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映画っていいねえ。本っていいねえ。 https://nhhntrdr.hatenablog.com/

映画と本についての感想ブログ。ストーリーについての考察っぽい記事が中心です。ヒューマンドラマの映画についての感想多め。よろしくお願いします。

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2021/12/02

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  • 近況報告(2024/4/24)

    しばらく更新が止まっていますね…。 お久しぶりです。 ちと故郷の親に異変がありまして、しばらくバタバタしていました。 幸い、危篤とか事故とかではなかったため、そこは安心したのですが、やっぱり高齢の親が離れた場所にいるって、何かと心配事が多いものですね。 で、どうしても、施設などの安全な状況下に入ってほしい私と家で暮らし続けたい親との間で意見の対立が起こってしまうわけで…。 こうなると、私のエゴと親のエゴの正面衝突で、なかなか上手いこと解決にならないな、と。ミスチルの「シーソーゲーム」かい。 親の安全を優先すると、親の心を傷つけることになる。改めて考えると辛いわ〜。 とはいえ、ケアマネジャーさん…

  • 戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【14】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑭ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリスマス』の側面⑭ The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑭ 広島に原爆が投下されたことをニュースで知った「私」たち。しかし、日本軍の兵たちに何かしらの変化が起こった気配もない。さて、日本軍は大人しく降伏するのか、それとも「私」が恐れている通りに、捕虜たち…

  • 関西で食べたものの記録

    故郷の関西に帰省していました。 なぜか今回はラーメンが食べたくなったので、現地のラーメンをちょこちょこと食べてきました。 まずは「古潭」のラーメン。 関西に帰ったとき、必ず一回は古潭のラーメンを食べるようにしているほど、私はここのラーメンを愛しております。 スープの味とか、麺の食感とか、絶妙なんですよね。今回はチャーシュー麺でオーダーしました。うんまい。ちなみに若い頃は、ラーメンと唐揚げのセットを偏愛しておりました。衣がカリカリで美味しいんですわ。 次は「ラーメン大戦争」のラーメン。 ラーメン大戦争は今回が初めて。 注文の際に「チャーシューは何枚にしますか?」と聞かれてビックリしました。何と、…

  • 戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【13】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑫ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリスマス』の側面⑫ The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑫ Donaldsonの(無謀な)活躍でラジオの部品も手に入り、ようやく外部の情報を手に入れることができるようになった「私」たち。 日本軍の目をかいくぐって情報収集できるのは夜中ということで、傍受役…

  • 戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【12】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑫ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリスマス』の側面⑫ The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑫ 前回、「私」がモリと対峙したため、「私」含む捕虜たちが夜までその場で立たされることになったりもしたが(生き埋めにならなくて良かったとは思う)、相変わらず日本軍が敗戦後どのような行動に出るかわから…

  • 映画館で観た作品(2024年2月)

    今月の映画館へ行ってきたよ報告です。 映画館で観た作品は以下の通り。 ゴールデンカムイ ネクスト・ゴール・ウィンズ 夜明けのすべて このうち『夜明けのすべて』に関しては好きすぎて記事にしました。良かったらお読みください。 nhhntrdr.hatenablog.com 『ゴールデンカムイ』、私は原作未読なのですが、それでも充分に楽しめました。冒頭のアクションシーン、塹壕戦であることを生かした内容になっているのに痺れたな~。 夫が金カムファンで、ちょこちょこ原作の内容について聞いてはおりました。その中でシマエナガに関するエピソードについて、私はずっと「杉元ひでぇ奴だな!」と思っていたのですが、今…

  • 『夜明けのすべて』感想(ネタバレあり)。この作品に出会えたことに喜びを感じる

    ※注意!『夜明けのすべて』のネタバレがあります。 映画館から帰ってきた直後に、この記事を書いている。 嬉しい。こんな作品に出会えて、映画館で観ることができて、本当に嬉しい。何が良かったかをひと言で言うのは難しいけれど、観ている間、とても幸せな心地だった。心が洗われるような気がしたし、作品内に満ちている優しさに何度も泣かされた。 主人公の藤沢さんと山添くん、両者とも今風に言うところの「生きづらさ」を抱えている。 藤沢さんは普段は優しくて気の利く子なのに、PMSが始まると、イライラが制御できなくなり、ちょっとしたことで怒りを爆発させてしまう。新卒として入った会社で上手く行かず、精神的に追い詰められ…

  • 腰をいためました

    先日、腰をやってしまいました。 もう時間も経って、普通に動けるようにはなりましたが、やってしまった当日はどうしようかと思いました。朝起きた瞬間に腰が痛いと思うことはよくあるんで、またいつもの腰痛い日か~ヤだな~なんて思いつつ、家事をしようと家の中を移動しているうちに、何か普通の痛みでなくなってきたという。洗濯用洗剤を手に取るために、腰をかがめることも腰を落とすこともできなくなっていて、これは静養が必要なやつだと思った次第です。 不幸中の幸いというか、その日は夫が休みだったので、洗濯機を回すのは夫にお願いしました。腰をかがめることが駄目だけど、立っている分には大丈夫。となると、洗濯物を干すのは大…

  • 業務連絡

    アプリを誤操作して書きかけの記事をアップしちゃったくさい…しかも気づくのに2時間くらいかかっちゃったという…うわー!恥ずかしい恥ずかしい!下書きをワールドワイドウェブに開陳しちゃって恥ずかしい恥ずかしい!!!!!ガチョーン!!!!!! — のほほん (@nhhntrdr) 2024年2月5日 というわけで、もし本日の夕方頃にアップされた記事をご覧になった方は、どうか、どうか忘れてやってください。 後日改めて完成させてからアップします。『青春残酷物語』とその他大島渚監督作品についての記事です。 トホホホホ…。

  • 『戦場のメリークリスマス』など大島渚作品における登場人物の死についての私感

    ※注意!『青春残酷物語』『戦場のメリークリスマス』『日本の夜と霧』『絞死刑』のネタバレがあります。 ※あくまでも私感です。また、特定の国や集団を責める意図はありません。本文の内容は、あくまで作中における意味合いを勝手に推察した上で述べているものです。私個人のイデオロギーは織り込んでいません。*1 歪みを受け、死んでいく者たち 『戦場のメリークリスマス』の歪みと死 『日本の夜と霧』の歪みと死 『絞死刑』の歪みと死 再び『戦場のメリークリスマス』について(及び、ヨノイの死について再度考えてみたこと) 「歪みを背負って死ぬしかない」という結論なのか 歪みを受け、死んでいく者たち 『青春残酷物語』の中…

  • 『おっさんずラブ-リターンズ-』に関してとりとめもなく感想を言いたいだけの記事

    ※注意!『おっさんずラブ』シリーズ作品のネタバレがあります。 ※特に作品についての説明はしません。『おっさんずラブ』を知らない方には不親切な内容になっております。 www.tv-asahi.co.jp 『おっさんずラブ-リターンズ-』が面白い。連ドラ第1シリーズにもかつてハマっていたのだが、『リターンズ』はまた違った面白さがあるのが良い!第1シリーズは「春田と牧がくっつくのか、くっつかないのか!?」とハラハラしたわけだけれど、『リターンズ』は「春田と牧はどういう形の家庭を築いていくのか」という点で興味深く感じる。 とにかく、前作でハラハラさせられた分、今作の二人の仲が安定しているのが本当にあり…

  • 『青春残酷物語』感想(ネタバレあり)

    ※注意!『青春残酷物語』のネタバレがあります。 「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」と呼ばれたムーブメントの走りとなった作品。監督は大島渚、1960年6月3日公開。 戦って敗北した者たちの物語 主人公・清と真琴の戦い だから、この物語は「残酷」だ 戦って敗北した者たちの物語 ギョッとするようなタイトルの作品である。なぜ残酷なのか。私はそれが敗北者の物語であるからだと思う。 青春とは戦いだ。確固とした自我を確立し、自立した人間となるため、自らを抑圧してくる者と戦う。それは古くさい慣習かもしれないし、理不尽な規則かもしれない。また、親や教師など権威を持つ者への犯行もあるだろう。 『青春残酷物語』でのキャラ…

  • 映画館で観た映画(2024年1月)

    先月に引き続き、今月の映画館へ行ってきたよ報告でございます。 今月映画館で観た作品は以下の通り。 コンクリート・ユートピア 笑いのカイブツ カラオケ行こ! 哀れなるものたち 一番好きだったのは『笑いのカイブツ』で、この作品は感想記事も書いています。 nhhntrdr.hatenablog.com 来月楽しみなのはタイカ・ワイティティ監督の『ネクスト・ゴール・ウィンズ』。その他観に行く予定でいるのは『夜明けのすべて』『ボーはおそれている』あたりです。『ボーは~』はあのアリ・アスター監督作品なので、できるだけ観た後は日光を浴びながら帰路につきたいと思います。ちなみに監督の前作『ミッドサマー』を観た…

