「お互ひの唇(くち)の湿りを感ずるは互ひの奥に渇きぞ宿しぬる(新作)」、、、ダブルベッド。不尽5187首目・・・お互ひの
ひとを、ひととき、ひとへに想ふ短歌がメインのブログです。作歌歴約二十年、かつては相聞(恋歌)、現在は専ら雜詠です。
「お互ひの唇(くち)の湿りを感ずるは互ひの奥に渇きぞ宿しぬる(新作)」、、、ダブルベッド。不尽5187首目・・・お互ひの
「わたしからあたしになりてもう一度わたしになりて去りゆきし君(新作)」五句、一旦は、「別れたる君」と詠んだが、女性に主導権があったのを思い出して、改変。不尽5186首目・・・わたしから
「足つきの黒きボタンは僅かなる傾き持ちて掛け違はわれぬ(新作)」「掛け違ふすゑに取れたるこのボタン少し明るき糸を探しぬ(新作)」手先の不器用さは、父親譲りだ。ボタン付けは、玉留で、玉と生地の間に遊びがいつもできてしまう。2首目。足付きボタンは、穴あきボタンより、糸が目立ちにくい。一応、失恋歌ですが、、。ちょうど50年前、布施明は彼の『積木の部屋』で♪君にできることは、ボタン付けと掃除、、だけど満ち足りていた。♪と唄った。(作詞は有馬三恵子。)当時(今も?)は、ボタン付けは難易度☆ひとつということ、、でしょうか(汗)不尽5184-5185首目・・・ボタン2首
「会ひに行くときに限りて混んでゐるタコメーターのみ冷静なるや(新作)」師走、、安全運転で参りましょう。不尽5183首目・・・会ひに行く
5182首目・・・柴田淳~14thオリジナル・アルバム『901号室のおばけ』~
ほぼ4年ぶりのアルバムリリース。決して短くはないブランクの事情はある程度わかってはいたものの、変わっていなくて、(是非は措くとしても)「まずは安心した」が、正直なところ。大仰すぎる悲しみソングが少なくて、その裏返しの妙に明るい歌もない。次第に確かなことを歌いながら、エンディングとなる構成はまずまず。メジャーデビューから数えて24年目に入ったしばじゅん。3年目からリアルタイムでチェイスしてきて、彼女も、アラフィフ(48歳)になったか、と小嘆息。(ちなみに同じ年の女性歌手は、一青窈、hitomi。2001年デビューでは、中島美嘉。)応援し続けて参ります、、やっぱり。「直ちにはおかえりなどと言ふもんかたつぷり味わうまで言ふもんか(新作)」待ちくたびれ(忘れかけ?)てたんで、ちょっとセンシュアルな歌になった。不尽5182首目・・・柴田淳~14thオリジナル・アルバム『901号室のおばけ』~
「手書きなる名簿を見つけりそれぞれの人生あらむ生死すらまた(新作)」「IMEにては入力制限を受けむ君の名幾度か書きし(新作)」「選択的夫婦別姓の議論読む旧き名簿を傍らにしつ(新作)」捨てた、と思っていた名簿を見て詠んだ、、。不尽5179-5181首目・・・旧き名簿三首
「何の日ぞ調べざれども珍(めずら)かにふたつ知りたる師走の八日(新作)」パーソナルな出来事抜きだとそんな日はほとんどない。ちなみに「44年前の出来事」とは違い、「トラ・トラ・トラ」は現地時間では七日だ。不尽5178首目・・・何の日ぞ
「枯葉散り舞ひつ街路を埋めれども朽ちるは何処(いずこ)誰か知るべき(新作)」柄にもない歌なので、反語を使ってはみたが、下の句が甘い。(類型的)。不尽5177首目・・・枯葉散り
「常連の客もとりどりズージャより世間話をして立ち去りぬ(新作)」行きつけのジャズ喫茶は、都会とは異なるのんびり感。ときおり、全くジャズに興味がなさそうな客がカウンター席でマスターと世間話をしては帰って行く。いろんな人にとってのくつろぎスペース、これはこれで宜しいかな、と。不尽5176首目・・・常連の
「怒り顔のみは練習せざれども容易く為せるが腹立たしくも(新作)」自分だけかも、、いや昨今、最も簡単なのは、泣き笑いより、怒ることだろう。ただ、それは心底からの怒りではない、、が。不尽5175首目・・・怒り顔
「古来より求めらるるは真善美些(いささ)か知をば要するや真(新作)」真実を巡る議論(めくもの)。「形而下」の事象に過ぎぬとは言え、そもそも真実は熱狂とは無縁の冷然なもの。真は信たるべきも、信は必ずしも真ならじ。不尽5174首目・・・古来より
「かななれどみなぎる力一幅に頷きながら口ずさみをり(新作)」かな=仮名かなで短歌を詠んだ歌人会津八一は書家でもあった。自筆の短歌が表装された掛け軸を見て詠んだ。不尽5173首目・・・かななれど
田山花袋は、明治4年(1871年)生、昭和5年(1930年)没、60歳。今や「蒲団」で自然主義の先鞭をつけた記録のみが残り、記憶には残らないかの如き明治の文豪。また、芥川龍之介や正宗白鳥などから「下手くそ」呼ばわりされ、やはり不憫な感が拭えない田山花袋を更読みする。テキストは『定本花袋全集』、時系列に主だった作物40作を読む。全体の感想は、筋は派手な展開はないし、表現もケレン味もなく、乾いた感じ。まぁこれが花袋が標榜した「平面描写」なのだろう。花袋は小説家として名をなす以前に紀行文の名手として知られていたそうな。平面描写の下地は充分あったといえよう。四つ星以上をつけた作物は「縁」・「田舎教師」・「時は過ぎゆく」。「縁」(明治42年)は、「生」や「妻」と共に「蒲団」(明治40年)以後の花袋「自然主義三部作」...5172首目・・・田山花袋を更読みする。
「窓越しに行き交ふ通勤人(びと)の顔眺む働くこと斯くも憂し(新作)」駅ナカのコーヒーショップから平日の通勤ラッシュ時の人々の顔を見て詠う。(派手に句跨り、、(汗))不尽5171首目・・・窓越しに
「AIの想定内に属したる人間(ひと)と思はばふと安堵せり(新作)」出してくるサイトやおすすめリストなど、人工知能には勝てない?と悟った歌、、。不尽5170首目・・・AIの
「その昔遊び場なりし山門にゆきこのYU(ゆ)となむ落書きをせし(新作)」なぜ、ローマ字だったのか。習いたてだったのか、漢字で「由」だと生々しかったからか、、。不尽5169首目・・・その昔
「この人の何処に最後は触れしかと離(か)るる刹那の浅ましきとて(新作)」あぁ、浅ましや、、不尽5168首目・・・この人の
