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この深い森の中で。 http://masan3337.blog.fc2.com/

自作小説(BL中心、一般ファンタジーなど)を連載しています。 kindle作家天瀬由美子の個人ブログになります。 june世代の作風で、長編が得意です。 よろしくお願いします。

天瀬由美子
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2022/04/09

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  • 第2章-----(8)

    その深夜だった。 眠りについたアルシュは自分を呼ぶ声を聞いた。(エラルドの王子アルシュ。鎮守神の加護を受けた聖母よ) オオオオオ……という怨嗟の念が地の底から聞こえてくる。 アルシュは罠に落ちたことを悟った。 危険。破滅。滅亡。 早く、この場から離れなければならない。 理由はわからなかったが、そんなシグナルが明滅する。 アルシュは暗闇の中でもがいた。鉛のように重い手足を動かし、絡みつく闇をかきわけ...

  • 第2章-----(7)

    「今夜も良い湯だった」 部屋に戻り、ふうっと満ち足りた息をついて、アルシュは言った。 一日の汚れを洗い落とし、たっぷりの湯につかる。それだけでも大変な贅沢だというのに、その湯はただの湯ではなく、温泉だ。 しかも広々とした浴場はアルシュとウーディの貸し切りで、彼らはその場でセックスすることも許されている。いや、むしろそうするよう勧められている。 アルシュとしては魔法使いたちが彼らの使った湯で何をする...

  • 第2章-----(6)

    昼食後は自由時間となり、アルシュたちはテーブルを囲み、ようやくほっとしたように今日見た出来事について話し合っていた。 魔法使いたちの里には不可思議なものがたくさんあったが、最もインパクトがあったのはやはり転送魔法の大魔法陣だった。「本当に夢のような魔法だったな」 誰かが言うと、隣の者が「ああ」と言う。「制限はあるようだが、一瞬で遠方からの荷を運んでしまうというのは恐ろしいな」「俺は王子が言われた...

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