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2022/07/14

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  • 薔薇

    天を向く薔薇神神しとぞ思ふバラ科バラ属の総称。野生種は世界に約二百種、日本に約十種がある。薔薇といえば豊穣で香り高い花を咲かせる西洋薔薇をさす。一年中栽培されるが、花時の最盛期は初夏の五月。秋咲きのものもある。天に向かって薔薇が高々と咲いていた。その様を神神しいと思った。取り取りの薔薇囲む家羨しとも薔薇

  • 茅花流し

    バス避けて茅花流しを見てをりぬ五月頃吹く、湿気を含み雨を伴うことの多い南風を「流し」という。「茅花流し」は、茅花、すなわちチガヤの花穂が白い絮をつける頃に吹く湿気を含んだ南風をいう。梅雨の先触れとなる季節風につけた美しい名である。歩道のない道を歩いていると、バスがやって来た。バスを避けるために野原の方に向きを変えると、そこには茅花流しが見られた。百均に菓子買ひ茅花流しかな茅花流し

  • 鉄線花

    文士とふ言葉聞かずや鉄線花キンポウゲ科の落葉蔓性木本。中国原産。江戸時代初期に渡来。五~六月に葉のつけ根から長い柄を出し、白または薄紫の六弁花を開くが、花弁に見えるのは蕚片が変形したもの。クレマチスは、鉄線と風車などを交配して作られた園芸品種。俳句では鉄線花ともいう。最近は小説家はいても文士という言葉は聞かない。あるお宅に、文士の家に咲いているような鉄線花が咲いていた。教会の亭午の鐘やクレマチス鉄線花

  • 青無花果

    青無花果部活生徒ら走り抜けクワ科の落葉小高木。小アジア原産。日本には江戸時代に伝来。果実の成熟は年二回で、夏果、秋果がある。夏果は前年についた幼果が越冬して夏熟するもので、その熟する前の青い実が青無花果である。秋果は秋に熟するもの。花が花托のなかに隠れていて見えないまま実になるので、「無花果」と書かれる。川堤の脇に青無花果が生っていた。その前を部活の生徒たちが走り抜けて行った。詩に詠めど青無花果の食べられず青無花果

  • 石榴の花

    散策の道の曲りや花柘榴ザクロ科の落葉小高木。イランからアフガニスタンにかけての地域が原産。日本には、平安時代に中国から渡来。五~六月頃、枝先に多肉で筒状の蕚をもつ朱赤色の六弁花を多数つける。花びらは薄くて皺がある。実のならない八重咲きの園芸品種を花石榴と呼び、花色は白、淡紅、朱、絞りなどさまざま。緑道という散策の道がある。道は曲がりくねっていて、その傍らに柘榴が咲いていた。川沿ひの家よりピアノ花ざくろ石榴の花

  • 卯の花

    卯の花やジャージ下校の学生ら空木の花のこと。空木はユキノシタ科の落葉低木。山野に自生する。初夏、白色五弁花を円錐花序につける。枝が中空なので空木とも。谷空木、箱根空木はスイカズラ科で、ユキノシタ科の空木とは別種。道端に卯の花が咲いていた。その前をジャージ姿の中学生たちがぞろぞろと帰って行った。万葉の歌が好きなり花うつぎ卯の花

  • 馬鈴薯(じゃがいも)の花

    馬鈴薯の花に大空広ごれりナス科の一年生作物。南アメリカのアンデス高地原産。日本にはインドネシアからジャガタラを経て慶長年間にオランダ人によってもたらされたことから、じゃがたらいもの名がついた。初夏、上部の葉腋に花枝を出し、浅く五裂した数個の白または淡紫色の花をつける。畑一面に花が咲く光景は、ひなびた美しさがある。馬鈴薯の花が畑一面に咲いていた。その上には大空がどこまでも広がっていた。じやがいもの咲きしや庭の一角に馬鈴薯(じゃがいも)の花

  • 飛燕草

    日の差せば彩散りばめて飛燕草キンポウゲ科の二年草。南ヨーロッパ原産。デルフィニウムの一種。初夏、直径三センチほどの小花を茎頂に総状につける。花弁状の蕚に距があり、その形から飛燕が連想され、この名がある。花色は青、青紫、淡紅、白など。別名、千鳥草。雲っていたが、日が差してきた。飛燕草が彩を散りばめたように、様々な色に輝いていた。カンツォーネ聴きたくなりぬ飛燕草飛燕草

  • 定家葛

    足止めぬ定家葛の花の香にキョウチクトウ科の蔓性常緑木本。山野に自生し、庭木にもされる。茎は地をはい、また気根を出して樹や岩に絡む。初夏、枝先および葉腋に芳香のある白い花を集散花序につけ、後に黄色に変わる。花冠は五裂し、風車状にねじれる。茎、葉は民間薬として鎮痛、解熱などに利用される。鎌倉時代、式子(しょくし)内親王に恋をした歌人藤原定家が、死後定家葛に生まれ変わり、内親王の墓に絡みついたという伝説からこの名がついた。古名は「柾(まさき)の葛」。長い坂道を下りて街路の歩道を歩いていると、いい香りがした。立ち止まって見ると、ある家の垣根に花を咲かせていた定家葛であった。歌にある柾の葛花つけぬ定家葛

