負けてしまう泣いてしまう爪を噛んで下を見てとぐろを巻く不安をなかったことにする知らんふりをする触らないことにするイライラチクチクしんしんと心の下がりかたで...
いくつかのいつかははた迷惑な月日でありあなたとあなたとわたしと私はどうも出会えない二人きりの秘めたる蜜月をどんでん返しに自信たっぷりにぶち壊す...
泣き明かした朝に日が昇るひとり選ぶのは難しくふたりかかえるのは骨が折れるきっとさんにんめが良かったのだ慈しむのは難しくなだめるのは簡単で恋い焦がれるのはた...
幾つかのまなざしをかき集めてあちら側へと駆ける背中を見せて嫌を表示するのに疲れ果てて座りこむ飛べるんだとわかったときにこちら側は捨てるだから。止めるなら噛...
喚いていた。わかっていた。忘れていた。笑っていた。わくわくと遊んでみる。わしわしとかき抱く。わらわらと戸惑う。わんわんと泣く。煩わしかったのは詫び状のひと...
チクチクと食むながれる感情は抑えどころもなくチクチクと食む背中の痛みはあなたが喰らうからなめらかに激しく喰らうからいつかの約束は反故にされチクチクとしくし...
眠りの谷間に浮かぶ手のひら表に返し裏を眺めつつ光と戯れひとときの眠りに果てしなく泣くそうだ花びらの先を間違えたのだ捕まえたのではなく離したのだ泡のようなき...
それは寄りそうに。カタカタとさんざめく空の悲しみのように。開くのは物覚えの悪い男には難しく幼子の泣き声に紛れてほとほとと眠り込むあなたにはたやすいのだけど...
溺れるままに任せてみる壊れたまなざしでみつめたまま手を差し出すこともせずひらひらと泡になった過去が詰め寄るグズグズと斜線のような未来は落ちていくとがめもせ...
騒ごうか。紅色の空洞の中を。鼓動をひとつかかげて。名残を積み上げて。花びら三つ四つ。潜り込めたのに入口はどこなのか。騒ごうか。真っさらな一歩は紅色の空洞の...
その時を待っていたのだろうか。いやいや。具にもつかぬ戯れを厭うぐらいの覇気は左手に。重ね合わせる言の葉を拒むような気骨は右手に。このまま男の胸に倒れ込んで...
広げて待つには早すぎてひとつふたつと数えて包むには苦しくて西からの男に思いをはせる隣だったかも思い出せないというのに白くて儚くて美しくて東へとときめく彼女...
一本道などなかった。方向を示す矢印もなかった。手探り足触りでそろりそろりと進んだ。やっと気がついた。見上げてもよかった。瞳を降ろして足回りを確認してみるの...
来て欲しいという執念を染める東の空に後悔を流して不義理を忍ばせて会いに来る足音の代わりに潜めた耳で星の落ちる音を聞いていた泣かないために狂わないために時は...
つらつらと眠りこけあなたが玄関先から帰ったことさえ気がつかない。呆けて目覚めて夢の後先を追いかけてもわからない。裏返った愛情の行き先はひらひらと飛んで逃げ...
あなたの想いを見間違えてほろほろと流してしまう神宮の景色いやいやする背中に手を伸ばせば幾つもの過去を並べて叱咤するどうすれば愛してもらえたのかわからないま...
LOVE LETTERの書き方を忘れてしまった。いえいえ書き方なぞ元から知らなかった。そもそも贈る相手なんかいなかったじゃないか。そうなの。LOVE LE...
あたまはるんるんとすてっぷをふむこころはかりかりとなくからだはがさがさととまどうむしにくわれたおもいはざわざわとまいぼつするまっしろなあいことばはさらさら...
その星には儚さと同じ重さの夢の繰り越しがあったはず。引き継がず在ったことさえ彼方へと追いやる。そんなあなたを知らんふりして反対方向へと急ぐ。いつかは届く。...
光を浴びて声に埋もれて小さく小さく柔らかい産毛で羽ばたく。飛び立つのに思いやりはいらない。励ましも捨てる。空へとこぎ出す一艘の船と眠りを支える見知らぬ男の...
