chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
日々の栞 https://plutocharon.hatenablog.com

本、映画、について気ままに書くブログ。理系の元書店員。村上春樹や純文学などの小説について考察や感想を書いていきます。

なおひと
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2022/04/14

arrow_drop_down
  • 暗黒の未来を描く!ディストピア小説おすすめ10選

    暗黒の未来を描き、現代社会が抱える不安や矛盾を鋭く映し出すディストピア小説には名作が多い。 ジョージ・オーウェルの『1984年』から始まり、オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』まで、これらの作品は時代を超えて読み継がれてきた。 本記事では、ディストピア小説の名作を紹介したい。これらの作品を通じて、私たちは現在という時代をより深く理解できるはずである。 ディストピア小説とは? 代表的なディストピア小説を紹介 1984年 / ジョージ・オーウェル 華氏451度 / レイ・ブラッドベリ 高い城の男 / フィリップ・K・ディック 時計じかけのオレンジ / ア…

  • 『そして誰もいなくなった』のオマージュ小説まとめ

    クローズドサークルミステリの金字塔とも呼ばれる作品がアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』だ。 『そして誰もいなくなった』の特徴である、クローズドサークルでの連続殺人、童謡になぞらえた見立て殺人、次々と登場人物が死んでいく展開は後続のミステリ作品にも受け継がれている。 『そして誰もいなくなった』のオマージュとも言える作品がいろんな作家によって発表されている。この記事では『そして誰もいなくなった』のオマージュが含まれたミステリ小説を紹介したい。

  • 東野圭吾の「ブラック・ショーマン」シリーズの読む順番は?

    東野圭吾は、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズでお馴染みの大人気ミステリー作家だ。 東野圭吾は、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞している。『探偵ガリレオ』などガリレオシリーズは福山雅治主演でドラマ化され、かなり話題になった。他に有名な作品を列挙してみると『白夜行』とか『秘密』がある。映画化もよくされていて、『真夏の方程式』や『ラプラスの魔女』が公開されている。 そんな大人気作家・東野圭吾だが、著作の国内累計発行部数が1億部を突破した。国内累計発行部数は2023年時点で1億77,380部である。 また、東野圭吾作品の人気は国内にとどまらず、海外でも幅広く翻訳されている。現在は…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:本編で未回収の謎は?

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』だが最終回「だから僕は•••」で遂に完結した。最終回も予想を裏切る展開の連続で、最後まで楽しませてくれた。情報量が多すぎるぞジークアクス! 話数が少なすぎるので、エヴァンゲリオンのように話を投げっぱなしになるのではないかと思っていたが、綺麗に程度伏線や謎が回収されて完結していた。ただ、作中では回収されていない謎がいくつかある。 この記事では、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』最終回「だから僕は•••」の本編で回収されなかった謎について書いていきたい。最終回までのネタバレを含むので、未視聴の方は気をつけて。 謎…

  • 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』最終回「だから僕は•••」感想・考察

    youtu.be 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第11話「アルファ殺したち」では、行方不明になっていたシャアやシュウジが再登場し、ジークアクスによって時間凍結が解かれたシャロンの薔薇が緑のゼクノヴァを引き起こし、向こう側の世界からガンダムがやってくるという情報量が多すぎる展開だった。そしてトドメの『逆襲のシャア』の「BEYOND THE TIME」。 最終回「だから僕は•••」では、シュウジがジークアクス世界を終わらせるためにガンダムに乗りララァを殺そうとするが、マチュ・ニャアンがそれを止めようと戦う。ララァは、シャアが助かる世界を求めて何度も世界をやり直していることが明確に描か…

  • 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』の再上映に行ってきた

    youtu.be 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。 最終回も間近となってますます盛り上がってい…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:アムロは登場するのか?

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。ジオンが勝利したきっかけとなっ…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:ララァは何度もループしている?

    youtu.be 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民のニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。ジオンが勝利したきっかけとなったのが、シャアの白…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:最終回「だから僕は•••」の内容を予想する

    youtu.be 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第11話「アルファ殺したち」では、行方不明になっていたシャアやシュウジが再登場した。やはり、シロウズはシャアだったか。タイトルの「アルファ殺し」とはやはりジークアクスのことだった。シャアの狙いとシュウジの正体が明かされるのだが、緑のゼクノヴァが発生し向こう側の世界からガンダムが。とここまで書いてみたが情報量が多すぎる。そしてエンディングには『逆襲のシャア』の「BEYOND THE TIME」。毎回毎回情報が濃すぎるぞ、ジークアクス。 毎回毎回予想を超える展開に振り回されてジークアクスがどこに向かっているのか分からなくなったが、最終回…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:シュウジ=アムロ説を検証する

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。ジオンが勝利したきっかけとなっ…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:ジークアクスと「逆襲のシャア」は繋がっている?

    youtu.be 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第11話「アルファ殺したち」では、行方不明になっていたシャアやシュウジが再登場した。シロウズはシャアだったことも明かされて衝撃の展開が盛りだくさんだった。特にガノタを驚かせたのはエンディングで「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)」が流れ、ガンダムが登場したことだろう。 「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)」は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主題歌である。昔のガンダムオマージュかと思いきや「ジークアクス」と「逆シャア」が繋がっている可能性がでてきた。 この記事では、『機動戦士Gundam…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:富野監督の自伝「だから僕は•••」の内容は?

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニー・サイド6で平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。毎回情報量の多いジー…

  • 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第11話の感想・考察

    youtu.be 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第10話「イオマグヌッソ封鎖」では、物語が大きく前進した。イオマグヌッソが「シャロンの薔薇」を利用し人為的にゼクノヴァ核心に迫るような多くの事実が明かされた。「シャロンの薔薇」の正体が向こう側の世界のララァが乗っていたエルメスだという事実が明かされたし、向こう側のララァはシャアが助かる世界線を求めてループしていることも明かされた。 第11話「アルファ殺したち」では、行方不明になっていたシャアやシュウジが再登場した。やはり、シロウズはシャアだったか。タイトルの「アルファ殺し」とはやはりジークアクスのことだった。そして緑のゼクノヴァが……

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:謎のメッセージの送信者は誰か?

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニー・サイド6で平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。ジオンが勝利したきっ…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:作中に登場するサイコミュは?

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハが、戦争難民の少女ニャアンと出会うことで非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれる物語である。 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていくという物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジとマヴを組んで苛烈なバト…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:ゼクノヴァとは何か?

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハが、戦争難民の少女ニャアンと出会うことで非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれる物語である。 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていくという物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジとマヴを組んで苛烈なバト…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:アルファ殺しとは何か?

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニー・サイド6で平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。ジオンが勝利したきっ…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:シロウズ=シャア説を検証する

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。ジオンが勝利したきっかけとなっ…

  • 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第10話の感想・考察

    youtu.be 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第9話「シャロンの薔薇」では、物語の核心に迫るような多くの事実が明かされた。「シャロンの薔薇」の正体が向こう側の世界のララァが乗っていたエルメスだという事実が明かされたし、向こう側のララァはシャアが助かる世界線を求めてループしていることも明かされた。 第10話「イオマグヌッソ封鎖」では、タイトルにあるように今まで謎に包まれていた「イオマグヌッソ」の正体が明かされた。また、ニャアンが搭乗するジフレドの秘密も明かされ、イオマグヌッソがついに起動する。毎回毎回情報が濃すぎるぞ、ジークアクス。 この記事では、『機動戦士Gundam GQuu…

  • 次にHuluで映像化される館シリーズは『時計館の殺人』だった件について

    www.youtube.com 綾辻行人の館シリーズは、中村青司が設計した館を舞台に繰り広げられる密室殺人や複雑なトリックが魅力のミステリ小説シリーズだ。1987年の「十角館の殺人」を皮切りに、多くの読者を魅了し続けてきた。 特にシリーズ一作目の『十角館の殺人』は、どんでん返しの名作として有名であり、そのトリックの性質ゆえ「映像化不可能」と言われていた。映像化不可能の名作といわれた『十角館の殺人』だが、2024年3月にHuluにて実写ドラマ化された。当時は「どうやって映像化するんだ」と思っていたが、実際に見てみるとかなりの力技で実写化していた。 これで館シリーズの実写化は終わりかなと思っていた…

  • まさに名作!最高に面白いミステリ小説おすすめ30選

    ミステリ小説は、読者を未知の世界へと誘う魅力的なジャンルである。 緻密なトリックや意外な結末が織りなすストーリーは、知的な興奮をもたらし、ページをめくる手が止まらなくなる。 特に、初心者にとっては、どの作品から手を付けるべきか迷うことも多いだろう。そこで、本記事では、初心者にもおすすめの名作から、ミステリファン必見の新作まで、幅広く厳選した作品を紹介する。 これを機に、ミステリの世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか?

