぱいだったとも言うこともできる。 「自分がどうしたいか。」、「どんな生活をして生きていきたいか。」など、人生のビジョンを考える暇もなく、押し流されてきたのではないかと今は感じます。 退職を決断するにあたっては、「自分が今後どうしたいか。」、「どんな生活をして生きていきたいか。」という人生のビジョンを固めることが大切という話をこのブログでも書きました。 hatasan2.net それについては、退職後…

  • (コラム)早期退職後1年半、ここまでの生活を振り返る。~良かったと思う。~

    一昨年(令和4年)に早期退職をし昨年再就職してから2カ月が経過しました。 前職は公務員でフルタイム勤務、仕事量は多く、間違いを許さない異様な緊張感のもと大きなストレスを抱えながら仕事をしていました。現在の仕事は、パートタイム勤務で、週4日勤務、前職とは異なる教育業界の仕事です。 再就職後の職業について、振り返って、その選択は正解だったのか考えてみました。 「退職から人生再構築のモデル」のシリーズでも書きましたが、「前職と同様の職業を求めると、同様の環境で再び働くことになる」というのは、実感として正しかったのではないかと思います。 実際、前の職場からは非常勤職員勤務の御誘いがありましたが、仮に御…

  • 怒りの感情に支配されない幸せな人生を生きる。 ~戦争、いじめ、ネット社会の誹謗中傷について~

    今の世の中には「怒り」が渦巻いています。 怒りの感情は、人を苦しめます。「怒っている時に気分のいい人などいない」とわかっていても、人は怒ります。怒って、恨んで、妬んで、自分自身を苦しめます。 人は「仕返し」をすれば、いい気分になれると信じていますが、仕返しをしてもいい気分にはなりません。「私は、こういう仕返しをしてやった。」と人に自慢してみて、褒められることもない。 社会的に尊敬はされないし、自分自身でも自分を誇ることができなくなる。さらに、仕返しをされた人は自分を憎むようになる。 「ざまあみろ」と思えるからいい気分だという人がいるかもしれませんが、仕返しをされた人は、さらにどんな仕返しをして…

  • 自分とは違う人を理解しようとする心の余裕の大切さ ~凪良ゆうさんの「流浪の月」、町田そのこさんの「52ヘルツのくじら」~

    人が人を理解するとき、どうしても自分の枠組みを当てはめようとします。 それでも、できることならば、できるだけ、自分の枠組みを当てはめてわかったつもりにならずに、あるがままに理解しようとする姿勢が大切だと思います。 自分とは違う世の中のマイノリティを理解するときに、マイノリティの人たちはこういうものだという形を作ってあてはめて理解したつもりになるということが、よくあります。 ある経験をした人は「こう感じるはずだ」と決めつけてしまいます。離婚をした親の子は・・・とか、犯罪の被害者は・・・とか、受験に失敗した人は・・・とか、枚挙にいとまはない。 世の中のマイノリティについて、そういう人たちは・・・だ…

  • シニア世代の断捨離についての考え方 ~溜め込んだモノは遺された子どもを苦しめる。~

    私の勝手な印象ですが、本当にミニマムでスタイリッシュな生活をしているのは、シニア世代よりも若い人が多い。 でも、余計なお世話かもしれませんが、ミニマムな生活を一番取り入れた方がいいのはシニア世代なのではないかと、私は思っています。「私の家には物が少ない」と言っているシニア世代でも、相当の「物持ち」の人は多い。 人生を長く歩んでくると自然と思い入れのある物が溜まります。また日本は物質社会で日々いろいろな物が家に入って来る。普通にしているとモノはどんどん増えていきます。 「相当の覚悟」を持って減らさないとモノは減りません。「整理整頓はちゃんとやっている」とか「不要な物は捨てている」という程度の意識…

  • 早期退職後の生活 ~50代での生き甲斐の変化~

    一昨年(令和4年)7月に前職を退職した後、昨年11月新たな職場に採用してもらいました。現在は、その職場で火曜日から金曜日、パートタイムで働いています。 現在の客観的な勤務条件は、給料は前職の4分の1程度、おそらく1カ月の支出のすべては賄えないくらいです。勤務時間は原則として、火曜日から金曜日まで原則午後2時から5時まで(1日3時間程)で、仕事内容は小学生と直接関わる仕事です。 立ち仕事で体力的には消耗しますし、ストレスも小さくない。 現在の日本では、定年退職後の働き方としては、職場を変えることなく65歳くらいまで働き続けることが想定されています。給料は減るけれど、それまでのスキルを活かして年金…

  • 早期退職後の生活 ~人生を豊かにする読書をする。~

    前に働いていた職場では、時々刻々と仕事のメールが来ていて、1日休暇を取得すると数十件から百件くらいの未読メールが溜まっていました。これだけの量のメールを読むには、相当スピードを上げて読まなければなりませんでした。 メールの内容はオリジナルのメールの転送を繰り返したものでしたから、速く読もうとすれば、スクロールを素早く繰り返す必要もありました。散々スクロールしまっくった後の結論が、「再度連絡する。」ということも珍しくなかった。 ただ、仕事上のメールですから、時間をかけて読む時間は無いし、読んだところで結局大したことはわからないことと知りつつも、読まない訳にはいかない。 無駄の最たるものでした。 …

  • 退職してよかったこと ~幸せな人生の後半戦に突入する。~

    一昨年(令和4年)に公務員生活を終わりにしました。辞めるまでの経緯や退職後に就職するまでのことなどを、このブログでたくさん書いてきました。退職して良かったと思うことはたくさんあります。 その一つが、生活がすごく刺激的になったことです。新たな職場に就職をしてから、大体2カ月程度ですが、はっきりとそう感じます。 現在の仕事の内容は、教育関係で子どもと直接接する仕事です。 給料は安いです(笑)。その割には大変です。ストレスも結構あります。 ネットの記事などで言う、「早期退職した人の末路」みたいな感じかもしれません(笑)。 他方で、人生の後半戦で、新たな体験をすることのメリットを強く感じています。 こ…

  • 早期退職後の生活 ~読書に関する変化~

    退職する前、読書する時間すら取れず、「このままではいけない。」という気持ちが強くありました。特に、朝の通勤中には「朝の一番頭の冴えた時間に、疲れて電車の中で居眠りをしている場合ではないなあ。」とくよくよ考えていました。 だから、退職後は1か月に50冊ペースで本を読み始めました。片っ端から、目につくものを読みました。 それから1年半近くが経って、振り返ってみると、読書の楽しみ方が変わってきたような気がします。 最初は、渇望していた読書から様々なことをどんどん吸収していた感じでした。 でも、最近は、そういう読み方には、少し疲れました。 だから、夏川章介さんの「本を守ろうとする猫の話」がすごく心に染…

  • (コラム)「人間の市場価値」という言い方について ~日本の労働市場における市場価値とは何か~

    仕事探しをしていると「公務員には市場価値がない」という表現をよく見かけます。 採用担当者から見て、営業とか経理とかのエキスパートではない元公務員が即戦力にならないというのは、実感としてよくわかります。私も、いきなり営業をやってみろと言われても無理です。素直にそう思います。 でも、他方で、民間の会社で働いていた人ならば、「即戦力」になれるのでしょうか。そういう訳ではないとも思います。 民間で働いていたというだけで市場価値があるわけではなく、同じ業界で働いていて、同じ仕事をした経験がないと、市場価値はない。現在の日本の労働市場では、そう考えられています。 公務員だろうが民間出身だろうが、同じ仕事を…

  • 自分の正しさの枠で人を理解する危険性 ~「あなたはかわいそうな人」という決めつけ~

    本屋大賞などでベストセラーになっている本、人気のドラマ・・・。最近、扱われる主題に共通するものがあるような気がします。 自分は「正しい」と信じて疑わない人のものの見方の危うさを扱っていることです。 当然のことながら、自分自身を含め人は、自分の価値観を通してしか人を見ることはできません。完全な客観性を備えた人間はいない。「正しさという仮面」のフィルターを通してしか物事を見るしかない。 でも、「もしかしたら自分の価値観を通した見方は間違えているのかもしれない」と留保した上で理解しようとすることは可能なはずです。 松岡茉優さん主演の「最高の教師」というドラマでは、「自分の価値観」を人に押し付ける大多…

