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日々の栞 https://plutocharon.hatenablog.com

本、映画、について気ままに書くブログ。理系の元書店員。村上春樹や純文学などの小説について考察や感想を書いていきます。

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2022/04/14

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  • 「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」のアートブックが発売される件について

    「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」。1981年に発表されたこの村上春樹の短編小説は、運命的な出会い、そしてすれ違う恋の切なさを鮮やかに描き出し、多くの読者の心を捉えてきました。 もしかしたら、この物語の世界観をさらに深く味わえるアートブックが存在するのでは、と期待している方もいるかもしれません。今回は、そんな「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」のアートブックについて、詳しく探ってみました。 アートブックの出版状況調査の結果、「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」を題材としたアートブックは、現在出版さ…

  • ビートジェネレーションって知ってる?

    1950年代のアメリカ。第二次世界大戦後の好景気に沸き、物質的な豊かさを享受する一方で、精神的な空虚感に苛まれる若者たちがいた。彼らは、既存の社会や価値観に反発し、自由を求めて彷徨い、新たな表現方法を模索した。彼らを「ビート・ジェネレーション」と呼ぶ。 ビート・ジェネレーションは、文学運動であると同時に、社会現象でもあった。彼らは、既存の文学の枠にとらわれず、自らの体験や感情をありのままに表現した。ドラッグ、セックス、東洋思想といった、それまでのタブーとされてきたテーマにも果敢に挑戦し、若者たちの心を掴んだ。 この記事では、ビート・ジェネレーションの定義、背景、特徴、代表的な作家とその作品、影…

  • クリストファー・ノーランの最新作『オデュッセイア』についてまとめてみた

    クリストファー・ノーラン監督は、『ダークナイト』3部作、『インセプション』、『インターステラー』など、数々の話題作を世に送り出してきた映画監督である。 常に斬新なアイデアと緻密な構成で観客を魅了し、世界中の映画ファンから高い評価を得ている。そんなノーランの最新作は、2026年7月17日に世界同時公開予定の『オデュッセイア(原題)』だ。今回は、この最新作に関する情報を、現時点で入手可能な範囲でまとめてみた。 最新作『オデュッセイア』の概要 あらすじ キャスト 期待される見どころ まとめ 最新作『オデュッセイア』の概要 www.cnn.co.jp タイトル:『オデュッセイア(原題:The Odys…

  • 文学的遊戯の追求!「ウリポ」って知ってる?

    20世紀半ばのフランス文学界に彗星のごとく現れた文学グループ「ウリポ」。数学的思考と文学的創造性を融合させた彼らの試みは、多くの文学愛好家を魅了するのみならず、現代文学の流れに大きな影響を与えた。ウリポのメンバーの多くは、あらゆる学問をパロディ化した「パタフィジック」を標榜する、コレージュ・ド・パタフィジックの会員でもあった。 この記事では、ウリポの概要、代表的な作家とその作品、そして現代文学への影響について考察していく。

  • 自らの内側から文学の可能性を探った「内向の世代」とはどんな作家たち?

    文学史では時代性や特徴ゆえにグループとして名前を与えられたものがいくつかある。 「白樺派」もそうだし、「第三の新人」というものもある。 この記事では、古井由吉、黒井千次、後藤明生、坂上弘、小川国夫、高井有一、阿部昭などの内向の世代について紹介したい。 彼らの作品は、現代社会における人間の孤独や不安、アイデンティティの喪失といった問題を鋭く捉え、多くの読者に共感を呼んでいる。 「内向の世代」とは 「内向の世代」の特徴 「内向の世代」の代表的な作家と作品 古井由吉 後藤明生 黒井千次 「内向の世代」の文学作品に対する批評や解釈 「内向の世代」の文学作品が社会に与えた影響 「内向の世代」とは 「内向…

