ひとりで見上げるそっと舌を出し舐め上げる千夜一夜の話は作り話におとぎ話朝に見たお月様はひとりだったアラビアンナイトは話す人に聞く人せめて泣く人嫌々する人が...
受け止めようと必死に見上げて精一杯の手を広げるボタボタと落ちる サラサラと流れ去る不覚にもこぼれ出す涙 止められない嗚咽受け止めて欲しいのはわたしなのに読...
触れも見で とは恋うる人の言の葉忍び足りなければ 連れていけひとひらは 邪魔者さえ踏み越えて 突き刺すがよい開かんとするそのあつきひとすじの 熱情置いてい...
横顔に浮かぶ疲れ方は手を差し伸べたくなるけどいらないと断られるのはわかりきっているので黙って知らんぷりして眺めているのは優しさなのかおごりなのか不要な難し...
いろかたち微笑み吐く息すら違えずに。同じ未来の香り同じ笑みのかたち同じ言葉の音。境界線に浮かぶさざなみが曖昧さを絶ち同じ喜びの声に共鳴する。読んでいただき...
東の空に西の空の明るさが映ってきた。あなたの腕を渡る羽虫のように気持ちを置いてただただ明るさを反映する。幾ら反旗を翻そうとも握りつぶすのは簡単なのに。それ...
トントンと歩く。バラの葉っぱの上を歩く。雨の水玉に挨拶をしながらまた会えたねとほんわりと触る。水玉の中に手を忍び込ませるとそこは透明の世界。あちらもこちら...
口にくわえたくすり指の痛さがあなたに伝わるように百合の花の影に隠れたのに教えてしまう百合の花の香りがあなたに わたしの居場所を教えてしまう駄目駄目と 小首...
なんかね。期待していないっちゃぁ露ほどもしていないよ。でもね。税金って私たちのために使ってくれないと。そんな訳わからないところで中抜きされてもね。コロナ怖...
忘れ物を取りに来たのにわたしを抱えていく抱えられたわたしはあなたに紛れ込み在ったこともない過去に泣いている会いに来ないのはこれからの未来に邪魔されて思い出...
寂しさを落としたと誰にいうのでしょうか花びらは丸く固まり雨のしずくとともに駆け上がり泣きじゃくる淡く濃くいつかは忘れ果てる涙へと這いつくばるわたしを落とし...
遊びにおいでと暗号メールイヤリングを外しJIMMY CHOOの靴も脱ぎ散らかしてドレスダウン空からの招待状を握りしめ月からの船を待つ待つ間に明日の仕事を確...
つまらない感情の騒がしさを振り払いひかりを追いかける追いつけないのは泣き虫のわたしのせいかもしれないひかりは昼に夜にとわたしの壊れゆく精神をただ 舐めつく...
水辺を突き抜け吹きゆく風にもつれ込みああでもなかった こうでもなかったと後悔は濃い臙脂のしべとなり青葉さやかに身を移ろえどもう遅く百合の花はあなたとわたし...
暗く重くうすく青く赤く羽根が絡みついている飛べないことをあきらめている背中に読んでいただきありがとうございます。にほんブログ村
歳月はかき消しもせず時は忘れさせもせずいったい 幾つの夜をくぐり抜けてきたのだろう時代は終わり あなたも変わったなのに たったひとつの朝に見た真白き花の陰...
あなたを探す途中で見上げた青さに目もくらむ。空があんまり青くて隠しようもなく恨めしくもあり笑ってごまかすには手のひらから止めどなく抑えようもなくひたひたと...
明日咲くのはあなたではなくいつか咲くのも私ではなくうらうらとうつつを抜かして眠り込むのはあなたと私。一緒にこうしていましょうねという誓いはいともたやすく刻...
若葉の頃に出会いましょうという口約束を反故にしてタッタカと走り抜けていくのは風の音すら追いつけない夏の影を踏みつけて探し回る宝箱から逃れたいから約束を守れ...
さみしいとさみしいがくっついてもひとりぼっちが深まるだけ。さみしい+さみしいでは寂しいの二乗へと変化するから。でもね。マイナス×マイナスはプラスになるよ。...
待ちながらひらひらと揺れる心模様はあさって会うはずの独り言100万の戦士に伝えたはずの独り言吐くたびの息はしずかにわめきながら落ちていくどこかも知らないひ...
雨降りのあとには出会いをなかったことにして振りほどいた腕を見失いますあれはしずくともがいてみても雨音にかき消され夜にはあなたの指を忘れますしずくは愛する人...