  • 伏線回収の神!伊坂幸太郎のおすすめ小説15選

    鮮やかな伏線回収、魅力的なキャラクター、ウィットに富んだ文章で人気を集めている作家が伊坂幸太郎だ。 巧みすぎる伏線回収には毎回驚かせられる。時系列がバラバラであったりと小説の構成が凝っていて、どんでん返しなどが仕掛けられた小説が多い。 伊坂幸太郎の魅力のひとつが、ウィットに富んだ文体だ。登場人物たちのウィットに富んだセリフが伏線にもなっていて、伊坂幸太郎おそるべしとしか言いようがない。特に「陽気なギャング」シリーズは伊坂作品の中でも会話のユーモアが多くてオススメだ。登場人物たちの洒脱でユーモアに溢れた会話が心地よすぎて、何度も読んでしまう。 伊坂作品を読む面白さの一つに作品間のリンクがある。あ…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:QuuuuuuXはメタ構文変数を意味している?

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。最新話ではララァがタイムリープ…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:イオマグヌッソとは何か?

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。 謎が多い『機動戦士Gunda…

  • 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第9話の感想・考察

    youtu.be 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第9話「シャロンの薔薇」では、物語の核心に迫るような多くの事実が明かされた。毎回毎回情報が濃すぎるぞ、ジークアクス。 第9話「シャロンの薔薇」では、タイトルにあるように今まで謎に包まれていた「シャロンの薔薇」の正体が明かされた。また、『機動戦士ガンダム』に登場するララァが登場するという驚きの展開もあった。 この記事では、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第9話「シャロンの薔薇」の感想・考察を書きたい。ネタバレを含むので、未視聴の方は気をつけて。 第9話「シャロンの薔薇」あらすじ ララァ・スンが登場 「シャロンの薔薇」の正体…

  • 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第8話の感想・考察

    youtu.be 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、長大な歴史を持つ「ガンダム」シリーズの最新作であり、宇宙世紀を舞台としながらも、これまでのシリーズ作品とは一線を画す新たな物語軸とテーマ性を提示する意欲作である。本作は、鶴巻和哉監督をはじめ、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズに携わったスタッフが参加している。特に今回はエヴァを彷彿とさせるシーンが多かった。では、第8話「月に墜(堕)ちる」の感想と考察を書いていこうと思う。 第8話では、映画でも描かれていたソロモン攻防戦とシャアが引き起こしたゼクノヴァが前半パートで描かれ、後半では主要キャラクターの一人であるニャアンに焦点が当て…

  • 徹底考察『GQuuuuuuX』:シャロンの薔薇とは何か?

    www.youtube.com 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、宇宙コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハことマチュが、戦争難民の少女ニャアンや不思議な少年シュウジと出会い、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語である。マチュはGQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、赤いガンダムを使うシュウジと共に苛烈なバトルに挑む。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、初期作品の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀を舞台としながらも、一年戦争の結末が正史とは異なる歴史を辿るパラレルワールドを描いた作品でもある。 謎が多い『機動戦士Gunda…

  • スター・ウォーズの最適な鑑賞順⁉︎マチェーテ順とは?

    遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・ 世代を超えて愛され続けているSF映画が『スター・ウォーズ』シリーズだ。『スター・ウォーズ』は、1977年に公開されたスペースオペラ映画であり、ジョージ・ルーカスが創造した壮大な宇宙の物語である。 エピソード4〜6では銀河帝国に対抗する反乱軍の戦いを描き、主人公・ルーク・スカイウォーカーがジェダイの騎士として成長する過程を中心に展開する。エピソード1〜3では、共和国が闇の魔の手に堕ちていく様と、ルークの父・アナキン・スカイウォーカーの成長と心の葛藤を描いている。エピソード7〜9の話は辞めておこう。 スターウォーズの鑑賞順をどうするかというのはある種の宗教的な問…

  • スター・ウォーズの観る順番をどうするか問題について

    遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・ 世代を超えて愛され続けているSF映画が『スター・ウォーズ』シリーズだ。『スター・ウォーズ』は、1977年に公開されたスペースオペラ映画であり、ジョージ・ルーカスが創造した壮大な宇宙の物語である。 エピソード4〜6では銀河帝国に対抗する反乱軍の戦いを描き、主人公・ルーク・スカイウォーカーがジェダイの騎士として成長する過程を中心に展開する。エピソード1〜3では、共和国が闇の魔の手に堕ちていく様と、ルークの父・アナキン・スカイウォーカーの成長と心の葛藤を描いている。エピソード7〜9は、いやその話はまだ辞めておこう。 スターシリーズは、善と悪の対立、友情、裏切り、そ…

  • 新庄耕の「地面師たち」シリーズの読む順番は?

    新庄耕は1983年生まれの作家である。2012年、不動産業界の過酷な現実を描いた『狭小邸宅』で第36回すばる文学賞を受賞し、鮮烈なデビューを飾った 。このデビュー作で示された不動産業界への鋭い眼差しは、その後の「地面師たち」シリーズで描かれる不動産詐欺という主題への関心の萌芽と見ることができる。実際に、新庄耕の作家キャリアは、デビュー作『狭小邸宅』から一貫して不動産業界の光と影、特にその歪みや人間ドラマに焦点を当ててきたと言える 。このテーマへの持続的な関心は、「地面師たち」シリーズにおいて、より深く、より犯罪的な側面へと掘り下げられ、社会の脆弱性や人間の欲望を鋭く描き出すことに繋がっている。…

  • 安室透が登場する劇場版『名探偵コナン』の映画作品はどれ?

    『名探偵コナン』における大人気のキャラクターの一人が安室透だ。 江戸川コナンの前に立ちはだかる最大のライバル(怪盗)でありながら、時には利害の一致から協力することもある。劇場版名探偵コナンでも怪盗キッドがメインで描かれる作品がいくつかある。 この記事では安室透が登場する劇場版『名探偵コナン』の作品を紹介したい。 安室透とは? 安室透が登場する劇場版『名探偵コナン』の作品 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア) 名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん) 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック) 番外編:TVシリーズ特別編集版 名探偵コナン 灰原哀物…

  • 米澤穂信の「小市民シリーズ」の読む順番は?

    米澤穂信は、人気が高いミステリ作家の一人だ。 日常の謎を描いたミステリや、『折れた竜骨』といった特殊設定ミステリ、デスゲームを描いた『インシテミル』などその作風は幅広い。米澤穂信は色んな文学賞を総なめにしており、『満願』は山本周五郎賞を受賞し、長編『王とサーカス』と共にミステリランキングで史上初の2年連続3冠を達成。さらに、戦国時代を舞台とした歴史ミステリ『黒牢城』では直木賞および山田風太郎賞を受賞し、国内4大ミステリランキングで史上初の4冠という快挙を成し遂げている。 そんな米澤穂信作品だが、古典部シリーズなど人気のあるシリーズ作品が多い。古典部シリーズと並んで、米澤穂信の人気シリーズなのが…

  • 伊坂幸太郎の「陽気なギャング」シリーズの読む順番は?

    鮮やかな伏線回収、魅力的なキャラクター、ウィットに富んだ文章で人気を集めているのが伊坂幸太郎だ。 巧みすぎる伏線回収には毎回驚かせられる。時系列がバラバラであったりと小説の構成が凝っていて、どんでん返しなどが仕掛けられたミステリ小説が多い。 伊坂幸太郎の魅力のひとつが、ウィットに富んだ文体だ。登場人物たちのウィットに富んだセリフが伏線にもなっていて、伊坂幸太郎おそるべしとしか言いようがない。特に「陽気なギャング」シリーズは伊坂作品の中でも会話のユーモアが多くてオススメだ。登場人物たちの洒脱でユーモアに溢れた会話が心地よすぎて、何度も読んでしまう。 そんな伊坂幸太郎の人気シリーズの一つといえば陽…

  • 東野圭吾のマスカレードシリーズ待望の第5作『マスカレード・ライフ』が発売決定!