「ひとつきりの純喫茶なりいくつもの別れ話ぞ切り出されし哉(かな)(新作)」純喫茶が好きなのは雰囲気もさることながら、ピンの客が比較的多くて会話が少ないこと。不尽5167首目・・・ひとつきりの
「知らざるを嘆き遣りたる一日に知らぬ振りにて遣り過ごすこと(新作)」訳知り顔の歌はほぼ失敗作。とはいえ、年を重ねるほど大きくなる思い。不尽5166首目・・・知らざるを
「高(たか)が否然れど読書というべきぞこのテーブルの高さに気が散る(新作)」行きつけのドトール店のテーブル高さが最も読書に集中できる。コメダ(統一されてるか?)も星野珈琲も、少し高すぎるのだ。ジャズ喫茶では読書はせず瞑想半分、居眠り半分である。不尽5165首目・・・高が否
「高級なる住宅街に迷ひ入る夕刊配達バイク軽やか(新作)」住んでいる土地の地域紙も夕刊紙は、今年度から廃刊になった。三大紙も配達を辞めた地方もあるとのこと。理由は宜無いところ。しかし、係ることは無縁(夕刊は読むべきもので、配達があるのが当たり前)の街区もあるのだろう。(「日本近代文学館」の帰路に、M区のK、S区のSを歩く羽目になって感じたこと。)不尽5164首目・・・高級なる
「帰らまほしからざる日いとくきやかに帰りたき日のおぼろぞ悔しき(新作)」ペシミストの性であろうか、、。不尽5163首目・・・帰らまほし
「流行語大賞候補のリスト見つ世間知らずとやや安堵せり(新作)」30語中全く知らず、皆目見当もつかぬのが18語。下の句は自虐ではなく、こんなことに心を動かされずとも、生活できていることの小市民的安堵(笑)。不尽5162首目・・・流行語
「鬼神をも驚かしむる進化にて今宵天辺(てっぺん)横浜の星(新作)」2024年のチームスローガンは「横浜進化」。さりとてCLIMAXのFINALからは、半ば口あんぐり状態。でも最終戦はベイらしく派手に決めた!一番大きな歓声を上げてしまったのは、、。最も感慨深かったのは、、。(7?8?回くらいの攻撃時にチラッと写ったこれ!)最高にジーンときたのは、、。果たせなかったリーグ優勝。まぁ、いつかするでしょう。(苦笑)弱かろうが、お得意の「ベイス☆ボール」を繰り広げようが、いつまでも応援してまいります。とりわけ楽しかった2024シーズン、ありがとうございました。I☆YOKOHAMA(__)m不尽5161首目・・・下剋上日本一成就
「雨やどり客は我(わ)のみがエヴァンスのヒアズ・ザット・レイニー・デー流れ来ぬ(新作)」『HereThat'sRainyDay』は、BILLEVANSの「Alone」のA面1曲目。5160首目・・・雨やどり
「通販のカタログ処分せざりしをやや悔いてをり衣替えかな(新作)」無駄遣い、、、四句のややが未練がましい、、(笑)。不尽5159首目・・・通販の
「旧友のブログに投稿躊躇へり去る者日々に疎し然(さ)もなむ(新作)」より根っこから言えば相手が友と考えていてくれたか、なんだが、、。(汗)不尽5158首目・・・旧友の
「歩くのが他人(ひと)より早い「はい」に◯(まる)信号変わりて飛び出すもまた(新作)」この問いは、なんとなく理解できるのだが、、。というより(もう些かサビつき気味だが)関西人の遺伝子やで、。不尽5157首目・・・歩くのが(続・問診票)
「復刻版ルビはあれども舊字體(きゅうじたい)手繰り調べつきやう花に向かふ(新作)」春陽堂(1925年~1927年)の復刻板で『鏡花全集(全十五巻)』を第一巻から読み始めた。旧かなづかいは読み慣れているものの、(総ルビ付きなので助かるのだが)漢字は、旧字体なので、新字体を手繰りよせつつゆっくり読め進める、、。不尽5156首目・・・復刻版
「珠玉とは物々しくも浮き身取り汁の輪帯びる玉子もどかし(新作)」そろそろ、おでんの季節。人それぞれ好みはあろうが、玉子が主役と信じて?いる。何と言っても、茹で玉子にするひと手間がかかっている。他のものは、単にぶち込むだけだし。とはいっても、おでん屋ではないので、出汁の色が全体に付くまでは、待っていられない、、、という歌。(笑)不尽5155首目・・・珠玉とは
5154首目・・・セ・リーグCSファイナルSt勝利!日本シリーズ進出!
慶事、再び!嬉しいに違いないんだけど、ファイナルStの1〜3戦までは、別のチームかと、、。(これは私の!?ベイスターズではないぞ、みたいな。)いずれにせよ、進出は投手陣の踏ん張り。(チーム名『世界一楽しいピッチャー陣』)ポストシーズンに、2+6+4(+α)も、ベイの試合が見られるなんて、儲けもんの一言に尽きる。「些(いささ)かに食傷したる咆哮も全き余地なき牧の勝鬨(かちどき)(新作)」(「き」で脚韻)不尽5154首目・・・セ・リーグCSファイナルSt勝利!日本シリーズ進出!
「安売りの『一生忘れない』逝くまでに一度は思ひ出さむどまりぞ(新作)」発語者のカタルシスに鼻白む、、。他人事にあらず、(汗)不尽5153首目・・・安売りの
「秒針はかくも遅きか鼓動より汝に会いたき態(てい)身に沁みぬ(新作)」追加で十八番系の歌、、下の句は、若干引き気味に詠んだ。不尽5152首目・・・秒針は
『双針(ふたはり)が重なる時刻求むべき式を書き留む心鎮めん(新作)」「計算式どほり双針重なるも真実(まこと)は二層構造、いまさら。(新作)」十八番系の歌である。不尽5150、5151首目・・・時計2首
「CSは勝つが負けよが本拠地の戦(いくさ)を是とす大勝すれども(新作)」慶事があった翌日は、スポーツ新聞を(最低2紙)買うことにしている。昨シーズンの今永のノーノー試合以来だ。3位通過のCSでは球団に実入りはないし、例え敗退しても、ファンの前で決着が付くのが区切りとしてはいいかも、な。・・・不遜な発言でございますが・・。(汗)さて、ファイナルSは、東とウィックが居ないので、スイープ(三連敗)も充分覚悟の上。でも、フォードがHRをぶち込んだので、ファイナルSでは、筒香に打ち納めの一発を期待するや切。蛇足だけど、阪神の監督就任ということで、来シーズンは、藤川球児さんの解説が聞けないので、テレビの野球中継を見る楽しみがひとつ少なくなるなぁ。不尽5149首目・・・セ・リーグCSファーストS勝利!
