地方公立高校から東大文一に進学した大学生が日々の考え事や、その日の勉強内容などについて書き綴るブログです。現在、司法試験予備試験に向けて勉強中です。
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ティモシー・ウィリアムソン『哲学の方法』 長尾龍一『法哲学入門』 カミュ『異邦人』 デカルト『方法序説』 ソフォクレス『オイディプス王』 プラトン『ゴルギアス』 ランドル・コリンズ『脱常識の社会学』 安藤馨、大屋雄裕『法哲学と法哲学の対話』 永井均『「青色本」を掘り崩す:ウィトゲンシュタインの誤診』 『現代思想1月号:知のフロンティア』 ジョセフ・ラズ『価値があるとはどのようなことか』 ジョセフ・ヒース『啓蒙思想2.0』 フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』 浅田彰『逃走論』 永井均『倫理とは何か』 永井均『翔太と猫のインサイトの…
あるものが時間を経ても同じものであるという同一性はどのようにして認識されているのか。たとえば、私が大学受験の時から使っているシャーペンは、使い続けて塗装が剥がれ、見た目は当初と全く別のものになってしまっているが、それでも買った時と同じシャーペンであることに変わりはない。この種の同一性は一体どのようにして保たれているのか*1。 哲学者の永井均は、時空的連続性が同一性を構成している、というようなことを書いていた*2。このシャーペンは私の筆箱の中にずっとあるものであって、仮に移動したとしても、その移動には時空的な連続性がある。仮に、この瞬間は筆箱の中にあるけど、次の瞬間には冷蔵庫の中にあって、また次…
【3月18日】「自分だけの価値」に従って生きることに意義はあるのか
今日は民法の、通謀虚偽表示、錯誤、代理、時効と相続、解除と登記、即時取得、留置権、抵当権、集合物譲渡担保、特定、債務不履行責任、受領遅滞、詐害行為取消権、債権譲渡、債権の二重譲渡、将来債権譲渡担保契約、債権譲渡と相殺、契約準備段階の交渉の不当破棄、不当利得、不法行為、などについて勉強した。明日は民事訴訟法について勉強する予定。 Joshua D. Greeneの"The Secret Joke of Kant's Soul"という論文を読み終えた。これによると、倫理学における「義務論 deontology」は、人間が進化の過程で獲得したに過ぎない偏狭な道徳感情の事後的な正当化をしているだけであ…
人類の絶滅というものについて考えていた。近年、感染症や戦争、環境問題、異常気象のような地球規模の問題が立て続けに起こっており、人類の絶滅というのもそれほど突飛なことではなくなりつつある。そこで、人類の絶滅と繋がりのありそうなトピックを列挙していく。 まず、地質年代としての「人新世」が挙げられる。それは、人間の活動が地層として地球に刻まれたことを示すと同時に、一つの時代区分としてそれが対象化されたことを象徴してもいる。つまり、人間がいなくても地球はあったし、人間が絶滅後も地球はあり続ける、ということだ。クロード・レヴィ=ストロースの「世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう」という言葉…
今日はオルテガ・イ・ガセットの『大衆の反逆』の続きを読んだ。印象に残った部分を抜粋しておく。 平均人は素晴らしい道具、ありがたい薬品、先々を考えてくれる国家、快適さを保障してくれる種々の権利に囲まれているのだ。ところが彼は、そうした薬品や道具を作り出す難しさを知らないし、未来のためにそれらの製造を確保する困難を知らない。国家組織の不安定なことに気づかず、自身の内部にほとんど義務感さえ持っていない。こうした不均衡が彼を偽りの存在とし、生の実体そのものとの接触を失わせることによって、人間の根源において彼を堕落させる。 人間は利己的な存在であるが、同時に「倫理」や「道徳」を作り出せる存在でもある。そ…
毎日ブログを更新しようと決めたが、結局滞ってしまった。まあそういうこともある。そもそも、ブログの内容としてその日勉強したことを書くスタイルだから、何かの都合で勉強ができないと書くことがなくなってしまう。 そして、勉強を毎日継続してするのは難しい。どうしてもだらけてしまう。というか、受験期ですら定期的にサボっていたような人間が大学生になって急に勉強を頑張り出せるわけがない。やっぱり、具体的な目的というか目標のようなものがまだあまり見えていないというのが障壁になってしまっている。将来に対して不安しかないし、そのことを思うと勉強に手がつかなくなってしまう。結果として、とりあえず目についたものに取り組…