  • 優しさについて ~「正しさ」という仮面をかぶらないこと~

    「優しい」ってどういうことか?深く考えてみたことはありませんでした。 最近は、自分の時間もできて、いろいろなことを徒然に考えることができるようになりました。 「厳しくないこと」、「意地悪ではないこと」というように否定形では定義は簡単なんですけど、積極的に何が優しさなのかというとイマイチわからない。 今まで、何となく「人に厳しくなく」、「意地悪せず」生きようと思って生きてきました。でも、それだけで優しいと言えるのか? 経験的に、「優しくないこと」の例として真っ先に思い浮かぶのが、「正しさを人に押し付けること」。 仕事をしていて「これが正しい」という仕事のやり方が組織から示されると、それにそぐわな…

  • 日大のアメフト部関連の記者会見 ~ジャニーズ問題でマスコミ各社は会見してないけど~

    日大のアメフト部の関係で記者会見が行われ、林理事長がうそをついたと記者が食いついていました。 聞くに堪えない。寸分の間違いや、判断ミスも許さないという態度で、本当に悪を糾弾する正義の味方のようでした。 でも、他方で、ジャニーズ関連で、テレビ局のトップが出てきて糾弾されたことはない。 業界のトップには忖度している。正義の味方である記者は、そんなもの? 多くを語る必要もないと思う。マスメディアって、本質的に人間として信用できない。 *一生懸命に仕事をしたり、理想を求める記者がおられることも知っています。でも、業界として、このままでは終わりだと思う。

  • 「王様は裸だ!」と叫ぶことの危険性について ~「王様は裸だ」という声が黙殺される日本~

    「裸の王様」という童話は誰でも知っていると思います。 「裸の王様」という芥川賞を取った小説はご存じですか? 開高健の小説です。テーマは童話と特に違うところはありません。 でも、現代社会について考えさせられます。随分前の小説ですが、今の社会に通用する問題提起がされています。 どんな時代でも、どんな社会でも、「裸の王様」と「それに追従する取り巻き」は存在します。 ヒトラーとその取り巻きもそうだったのだと思います。現代日本の組織のトップとその取り巻きも、おそらく大多数がそうです。 ただ、そのこと自体は問題ではあるけれど、現実はそういうものです。 よく考えてみると、王様が裸であること言うためには、その…

  • 正義と優しさ ~正しいことよりも優しいことを求める人生観~

    現代日本で、「まねしたい人」とか「尊敬する人」のモデルとなるような人、思いつきますか? スポーツとか芸能とか一芸に秀でた人ですか? 現在、有名な人、野球の大谷翔平、アナウンサーの水卜麻美、将棋の藤井聡太などメディアで祭り上げられている人がいます。それぞれ、本当にすごい人たちだと思います。 でも、こういう人になれるでしょうか? こういう人になるには多大な努力や運に恵まれる必要があることに加えて、メディアやネットは執拗に粗さがしをして、少しでも突っ込みどころがあれば、大騒ぎをしようと虎視眈々としている。 だから、こういう各界のスターを目標にする人は、実は少ない。 そのため、どうせ一流になれないので…

  • 「一人」好きですか? ~人生の後半戦を楽しく生き抜く人~

    ネットには「仕事を辞めた人の末路」というような記事が多くあります。 人生をやり直そうと仕事を辞めてみたら、お金に苦労して後悔したとか、人間関係が最悪だったとか、生活に張り合いが無くなった・・・などのことが書かれていて、結論としては「どんなに辛くても仕事は辞めない方がいい」と結んでいます。 私は、こういう記事には反対です。 仕事を辞めたら、確かに退職後にお金、人間関係、人生などの問題点に直面することになることは否定しません。でも、それを考えたとしても、現状が酷い状態で辞めないと体を壊してしまうようであれば、仕事を辞めるべきだと思います。 辞めた時のリスクを過剰に煽って、しかもそのリスクは回避不可…

  • 理想の生活とは ~夫婦共働きフルタイム勤務は当たり前か?~

    「週5日勤務で夫婦共働き、仕事と家事それに子育ての両立」これって、理想の生活ですか? 国などは美辞麗句が並べますが、本質的には経済が傾いていて労働力も不足しているかた働き手を増やしたい。だから、日本社会では女性やシニア世代にも「働くことは良いこと」という圧力が強くかかっています。 若者たちの多くも共働きで子育てをしています。 でも、「大丈夫ですか?」と聞きたいです。 夫婦共働きというだけで、生活の時間の大部分を削られます。そにプラスして家事や育児ってできるんでしょうか。本当に素朴な疑問です。 日本では、夫婦で働かないと生活が立ち行かないような社会になっています。経済的には夫婦ともに正社員である…

  • 人生の第一タームを終えた人の役割 ~映画「マイ・インターン」から学ぶこと~

    映画「マイ・インターン」を見ました。 マイ・インターン(字幕版) ロバート・デ・ニーロ Amazon ご覧になった方も多いと思います。 人生の後半戦、第二の人生のイメージを作るためには、格好の映画だと思います。 かつての日本の社会は、定年が55歳でした。退職すると職場から離れ、年金だけで生活をするというイメージでした。 ところが現在は会社員や公務員の定年は65歳、これからは70歳と延びていきます。 でも、70歳になっても、年金だけでは足りない。だから、働けるうちは70歳を超えても働かないといけない。 これが今の日本社会です。 こういう状況の中、50代、60代の公務員や会社員は、将来の不安に押し…

  • (コラム)間違いを許さない社会がチャレンジを阻む ~それでも挑戦するという人生の選択~

    人生を振り返ってみると、誰でも人生における大きな失敗をいくつかしているのではないでしょうか。 でも、失敗を経験をして実感したことは、「人は間違いから多くのことを学ぶ」ということ。 でも、間違いから学ぶと言っても、その学び方は人それぞれです。 割合としてかなり多くの人は、「これからは、間違えたくない」と学びます。 間違えないために、最も効果的な方法は、「挑戦しないこと」です。 前の職場には「働かないおじさん」的な人(性別は問わないし、もしかしたら年齢も問わないけれど)がたくさんいました。皆さん、間違いを怖れて、新しいことに挑戦することを止め、間違えないために仕事の守備範囲を少なくしよう躍起になっ…

  • 退職後の人生のイメージ ~人間が長生きする本質的な意味~

    生き物が生きる意味は、生物学的に言えば、子孫を残すためと言われます。だから、多くの動物は生殖を行い短い子育ての時期が終わると死にます。でも、子孫を残すことができなくなってからも長い時間生きる動物がいます。そういう動物はそれほど多くないけれど。 例えば、シャチやクジラ、それに人間などです。 (「生き物が老いるということ-死と長寿の進化論」稲垣 栄洋 (著)から) 生き物が老いるということ-死と長寿の進化論 (中公新書ラクレ 765) 作者:稲垣 栄洋 中央公論新社 Amazon そういう生き物たちは老いを重ねながらも何のために長生きするのか? シャチは、そういう長生きした個体がいる群れとそうでな…

  • (コラム)変化を怖れることを克服することの大切さ ~退職、転職は人生における大変化~

    人生の岐路というのは、どんな人にもあるのだろうと思います。 その時、現状維持を選ぶのか、変化を許容するのか、人それぞれだと思います。 状況によって、現状維持と変化どちらがよいのかは一概にどちらが正解とは言えないと思います。 ただ、人生のおいて「常に現状維持が正解」ということはないと思います。 人間は誰しも、生まれた時から成人するまでは、大きな変化を経験します。 でも、成人した後は次第に、できる限り変化をしないことを望むようになっていきます。仮に、変化する必要があっても、変化を嫌い、変化する必要性を否定して、なんとか現状を維持することに執着するようになる。 もちろん、いたずらに変化してばかりいて…

  • 退職から人生再建へのモデル(20) ~最終回:退職を決断してからここまでに考えたこと~

    1 人生うまく行かないことが、自分を成長させる。 30代中ごろに、仕事、子育て、自分の未熟さが原因でうつ病になりました。 当時の仕事は、わりと花形のポジションでした。超過勤務が月211時間になるなど大きな負担はありましたが、とてもやりがいを感じる仕事だった。 子育ても、生まれたばかりの子どもがかわいくて仕方がなくて、仕事が忙しくても、(夫婦で働いていたこともあって)おむつ変えたり、風呂に入れたり、・・人生において得難い瞬間だったと思います。 でも、完全に自分のキャパシティをオーバーしていて、そういう生活を6年間続けたところで、体が動かなくなりました。 その後、どうしてそんなことになったのか、ど…