  • 『笑いのカイブツ』感想(ネタバレあり)

    ※注意!『笑いのカイブツ』のネタバレがあります。 突然だが、私は関西出身の人間だ。20代まで関西で生まれ育ち、その後関東に移り住んで十年以上が経った。つまるところ私という人間の土台を作っているのは関西の風土や文化である。だが、十年以上離れて暮らしているうちに、そろそろ関西文化が私にとっての異物になり始めている。以降の文章は、そんな人間が書いたものだということを前提にして読んでいただけると幸いだ。 この作品、序盤から中盤までは大阪が舞台となる。なので交わされる言葉はバッキバキの関西弁。イントネーションの完璧さにまず驚いた。主演の岡山天音さんの関西弁があまりにも自然なのでてっきり関西出身なのかと思…

  • 『PERFECT DAYS』に関する感想

    『PERFECT DAYS』について感想を書こうとして、ふと戸惑う。普段、私は何かの作品の感想を書く際にネタバレ注意喚起をするのだが、この作品について書くことがネタバレになるのかどうか。ネタバレのことを英語では「Spoiler」と呼ぶらしい。「spoil(台無しにする、損なう)」の名詞形である。 で、なにゆえ私はネタバレについてグダグダ考えているのかというと、『PERFECT DAYS』の話の流れを書いたところで「spoil」にならないんじゃないかという気持ちがあるからだ。もし『PERFECT DAYS』の本編を見ていない人がネタバレサイトで事細かに本編中の出来事を読んだとしても、『PERFE…

  • 戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【11】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑪ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリスマス』の側面⑪ The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑪ 外界への使者を選ぼうにも、候補者となる集団にはスパイが交ざっている可能性があるということで、「私」たちは日本軍シンパの捕虜を炙り出す。ちなみにそのうち2人は特に日本側に傾いていたそうで、日本敗戦…

  • 戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【10】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑩ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリスマス』の側面⑩ The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑩ 日本軍による捕虜虐殺の可能性が濃厚になってきたということで、「私」は抵抗のために動き出す。とはいえ、日本兵と戦うために必要な武器がない。薪すらないため、果てにはベッドを解体して武器を作ろうかとす…

  • 戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【9】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑨ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリスマス』の側面⑨ The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑨ 前回Donaldsonという英国空軍少尉が登場したが、さらに「私」の仲間の登場が続く。続いて出てくるのは「私」たちによってDonaldsonのチーフ・アシスタントに任じられたCicurel、外界…

  • 『コンクリート・ユートピア』感想(ネタバレあり)

    ※注意!『コンクリート・ユートピア』のネタバレがあります。 韓国発のディザスター映画である『コンクリート・ユートピア』。今現在の日本国内の状況的に、どなたにでもオススメできるものではないが、主題は災害そのものではなく「極限の状況下における人間のあり方」だと私は認識したので、この記事もそちらに重きを置く形で書きたいと思う。 あらすじ ここはユートピアなのかディストピアなのか ミョンファよ、オメラスから歩み去ろう! 最後に 余談(ミョンファについて、もうひとつだけ) あらすじ あらすじは以下の通り。 世界を襲った未曾有の大災害により一瞬で廃墟と化したソウル。唯一崩落しなかったマンションは、生存者た…

  • 今年も一年お世話になりました

    あっという間に2023年の大晦日ということで、本当に早いものですね。今年も当ブログに来ていただき、ありがとうございました。来年も相変わらずマイペースに更新する予定なので、よろしくお願いします。 ひとつご報告です。コメント欄を閉鎖します。 最近スパムコメントが増えてきまして。まあ、うちのブログのコメント欄は承認制なので承認せずに放置すれば良いのですが、さすがに何回も何回も来ると鬱陶しくて仕方ないというか何というか。ということで、スパムコメント投稿者を私の人生から閉め出そうと思います。今年の汚れ、今年のうちに。 勿論、今まで当ブログのコメント欄には記事への感想を投稿してくれる方々もいらっしゃって、…

  • 12月に映画館で観た作品について

    先日、こういう記事を書いた。 nhhntrdr.hatenablog.com ざっくり説明すると、ふとしたきっかけで普段なら絶対に見ないであろう映画を見たところ、これが最高の作品だった!今まで食わず嫌いしていた作品にも、私の好みに合うものがあるかもしれない!もっとランダムに映画を楽しんでやるぜ!という意見表明の記事である。 というわけで、備忘録も兼ねて今月映画館で観た作品を挙げてみたいと思う。あまりネタバレはしない方向だが、ある程度は内容に触れるので、そのつもりでお読みいただきたい。 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 ロスト・フライト ナポレオン 首 ウィッシュ 窓ぎわのトットちゃん 映画 すみっコぐら…

  • 映画『ウィッシュ』感想(ネタバレあり)

    ※注意!『ウィッシュ』のネタバレがあります。 はじめに 不満点 ストーリーが観念的すぎる 「マグニフィコ王、最恐じゃなくね?」問題 それでもなお、私は『ウィッシュ』が好きだ! 絵本のような世界 歌が良い! 最後に はじめに ディズニー100周年記念作品ということだそうだ。本編前には『ワンス・アポン・ア・スタジオ ‐100年の思い出‐』というムービーが上映された。歴代ディズニーキャラがディズニー・アニメーション・スタジオに勢ぞろいして駆け回ったり飛び回ったり合唱したりと贅沢この上ない内容。これだけでお腹いっぱい。大満足です。 さて、メインの『ウィッシュ』についてである。 私は『モアナと伝説の海』…

  • ランダム映画体験

    ※注意!『FALL/フォール』のネタバレがあります。 私は食わず嫌いをしがちなタイプの人間なのだが、食に限らず映画や読書においてもこの気質が発揮されてしまう。今、パッとこのブログの映画カテゴリの記事を確認してみたのだが、そこそこジャンルの偏ったラインナップになっているような気がする。何というか、アクション物とかスリラー物とかが少ないよな、と。個人的に心臓に悪いものとかハラハラする体験とかが苦手なため、「映画観るぞ!」となったときにどうしてもこのあたりのジャンルを外しがちなのだ。 さて、少し前にテレビをつけて何とはなしにチャンネルをザッピングしていると、WOWOWで放送されていたとある映画に出会…

  • 戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【8】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑧ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリスマス』の側面⑧ The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑧ 日本軍の敗戦が現実味を増していく中、ジャワ島の捕虜収容所はすべて解体され、捕虜は一箇所にまとめて収容されることになる。新たな収容所を目指して「私」たちは隊列を組んで行進させられるわけだが、長年過…

  • アニメ版『進撃の巨人』一気見した

    ※注意!『進撃の巨人』のネタバレがあります。 最近アニメ版『進撃の巨人』(以下『進撃』)が完結したと聞いて、一気見した。『進撃』に関してはアニメ版第一期が放送されていた時期に途中まで見ていた程度で原作は未読。全94話と知って最初は尻込みもしたが、一度見始めたら止まらなくなった。これはヤバい。どうして第一期放送時、途中で見るのをやめたんだ、当時の私よ。勿体ないことしたな。 正直、第一期を見ていたときは「王道の少年漫画」という印象しかなかった。まさか話が進めば進むほど、こっちの認識をぐらんぐらんに揺さぶってくる話だとは。物語開始後しばらくは「人類=善、巨人=悪」と思いながら見るわけだが、徐々にその…

  • 極上の英雄譚に痺れた!『ゴジラ-1.0』感想

    ※注意!『ゴジラ-1.0』のネタバレがあります。 現在公開中の『ゴジラ-1.0』を観賞してきた。観賞済みの方々の評価が高かったことから、「観なければ!」という使命が急激に湧いてきたのだ。重い腰を上げて行ってきたわけだが、それだけの価値はあったと思う。 詳しい作品情報については公式サイトをチェックしていただきたい。 godzilla-movie2023.toho.co.jp ところで過去に当ブログで映画監督・三宅隆太さんが提唱した「窓辺系」という概念についての記事を書いたことがある。窓辺系というのはアマチュア脚本家が書きがちなストーリーのパターンの一つで、三宅さんは著書で以下のように表現している…

  • 戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【7】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑦ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリスマス』の側面⑦ nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑦ 「私」とコンタクトをとりたがっている朝鮮人についての話が続く。彼の存在が日本軍の仕掛けた罠であることを恐れつつも、彼がもたらす有益な情報を得ている「私」だったが、なぜ信頼性が曖昧なまま長期間彼と…

