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  • 深山のいで湯に、山里の暮らしを想う。

    (山里に復活のいで湯@浜平温泉しおじの湯)奥多野線の終点・しおじの湯。正式には、「浜平温泉しおじの湯」。奥山の鄙びたいで湯を思い起こすのですけど、建物は随分と新しく立派である。以前、ここよりもう少し奥に「浜平鉱泉」という鉱泉場があって、奥多野館という一軒宿が営業をしておったのだそうですが、同館の廃業により浜平鉱泉の名前は地図から消えてしまいました。この「しおじの湯」は、そんな小さな山の湯を復興させるべく作られた日帰り温泉施設で、浜平鉱泉のあった場所で新しい源泉(湯の沢源泉)を探し当て、そこから1km程度引き湯をしているのだそうで。帰りのバスは3時間半後。となれば、のんびりお湯に浸かって行く事以外に選択肢はない訳で、ちょうどいい湯加減の由緒ある鉱泉に身を沈める。電車とバスの長旅で固まってしまった体がほぐれて...深山のいで湯に、山里の暮らしを想う。

  • あの夏の記憶、鎮魂の村へ。

    (山里に道は続く@日本中央バス・奥多野線車内)万場での小休止の後出発したバス。さらに神流川の谷を、関東山地の果てまで進むかの如く奥へ奥へと詰めて行く。国道をただ走るだけではなく、集落の中を通る旧道へ何度も出たり入ったりを繰り返しながら、山里の暮らしを結んで行きます。道中、「魚尾(よのお)郵便局前」という難読地名を見付けた。魚尾で「よのお」はなかなか読みづらい。いくら小さなポンチョと言えど、対向車が来たらどうするんだ、という狭い集落の路地のバス停を、一個一個丹念に通過して行くバス。始発の新町駅からの料金は、既に1,500円を超えた。すっかり雲の抜けた奥多野の風景。神流川に沿って続く山は、さらに紅葉の鮮やかさを増してまさに錦秋と言った趣。今年の秋は天気が安定していて、どこも紅葉が鮮やかだったように思う。まあ関...あの夏の記憶、鎮魂の村へ。

  • 神流の流れ、秋深し。

    (奥多野線の最奥へ・しおじの湯行き@鬼石郵便局前)旧・鬼石町の中心街を申し訳程度にブラブラしてから停留所に戻ると、ほどなくして後続の奥多野線バスがやって来た。「上野村・しおじの湯」行き。これが正真正銘、奥多野線の終点まで行くバスである。新町駅8:30発・しおじの湯11:23着なので、所要時間は2時間53分。流石に黙ってバスに3時間も揺られ続けるのもしんどいので、とりあえず区間便で鬼石まで来ておいて良かったという気もする。しおじの湯行きバスの先客は2人。私を加えた3人が終点へ向かうバスの乗客だったのですが、先客のうち1人は鬼石市街のバス停ですぐ下車してしまいました。鬼石市街を出ると、バスは狭まる神流川の谷に沿いながら、徐々に坂道にかかってポンチョのエンジンが唸りを上げます。この先にある下久保ダムの堤体が見え...神流の流れ、秋深し。

  • 昔日の石の街から。

    (公立藤岡総合病院@日本中央バス奥多野線)新町駅から走り出したバスは、まずは高崎線から南方面に走り、藤岡市内を目指します。藤岡市内の中心駅である群馬藤岡の駅に向かうのかと思いきや、市内に入ってからは真っすぐ駅には向かわず、総合病院や市役所にお立ち寄り。手元のスマホで地図と現在位置を照らし合わせながらルートを確認しておるのですけど、何だかんだと寄り道しては結構遠回りをしている。そもそも、バスなどの公共交通機関はクルマを運転できない学生や高齢者などの交通弱者のためのものであるので、こういうルートを通る事は珍しい事ではない。テレ東の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を見てると、バスは鉄道の駅前ではなく、地域基幹病院(医療アクセス)とイオンモール(食品購入)と市役所(住民サービス)の新たな「医・食・住」を結節点とし...昔日の石の街から。