5148 首目・・・映画「ワン・ハンド・クラッピング」を見る
映画の正式タイトルは、「ポール・マッカートニー&ウイングス-ワン・ハンド・クラッピング」。1974年8月に彼の「アビーロード・スタジオ」で収録されたものの、映像(と多くの音源)はお蔵になっていたもの。当時、ポールは、32歳。ウイングスのLPでは、「バンド・オン・ザ・ラン」('73)から「ビーナス・アンド・マース」('75)の間の時期に当たる。この頃は、「ミュージック・ライフ」を毎月、隅から隅まで一文字余さず読んでいた。だが、当時のLPは2200円と購入するには、やはり高価な代物だった。然りながら、ウイングスの「バンド・オン・ザ・ラン」もその前作の「レッド・ローズ・スピードウェイ」('73)も『所有』していた。リアル・ビートルズ体験はない('70年の解散から2年後あたりから洋楽を聴き始めた)のだが、'70年...5148首目・・・映画「ワン・ハンド・クラッピング」を見る
「問診票「他人(ひと)より食べるのが早い」お里が知れる気もすれど「はい」(新作)」「糖尿病」の罹患リスクに関する設問と最近知った、、、。不尽5147首目・・・問診票
「堂々たる橋脚やうやく立ち上がり傍ら退(の)くを拒むひとつ家(新作)」しばしば見かける風景、、そしてやがてすっかり忘れてしまう風景。不尽5146首目・・・「堂々たる」
本日、21回忌を迎えたが、格別のイベントはないようだ。ただ誕生日(存命なりせば65歳)を前に、逐次アナログ復刻されていたものの残っていた3枚がカラー盤でリリースとのこと。そんな3枚のうちの1枚、『BL'UEEYES』を久しぶりに聴く。1985年作品でベストを除くと8thアルバム。ミュージシャンとしてのキャリア全体から見ると中盤あたりだ。俗に言うジャズスタンダード集なのだが、幾つかの経緯を考えると、みきが一度はやってみたかったこと、なのだろう。意外とストレートな歌唱、もちろん松原みきテイストではあるけれど、、。B面1曲目の『Loveletters』が断然いい。SmoothでSweetで。リピート聞きしてしまう。4902首目・・・松原みき20回忌(遅っ、汗)いま一度、合掌。「小粋にも小生意気にもなる舌ざわりみ...5145首目・・・松原みき没後20年
「リスキリング無縁なりせばしげしげとカルチャースクール案内を見ぬ(新作)」『男の料理教室』がコロナで閉講になり復活の兆しもない。(おそらく経営サイドからはコスパがよくないのだろう。)講座の中身もさることながら、男だけで、気を遣わずともよく、余計なお喋りをせずに済んでよかったのだが。不尽5144首目・・・リスキリング
「鉄オタの宰相の報サンライズ出雲の停車駅を閲(けみ)する(新作)」石破さんの選挙区は鳥取一区。若かりし頃、ブルトレ特急出雲をさんざん利用したとのこと。ただ、山陰本線をひた走しった出雲と異なり、後継列車というべきサンライズ出雲は、伯備線経由で山陰本線に入るので、鳥取2区しか通らない。「出雲」のテールマーク「お友だち少なき人にわづかなる近しさ抱き支持率を見ゆ(新作)」不尽5142.5143首目・・・「鉄オタの、、」ほか
「小笠原流においては如何にせんするするつるりぽとり玉こん(新作)」玉蒟蒻は、西日本では手に入らないかも、だな。不尽5141首目・・・小笠原
「バスはまだ坂の高みに留まりて待ち草臥(くたび)れるるは女のみかは(新作)」ただの実景だが、松山千春の「恋」を意識して詠んでみた。「かは」=反語不尽5140首目・・・バスはまだ
「後ろ髪ひく女(ひと)ありて後戻り見せかけだけのスイッチバックかも(新作)」ジュンク堂に週2回は行く、鉄道本の棚に行く。ここんとこ毎回ページをめくるのは、丁寧に調べられているので、見入ってしまう。でも、高いので買わずに眺めるだけにしている。今んとこ。不尽5139首目・・・後ろ髪
「書かれたる調理の時間最寄駅徒歩十分の広告(アド)のごとしも(新作)」腕のせいか、器具のせいか、とまれ、レシピ記載の時間より早くできることは、ほぼ、ない。不尽5138首目・・・書かれたる
「一本の鎖に過ぎぬネックレスさえもこんなにこんがらがって(新作)」「焦るほど結びは硬く緊くして甲でも乙でもなきものと為る(新作)」ひとりとふたり、、不尽5136.5137首目・・・絡まり2首
「点々と置かるる街路樹鳥たちも安らぎ歩道は白斑(しろまだら)かな(新作)」鳥たちの落とし物、、不尽5135首目・・・点々と
「承認を為せば彼奴(あいつ)が共通の友となるらん逡巡したり(新作)」、、フェイスブック。チータの歌のように、『友達の友達はまた友達』、にすらなりたくない奴が居る。(笑)チータ、、水前寺清子です。念のため。(汗)不尽5134首目・・・承認を
「わがままと思ふほかなき崩し字の短冊橋よりはらり捨てにき(新作)」草書体をわがままと呼ぶ偏屈さ、、(汗)。不尽5133首目・・・わがままと
「雨宿り客は我のみエバンスのヒアズ・ザット・レイニー・デイ流れ来たりぬ(新作)」『Here'sThatRainyDay』は、ビル・エヴァンスの『アローン』(ソロアルバム)の一曲目だ。不尽5145首目・・・雨宿り
「お互ひに要なき人と思ひなしつつがなく終ふ時候の挨拶(新作)」サクサク、行きましょう。(笑)不尽5132首目・・・お互ひに
「来るはずのなきひとひとり改札口終着駅のとなりのとなり(新作)」どんどん削って行って立派に?寂しい歌になった。不尽5131首目・・・来るはずの
「本年も名簿すらなき名鑑に応援の気運上がり難しも(新作)」二部落ちしても、「昨シーズン2位」までなら写真抜きの名簿だけは載るんだけどねぇ、、。不尽5130首目・・・本年も
「Don'tSayGood-bye二度目は強がりになるはず然れど英明の息(新作)」(德永英明4thシングル「輝きながら…」より)1987年、この曲で德永のファンになった。あの時、英語で言えばよかったかなぁ、、。不尽5129首目・・・Don'tSay
「タワマンの影に憩ひつ次の影探す灼熱メガロボリスよ(新作)」「厳しい」より、「危険な」暑さという表現は、当たってると思う。不尽5128首目・・・タワマンの
「なまくらなる熱波となりぬビル風に煽られ目指す貴殿の御住居(おすまい)(新作)」地下道に潜りたいが、、住所がわからなくなる、(汗)不尽5127首目・・・なまくらなる
