2024年のノーベル文学賞の発表があり、受賞者は韓国の作家ハン・ガン(Han Kang)だと発表された。韓国として初のノーベル文学賞受賞であり、アジア人女性として初のノーベル文学賞受賞でもある。
2024年のノーベル文学賞の発表があり、受賞者は韓国の作家ハン・ガン(Han Kang)だと発表された。韓国として初のノーベル文学賞受賞であり、アジア人女性として初のノーベル文学賞受賞でもある。
また今年もノーベル賞発表の季節になった。 「村上春樹、今年こそノーベル賞受賞なるか?」というニュースを見かけるのは年々減っているのではと感じる。毎年の恒例行事なので、ブックメーカーのオッズ等を参照して今年のノーベル文学賞を予想したいと思う。 街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 昨年の村上春樹は、村上春樹が新作長編『街とその不確かな壁』を出版するなど、活動的な一年だった。ヨーロッパで最も権威がある賞の1つと言われている、スペインのアストゥリアス王女賞の文学賞を受賞するという快挙も達成している。 今年もブックメーカー(賭け屋)において村上春樹の人気がどうなのか確認してみた。 …
第171回芥川賞の候補作が発表された。候補作は下記の五作品だ。 朝比奈秋「サンショウウオの四十九日」(新潮5月号)尾崎世界観「転の声」(文學界6月号 )坂崎かおる「海岸通り」(文學界2月号)向坂くじら「いなくなくならなくならないで」(文藝夏季号)松永K三蔵「バリ山行」(群像3月号) ノミネートされた5名のうち、朝比奈秋、坂崎かおる、向坂くじら、松永K三蔵は初めて候補に選ばれ、尾崎世界観は2回目のノミネートとなっている。 芥川賞をざっくり簡単に説明すると、新人作家の純文学作品に与えられる文学賞だ。文学賞の中で一番有名な賞だろう。純文学というと定義が難しいのだけれど、芥川賞に限っていえば、「文學界…
今年も三大純文学新人賞の1つ、三島由紀夫賞の季節がやってきた。 芥川龍之介賞に比べると知名度が大きく下がる三島由紀夫賞だけれども、受賞作の前衛性は芥川賞を超えると思っている。これまでに三島由紀夫賞は舞城王太郎や佐藤友哉、中原昌也など芥川賞では評価されにくい尖った才能を見出してきた。個人的に一番好きな純文学新人賞だ。 今回の候補作が公開されたが、芥川賞と違って独自色が強いなって思う。 候補は下記通り。 ・久栖博季「ウミガメを砕く」 ・小砂川チト「猿の戴冠式」 ・鈴木涼美「YUKARI」 ・大田ステファニー歓人「みどりいせき」 ・間宮改衣「ここはすべての夜明けまえ」 今回の三島由紀夫賞ではデビュー…
みなさんお久しぶりです。なおひとです。 仕事が忙しく、バタバタしておりブログが更新できていない時期が続いておりました… 少し仕事が落ち着いてきたので投稿を再開して行きたいと思います。 最近は忙しくて、なかなか小説が読めない日々が続いている。 なんか『花束みたいな恋をした』の麦みたいな感じを想像してもらったら分かりやすいかもしれない。 そんなバタバタの日々を過ごしておりますが、大好きな佐藤正午先生の新刊『冬に子供が生まれる』をちびちびと読んで過ごしているのが今日この頃かな。 ブログの書き方も忘れつつあるが、ぼちぼちと再開したいと思います。 今更ですが、今年もよろしくお願いいたします。 冬に子供が…
三大純文学新人賞の一つである第45回野間文芸新人賞の受賞作が発表された。 受賞作は、朝比奈秋「あなたの燃える左手で」と九段理江「しをかくうま」の2作だ。 特に朝比奈秋は今回の受賞で新人賞三冠にリーチとなった。 この記事では第45回野間文芸新人賞の受賞作について」紹介したい。