  • 関東で一番長い、路線バスの旅。

    (JR休日おでかけパス@鉄道開業150周年Ver.)この秋は、クルマでなくて電車で出掛ける事が多いというお話の続き。そんな私の旅の助けが、この「JR休日お出かけパス」だったのですが、11月の上旬に「山の方の紅葉もボチボチ色付いた頃かいなあ」という事で三回目の利用をして来ました。今年の秋の「休おで」は、鉄道開業150周年Ver.で微妙にスペシャルなデザインになっています。まあ印字が多少違うだけで値段も効力も何も変わんないんだけどさ(笑)。始発の電車で横浜に出て、上野東京ラインでひたすら北を目指す旅。横浜から東京までは、それこそ早い時間の新幹線に乗る人が多いのか、朝5時台の電車でも立ち客の出る混雑ぶり。コロナ第8波とか言われても、全国で旅行支援策が行われている昨今、人の流れは既に止められないのだろうか。東京駅...関東で一番長い、路線バスの旅。

  • 秩父現役最古参。

    (秩父を走って二十余年@波久礼駅)平成初期に自社発注車であった300系・500系などが引退して以降、国鉄101系を譲り受けた1000系が主力を占めて来た秩父鉄道の車両たち。近年になってご多分に漏れず東急からの譲渡車が多数を占めるようになった中、現役で最古参となったのが都営三田線から譲渡された5000形。三田線からやって来たのが平成11年だから、もう秩父で走って20年以上になります。三田線なんか後継の6300形に既に置き換えの車両が出始めているので、時は流れましたよね。5000形の緑のモケット。ふかふかの抹茶カステラのようなこのモケットに体を預け、暖かな車内で揺れに身を委ねていると、ついウトウトと眠くなってくる。秩父鉄道に譲渡された編成の製造自体は昭和47年(1972年)だということだから、今年で製造50年...秩父現役最古参。

  • 副本線はかく語りき。

    (副本線に憩う@波久礼駅)影森~武川~三ヶ尻間を走る秩父鉄道の鉱石列車。普通の旅客列車やパレオエクスプレス、そして貨物列車同士の行き違いなどで、道中で割と長い停車時間を持ちながら走っています。波久礼駅の副本線で、上下列車の交換を待つ7304レ。秩父鉄道のスジ屋さんって、単線で旅客と貨物を上手にバランスよく退避/交換させてスジを引かなきゃいけないのは結構大変なんじゃないかなあって思ったり。まあ、昔なんて今と比べ物にならないくらい貨物の本数も多くて、それこそ影森と原谷だけじゃなく秩父に第二工場とかもあったし、寄居からの八高線への貨物継走とかねえ。旅客も寄居からの東武東上線乗り入れ、秋の行楽シーズンは熊谷からの国鉄線乗り入れと異常にバリエーションがありましたから、それに比べりゃ簡単な事なのかもしれませんが。秩父...副本線はかく語りき。

  • 増発ダイヤに沸く秩父。

    (秩父鉄道のヤル気@寄居駅)「ショッピングもおでかけも秩父鉄道で行こう!」という力強い横断幕が掛かる寄居駅。この秋、沿線のふかや花園駅前に「ふかや花園プレミアム・アウトレット」という大型商業施設がオープンしまして、秩父鉄道も多客対応のためのダイヤ改正を行いました。具体的には、熊谷~寄居間を中心に折り返し列車を設定して増発の実施を行い、土日は同区間の日中に臨時電車を走らせるなど、アウトレットへのアクセスルートとして鉄道も一枚噛んでやろうという意気込みに満ち満ちたダイヤ改正。ここんとこ、どこの鉄道会社も「コロナ禍での生活態様の変化」みたいなお題目で減量ダイヤしか提示してこなかったので、今回の秩父鉄道のダイヤ改正には久々に胸のすく思いが致しますね。4番線に入る寄居折り返しの7500系。この日は、アウトレットモー...増発ダイヤに沸く秩父。