あちらからこちらへと大きな罰点。罰をもらわないようにと小走りで正解へと動く。でも、待て。正解の位置はどちら。空の羅針盤すら正しい在りかを指し示さない。右往...
そのやわらかなましろい花びらに隠れてしまえばもう忘れ去ったもおなじだとうつろなあなたが両目を開き見ようとした先には逃げても繰り返しても紛う事なき闇に抱かれ...
青い空には青い空の罪がある泣けなかった罪朝日にすらすべてを託せず黙って耐えてしまった罪もしかしたら大切な誇りが先に萎縮してしまった身体が先に汚れてしまった...
ほのかな温かみさえ忘れてしまうなんて。あいまあいまの散らつく陽(ひかり)の手のひらに抱かれてしまったら誰がいともたやすく口を割るのでしょうか。切っ先の尖り...
じれているのはとどかない翼につかまえるというこだわりにいつかきっと負ける朝な夕なにひっきりなしに走り回って音に負けるどこからどこへと愛のひとつでも座らせて...
あふれる6月には目をこらして見つめて背けて紅差し指でささやく暗闇にすら謀られて行き場がない気がつかないままに戯れているひとすじの光にすがる紅差し指は大きな...
これらをどうしましょうかそっとあなたの目を塞ぎ手を引き足下に気をつけ幾ばくかの正直さ加減を味方につけ花さえ咲かない裏道を逃げますつんつんと心に打ち付けるの...
試すと綻びたあげつらって笑いに変えたこれでもかと責め立てるひとつずつの証拠品は嘘を織り交ぜいいわけを覆い隠すいつまでもここにはいられない存在の証明が出来な...
影の裏からやってくる誰も引き連れずに。いえいえせつなさを隠しながら背中の後ろに見せながら微笑みは崩れて声は流れてあなたの腕を囓る。ため息は消えていく涙はほ...
忍び泣くだれかれともなく抱きつき泣くわけわからないままに泣くあなたの肩越しに見えた景色はずぅっと海へと続いていたねあの優しさはどこからやってくるのだろうか...
ひとつひとつささげてまるめてあなたにわたしましょう細く長い指には重すぎるのでしょうかひとり帰るには悲しすぎるのでしょうかはらはらとこぼれ落ちる涙に包んであ...
肩を並べて腕を組んで揃えた手の先は赤いのに何も知らないあなたは空を指しあれは三日月と口にするそれは満月手の先よりも赤いのに(残念。東京の端っこは曇りです。...
鮮やかな頑迷さを見せつけられては途方に暮れます。ちやほやと夢をもて囃しひらひらと踊り疲れた濃桃色たちは曖昧な境界線を超えてらちもなく未練もなく帰り支度に明...
夜に咲く花のはなびらが 触れる音もなく滑り落ちる絹の衣のように花のしべが 誘う声を立てて あらがう身体を押さえ込み夜に咲く花の香りが 惑わす夢とうつつを ...
愛が言葉を持ち始めた苦悩を拭おうとして ぬぐいきれないままにあなたを愛してしまう 深く見るものは いつも同一であるが故にあなたとわたしは前後左右を見分ける...
数えあげたなら きりのない私の過失裏返して すかしてみつめるままに過去が 詰め寄るからだを緊張(かた)くして息をひそめて 唇をふるわせ話せない言葉を語ろう...
月の満ち欠けに沿って舞い降りる木々のあいだ花びらの後ろがわ微かな水の香りに挨拶をしてワクワクの小道をさまよう耳の長いウサギからは隠れておこう新しい靴はペコ...
蟻が這う。赤い葉をなめるように移動していくのはやわらかな雨のひとしずくに千年の願いを絡めようとして。恋人の時間にはまだ遠い。かたかたと傘を差してもつれるよ...
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ひとりで見上げるそっと舌を出し舐め上げる千夜一夜の話は作り話におとぎ話朝に見たお月様はひとりだったアラビアンナイトは話す人に聞く人せめて泣く人嫌々する人が...
吐き出そう知らぬが仏開けば ドボドボと失っていく勢いよくよそ見をしていても流れ続けていくからわがままを誤って見失っても南の風は許さないからあっという間に花...
そんなときにはホウキを探す空を飛べるのなら猫と一緒にドゥブロヴニクの海岸線を飛んでみるのもいいそんなときには帽子をかぶってトンガリ靴を履いて精一杯の皮肉の...
燃える花弁の逢瀬をくぐり抜けてわたしを預けにまいりましょうひとつふたつと言葉を書き分けて細くしべに紛れ込みましょうたなごころの文字ひとひら咥えたまま天空へ...