    マスカレード・ライフ 作者:東野 圭吾 集英社 Amazon 東野圭吾は、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズでお馴染みの大人気ミステリー作家だ。知らない人は恐らくいないだろう。 東野圭吾は、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞している。『探偵ガリレオ』などガリレオシリーズは福山雅治主演でドラマ化され、かなり話題になった。他に有名な作品を列挙してみると『白夜行』とか『秘密』がある。映画化もよくされていて、『真夏の方程式』や『ラプラスの悪魔』が公開されている。 そんな大人気作家・東野圭吾だが、著作の国内累計発行部数が1億部を突破した。国内累計発行部数は2023年時点で1億77,38…

  • 東野圭吾の最高傑作を独断で選出する

    東野圭吾は、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズでお馴染みの大人気ミステリー作家だ。知らない人は恐らくいないだろう。 東野圭吾は、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞している。『探偵ガリレオ』などガリレオシリーズは福山雅治主演でドラマ化され、かなり話題になった。他に有名な作品を列挙してみると『白夜行』とか『秘密』がある。映画化もよくされていて、『真夏の方程式』や『ラプラスの悪魔』が公開されている。 そんな大人気作家・東野圭吾だが、著作の国内累計発行部数が1億部を突破した。国内累計発行部数は2023年時点で1億77,380部である。 ところで、数多くの名作を生み出している東野圭吾だ…

  • 東野圭吾初心者におすすめの小説10選

    東野圭吾は、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズでお馴染みの大人気ミステリー作家だ。知らない人は恐らくいないだろう。 東野圭吾は、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞している。『探偵ガリレオ』などガリレオシリーズは福山雅治主演でドラマ化され、かなり話題になった。他に有名な作品を列挙してみると『白夜行』とか『秘密』がある。映画化もよくされていて、『真夏の方程式』や『ラプラスの悪魔』が公開されている。 そんな大人気作家・東野圭吾だが、著作の国内累計発行部数が1億部を突破した。国内累計発行部数は2023年時点で1億77,380部である。 この記事では東野圭吾をまだ読んだことのない人に向…

  • 100億円突破!『名探偵コナン隻眼の残像』の興行収入はどのくらい?

    劇場版名探偵コナンの最新作『名探偵コナン 隻眼の残像』が公開されている。 最近ますます人気が高まっている名探偵コナンだが、『名探偵コナン 隻眼の残像』も大ヒットを記録している。『名探偵コナン 隻眼の残像』は長野県警組の登場キャラクターと毛利小五郎をメインに据えた映画である。シリアスな展開は非常に心を引かれた。 『名探偵コナン 隻眼の残像』は大ヒットを記録しているのだが、興行収入はどの程度だろうか?この記事では、『名探偵コナン 隻眼の残像』の興行収入と歴代コナン映画ランキングについて解説したいと思う。 『名探偵コナン隻眼の残像』の興行収入実績 劇場版『名探偵コナン』シリーズ 歴代興行収入ランキン…

  • 伊坂幸太郎の「殺し屋」シリーズの読む順番は?

    鮮やかな伏線回収、魅力的なキャラクター、ウィットに富んだ文章で人気を集めているのが伊坂幸太郎だ。 巧みすぎる伏線回収には毎回驚かせられる。時系列がバラバラであったりと小説の構成が凝っていて、どんでん返しなどが仕掛けられたミステリ小説が多い。 伊坂幸太郎の魅力のひとつが、ウィットに富んだ文体だ。登場人物たちのウィットに富んだセリフが伏線にもなっていて、伊坂幸太郎おそるべしとしか言いようがない。特に「陽気なギャング」シリーズは伊坂作品の中でも会話のユーモアが多くてオススメだ。登場人物たちの洒脱でユーモアに溢れた会話が心地よすぎて、何度も読んでしまう。 そんな伊坂幸太郎の人気シリーズの一つといえば殺…

  • 米澤穂信の「古典部」シリーズの読む順番は?

    米澤穂信は、人気が高いミステリ作家の一人だ。 日常の謎を描いたミステリや、『折れた竜骨』といった特殊設定ミステリ、デスゲームを描いた『インシテミル』などその作風は幅広い。 米澤穂信作品には、小市民シリーズや古典部シリーズなど人気のあるシリーズ作品が多い。特に高校の古典部を舞台とした日常の謎を描いた「古典部シリーズ」は非常に人気が高い。 この記事では、米澤穂信の「古典部シリーズ」の概要と読む順番について紹介したい。 古典部シリーズとは? 「古典部」シリーズ作品一覧と刊行順 ①氷菓 ②愚者のエンドロール ③クドリャフカの順番 ④遠まわりする雛 ⑤ふたりの距離の概算 ⑥いまさら翼といわれても 番外編…

  • 東野圭吾の「加賀恭一郎シリーズ」の読む順番は?

    東野圭吾は、現在ミステリ作家の中でも絶大な人気があるミステリー作家だ。 東野圭吾は、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞している。『探偵ガリレオ』などガリレオシリーズは福山雅治主演でドラマ化され、かなり話題になった。他に有名な作品を列挙してみると『白夜行』とか『秘密』がある。映画化もよくされていて、『ラプラスの悪魔』や、ガリレオシリーズの『真夏の方程式』が公開されている。 そんな大人気作家・東野圭吾だが、著作の国内累計発行部数が1億部を突破した。国内累計発行部数は2023年時点で1億77,380部である。 また、東野圭吾作品の人気は国内にとどまらず、海外でも幅広く翻訳されている。…

  • 村上春樹原作の映画「アフター・ザ・クエイク」が公開される件について

    村上春樹の短編集『神の子どもたちはみな踊る』を原作とする映画「アフター・ザ・クエイク」が公開されるみたいだ。 NHKで「地震のあとで」としてドラマ化されていたが、映画ではドラマの各短編をつなぎ編集して劇場公開されるみたいだ。 今回映画化化されるのは、「UFOが釧路に降りる」、「アイロンのある風景」、「神の子どもたちはみな踊る」、「かえるくん、東京を救う」の4作品だ。NHKのドラマは見たが、この短編たちがどのように繋がっていくのかが気になるところだ。 この記事では村上春樹原作の映画「アフター・ザ・クエイク」について詳しく書きたい。 村上春樹原作の映画「アフター・ザ・クエイク」が公開予定 『神の子…

  • どんでん返し!叙述トリックが凄いおすすめミステリ小説30選

    ミステリの醍醐味の1つと言えるどんでん返し。どんでん返しに関連するトリックとして叙述トリックがある。 叙述トリックとは文章の記述上の巧妙な仕掛けによって、読者を意図的に誤認へと導くトリックのことである。 この記事では叙述トリックがすごいミステリ小説を紹介したい。 叙述トリックが含まれていることを知ること自体重大なネタバレになるので、叙述トリックが使われていると知っても大丈夫な人だけ読んでみて欲しい。

  • 知念実希人の『硝子の塔の殺人』はいつ文庫化されるのか?

    最近人気を集めているミステリ作家知念実希人の本格ミステリ作品が『硝子の塔の殺人』だ。館ものの本格ミステリで、本格ミステリ好きにはたまらない仕掛けが施された作品だ。 この記事では知念実希人の『硝子の塔の殺人』がいつ文庫化されるのか考察しようと思う。 『硝子の塔の殺人』ってどんな作品? 『硝子の塔の殺人』はいつ文庫化されるのか? 『硝子の塔の殺人』ってどんな作品? 硝子の塔の殺人 作者:知念 実希人 実業之日本社 Amazon 雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあ…

  • 東野圭吾の「ラプラスの魔女シリーズ」の読む順番は?

    東野圭吾は、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズでお馴染みの大人気ミステリー作家だ。 東野圭吾は、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞している。『探偵ガリレオ』などガリレオシリーズは福山雅治主演でドラマ化され、かなり話題になった。他に有名な作品を列挙してみると『白夜行』とか『秘密』がある。映画化もよくされていて、『真夏の方程式』や『ラプラスの悪魔』が公開されている。 そんな大人気作家・東野圭吾だが、著作の国内累計発行部数が1億部を突破した。国内累計発行部数は2023年時点で1億77,380部である。 また、東野圭吾作品の人気は国内にとどまらず、海外でも幅広く翻訳されている。現在は…

  • Predicting the Content of Season 3 of “Alice in Borderland”

    One of the most popular Netflix original dramas is “Alice in Borderland". The death game played out in the “Borderland” captivated many people. Season 2 ended, but the single “Joker” card shown in the final scene had disturbing implications and led to speculation about a sequel. Finally, it was deci…

  • 怪盗キッドが登場する劇場版『名探偵コナン』の映画作品はどれ?