最近、イマーシブというキーワードがエンタメを賑わせている。 イマーシブ(immersive)とは、没入感を意味する言葉で日本でも流行りつつある。 現実にいながら物語や芸術の世界に入り込むイマーシブエンタメが大流行中である。 日本だと、印象派やポスト印象派の絵画に入り込む体験ができる「イマーシブミュージアム」やイマーシブシアターなどがある。かわりどころだと、話題になった「友達がやってるカフェ」もある種のイマーシブ体験かもしれない。他にも「Syn : 身体感覚の新たな地平」などがある。また、没入型エンタメ施設として「イマーシブ・フォート東京」がお台場にオープンするという話もある。 エンタメではイマ…
ヨン・フォッセ(Jon Fosse)というノルウェーの劇作家が2023年のノーベル文学賞を受賞した。 日本では知名度がないかもしれないが、ヨン・フォッセはノルウェーを代表する劇作家で、グローバルに大きな関心を集めている。ヨン・フォッセは、イプセンに続き最も頻繁に上演されるノルウェー人劇作家である。ミニマリズムを特徴とする演劇で国際的に高く評価されている。 「イプセンの再来」や「21世紀のベケット」と呼ばれ、2023年のノーベル文学賞を受賞した。 この記事では、ヨーロッパ現代演劇を代表するヨン・フォッセの日本語で読める小説を紹介したいと思う。 ヨン・フォッセ (Jon Fosse)ってどんな作家…
鈍器本という言葉をご存知だろうか?凶器として使えそうなぐらい分厚い本は鈍器本と言われている。ハードカバーの本に分厚い本が多いイメージがあるかもしれないが、文庫本にも分厚い本がある。 この記事では、特に文庫本の中で特に分厚い小説を集めてみた。特に、京極夏彦などの小説が多いが、超重量級文庫を紹介する。 魍魎の匣 / 京極 夏彦 虚実妖怪百物語 序破急 / 京極 夏彦 絡新婦の理 / 京極 夏彦 匣の中の失落 / 竹本 健治 白夜行 / 東野 圭吾 幻夜 / 東野 圭吾 5 / 佐藤 正午 有限と微小のパン / 森 博嗣 細雪 / 谷崎 潤一郎 夜光虫 / 馳 星周 アポトス / 島田 荘司 哲学者…
雪国(新潮文庫) 作者:川端康成 新潮社 Amazon 「国境のトンネル」でお馴染みの作家といえば川端康成だ。 日本で初めてノーベル文学賞を受賞した作家であり、代表作の『雪国』や『伊豆の踊り子』は非常に有名だ。 川端康成だが、今中国でブームになっているらしい。数多くの川端康成の作品が中国語に翻訳されている。特に『雪国』は、20以上の中国語訳バージョンがあるようだ。最近ニュースでも、中国で川端康成の作品が流行しているというのを見かけるようになった。 この記事では、中国で川端康成が流行っている理由について書こうと思う。 中国で広がる「川端康成ブーム」 なぜ川端康成がブームになっているのか? 理由①…
www.youtube.com 新海誠の最高傑作は何かという問いがあったら、僕は間違いなく『秒速5センチメートル』をあげる。 『秒速5センチメートル』は、美しすぎる初恋の呪いに囚われてしまった男性を、圧倒的な映像美で描いた名作アニメーション映画だ。新海誠監督の代表作の一つだ。 過去の感傷に陶酔している姿を、叙情的な映像と内省的なモノローグで極限まで美しく描いた作品であり、エモーショナルな内容は多くの人を惹きつけている。特に、過去の恋愛に名前をつけて保存する系男子が多いと思うが。 この記事では、『秒速5センチメートル』が好きな人におすすめしたい恋愛小説を紹介したい。どの作品も忘れられない恋愛を描…
ジェラルド・マーネイン(Gerald Murnane)という小説家を知っているだろうか? ジェラルド・マーネインはオーストラリアの小説家で、知る人ぞ知る作家だ。世界的に有名な作家ではないが、一部でカルト的な人気を得ている。 最近では、ノーベル文学賞も受賞するのでは言われており、ブックメーカーのノーベル文学賞受賞者の予想として名前が上がることが多い。 日本では知名度はないと思うが、オーストラリアを代表するジェラルド・マーネインを紹介したいと思う。