  • 戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【6】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑥ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリスマス』の側面⑥ The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑥ 日本軍の情報部で働く朝鮮人からのコンタクトを受けた「私」は、これが日本軍の罠であることを恐れ、実際に彼と接触するかどうかを悩む。今回取り上げる箇所では「私」が思い悩んでいる間、彼がもたらしてくれ…

  • 戦メリ原作者L・ヴァン・デル・ポストの『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【5】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑤ 『新月の夜』から見えてくる『戦場のメリークリスマス』の側面⑤ The Night Of The New Moon『新月の夜』感想⑤ 徐々に戦局は日本の劣勢へと傾いていく。収容所内での捕虜たちは収容所内での自分たちの処遇が改善されるのではないかと期待しているが、「私」は前回の記事で取り上げた理由により、逆に危険を感じるようにな…

  • ヴァン・デル・ポスト『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【4】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想④ 「私」は生きて収容所を出られないのではという可能性も考えているのだが、その根拠となるものが示されている。この部分が個人的には非常に興味深かった。 なぜ日本の兵たちは、ここまで捕虜に対して苛烈に当たるのか。「私」はその原因を歴史の中に求めている。かつて西洋人は東洋の世界を侵略し、その生活や精神を東洋人から取り上げ、西洋式のそれ…

  • 憎悪の再生産は嫌いだ(ジャニーズ叩きが辛いという話・その二)

    nhhntrdr.hatenablog.com 前回、井ノ原さん叩きに対する嘆きを記事に綴ったのだが、あれから状況は悪化しているように感じる。井ノ原さんの人格を否定するようなネットニュースまで出てきて、ファンとしては辛いし頭が痛い。先に述べたことと重複するが、罪に対する批判を超えて人格否定まで及ぶのはどうかと思う。ましてや確固たる証拠もなく「裏の顔が露呈」「記者をコントロール」と記述するのはいかがなものか。 【参考】 ジャニーズ“茶番会見”で井ノ原快彦の「いい人キャラ」崩壊? なんとカミセンは全員退社へ(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース 井ノ原快彦は高好感度から一転、“裏…

  • 最近のジャニーズ叩きの風潮が辛いという話

    過去にも書いたけれど、私は所謂ジャニオタというやつで、特にV6は長いこと応援し続けてきた。もちろん、井ノ原快彦さんのことも大好きだ。 10月2日のジャニーズ会見から数日経ったが、井ノ原さんへの批判が目立ってきたなという感じがある。主に見かけるのが、記者たちに向けて言った「落ち着いてください」という言葉はトーンポリンシングに当たるという旨。この批判に対する是非はいったん横に置いておくとして、ここから派生するように井ノ原さんへの人格否定の言葉が散見されるようになったのが辛い。ファンとして辛い。しばしば見かけるのが「本性を現した」というワードなのだが、二十年以上V6を応援し続けていた身としては違和感…

  • 近況報告(2023/9/30)

    今月中旬からコロナにかかっていました。来月にワクチンを打つ予約を取ったばかりのタイミングで、まったくもって間が悪いというしかありません。トホホ。あと一ヶ月早くワクチン打てたらなぁ…。 今は主な症状も落ち着いてきたものの、喉のイガイガが治まらなかったり、たまにではあるけど咳が止まらなくなったりというところが困りものです。とはいえ、後遺症らしい後遺症がなかったのは有り難いところではあります。 私の場合、発症直後は発熱、関節の痛み、喉の痛み、悪寒が症状として表れました。扁桃腺が腫れて食事ができない、という経験談は聞いていましたが、確かにその通りだと実感。しばらくは汁物を主体に食事をとっていました。 …

  • ヴァン・デル・ポスト『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【3】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想③ 恐らく主要人物の一人だと思われるNicholsという人物が紹介される。英国空軍の中佐(wing-commander)で、収容所の中でも落ち着いた態度を貫き通していた。 「私」とNicholsが獄中で出会ったのはジャワ島が日本によって陥落してから数ヶ月後(1942年3月9日)。この辺りの時期、ドイツや日本は快進撃を続けていて、…

  • ヴァン・デル・ポスト『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【2】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ※前回の記事はこちら nhhntrdr.hatenablog.com The Night Of The New Moon『新月の夜』感想② 引き続き、捕虜収容所内での様子が続く。前回取り上げた部分では日本兵からの虐待について書かれていたが、今回の部分では捕虜が飢えに苦しめられていたことが語られている。 個人的に意外だったのは「日本軍がインドネシアを占領していた期間、食糧不足というのはなかった」という記述だ。日本の占領前のインドネシアはオランダの植民地だったわけだ…

  • 「クローズアップ現代」ジャニーズ性加害の特集を見た

    「クローズアップ現代」9/11放送分「"ジャニーズ性加害"とメディア 被害にどう向き合うのか」を視聴した。 ※NHK+にて、9/18(月)午後7:57まで視聴可。 私はいわゆる「ジャニオタ」の一人だ(これを書いている今もなおジャニオタである)。そのジャニオタとして、何かを抉られるような感覚を覚えた。 昔、『新・映像の世紀 第3集 時代は独裁者を求めた』を見た。第一次世界大戦で敗戦国となったドイツがヒトラーをリーダーとして担ぎ、第二次世界大戦へと突き進んでいった経緯やユダヤ人や政治犯の強制収容などが語られている回だ。 そこで一番印象に残っているのが、降伏後のドイツに足を踏み入れた連合軍が強制収容…

  • ヴァン・デル・ポスト『新月の夜(The Night Of The New Moon)』を読む【1】

    ※注意!The Night Of The New Moon『新月の夜』『影の獄にて』『戦場のメリークリスマス』『絞死刑』のネタバレがあります。 過去に『戦場のメリークリスマス』や原作『影の獄にて』についての記事を書いてきたのだが、特に最初の記事を書くにあたっては河合隼雄さんの著書『影の現象学』の影響が大きかった記憶がある。『影の獄にて』の中の一篇「影さす牢格子」(『戦メリ』でのロレンスとハラのエピソードのもとになった短篇)について触れられている箇所があるのだが、ここで繰り広げられている河合さんの精神分析学的な考察は非常に参考になった。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.Mo…

  • 『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』におけるほっこり系の友情について

    今月は『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』(以下『絶対BL』)の単行本4巻とドラマCD4巻の発売が重なり、ファンとしては非常に有り難い月だった。くらげバンチでの連載は最近だと2週間に一度かそれ以上に期間を置いていたりするので、久しぶりの燃料投下は非常に嬉しい。しかも連続で来てくれたわけで、有り難いの一言に尽きる。 もちろん、単行本の内容はすでに連載で読んでいるものなので、そこまで新鮮味があるわけではない。しかし、私の応援する旗野くんが単行本に登場したというポイントは非常にデカい。これからは紙の書籍や電子書籍リーダーで旗野くんを拝めるわけだし、何より満を持して登場!って感じが良い。…

  • 『アナウンサーたちの戦争』が素晴らしかったので、手短に感想を書きたい

    ※注意!『アナウンサーたちの戦争』のネタバレがあります。 8月14日にNHKで放送された『アナウンサーたちの戦争』というドラマが物凄く良かった。私はNHK+で遅れて見たのだが、これはきちんと放送日にリアルタイムで観るべきだったと後悔している。 あらすじは以下の通り。 国民にとって太平洋戦争はラジオの開戦ニュースで始まり玉音放送で終わった。奇しくも両方に関わったのが 天才と呼ばれた和田信賢アナ(森田剛)と新進気鋭の館野守男アナ(高良健吾)。1941年12 月8 日、大本営からの開戦の第一報を和田が受け、それを館野が力強く読み、国民を熱狂させた。以後、和田も館野も緒戦の勝利を力強く伝え続け国民の戦…

  • ショッキングな映画を観たとき、上手く気持ちを切り替える方法はないものか

    映画観賞において感情を動かされるというのは大事なことだと思う。ハッピーになる、泣けるというポジティブなものだけでなく、悲しくなる、怒りを覚える、絶望を感じる等々、ネガティブな感情の動きだって、映画観賞の醍醐味だろう。2時間も観て何も感じず、記憶にも残らない映画体験って何か寂しいじゃないですか。作品と自分との相性というのがあるため、どうしたって感情も動かず、記憶にも残らない映画っていうのは出てきてしまうものだけに、脳みそを掴んでグラングラン動かしてくるような作品との出会いって大切だよなあと思ってしまう次第。 とはいえ、あまりにも怖すぎるとか、あまりにも憂鬱な内容だったとかで、後々まで気持ちを引き…