    『名探偵コナン』における大人気のキャラクターの一人が怪盗キッドだ。 江戸川コナンの前に立ちはだかる最大のライバル(怪盗)でありながら、時には利害の一致から協力することもある。劇場版名探偵コナンでも怪盗キッドがメインで描かれる作品がいくつかある。 この記事では怪盗キッドが登場する劇場版『名探偵コナン』の作品を紹介したい。 怪盗キッドとは? 怪盗キッドが登場する劇場版『名探偵コナン』の作品 名探偵コナン 世紀末の魔術師 名探偵コナン 銀翼の奇術師 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 名探偵コナン 天空の難破船 名探偵コナン 業火の向日葵 名探偵コナン 紺青の拳 名探偵コナン 100万ドルの五稜星 番外…

  • 『今際の国のアリス』シーズン3の内容を予想する

    Netflixのオリジナルドラマで人気を集めたのが『今際の国のアリス』だ。「今際の国」で繰り広げられるデスゲームは、多くの人を魅了した。 シーズン2が終了したのだが、ラストシーンで映し出された1枚の「ジョーカー」のカードは、不穏な含みを持たせ、続編への憶測を呼んだ。そしてついにシーズン3の制作と2025年9月の配信が決定した。果たしてジョーカーが示すものとは? この記事では、原作漫画やこれまでの伏線を踏まえつつ、『今際の国のアリス』のシーズン3の内容を予想・考察していきたい。下記では『今際の国のアリス』のシーズン2のネタバレを含んでいるので未視聴の方は注意して。 シーズン2の振り返りとシーズン…

  • 2025年劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』はいつまで上映?

    www.youtube.com 公開初日から好調な滑り出しを見せているのが『名探偵コナン 隻眼の残像』だ。 『名探偵コナン 隻眼の残像』は、ゴールデンウィーク(GW)に合わせて公開された。近年の劇場版『名探偵コナン』シリーズは、驚異的な興行成績を収め、毎年恒例の映画イベントとしての地位を確立している。最新作『隻眼の残像』は、公開当初から過去の記録を塗り替える異例の好スタートを切っており、注目を集めている。この記事では、『名探偵コナン 隻眼の残像』の公開時期がいつまでなのかについて考察している。 『名探偵コナン 隻眼の残像』はいつまで公開? 劇場版名探偵コナンのBlu-ray/DVDの発売時期は…

  • 東野圭吾の「マスカレードシリーズ」の読む順番は?

    東野圭吾は、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズでお馴染みの大人気ミステリー作家だ。知らない人は恐らくいないだろう。 東野圭吾は、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞している。『探偵ガリレオ』などガリレオシリーズは福山雅治主演でドラマ化され、かなり話題になった。他に有名な作品を列挙してみると『白夜行』とか『秘密』がある。映画化もよくされていて、『真夏の方程式』や『ラプラスの悪魔』が公開されている。 そんな大人気作家・東野圭吾だが、著作の国内累計発行部数が1億部を突破した。国内累計発行部数は2023年時点で1億77,380部である。 また、東野圭吾作品の人気は国内にとどまらず、海外…

  • 東野圭吾の「ガリレオシリーズ」の読む順番は?

    東野圭吾は、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズでお馴染みの大人気ミステリー作家だ。知らない人は恐らくいないだろう。 東野圭吾は、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞している。『探偵ガリレオ』などガリレオシリーズは福山雅治主演でドラマ化され、かなり話題になった。他に有名な作品を列挙してみると『白夜行』とか『秘密』がある。映画化もよくされていて、『真夏の方程式』や『ラプラスの悪魔』が公開されている。 そんな大人気作家・東野圭吾だが、著作の国内累計発行部数が1億部を突破した。国内累計発行部数は2023年時点で1億77,380部である。 また、東野圭吾作品の人気は国内にとどまらず、海外…

  • 『名探偵コナン 隻眼の残像』のネタバレ解説・考察

    劇場版名探偵コナンの最新作『名探偵コナン 隻眼の残像』が公開された。 映画が待ちきれなかった私は公開日2日後の日曜日に劇場に観に行った。レイトショーで見に行ったのだが、夜中でもかなり席が埋まっていて(9割程度)、改めて名探偵コナン人気の凄さを思い知らされた。 二回ほど観て、小ネタや考察が深まったのでネタバレありで『名探偵コナン 隻眼の残像』の解説・考察を書いていこうと思う。 『名探偵コナン 隻眼の残像』の感想については下記の記事で書いているので気になる人はぜひ読んでみてほしい。 plutocharon.hatenablog.com では、ネタバレありで『名探偵コナン 隻眼の残像』の解説・考察を…

  • 劇場版名探偵コナンの歴代作品と観る順番は?

    www.youtube.com 劇場版『名探偵コナン』シリーズは、1997年の第1作公開以来、日本のゴールデンウィークにおける定番アニメ映画として絶大な人気を得ている。最近では、興行収入記録を次々と更新し、社会現象とも言えるほどの成功を収めている。特に『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(2023年)や『名探偵コナン 100万ドルの五稜郭』(2024年)では劇場版名探偵コナンの興行収入を更新し、名探偵コナン人気が見て取れる。この記事では、1997年公開の第1作『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』から、2025年公開予定の最新第28作『名探偵コナン 隻眼の残像』に至るまで、歴代の劇場版名探偵コナン作品や…

  • 記念すべき第30作品目!2027年劇場版『名探偵コナン』について考察する

    皆さん、劇場版名探偵コナンの最新作『名探偵コナン 隻眼の残像』は観ただろうか? 『名探偵コナン 隻眼の残像』は、長野県警組の大和敢助、諸伏高明、上原由衣と毛利小五郎が中心となる物語だ。原作では描かれていなかった大和敢助の左目が隻眼になったエピソードも描かれていて、サスペンス色の濃い作品だった。 ネタバレなしの感想を書いているので興味がある人はぜひ読んでみてほしい。 plutocharon.hatenablog.com また、劇場版の最後には毎回来年の予告が入るのが恒例だ。今回の予告では、2026年劇場版のメインキャラクターが萩原千速と横溝重吾だと明かされた。 また、気が早すぎるが2027年の劇…

  • メインキャラクターは萩原千速?2026年劇場版『名探偵コナン』について考察する

    皆さん、劇場版名探偵コナンの最新作『名探偵コナン 隻眼の残像』は観ただろうか? 『名探偵コナン 隻眼の残像』は、長野県警組の大和敢助、諸伏高明、上原由衣と毛利小五郎が中心となる物語だ。原作では描かれていなかった大和敢助の左目が隻眼になったエピソードも描かれていて、サスペンス色の濃い作品だった。 ネタバレなしの感想を書いているので興味がある人はぜひ読んでみてほしい。 plutocharon.hatenablog.com また、劇場版の最後には毎回来年の予告が入るのが恒例だ。今回の予告では、2026年劇場版のメインキャラクターが萩原千速と横溝重吾だと明かされた。現時点でわかっている情報を元に202…

  • 『名探偵コナン 隻眼の残像』を観てきたので感想を書く【ネタバレあり】

    いよいよ劇場版名探偵コナンの最新作『名探偵コナン 隻眼の残像』が公開された。 映画が待ちきれなかった私は公開日2日後の日曜日に劇場に観に行った。レイトショーで見に行ったのだが、夜中でもかなり席が埋まっていて(9割程度)、改めてコナン人気の凄さを思い知らされた。 私は長らくコナンを追えておらず、去年の今頃は安室さんが誰かも分かっていない有様だった。けど、去年末ぐらいにコナンにハマって今ではなんとか追いついた状態だ。 『名探偵コナン 隻眼の残像』を見てきたので、この記事ではネタバレありで感想を書こうと思う。ネタバレなしの感想は下記のリンクから読めるので、まだ観ていない人はそちらを読んでみてほしい。…

  • 綾辻行人の「館シリーズ」の読む順番は?