残雪 (Can Xue)という作家を知っているだろうか? 中国を代表する現代作家で、非常に独創的な作風が特徴だ。その独創的な作風から、カフカやピンチョンと並び称される作家である。 日本では知名度は低いかも知れないが、現代中国文学を代表する残雪を紹介したいと思う。 残雪(Can Xue)ってどんな作家? 残雪の作品を紹介する 黄泥街 蒼老たる浮雲 カッコウが鳴くあの一瞬 突囲表演 最後の恋人 (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 残雪(Can Xue)ってどんな作家? 残雪(Can Xue)は中国を代表する現代作家だ。 名前の読み方…
ヨン・フォッセ(Jon Fosse)という劇作家を知っているだろうか? ノルウェーを代表する劇作家で、グローバルに大きな関心を集めている。ヨン・フォッセは、イプセンに続き最も頻繁に上演されるノルウェー人劇作家である。ミニマリズムを特徴とする演劇で国際的に高く評価されている。 「イプセンの再来」や「二一世紀のベケット」と呼ばれ、ノーベル文学賞も受賞するのでは言われている。 日本では知名度はないと思うが、ヨーロッパ現代演劇を代表するヨン・フォッセを紹介したいと思う。 ヨン・フォッセ (Jon Fosse)ってどんな作家? ヨン・フォッセの作品を紹介する だれか、来る (Someone Is Goi…
もうそろそろ「村上春樹、今年こそノーベル賞受賞なるか?」というニュースを見かける季節になると思うので、一足先にブックメーカーを参照して今年のノーベル文学賞を予想したいと思う。 「村上春樹、今年こそノーベル賞受賞なるか?」というのはもはや秋の風物詩だ。 街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 特に今年は、村上春樹が新作長編『街とその不確かな壁』を出版するなど、活動的な一年だった(まだ今年は終わっていないが)。また、ヨーロッパで最も権威がある賞の1つと言われている、スペインのアストゥリアス王女賞の文学賞を受賞するという快挙を達成している。 もうこれは、今年もマスメディアで「村上春…
本好きあるあるだと思うけど、読みたい本が絶版になっているってよくあることだと思う。本屋でバイトしていた経験から言うと、十年前に出版された本でも結構絶版になっていた。読みたいだけなら図書館で借りればいいけれど、手元に置いておきたい本や棚に並べたい本なら買うしかない。けれど、絶版本をどうやったら手に入れることができるのか?新刊本と古本とに分けて、僕がやっている方法を説明しようと思う。 新刊で手に入れたい場合 1.ジュンク堂をフル活用 2.個性派書店を攻める 3.個人経営の書店を攻める 4.復刊ドットコムでリクエスト 古本で手に入れる場合 1.ブックオフに行く 2.古本まつりに行く (adsbygo…
鮮やかな伏線回収、魅力的なキャラクター、ウィットに富んだ文章で人気を集めているのが伊坂幸太郎だ。 巧みすぎる伏線回収には毎回驚かせられる。時系列がバラバラであったりと小説の構成が凝っていて、どんでん返しなどが仕掛けられたミステリ小説が多い。 伊坂幸太郎の魅力のひとつが、ウィットに富んだ文体だ。登場人物たちのウィットに富んだセリフが伏線にもなっていて、伊坂幸太郎おそるべしとしか言いようがない。特に「陽気なギャング」シリーズは伊坂作品の中でも会話のユーモアが多くてオススメだ。登場人物たちの洒脱でユーモアに溢れた会話が心地よすぎて、何度も読んでしまう。 伊坂幸太郎といえば、『重力ピエロ』や『ゴールデ…
ミステリ小説の中にはトリックの性質がゆえに映像化できないと言われてるものがいくつかある。映像化してしまうとトリックがばれてしまうからだ。だが、趣向をこらすことによって映像化不可能と言われていたけれど、映画化に成功した作品もある。この記事では、映像化不可能と言われていたけど、映画化されたミステリ小説を紹介したい。 ハサミ男 / 殊能 将之 イニシエーション・ラブ / 乾 くるみ アヒルと鴨のコインロッカー / 伊坂 幸太郎 ある閉ざされた雪の山荘で / 東野 圭吾 ハサミ男 / 殊能 将之 ハサミ男 (講談社文庫) 作者:殊能将之 講談社 Amazon 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き…
