chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
地方出身東大生の雑記帳 https://miei64-utokyo.hatenablog.com/

地方公立高校から東大文一に進学した大学生が日々の考え事や、その日の勉強内容などについて書き綴るブログです。現在、司法試験予備試験に向けて勉強中です。

じるふぇ
フォロー
住所
東京都
出身
東北地方
ブログ村参加

2022/08/25

arrow_drop_down
  • 今読んでいる本について

    ジョセフ・ラズ『価値があるとはどのようなことか』 法哲学者として有名なジョセフ・ラズだが、その著作はあまり邦訳されておらず手が出しにくかった。それが文庫という学生でも手に入りやすい形式で邦訳されたので、買って読んでみた。 感想としては、とにかく読みづらい。 決して小難しい用語や専門知識、無意味なレトリックなどが多いわけではなく、どうやら翻訳に問題があるわけでもないようだが、ただただ難解だ。なんというか、この著者に特有の、自分の主張を裏付ける論証だけでなく、その正当性を揺るがすような議論をわざわざ自分で考え出して、それにさらに反駁しながら自分の主張の輪郭を明確にしていくというスタイルのせいで、議…

  • 法とは何か、正義についていかに考えるべきか【長尾龍一『法哲学入門』】

    長尾龍一『法哲学入門』を読んだので、興味を引いた部分についてだけ整理しておく。 法哲学入門 (講談社学術文庫)作者:長尾龍一講談社Amazon 法学と哲学の関係及び法哲学の位置付け 哲学は世界や人間の「在り方」を思索する。一方で、法学は問題をいかに解決するかという「当為」を思索する。つまり、哲学は真理を目的とし、法学は正義を目的とする。そして法哲学の任務とは、哲学によって法学を飾り立てることではなく、哲学によって法学を批判することである。存在と当為は連続しており、哲学的問題に答えを見つけられれば法学的主張に基礎づけを与えることができる、という想定に亀裂を走らせるのが法哲学だと言える。 人間性二…

  • 【東大文一】Aスメスターの講義振り返り

    どうも、じるふぇです。 今回は1年Aセメスター(秋学期)に履修した講義について振り返っていこうと思います。 正直、AセメスターはSセメスターよりもあまり頑張れませんでした。特に後半。単位を落としてしまった講義もあり、2年からはもっと気を引き締めていかないといけないなと感じています。 科学哲学 科学の方法論から、サイエンス・ウォーズ、科学的実在論論争、そして自然主義まで、科学哲学の議論を網羅的に論じてくれる講義です。 既知の内容も多くありましたが、実際の著作からの引用や科学史上の具体例が豊富で、論点の整理もわかりやすかったため、かなり興味深く受けることができました。 ただ、月曜1限ということもあ…

  • 私はどのように哲学すれば良いのか

    miei64-utokyo.hatenablog.com 基本姿勢 文献学・解釈学ではなく、哲学をする。 つまり、他の哲学者の立場の整理・要約でも、自分の立場の整理・要約でもなく、自分自身の考えを磨く。 「私自身の思想を改革することに努め、全て私自身のものである基礎の上に私自身の思想を構築する」(デカルト『方法序説』) 自分なりの問いを持つ 哲学の伝統によって確立している問いは無視して、自分が疑問に思っていることを考え抜く。 二つのルール 考え得ることは全て考える 疑い得ることは全て疑う 速断を避ける 丁寧に思索する努力を惜しむと、簡単な事柄で真理を求めるよりも、困難な事柄でまぐれ当たりを好む…

  • 私にとって哲学とはどのようなものか

    「人間が一般にどういうときにこのような問題を感じるかを論じることで、この種の存在論的問題に決着がつけられると思っているような人を見ると、殺したいほど腹が立つ。」(永井均『転校生とブラックジャック』第4章「なぜ僕は存在するのかーEのレポート」) Twitterなどのインターネットでの議論を眺めていると、「あなたがそのように考えるのは、あなたがこれこれこういう人間だからだ」、と言って相手を論駁しようとする投稿が目につく。 こういう主張を見るたびに私は(自分が言われているわけでもないのに)イラっとする。私がどんな人間であったとしても、私の主張はそれ自体として取り扱われるべきであるはずだ。主張者の人間…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、じるふぇさんをフォローしませんか?

ハンドル名
じるふぇさん
ブログタイトル
地方出身東大生の雑記帳
フォロー
地方出身東大生の雑記帳

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用