    長きにわたりミステリーファンを魅了してきたのが、綾辻行人の「館」シリーズだ。 『十角館の殺人』から始まった「館シリーズ」は、現在9作品目まで刊行されており、ミステリファンを惹きつけてやまない。 この記事では綾辻行人の「館シリーズ」の全作品の紹介とシリーズの読む順番を紹介したい。 綾辻行人の「館シリーズ」とは? 館シリーズの読む順番は? ①十角館の殺人 ②水車館の殺人 ③迷路館の殺人 ④人形館の殺人 ⑤時計館の殺人 ⑥黒猫館の殺人 ⑦暗黒館の殺人 ⑧びっくり館の殺人 ⑨奇面館の殺人 執筆中のシリーズ最終作は『双子館の殺人』とは? まとめ 綾辻行人の「館シリーズ」とは? 十角館の殺人〈新装改訂版〉…

  • 『名探偵コナン 隻眼の残像』を観てきたので感想を書く【ネタバレなし】

    いよいよ劇場版名探偵コナンの最新作『名探偵コナン 隻眼の残像』が公開された。 映画が待ちきれなかった私は公開日2日後の日曜日に劇場に観に行った。レイトショーで見に行ったのだが、夜中でもかなり席が埋まっていて(9割程度)、改めてコナン人気の凄さを思い知らされた。 私は長らくコナンを追えておらず、去年の今頃は安室さんが誰かも分かっていない有様だった。けど、去年末ぐらいにコナンにハマって今ではなんとか追いついた状態だ。 早速『名探偵コナン 隻眼の残像』を見てきたので、この記事ではネタバレなしで感想を書こうと思う。いやあ、『名探偵コナン 隻眼の残像』すごく良かった。余韻がすごい。 『名探偵コナン 隻眼…

  • 不在の父とお方 / 「神の子どもたちはみな踊る」 村上 春樹

    村上春樹の「神の子どもたちはみな踊る」は連作短編集『神の子どもたちはみな踊る』に収録された短編小説でこの短編集の表題作である。『神の子どもたちはみな踊る』という連作短編集は元々「連作『地震のあとで』」という通しタイトルで発表された作品だ。 「地震のあとで (After the quake)」とあるように、『神の子どもたちはみな踊る』は1995年1月17日の阪神淡路大震災に影響を受けて書かれた作品だ。しかし舞台は神戸ではなく、被災地から遠く離れた場所(釧路、茨城、千葉、タイ、東京)が舞台になっており、作品中の設定は1995年2月だ。これは阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件という2つのカタストロフィ…

  • 雰囲気がリアルすぎる!就活・就職活動が題材の小説まとめ

    人生における重大なイベントの一つが就活(就職活動)だろう。 自分も就活を経験したが、就活中はなかなか余裕がなかったなと思う。就活を終えてから就活を題材にした小説を読むと、就活の頃の自分を客観視でき、懐かしい気持ちやらいろんな感情が込み上げている。 前置きが長くなったが、この記事では就活を題材にした小説を紹介したい。 『何者』 / 朝井 リョウ 『「ワタクシハ」』 / 羽田 圭介 『シューカツ!』 / 石田 衣良 『六人の嘘つきな大学生』 / 浅倉 秋成 『何者』 / 朝井 リョウ 何者(新潮文庫) 作者:朝井 リョウ 新潮社 Amazon 就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライ…

  • 身代わりとしてのアイロン / 「アイロンのある風景」 村上 春樹

    村上春樹の「アイロンのある風景」は連作短編集『神の子どもたちはみな踊る』に収録された短編小説だ。『神の子どもたちはみな踊る』という連作短編集は元々「連作『地震のあとで』」という通しタイトルで発表された作品だ。 「地震のあとで (After the quake)」とあるように、『神の子どもたちはみな踊る』は1995年1月17日の阪神淡路大震災に影響を受けて書かれた作品だ。しかし舞台は神戸ではなく、被災地から遠く離れた場所(釧路、茨城、千葉、タイ、東京)が舞台になっており、作品中の設定は1995年2月だ。これは阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件という2つのカタストロフィに挟まれた時期である。 「アイ…

  • 2025年本屋大賞は阿部暁子『カフネ』に決定!そのほかノミネート作品も紹介!

    今年も本屋大賞の選考結果が発表される季節となった。本屋大賞は、小説の賞の中でも芥川賞・直木賞と並んで話題になる賞だ。 2025年本屋大賞に輝いたのは、阿部暁子の『カフネ』だ。この記事では大賞含めノミネートされた10作品の順位を紹介したい。 気になる作品があればぜひ読んでみてほしい。 本屋大賞って何? 2025年本屋大賞結果 大賞:カフネ / 阿部 暁子 2位:アルプス席の母 / 早見和真 3位:小説 / 野崎 まど 4位:禁忌の子 / 山口 未桜 5位:人魚が逃げた / 青山 美智子 6位:spring. / 恩田 陸 7位:恋とか愛とかやさしさなら / 一穂 ミチ 8位:生殖記 / 朝井 リ…

  • 村上春樹の新作小説「武蔵境のありくい」が新潮に掲載される件について

    『街とその不確かな壁』の文庫化や、100分de名著で『ねじまき鳥クロニクル』の特集、『神の子どもたちはみな踊る』のドラマ化など、村上春樹関連のイベントが目白押しの4月だが新しいニュースが入ってきた。 なんと、村上春樹の新作小説「武蔵境のありくい」が新潮5月号に掲載されることになった。 まさか村上春樹の新作が読めるなんて…!しかも新作は村上春樹の最新短編「夏帆」に登場する絵本作家・夏帆が登場するとのこと。 この記事では現時点で「武蔵境のありくい」についてわかっている事をまとめたい。 村上春樹新作中編「武蔵境のありくい」が新潮5月号に掲載 村上春樹の短編「夏帆」とは? タイトルにある武蔵境とはどこ…

  • 揺れない男が揺れる時 / 「UFOが釧路に降りる」 村上 春樹

    阪神淡路大震災、UFOが釧路に降りるエピソードととある事件をきっかけに人間の内面の不可逆的な変化を描いたのが村上春樹の「UFOが釧路に降りる」という小説だ。 村上春樹の「UFOが釧路に降りる」は連作短編集『神の子どもたちはみな踊る』に収録された短編小説だ。『神の子どもたちはみな踊る』という連作短編集は元々「連作『地震のあとで』」という通しタイトルで発表された作品だ。 「地震のあとで (After the quake)」とあるように、『神の子どもたちはみな踊る』は1995年1月17日の阪神淡路大震災に影響を受けて書かれた作品だ。しかし舞台は神戸ではなく、被災地から遠く離れた場所(釧路、茨城、千葉…

  • 破天荒すぎる!?日本文学における三大クズ文豪

    日本文学史に燦然と輝く文豪たち。彼らは、後世に語り継がれる名作を数多く生み出し、我々を魅了してやまない。しかし、その華々しい功績の影で、私生活では「クズ」と呼ぶにふさわしい行動をとった文豪もいる… 才能や名声に恵まれながらも、私生活では破綻した自堕落な生活を送った文豪もいた。今回は、日本文学界における「クズ文豪」ということで、特にぶっ飛んだクズエピソードが多い、太宰治、中原中也、石川啄木に焦点を当てて、彼らのクズエピソードを紹介したい。 才能と破滅、光が強ければ影も濃くなってしまうのか。才能あふれる作家の「人間臭い」一面を見て、親近感が湧くかもしれない。ただ、今の感覚から言うとどれもコンプライ…

  • 古本まつりの神保町をふらふらしてみた

    春といえば何だろうか? 桜?お花見?ヤマザキ春のパン祭り? いや、「神保町さくらみちフェスティバル 春の古本まつり」だろう。 ということで、古本まつりが開催されるということで神保町に行ってきた。 関西の古本まつりといえば京都の下鴨神社の夏の古本まつりだろうか。学生の時は毎年行ったものだ。働き始めてから関東に来たので、ことあるごとに神保町には来ているのだが、古本まつりに行くのは二回目ぐらいである。 店の前の道にも本が並べられる様子は「古本まつりなんだな」ということを実感させてくれる。 神保町といえば古本が有名かもしれないが、新刊書店も負けていない。岩波書店を専門的に扱った「神保町ブックセンター」…

  • 100分de名著で村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』が取り上げられる件について

    もうすぐ4月になるのだが、今年の4月は村上春樹ファンにとって嬉しい月になるかもしれない。 『街とその不確かな壁』の文庫化や、『神の子どもたちはみな踊る』のドラマ化など、村上春樹関連のイベントが目白押しだからだ。 そしてこの記事で紹介したいのは、100分de名著で『ねじまき鳥クロニクル』の特集される件についてだ。 100分de名著で『ねじまき鳥クロニクル』の特集 『ねじまき鳥クロニクル』とは? 100分de名著で『ねじまき鳥クロニクル』の特集 NHK 100分 de 名著 村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』 2025年 4月 [雑誌] (NHKテキスト) NHK出版 Amazon 4月の「100分…

  • 4月は村上春樹関連のイベントが目白押しな件について

    暑くなったり寒くなったりと目まぐるしく天候が変化する今日この頃ですが、なんともうすぐ4月になってしまう。もう今年の四分の1が終わってしまったのだなと思うとなんともいえない気持ちだが… そんな4月だが、村上春樹ファンには嬉しい月になるかもしれない。 『街とその不確かな壁』の文庫化や、100分de名著で『ねじまき鳥クロニクル』の特集、『神の子どもたちはみな踊る』のドラマ化など、村上春樹関連のイベントが目白押しだからだ。 この記事では4月にある村上春樹関連のイベントを紹介したい。 100分de名著で『ねじまき鳥クロニクル』の特集 『街とその不確かな壁』の文庫化 『神の子どもたちはみな踊る』がドラマ化…

  • 青崎有吾の『地雷グリコ』はいつ文庫化されるのか?