村上春樹といえば日本を代表する現代作家だ。村上春樹作品は日本だけでなく世界中で読まれており、多くの人を惹きつけている。 村上春樹の名作といえば『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』などがあるだろう。 それ以外にも、村上春樹作品には面白い作品がある。この記事では村上春樹の隠れた名作を紹介したい。 ダンス・ダンス・ダンス 国境の南、太陽の西 スプートニクの恋人 神の子どもたちはみな踊る 図書館奇譚 遠い太鼓 夜のくもざる 夢で会いましょう ダンス・ダンス・ダンス ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫) 作者:村上 春樹 講談社 Amazon 『羊をめぐる…
最近、紙ならではのトリックが仕掛けられたミステリ小説が話題を集めている。 一つ例を挙げてみると、杉井光の『世界でいちばん透きとおった物語』などがあるだろう。 この小説は、紙ならでは仕掛けが話題になり、ベストセラーとなった。 この他にも藤崎翔の『逆転美人』も紙ならではの仕掛けが施されていると話題になった。 この記事では、『逆転美人』に仕掛けられた「両肩読みの仕掛け」を解説したい。 下記には『逆転美人』のネタバレが含まれるので、未読の人は注意してほしい。 『逆転美人』とは 『逆転美人』の本当の著者は? 「両肩読みの仕掛け」とは? (adsbygoogle = window.adsbygoogle …
三大純文学新人賞の一つである第45回野間文芸新人賞の受賞作が発表された。 受賞作は、朝比奈秋「あなたの燃える左手で」と九段理江「しをかくうま」の2作だ。 特に朝比奈秋は今回の受賞で新人賞三冠にリーチとなった。 この記事では第45回野間文芸新人賞の受賞作について」紹介したい。
最近、イマーシブというキーワードがエンタメを賑わせている。 イマーシブ(immersive)とは、没入感を意味する言葉で日本でも流行りつつある。 現実にいながら物語や芸術の世界に入り込むイマーシブエンタメが大流行中である。 日本だと、印象派やポスト印象派の絵画に入り込む体験ができる「イマーシブミュージアム」やイマーシブシアターなどがある。かわりどころだと、話題になった「友達がやってるカフェ」もある種のイマーシブ体験かもしれない。他にも「Syn : 身体感覚の新たな地平」などがある。また、没入型エンタメ施設として「イマーシブ・フォート東京」がお台場にオープンするという話もある。 エンタメではイマ…
ヨン・フォッセ(Jon Fosse)というノルウェーの劇作家が2023年のノーベル文学賞を受賞した。 日本では知名度がないかもしれないが、ヨン・フォッセはノルウェーを代表する劇作家で、グローバルに大きな関心を集めている。ヨン・フォッセは、イプセンに続き最も頻繁に上演されるノルウェー人劇作家である。ミニマリズムを特徴とする演劇で国際的に高く評価されている。 「イプセンの再来」や「21世紀のベケット」と呼ばれ、2023年のノーベル文学賞を受賞した。 この記事では、ヨーロッパ現代演劇を代表するヨン・フォッセの日本語で読める小説を紹介したいと思う。 ヨン・フォッセ (Jon Fosse)ってどんな作家…
鈍器本という言葉をご存知だろうか?凶器として使えそうなぐらい分厚い本は鈍器本と言われている。ハードカバーの本に分厚い本が多いイメージがあるかもしれないが、文庫本にも分厚い本がある。 この記事では、特に文庫本の中で特に分厚い小説を集めてみた。特に、京極夏彦などの小説が多いが、超重量級文庫を紹介する。 魍魎の匣 / 京極 夏彦 虚実妖怪百物語 序破急 / 京極 夏彦 絡新婦の理 / 京極 夏彦 匣の中の失落 / 竹本 健治 白夜行 / 東野 圭吾 幻夜 / 東野 圭吾 5 / 佐藤 正午 有限と微小のパン / 森 博嗣 細雪 / 谷崎 潤一郎 夜光虫 / 馳 星周 アポトス / 島田 荘司 哲学者…