白い柔らかな橋を渡りましょう。あなたの手の平に指を重ねて一緒に渡りましょう。落ちないように落とさないように見つめあいながら昔からそうしていたように白い長い...
刺さるような裏切りチクッと刺さる あなたのこれ見よがしチクチクと刺さる 不義理の応酬抜けるような桃色のため息スゥッと抜けるなら 噛み砕こうススッと抜けるな...
雨降りの日には船をこぎ出し旅立ちましょう幾千夜の星をわたり雲の流れを乗り越えあなたとわたし夢の橋をくぐり抜け昨日の瞳をじっと見つめあい明日には一つの雨粒を...
心地よい戯れをあなたに一つわたしに二つ拭えない涙をあなたに幾千万わたしに一粒ふたりの世界は行き止まり逃げる細道は迷い道あちらこちらへと彷徨い漂い疲れ果て眠...
開ける前微笑みと期待値が同居する不安が隠れていることは見ない振り空ける前あなたにゆずるわたしがワープする居所も時も譲った真似事明ける前あなたの心を開けて紛...
ひらひらパラパラ人生が落ちてくるあなたに一つ差し出してあなたにも差し上げて私は残りもので十分ポトポトそろりそろり笑顔が飛んでくるあちらに放り上げそちらにも...
ポチポチと言葉を撃つ夜明け前の指切りなんて 針千本飲~ますたわむれに始まるなれそめかりそめ一夜限りの修羅の群れ大人ぶった小さなまるごとの並びは精一杯の約束...
雨降りあとに忍んで来るあなたは扉を閉めると月を探す。月なんて。どこにも浮かんではいない。朝には帰るあなたは太陽しか見ることがない。優しい明るさの中で約束を...
ひかりをそぉっとくちびるで転がす。あっちを向いたあなたに移すために。嫌々するあなたにため息越しに渡す。ひかりはきっとあなたと私の渡し船。夜まで行き着くと誰...
そろりそろり手を伸ばしあちらへとこちらへと逃げ惑う明るさに付いていくのは陰に見つかるから止めようかと助かる手はずの雨粒一つ裏切りの揺らめくひかりとなり...
負けてしまう泣いてしまう爪を噛んで下を見てとぐろを巻く不安をなかったことにする知らんふりをする触らないことにするイライラチクチクしんしんと心の下がりかたで...
いくつかのいつかははた迷惑な月日でありあなたとあなたとわたしと私はどうも出会えない二人きりの秘めたる蜜月をどんでん返しに自信たっぷりにぶち壊す...
泣き明かした朝に日が昇るひとり選ぶのは難しくふたりかかえるのは骨が折れるきっとさんにんめが良かったのだ慈しむのは難しくなだめるのは簡単で恋い焦がれるのはた...
幾つかのまなざしをかき集めてあちら側へと駆ける背中を見せて嫌を表示するのに疲れ果てて座りこむ飛べるんだとわかったときにこちら側は捨てるだから。止めるなら噛...
喚いていた。わかっていた。忘れていた。笑っていた。わくわくと遊んでみる。わしわしとかき抱く。わらわらと戸惑う。わんわんと泣く。煩わしかったのは詫び状のひと...
チクチクと食むながれる感情は抑えどころもなくチクチクと食む背中の痛みはあなたが喰らうからなめらかに激しく喰らうからいつかの約束は反故にされチクチクとしくし...
チクチクと食むながれる感情は抑えどころもなくチクチクと食む背中の痛みはあなたが喰らうからなめらかに激しく喰らうからいつかの約束は反故にされチクチクとしくし...
眠りの谷間に浮かぶ手のひら表に返し裏を眺めつつ光と戯れひとときの眠りに果てしなく泣くそうだ花びらの先を間違えたのだ捕まえたのではなく離したのだ泡のようなき...
それは寄りそうに。カタカタとさんざめく空の悲しみのように。開くのは物覚えの悪い男には難しく幼子の泣き声に紛れてほとほとと眠り込むあなたにはたやすいのだけど...
溺れるままに任せてみる壊れたまなざしでみつめたまま手を差し出すこともせずひらひらと泡になった過去が詰め寄るグズグズと斜線のような未来は落ちていくとがめもせ...
騒ごうか。紅色の空洞の中を。鼓動をひとつかかげて。名残を積み上げて。花びら三つ四つ。潜り込めたのに入口はどこなのか。騒ごうか。真っさらな一歩は紅色の空洞の...
その時を待っていたのだろうか。いやいや。具にもつかぬ戯れを厭うぐらいの覇気は左手に。重ね合わせる言の葉を拒むような気骨は右手に。このまま男の胸に倒れ込んで...