    『このミステリーがすごい!』など国内の四大ミステリランキングの1位を独占し、数多くの文学賞を受賞した話題作が『地雷グリコ』だ。『LIAR GAME』のような頭脳戦が繰り広げられる小説だ。 この記事では『地雷グリコ』がいつ文庫化されるのか考察しようと思う。 『地雷グリコ』ってどんな作品? いつ文庫化されるのか? 『地雷グリコ』ってどんな作品? 地雷グリコ (角川書店単行本) 作者:青崎 有吾 KADOKAWA Amazon 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷…

  • 宮島未奈の『成瀬は天下を取りに行く』はいつ文庫化されるのか?

    本屋大賞を受賞し、個性豊かな登場人物たちが話題を集めた『成瀬は天下を取りにいく』。 2023年に単行本として発売された作品なので、そろそろ文庫化が期待される。 この記事では『成瀬は天下を取りにいく』がいつ文庫化されるのか考察しようと思う。 『成瀬は天下を取りにいく』ってどんな作品? いつ文庫化されるのか? 『成瀬は天下を取りにいく』ってどんな作品? 成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon 宮島未奈の『成瀬は天下を取りにいく』は、滋賀県大津市を舞台にした青春小説である。第20回「女による女のためのR-18文学賞」で大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞した「あ…

  • 凪良ゆうの『汝、星のごとく』はいつ文庫化されるのか?

    本屋大賞を受賞し、話題を集めたのが『汝、星のごとく』という作品だ。 2022年に単行本として発売された作品なので、そろそろ文庫化が期待される。 この記事では『汝、星のごとく』の文庫化時期について考察しようと思う。 『汝、星のごとく』ってどんな作品? いつ文庫化されるのか? 『汝、星のごとく』ってどんな作品? 汝、星のごとく 作者:凪良ゆう 講談社 Amazon 凪良ゆうの『汝、星のごとく』は、瀬戸内の美しい島を舞台に、高校生の暁海と櫂の心の成長を描いた感動的な恋愛物語である。二人はそれぞれ家庭の問題を抱え、孤独と欠落を感じながら惹かれ合う。物語は、彼らの純粋な恋愛が成長と共に直面する困難やすれ…

  • 宮島未奈の『成瀬は天下を取りに行く』はいつ文庫化されるのか?

    本屋大賞を受賞し、個性豊かな登場人物たちが話題を集めた『成瀬は天下を取りにいく』。 2023年に単行本として発売された作品なので、そろそろ文庫化が期待される。 この記事では『成瀬は天下を取りにいく』の文庫化時期について考察しようと思う。 『成瀬は天下を取りにいく』ってどんな作品? いつ文庫化されるのか? 『成瀬は天下を取りにいく』ってどんな作品? 成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon 宮島未奈の『成瀬は天下を取りにいく』は、滋賀県大津市を舞台にした青春小説である。第20回「女による女のためのR-18文学賞」で大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞した「あり…

  • 村上春樹の『街とその不確かな壁』はいつ文庫化するのか?

    村上春樹の最新刊といえば『街とその不確かな街』だ。 2023年4月13日に発売されたこともあり、そろそろ文庫化するのではと思う。 この記事では『街とその不確かな街』はいつ文庫化するのかについて考察してみた。 『街とその不確かな壁』とは? いつ文庫化するのか? 『街とその不確かな壁』とは? 街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 『街とその不確かな壁』は村上春樹の最新長編だ。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と同様に、壁で囲まれた不思議な街が舞台の小説である。 『街とその不確かな壁』は「街と、その不確かな壁」のリメイクだ。「街と、その不確かな壁」は、単行本や文庫本、…

  • 2024年版本格ミステリ・ベスト10のランキング入り作品を紹介!

    毎年恒例のミステリーランキング、「2024年版本格ミステリ・ベスト10」が発表された。 今年も多くの話題作が登場し、ミステリファンにとっては見逃せないランキングとなっている。 この記事では「2024年版本格ミステリ・ベスト10」に入ったミステリ小説を紹介したい。 「本格ミステリ・ベスト10」とは? 2024年版本格ミステリ・ベスト10 1位:エレファントヘッド / 白井 智之 2位: 可燃物 / 米澤 穂信 3位:あなたが誰かを殺した / 東野 圭吾 4位:午後のチャイムが鳴るまでは / 阿津川 辰海 5位:或るスペイン岬の謎 / 柄刀 一 6位:化石少女と七つの冒険 / 麻耶 雄嵩 7位:十…

  • 2023年版週刊文春ミステリーベスト10の作品を紹介!

    毎年恒例のミステリーランキング、「週刊文春ミステリーベスト10」が発表された。 今年も多くの話題作が登場し、ミステリファンにとっては見逃せないランキングとなっている。 この記事では「週刊文春ミステリーベスト10」に入ったミステリ小説を紹介したい。 「週刊文春ミステリーベスト10」とは? 2023年版「週刊文春ミステリーベスト10」の作品を紹介 1位: 可燃物 / 米澤 穂信 2位:あなたが誰かを殺した / 東野 圭吾 3位:鵼の碑 / 京極 夏彦 4位:エレファントヘッド / 白井 智之 5位:アリアドネの声 / 井上 真偽 6位:十戒 / 夕木 春央 7位:存在のすべてを / 塩田 武士 8…

  • このミステリーがすごい!2023年版のランキング上位10作品を紹介!

    毎年恒例のミステリーランキング、「このミステリーがすごい!2023年版」が発表された。 今年も多くの話題作が登場し、ミステリファンにとっては見逃せないランキングとなっている。 この記事では「このミステリーがすごい!2023年版国内ベスト10」に入ったミステリ小説を紹介したい。 「このミステリーがすごい!」とは? このミステリーがすごい!2023年版国内ベスト10 1位 爆弾 / 呉 勝浩 2位 名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件 / 白井 智之 3位 捜査線上の夕映え / 有栖川 有栖 4位 方舟 / 夕木 春央 5位 プリンシパル / 長浦 京 6位 爆発物処理班の遭遇したスピン / 佐藤 …

  • 村上春樹原作のドラマ『地震のあとで』がNHKで放送される件について

    村上春樹の短編集『神の子どもたちはみな踊る』を原作とするドラマ『地震のあとで』がNHKで放送されるみたいだ。 今回ドラマ化されるのは、「UFOが釧路に降りる」、「アイロンのある風景」、「神の子どもたちはみな踊る」、「かえるくん、東京を救う」の4作品だ。「かえるくん、東京を救う」に関しては、「続かえるくん、東京を救う」になっているのだが。 この記事では村上春樹原作のドラマ『地震のあとで』について詳しく書きたい。 『神の子どもたちはみな踊る』とは? 村上春樹原作のドラマ『地震のあとで』 UFOが釧路に降りる アイロンのある風景 神の子どもたちはみな踊る 続・かえるくん、東京を救う 『地震のあとで』…

  • 阿津川辰海の館四重奏シリーズって何?

    近年、ミステリー界で注目を集めている若手作家が阿津川辰海だ。 緻密な論理と大胆なトリックで読者を魅了する阿津川辰海の作品の中でも、特に人気が高いのが「館四重奏」シリーズと呼ばれる極限状況における館ミステリだ。 そんな阿津川辰海の館四重奏シリーズについてこの記事では解説したい。 阿津川辰海ってどんな作家? 館四重奏シリーズとは? 紅蓮館の殺人 蒼海館の殺人 黄土館の殺人 まとめ 阿津川辰海ってどんな作家? 名探偵は嘘をつかない (光文社文庫) 作者:阿津川 辰海 光文社 Amazon 阿津川辰海は、2017年に新人発掘プロジェクト「KAPPA-TWO」で作家デビューした。古典ミステリーへの深い造…

  • 2025年本屋大賞ノミネート作品を紹介する!