雪国(新潮文庫) 作者:川端康成 新潮社 Amazon 「国境のトンネル」でお馴染みの作家といえば川端康成だ。 日本で初めてノーベル文学賞を受賞した作家であり、代表作の『雪国』や『伊豆の踊り子』は非常に有名だ。 川端康成だが、今中国でブームになっているらしい。数多くの川端康成の作品が中国語に翻訳されている。特に『雪国』は、20以上の中国語訳バージョンがあるようだ。最近ニュースでも、中国で川端康成の作品が流行しているというのを見かけるようになった。 この記事では、中国で川端康成が流行っている理由について書こうと思う。 中国で広がる「川端康成ブーム」 なぜ川端康成がブームになっているのか? 理由①…
www.youtube.com 新海誠の最高傑作は何かという問いがあったら、僕は間違いなく『秒速5センチメートル』をあげる。 『秒速5センチメートル』は、美しすぎる初恋の呪いに囚われてしまった男性を、圧倒的な映像美で描いた名作アニメーション映画だ。新海誠監督の代表作の一つだ。 過去の感傷に陶酔している姿を、叙情的な映像と内省的なモノローグで極限まで美しく描いた作品であり、エモーショナルな内容は多くの人を惹きつけている。特に、過去の恋愛に名前をつけて保存する系男子が多いと思うが。 この記事では、『秒速5センチメートル』が好きな人におすすめしたい恋愛小説を紹介したい。どの作品も忘れられない恋愛を描…
ジェラルド・マーネイン(Gerald Murnane)という小説家を知っているだろうか? ジェラルド・マーネインはオーストラリアの小説家で、知る人ぞ知る作家だ。世界的に有名な作家ではないが、一部でカルト的な人気を得ている。 最近では、ノーベル文学賞も受賞するのでは言われており、ブックメーカーのノーベル文学賞受賞者の予想として名前が上がることが多い。 日本では知名度はないと思うが、オーストラリアを代表するジェラルド・マーネインを紹介したいと思う。
残雪 (Can Xue)という作家を知っているだろうか? 中国を代表する現代作家で、非常に独創的な作風が特徴だ。その独創的な作風から、カフカやピンチョンと並び称される作家である。 日本では知名度は低いかも知れないが、現代中国文学を代表する残雪を紹介したいと思う。 残雪(Can Xue)ってどんな作家? 残雪の作品を紹介する 黄泥街 蒼老たる浮雲 カッコウが鳴くあの一瞬 突囲表演 最後の恋人 (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 残雪(Can Xue)ってどんな作家? 残雪(Can Xue)は中国を代表する現代作家だ。 名前の読み方…
ヨン・フォッセ(Jon Fosse)という劇作家を知っているだろうか? ノルウェーを代表する劇作家で、グローバルに大きな関心を集めている。ヨン・フォッセは、イプセンに続き最も頻繁に上演されるノルウェー人劇作家である。ミニマリズムを特徴とする演劇で国際的に高く評価されている。 「イプセンの再来」や「二一世紀のベケット」と呼ばれ、ノーベル文学賞も受賞するのでは言われている。 日本では知名度はないと思うが、ヨーロッパ現代演劇を代表するヨン・フォッセを紹介したいと思う。 ヨン・フォッセ (Jon Fosse)ってどんな作家? ヨン・フォッセの作品を紹介する だれか、来る (Someone Is Goi…