  • (コラム)安い給料で満足する国民 ~構造的に人が循環しない日本社会~

    週刊東洋経済新報社のwebサイトの記事で、日本企業の管理職の給与の低さをテーマにした記事が出ていました。諸外国に比較して、日本の管理職層の給与の低さを明らかにしていました。 ところが、当の管理職にアンケートをすると管理職自身は給料額は妥当だという回答をした人が多かったとのこと。 なぜか。 記者の分析によると、日本の管理職は日本人の部下に上意下達することと、部下のミスの尻拭いが仕事なので、日本語をしゃべれない外国人には向かない。 だから、日本人管理職は安定して働くことができる。他方で、ビジネスとしての質はそれほど要求されない仕事だから、現在の給料は妥当だと感じているのではないかということです。 …

  • 退職から人生再建へのモデル(19) ~今でも考える「退職した理由」~

    昨年夏に退職をしましたが、多くの人から、「なぜ退職するのか?」という質問を受けました。 「退職するんだから、そんなことはちゃんと考えているんだろう。」、そう思われていたのだと思います。まあ、普通そう思いますよね。 でも、今だに、なぜ退職したのかということを、私自身は考え続けています。 職場に長時間、拘束されたり、無理な仕事を押し付けられたりしたことで、「退職しよう」と思ったのは事実です。職場環境が最悪だから辞めようと思った。 でも、これが理由なのかと言われると、違和感がある。「退職したい」ということはずっと前から考えていて、職場環境が最悪というのは、きっかけにすぎない。 問題は、なぜ長時間拘束…

  • 退職から人生再建へのモデル(18) ~職探しはどういう順序でするべきか、私なりのまとめ~

    今年(令和23年)の初め頃から職探しを始めました。 そこから10カ月ほど経って、やっと働くところが決まりました。 これまでやったことを、まとめるとともに、今後同様に職探しをする人の参考になるように、本当はどうしたらよかったか、私が考えていることを書きたいと思います。 1 これまでの経緯 退職後の生活については、 1 もう仕事はしない 2 新たな職を探す (1) ハローワークを中心として公的な機関を利用して探す (2) 区の掲示板など掲示から探す (3) 転職サイト、派遣サイトなどネットを利用して探す (4) それ以外の方法で探す(請負サイト、SNSを活用して収入を得るなど) 3 起業する とい…

  • (コラム)退職後の生き方の指針 ~仏教の考え方~

    私は、何かの宗教の信者ではありません。日本ではありふれた無宗教。 でも、宗教の教祖と言われる人が本当に言いたかったことについて、興味があります。 釈迦もキリストもマホメットも、本当にいろいろ考えたのだと思います。人間が幸せになるには、どうしたらいいかって。だから、そのことは是非知りたいと思っています。 神が本当に存在するかとか、念仏を唱えると極楽に行けるかとか、様々な出来事は神の思し召しなのかなどの問題は置いておいて、教祖たちがどう生きて、何を感じ、どんな結論に至ったのかに幸せに生きるヒントがあるような気がします。 宗教の中でも、とりわけ自分自身のものの考え方に影響を与えたのは、仏教です。釈迦…

  • (コラム)人生における休息の大切さ ~ユダヤ人の安息日(シャバット)に学ぶ退職後の人生~

    ユダヤ人の習慣として、週に1日(金曜日の日没から土曜日の日没まで)が安息日とされすべての仕事や作業が中断されるそうです。社会的には商業施設はもちろん公共交通機関も動かなくなる。 その1日は、読書をしたり、家族と過ごしたり・・・休息をします。 これをシャバットと言うそうです。 私は、このシャバットのことは最近知ったのですが、キリスト教やイスラム教、また仏教でも休息(日)という似たような考え方が出てきます。おそらく、人間には適切な休息が必要であることは何千年も前から認識されていたからではないかと思います。 他方で、自分自身の過去の生活を振り返ってみた時、こういう本来の意味での休息が取れていたことは…

  • (コラム)働き方改革で一番大変な人たちは、「サイレントマジョリティ」だ。

    働き方改革を推進している組織で構造的に一番割を食って、大変な思いをしている人ってどんな人しょうか? 子育てしながら頑張っている人ですか?介護しながら頑張っている人ですか? 違います。 子育て世代や介護者として制度の恩恵を受けられない普通の職員です。 独身の職員、結婚しているけれど子供がいない職員、奥さんが専業主婦の職員は、典型的な割を食う人たちです。 仕事のできる人は特にそうです。 私は、子育てや介護に関する政策や世の中の動向に反対するものではありません。 ただ、理念ばかりが先行して、制度導入からこんなにも時間が経っているのに、理念を実現するためにしわ寄せを受けている人に目が届かないことに、大…

  • (コラム)今、組織で我慢して仕事をしている中高年へ ~後進に道を譲りませんか。~

    長年働いてきて、職場の中で自分のポジションに納得がいかない人達に呼びかけます。 仕事を辞めて、後進に道を譲りませんか? 定年延長、昇給停止などの施策が次々と打ち出されますが、50代以上の人で、仕事にやりがいがあって毎日を過ごしているという方は、どのくらいいるのでしょうか。 反対に、仕事については疑問を覚えるけれど、収入を絶たれる訳にもいかないから、仕方なくやりがいもなく仕事を続けている人がかなりおられるのではないでしょうか。 現在やりがいを持って仕事をしているとしても、そういう人には更に聞いてみたいです。 あなたの仕事のやり方は古くないですか? 昔の価値観を引きずっていませんか? まだまだ仕事…

  • 退職から人生再建へのモデル(17) ~退職を意識したら、やるべきことを時系列で考える。(2)~

    前回までに、次のことをお書きました。 1 金銭的なベースを築く。 2 人生のビジョンを明確にする。 3 退職後の生活費をイメージする。 今回は、具体的に職探しの話です。 4 退職後の職業を考える。 1~3までをもとに、どのくらいの収入を必要と考えるかを割り出します。 全く蓄えがない、あるいは極めて少額ということでなければ、ハードルは下がるのではないかと思います。 投資をしてみて、年5%の利益が見込める場合には、それを控除した金額が稼げればいいということになります。 (1)知り合いやツテを頼る。 その上で、次の職業を考えることになりますが、知り合いから声をかけていただけるのであれば、余程条件が折…

  • 人と人とのつながりは無限のバリエーションとグラデーションがある。

    メディアでは、有名な女優さんが不倫をしたとか、スポーツ選手が不倫をして離婚をした後に元の配偶者からの子供の引き渡しに応じないなどというニュースが多く流されています。 私は、テレビのワイドショーはもちろんネットの記事でもこういう話題については見ないようにしていますが、それでも記事の表題が、ニュースサイトや電車のつり広告などから飛び込んでくる。どれほど、頻繁にこれらの話題を扱っているのかは、見なくてもわかります。 私が、こういう話題、特に芸能人や有名人の家族関係の話を見たり聞いたりしないようにしている理由は、プライバシーだから。 プライバシーってことは、基本的には当該個人に関する問題で、自分には関…

  • (コラム)社会的課題を個人の責任にすり替える日本社会

    ジャニーズ事務所、大きな問題になっていますね。 やっと、スポンサー企業がCMでのジャニーズタレントの起用を止めるなどの動きになっていますが、現在に至るまでテレビ局はジャニーズ事務者に対して厳しい態度を取れません。 見て見ぬふりをしたメディアも同罪だとの指摘も出ていますが、ワイドショーのコメンテーターなどが「報道に携わる人間も反省しなければならない」と述べる程度(*)で、メディアが会社組織として責任を認めるようなことはしていません。 *それでも賞賛されていますが、本当にそれでいいのでしょうか? 日本では、個人の責任追及は苛烈ですが、組織に対する責任追及は非常にゆるくなっています。この国では、個人…