無い月は遠くへ遠くへと駈ける弓矢は星のあいまを巡るめぐる振り返ってもあなたの腕は姿を変え私を抱こうとはしないまま転がり落ちてく私を支えようと錯覚の溝のあい...
もう少し。あと少し。下がった足下を見つめる手のひら。宿さない光を探した瞳は彷徨う。こぼれた言葉を慌てて拾う唇。紅い色。いつか、きっと。終わってしまった宴の...
空への入り口は開かれていた。精一杯手を上げて。もう少しで届きそう。なところで戸締まりが行われた。泥棒は排除しなくては。儚い心を。切ない言葉を。やわらかな指...
そうね。夜は明けて朝がやってくる。昨日はなかったことの塊で明日は消えていく日々の泡。今日は。そうね。やはり泣くための時間でしょう。優しく抱きましょう。はか...
お手紙をもらったから。しまい忘れた心の端っこを拾ってみた。そうね。久しぶりだもの。どこかに置き去りにしてきた言の葉をかき集め夢だったのか涙だったのか。詮索...
遅れてきてそっと横を向くでもいるんだぞオーラがチクチクと右手に刺さる会えて良かった声も聞けて嬉しかった右手にあなたの左手が触ってドキドキした明日には居ない...
蟻が這う背中を腕を顔を足を心を思い出をあるはずもなかった時を痛さにしかめる見えない神経噛まれたのはわたしでもなくあなたでもなく起きるはずもない将来でもなく...
サクランボ。今年は不作でね。と始まった。滅多に掛かってこない電話。何年ぶりに聞いたんだろう。元気。と受話器を握りしめた。うん。とそこから止まった。誰も掛け...
最終日には手を振り見たもの見なかったものあれやこれやを心の奥にしまいます。手を振った先には見なかったものの先頭にいるあなたがカラカラと笑顔で手を振り返しま...
ポアンとした笑みにかしげた小首突き出した唇に疑いのない丸いひとみドラマティックな仕上がりに背中のルシファーが光を放つとうとうと流れた光は影を作り暗闇を誘い...
だからあなたに請うたのに赤く悲しいひと粒芳醇なイブの甘さいつかあなたに恋うたのに鮮やかなこぼれる重さ豊潤な罪のせつなさ季節は繰り返しの時を乗り越えてあなた...
甘い戯れ言はザラザラとした未来で押し込める嘘つきには嘘が零れ落ちないようにとくちびるで塞ぐはらはらとこぼす涙にはやりきれなさの今生の繰り返しで宥め賺す指を...
梅雨の晴れ間の光と影にきっと そっと ひとたびの繰り返しに安堵しながら宝物を見つけ出す梅雨の晴れ間の青さの中でぱっと さっと面影の合間に潜めてしまうやわら...
止めてよねと やさぐれる片足だけ突っ込んでおいて手のひら返しは呆れかえる春の終わりは夏の始まりに追いつけなくて焦りまくる必死に追いついてみたとてなにが微笑...
やさしさをすてるひろおうともせずにかなぐりすてるステップをやめるいきていることはおどりつづけることだれかにみせつけるためにではなくでも しせんだけはそらさ...
重くてだるくて。雨のせい。振り返りながら探す。いない。雨のせい。一人きりには慣れているのにこみ上げてくる嗚咽に戸惑う。雨のせい。傘の影からのぞいたあなたの...
こんな時にもあんな刻にも重ね合わせて拾い集めて透かし裏返し眺める。見えるはずもない。幾たびかの戸惑いも不器用な想いも。あなたもわたしも。触れたのは錯覚の雨...
やわらかな目眩ふれる手はほどけていくひそやかな戯れはあふれ出す月までに光までにかさねた言葉は終わらないあなたとわたしははなびらを滑り落ちていく一瞬の永遠を...
くるくると狂おしさが踊り出す待ちわびて待ち疲れてはらはらと払いきれない熱情に負ける星を数え集めた朝には 溶け出していく千一夜ああしていましょうねこうしてい...
だから一緒にいる。ゼロにいくつゼロを掛けても答えはゼロだから。寂しさは一人でいる分には抱えていられるけど二人になると手に余る。でもね。マイナス掛けるマイナ...