  • 映画版『美しい星』感想(ネタバレあり)

    ※注意!映画版『美しい星』のネタバレがあります。 三島由紀夫の同名小説を原作とした作品。あらすじは以下の通り。 “当たらない”お天気キャスターの父・重一郎、野心溢れるフリーターの息子・一雄、美人すぎて周囲から浮いている女子大生の娘・暁子、心の空虚をもて余す主婦の母・伊余子。そんな大杉一家が、ある日突然、火星人、水星人、金星人、地球人として覚醒。“美しい星・地球”を救う使命を託される。ひとたび目覚めた彼らは生き生きと奮闘を重ねるが、やがて世間を巻き込む騒動を引き起こし、それぞれに傷ついていく。なぜ、彼らは目覚めたのか。本当に、目覚めたのか——。そんな一家の前に一人の男が現れ、地球に救う価値などあ…

  • よしながふみ『愛すべき娘たち』感想(ネタバレあり)

    ※注意!『愛すべき娘たち』のネタバレがあります。 『きのう何食べた?』『大奥』のよしながふみによる連作短篇集。全5話で構成されており、すべてのエピソードにて多少いびつな生き方をしている女性が――さらに言うと、何らかの形で背後に親の気配が感じられる女性が――描かれている。今で言う毒親に育てられてきたと思わしき女性もいれば、親に愛されてきたからこそ親への執着が捨てられない女性もいる。それぞれの女性が自分なりの歪みを抱えて生きているわけだ。 『愛すべき娘たち』において特筆すべき点は、それらの歪みを抱えた女性たちを「矯正すべき対象」として描いていないところだと思う。 例えば第2話に出てくる地味な見た目…

  • 映画版『メタモルフォーゼの縁側』感想(ネタバレあり)

    ※注意!映画版『メタモルフォーゼの縁側』のネタバレがあります。 あらすじ 優しさにあふれた作品 安易に泣かせません! あらすじ 毎晩こっそりBL漫画を楽しんでいる17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪。ある日、うららがアルバイトする本屋に雪がやって来る。美しい表紙にひかれてBL漫画を手に取った雪は、初めてのぞく世界に驚きつつも、男の子たちが繰り広げる恋物語に魅了される。BL漫画の話題で意気投合したうららと雪は、雪の家の縁側で一緒に漫画を読んでは語り合うようになり、立場も年齢も超えて友情を育んでいく。 引用元:メタモルフォーゼの縁側 : 作品情報 - 映画.com…

  • 『西部戦線異状なし(1930年版)』感想(ネタバレあり)

    ※注意!『西部戦線異状なし(1930年版)』のネタバレがあります。 あらすじ 戦闘シーンの迫力 コメディリリーフ的なキャラクター 侵されていく人間性 希望が叩き潰される 最後に あらすじ 欧州大戦に於て西部戦線の戦いたけなわなる頃。ドイツのある町の学校の窓下を戦場に向かう大部隊が通過しつつある。そこの教室では老教師カントレックが生徒達に愛国主義を吹き込んでいる。進軍の雑音と教師の弁舌に若い生徒達の血潮は燃えて彼らは直ちに出征を志願する。 引用元:Amazon.co.jp: 西部戦線異状なし(字幕版)を観る Prime Video 主人公はカントレックの教え子ポールと級友たち。祖国のために戦…

  • 最近観た映画についての軽めの感想(2023/07/10 『三島由紀夫vs東大全共闘』『アビゲイル・ハーム』『アラビアのロレンス』)

    ※注意!『三島由紀夫vs東大全共闘』『アビゲイル・ハーム』『アラビアのロレンス』のネタバレがあります。 『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』 『アビゲイル・ハーム』 『アラビアのロレンス』 『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』 がっつり感想を書きたいと思ったものの、内容の高度さに私は敗北した。鑑賞自体は今回でもう5回目か6回目くらいなのだが、さすが賢い人の言っていることはわからない。ただ、それでも言葉と言葉の鋭いやりとりは、わからないにも関わらず観ていて興奮してしまう。 後半、三島由紀夫と東大全共闘は同じものと戦っていたのではないかという説が提示される。右翼的天皇主義者の三島と…

  • はてなブログにて記事の有料販売機能が実装された件

    先日から、はてなブログにて記事の有料販売ができるようになりました。当ブログでは2023年7月4日時点では、ほぼ全ての記事を全文無料公開としています。購入ボタンを設置している記事もありますが、あくまでも「投げ銭」用なので、今まで通り無料で全文お読みいただけます。 ただせっかくの機能なので、今後はこれまで書きづらかった厄介な題材をネタに有料記事を書いてみたいと思っていたりします。また、今まで(2023年7月4日時点)アップした記事の中でも「ネタ的に人を選ぶな」と私の方で判断したものに関しては、有料に移行させていただくものも出てくる予定です。(「PLAN75」、アニメ版「ジョゼ虎」の感想記事など) …

  • 30万円を使って大塚国際美術館に一週間籠もりたい

    今週のお題「30万円あったら」 30万円分自由に使えるのなら、私は大塚国際美術館に行きたい。徳島県にある日本最大級のあの美術館である。過去に米津玄師さんが紅白に出場した時には大塚国際美術館美から中継をしていたので、知っている方も多いと思う。 公式サイトで紹介されている美術館のコンセプトは以下の通りだ。 館内には、6名の選定委員によって厳選された古代壁画から、世界26ヶ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで至宝の西洋名画1,000余点を大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに複製しています。それらは美術書や教科書と違い、原画が持つ本来の美術的価値を真に味わうことが…

  • 『熱血最強ゴウザウラー』を見て、小学生の頃に感じた巨大ロボットへの憧れを思い出した

    ※注意!『熱血最強ゴウザウラー』のネタバレがあります。 ふと、エルドランシリーズの作品を観たくなって、アマプラの中の有料チャンネルに加入した。そして『熱血最強ゴウザウラー』を観て、タイトル通り血が熱く滾った。 この作品を初めて観たのはリアルタイム放映時で、私はまだ小学生だった。あの頃『ゴウザウラー』を観て感じたワクワク感、巨大ロボットのパイロットになりたいと夢見ていた気持ちを思いだして、非常に心の熱くなる時間を過ごさせてもらった。やっぱり、エルドランシリーズの作品はいい! (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a…

  • 最近観た映画についての雑感(2023/6/21 『ザリガニの鳴くところ』『トガニ 幼き瞳の告発』『ケロッグ博士』)

    突然で申し訳ないが、現在肩が痛くて仕方がない。2ヶ月前ぐらいからだろうか。肩甲骨の辺りにゴリゴリした凝りが生じてきた。肩こりになるのは之が初めてではない。ただ、いつもなら上半身のストレッチを続けたら治っていたのだが、何故だか今回は治まってくれない。腕の動きには全く支障が出ていないのだけは不幸中の幸いだが、何しろ痛いのは嫌である。ひどいときは右肩のこわばりが手首にまで伝わってきたりする。となると、長時間タイピングをしていると両肩から両手首がコンクリートで固められたかのように強ばってしまう。なんじゃこりゃ!どうしてタイピングしたぐらいで上半身全体が緊張状態になるのさ!もう怒ってるんだからな!でも、…

  • 『戦場のメリークリスマス』感想記事リンク集

    以前は「大島作品の感想記事リンク集」として他の作品の感想記事と共にまとめていたのですが、『戦メリ』の感想や関連記事が増えたので独立させました。 感想記事 関連書籍について 軽く『戦メリ』に触れているもの 番外編 『戦メリ』以外の大島渚作品の感想記事 感想記事 ネット上に公開した順に並べています。各記事とも独立した内容にしているつもりですが、古い記事の内容を踏まえた発言もしていますので、ご了承ください。 また、時間が経つとともに感じ方も変わったりしているので、それぞれの記事で言っていることに矛盾が出ている可能性があるかもしれません。 ブログ主はヨノイファンにつき、ヨノイ関連ネタが多いです。 nh…

  • 江平洋巳『恋ひうた~和泉式部異聞~』感想。女の業を背負って生きる和泉式部の姿が切なくも清々しい作品

    ※注意!『恋ひうた~和泉式部異聞~』のネタバレがあります。 高校生の頃、どうしようもなく古文が苦手で、苦手意識を払拭できないまま大学入試に挑んだ結果、センター試験の国語でひっどい点数(自己採点しながら血の気が下がっていく思いがした)を取ったなぁという思い出がある。 そんな古文アレルギー人間だったが、中学校のときに覚えさせられた百人一首の中のとある一句は忘れられずにいた。和泉式部による「あらざらむこのよのほかのおもひでにいまひとたびのあふこともがな」だ。何といっても出だしが「私はもう死ぬでしょう」である。キョーレツすぎる。中学生の私はキョーレツすぎる出だしというだけで和泉式部の句を気に入り、この…