  • 退職から人生再建へのモデル(17) ~退職を意識したら、やるべきことを時系列で考える。(1)~

    私のような中高年、つまりある程度の期間働いてきて、そこそこの蓄えもある人が働いている組織とどうやって手を切るか、結論を考えたいと思います。 ここまで16回に亘って、述べてきたことを時系列でまとめてみます。 記事は、退職を意識した時に最も気になると思われる労働市場の動向から書いてきましたが、時系列でやるべきことを考えると、それは一番最後になると思われます。 1 金銭的なベースを築く。 まず最初にやるべきことは、退職する時の金銭的なベースを築くことです。 組織に所属していて、追い詰められた時、辞められない最大の理由は、辞めた後の金銭的な不安です。 このことに対する対策は、投資をすることだと思います…

  • 退職から人生再建へのモデル(16) ~対処前に準備すべきこと(8)(まとめ)~

    退職後のお金について、 1 投資が必須であること 2 家計の整理が必要であること 3 再就職は一般には至難の業であること などを書いてきましたが、これらの関係について考えたいと思います。 退職後のお金について考えることは、人生のビジョンを持ち、それに沿った生活をどういうように構築していくかを考えるということだと思います。「一生、仕事中心の生活がしたい。」、「仕事が生きがい」という人であれば、それを否定するつもりはありません。しかし、そうではなく「いずれは仕事以外の生きがいを見つけて、趣味や家族との時間を大切にした人生を送りたい」と考えるのであれば、それをいつ始めるのか?、具体的にどうしたいのか…

  • 退職から人生再建へのモデル(15) ~退職前に準備すべきこと(7) 家計の見直し 「月10万円で暮らす」・・は本当か。~

    退職する前の準備で、投資をした方がいいことをお伝えしました。今回は、退職する前の準備として、家計のスリム化についてです。投資で入るお金を確保しながら、家計をスリム化して出るお金をコントロールすることが大切だと思います。 ネットや様々な出版物などで、「月10万円で暮らす」等のものが散見されます。でも、本当でしょうか。注意するべき点はないでしょうか。 1 固定費を予め想定しておく まだ若くてそれほどの収入が無い人が「さあ月10万円で暮らすぞ」というのと、そこそこの期間、会社員や公務員として働いてきた人が退職後に「さあ月10万円で暮らすぞ」というのでは、意味合いが全く異なります。 これまでそれなりに…

  • 退職から人生再建へのモデル(14) ~対処前に準備すべきこと(5)(投資と退職後の収入)~

    退職前には収入の一つの柱として、投資を組み込むことを考えるのがいいと思います。 これまで私の経験(30年ほど)で、前回書いた投資の方法による利益としては、年率5%ほどでした。大体15年で2倍になります。 現実には、働いている間は、少しずつ積み立てて行きますので、計算はややこしくなりますが。 退職した時点で収入が無くなれば、その時点での積み立ては無くなりますので、金額を固定して考えることができます。 仮に、退職金を2000万円もらったとして、これを全部投資したとすると、次年度にはその額は2100万円になります。2年後には2205万円、3年後には2315万円、4年後には243万円・・・10年後には…

  • 退職から人生再構築へのモデル(13) ~退職前に準備すべきこと(5)(投資の必要性)~

    私は、昨年(令和22年)夏に33年間の公務員生活にピリオドを打ちました。 それなりの期間仕事を続けてきて、ある程度の蓄えはありましたが、仕事をしながら「本当にその蓄えで退職して大丈夫か」ということについては、よくわかりませんでした。本当に大丈夫かどうかを考えたのは退職した後です。 hatasan2.net 今年夏で退職してからちょうど1年になります。1年間自分の状況を見つめなおしたり、考えたことを書いてみようと思います。 前回、投資についての方向性について書いてみました。 私の投資についての考えは、このブログの「お金のこと」というカテゴリーにまとめてありますので、それも参考にしていただければ幸…

  • (コラム)「自分が悪い」で終わってしまう日本的思考法の問題点 ~環境を客観的に分析する態度への反発について~

    私の好きなテニスの話です。 昔、ブラッド・ギルバートという選手がいました。ギルバートは、多くのスター選手と戦った比較的「才能のない」選手でした。ジミー・コナーズ、イワン・レンドル、ボリス・ベッカー、ステファン・エドバーグなどと同時代に活躍しましたが、四大大会のタイトルを取ったことがないこともあり、名前を知っている人は少ない。 でも、コーチとしてはとても評価が高い。 ギルバートは選手としては、面白くない選手として有名で、四大大会以外では結構優勝していたにもかかわらず、当時のメディアは、それは彼の実力と言うよりは相手選手の調子が悪かっただけだと報じていました。確かに、試合はウィナーの応酬ではなく、…

  • (コラム)日本の経済と少子化 ~少子化を食い止められるか?~

    退職準備として投資の重要性について、私の考えを述べました。 ただ、とても残念なことに、「日本の」金融商品に投資するという選択肢はありません。 日本の株などに投資ができない理由の一つに、少子化があります。 資本主義経済が発展するためには、人口増加は非常に有利な要素となります。簡単なイメージですが、人口が増えると提供しなければならないモノやサービス自然にどんどん増えますから、それを売る企業は潤います。企業に利益が出れば、給料を上げることが可能になります。そうすると、労働者は物やサービスを買うことができるようになります。 反対に、少子化で人口が減少したら、自然に考えれば、経済は縮小していきます。今の…

  • (コラム)先延ばしにしてきた人生の課題に手をつける。

    仕事を4つに分けて考えていました。 1 重要で急ぐ仕事(重要要急) 2 重要ではあるけど急がない仕事(重要不要急) 3 重要でない急ぐ仕事(非重要要急) 4 重要でないし急ぎもしない仕事(非重要不要急) 優先順位として、どこから手をつけるか? 1の重要で急ぐ仕事に真っ先に手を付けることは、誰でも考えるでしょう。 また、4の重要でないし急ぎでもない仕事は一番後回しにすることも当然だと思います。 では、次に手をつけるべき仕事は何でしょうか。 問題は、2と3の優先順位です。 現実の仕事では、いつもここで悩んでいました。 私の考えでは、重要不要急の仕事の方が、非重要要急の仕事よりも優先順位は高い。重要…

  • 退職から人生再建へのモデル(12) ~退職前に準備べきこと(4)(投資についての考え方)~

    マスメディアやネットなどのニュースについて、大きく偏りを感じることがあります。 例えば、大谷翔平選手の報道。アメリカでもスーパースターであると連日持ち上げていますが、実は、アメリカにおいては野球の人気は、アメリカンフットボール、バスケットボールなどの次という位置づけで、日本で言うほどは「超有名」という訳ではない。野球を見ないアメリカ人からすると、名前は聞いたことはあるという程度の人は多いとか。 サッカーワールドカップでも「ドイツやスペインに勝った日本に世界が注目」というニュースが日本では溢れていましたが、冷静に考えてみれば、本当に全世界の人が注目したのかというと極めて怪しい。日本人が、日本に関…

  • 退職から人生再建へのモデル(11) ~退職前に準備すべきこと(3)(人生のビジョンと職探しの関係)~

    自分の第2の人生についてのビジョンが固まったら、退職前後で行う職探しのイメージができます。 私自身の考え方としては、これからのビジョンは、 「仕事は最低限にして、趣味、心を許せる人との交流のための時間を確保し、仕事や物に振り回されない落ち着いたシンプルな生活をしたい。そういう生活をしながら、これからの人生では仕事とは違うことにチャレンジをしていきたい。」 ということになりました。 ですので、これに応じた仕事を探すということになると考えました。 漫然と前職と同じような仕事を探そうとしても、転職関係のあらゆる記事が指摘するように中高年には「市場価値」がありません。 市場価値が無いと言われると凹みま…

  • 退職から人生再建へのモデル(10) ~退職前に準備すべきこと(2)(人生のビジョンを描く)~

    ある程度の期間勤めていた職場を退職し、第2の人生を送ろうと考えた時、まずやらなくてはならないことは、第2の人生のビジョンを描くことです。少し具体的に言えば、何をやりたくて、何をやりたくないかを明らかにするということだと思います。 ビジョンがあるからこそ、退職後、どういう生活を送るのか、どういう仕事をするのか等の具体的な動きに繋がってくるのだと思います。 何度も言ってきましたが、これが無いと、漫然と前職の頃と同様のことをしてしまい、「転職をしたのはいいけれど前職と同様の職場で幻滅した。」ということになりかねないと思います。 当然のことながら、自分自身が置かれた環境によって、ビジョンは更新していく…