昔の袖に手を通しあら、可愛い。なんて。もう忘れたはずの捨てたはずの恋ひとつ。キラキラとしていたのは五月のあやめの横で笑うあなただったのか。私だったのか。そ...
そろりそろりと噛む流れを止めた時を噛むひとひらの時は朱色のまま ガシガシと零れ落ちるひとつぶの形も留めずに噛み砕かれた時は指のすきまを去って行く現在はあり...
むねからむねへとたどりつくそこからさきはふかいやみだったあなたのいないこどうのおとすらさわれずほねのひとつもきこえずただただおちていくてざわりだったすくい...
雨が降り止まないのは揚げ足取りの感情が駆け上がるから空が鈍色なのは転げ落ちる想いがこみ上げるから拒絶の鍵を固く閉めたあの感情がこの想いが絡み取られる真綿の...
胸から背中へとはいあがる花びらは思い出の別れ朱色の出会いはカタカタとこぼれていくいくつもの真夜中をはしりぬけあたためていましょうねと言う口づけは覚えてもい...
あなたの肩へと渡る船は約束を反故にして帰り支度の恋仕舞い手のひらから零れ落ちる一粒の息は旅支度の花仕舞いお月様は知らんふりの男っぷり蕾みの枝振りすらわがま...
鮮やかに堕ちていく。止めることすら望まずに差し出す手の平を叩き落とし涙の果てにたどり着いたのはそういうこと。穏やかな笑みは真っ逆さまの人生の予感。明るい声...
一粒の願いがカラコロと堕ちていくまっさらな恋に堕ちていく降りしきるなか手と手を絡めて離して助けようもなく堕ちていく独りの想いがわらわらと駆け上がっていく朽...
2月3月のダブルワークの終わりが見えてきました。書くことは私にとってのストレス発散です。なので、だからそろそろ書かないとうっさいほどの疲れとストレスが目一...
2月3月とダブルワークで忙しくなりました。花咲く春の頃に復帰したいと思っています。それまで、お休みをします。いつも読んでいただきありがとうございます。
なだめすかして覗き込んでちくっと痛みを涙にしまうとどかないのは あなたの意地悪いえいえ手に取れないのは触れないのはまだ準備が整わないから幾たびかの夜の星を...
疲れた花びらは そぉっとお休みくちづけさえも厭い 眠りこける痛みは指から指へと 平穏を妨げる明日はきっと 幸せな日だ祈りは遠く近くへとはしゃぎまわる天使は...
あちらこちらへとさんざめくひとりよがりのいろあいはかなしいまでのつきぬけかたでおろかもののまねすらうけつけないいきおいあまっていきすぎていすわってそれでも...
のぼりつめ吐く息は春を恋う繰り返しの波に掻き散らかされてどこの冬に漂っているのだろうか包み隠して重なる花びらは春を待つ見えない余韻の蘂は春をうそぶくそうし...
渇いた心に忍び寄るつまずきあなたと過去をひとくくりにしてどこへ放り投げようか怖いほどの飢えた優しさは止めようもなくあちこちへと駆け出しザラザラと萎びたくち...
雨降りの日のどんよりした空の下。ガザガザした気持ちはどうにもこうにも落ち着きもなく飛び跳ねている。不敵な一粒のしずくは青空を映し出しはせずに無敵なはずの恋...
冬に咲くチューリップをアイスチューリップというそうな。促成栽培のために冷蔵庫で球根を冷やすらしい。小さな芽が出た球根が届いてやっとつぼみが大きくなってきた...
あなたのいない道に探し回る滑稽さ加減を追い立て振り返る過去は飛んでいく行く先は誰も彼もがあなたを既知で未来の入る隙はこれっぽちもない寒さに凍えて丸くなりう...
霜が降りる前に交わした約束はどうなったのでしょうかあなたの右手から私の肩へと放り投げられた花びら越しの誓いこのままいつまでもという幻想は山を越え川を下り葉...
空には空の言い分がありあなたにはあなたの口実があるエピソードにエビデンスにエンジェルどれもこれもあなたとのストーリーには終わりがないいくらダメと喚いても証...