  • セリアズの物語として『戦場のメリークリスマス』を見てみたい

    ※注意!『戦場のメリークリスマス』『影の獄にて』『絞死刑』のネタバレがあります。 個人的には『戦メリ』は群像劇だと思うし、セリアズ、ロレンス、ヨノイ、ハラのそれぞれが主人公なのだと考えている。その中でもセリアズを軸に物語を見てみたいと思ったので、今回はそれについての話をしたいと思う。毎回しつこいようだが、あくまでも私の妄想であり、無責任な思い込みを書いているものなので、あまり真剣には受け取らないでもらえると幸いだ。 ※前回の『戦メリ』感想はこちら。 nhhntrdr.hatenablog.com セリアズの物語として考える『戦メリ』 セリアズの罪 ヨノイという「影」 たましいの表現 セリアズと…

  • 毎回フローラと結婚しているのは私です

    『ドラゴンクエスト5』の話をしたい。プレイしたことがない人でも、ドラクエ5の嫁論争については知っている方が結構いるのではないだろうか。いわゆるビアンカと結婚するか、フローラと結婚するか、というやつである(DS版以降、新たな結婚相手の候補デボラが登場したが、今回は省かせていただきたい)。 私はというと、プレイするたびにフローラと結婚している。バリバリのフローラ派だ。 何故かと言われると、「フローラが好きだから」という理由に尽きる。昔から清楚可憐なお嬢さまキャラが好みの人間だったもので、SFC版の攻略本で彼女の存在を知った瞬間に「この子が好きだ!」と思ったのだ。 そんなフローラが好きで、毎回フロー…

  • 大島渚監督作品『絞死刑』感想(ネタバレあり)

    ※注意!『絞死刑』のネタバレがあります。 ※人名は全て敬称略としております。 大島渚監督作品。1968年公開。 主人公Rのモデルは、実在の死刑囚・李珍宇(り・ちんう、イ・チヌ)。女子高生が殺された小松川事件の犯人として、1962年に死刑を執行された。 ja.wikipedia.org あらすじ 登場人物 感想 ネタバレなし感想 ネタバレあり感想 予告 罪人とは誰なのだろうか? 国家なるもの 最後に あらすじ 死刑場で死刑が執行されている。死刑囚は二件の強姦殺人事件の犯人R。だが、滞りなく刑が執行され、所定の時間が過ぎてもRの脈拍は止まらない。死刑によって死ななかったRは、さらに自分がRであると…

  • 『ライフイズストレンジ』(LISシリーズ第一作目)ネタバレ感想③(エピソード5)

    ※注意!『ライフイズストレンジ』の(エンディングも含め)ネタバレがあります。 前回の記事はこちら。 nhhntrdr.hatenablog.com 各エピソードの感想 エピソード5「偏光」 マックスがジェファソンの手に落ちたところから始まる最終話。とにかく危機的な状況が何度も何度も押し寄せてくるから、初回プレイの時は息つく暇がなかった記憶がある。 ジェファソンによって暗室に連れ込まれ、拘束されたマックス。タイムリープの力を使いながら過去の出来事を変えて、ジェファソンの野望を阻止しようとする。何とかクロエが死んでしまう前にジェファソンが逮捕されるような世界線に変えるものの、アルカディア・ベイを大…

  • 『ライフイズストレンジ』(LISシリーズ第一作目)ネタバレ感想②(エピソード3、4)

    ※注意!『ライフイズストレンジ』の(重要な部分を含め)ネタバレがあります。 前回の記事はこちら。 nhhntrdr.hatenablog.com 各エピソードの感想 エピソード3「カオス」 マックスが腹を据えたことで、スリルの度合いも格段に高まってくる。エピソード1、2でも、怪しい場所を探ったりするくだりはあるのだが、エピソード3、4での探索における緊迫感はプレイしていてゾクゾクする。何しろ、学校や街という自分の生活圏の暗部を探るパートなのだ。知らずにいれば今後も平穏に暮らせるけれど、敢えてリスクを負って暴こうとする。だからこそ面白く、そして怖い。 最初はごく普通の生活から始まって、気がつくと…

  • 『無理心中 日本の夏』の田村正和が好きだと言いたいだけの記事

    現在、国立映画アーカイブで大島渚展が開催中だ。それに伴い、大島監督の作品の上映会も行われている。 www.nfaj.go.jp というわけで私も『無理心中 日本の夏』の上映に行ってきた。で、改めてこの作品を観て思った。 若い頃の田村正和、すんげえ可愛い! 私が物心ついたときには、すでに田村正和って「素敵なおじさま」みたいな感じの人だったし、『古畑任三郎』がヒットしたときには「やだ、しゃべり方がネットリしすぎ!」と狼狽したりもした。当たり前だが、そんな大御所にもフレッシュな時期があったのね、と改めて実感させられた次第。 ということで、今回の記事はタイトルの通り『無理心中~』の田村正和についての萌…

  • 『ライフイズストレンジ』(LISシリーズ第一作目)ネタバレ感想①(エピソード1、2)

    ※注意!『ライフイズストレンジ』の(重要な部分も含め)ネタバレがあります。 アドベンチャーゲーム『ライフイズストレンジ』を久しぶりにプレイした。初代こそ至高と言われるだけあって、やっぱり面白い。謎に満ちたストーリーは勿論、主人公マックスの「時間を巻き戻す」という能力を駆使して状況を打破していくというゲーム性も面白い。 www.jp.square-enix.com 過去に2の感想記事を書いたことがある。2も私は大好きなのだが、街から街へと移っていくロードムービー的な2に対し、第一作目はアルカディア・ベイという街が舞台に固定されている。その分、街の中で渦巻く陰謀をひとつひとつ解き明かしていくという…

  • 最近観た映画や読んだ本とか(4/24)

    そういえば、以下の記事を書いてから約1ヵ月が経とうとしていることに気づいた。 nhhntrdr.hatenablog.com ちょうどあの頃は私の好きなプリコネにてクラバト期間に突入していて(この文章の意味がわからない場合、↑の記事の冒頭を読んでください)、読書や映画鑑賞が後回しになっていると書いていたものだった。 そしてまた、4月のクラバト期間に入ろうとしているので、その前に前回の記事のその後でも書いておきたいと思う。 その① 『新宿泥棒日記』、観賞しました!やっぱりわかりませんでした! 個人的に今まで観た大島作品の中では『帰って来たヨッパライ』ぐらい、混乱させられたかも。 性についてがっつ…

  • パソコンが壊れました

    パソコンが壊れました。参った。一昨日フリーズした後、挙動が完全におかしくなりましたでよ。 とりあえず電源を落とした後に再起動しようとしたものの、上手く動かないという。パニックになった私はキーボードクラッシャーのごとく喚きまくったものの、キーボードクラッシャーになって不具合が直ったら苦労しないわけで。 私のPCスキルは「エクセルでSUM関数を使えますよ!BIOS?存在だけなら知ってますよ、えへんえへん!(ドヤ顔)」レベルなので、もうお手上げです。 ということで、帰宅した夫に泣きつきました。PCに詳しい夫が色々見てくれましたが、ひとつひとつ対応策を試すごとに「何かめちゃくちゃヤバくないか?」という…

  • 主人公の変革の瞬間を描いた映画のシーンについて考えてみる

    ※注意!『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』『モアナと伝説の海』のネタバレがあります。 『殻を破る』=変革する主人公たち 変革した実例 『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』 『モアナと伝説の海』 象徴的な死 『殻を破る』=変革する主人公たち 過去に「窓辺系」についての記事を書いた。軽く説明すると、窓辺系とは映画監督・スクリプトドクターの三宅隆太さんが提唱したものだ。いわゆる脚本教室の生徒が書きがちな脚本のタイプのうちのひとつ(そして、三宅さんが一番問題視しているタイプでもある)として著書『スクリプトドクターの脚本教室・初級篇』にて取り上げられている。生徒たちが書く窓辺系のストーリーは多…

  • ChatGPTを使いこなせないおバカが一人

    今話題のChatGPTに手を出してみた。すんげー便利だという話を聞くが、同時にしれっと嘘も言ったりもするという話も聞こえてくる。 まあ、百聞は一見にしかず。実際使ってみようということで、私はこのブログの記事を書くためのガイド役をChatGPT君に任せようとした。 ChatGPTに手を出してみた。ブログ用の感想の大筋を作ってもらおうとしたけど、途中から解釈違いによる喧嘩に発展してしまった。絶対私の使い方が悪い。 — のほほん (@nhhntrdr) 2023年4月6日 ということで、気がついたら私はAIと喧嘩をしていた。よく腐女子仲間と解釈違いについて言い合いすることはあったけどさ、まさか同じこ…

  • 『戦場のメリークリスマス』ヨノイのメイクって何だったんだ?