  • (コラム)「そんなこと当たり前じゃないか。」と言う人と距離を置く。

    再就職は思いのほか厳しいという現状を話すと、「そんなの当たり前じゃないか。」という人が結構います。 「現実に就職活動をしてみたら「厳しい。」ということが具体的にわかった。」ということは、実際に経験した人か、そういう状況をその人の立場に立って想像をすることをできる人にしか、理解できないと思うのですが、「当たり前」と言ってしまうと人もいる。 私には思うことがあり、「厳しい、厳しいとは言われているが、実際のところはどうなのか。」とか、「厳しいとしても、どうしたらいいのか。」ということを、経験し考えブログなどで発信したいという思いが強くあったのですが、この話をすると、「そんなことはやらなくてもわかる。…

  • (コラム)退職後の生活 ~早期退職後の楽しい人生モデル~

    早期退職後の労働市場については、マイナスイメージなことを多く書いてきました。 これから退職を考える人にとっては、きっと一番の関心事であろうと予想したから、そこから書いたのですが、思いのほか、ネガティブな記事が多くなってしまいました。 人生をネガティブに捉えるのは、私の本意ではありません。でも、だからと言って、やみくもにポジティブに生きるのも、なにか違う。 私自身心がけていることがあります。現実を、できる限りありのままに(ネガティブでも)把握して、それを前提にどうしたらいいのか(ポジティブに)を考えたいということです。 言葉を代えて言うと、現実を客観的に捉えて、自分の人生の現在、未来は主観的には…

  • 退職から再就職までのモデル(9) ~退職前に準備すべきこと1~

    仕事をしていた頃は激務でした。職場が遠かったため朝6時半に家を出て、午前8時半から午後5時まで働き、そこから2時間くらいは残業。帰宅は9時くらい。食事して風呂に入って寝て、次の日は午前5時に起床して6時半に家を出る。という生活を繰り返していました。更に、月に2~3回、土日の出勤や泊りの日もありました。 仕事内容も、できるはずのない量の仕事を押し付けられ、更に部下職員は問題のある職員が複数いたり、メンタル不全で休暇に入ったりして、そのフォローもしなければならないなど、多忙を極めました。 今この文章を読んでくださっている方でも、そういう人は少なくないのではないでしょう。組織に属していると仕事のでき…

  • (コラム)退職すると人間関係が変わる。

    職探しを始めてから、その話を身近な人にすると、「何をのんびりしているのか。もっとなりふり構わず動かないとだめだ。」と、「仕事をしていないのは、よくない状況だ。」というネガティブな反応が、明示、黙示で返ってくることが多いです。 でも、私は思うのですが、そういうプレッシャーに負けてしまって、なりふり構わず職探しをして、採用してくれるところに就職すると、仕事を辞める前と同じような状況に陥る。 私の、職探しの絶対条件は、パートで週4日以内の勤務。できれば前職とは違う業界。 この条件は意外にハードルが高くて、だから、「何をもたもたしているのか。」というプレッシャーにも多く晒されました。50代で仕事辞めて…

  • 退職から人生再建へのモデル(8) ~求人をする会社の考え方の分析と今後の方針を考える。~

    前回までの記事で、ハローワークを使って仕事探しをする際に理解しておくべきこととして、 ・現在の日本の労働市場では、基本的には求人のイメージが固定化していて、求人側がイメージしている人材の枠をはみ出していると採用はされないこと。 ・一部の業界については、背に腹は代えられない人員不足に陥っていて、求人も多く、比較的採用はされやすいこと を述べてきました。 今回は、少し掘り下げて考えてみたいと思います。 1 求人のイメージについて 自分自身の働いていた職場を思い出してみて、「そう言えば、そうだったなあ。」と思い出したことがあります。 臨時で採用される方は、中年の女性が圧倒的に多く、そして契約期間が経…

  • (コラム)退職して環境を変えると、自分自身の価値観が揺さぶられる。

    仕事をしていた頃は、1日があわただしく過ぎていきました。朝起きると仕事の準備をして家を出て、仕事が終わると疲れ切って家に帰り、食事など必要最小限のことをして寝るという生活の繰り返しです。こう書くとネガティブな感じもしますが、精神的にはいろいろ考える暇もなく、とりあえず目の前のことに没頭していれば、焦りや迷いを感じることはありませんでした。 退職をしたら、180度生活が変わりました。 仕事がないというのは、巨大な穴が生活に空いたようなものでした。 退職する時に、「完全にリタイアして、悠々自適に趣味に生きよう。」とは考えていませんでした。何をするのかは、退職してから考えようと思っていました。仕事を…

  • 退職から人生再建へのモデル(7) ~現状~

    私のことを書きます。 昨年(令和22年)7月に33年間務めた前職を退職しました。 本当に心身ともに疲れ切っていましたので、半年間完全休養しました。この期間は、自分の資産や月々の収支の洗い出しをしながら、これからの人生の後半戦をどう過ごしていくか過ごしていきたいかを考えました。 半年ほど経った今年(令和23年)2月ころから、活動を始めることにしました。 就職、趣味などの活動を始め、今に至っています。 このブログの一つの目的は、前職にいたころ疑問だった「退職したらどうなるのか。どんな準備したらいいのか。」等を体験し、それを発信することです。 現在、退職したいけど躊躇している多くの人が最も大きな問題…

  • 退職から人生再建へのモデル(6) ~ハローワークの利用の仕方で意外と知られていないこと~

    労働市場の現状について、私なりの分析を書いてみました。 結論としては、 1 求人が多いのは、運送、介護など。人手不足が本当に深刻で背に腹は代えられないので、年齢などにこだわらず、求人が多い。 2 それ以外の業界は、人手不足ではあるけれど、求人は少ない。 こういう労働市場の現状を前提にすると、 1 早く決着をつけるなら、とにかく求人の多いところに応募する。 2 それ以外の業界でも、あきらめずに応募する。 ということになると思われます。 では、求人に応募するというのは、具体的にどうするのでしょう。 ハローワークのデータベースで調べて、自分の希望する求人を見つけたら、履歴書、場合によっては職務経歴書…

  • (コラム)ネット上の「中高年の労働市場は厳しい」という記事について ~記事も指摘しない労働市場の問題点~

    「退職から人生再建へのモデル」の本文にも少し書きましたが、大手のサイトに時々中高年の転職市場に関する記事が載ります。その多くは、企業の人事担当者や転職仲介などを生業とする人が書いたものではないかと推測されます。 1 中高年の労働市場は厳しい。 2 転職等するには、自分の市場価値を知る必要がある。 3 前職の在職中にスキルを磨く必要がある。 要約すると、概ねこの3つの内容が書かれています。 更に結論として、現職に留まることを勧めるものが多い。 私も、こういう記事を随分参考にさせていただきました。とても感謝しています。 ただ、その反面、「ちょっと違うんじゃないか。」あるいは「忖度してあえて書いてい…

  • 退職から人生再建へのモデル(5) ~退職後収入を得る具体的な方法~

    前回までに労働市場の現状を見てみました。なかなか厳しいですが、これを前提に、どうしたらいいかを考えてみたいと思います。 私自身、まだ就職できていません(するかどうかも併行して考え中)ので、「こうやったらできた!」ということは、少なくとも現時点では書けません。 ただ、2月ころから動き始めて、現在まで約半年強の時間が経ちました。その間に知ったことや学んだことを書いてみたいと思います。 ネットの記事とは異なり、実際に活動してみた上での情報や知識、分析です。 1 自分の就く職業のイメージづくり 仕事探しをする前に、自分はどんな職業に就きたいのかについて、真剣に考えておく必要があると思います。特に中高年…