空っぽの音の音階をうるさく色があれこれと邪魔をする。やるせないふらつきは細かく振動するさなか。止めてよ。昼ひなたの影法師を追いかけている人に優しく止めてよ...
飛び立つ前に 思い出す飛び方を羽ばたくさまを一人の頃から数えている去った人たちへの哀歌を出会わなかった人の手を理解する日が来るだろう手放す時が訪れるだろう...
花の流れる音に忘れてあなたを置き去りにする月日の足音は回り回って戻ってくるこうしていましょうねという口裏合わせを埋めて踏みつけて無かったことにしたのは嘘が...
かおりにのがれてためいきにうもれてひさしくうなづくはなびらはおいかけはのうらにかくれて約束をたがえないようにとおくにとおくへかねのねをならしてまいるのはあ...
感情を輪切りにしても誰も探そうともしないひとりの漢字を思い出せないのは独りの感じを必死に守りたいからあなたの腕に絡んで噛みついて嘘をつかないようにと唇を塞...
つかまえて。飛び上がって追いかけて。パチンパチンと叩き落として。密やかに隠した想いはひとつ残らず晒してしまおう。爪を立て声を荒げて涙をあふれさせつま先立ち...
思い出をありがとう。そうね。あなたと出かけたあの場所へはまだ一人で行くことができないけど。でもね。スマホの中のあなたを撮った写真は眺めている。指でなぞりな...
おめでとうの言葉が歩み寄る歩いた道は長くまっすぐこれからの道はまだ見えないどこかで曲がるだろうか手を繋いであちらこちらへと寄り道して微笑んで夜に駆けないあ...
ひとりふたりと慈しむ今日の憧れを抱きしめる助かることは誰も知らぬ間に着地についている不幸せなことはそれに気がつきたくないだけ。ハローハローと声をかける誰彼...
あなたの声に羽ばたくでもどこへと記憶も無く見るからに広く深く溺れそううつつを抜かして目のやり場に四苦八苦してそれでもすがりつくのは羽ばたきたいから飛んで逃...
道しるべは別れる迷いは深く落ちる祈りは泣き喚く助けるには長く悲しく救うには怒鳴り合うしかなくあがなうには幸せを同時に差し出すしかないのだろうか幸せを背中に...
繰り返しのつながりはいつもの反落へと和解を探す落ちていくのはあなたでもなくわたしでもなく行き場所を見失った日常の足音繰り返しの朝の光は一直線の明るさをひけ...
はしゃぎ出す 転げ回るひとつひとつの積み重なる幸せ些細な言葉ほんの笑顔差し出す掌見つめ合う瞳それだけで心がこぼれるはしゃぎ出す 転げ回るひとりひとりの思い...
足音を聞き逃すまいと空を見る光の輪に詫びるようにそろりそろりと会いに来る腕を掴み過去を苛み想いを叩きそれでも伝わらないのはあなたが耳を食み口を閉じ精一杯ち...
咲かない花びらはあなたの声を塞ぎ抗うよりどころを駆逐するがためにずぅっとずぅっと遠くへ 遠くへと羽ばたきを仕込みいつしかの空へとあなたを見せかけ笑いかけ捕...
隠した羽根を強引に引っ張り出し凍り付いた笑みを光の下に引っ張り出し。そぉっと羽ばたく。わずかに微笑む。あなたと手を紡ぐ。肩と肩を繋ぐ。指を絡める。笑顔を見...
クリスマスに会うなんて。不滅鬼滅些末余熱。永遠に流行りに乗ってわずかな事にも熱を残してあなたという人を探す。クリスマスに会えて逢えて敢えてわざとあなただけ...
歩いて行くには遠いからと空を見上げる決して飛べはしないのにでもあなたはふんわりと羽根をどこかに隠し持っているのかもしれない私はどこかに置き忘れてきたサラサ...
宝物は胸の中へしまい込みそっと盗み読みするかのように時々は出してひっくり返して虫干しのように晒す。あなたがいないと泣いてみても誰もわかりはしない辛さにおの...
ゆるやかなあつき熱情はひとり目覚めの時を覚えているいるはずもない影をおいかけて見失ったと錯覚してふらふらと未知な世界へと踏み出す力と知らず知らずの涙は沸き...
