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  • 木の上のゴッホ

    ゴッホの手紙 (新潮文庫) 作者:小林 秀雄 新潮社 Amazon 先日、随分と久しぶりに従姉に会った。すでに還暦を過ぎて何年も経ったはずなのだが、相応に歳をとったようには見えない。若い時から鄙には稀なという言葉そのもののような人だった。嫋やかな風情は風に揺れる柳のようでもあり、さては狸かと怪しんだ。 その弟は画才があり、伯父がよく冗談で「死んでから有名になるか」と言っていたのを思い出す。従姉を描いた鉛筆画の流麗なタッチは素人離れしていて、これはいつかきっと高く売れると中学生の私はひそかに思ったものだ。従兄はプロの絵描きになった。 死んでから有名になった画家の代表格はゴッホであろう。生きづらい…

  • ゆりかごの前

    なぜ、わが子を棄てるのか―「赤ちゃんポスト」10年の真実 (NHK出版新書 551) 作者:NHK取材班 NHK出版 Amazon 昨年春先に脳梗塞で倒れた老父が点滴だけで命脈を保っている。この1年数か月の間に3つの病院と1つの老人施設でお世話になった。そのどこでも実に至れり尽くせりの手厚い治療と看護と介護を受けてきた。 ひと月ほど前、担当医師から連絡があり、点滴に使える血管がなくなってきたとのことで、点滴が続けられなくなった場合の処置としていくつかの提案があったが、本人に苦痛を与えないよう全て断って最後を看取ることにした。医師の話からするとほぼ1週間ぐらいで臨終に至るものと思われた。 こうな…

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