  • (コラム)給料が高いだけで働かない中高年

    「給料が高いだけで働かない中高年」という見方が広がっています。 実際は、どうなんでしょうか? 私は、そのとおりだと思います。前職で、痛感しました。 働いている使える中高年だって、もちろん、ある程度はいます。 でも、多くは、やはり「使えない」人ばかりでした。 定年ということが見えてくると、モチベーションはガタ落ち、自分が働いている間が無事で大きな問題が起こらなければ、それでいいというのが、傍から見ていても明らかでした。最近は、そういう人が本当に多くなっていて、そういう人たちは、「逃げきれるかどうか」をすごく気にしていました。つまり、自分がその職場にいるうちが安泰ならば、それでいいと思っている。 …

  • (コラム)私が考える日本の労働者生活の問題点 ~人生について考える時間も余裕もない。~

    30年以上公務員生活を続けていて、常に疑問に思っていたことがあります。 1 体も頭もリフレッシュされた状態の午前中を仕事に取られる。 2 終業時間が午後5時とされていながら、5時で終わることの方が圧倒的に少ない。 3 休日や終業後の時間も、仕事の準備に取られる。 ↑↑↑ 説明の必要もないですね。 公務員には「職務専念義務」というのがあって、金科玉条のように組織はそれを要求します。職務に専念、「でも、それって時間内だけですよね。」って思いますけど、現実は違います。 就業時間中は勿論のこと、(最近はある程度減ったものの)サービス残業あり、研修やルーティン以外の仕事の準備は時間内にはできずプライベー…

  • 退職から人生再建へのモデル(4) ~労働市場の現状 その2~

    前回は、労働市場の現状について、報道されていたり、ネット上に溢れている情報をもとに分析してみました。 結論としては、 (1)運送、介護などの一部の業種では、人手不足が深刻で、多くの求人がある。 (2)運送、介護など「以外の業種」では、人手不足であることは同じだが、求人は少ない。 今回は、実際に就職活動をしてみて、わかったことを述べてみたいと思います。 1 求人票から見えてくるもの 現在、公務員や会社員で組織に属して働いておられる方が、退職後の就職活動、職探しと言われて、まず思い浮かべるのは間違いなくハローワークではないでしょうか。私も、いろいろ試していますが、メインはハローワークの求人を調べて…

  • 退職から人生再建へのモデル(3) ~労働市場の現状 その1~

    1 人手は足りないけど就職はできない不思議な現状 最初に身も蓋もない現状を書きます。 日本の労働市場は終わっています。特に中高年、それも男性については・・・。 のっけから、暗い気持ちにさせて申し訳ありません。 いろいろなサイトにも書かれていると思います。「中高年の職探しは厳しい。」と、くどいほど出てくると思います。 退職するには、「スキルを磨いて次に備えろ。」などという光明を示すような記事もありますが、読んでみると「スキルを磨け」と繰り返すばかりで、スキルを磨いたら、具体的にどんないいことがあるのかわかりません。 具体的に現在の日本の中高年を取り巻く労働市場はどうなっているのでしょうか。 自分…

  • 退職から人生再建へのモデル(2) ~これから、こんなことを書いていこうと思います。~

    私は、昨年(令和4年)7月に公務員を退職しました。 きっかけは、過重な仕事量、劣悪な職場の人間関係、不合理な給与体系・・・等々でした。 私と同じように、多くの仕事を押し付けられるなど劣悪な職場環境のもと、健康を害してもおかしくない生活を送っておられる方は多いのではないでしょうか。 でも、「仕事を辞めてしまったら、これからの人生がどうなるかわからない。」、「『もう限界』と思うけれども、どうしていいかわからない。」という方がほとんどではないでしょうか。 ただ、どうしたらいいかネットで記事を検索してみると、「退職をした人の末路」等々、明らかに辞めずに仕事を続けることを勧める記事が溢れています。ほぼす…

  • 退職から人生再建へのモデル(1) ~過酷な職場を辞めることを真剣に考える。~

    「今の仕事をしていて、人生充実しています。」と答えられる人は、今の日本では少ないのではないでしょうか。 ひょっとして、充実していない理由は、「社会、構造的に理不尽な扱いを受けているから」、「正当な報酬を得られていないから」ということではありませんか? 私は、現在59歳男性。三十年以上公務員として働き、昨年58歳の7月早期退職しました。 退職前の何年間かは、そういう不満に押しつぶされそうでした。 職場の誰もやりたがらない仕事が押し寄せてきて、本来の仕事に上積みされる。 一緒に仕事したくないような人を同僚、部下職員として押し付けられる。 うわべの理念を達成するために、無理なことをやらされる(産休、…

  • 「大人の恋」が理解される社会、理解されない社会

    生活に余裕ができて、読書をする時間が増えました。最近は、テーマを決めて読むようにしています。ある作家を中心に読むとか、日本の歴史を切り口を変えたテーマごとに読むとか。 現在は、ある雑誌の特集記事に紹介されていた小説、 『はだかんぼうたち』江國香織『木暮荘物語』三浦しをん『アナベル・リイ』小池真理子著『恋愛の発酵と腐敗について』錦見映理子『ミーツ・ザ・ワールド』金原ひとみ を読んでいます。特集のテーマは「大人の恋」です。 読んでみると、現実にこんなことがあったら社会的に非難されたり炎上したりということがたくさん出てきます。オンパレードと言ってもいい。登場人物は、読者がはらはらするような方向へ人生…

  • 「いじめは、いじめる人が悪い」という当たり前が通用しない日本(2) ~それでも生きていくために~

    いじめ問題について、いじめられる側のことを、更に考えてみたいと思います。 社会的に見れば、いじめられる側の被害者に「逃げる」ことを強いるのはおかしい。ただ、それと同時に、実は「逃げる」ことが、被害者にとって、現実的で有効な問題解決の手段であることは前回のブログで書きました。 「逃げる」ということは、否定的に捉えられがちですが、言葉を変えて言えば「距離を置く」ということだと思います。加害者であるいじめる人から、距離を置いて自分自身の安全を確保する。 今いるところ以外の別の自分の居場所を見つけることは重要で、学校でのいじめであれば、放課後や休日のスポーツなどの活動、家庭など学校以外の居場所が必要だ…

  • 「いじめは、いじめる人が悪い」という当たり前が通用しない日本(1) ~ミステリと言う勿れ~

    King Gnuの「カメレオン」という曲がいいなあと思って聞いていました。 これって、ドラマ「ミステリと言う勿れ」の主題歌なんですね。初めて知りました。 これがきっかけで、ドラマを見てみました。少し前にTverで無料動画配信がされていました。1話~3話限定ですが・・・。 感想は、「面白かった。」です。 現在、4話以降を「有料で」見るか迷っているところです。近々映画化もされるようなので、その頃に全話無料配信されるかもしれないし・・・。笑 30秒予告 Amazon このドラマ、菅田将暉演じる主人公のセリフが印象的です。 第3話の、いじめについてのセリフです。 「僕は常々思っているんですが(これは主…

  • 相手を尊重することの連鎖と生きることの価値 ~WBC日本代表のチェコ戦に思う~

    WBC日本代表が順調に4連勝。1次ラウンド突破を決めました。 今回のWBCは野球に勝つ負けるのほかにも、面白い要素が多いですね。 大谷翔平はやっぱりスターだし、ダルビッシュ有のチームをまとめる力が光る。佐々木朗希の164キロは度肝を抜くし、山本由伸の面白くないほど完成された投球術は感心しきり。ピッチャーだけでこんなに話題性がある。 印象に残ったのは、チェコ戦で佐々木選手が相手バッターのエスカラ選手に160キロ越えの球を当ててしまったとき。大けがに繋がってもおかしくない状況ですが、エスカラ選手は起き上がり、走って一塁へ。プレーが再開するまでの間のエスカラ選手に注目が集まり、スタンドからはどよめき…

  • 日本酒、酒造の魅力 ~ワインの方が美味いのか?~

    旅行に行くと、決めていることがあります。 一つは、その土地の資料館に行ってみること。小さな資料館でもその土地のことを知ることができます。本当に面白いと思います。 もう一つは、そこの酒造に行ってみること。 優劣の問題ではないのですが、ワインを愛する人から言われたことがあります。 ワインの歴史と世界的な広がりに比べたら、日本酒は全然大したことはない。 それが正しいかどうかを論じるつもりはないのですが、私は、日本酒の良さは確かにあると思いますし、大好きです。 初めて日本酒の良さに気づいたのは、出張で寒い時期に富山に行ったとき。 地元のチェーンの居酒屋でなんとなく刺身と熱燗を頼んだら、これがびっくりす…