「解答を求めんとして見上ぐれど糸口すらなし真青なる空(新作)」一点曇りなきことの陷阱。不尽5126首目・・・解答を
「闇に見る針の鋏角拡がりて体温奪ひあひたるひととき(新作)」あぁ、寝苦しい、、、。不尽5125首目・・・闇に見る
「住む人も行き交う人も多くしてコメ不足とや信じがたしも(新作)」同情も、況や批判もしないけど、日本も広いなぁ、という感想。不尽5124首目・・・住む人も
「常套句決まり文句に定型句使ひこなせし男(をのこ)の出世(新作)」組織の遊泳術、因みに私は金づちなので、海もプールも嫌いである。不尽5123首目・・・常套句
5116-5122首目・・・道南(松前・江差・函館)行(その3)
(元町公園からの眺め)箱舘戦争の゙足跡をいくつか辿る旅。③函館「侍の命尽きぬるも函館の顔役なるぞ榎本武揚(新作)」(五稜郭跡、箱舘奉行所、五稜郭タワー)「関門は亀田と箱館土方の生死(しょうじ)も分かちし一本木とぞ(新作)」(一本木関門跡、函館市若松町)(土方歳三最期之地碑)「幕末の技術官僚(テクノクラート)三郎助覚悟の最期いといと惜しや(新作)」(千代ケ岱陣屋跡)(中島三郎助父子最後之地碑、函館市中島町)「碧玉となりし御霊をはばかりて弔ふ碑(いしぶみ)されど高々(新作)」(碧血碑、函館市谷地頭町)(明治辰己実有此事立石山上以表厥志)「寺町の坂を息つき登りけり傷心惨目(しょうしんざんもく)の碑を拝まんとして(新作)」(高龍寺、函館市船見町)(傷心惨目碑)「函館の山はひとつの闇となり街の灯りのあたたかきかな(...5116-5122首目・・・道南(松前・江差・函館)行(その3)
5110-5115首目・・・道南(松前・江差・函館)行 (その2)
(開陽丸)箱舘戦争の゙足跡をいくつか辿る旅。②江差「松前や江差に向かふ鉄路なきキハの役目はながまれとかや(新作)」ながまれ(道南の方言)=のんびりして「バスで行かん江差松前消え失せしレールのルートをスマホで追ひつ(新作)」「人と船山の国より追分を伝へ運びて蝦夷地に至りぬ(新作)」(江差追分会館)(江差山車会館)「鰊漁守護せし姥神大神宮江差湊を見下ろし御座す(新作)」(姥神大神宮)「新たなる国興さんと蝦夷地をば榎本海軍ひた目指したり(新作)」(軍議中の榎本武揚(右端))「座礁せし開陽まじまじ土方は涙零しつ拳振るひぬ(新作)」(旧檜山爾志郡役所)(バルコニーから)(土方歳三嘆きの松)(060626-28)(つづく)5110-5115首目・・・道南(松前・江差・函館)行(その2)
5104-5109首目・・・道南(松前・江差・函館)行(その1)
(松前城三層天守、本丸御門)箱舘戦争の゙足跡をいくつか辿る旅。①松前「無高ゆえ湊の交易沖の口番所で粛々行なはれけむ(新作)」(沖之口番所跡、松前奉行所、松前藩屋敷)「許されて台地に築きし福山城最北最後の城郭となる(新作)」「総督の土方攻め込む陸と海たちまち落ちぬ福山の城(新作)」「国宝に定めらるれどあな惜しや三層天守焼失せしとや(新作)」「榎本が海軍来たりし海峡に大筒放つもすべなく落ちぬ(新作)」「法華寺の石段登り旧幕軍慰霊碑詣で我が名を記す(新作)」(法華寺)(060626-28)(つづく)5104-5109首目・・・道南(松前・江差・函館)行(その1)
今夏の選手権大会のベンチにも「女子」の姿が見られるようだ。私の住む地の代表校もそうだった。但し、ベンチに座るいわゆる「女子マネージャー」は、規則では「記録員」、すなわちスコアラーという位置づけだ。とはいえ、平成8年(1996年)までは、記録員はベンチ入りが認められなかった。その解禁とともに女子マネの姿を見かけることになった。中にはスコアは付けずに(付けられずに?)マネージャーに徹しているチームもあるやもしれぬ。(その場合は、従来どおりリザーブや部長先生(責任教師)がスコアを付けているんだろう。)また、リザーブにもなれなかった部員(ムードメーカーの如き)を充てているチームもいよう。それも一つの考え方だ。(但しユニフォームは着用できない。)一方、性別に拘らずワンチームとして汗を流してきた仲間である女子マネージ...5103首目・・・記号ひとつ
「海近きホームに結ふる願ひ事バックパッカー深呼吸せり(新作)」「同じ駅同じ夕陽を現在(いま)ひとりあの眩しさはうそではなかつた(新作)」「ジオラマでのぞみを操る少年の停まることをば考えざる夢(新作)」海岸線の長い国に住んでいるので、往復するだけで小旅行の気分である。(おわり)不尽5100-5102首目・・・鉄歌6首(その2)
「特急の赤きシートで童等(わらべら)は弾け跳ねたり夏休みかな(新作)」「見慣れたる海岸線を行く列車君とは異なる君想ひだす(新作)」「滑かなる弧を描き岐かるる引込線行手は叢(くさむら)夏の盛りよ(新作)」(つづく)5097-5099首目・・・鉄歌6首(その1)
「四年後を持たざる者と持つべき者渇く涙と渇かす涙(新作)」パリ五輪が終了したが、リアルタイムと録画を含めて、30分も視聴しなかった。実況アナウンサーの五月蝿い絶叫を聞かされると思うと、見る気が失せる。いきおい、ニュースやハイライト動画で済ませてしまった。歌意はありきたりだが、3句の「べき」は、ある意味残酷かつ無責任な歌といえようか。てな訳で、五輪短歌は、一首のみ。不尽5096首目・・・四年後を
「故郷の本家の仏壇抽斗の軍事郵便瞑目したり(新作)」「の」を繫ぐ歌は、基本的に駄歌とされている。不尽5094首目・・・故郷の
「ハイーハイゆるり宥めつ遠き道馬子唄合の手澄みわたりゆく(新作)」馬子唄(民謡)の゙合いの手の余韻に聞き惚れる。(俳句)馬子唄の合いの手労(いたわ)る夏の坂無季で詠むと馬子唄の合いの手人馬労(いたわ)れり短歌から引っ張ってくると、無季がいいと思うのだが。こんなとこが、季語による世界の制約を感じるか、拡張と見るか、延ては、俳句と短歌を取るかの分岐点かもしれない。不尽5093首目・・・ハイーハイ
短躯なりされど呵成に体内の熱吹き下ろすサキソフォニストサキホフォンじりじり熱し指と息帰り来たれば冷たきシーツ此のライブスペースにても弦弾(はじ)く引く手あまたのベーシストかな恍惚は無縁とばかりウォーキングベースを刻む手首は白し裏切りを続け続けり変拍子問はるる前にスティックを置く(以上、新作)ジャズフェスで会場を梯子。表現者としての彼等を見つめる。不尽5088-5092首目・・・ジャズフェス