  • 理想を追求した?志賀直哉らの「白樺派」を解説する

    白樺派は、1910年(明治43年)創刊の文学同人誌『白樺』を中心にして起こった文芸思潮の一つであり、その理念や作風を共有していたと考えられる作家達のことである。 雑誌「白樺」に依拠して、キリスト教、トルストイ主義、メーテルランク、ホイットマン、ブレイクなどの影響を受けつつ、人道主義、理想主義、自我・生命の肯定などを旗印に掲げた文学者たちが白樺派に名を連ねる。 この記事では白樺派について解説したい。 白樺派とは? 白樺派の主要な作家と作品 武者小路実篤 志賀直哉 有島武郎 白樺派の特徴 人間性への関心 理想主義 自然主義の影響 白樺派とは? 白樺派とトルストイ: 武者小路実篤・有島武郎・志賀直哉…

  • 第172回芥川龍之介賞の受賞作『DTOPIA』と『ゲーテはすべてを言った』について紹介する

    第172回芥川賞の受賞作が発表された。 受賞作は安堂ホセ「DTOPIA」と鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」の二作品だ。 ノミネート作品は下記の五作品だった。 安堂ホセ「DTOPIA」(文藝秋季号) 鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」(小説トリッパー秋季号) 竹中優子「ダンス」(新潮11月号) 永方佑樹「字滑り」(文學界10月号) 乗代雄介「二十四五」(群像12月号) ノミネートされた5名のうち、鈴木結生、竹中優子、永方佑樹は初めて候補に選ばれ、安堂ホセは3回目、乗代雄介は5回目のノミネートとなる。 芥川賞をざっくり簡単に説明すると、新人作家の純文学作品に与えられる文学賞だ。文学賞の中で一番有…

  • 佐世保に行ったので佐藤正午の聖地を巡礼してみた

    最近というわけではないのだが、長崎旅行してきた。 メインは大浦天主堂やハウステンボスだったのだが、せっかく長崎に行くので敬愛する作家・佐藤正午の聖地巡礼をしたいということで、佐世保に行ってきた。 鳩の撃退法 上 (小学館文庫) 作者:佐藤正午 小学館 Amazon 知らない人のために説明しておくと、佐藤正午は『永遠の1/2』や『鳩の撃退法』、『月の満ち欠け』などの作品で知られる作家だ。文体や小説の構成が素晴らしく、唯一無二の小説を書いている。特に『鳩の撃退法』は、メタフィクション的な仕掛けがある大傑作で是非多くの人に読んでもらいたいと思う。『月の満ち欠け』で直木賞を受賞し、映画化もされたので知…

  • 次に実写化される館シリーズは?Huluで映像化される『〇〇館の殺人』を予想してみた

    www.youtube.com 綾辻行人の館シリーズは、中村青司が設計した館を舞台に繰り広げられる密室殺人や複雑なトリックが魅力のミステリ小説シリーズだ。1987年の「十角館の殺人」を皮切りに、多くの読者を魅了し続けてきた。 特にシリーズ一作目の『十角館の殺人』は、どんでん返しの名作として有名であり、そのトリックの性質ゆえ「映像化不可能」と言われていた。映像化不可能の名作といわれた『十角館の殺人』だが、2024年3月にHuluにて実写ドラマ化された。当時は「どうやって映像化するんだ」と思っていたが、実際に見てみるとかなりの力技で実写化していた。 これで館シリーズの実写化は終わりかなと思っていた…

  • 『世界でいちばん透きとおった物語2』が出版される件について

    皆さんは本は紙で読む派だろうか?それとも電子書籍派だろうか? 自分は紙で読む派なのだが、最近では電子書籍派の人もかなり増えてきているんじゃないだろうかと思う。どっちでもいいんじゃないと思う人が多そうだが、中には「電子書籍化絶対不可能」と言われる小説がある。 「電子書籍化絶対不可能」や「紙の本でしかできない体験」と話題になったミステリが『世界でいちばん透きとおった物語』だ。 世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2) 作者:杉井 光 新潮社 Amazon 「電子書籍化絶対不可能」という口コミが広がりメディアでも話題を集め、2023年のベストセラーになったミステリ小説だ。実際に紙の…

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