    ※注意!『戦場のメリークリスマス』のネタバレがあります。 ヨノイのメイクについて、考えなくてもいいのに考えてみた 自然主義的な描き方をされている『戦場のメリークリスマス』の中で、例外となるのがヨノイのメイクなのではないだろうか?いかにも「メイクしてます」と言わんばかりの常人離れしたかんばせ。まだ『戦メリ』本編を観ていなかった頃、私はヨノイの写真を見て、「『戦メリ』とは、この妖しい顔の人が男たちを籠絡していく話なんだろうな」と勘違いしていたぐらいだ(同性愛が取り上げられていることは耳にしていたので)。 「GOUT 1983年7月 創刊号 戦場のメリークリスマス特集号」にてメイク担当アンソニー・ク…

  • ご冥福をお祈りいたします

    ヨノイ太尉を演じたのが坂本龍一さんで本当に良かった。坂本さんの演技だからこそ、ヨノイの危うさや繊細さが際立った。表情の作り方に至っては、これが本当に役者初挑戦の人なのかと思うぐらいに、ヨノイそのものだった。 心震える作品と音楽を、本当にありがとうございました。 ただ一つ。『ハリウッド・ゼン』、観たかった。

  • 3月も終わりますね

    あっという間に三月も終わりである。びっくりした。2023年の四分の一が終わろうとしているとな!? さて、現在の私はプリコネのクラバトに全力を注いでいるところだ。 nhhntrdr.hatenablog.com プリコネを知らない方はクラバトって何やねん状態だと思うが、これは月に一回のお祭りイベントみたいなもので、ユーザーたちがクランというチームごとに別れてスコアを競うというもの。これが月末の5日間開催され、クランの累計スコアによって順位付けされる。 というわけで、プリコネ下手なり(目押し?手動?何それ美味しいの?)にマジになってスコアを出そうと躍起になっているところだ。なので読書と映画鑑賞がで…

  • 木原音瀬『美しいこと』ネタバレ感想

    ※注意!『美しいこと』のネタバレがあります。 初めて木原音瀬(このはらなりせ)さんの本を読んだのは、もう十年前以上になるだろうか。本屋で『牛泥棒』というBL小説を見つけたのだ。今は手放してしまったから詳しい内容は覚えていないけれど、明治か大正あたりの時代を舞台にしたBLという点に惹かれて購入した。実際に読んでみて、ストーリーや人間関係があまりにも丁寧に描写されていることに驚いたことはよく覚えている。 もちろん、BLだからといってすべての作品が「やまなしおちなしいみなし」であるわけではないし、個人的には「やまなしおちなしいみなし」だって嫌いではない。とはいえBLはジャンル名が語る通り、恋とか愛あ…

  • 『プリンセスコネクト! Re:Dive!(プリコネ)』のダンジョンEX6をクリアした

    ※前もってお伝えしておきます。この記事は完全な自己満足記事です。プリコネを知らない人には何が何やらな内容となっております。 ダンジョンEX6が来た! 初回チャレンジ時の編成 1巡目 1凸目:海神の剣 2凸目:大洋の杖 3凸目:嵐撃の槍 4凸目:激波の拳 2巡目 5凸目:海神の剣 6凸目:大洋の杖 7凸目:嵐撃の槍 8凸目:激波の拳 3巡目 9凸目:海神の剣 10凸目:大洋の杖 11凸目:嵐撃の槍 12凸目:激波の拳 4巡目 13凸目:海神の剣 ボスHPが1億以下になったら 14凸目以降:雷撃の槍(倒すまで) 最後に ダンジョンEX6が来た! 先日、プリコネの記事で言及したダンジョンEX6。昨日…

  • 『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』実写版とドラマCDにも手を出してみた

    『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』にハマったという記事を先日アップしたのだが、あれから関連メディアにもうっかり手を出してしまった。えへへ。 nhhntrdr.hatenablog.com 今回は実写ドラマ版とCDドラマの感想の記事なのだが、予めお断りしておく。 腐女子特有のテンションで語ります。キモいです。ご注意ください! 実写ドラマ版 第1期がアマプラの見放題対象に入っていたので、観賞してみた。そのうち第2期も来るのかな?大人しく待っているので、Amazonさんよろしくお願いします。 主人公のモブくんが思った以上に可愛かった。原作主人公の地味かつダウナーな感じが好きなので、イ…

  • 『プリンセスコネクト! Re:Dive(プリコネ)』が好きなんです

    ソシャゲが好きで、暇さえあれば触っているダメ人間である。この時間を資格の勉強や筋トレに充てれば、どれだけ良いことか…。わかっているのだが、やめられない。だって好きなんだもん! ということで、もう何年もソシャゲをプレイしてきた。パズルゲーム、リズムゲーム、RPG、シミュレーション等々、気になったものはダウンロードして、とりあえず遊んでみる。飽きたらアンインストール(場合によっては、好きなんだけどあまりにも時間を取られそうだから、泣く泣くアンインスコすることもあり)、気に入ればそのままプレイ続行といった形だ。 とはいえ、割とソシャゲって拘束時間が長いのが多いなぁと思う。例えばステージ制のRPGで「…

  • 『PLAN75』感想

    ※一応、軽く展開に触れることもあると思うので、まっさらな状態で『PLAN75』を観たい人はネタバレありということで、ご注意ください。逆に、今回は全面的に私の感想しか書かない予定なので、どんな話の流れかを知りたい方のご期待には応えられない記事かと思います。 観ている間中、ずっとキツかった。話自体は物凄く引き込まれる内容で退屈する暇がないほどなのだが、それでもなお「トイレ行きたい」「水飲みたい」と理由をつけては一時停止をし、気持ちを落ち着かせて観賞した。 胃が押し潰されるような重い感覚をずっと感じていた。それは、主人公のミチをはじめとした作中の高齢者に未来の自分を重ねていたからなのか、後期高齢者に…

  • 『ラストエンペラー』(オリジナル全長版)ネタバレ感想

    ※注意!『ラストエンペラー』のネタバレがあります。 先日、劇場で鑑賞して感動した『ラストエンペラー』。いやあ、本当に劇場での鑑賞は良かった!というわけで、『ラストエンペラー』が如何に劇場で見るべきな映画なのかは以下の記事で書いておいた。 nhhntrdr.hatenablog.com 今回は内容に関する感想を書いてみたいと思う。『ラストエンペラー』には163分の劇場版と219分のオリジナル全長版の2バージョンがある。この機会にオリジナル全長版も観賞したので、こちらの内容も併せての感想にする予定だ。 『ラストエンペラー』では史実に対して、大胆な脚色を施されている部分が多々あるのだが、今回の感想で…

  • 『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』は良いぞ!