「猫鳴きて真夏日来むと隣家(となりや)の赤きトタンの屋根見下ろしぬ(新作)」アメリカには真夏日という概念はなさそうだな。不尽5087首目・・・猫鳴きて
連敗が止まったと嬉しがるのも、何だかなぁ、、。いくらなんでも、ここまでは想定外。CS進出、黄色信号。4連敗目のG戦を現地観戦したが、スコア(1−2)以上に感じた地力の差。まぁ、(2度となかろう)ヤスアキの先発とフォードの初安打初HRを見れたのが記念。たまたまなのだが、ホテルの部屋は特等席クラス。(笑)「酔ふほどの宴にあらずぷっつりとバックスクリーンの灯は消えぬ(新作)」(060727)不尽5086首目・・連敗は「9」で終止符。
「不器用を呪ひし夏あり虫取りの網から容易く逃げおほす蝉(新作)」いわゆる「麦わら帽の少年」はめっきり見なくなった。高級品になってしまったんだろうなぁ。不尽5085首目・・・不器用を
北海道旅行の『はやぶさ』車中で読もうと求めた文庫本は、『天の夕顔』(昭和13年)。年上の女のエゴイズムに半生を棒に振った男の愚行とも言うべき恋愛譚。いや、恋愛は当事者以外にして見れば、ある意味愚行やに知れぬ。ストイックな関係を際立たせる為に手紙が効果的に使われている。愛し合う事が最終目標なのに、その途中経過である相手を思うこと自体が肥大化し、目的化してしまっている。いやいや、それがプラトニックというものか。山に籠って研ぎ澄まされていく感覚の中で女を思い詰め、自己語りで女を『神格化するに至る」と書く。病膏肓というのは簡単だが、いやいやいや、ちょっぴり頷いてしまう。一方、女は、人生そのものも、エゴイステックに閉じてしまう。女を思慕しながら鎮魂するラストは夕顔の花言葉を暗示し、甘いと言われようがそこそこ決まって...5083.5084首目・・・中河与一『天の夕顔』を読む
「故郷の訛を漏らす人と居て自ず弛みぬ心の留め金(新作)」まぁ、誰にでもあること。不尽5083首目・・・故郷の
「閉店のカウントダウン今日こそは看板娘に別れを告げん(新作)」まさかジェンダー云々とか言われないだろうなぁ。不尽5082首目・・・閉店の
「四十(しじゅう)年振りに会う友郷里にて社長の奴を呼び捨てにせり(新作)」近年になり奇跡的?にラインでつながっていたので、やたらめったら再会の感激というほどではない。(が、物理的距離はとてつもなく離れている。)「どちらかがこの世にいなくなるまで、あと一回くらいは会いたいものだ。」とお互い納得して別れる。不尽5081首目・・・四十年
「老獪と若気のいたり何れ採る賢人もはや御座(おわ)しまさねば(新作)」老醜は埒外だが、、。「よりましに投じませうと促さるる反らしたる胸薄き選良(新作)」選良はもはや死語、、。こんなことを詠みたくて歌を作ってるのではないので、番外。(笑)不尽【番外】2首
「夢で会ふ異性視線を反らさずに此度も許さざるまま去にぬ(新作)」ことさら、「異性」というひっかかりのある語を使っただけの歌。不尽5080首目・・・夢で会ふ
2023前半戦83試合43勝38敗2引首位3差2024同時点83試合43勝39敗1引首位1差何と!CSに出られるかもしれないというシーズン当初にはおよそ想定外の事態!。この時点で昨年は今永・バウアー二人で12勝。今年はジャクソンとケイ、そして石田裕太郎の新加入三人で12勝。と穴埋め。そして、打では、やはり蒼彗天(オースチン)。てなわけで、今シーズンは勝敗関係なく純粋に試合を楽しめると安心していたのに、、。勝ち負けが気がかりでどうもくつろがない。(笑)まぁ、優勝の心配はしていない。巨人だと予想してる。でも、最低2試合余計に楽しめるから、ここまで粘ってるなら3位でいいからCSに行ってほしいものだ。筒香がHRをスタンドに放り込んでCS進出を決めることを夢見ているのだが、、。それにしても、新戦力の選手たち(外野手...5079首目・・・幾人か
「二時打ちし柱時計にうつつにぞ三時打てるが夢にて会ひぬ(新作)」昭和の柱時計は、いや壁掛時計ですら、1時間毎に(時刻の数だけ)時を打っていた記憶がある。(就寝するときには、時報のスイッチを切る、、。)不尽5078首目・・・二時打ちし
「とりあへず番組流せ本を出せ関知いたさぬ観光公害(新作)」京都(市)に縁を持つ者として、(現在の)府知事と市長双方の゙中高の同窓生として、一首。京都(市)がキラーコンテンツ故といえば聞こえはいいが、上の句のような安直さが現象の一因に思えて仕方がない。遠くからぼんやり考えるだけだが、シニカルに過ぎるだろうか。(まぁ、海外からのツーリストはもっと構造的な原因もあるのだろうが、、。)如何に優秀な先輩、後輩の彼等とて、「本質的」な改善は困難だろう。むしろ、期待するほうが酷というものだろう。まぁ、出来は、理屈っぽい下手な主張してる駄目歌。今日は、祇園祭の前祭の宵山だ。不尽5077首目・・・京都オーバーツーリズム考
甲子園球場誕生100周年に因むNHKの特番を視聴。中でも名場面投票結果は興味深かった。まぁ、今どきこんな投票するのは、30代以上か、野球小僧だけとは思うが。「1961年第43回夏の報徳学園対倉敷工」とか「1958年第40回夏の坂東・村椿」などが漏れてるのは時代の変遷だなぁ。このうち、第54位に関することは、【番外】8月12日の原辰徳にこのブログで以前書いたことがある。渋いと感じたのは、第50位。実は、リアルタイム視聴の記憶がある最古が、この試合だ。白黒テレビかけ流していただけなのだが、本盗の場面は確かに記憶している。(最も当時は野球のルールも分かってはいなかったが。)そんなに有名な試合であったか、と。一方、「1989年第61回春決勝の上宮のサヨナラエラー」とか「1998年第80回夏の宇部商の延長15回サヨ...5076首目・・甲子園100周年
「水飛沫君は切れぎれ今日もまた目を閉ずなかれまだ此処に居る(新作)」切れぎれになるふたり。ただ、ひとりはまだ目を見開いたままだ。不尽5075首目・・・水飛沫
「放置にはあらざり寧(むし)ろ見殺しの事ども例へば我の五七五(新作)」箴言めいた歌は大抵が駄歌。七七の下の句ができない「シューベルト7番」(笑)が常にある。不尽5074首目・・・放置には