  • 成田悠輔さんの高齢者の集団自決発言について ~炎上ではなく議論することの重要性~

    「老人は集団自決したらいい」というのはけしからん、と炎上しています。 対談番組での成田悠輔さんの発言のようです。 その際、「現代日本では、コミュニケーション能力すら疑われるような高齢者が高いポジションンに居座っていることが多く、そういう人を周囲が持ち上げている。本当は、そういう人に対しては、軽蔑したりする態度を取って、退場を促す圧をかけることも必要なのではないか。そうでなければ、世代交代は進みませんよ。」という趣旨のことも言っています。 また、「能力のない高齢者がはびこるのは、社会的な価値(ポジションとか肩書とか知名度とか)以外の価値に気づけていないからではないか。」とも言っています。 もっと…

  • 毎年3月11日に思い出すこと ~東日本大震災と復興への動き~

    日本にとって大きな教訓となった東日本大震災ですが、当日は私は職場から帰宅できず職場に宿泊したことを思い出します。私の職場は首都圏でしたので、地震の瞬間はすごく大きな地震という認識はありましたが、その後何日も鉄道が動かなかったり、停電したりするほどとは思いもよりませんでした。 ある意味、のんきに構えていたと思います。 これに対して、自衛隊は地震の6分後には、情報収集のため全艦艇に出航命令を出しています。 これはすごいことで、危機管理の基本が現れていると思います。危機管理の基本は、何かが起こっている時に「大丈夫」という情報が無い場合には動くということだと思いま す。「大丈夫ではない」という情報が届…

  • 「人は存在することに価値がある」と言うために ~不幸、被害者、弱者と思いこむ問題点~

    人は存在するだけで価値がある。 それはどんな人でも人生の中で、人に安心感を与えているからではないかと前の記事で書きました。そして、多くの安心感を与えるためには、人生を誠実に生きる姿勢、寛容さがあることが大切だとも書きました。 反対に、自分で自分の価値を損なうような生き方もあると思います。 自分を「不幸」とか「被害者」とか「弱者」と決めつけて、相手への寛容さを失っていく態度を持つことだと思います。 現代社会では、マイノリティや社会的弱者に対して最大限の配慮をするような方向に動いています。そのこと自体は、とてもよいことだと思います。 ただ、そういう場合に、自分をマイノリティや弱者だと言い募り、配慮…

  • 「人は存在することに価値がある。」ということの意味 ~映画「プラン75」が提示する価値~

    「人は存在すること自体に価値がある」と言われることがあります。 「もともと特別なオンリーワン」(SMAP、世界に一つだけの花)という歌もあるし、心理学では「人と比較して優れているからではなく、あなた自身の価値に気づきなさい」という言説もある。 なんとなく、わかったような雰囲気にはなりますが、でもわからない! 「自分は自分しかいなくて、他人と比べる必要はない」という歌や学問的説明は「存在することの価値」そのものを説明している訳ではありません。それを聞いても、だから「存在することの価値」とは何だろうという問いに戻ってきてしまいます。 理屈っぽいですかね。(笑) 「プラン75」という映画を見て、高齢…

  • 人間の価値とは何か。 ~映画「プラン75」の倍賞千恵子さんを見て~

    年金問題、少子高齢化など、連日のようにニュースで取り上げられています。 少子化の裏返しとして高齢者が溢れる。 「少子化をなんとかしなければ」という世の中の雰囲気とともに、高齢者に風当たりが強くなっているように思うのは私だけでしょうか。高齢者は事故率が高い。高齢者は歩くのが遅く道の真ん中で立ち止まる。話を聞かないし、クレーマーもいる。 人がこんなに長生きをしなかった時代は、高齢者は長老として敬われ大切にされていました。でも、今や、街には高齢者が溢れ、邪魔者のように扱われる。 そういう時代背景で「プラン75」という政策が実行されるという映画です。 倍賞美津子さん主演で、国民は75歳になると自ら生死…

  • 菜の花の黄色って綺麗だと思いませんか。

    理由はわからないのですが、菜の花が好きです。 食べるのも、見るのも。 そろそろスーパーでも菜の花が売り場に並ぶようになりました。 シンプルに、お浸しにして、鰹節をかけて、醤油で食べるのがいい。微妙な苦みがなんともいえず、色合いもチラッと見える黄色が食卓に彩を添える。きっと、ダイエットにもいいに違いない。 以前は鉢植えを買ってきたこともあります。 切り花もそろそろ花屋で売られるはず。 濃い黄色が本当にきれいです。更に、菜の花は、結構長い期間楽しめます。 退職をして、仕事をしていない状態で迎える初めての春です。 思い立って、河津桜と菜の花の有名な神奈川県足柄上郡松田町の「まつだ桜まつり」に行ってき…

  • 退職後の食生活について ~まごはやさしいメニュー~

    早期退職をしてからやる事は尽きませんが、規則正しい生活を心がけて運動をするほか、食事にも気を使うようにしています。 現在は、ダイエット効果も期待して、「まごはやさしい」のメニューで食事をするようにしています。ただし、できる限り手間を省くため、週に2~3回作り置きのおかずを作ってストックして、これを活用するようにしています。 今日の朝食は、こんな感じです。 ご飯の他は、 ・鶏肉とキャベツ、ニラの塩鍋に豆腐、しめじを入れたスープ ・納豆 ・ゆでブロッコリー、じゃがいも、れんこん、鯖の塩焼き、焼き海苔 ま(豆) ⇒ 納豆、豆腐 ご(ごま) ⇒ すりごま(ブロッコリーにマヨネーズとともにかけました。)…

  • 正しさを人に押し付ける態度について ~メディアが「大衆(オルテガ)」にならないために~

    JAXAのH3ロケットの打ち上が、直前に異常が検知され中止となりました。 これが、共同通信(およびその配信記事を使ったメディア)では「失敗」と報じられました。 記者会見で「失敗」と認めないJAXAの担当者の態度が頑なだとして、共同通信社の記者はいら立ち、最後は「それを一般に失敗と言う」との言葉を投げつけて質問を終えたのです。 これに関してはネット等でも相当のリアクションがあり、記者の傲慢さを批判する人も多いです。 今回の出来事が失敗だったのかどうかを詳細に検討することは、ここではやめますが、最近気になるのは自分の価値観を他人に押し付ける記者の傲慢さです。 「それを一般に失敗と言う」という価値観…

  • 和三盆糖の魅力 ~ダイエットの御供???~

    50代半ばから体重はさほど変わらなくても、体形が変化するのを感じるようになりました。 退職を機に、体を絞ろうと思い立ちました。 身体を絞る方法としては、「食事よりも運動」を主に考えました。 歩くのは嫌いではないし、テニスも大好きで定期的にやっている。加えて、退職とともにランニングを取り入れたので、すぐに体重も落ちてきて体も絞れてくるだろうと考えていましたが、現実は違いました。 数か月試しても、全然、変わらない。 40代までは相当の効果のあった方法が、全く通用しない。 運動中心のダイエットに限界を感じて、年明け頃から1か月ほど、「あまり気が乗らないけど食事に関しても何か手を打つ必要があるかなあ」…

  • プロフェッショナリズムとヒューマニズムの境界線 ~上級国民の逮捕について~

    仕事をしていた時、職場の窓口に年配の男性がいらっしゃいました。 私のところに来て「大変お世話になりました。さきほどすべて片づけてきました。」と御礼を言われたのですが、とっさに何のことかわからず、「それは、よかったですね。」と適当な受け答えをしてしまったことがありました。 男性が帰られてからしばらくして、「ああ、あの件か」と思い出したのですが、とても残念で自分で自分が情けない気持ちがしたものです。 今でもその方のお気持ちはありがたいと思います。そういう気遣いが人として本当に大切であることは疑いのないところであって、それを機会に改めて自分自身を戒めようと思いました。 他方で、考えたことがあります。…