    くらげバンチ連載中の『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』(以下『絶対BL』)が面白い。 絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男 ファイッ (1/2) pic.twitter.com/ggyJNPzvRP — ぽん酢茸 (@kn_sousaku) 2022年9月27日 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=…

  • 沸騰した血が冷めたところで(アニメ版『ジョゼと虎と魚たち』ネタバレ感想)

    ※注意!アニメ版『ジョゼと虎と魚たち』のネタバレがあります。また、ネガティブな内容の感想となっていますので、ファンの方は読まないことをおすすめします。 かなり前になるが、実写版『ジョゼと虎と魚たち』の感想を書いたことがある。 nhhntrdr.hatenablog.com この際、アニメ版『ジョゼ虎』に対しての感想は「あまり好みの作品ではなかったなあ、とだけ」としておいた。 今だから正直に言うが、このときの私はアニメ版『ジョゼ虎』に対して激しい怒りを感じていた。はっきり言えば大嫌いな作品だったし、何だったら今まで観てきた映画の中でのワーストと認定もした。これに比べたら、腹が立たないだけエド・ウ…

  • 我が家にある『シネマファイル 戦場のメリークリスマス』についての話

    以前にも記事で書いた通り、現在『戦場のメリークリスマス』が全国上映中だ。 unpfilm.com 上映館に行けば、ポスターやTシャツ、トートバッグなどのグッズも買えるし、新宿武蔵野館では関連資料やボードの展示も行われている。戦メリコラボ実施中のレストランへ行けば、コラボメニューが楽しめるし、とにかく今は戦メリが祭りだ。1983年の公開当時の熱気を知らず、リアルタイム勢を羨むしかなかった身としては、今のお祭り状態が非常に有り難いし、嬉しいったらない。 twitter.com そういうわけで最近、家にある関連書籍を引っ張り出して復習がてら読み返したりしているところだ。 今回のタイトルにある『シネマ…

  • ブログ記事を書くときには、勢いに乗ったまま書き切るべきだと思い知った

    先週、ブログ用の記事を書いていたのだが、途中で止まったままになっている。どういう内容だったかというと、1997年の『タイタニック』公開時に映画館に行ったときの話。あの日、私は映画上映前にドリンクを飲みまくったため、上映の真っ最中に尿意に悩まされたという内容だ。たったそれだけの話だ。たったそれだけの話を大げさに、ドラマチックに書こうとしていたのだが、書き上げる前に中断し、続きを書くことがないまま何日も経過した。こういう馬鹿馬鹿しい話は、書き始めた勢いのまま書き切るべきだった。脳内麻薬が分泌されている状態で、何も考えずにキーボードを叩きまくるべきだった。 記事作成を中断して数日後。今の私はいわゆる…

  • 『戦場のメリークリスマス』を観て「理屈を超えた何か」について考えさせられた

    2023年1月16日現在『戦場のメリークリスマス』が上映中だ。先日は5時間にも及ぶ配信イベントがあったし、13日の上映開始以降は東京や横浜のタイアップ店舗で戦メリにちなんだフードやドリンクが楽しめるようになっている。今『戦メリ』が熱い。『戦メリ』祭りだ。 というわけで、私も劇場で観賞してきた。何しろ祭りの最中だ。乗るしかない、このビッグウェーブによぉ! unpfilm.com さて。久しぶりにスクリーンで『戦メリ』を観ていると、「これは理屈じゃねえ」「理屈を超えている」という言葉が自然に何度も何度も浮かんできた。改めて観ても『戦メリ』はよくわからないな、と思う。わからないから、過去に三回ほど長…

  • 大島渚作品の感想記事まとめ

    大島渚作品についての記事をまとめてみました。随時更新予定。 戦場のメリークリスマス 感想記事 軽く『戦メリ』に触れているもの 番外編 その他 東京战争戦後秘話 樋口尚文編著『大島渚全映画秘蔵資料集成』 日本の夜と霧 戦場のメリークリスマス 感想記事 nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.com 軽く『戦メリ』に触れているもの あくまでも軽く触れている程度です。 nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.c…

  • 『ドラゴンクエスト』シリーズ記事まとめ

    記事の数が多くなってきたので、まとめてみました。随時更新予定。 ドラゴンクエスト4 ドラゴンクエスト11(11Sも含む) ドラゴンクエスト4 nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.com ドラゴンクエスト11(11Sも含む) nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.com

  • 早見和真『イノセント・デイズ』感想(ネタバレなし&ネタバレあり)

    たまたま本屋で見かけて、帯に書かれた文言に惹かれて『イノセント・デイズ』を購入したのが昨年の年末。帰宅後、物語の世界に一気に引き込まれて、読み終わった後もなかなか戻って来られなかった。主人公・田中幸乃のことが頭から離れない。結局私は田中幸乃に心を揺さぶられたまま2022年を終え、2023年を迎えてしまったのだった。 今回は、そんな『イノセント・デイズ』についての感想を書いてみたい。前半はネタバレなし、後半はネタバレありとなっているので、読む際にはご注意を。 リンク

  • 『ラストエンペラー』を映画館で観たら、感動しすぎて脳汁がドバドバ出てしまった

    本日、ヒューマントラストシネマ渋谷で『ラストエンペラー』を観てきた。正直なところ、ネットでチケット予約した直後から「チケット取っちゃったけど、渋谷まで行くのダルい…」と及び腰になっていた。『ラストエンペラー』ならブルーレイ持っているから、いつでも観られるし。でも、スクリーンで観賞できる機会を逃すのは勿体ないしなぁ、などと考えながら、えっちらおっちらと電車を乗り継いで渋谷に向かったのだった。

  • あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます。あっという間に2023年。ついこの間2020年になったと思っていたのに、早いものです。 本日は早速、初売りに行ってきました。毎年、マザーガーデンというお店のしろたん福袋をお迎えするようにしています。あざらし大好き!特にしろたんラブ! sirotan.fun しろたん福袋も無事お迎えできたので、正月の残りは家でゆっくり過ごそうかと思います。最近は寒さが厳しいから、あったかいお茶を飲むのが至福のひとときです。 今年も昨年と同様、気まぐれなペースでの更新になるかと思いますが、よろしければお付き合いいただけると幸いです。今年もよろしくお願いします。

  • 「たったひと言で済むのに」と思っていたこともありました

    まず最初に。 今回は日向坂46の楽曲について言及していますが、楽曲やメンバーを批判する意図は一切ありません。そういうわけで許してください。 ちなみに日向坂では高橋未来虹ちゃんが好きです。 現在は引退したが、一時期「ユニゾンエアー」というソシャゲにハマっていた。欅坂46、櫻坂46、けやき坂46、日向坂46の楽曲を扱った音ゲームである。 「ユニゾンエアー」に限らず音ゲーをしたことがある人ならわかってくれると思うが、この手のゲームはイベントが大変だ。イベント期間に突入すると、とにかく課題となった曲をひたすらプレイしてクリアポイントを積み上げていく。大体のゲームが累計ポイントに応じて報酬をくれるからだ…

  • 『コーダ あいのうた』ネタバレ感想②

    ※注意!『コーダ あいのうた』のネタバレがあります。 『コーダ』の感想の続きを書きたいと思う。前回はルビーについて書いたが、今回はもう一人のヴァージンについての感想だ。 nhhntrdr.hatenablog.com

  • 『コーダ あいのうた』ネタバレ感想①

    ※注意!『コーダ あいのうた』のネタバレがあります。 今回、感想を書きたいのが『コーダ あいのうた』。過去にも何回か感想は書いているのだが、今回は「ヴァージン」という概念を踏まえての感想を述べたいと思う。 ※ヴァージンとは、キム・ハドソン氏が『新しい主人公の作り方』で提唱した女性的なストーリーにおける主人公のこと。ヴァージンは当初、抑圧的な環境で暮らしており、自分の才能や美点を発揮できずにいるが、周りとの衝突や和解を経て、輝けるようになるというのが、女性的なストーリーの構造となっている。 詳しくは、こちらの記事で。 nhhntrdr.hatenablog.com ※過去に書いた『コーダ』感想は…

  • キム・ハドソン『新しい主人公の作り方』――女性的ストーリーを生きる「ヴァージン」という主人公像

    物語は大きく「男性的なストーリー」と「女性的なストーリー」の2種類に分かれるらしい。これは主人公が男性か女性かという違いではない。男性的なストーリーというのは「ヒーローの旅」であり、女性的なストーリーとは「ヴァージンの自己実現」であるとキム・ハドソン氏は述べている。 今回はハドソン氏の著作『新しい主人公の作り方』で取り上げられているアーキタイプ「ヴァージン」について、ごちゃごちゃ考えてみた記事である。 あくまでもこれは一般人が脚本論の書籍を読んで考えてみたものに過ぎないので、脚本論の勉強をしたい方々には何の参考にもならないことをあらかじめ断っておきたい。 (function(b,c,f,g,a…

  • 『ドラゴンクエスト11S』ヘタレプレイヤーだけど、真の裏ボスを50手以内で倒せたよという話

    ※注意!『ドラゴンクエスト11S』のネタバレがあります。 タイトルにある通り、『ドラゴンクエスト11S』の真の裏ボスを31手で倒すことに成功した。 今回の記事は完全に自己満足のために書いているため、ドラクエ11Sをプレイしていない方には本当に何が何だかさっぱりな話となっている。あらかじめお詫びしておきたい。 今後、また新しい冒険の書を作っては真の裏ボスに挑むこともあると思うので、そのときのための備忘録を残しておきたいというのが今回の記事の目的だ。つまり、未来に私自身に向けての記事である。