  • 草苺

    草苺幼の記憶誰にでもバラ科イチゴ属の小低木。本州以南の山野に自生する。春、枝先に白色の五弁花をつける。初夏に球形の実が赤く熟し、食すことができる。道端に草苺が生っていた。幼い頃食べた記憶があり、誰にでも幼い頃の記憶というものがあるのだろうと思った。昼の日の強くなりけり草苺草苺

  • 忍冬(すいかずら)の花

    野火止の小流れ今も忍冬スイカズラ科の蔓性常緑低木。山野に自生する。子供たちが花の蜜を吸って遊ぶところから「吸葛」と呼ばれ、枝葉が冬も枯れないので「忍冬」と名づけられた。初夏に、葉腋に二つずつ並んで細い筒形の合弁花をつける。花は二裂し甘い芳香を放つ。花は初めは白く、後に淡黄色に変わるので金銀花ともいう。野火止用水は江戸時代以降今も流れている。その流れの上に忍冬が咲いていた。忍冬といへば波郷を想ひけり忍冬(すいかずら)の花

  • 柿の花

    散策に日の傾きぬ柿の花柿はカキノキ科の落葉高木。五月頃、葉腋に黄緑色の合弁花をつける。花弁は壺状で、緑色の蕚片がある。開花後、花弁は黄色となって落ち、その頃には樹上にすでに幼い青柿を結んでいる。散策でかなりの時間歩いていると、日がすでに傾いていた。夕日が柿の花に当たっていた。未来読むことは難しや柿の花柿の花

  • 風薫る

    薫風や一万歩越す一休み青葉を吹く風が緑の香りを運ぶ心地よい風をいう。和歌では、花や草の香りを運ぶ春風の意であったが、連歌で初夏の風として意識され始めた。元禄時代になって俳句の季語として使われ、以後今日まで伝わっている。三夏いつでも吹いているが、「風薫る五月」というように、初夏の五月にこそふさわしい季語といえる。歩いていて一万歩を越したところで、自動販売機のジュースを買い、ベンチで一休みした。その間も薫風は吹き渡っていた。風薫る木の間に覗く昼の月風薫る

  • 楝の花

    青空に煙るがごとし花樗センダン科の落葉高木。楝は栴檀の古名。暖地の海岸近くに自生するが、庭園に植えられもする。初夏に、白または淡紫色の五弁花を円錐花序につける。「栴檀は双葉より芳し」の栴檀は、香木の白檀のことで別種。樗の花が満開となっていた。それはままるで青空に煙っているかのように見えた。栴檀の花に川風強かりし楝の花

  • アイリス

    アイリスや晴るれば歩く日課にてアヤメ科アヤメ属の多年草。ジャーマンアイリス、ダッチアイリス、イングリッシュアイリスなどの総称。アイリスはギリシャ神話の虹の神で、その伝説から「恋のメッセージ」が花言葉。初夏に花菖蒲より少し小さい花をつける。色は白、黄、藍、紫など多彩。主に園芸種として栽培されている。道沿いにアイリスが咲いていた。これを見られるのも、晴れれば歩くという日課のお陰である。アイリスや恋の一語の遥かなるアイリス

  • 竹の皮脱ぐ

    竹皮を脱ぐや無言を押しとほし筍は伸びるにしたがって、下方の節から順に皮を脱いでいく。真竹や孟宗竹の皮には黒い斑点があるが、淡竹の皮にはない。真竹の皮には防腐作用があり、古くから食材を包むために用いられてきた。竹林に竹が皮を脱ぐのが多く見られた。静まり返っているので、まるで竹が無言を押し通して皮を脱いでいるようであった。小流れの音に竹皮脱ぎにけり竹の皮脱ぐ

  • 柿若葉

    遠くまで足を伸ばしぬ柿若葉柿の若葉は,、新鮮さを感じさせる明るい萌黄色である。葉はつやつやとして柔らかい。柿の木は庭木として植えられることも多く、家々の庭は初夏らしい明るさとなる。散策の足を遠くまで伸ばしてきた。すると、そこには萌黄色の柿若葉が見られた。自転車のペダルの軽し柿若葉柿若葉

  • 棕櫚の花

    令和はや六年となり棕櫚の花ヤシ科の常緑高木。庭に植えられるが、暖地では自生化している。雌雄異株。初夏の頃、葉のつけ根から黄白色の粒状の花を房状に垂れる。幹は柱、皿、鉢、盆などにされ、花は食用にもなる。葉は棕櫚笠、団扇、敷物などに使用される。令和はコロナ禍や地震など重い出来事が多かったが、早や六年となった。公園にはぼってりと重そうな棕櫚の花咲いていた。むくむくとこの世に現れて棕櫚の花棕櫚の花

