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2020/05/14

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  • 雨。

    受け止めてと叫ぶ。幾百の朝を迎えても誰も彼も雨一粒すら押さえ込むちからはとうの昔に置きつつあちらの空へと手を翳す。知っているのと心の中でしずかに思う。でも...

  • 嘘。

    言いそびれたその唇から嘘がこぼれ落ちていくやわらかなひとふりの笑みからはズンズンと勇ましい別れ言葉が次から次へと飛び出してあわてて拾いに走り回る私はあぁ、...

  • 不明。

    言い訳を糊塗して花のさやさやとした絡まりについて行く。それでも流れは先へ後ろへと混沌とする。いったいどこへ羅針盤をかくしてしまったのだろうか。見えない目的...

  • しずく。

    寂しい雨降りには縺れるように後を追いかけてうすい渡るしずくに捧げましょう。ひとすじの落ちていく先にはかまえて茎のような腕を広げて待ちましょう。そんな出会い...

  • 雨降り。

    雨の日に忍んで会いに来るあなたに扉を開けて待つ素振りを見せながらはたはたと花のかそけき音に紛れて傘を差し出す腕のはかなさに忘れて夜半からの目覚めに逃げ込む...

  • 始まり。

    行きつ戻りつ笑うあなたの影を踏みながらもう帰ることはできないと知る何度も探し回りうずくまるあなたを見逃し差し出す手は届かないと記憶するゆらゆらと湧き上がる...

  • 出かけない。

    そのひとしずくが怒りを果てなく押さえ込む出かけるすべをひとつふたつなくし路頭に迷い込み彷徨い求める居場所すら見失い泣き叫ぶもやってくる日常のいやらしさは知...

  • ダイアリー。

    何もしないをする。一生懸命に、精一杯に。ただ。何もしないをする。昼寝の時間がいいな。ナッツを頬張るのも嬉しいな。直木賞を読むのも楽しいな。でも。何もしない...

  • いない。

    眠りの途中で見た夢に追い越され私はあなたを見つけることができない離そうとして伸ばした腕には不実が紛れ込みあなたは私を許すことができない私には私の涙がありあ...

  • 終わり。

    曖昧な約束は気がつけばどこかへと渡し詮ない言い訳は思い返せばどこぞの私へと開けてはいけない玉手箱を抱えて登り来る男はひらひらと遊び疲れたようで見てはいけな...

  • つぼみ。

    そろりそろりととびらを開けると居るはずのあなたのすがたはなくみどりみどりとしたふくよかなつぼみの守り神がひらりひらり追いかけていたのは7月の雨を見損ないぱ...

  • 夏の始まり。

    いったい幾つの夏をくぐり抜けてきたのだろう繰り返しの朝はかき消しもせず時は忘れさせもせず季節は終わり あなたは変わったひとひらに託すどうぞと差し出すかいな...

  • 名残のバラ。

    いつしか輝いていた思い出すらもどこかへと置き去りにして今が精一杯のひとあかり。手のひらにこぼれ落ちる笑顔をだれかれとなく見せつけて行きたがる。それほどまで...

  • 小さな物語1

    目覚めると窓の外は辺り一面靄でかすんでいて見渡すのが難しい灰色の世界だった。朝のコーヒーを飲みながら昨日届いたメールを読みかえす。「 いつか会える日が訪れ...

  • 待つそのに。

    誰かが来て椅子に腰掛けてどうぞと わたしにも手を差し伸べるお嬢さん。アイスクリームはいかが。なんて。ワンシーンのようなストーリーの続きのような。絵本のプリ...

  • 待つ。

    誰にも言えず誰からも問われず微かな心の震えとともに待つ来るはずもなく来たがりもせず立ち止まることも許さずに待つその行為に救われてそれだけの想いに清められて...

  • 合い言葉。

    重ねて綴じ合わせて黙りましょうか紅差し指が影をなぞります幾度も光の裏に傷口を守るように隠れたというのに暦は嘘のように変わります花の香りは水へと放り投げ雨へ...

  • 恋そのに。

    しめたとびらを開けて待っていたのはさんざめく空の雨を避けて傘差す手にしがみつき色めく指に絡みつき待っていたのよとこぼれる吐息に促され急かされああでもないこ...

  • 恋。

    明日見る背景にはカラカラと笑うあなたの姿が刻み込まれているたとえ明日という日がわたしのもとに落ちてこなくてもこうして隣の肩にもたれた一瞬を分かち合えたのな...

  • 現在。

    吐いた息が苦しいのに吸い込むほうがせつないのは暗く止まってしまった現在が過去へとかえりたがるため過去はこれ見よがしに死に急ぎ現在であったときを忘れている未...

  • 赤い実。

    待っててね。青い空の遠くから逢いに行くよ。赤い実を両手に抱えて逢いに行くから。ヤマモモの赤い実にはるかかなたからのくちづけを山盛り一杯詰め込んで逢いに行く...

  • 別れ。

    雨に煙る。目にぼんやりと映る。ほのかに浮かぶのはあぁ、あれは迎えの姿。吐く息すら掴めない悲しみはおいていきましょう。素振りを捨てて愛おしさは永遠に囲い込み...

  • 疲れ。

    見つけたのはひとひらの言葉見つけたいのはあるかないかのおとぎの目覚めあなたがやってくる音に耐えてあなたのはかなげな香りが絶えてあふれ出る悲しさの声に纏わり...

  • 離れる。

    私から申しますのは草の下の花の上のほら、見つけられないやつを探し出して欲しくて。とりあえず、愛想の良きしっかり者のお供をつけますのでごゆるりと風の集まる場...

  • 雨の向こう。

    さぁ、行こうか。飛んでいく先にはあなたとわたしだけの神話。朝が来る。そして、あふれる光の天空。伸ばせば無限に際限なく触れる幸せの形が。いつか、きっと。(メ...

  • 雨上がれ。

    たおやかな優しさをひとつかかえこみはしりだすのは届けるため あなたにひりひりと焼ける心もひとつ放り投げ遠くへ遠くへと祈るさまはこれからの暗示のように ひと...

  • 捧げる。

    足音を忍ばせて焦がれる想いを偲ばせて肩をいだき 両の手を巻き取り言葉さえ差し出したというのにあなたは何を欲していらっしゃるのでしょうか偽りを見せつけるひろ...

  • つぼみ。

    水の羽音の中で丸まる幾層にも夢の365日が重なり合う悲しさをそぎ落とし つらさを分かち合い守られていたのだとうつうつと蕩々と語る男だからと手を伸ばすのは ...

  • グラジオラス。

    隠し持った剣を差し出すべくもなく淡くはるかな花びらが優しさを纏う緑の剣を後ろ手に 探すあなたには微笑みと同時にはなやかに密やかにまわり込み背中に突き刺す手...

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