    本屋大賞とは? 2025年本屋大賞にノミネートされた作品 アルプス席の母 / 早見和真 カフネ / 阿部 暁子 禁忌の子 / 山口 未桜 恋とか愛とかやさしさなら / 一穂 ミチ 小説 / 野崎 まど 死んだ山田と教室 / 金子 玲介 spring. / 恩田 陸 生殖記 / 朝井 リョウ 成瀬は信じた道をいく / 宮島 未奈 人魚が逃げた / 青山 美智子 まとめ 本屋大賞とは? 成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon 本屋大賞は、書店員が「いちばん売りたい本」「いちばん読んでほしい本」を投票によって決める文学賞だ。書店員が「面白い!」と心底思った本を…

  • BUMPの「青の朔日」のタイアップ先はの劇場版名探偵コナン説を提唱したい

    Iris (通常盤) アーティスト:BUMP OF CHICKEN トイズファクトリー Amazon 私は大のBUMPファンで、昨年開催されたSpheryRendezvousというライブにも足を運んだ。 このライブはBUMP OF CHICKENの最新アルバム『Iris』の楽曲を中心としたツアーだ。 このアルバムには「青の朔日」という名曲があるのだが、何かのタイアップ作品であるらしい。この事実は結構前に公表されたのだが、今だに「青の朔日」のタイアップ先は明かされていない。 BUMPファンの間でもいろんな予想が上がっていて、これまで色々な候補が上がってきたのだが、今だにタイアップ先が発表されてい…

  • このミステリーがすごい!2024年版のランキング上位10作品を紹介!

    毎年恒例のミステリーランキング、「このミステリーがすごい!2024年版」が発表された。 今年も多くの話題作が登場し、ミステリファンにとっては見逃せないランキングとなっている。 この記事では「このミステリーがすごい!2024年版国内ベスト10」に入ったミステリ小説を紹介したい。 「このミステリーがすごい!」とは? このミステリーがすごい!2024年版国内ベスト10 1位: 可燃物 / 米澤 穂信 2位:鵼の碑 / 京極 夏彦 3位:あなたが誰かを殺した / 東野 圭吾 4位:エレファントヘッド / 白井 智之 5位:アリアドネの声 / 井上 真偽 6位:木挽町のあだ討ち / 永井 紗耶子 7位:…

  • ミステリが読みたい!2025年版のランキング上位10作品を紹介!

    毎年恒例のミステリーランキング、「ミステリが読みたい!」の2025年版が発表された。 今年も多くの話題作が登場し、ミステリファンにとっては見逃せないランキングとなっている。 この記事では2025年版の「ミステリが読みたい!」に入ったミステリ小説を紹介したい。 「ミステリが読みたい!」とは? ミステリが読みたい!2025年版国内ベスト10 1位:地雷グリコ / 青崎 有吾 2位:冬期限定ボンボンショコラ事件 / 米澤 穂信 3位:ぼくは化け物きみは怪物 / 白井 智之 4位:檜垣澤家の炎上 / 永嶋 恵美 5位:少女には向かない完全犯罪 / 方丈 貴恵 6位:伯爵と三つの棺 / 潮谷 験 7位:…

  • 2025年版本格ミステリ・ベスト10のランキング入り作品を紹介!

    毎年恒例のミステリーランキング、「本格ミステリ・ベスト10」が発表された。 今年も多くの話題作が登場し、ミステリファンにとっては見逃せないランキングとなっている。 この記事では2025年版の「本格ミステリ・ベスト10」に入ったミステリ小説を紹介したい。 「本格ミステリ・ベスト10」とは? 2025年本格ミステリ・ベスト10ランクイン作品 1位:地雷グリコ / 青崎 有吾 2位:ぼくは化け物きみは怪物 / 白井 智之 3位:六色の蛹 / 櫻田 智也 4位:伯爵と三つの棺 / 潮谷 験 5位:永劫館超連続殺人事件 / 有栖川 有栖 6位:サロメの断頭台 / 夕木 春央 7位:少女には向かない完全犯…

  • 2024年版週刊文春ミステリーベスト10の作品を紹介!

    毎年恒例のミステリーランキング、「週刊文春ミステリーベスト10」が発表された。 今年も多くの話題作が登場し、ミステリファンにとっては見逃せないランキングとなっている。 この記事では「週刊文春ミステリーベスト10」に入ったミステリ小説を紹介したい。 「週刊文春ミステリーベスト10」とは? 2024年版「週刊文春ミステリーベスト10」の作品を紹介 1位:地雷グリコ / 青崎 有吾 2位:冬期限定ボンボンショコラ事件 / 米澤 穂信 3位:禁忌の子 / 山口 未桜 4位:檜垣澤家の炎上 / 永嶋 恵美 5位:法廷占拠 爆弾 2 / 呉勝 浩 6位:ぼくは化け物きみは怪物 / 白井 智之 7位:明智恭…

  • このミステリーがすごい!2025年版のランキング上位10作品を紹介!

    毎年恒例のミステリーランキング、「このミステリーがすごい!2025年版」が発表された。 今年も多くの話題作が登場し、ミステリファンにとっては見逃せないランキングとなっている。 この記事では「このミステリーがすごい!2025年版国内ベスト10」に入ったミステリ小説を紹介したい。 「このミステリーがすごい!」とは? このミステリーがすごい!2025年版国内ベスト10 1位:地雷グリコ / 青崎 有吾 2位:冬期限定ボンボンショコラ事件 / 米澤 穂信 3位:檜垣澤家の炎上 / 永嶋 恵美 4位:少女には向かない完全犯罪 / 方丈 貴恵 5位:伯爵と三つの棺 / 潮谷 験 6位:日本扇の謎 / 有栖…

  • 斬新さが魅力⁈川端康成らの新感覚派を解説する

    新感覚派は、大正末期から昭和初期にかけて日本文学に登場した文学流派である。 1924年に創刊された同人誌『文藝時代』を母体として、横光利一や川端康成などの新進作家が集まり、自然主義的リアリズムに反発し、感覚的表現を重視した。 新感覚派は、主観的な感覚を基にした新しい現実を創造し、従来の文体を超える独自の表現方法を追求した。新感覚派は、モダニズム文学やダダイスムの影響を受け、文学の形式そのものの改革を目指したことが特徴である。 この記事では新感覚派について解説する。 新感覚派とは 新感覚派の特徴 代表的な作家と作品 横光利一 川端康成 堀辰雄 まとめ 新感覚派とは 疾走! 日本尖端文學撰集 ――…

  • 真実はいつも一つじゃない?多重解決ミステリのおすすめ13選

    本格ミステリで流行していたジャンルがある。それが多重解決ミステリだ。 現在特殊設定ミステリが流行っていると思うが、それ以前に本格ミステリではやっていたのが多重解決ミステリだ。 この記事では多重解決ミステリの概要と、おすすめの多重解決ミステリについて紹介したい。 多重解決ミステリとは 毒入りチョコレート事件 / アントニー・バークリー ギリシャ棺の謎 / エラリー・クイーン 虚無への供物 / 中井 英夫 愚者のエンドロール / 米澤 穂信 インシテミル / 米澤 穂信 丸太町ルヴォワール / 円居 挽 異次元の館の殺人 / 芦辺 拓 ミステリー・アリーナ / 深水 黎一郎 その可能性はすでに考え…

  • ミステリの新ジャンル!特殊設定ミステリ小説のおすすめ13選

    最近注目を集めているミステリ小説のジャンルといえば、「特殊設定ミステリ」だろう。 特殊設定ミステリとは現実世界とは異なる特殊なルールを設定し、その設定のもとで論理を展開させて謎を解くタイプのミステリ作品だ。 『屍人荘の殺人』や『medium 霊媒探偵城塚翡翠』など特殊設定ミステリの話題作が次々と発表されて、ちょっとしたブームになっている。 この記事では、最近話題になっている特殊設定ミステリ小説について紹介したい。 特殊設定ミステリとは? 生きる屍の死 / 山口 雅也 七回死んだ男 / 西澤 保彦 人格移転の殺人 / 西澤 保彦 リピート/ 乾 くるみ 折れた竜骨 / 米澤 穂信 Another…

  • 「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」のアートブックが発売される件について

    「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」。1981年に発表されたこの村上春樹の短編小説は、運命的な出会い、そしてすれ違う恋の切なさを鮮やかに描き出し、多くの読者の心を捉えてきました。 もしかしたら、この物語の世界観をさらに深く味わえるアートブックが存在するのでは、と期待している方もいるかもしれません。今回は、そんな「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」のアートブックについて、詳しく探ってみました。 アートブックの出版状況調査の結果、「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」を題材としたアートブックは、現在出版さ…

  • ビートジェネレーションって知ってる?