その小さき花へと願いを込めて不乱に祈る。場所をたがえたのではなく時を迷ったのでもなくただ忘れてきただけの笑みを欲しているのだと唯一無二のあなたにも独りきり...
あなたの手のひらに渡す花の香りを閉じ込めて帰る支度のあなたの背中にそっと祈りながらまた月の消える日には会いに来てねと念を押すあなたのまなざしが隠れてどこか...
数えたりないのは諸々の秘め事をおいてきたから。由無し事忘れてきたから。だからといって誰が責めるのでしょう。ひとつひとつをていねいに透かして翳して掘り起こし...
東京の端っこの夕方。遠くで雷の音。突然に停電。電気が消える。電気が付く。それを4回~5回も繰り返す。停電になっても電気は自動で付く。インターネットはやり直...
ひとつふたつあなたにくれてやれいらないということばにのみこまれてきえていくかなしいひかりくらやみにひそむあんのんとしたやわらさにめをとぎすましみみをかすか...
たすけてということばはあおいそらへと紛れ込む夏枯の葉の向こう側へと電線のはるかかなたへと幾たびかの朝は救うはずもなく幾つもの夜は追い込む繰り返しに疲れたい...
するすると登り詰めては振り返るあなたを見つめる。見つめるたびに心が揺れる。揺れるときには思い出す。あの差し出されたやわらかな瞳と手触りを。またこうしていま...
いつかの約束は空へと飛んでいき姿も形も見えない。夕方の空が赤く青く返信をする。元気だよ。また一緒に遊ぼうね。と。そんな優しい空気に抱かれてにっこりと微笑む...
迎えに来る約束を反故にして朝まで待ったほころびを縫い合わせようと針仕事をしながら朝もやをかすかにして広がりを走る水音を聞き逃すまいとじっとしていた目をこら...
破れた恋はどこへとしまいましょうか。逃げ帰るあなたの背中に貼り付けてしまいましょうか。さよならもせずに振り向きもしないでタッタカと走り去るあなたは昔のお月...
帰る道が閉ざされて果てなく遠い空のジュピターを見上げてここにいると繰り返す。元気はさまざまに形を変えて落ち着く場所へと居座る。不信感のかたまりと拾い上げた...
見え隠れしつつ行きつ戻りつ矯めつ眇めつあなたは私のことなど忘れてしまい帰る道すら迷い乱れて赤い花びらさえも揺らぎぐらつき誰も助けにも来ないさまはきっとぼや...
受け止めてと叫ぶ。幾百の朝を迎えても誰も彼も雨一粒すら押さえ込むちからはとうの昔に置きつつあちらの空へと手を翳す。知っているのと心の中でしずかに思う。でも...
言いそびれたその唇から嘘がこぼれ落ちていくやわらかなひとふりの笑みからはズンズンと勇ましい別れ言葉が次から次へと飛び出してあわてて拾いに走り回る私はあぁ、...
言い訳を糊塗して花のさやさやとした絡まりについて行く。それでも流れは先へ後ろへと混沌とする。いったいどこへ羅針盤をかくしてしまったのだろうか。見えない目的...
寂しい雨降りには縺れるように後を追いかけてうすい渡るしずくに捧げましょう。ひとすじの落ちていく先にはかまえて茎のような腕を広げて待ちましょう。そんな出会い...
雨の日に忍んで会いに来るあなたに扉を開けて待つ素振りを見せながらはたはたと花のかそけき音に紛れて傘を差し出す腕のはかなさに忘れて夜半からの目覚めに逃げ込む...
行きつ戻りつ笑うあなたの影を踏みながらもう帰ることはできないと知る何度も探し回りうずくまるあなたを見逃し差し出す手は届かないと記憶するゆらゆらと湧き上がる...
そのひとしずくが怒りを果てなく押さえ込む出かけるすべをひとつふたつなくし路頭に迷い込み彷徨い求める居場所すら見失い泣き叫ぶもやってくる日常のいやらしさは知...
何もしないをする。一生懸命に、精一杯に。ただ。何もしないをする。昼寝の時間がいいな。ナッツを頬張るのも嬉しいな。直木賞を読むのも楽しいな。でも。何もしない...
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