  • 秋の小商い。

    (首都圏では貴重なキハ@八高線・小川町駅)9月に秋の富山に行った後、週末は小商い・・・というか盛大な遠征はせず、関東一円を鉄道でウロウロしておりました。週末ごとの「関東甲信越小さな旅」って感じだったのですが、それもこれも子供の部活への送り迎えとかで週末にクルマを拘束されてしまう事が多くなってる事にもよります。家族の変化が趣味にも変化を及ぼすことってありますけど、まあそこらへんは上手に折り合いを付けてという感じ。まあガソリンも相変わらず高いので、ここんところはJR東日本の「休日おでかけパス」を使う事が多い。南関東と北関東の半分くらいが乗り放題で2,720円。熱海じゃなくて小田原、高崎じゃなくて神保原、微妙に元を取るのが難しかったりするフリーきっぷ。ぶらっと久し振りに八高線に乗ったり。高麗川から先に乗るのって...秋の小商い。

  • 持続する 可能性がなきゃ ダメですか。

    (秋の夜風に吹かれて@経田駅)地鉄の駅舎、どこでバルブしようかと考えて、あまり夜に撮影した事のない経田の駅に来てみました。黒部鉄道が線路を伸ばしていた、元石田港駅を移築した現駅舎。富山の鉄道の歴史を紡ぐ静かな語り部とも言える端正な駅舎は、夜の帳の中で静かに来る人を待っています。地鉄の古い駅舎の雰囲気は、大きな全線の時刻表とその他雑多な掲示物、そしてかつての出札口が板で打ち付けられて塞がれているところが共通しているように思う。今や有人駅が数えるほどとなってしまった地鉄の各駅。設備だけが大事に残されている事がせめてもの救いか。出札口脇に残る「定期券拝見」の青札。この駅がいつから無人化されたのかは定かではないが、勿論、拝見する駅員氏がいた時代のものだろう。秋の夜、糸を引くように滑り込んで来た60形電鉄富山行き。...持続する可能性がなきゃダメですか。

  • オレンジの 光集めて 常願寺。

    (秋の日、常願寺にて@越中三郷~越中荏原間)夕方になって赤味を増す太陽に誘われるように、立山線沿線からクルマを常願寺川の河原に走らせました。地鉄沿線で夕陽の写真を狙うなら、やっぱり空の開けたこの常願寺川の鉄橋になります。上滝線にも常願寺川の鉄橋はありますけど、下路トラスで車両が被ってしまうし、西側には大川寺遊園の山があって夕陽は抜けませんのでねえ。そう大きな高い建物もない富山市の郊外、なんの遮るもののない空から強いオレンジの斜光が精一杯最後の力を振り絞るように差し込んで来ます。レンズ内のフレアを調整しながらセッティング。秋の日の旬は一瞬、次の列車がラストチャンスだな・・・と思いながらレリーズに力を籠める。橋のたもとの踏切が鳴り始め、真っ赤な光線を浴びて60形が鉄橋を渡って行きました。「夕陽」は常願寺、「夕...オレンジの光集めて常願寺。

  • 秋の日は 釣瓶落としに 黄昏て。

    (黄昏時@下段~沢中山間)午後からは晴れる、という気象庁の天気予報虚しく、結局夕方までお天道さまを拝むことが出来なかった秋の富山遠征。夕方間際になってようやく西の空から太陽がその姿をのぞかせ始め、何とも雰囲気のある夕方になりました。日が沈むまでの僅かな時間、富山平野の黄昏時を走る60形。茜の空が、田形の大きなガラス窓を透過して・・・富山の秋の日。西の空に日が傾いたと思ったら、あっという間に暮れてゆくのが秋の空。首都圏の電車ではないので、次の電車が来るまでに、みるみる太陽は高度を下げて行く。さっき山に登って行ったカターレ富山号が夕陽を受けてギラリ。印象深きインディゴブルーが、夕陽を受けてマゼンタに輝きました。秋の日は釣瓶落としに黄昏て。

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