    1950年代のアメリカ。第二次世界大戦後の好景気に沸き、物質的な豊かさを享受する一方で、精神的な空虚感に苛まれる若者たちがいた。彼らは、既存の社会や価値観に反発し、自由を求めて彷徨い、新たな表現方法を模索した。彼らを「ビート・ジェネレーション」と呼ぶ。 ビート・ジェネレーションは、文学運動であると同時に、社会現象でもあった。彼らは、既存の文学の枠にとらわれず、自らの体験や感情をありのままに表現した。ドラッグ、セックス、東洋思想といった、それまでのタブーとされてきたテーマにも果敢に挑戦し、若者たちの心を掴んだ。 この記事では、ビート・ジェネレーションの定義、背景、特徴、代表的な作家とその作品、影…

  • クリストファー・ノーランの最新作『オデュッセイア』についてまとめてみた

    クリストファー・ノーラン監督は、『ダークナイト』3部作、『インセプション』、『インターステラー』など、数々の話題作を世に送り出してきた映画監督である。 常に斬新なアイデアと緻密な構成で観客を魅了し、世界中の映画ファンから高い評価を得ている。そんなノーランの最新作は、2026年7月17日に世界同時公開予定の『オデュッセイア(原題)』だ。今回は、この最新作に関する情報を、現時点で入手可能な範囲でまとめてみた。 最新作『オデュッセイア』の概要 あらすじ キャスト 期待される見どころ まとめ 最新作『オデュッセイア』の概要 www.cnn.co.jp タイトル:『オデュッセイア(原題:The Odys…

  • 文学的遊戯の追求!「ウリポ」って知ってる?

    20世紀半ばのフランス文学界に彗星のごとく現れた文学グループ「ウリポ」。数学的思考と文学的創造性を融合させた彼らの試みは、多くの文学愛好家を魅了するのみならず、現代文学の流れに大きな影響を与えた。ウリポのメンバーの多くは、あらゆる学問をパロディ化した「パタフィジック」を標榜する、コレージュ・ド・パタフィジックの会員でもあった。 この記事では、ウリポの概要、代表的な作家とその作品、そして現代文学への影響について考察していく。

  • 自らの内側から文学の可能性を探った「内向の世代」とはどんな作家たち?

    文学史では時代性や特徴ゆえにグループとして名前を与えられたものがいくつかある。 「白樺派」もそうだし、「第三の新人」というものもある。 この記事では、古井由吉、黒井千次、後藤明生、坂上弘、小川国夫、高井有一、阿部昭などの内向の世代について紹介したい。 彼らの作品は、現代社会における人間の孤独や不安、アイデンティティの喪失といった問題を鋭く捉え、多くの読者に共感を呼んでいる。 「内向の世代」とは 「内向の世代」の特徴 「内向の世代」の代表的な作家と作品 古井由吉 後藤明生 黒井千次 「内向の世代」の文学作品に対する批評や解釈 「内向の世代」の文学作品が社会に与えた影響 「内向の世代」とは 「内向…

  • 理想を追求した?志賀直哉らの「白樺派」を解説する

    白樺派は、1910年(明治43年)創刊の文学同人誌『白樺』を中心にして起こった文芸思潮の一つであり、その理念や作風を共有していたと考えられる作家達のことである。 雑誌「白樺」に依拠して、キリスト教、トルストイ主義、メーテルランク、ホイットマン、ブレイクなどの影響を受けつつ、人道主義、理想主義、自我・生命の肯定などを旗印に掲げた文学者たちが白樺派に名を連ねる。 この記事では白樺派について解説したい。 白樺派とは? 白樺派の主要な作家と作品 武者小路実篤 志賀直哉 有島武郎 白樺派の特徴 人間性への関心 理想主義 自然主義の影響 白樺派とは? 白樺派とトルストイ: 武者小路実篤・有島武郎・志賀直哉…

  • 第172回芥川龍之介賞の受賞作『DTOPIA』と『ゲーテはすべてを言った』について紹介する

    第172回芥川賞の受賞作が発表された。 受賞作は安堂ホセ「DTOPIA」と鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」の二作品だ。 ノミネート作品は下記の五作品だった。 安堂ホセ「DTOPIA」(文藝秋季号) 鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」(小説トリッパー秋季号) 竹中優子「ダンス」(新潮11月号) 永方佑樹「字滑り」(文學界10月号) 乗代雄介「二十四五」(群像12月号) ノミネートされた5名のうち、鈴木結生、竹中優子、永方佑樹は初めて候補に選ばれ、安堂ホセは3回目、乗代雄介は5回目のノミネートとなる。 芥川賞をざっくり簡単に説明すると、新人作家の純文学作品に与えられる文学賞だ。文学賞の中で一番有…

  • 佐世保に行ったので佐藤正午の聖地を巡礼してみた

    最近というわけではないのだが、長崎旅行してきた。 メインは大浦天主堂やハウステンボスだったのだが、せっかく長崎に行くので敬愛する作家・佐藤正午の聖地巡礼をしたいということで、佐世保に行ってきた。 鳩の撃退法 上 (小学館文庫) 作者:佐藤正午 小学館 Amazon 知らない人のために説明しておくと、佐藤正午は『永遠の1/2』や『鳩の撃退法』、『月の満ち欠け』などの作品で知られる作家だ。文体や小説の構成が素晴らしく、唯一無二の小説を書いている。特に『鳩の撃退法』は、メタフィクション的な仕掛けがある大傑作で是非多くの人に読んでもらいたいと思う。『月の満ち欠け』で直木賞を受賞し、映画化もされたので知…

  • 次に実写化される館シリーズは?Huluで映像化される『〇〇館の殺人』を予想してみた

    www.youtube.com 綾辻行人の館シリーズは、中村青司が設計した館を舞台に繰り広げられる密室殺人や複雑なトリックが魅力のミステリ小説シリーズだ。1987年の「十角館の殺人」を皮切りに、多くの読者を魅了し続けてきた。 特にシリーズ一作目の『十角館の殺人』は、どんでん返しの名作として有名であり、そのトリックの性質ゆえ「映像化不可能」と言われていた。映像化不可能の名作といわれた『十角館の殺人』だが、2024年3月にHuluにて実写ドラマ化された。当時は「どうやって映像化するんだ」と思っていたが、実際に見てみるとかなりの力技で実写化していた。 これで館シリーズの実写化は終わりかなと思っていた…

  • 『世界でいちばん透きとおった物語2』が出版される件について

    皆さんは本は紙で読む派だろうか?それとも電子書籍派だろうか? 自分は紙で読む派なのだが、最近では電子書籍派の人もかなり増えてきているんじゃないだろうかと思う。どっちでもいいんじゃないと思う人が多そうだが、中には「電子書籍化絶対不可能」と言われる小説がある。 「電子書籍化絶対不可能」や「紙の本でしかできない体験」と話題になったミステリが『世界でいちばん透きとおった物語』だ。 世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2) 作者:杉井 光 新潮社 Amazon 「電子書籍化絶対不可能」という口コミが広がりメディアでも話題を集め、2023年のベストセラーになったミステリ小説だ。実際に紙の…

  • 今年の振り返り

    皆さん、こんにちは。 なおひとです。 今年は仕事が忙しく、ブログからも、読書からも遠ざかってしまった一年でした… 来年こそは読書とブログを充実させたい! 特に純文学、ミステリ、村上春樹あたりにフォーカスしてブログを更新して行きたいなと思う。 久しぶりのまとまった休みなので読書しまくってます。 それでは良いお年を!

  • ミステリ小説のフェアプレー精神!ノックスの十戒とは?

    推理小説の世界には、読者への挑戦状ともいえる独特の構造が存在します。 作家は、読者に謎を解くための手がかりをすべて提示し、読者はその情報をもとに探偵と推理を競い合う、いわばゲームのようなものです。このゲームを成立させるための暗黙の了解、それが推理小説におけるルールです。その代表的なものが「ノックスの十戒」と「ヴァン・ダインの二十則」です。 今回は、ロナルド・ノックスが提唱した「ノックスの十戒」に焦点を当て、その内容と影響、そして現代における意義について詳しく解説していきます。 ノックスの十戒とは?「ノックスの十戒」は、イギリスの推理作家ロナルド・ノックスが1928年に、ヘンリー・ハリントンと共…

  • 後期クイーン問題とは何か?

    後期クイーン問題。ミステリ好きであれば一度は耳にしたことがあるかもしれません。しかし、その内容を正確に理解している人はどれほどいるでしょうか? アメリカの推理作家エラリー・クイーンの後期作品群には、緻密な論理構築と大胆なプロット展開の中に、ある種の「限界」が示唆されていました。そこから生まれた後期クイーン問題は、ミステリにおける論理的思考の可能性と限界を問う重要な概念です。 本稿では、後期クイーン問題の定義、歴史的背景、そして現代ミステリにおける役割について解説していきます。さらに、後期クイーン問題を題材としたミステリ作品も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 後期クイーン問題の定義 後期…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、なおひとさんをフォローしませんか?

ハンドル名
なおひとさん
ブログタイトル
日々の栞
フォロー
日々の栞

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用