「横恋慕さるるもしかたなきやうなる坂の頂或るひと置きて(新作)」(口語)「横恋慕されてもしかたないような坂の頂或るひとを置き」函館を旅行する前に詠んだ。どっちがいいかなぁ。四句と五句を入れ替えると自分の居場所が逆転するようにも読める。(こういうのが、作歌の面白いところ。)これまた、どっちがいいかなぁ。(笑)「横恋慕さるるもしかたなきやうなる或るひと置きて坂の頂」(俳句)「夏坂の上(ㇸ)で横恋慕さるるかな」おお、詠嘆か!(笑)ちと歌意と違う、、。(汗)「夏坂の上(ㇸ)で横恋慕されてみよ」いいかもな、(笑)不尽5073首目・・・横恋慕
(渡辺貞夫『マイ・ディア・ライフ』裏ジャケ)「昨日より半歩トリップせんとして俺のBRAVAS鏡に向かひき(新作)」整髪料(スタイリング)の歌。色気づく頃。世代は「バイタリス」、「マンダム」、「MG5」いずれでもない。しかして、「BRAVAS」だ。あの安定感のあるフォルムが好きだった。四句は、ボクであってはならぬ。俺だ。長らく使い続けたのは、FM番組の『渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ』の影響もあるかなぁ。そう、〜ブラバス、サーウンドゥ・トリップッ、『渡辺貞夫・マイディアライフ』〜だ。「ブラバス」の後は、「アウスレーゼ」を使っていた。(輪島・貴乃花のCMよりずっと後のことだから)さほど理由はない。今は、「ルシード」を使って長くなった。これまた、理由はない。ただ、時代は、無香料になった。「汝がためと懸想する人出で...5071.5072首目・・男性化粧品2首
「同窓会欠席続けアップさるる彼等は赤の他人に成り果つ(新作)」「(中高一貫男子校で、おまけに劣等生やったし)同窓会なんかに出て何がおもろいねん」、と内心毒づきながら、HPを確認している捻くれ者の歌。不尽5070首目・・・同窓会
なぜだか、野球ばかり10首の今期。五年後に戻らまほしと蔦の這ふ球場(ボールパーク)に送らんShōta(4961)キャンプイン優勝するはずなきがゆゑ却(かへ)りてシーズン愉しめる哉(4982)ウェンデルケンウィックケイにアンソニー今だ空きたる96番(4987)壁つくりタメを産み出し面で打つ悩めど十(とお)に七はしくじる(5013)凡打あり美技あり三桁(みけた)の番号を背負ふ彼等の止まざる競争(5014)打つほどに遍く心に届きしが打つほど離れし近くの心〜大谷翔平元通訳事件〜(5017)ポスティング7年8年FA権「I✭YOKOHAMA」形容さまざま(5018)手を翳せ揺らせハマスタ応援歌アーチを架けむ我等が225(5021)打たずとも構わぬ非礼を詫びるのみ帰朝報告柵越え225(番外)二番から六番いかさま誇れども...スポーツ短歌182024年上期
「三針が重なる瞬間(とき)を過たず若きをのこが駆け出したるも(新作)」切迫?徒労?。、みたいな歌。不尽5069首目・・・三針が
「父母の享年過ぎて目覚むれば呼吸(いき)は大きく深くあるべし(新作)」感謝、、何かわからぬものに対する。不尽5068首目・・・父母の
近々、函館戦争の跡を辿るために渡道するので、前哨戦?で、またまた会津若松へ。「降伏をなしし日付は我が生れし月日と知らず天守に登る(新作)」旧暦(慶応四年九月二十二日)ではあるが、迂闊にもやっと気付いた次第。「飯盛で若き生命が散れどなほ籠る一月戦ひ了(をは)んぬ(新作)」(天守から臨む飯盛山)「白露はやがて消ゆれど泣血氈(きゅうけつせん)会津が血涙染むをな忘れそ(新作)」(錦絵『会津藩降伏図』)(白露庭(降伏式の場所、家老内藤介右衛門邸))やはり『會津壹番館』に足が向く。何度訪れても心が安らぐ純喫茶。(060524)不尽5065-67首目・・・鶴ヶ城登城
「思い出が美しすぎる理由(わけ)などは知りたくないからここに居て、君。(新作)」FMでバリー・マニローが流れ、とても魅力的な彼の歌声に思わず詠む。『ふたりのオールド・ソング』(『TheOldSongs』)という曲。三句と四句の間には、一字空け。まぁ、売れそうもない歌謡曲の歌詞みたいやな、、。不尽5064首目・・・思い出が
「ささやかなる決意をじわり強ひられつ噛みたり今朝の冷飯一膳(新作)」『な、大袈裟な、、保温せえへんかっただけやろ』の一首。俳句にすると「冷飯が決断強ひる夏の朝」こんなんやろか、、?針小棒大感が薄れるか?、、大和男子っぽい?。(笑)不尽5063首目・・・ささやかなる
「常備駅貨車に書かるる文字追ひて地図帳広げ夢拡げし日(新作)」鉄歌、ローカル線鈍行の旅。続々々。昔語り。不尽5062首目・・・常備駅
「微睡めば列車は越えぬ県境(けんざかい)別の代議士微笑むポスター(新作)」鉄歌、ローカル線鈍行の旅。続々。不尽5061首目・・・微睡めば
「ワムトラの行き来はかつて繁(しげ)しやと思ほゆ番線持たざるホーム(新作)」鉄歌、ローカル線鈍行の旅。続。「ワム」有蓋車・積載重量14~16t「トラ」無蓋車・積載重量17~19t不尽5060首目・・・ワムトラの
「再会のページ読み終へ眺むれば川は左に移りて疾し(新作)」鉄歌、ローカル線鈍行の旅。不尽5059首目・・・再会の
「享年が刻まれざるを僅かなる慰めとして死者等の碑(新作)」見る側からの歌で逃げが入ってる、いまひとつの出来。不尽5058首目・・・享年が
「貼替えをなされし四桁の値札なり剥がさざるべき将(はた)剥がすべき(新作)」笑点の大喜利みたいな歌やなぁ、、。不尽5057首目・・・貼替えを
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「お互ひの唇(くち)の湿りを感ずるは互ひの奥に渇きぞ宿しぬる(新作)」、、、ダブルベッド。不尽5187首目・・・お互ひの
「わたしからあたしになりてもう一度わたしになりて去りゆきし君(新作)」五句、一旦は、「別れたる君」と詠んだが、女性に主導権があったのを思い出して、改変。不尽5186首目・・・わたしから