1Aセメスターの成績が発表された。 英語一列2 良 英語二列w 欠席 フランス語一列2 優 スポ身 可 法2 欠席 政治2 優 哲学2 良 英語中級 不可 フラ語演習 良 スペ語初級 優 科学哲学 優上 記号論 欠席 政治経済学 良 認知脳科学 良 アルゴリズム入門 良 学術フロンティア 欠席 全体的に1Sセメスターに比べて成績は下がったと思う。特に、英語中級や法を落としたのは痛い。 科学哲学が優上だったのは意外だった。今期の講義の中では一番よく理解できた講義だったと思うので嬉しい。 それなりに頑張った哲学2、政治経済学、認知脳科学、アルゴリズム入門が軒並み良だったのは悔しい。でも、学べたもの…
今日は勉強ができなかったので、特に書くことがない。 フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』というSFの古典的名作を半分くらい読んだ。 私は「人間とは何か」という問題設定にはあまり魅力を感じないなと少し考えてみて思った。そもそもそのような問いが立てられた時点で、「人間」が何か特別なものであるということが前提されているような気がしてしまう。実際、本書でも人間とアンドロイドの区別なんてものが本当に立てられるのかという、つまりは「人間とは何か」という問い自体を無効化するような方向へと行きそうな気配がある(まだ途中までしか読んでいないから断定はできない)。 結局、何を尊重すべき…
オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』の続きを読んだ。「大衆」によって支配された政治は、目の前の問題しか見えておらずその場しのぎで成り行き任せであるという批判は、現代日本にも当てはまるようで、「大衆」の一部を担っている私のような存在には耳の痛い話だと思った。 次に、雑誌『現代思想』1月号の、越智萌「国際刑事司法(論)の概況と展望」と、宮井健志「国境解放論争とは何だったのか:移民正義論の現在と展望」を読んだ。 前者について、国際刑事司法論という分野は初めて聞くものだったので、その概観を知るだけでも十分興味深いものだった。国際司法は、西洋的な倫理観の押し付けにならないように、各地域のそれぞれの文化背…
「将来世代の問題の哲学的基礎について:我々の取り組んでいる問題がなにであるのか、その包括的理解に向けた試論」という論考を読んだ。 researchmap.jp これに関連して次のようなことを考えた。 人間は利己的な生物だから完全に倫理的に振る舞うことはできない、という見解がある。しかし、そもそも利己性のないところで「倫理」に意義を与えられるのだろうか。以下の思考実験を検討してみたい。 誰かに害を与えることは悪い、という倫理的な悪だけが成立している。この時、AがBを殴ったとする。Aからすればこれは悪い行為に見える。でも、Bからすれば自分が苦痛を感じるだけで、他の誰かに苦痛が生じたわけではないのだ…
家の近くに梅の花が咲いていた。まだ寒さは残るが、春の訪れを感じた。 今日はまず行政法を勉強した。でも、あまり進まなかった。 次に、ジョセフ・ヒース『啓蒙思想2.0』を読み終えた。合理性を取り戻すための方策として「ナッジ」が挙げられるのだが、その有効性については今のところ疑わしいところもある。(参考:No evidence for nudging after adjusting for publication bias また、「スローポリティクス」についても、具体的な制度設計にまではあまり踏み込んでおらず、これについては他の政治学などの本を読んで検討する必要を感じた。 この本では行動経済学、社会…
今日から、勉強日記のようなものをつけることにした。また3日坊主で終わりそうな気もするが、とりあえずあまりフォーマットを決めずに好きなことを書き散らす感じでやっていって、可能な限り続くようにしていきたい。 まず、刑事訴訟法についてざっくりと勉強した。大学入学から1年弱経って、やっと実定法をまともに勉強する気が出てきたわけだが、正直どうやって勉強していけば良いのかよくわかっていない。とりあえず、各実定法の外観と主要な概念とかを抑えたら、早いうちに論文問題に挑戦してみて、どういう力が求められるのかを明確化しようと思う。このままだと在学中に司法試験に合格するという目標が達成できるかすらも怪しいと思って…
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