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この深い森の中で。 http://masan3337.blog.fc2.com/

自作小説(BL中心、一般ファンタジーなど)を連載しています。 kindle作家天瀬由美子の個人ブログになります。 june世代の作風で、長編が得意です。 よろしくお願いします。

天瀬由美子
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2022/04/09

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  • 第3章-----(2)

    闇があった。 どこまでも広がりが続く、空と地面の境すらない世界だった。いや、はるか遠くの、永遠の時空をこえた先の空のほうだけがうっすら青白い。 アルシュはそこに立ち尽くしていた。 あたりは静まり返って、不気味な静謐に包まれている。(ここが――) 深淵の底。 アルシュたちが暮らす現実とかさなりあうように存在する、死後の世界のひとつ。 世界はひとつではなく、次元回廊でいくつもの世界が繋がっていることは...

  • 第3章-----(1)

    アルシュは途方にくれていた。 自分はどうなってしまったのだろう。 かれの頭の中にはいくつもの疑問符が浮かんでいたが、いくら考えようと、この不思議な出来事の答えは見いだせないままだった。 かれ自身、簡単な魔法を使うし、テオスはもっと凄い魔法を使うし、世の中には理屈で説明しきれない事柄があることは知っている。数か月前などは、鎮守神ドラゴンのポポの結界に足を踏み入れ、異世界に飛ばされ、散々な目に遭った...

  • 第2章-----(9)

    永遠に明けないかと思われた夜が終わり、朝になった。 アルシュは深い眠りから目を覚ました。(……酷い夢だった) かれは重い息をついた。 頭が重く、耳の奥に違和感があって周囲の音がよく聞こえない。手の指先が痺れたように強張っていたが、ゆっくり力をこめると動いた。 真っ裸にされ、ガウラと名乗る老人にイカされ続けた。そして毒を注ぎ込まれるように、はるか過去におけるガウラとテオスの因縁を聞かされた。 その物...

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