もうそろそろ「村上春樹、今年こそノーベル賞受賞なるか?」というニュースを見かける季節になると思うので、一足先にブックメーカーを参照して今年のノーベル文学賞を予想したいと思う。 「村上春樹、今年こそノーベル賞受賞なるか?」というのはもはや秋の風物詩だ。 街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 特に今年は、村上春樹が新作長編『街とその不確かな壁』を出版するなど、活動的な一年だった(まだ今年は終わっていないが)。また、ヨーロッパで最も権威がある賞の1つと言われている、スペインのアストゥリアス王女賞の文学賞を受賞するという快挙を達成している。 もうこれは、今年もマスメディアで「村上春…
本好きあるあるだと思うけど、読みたい本が絶版になっているってよくあることだと思う。本屋でバイトしていた経験から言うと、十年前に出版された本でも結構絶版になっていた。読みたいだけなら図書館で借りればいいけれど、手元に置いておきたい本や棚に並べたい本なら買うしかない。けれど、絶版本をどうやったら手に入れることができるのか?新刊本と古本とに分けて、僕がやっている方法を説明しようと思う。 新刊で手に入れたい場合 1.ジュンク堂をフル活用 2.個性派書店を攻める 3.個人経営の書店を攻める 4.復刊ドットコムでリクエスト 古本で手に入れる場合 1.ブックオフに行く 2.古本まつりに行く (adsbygo…
鮮やかな伏線回収、魅力的なキャラクター、ウィットに富んだ文章で人気を集めているのが伊坂幸太郎だ。 巧みすぎる伏線回収には毎回驚かせられる。時系列がバラバラであったりと小説の構成が凝っていて、どんでん返しなどが仕掛けられたミステリ小説が多い。 伊坂幸太郎の魅力のひとつが、ウィットに富んだ文体だ。登場人物たちのウィットに富んだセリフが伏線にもなっていて、伊坂幸太郎おそるべしとしか言いようがない。特に「陽気なギャング」シリーズは伊坂作品の中でも会話のユーモアが多くてオススメだ。登場人物たちの洒脱でユーモアに溢れた会話が心地よすぎて、何度も読んでしまう。 伊坂幸太郎といえば、『重力ピエロ』や『ゴールデ…
ミステリ小説の中にはトリックの性質がゆえに映像化できないと言われてるものがいくつかある。映像化してしまうとトリックがばれてしまうからだ。だが、趣向をこらすことによって映像化不可能と言われていたけれど、映画化に成功した作品もある。この記事では、映像化不可能と言われていたけど、映画化されたミステリ小説を紹介したい。 ハサミ男 / 殊能 将之 イニシエーション・ラブ / 乾 くるみ アヒルと鴨のコインロッカー / 伊坂 幸太郎 ある閉ざされた雪の山荘で / 東野 圭吾 ハサミ男 / 殊能 将之 ハサミ男 (講談社文庫) 作者:殊能将之 講談社 Amazon 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き…
村上春樹といえば日本を代表する現代作家だ。村上春樹作品は日本だけでなく世界中で読まれており、多くの人を惹きつけている。 村上春樹の名作といえば『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』などがあるだろう。 それ以外にも、村上春樹作品には面白い作品がある。この記事では村上春樹の隠れた名作を紹介したい。 ダンス・ダンス・ダンス 国境の南、太陽の西 スプートニクの恋人 神の子どもたちはみな踊る 図書館奇譚 遠い太鼓 夜のくもざる 夢で会いましょう ダンス・ダンス・ダンス ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫) 作者:村上 春樹 講談社 Amazon 『羊をめぐる…
最近、紙ならではのトリックが仕掛けられたミステリ小説が話題を集めている。 一つ例を挙げてみると、杉井光の『世界でいちばん透きとおった物語』などがあるだろう。 この小説は、紙ならでは仕掛けが話題になり、ベストセラーとなった。 この他にも藤崎翔の『逆転美人』も紙ならではの仕掛けが施されていると話題になった。 この記事では、『逆転美人』に仕掛けられた「両肩読みの仕掛け」を解説したい。 下記には『逆転美人』のネタバレが含まれるので、未読の人は注意してほしい。 『逆転美人』とは 『逆転美人』の本当の著者は? 「両肩読みの仕掛け」とは? (adsbygoogle = window.adsbygoogle …