「足つきの黒きボタンは僅かなる傾き持ちて掛け違はわれぬ(新作)」「掛け違ふすゑに取れたるこのボタン少し明るき糸を探しぬ(新作)」手先の不器用さは、父親譲りだ。ボタン付けは、玉留で、玉と生地の間に遊びがいつもできてしまう。2首目。足付きボタンは、穴あきボタンより、糸が目立ちにくい。一応、失恋歌ですが、、。ちょうど50年前、布施明は彼の『積木の部屋』で♪君にできることは、ボタン付けと掃除、、だけど満ち足りていた。♪と唄った。(作詞は有馬三恵子。)当時(今も?)は、ボタン付けは難易度☆ひとつということ、、でしょうか(汗)不尽5184-5185首目・・・ボタン2首
「会ひに行くときに限りて混んでゐるタコメーターのみ冷静なるや(新作)」師走、、安全運転で参りましょう。不尽5183首目・・・会ひに行く
ほぼ4年ぶりのアルバムリリース。決して短くはないブランクの事情はある程度わかってはいたものの、変わっていなくて、(是非は措くとしても)「まずは安心した」が、正直なところ。大仰すぎる悲しみソングが少なくて、その裏返しの妙に明るい歌もない。次第に確かなことを歌いながら、エンディングとなる構成はまずまず。メジャーデビューから数えて24年目に入ったしばじゅん。3年目からリアルタイムでチェイスしてきて、彼女も、アラフィフ(48歳)になったか、と小嘆息。(ちなみに同じ年の女性歌手は、一青窈、hitomi。2001年デビューでは、中島美嘉。)応援し続けて参ります、、やっぱり。「直ちにはおかえりなどと言ふもんかたつぷり味わうまで言ふもんか(新作)」待ちくたびれ(忘れかけ?)てたんで、ちょっとセンシュアルな歌になった。不尽5182首目・・・柴田淳~14thオリジナル・アルバム『901号室のおばけ』~
「手書きなる名簿を見つけりそれぞれの人生あらむ生死すらまた(新作)」「IMEにては入力制限を受けむ君の名幾度か書きし(新作)」「選択的夫婦別姓の議論読む旧き名簿を傍らにしつ(新作)」捨てた、と思っていた名簿を見て詠んだ、、。不尽5179-5181首目・・・旧き名簿三首
「何の日ぞ調べざれども珍(めずら)かにふたつ知りたる師走の八日(新作)」パーソナルな出来事抜きだとそんな日はほとんどない。ちなみに「44年前の出来事」とは違い、「トラ・トラ・トラ」は現地時間では七日だ。不尽5178首目・・・何の日ぞ
「枯葉散り舞ひつ街路を埋めれども朽ちるは何処(いずこ)誰か知るべき(新作)」柄にもない歌なので、反語を使ってはみたが、下の句が甘い。(類型的)。不尽5177首目・・・枯葉散り
「常連の客もとりどりズージャより世間話をして立ち去りぬ(新作)」行きつけのジャズ喫茶は、都会とは異なるのんびり感。ときおり、全くジャズに興味がなさそうな客がカウンター席でマスターと世間話をしては帰って行く。いろんな人にとってのくつろぎスペース、これはこれで宜しいかな、と。不尽5176首目・・・常連の
「怒り顔のみは練習せざれども容易く為せるが腹立たしくも(新作)」自分だけかも、、いや昨今、最も簡単なのは、泣き笑いより、怒ることだろう。ただ、それは心底からの怒りではない、、が。不尽5175首目・・・怒り顔
「古来より求めらるるは真善美些(いささ)か知をば要するや真(新作)」真実を巡る議論(めくもの)。「形而下」の事象に過ぎぬとは言え、そもそも真実は熱狂とは無縁の冷然なもの。真は信たるべきも、信は必ずしも真ならじ。不尽5174首目・・・古来より
「かななれどみなぎる力一幅に頷きながら口ずさみをり(新作)」かな=仮名かなで短歌を詠んだ歌人会津八一は書家でもあった。自筆の短歌が表装された掛け軸を見て詠んだ。不尽5173首目・・・かななれど
田山花袋は、明治4年(1871年)生、昭和5年(1930年)没、60歳。今や「蒲団」で自然主義の先鞭をつけた記録のみが残り、記憶には残らないかの如き明治の文豪。また、芥川龍之介や正宗白鳥などから「下手くそ」呼ばわりされ、やはり不憫な感が拭えない田山花袋を更読みする。テキストは『定本花袋全集』、時系列に主だった作物40作を読む。全体の感想は、筋は派手な展開はないし、表現もケレン味もなく、乾いた感じ。まぁこれが花袋が標榜した「平面描写」なのだろう。花袋は小説家として名をなす以前に紀行文の名手として知られていたそうな。平面描写の下地は充分あったといえよう。四つ星以上をつけた作物は「縁」・「田舎教師」・「時は過ぎゆく」。「縁」(明治42年)は、「生」や「妻」と共に「蒲団」(明治40年)以後の花袋「自然主義三部作」...5172首目・・・田山花袋を更読みする。
「窓越しに行き交ふ通勤人(びと)の顔眺む働くこと斯くも憂し(新作)」駅ナカのコーヒーショップから平日の通勤ラッシュ時の人々の顔を見て詠う。(派手に句跨り、、(汗))不尽5171首目・・・窓越しに
「AIの想定内に属したる人間(ひと)と思はばふと安堵せり(新作)」出してくるサイトやおすすめリストなど、人工知能には勝てない?と悟った歌、、。不尽5170首目・・・AIの
「その昔遊び場なりし山門にゆきこのYU(ゆ)となむ落書きをせし(新作)」なぜ、ローマ字だったのか。習いたてだったのか、漢字で「由」だと生々しかったからか、、。不尽5169首目・・・その昔
「この人の何処に最後は触れしかと離(か)るる刹那の浅ましきとて(新作)」あぁ、浅ましや、、不尽5168首目・・・この人の
「ひとつきりの純喫茶なりいくつもの別れ話ぞ切り出されし哉(かな)(新作)」純喫茶が好きなのは雰囲気もさることながら、ピンの客が比較的多くて会話が少ないこと。不尽5167首目・・・ひとつきりの
「知らざるを嘆き遣りたる一日に知らぬ振りにて遣り過ごすこと(新作)」訳知り顔の歌はほぼ失敗作。とはいえ、年を重ねるほど大きくなる思い。不尽5166首目・・・知らざるを
「高(たか)が否然れど読書というべきぞこのテーブルの高さに気が散る(新作)」行きつけのドトール店のテーブル高さが最も読書に集中できる。コメダ(統一されてるか?)も星野珈琲も、少し高すぎるのだ。ジャズ喫茶では読書はせず瞑想半分、居眠り半分である。不尽5165首目・・・高が否
「テレビ塔昇りて偏(ひとえ)に叫びしも離ればなれの減衰地点(新作)」久しぶりに名古屋のテレビ塔を見上げたので、一首。ただ、栄のランドマークのこの塔から、もう電波は飛んでいない。不尽4939首目・・・テレビ塔
「無踏切地下化高架化目(ま)の当たり駆ける電車が消えつつある街(新作)」はいはい、鉄男歌。不尽4938首目・・・無踏切