  • 矢車草

    ショパン聴きたし矢車草に立ちキク科の一・二年草。矢車草は矢車菊の通称。ヨーロッパ原産。四~五月頃、長い枝先に菊に似た頭状花をつける。花弁に深い切込みがあり、矢車の形に似ているところからこの名がある。花色は青のほかに、白、赤、紫、桃色などがある。矢車草が沢山咲いていた。その前に佇んでいると、なぜかショパンのピアノ曲が聞きたくなった。矢車草群生にあり風の道矢車草

  • 清和

    下校児と一時歩く清和かな初夏の気候が清らかで穏やかなことをいう。中国では陰暦四月朔日を清和節という。古くは「和清の天」として詠まれている。今日は久しぶりに晴れて、五月らしい気持ちのよい日となった。歩いていて、一時下校児たちと一緒に歩くこととなった。天清和橋の上にて深呼吸清和

  • 朴の花

    街望む高さにありぬ朴の花モクレン科の落葉高木。山地に自生し、高さ二十メートル以上にもなる。五月頃、枝先に芳香のある六~九弁の黄色がかった白い大輪の花を上向きに開く。「朴散華」と詠われるが、実際は散華せず、花はやがて茶色になり、しおれて落ちる。朴の花が高いところに咲いていた。そこからは遠くの街が眺められる高さであった。坂にきて青空仰ぎ朴の花朴の花

  • 筍の草の中より出るもあり竹はイネ科タケ亜科の常緑木質植物のうち大形のものの総称。筍は竹の地下茎から出る新芽をいう。筍飯などの材料になる。食用になるのは主に孟宗竹、真竹、淡竹の三種。孟宗竹は二月~五月頃出て、次に淡竹で、真竹が最も遅く、五月~六月頃である。筍の産地は、鹿児島、熊本、徳島、京都などが有名。なかでも京都産は高値だが美味とされる。筍が竹林の中に何本も出ているのが見られた。だが、竹林の外の草地の中から出ているものもあった。筍をむけば小さくなりにけり筍

  • 水木の花

    川風に水木の花の揺れどほすミズキ科の落葉高木。山野に自生する。初夏の頃、枝先の散房花序に小さな白い四弁花を密集してつける。幹に樹液が多く、生長がきわめて早い。春の「花水木」はアメリカ産で別種。川風が強く吹いていた。川堤に水木の花が咲いていて、上下に揺れ続けていた。水木咲く伝説残る沢にきて水木の花

  • 立夏

    川中に釣り人のゐる立夏かな二十四節気の一つで、新暦五月五日頃にあたる。夏の初めの日であり、立秋の前日までが暦の上の夏である。すでに若葉のそよぎ、日の光、温度や風の動きなどに夏が来たことが実感される。立夏の今日、早くも川中に釣り人がいて、釣りをしていた。夏来る親子散歩の川堤立夏

  • 苜蓿(うまごやし)

    連れられて犬の喜ぶ苜蓿マメ科の多年草。ヨーロッパ原産。牧草として植えられたものが、広く世界中で野生化している。日本には江戸時代に伝来した。オランダから送られてきた器の間に、苜蓿の乾燥したものが梱包材として入っていたことから詰草と呼ばれた。花は晩春から初夏にかけて、茎の先に白い小花を球状につける。多葉性があり、四つ葉のクローバーは幸運のしるしとして珍重される。犬が連れられて広場にやってきた。一面苜蓿が咲いていて、犬はその上を歩くのを喜んでいるようであった。星団の如し白詰草の数苜蓿(うまごやし)

  • つばくらや瀬音の高きひとところスズメ目ツバメ科の総称。三月~五月にかけて南方から日本各地に飛来し、人家の軒などに営巣する。喉が赤茶色なのは普通の燕で頭から背にかけては紺色、胸は白、尾は黒で広げると白い筋が見える。素早く飛翔し、空中で昆虫類を捕食する。燕が盛んに飛び交っていた。そこは一際瀬音の高い流れのところであった。散策の歩を止めにけり群燕燕

  • 羊蹄(ぎしぎし)

    羊蹄や川平らかに平らかにタデ科の多年草。水辺の湿った土地に自生する。根葉は狭長楕円形で長い柄がある。羊蹄は漢名。新芽を酢の物などの食材とし、根を「しのね」(漢方では羊蹄根)といい、皮膚病の薬とする。「羊蹄の花」は夏。川縁に羊蹄が群生していた。その川は平らに平らに流れていた。ぎしぎしや翁は小犬連れきたる羊蹄(ぎしぎし)

  • 大根の花

    大根の花や雲間に空見えてアブラナ科の一年草または二年草。四月頃、白色または薄い紫がかった十字形の四弁花を総状につける。種を採るため畑に残した幾株かに翌春薹が立ち小花をつけたもので、菜の花のような明るさはないが、ひっそりとした味わいがある。畑隅に大根の花が咲いていた。曇っていたが、雲間から青空が見えてきた。花大根いつもの農夫見当たらず大根の花

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