prtimes.jp 東野圭吾の小説は数多く映画化されているけれど、中には意外とまだ映像化されていないのだなと思うものがいくつかある。 その一つが『仮面山荘殺人事件』だ。 『仮面山荘殺人事件』は東野圭吾のどんでん返しの名作としてあげられる作品である。『ある閉ざされた雪の山荘で』と並んで、東野圭吾のどんでん返しの名作だ。『ある閉ざされた雪の山荘で』の方は映像化できないのだが、『仮面山荘殺人事件』の方は映像化できるタイプのどんでん返し小説だ。 今回、『仮面山荘殺人事件』が2023年に舞台化されるようだ。これにはかなり驚いた。 この記事では、舞台化される『仮面山荘殺人事件』について紹介したいと思う。…
皆さんは本を読むときは紙派だろうか?それとも電子書籍派だろうか? 最近ならオーディオブック派もあるかもしれない。 最近は利便性ゆえに電子書籍を愛用している人が増えてきているかもしれないが、紙の本には電子書籍にはない魅力がある。ページをめくる感覚、質感や匂い、本棚に並べて眺められるという点などなど。 今回は紙の本の魅力を伝えるために、紙媒体ならではの仕掛けが施された小説を紹介したい。電子書籍化ができない小説や、紙媒体の方が良い小説を紹介する。 今回紹介する小説の魅力は実際に紙媒体で読まないとわからないので、ぜひ紙の本で読んでみてほしい。
prtimes.jp 最近、電子書籍化不可能ということで話題になっている小説がある。 その作品が、杉井光の『世界でいちばん透きとおった物語』だ。この小説には、紙ならでは仕掛けが施されている。この仕掛けを電子書籍化することは不可能だろう。 この本の献辞では、A先生について言及されている。このA先生って誰のことと思っている人が多いと思う。 この記事では著者の杉井光が衝撃を受けたA先生が誰なのかについて書きたいと思う。 『世界でいちばん透きとおった物語』とは? 献辞に書かれているA先生は誰のことか? 泡坂妻夫の代表作品 しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術 / 泡坂 妻夫 生者と死者 酩探偵ヨ…
東野圭吾は、ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズでお馴染みの大人気ミステリー作家だ。知らない人は恐らくいないだろう。 東野圭吾は、ガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞している。ガリレオシリーズは福山雅治主演でドラマ化され、かなり話題になった。他に有名な作品を列挙してみると『白夜行』とか『秘密』がある。映画化もよくされていて、『真夏の方程式』や『ラプラスの悪魔』が公開されている。 そんな大人気作家・東野圭吾だが、著作の国内累計発行部数が1億部を突破した。国内累計発行部数は2023年時点で1億77,380部である。 また、東野圭吾作品の人気は国内にとどまらず、海外でも幅広く翻訳されて…
happinet-phantom.com 東野圭吾の小説は数多く映画化されているけれど、中には「この小説は絶対映像化できないだろう」と思うものがいくつかある。 その一つが『ある閉ざされた雪の山荘で』だ。『ある閉ざされた雪の山荘で』は東野圭吾のどんでん返しの名作としてあげられる作品である。この作品は映像化できないだろうと思っていたのだが、なんと2024年に映画化されるようだ。これにはかなり驚いた。 主演は、重岡大毅(ジャニーズWEST)だそう。隠遁して読書生活している私にとってはどんな俳優なのかはわからない。きっと有名な人なのだろう。 この記事では、映像化される『ある閉ざされた雪の山荘で』につい…