  • 完全に正しい価値観について ~セクハラと言われたら反論できないことの問題点~

    「ミニマリストは貧乏くさい。」 「ブログは自分のプライバシーを晒す。何が面白いのか。」 と言われました。 酷いことを言うなと思う反面、そういう見方もあるし、気を付けるべき点もあるなと思いました。私としては、「スタイルのある(貧乏くさくない)ミニマリスト」を目指すことにして、「強盗に遭うようなプライバシーは晒さないけど、深い本心を匿名で語る質の高いブログ」を目指そうと思いました。 人によって、いろいろな価値観があるものです。ただ、とても難しいですが、自分自身は、自分と反対の立場の人の意見に対して批判の言葉を投げつけるようなことはせず、できる限り寛容でいられたらいいなと考えています。 最近、感じる…

  • 投資を理解するために、投資から撤退すべき時について考える。

    今まで、投資の重要性について書いてきましたが、でも投資はいいことばかりなのでしょうか。 投資を勧められた際に、私自身とても疑問に思いました。 これまで私は、個人の金融資産としてアメリカのインデックス投資信託がよいのではないかと書いてきました。自分自身の20年以上の経験からも悪いものでなかったと思います。 しかし、このような手法にも条件があると考えています。個人的な見解ですが、述べてみます。 それは、投資する対象(私の場合はインデックス投資信託)の市場で、資本主義経済制度が正常に機能していることです。 簡単に言えば、ちゃんとした市場であることです。 ちゃんとした市場とは、 1 市場ができる限り公…

  • 人生のお手本~沢木耕太郎さんのかっこよさ~

    先日、沢木耕太郎さんがNHKの番組でインタビューを受けておられました。 そのブログで「かっこいい」と書きましたが、私が考えるかっこよさのポイントについて書いてみたいと思います。 hatasan2.net 1 外見 今回、沢木耕太郎さんは、黒のタートルネックにジャケットを着ておられました。昔からこういうシンプルなものを着ておられたように思います。バブル時代でも変わらず、シンプルだった記憶があります。 黒のタートルネックと言えば、スティーブジョブスも有名ですが、私は、断然沢木耕太郎さんのイメージが強いです。最近はミニマリストの方なども、こういうシンプルな格好を好む人が増えています。 結局、身に着け…

  • 退職後の人生は迷って当たり前、決めるまでは迷え、決めたら迷うな。

    これからどうしようか、ここ半年考えていました。 退職した後、立ち止まる期間は無制限、ゆっくり考えようと思っていましたが、他方で、なんだか焦る気持ちもありました。 人が働いているのに自分だけ働いていない感覚も少なからずありましたし、期間は決めずと言っても、一体どのくらいで進むべき方向性が決まるのかという不安もあったからだと思います。 現在、一応の方向性が決まりましたが、そうなるまでに役に立ったことがありました。 1 読書 多くの本を読むことができました。 また、昔読んだ本を久しぶりに読み、新たな発見もありました。 本当にいろいろなことに気づかされたと思います。 沢木耕太郎さんの本を読み返して、人…

  • 国やマスメディアが騒ぐと給料が上がる不思議な国 ~素朴な疑問~

    ユニクロの従業員の給料が最大で4割上がるそうです。 いいですね。 その後、それに追随する企業が出てきています。これもいいことなのでしょう。でも、なんとなく違和感がぬぐえません。 企業は利益が出たら、設備投資、株主への配当などに使い、次に従業員への給与に充てます。つまり、企業に利益が出たら従業員の給料が上がります。 そうすると、上がった給料で物が買われますから、巡り巡って企業に利益が出るという循環が起こり、景気がよくなります。 これが、資本主義社会の原則です。 でも、今は、原材料費の値上げなどで企業の業績は悪くなっているんですよね。 なぜ給料が上がるのだろう???? 給料が上がることに文句を言う…

  • 早期退職後の人生について半年考えた。動き出すことにした。

    昨年7月に早期退職をしました。 退職するに際しては、「もう限界」、「早く辞めたい」とずっと考えていました。 でも、巷には、「退職するならば、退職する前に進路を決めてからでも遅くはない。」、「転職先を探してから転職すべき」という言説が大手のニュースサイトなどに多く、とても迷いました。 でも、私の感覚としては、退職する前に転職先を決めたり、具体的な進路を明らかにする余裕があるのであれば、そうしたらいいけど、そんな余裕がないことの方が多いのではないかと思います。 自分自身、最後はブラックな職場で働いていて、仕事が終わったらもうへとへと、家に帰るのは午後8時~11時、それから必要最小限のことをして、次…

  • パワハラをする人は、自分を被害者だと思っている。

    今回の記事は、心理学的分析ではありません。経験です。 私は、退職する前10年以上、何人もの職場内ではかなり有名な問題職員と一緒に仕事をしてきました。そういう人事については言いたいこともありますが、今回は置いておきます。 話を戻しますが、問題職員のほとんどは、「すぐ切れる」「機嫌が悪くなって周囲に気を遣わせる」「威圧的な態度や言動をとる」という人でした。 そういう人と1対1の面談や会話で強く感じたのは、自分がパワハラをしているという自覚が全くと言っていいほどない、ということでした。 反対に、自分がそういう態度を取るのには、十分な理由や事情があるのだと強く主張していました。初めは、「そういう考えの…

  • 前の職場に見切りをつけて退職、今までにやってきたこととこれからの課題 ~退職後の生活(途中経過)~

    去年7月に退職して、本当の働かないおじさんになってから、約半年が経過しました。 これまでやってきたのは、一言で言えば生活を立て直すこと。 まず最初の1か月は、とにかく休みました。在職中は激務でしたので、想像以上に疲れがたまっていました。8月は暑かったですし、規則正しい生活は維持しながらも、家にいました。 それからは、次第に生活のパターンを作り、週に2~3度はランニング、テニスなどの運動をするようにしつつ、概ね1~2週間に1度生活が潤うような予定、例えば美術館、博物館に行く、友人と一緒に過ごすなどの予定をいれるようにしました。 同時に、生活環境の見直しをしました。 一つは、居心地のよい家に作り替…

  • 直立二足歩行は一夫一妻制に適合している?~更科功「美しい生物学講義」~

    文系人間の私ですが、時々、理系の本も読みます。 アウストラロピテクスが直立二足歩行をし始めて、人類は武器を手にすることができるようになった。だから、人類は生存競争を勝ち残ってきた。 そう言われると、なるほどそうかと納得してしまう文系人間ですが、これは違うそうです! 更科功さんの書かれた「美しい生物学講義」によると・・・。 当時の化石には頭蓋骨が陥没しているものがあり、これが武器によるものとされていたこともあり、この頃から人間が武器を手にしていたと考えられたのですが、最近の研究で、それは武器によるものではなく自然界で怪我をしただけの可能性が高く、さらに武器の使用はそれからかなりの年月が経ってはじ…

  • ひっ迫を繰り返す医療現場は日本社会の縮図だと思う。

    数日前に、救急隊員が居眠りをして救急車が事故というニュースがありました。17時間連続勤務だそうです。 コロナ確認から3年、何度もコロナの流行があり、その度に医療現場のひっ迫、保健所が回らないなどと言われますが、改善されない。救急車の事故も、その延長上にあります。 エッセンシャルワークと言われる病院などで、こういう状況です。それ以外の組織でも、特に問題として表面化しないだけで、仕事が普通に回らないのは同様だと思われます。 日本の組織のダメな点ですね。 何度経験しても学ばない。遡れば、太平洋戦争の頃から全然変わってないのではないでしょうか? 私のいた組織(国の組織です)もそうでした。 何度も同じ間…

  • 激しいストレスで苦しい時の精神的な対処法~考え続けないこと~

    仕事をしていた頃、人間関係や押し付けられた仕事について考え出したら止まらなくなって眠れなくなることが、よくありました。眠れないと体力も削られて、やがては精神的に参ってしまいます。 そういう時にどうしたらいいか。 今では、自分なりの一つの方法があります。 まず、人間はいろいろなものを見たり聞いたりして、「嫌だな」とか「苦手だな」というマイナスの感情が湧くことがあります。 こういう感情は自分の意思で制御することはできません。 外界の刺激に対する人間の自然な反応だからです。 外界の刺激に対する感情は、そのままほおっておくしかない。 問題は、感情が湧いた後、人はそれについて考えることです。 「なぜ自分…

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スタイルのある生活~早期退職50代男子の試行錯誤~
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