「甘やかな懐柔されど抗へぬ背を向けし汝が紡ぐハミング(新作)」スキャットやヴォカリーズよりくぐもっている分、誘因する力をハミングにはあると思う。不尽4937首目・・・甘やかな
「公理抱く数学者等を羨めり汝に証を立て続けしが(新作)」数学における公理は(定理と異なり)証明できないものである、、、とか。不尽4936首目・・・公理抱く
「源氏名にあらざる君のフルネーム知りたる奴を何ぞ羨む(新作)」この係り結びは、疑問か、反語か、、読み手に委ねよう。笑不尽4935首目・・・源氏名に
三冊積んでいたのを、一掃。「森へ行きましょう」(長編、単行本2017年刊)少しの『あるある』を持ち込んで、心地よい違和感に引き込む川上弘美の魅力。前半はいつもどおりの世界。でも、最後に、人生に折り合いをつけるには一度は森で迷うことが必要という、まとめた感がある分不思議度が薄まる。パラレルワールドで描くのは成功してるのかな?「ぼくの死体をよろしくたのむ」(短編集、単行本2017年刊)川上弘美の短編の作物は、心を大きく振幅させないので、心がなだらかな状態のときに読むに限る。いい意味で落胆しないし、感動もしない。でも、そこそこしあわせ感覚が味わえる。(二つともSF的だが)別れの哀しみを緩やかに描く『二百十日』と『スミレ』に⭕を付けた。「某」(長編、単行本2019年刊)ファンタジカルな作物はある意味安心して読める...4934首目・・・川上弘美の「文庫」をまとめ読み。
「一人来て紅き葉踏めば遺す音サクサクのみぞ今年の秋よ(新作)」昔々、「サクサクと落葉を踏めばさくさくと少し小さい君の音する」と詠んだことが、ある。不尽4933首目・・・一人来て
「麗らかに染めつ前線春上り錦降らしめ秋下るかな(新作)」切れ字を使ってみた。日本語?としては、「前線は麗らかに染め春上り錦降らしめ秋下るかな」が正しいかな、、。不尽4932首目・・・麗らかに
「中間点折返点通過点弁(わきま)へざるまま今日も過ぎをり(新作)」マラソンを見てて作ったんだけど、ジジイの悔恨とも処世訓ともいえないこの類いの歌は、大抵つまらんわな。笑不尽4931首目・・・中間点
「はじめてのステレオに針落とすときジャケットまた見ぬ君微笑めり(新作)」なつかし昭和系のブログに、ステレオの広告の写真が載ってたので詠む。このステレオとは、「シスコン」のこと。システムコンポーネント!70~80年代かな。死語?!、。汗不尽4930首目・・・はじめての
「天ならぬ人が作れば零四つ頭(ず)の上(へ)に並ぶる諭吉翁かな(新作)」2024年に紙幣の顔が変わるらしいので、忘れない?うちに。まぁ、20年前にも誰かが詠んでる歌だろうねぇ。でも実業家Sの顔を新札に刷るのは、あからさまって気分がするけど。不尽4929首目・・・天ならぬ
「唯ひとりなりたし乗り込む鈍行のボックスシートに頭ふたつ見ゆ(新作)」「旅」はひとり旅に限るのだが、、という歌。不尽4928首目・・・唯ひとり
「はらはらと歌が降りにき交差点密かに君の名付して呼びをり(新作)」ちと、大袈裟と思われるかもだが、過去に「ミューズ(詩神)」が降りてきたことがある。今から16年前の初冬。歩道の落葉が右往左往していた。「□橋」と名前のある交差点で信号待ちをしていた時のこと。三十一文字がいきなり次から次へと浮かんできた。確か四、五首だった。あわててビルの陰に駆け込み、スマホのメモに一気に流し込んだ。あんなことは、一度きりだ。まぁ、泡沫歌人ゆえ、たった一度きりの僥倖だろう。これからも、ないに違いない。それは「天啓」というべきなのだろうが、今でもあれは君のせいだと思っている。そのことを告げる機会はいくらでもあったのに、、、。不尽4927首目・・・はらはらと
「秋澄めば君の輪郭さえざえとも少し近くにいたはずなのに(新作)」甘すぎて、情けない。、、不尽4926首目・・・秋澄めば
「何処へ行く迷ふくらいの幸せは雲ひとつなき晩秋(おそあき)小春日(新作)」「屋上の看板外され久しきが何を告げしか朧となりぬ(新作)」「キャンバスの靴をば仕舞ふその前に歩いてめざす晩秋(おそあき)小春日(新作)」冬にはキャンバス・スニーカーが履けない場所に住んでいる。不尽4923-4925首目・・・小春日和三首
「鼻の先つぎつぎ弾けとびぬ泡溶けれど堪(こら)へきれずに午後は(新作)」初句が即物的、、ちょっとセンシュアルな感じ。ラジオからユーミンの『海を見ていた午後』が流れたので一首。歌詞の♪貨物船が通ってた♪グラスはテーブルに置かれていたイメージだげど、こちらは、ストローで相手が飲もうとしている刹那のイメージ。不尽4922首目・・・鼻の先
「冥き道選びて帰りし夜なれど蹴飛ばす石さへ見当たらざりき(新作)」たまには普通の歌を詠む、、四句。「蹴飛ばす石ころ」と生の事実に留めるか、「蹴飛ばす石さへ」と含意を見せてしまうか、難しいところ。プロなら、石ころを採るのかなぁ。不尽4921首目・・・冥き道
4784-4787首目・・・金沢逍遙(その1)で、以前から気になっていた『地上』を読もうと決める。と書いた。小説家島田清次郎は1899年(M32)に生まれ、1930年(S5))に亡くなった。『地上』は、二十歳のデビュー作だ。抑圧からの解放を希求する若者の息づかいがしっかり伝わる。少しのロマンスもある。やや大言壮語の嫌いもあるけど、若者ゆえの気負いだろうと許せる範疇だ。でも、「さぁ、これから」で終ってしまう。この一部だけでは何とも消化不良だ。『地上』はほぼ1年おきに4部まで刊行された。だが、現在は2部以降は、容易には読めない状況にある。4部までで50万部を売り上げた大正年間を代表する大ベストセラーの作物なのに、、。そんな事情も知りたくて、『誰にも愛されなかった男』(風野春樹著)という評伝を手にする。評伝では...4920首目・・・『地上』(島田清次郎作)を読む。
「汝(なれ)を追ふ明日に踏みいる汝を追ふ離(か)るる背滲む汝を追ふ息(新作)」危なかっしい歌か、、はたまた箱根駅伝か、、不尽4919首目・・・汝を追ふ
「真理ゆゑ時制は常に現在形されば過去形失恋(ロストラブ)とぞ(新作)」英語の「時制の一致」の例外ってやつね。単語としてはこのlostは過去文詞だろうけど。不尽4918首目・・・真理ゆゑ