  • 【感謝】ブログ開設から一年経ちました

    先日、このブログ開設から丸一年経ちました。もともと『ディア・エヴァン・ハンセン』を観た感動と興奮を形にしたくて衝動的に立ち上げたという、計画性のない当ブログ。飽き性の私が続けられるか自信はありませんでしたが、何とか2年目に突入することができたようです(更新頻度少ないけど)。 ここまで来られたのも読んでくれている皆様あってこそ。本当にありがとうございます。スターやブックマーク、コメントなどの反応をいただいた方々にも感謝いたします。 ということで、初めて書いた記事を掘り起こし。今となっては読み返すのが恥ずかしいったらないが、とにかく何かを書きたい熱量だけはあるなと我ながら思います。徹夜で書いたっけ…

  • 『Free!-Eternal Summer-』第6話でのBGMの使い方が神がかっているんじゃないかと思った話

    ※注意!『Free!』および『Free!-Eternal Summer-』のネタバレがあります。 TVアニメシリーズの『Free!-Eternal Summer-』第6話についてくっちゃべってみたい。リアルタイムで見ていた頃は今のようにブログを開設していなかったので、思いの丈をぶちまけることができなかったよなぁと、最近になってふと思い出したのだ。

  • 大阪のキタからミナミまでウォーキングしてみた【写真日記】

    実家に関する用事のため、数日間関西に帰省していた。色々と手続きやらでバタバタしていたが、何とかひと段落し自由時間をゲットすることに成功。そういうわけで、大阪梅田をぶらぶらすることにした。 今の家に引っ越す前は、隙あらば梅田に行っては書店を巡回したり、ヨドバシカメラの中をほっつき歩いたり、服を買ったりしていたものだった。一時期は「梅田は私の庭だから」などと豪語していたものだったが、さすがに関西を離れて10年以上経つと、梅田を歩く足がおぼつかなくなる。 というのも梅田は常にどこかで工事が行われており、いつも使っていた道がふさがってしまうことが珍しくない。ただでさえ10年の経過で記憶も薄れている上、…

  • 親しい人にとって重要度の低い存在になることの悲劇について。ドラクエ11Sをプレイしながら考えてみた。

    ※注意!『ドラゴンクエスト11』『ドラゴンクエスト11S』のネタバレがあります。 相も変わらずドラクエ11のプレイは続いている。一時期の「自由時間はすべてドラクエに費やさねば!」「寝る暇があればドラクエをせねば!」といった中毒患者のような状況は脱したが、それでも定期的にゲームを起動しては、ガツガツとモンスターを倒し、しゃこしゃことストーリーを進めるのであった。 今は四周目。裏ボス(ニ◯◯ル◯◯)を倒すと、また最初から始めたくなる。何度やっても面白いものは面白い。制作陣の皆様、神ゲーをありがとう。できるものなら、すべての記憶を消した状態で一から始めたいものだ。ドラクエ8のときも同じことを言ってい…

  • もっとKindle Unlimitedを使いこなしたいぞよ

    気がついたらKindle Unlimitedの品揃えが充実しているような気がする。岩波書店や新潮社の書籍まで扱うようになっていたとは!まだラインナップは限られているものの、岩波新書を読み放題サービスで読めるようになるなんて、有り難いことだ。 Unlimited…、加入してから数年経ったかなぁ。時々中断したり再加入したりしていたが、正直なところ、きちんと使いこなせている自信がない。 読書カテゴリのあるブログ主として非常に恥ずべきことかもしれないが、読むペースが遅いとか、読書する前にネットサーフィン(死語)しようとしたら戻って来られなくなったとか、ドラクエ11やりすぎたとかの理由によって、最近、あ…

  • トラウマ絵本『おっとあぶない』についての記憶

    幼少の頃に読んだ本に今でも影響されている、なんてケースは少なくないと思う。 私の場合、小さい頃に図書館で見つけた『サンドリヨン』と『シンデレラ』と題された絵本に衝撃を受けた記憶がある。この頃の私にとって、シンデレラと言えばディズニーアニメのシンデレラだった。いじわるな継母と義姉に虐げられていたシンデレラが、魔女の魔法によって綺麗なドレスを身にまとい、舞踏会で王子様と出会ったりガラスの靴を落としたりするストーリーですな。 その日、私が見つけた絵本『サンドリヨン』はタイトルこそシンデレラではなかったが、ストーリーは私が知っているシンデレラと同じだった。なのにどうしてタイトルはシンデレラではないの!…

  • ドラクエ11S廃人日記(その4・復讐編)

    ※注意!『ドラゴンクエスト11S』のネタバレがあります。 前回の記事 nhhntrdr.hatenablog.com

  • ドラクエ11S廃人日記(その3)

    ※注意!『ドラゴンクエスト11S』及びドラゴンクエストシリーズのネタバレがあります。 また、ドラクエシリーズを知らない人には何が何だかわからない内容となっています。 その1とその2はこちら。 nhhntrdr.hatenablog.com nhhntrdr.hatenablog.com

  • 【写真日記】YOKOSUKA軍港めぐり

    togetterを閲覧していたら、以下のまとめを見つけた。 togetter.com ミリタリーについては詳しくないけど、何かすごそう!行きたい!となったので、気合いを入れて横須賀まで小旅行することにした。 以前、横須賀でYOKOSUKA軍港めぐりというクルージングツアーに参加したところ、これがもうめっちゃくちゃ楽しかったので、今回も軍港めぐりに参加しようと決意。普段は見られないようなイージス艦とか潜水艦とかが間近に見られるんですよ! yokosuka-gunko.jp

  • 結婚しました(ドラクエ11的な意味で)

    今回の記事も『ドラゴンクエスト11S』のネタバレ全開でお送りします。また、オタク語りも全開となっているので、ご注意を! 【前回のあらすじ】 ドラクエ11をやっていたら、仲間キャラのグレイグにハマったよ。11Sでは仲間キャラと結婚できるので、グレイグのために頑張ってミッションをこなしたんだけど、ネルセンっておじさんから「故郷が復興させるまでは結婚できないよ」と言われちゃったよ。今のパーティのレベルでは故郷の復興ミッションは厳しいから、頑張ってモンスターと戦いまくってレベルを上げることにしたよ。 nhhntrdr.hatenablog.com

  • ドラクエ11廃人になりました

    タイトルの通り、現在『ドラゴンクエスト11』廃人と化している。ずーっとプレイしたかったものの、うちにはプレステもSwitchもないしな、と諦めモードだったのだが、Steamで扱っていたとは! ということで、ようやく念願の『ドラクエ11』をプレイし、案の定、時間を惜しんでプレイするようになってしまった。ひとまず、本編はクリアしたので、ようやくブログ記事を書くことができるようになったわけである。 とはいえ、クリア後にやることもわんさかあるので、まだまだドラクエ廃人から抜け出せそうにないや、ひゃっほう! 〔新価格版〕ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S - Switch スクウェア・エニッ…

  • 最近読んでいる本についての雑感

    またしても更新をサボっておりました。現在、バタバタしておりまして、腰の重い私にしては珍しく、新幹線の距離を行ったり来たりしております。基本的にスーパーインドア体質で外出嫌い。ひどいときは関東から出ないまま一年を過ごした年もあるくらいな人間なのですが、こんなにバンバン出かけることになろうとは。ひぃ、疲れる。でも新幹線で駅弁食べるのは好き。 そういうわけで移動中などに読んだ本の感想をマジで手短に書いてみようかと思います。

  • 最近観た映画の感想を手短に書いてみる(ネタバレあり)

    またまた更新が滞りまして、申し訳ありません。二週間近くサボっていると、すっかり文章を書く感覚も鈍ってしまいまして(言い訳)。 今回の記事は、リハビリも兼ねた短文感想を連発するようなスタイルで行ってみたいと思います。ここ最近観た中で、記憶に残った作品をピックアップしてみました。 ネタバレありの感想なので、ご注意を。

  • 『オテサーネク 妄想の子供』を観て食欲を失ってしまった(ネタバレ感想みたいなもの)

    ※注意!『オテサーネク 妄想の子供』のネタバレがあります。 何というか、かんというか。どんでもねーもんを観てしまった。『オテサーネク 妄想の子供』。 あらすじはこんな感じだ。 子どものいない妻を慰めようと、夫ホラークは木の切株を赤ちゃんの形に削ってプレゼントする。夫人はその切株に本物の子どものように接し、かいがいしく世話をする。しかし、隣に住む少女アルジュビェトカだけは、夫婦のこの奇妙な行動に、チェコに古くから伝わる民話“オテサーネク”との符号を感じていた。それは、子どものいない夫婦が切株を育て、最後にはその切株に食べられてしまうというもの。やがて、ホラーク夫人の切株も民話と同じように生をうけ…

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