「ひとことを言ってくれない夢の中何ら現(うつつ)と変はらざりしが(新作)」新旧かな混じりで悔しい気持ちを表した(つもり)。終助詞を「が」ではなく「も」とするかも迷いどころ。不尽5202首目・・・ひとことを
ひとを、ひととき、ひとへに想ふ短歌がメインのブログです。作歌歴約二十年、かつては相聞(恋歌)、現在は専ら雜詠です。
「故郷の訛を漏らす人と居て自ず弛みぬ心の留め金(新作)」まぁ、誰にでもあること。不尽5083首目・・・故郷の
「閉店のカウントダウン今日こそは看板娘に別れを告げん(新作)」まさかジェンダー云々とか言われないだろうなぁ。不尽5082首目・・・閉店の
「四十(しじゅう)年振りに会う友郷里にて社長の奴を呼び捨てにせり(新作)」近年になり奇跡的?にラインでつながっていたので、やたらめったら再会の感激というほどではない。(が、物理的距離はとてつもなく離れている。)「どちらかがこの世にいなくなるまで、あと一回くらいは会いたいものだ。」とお互い納得して別れる。不尽5081首目・・・四十年
「老獪と若気のいたり何れ採る賢人もはや御座(おわ)しまさねば(新作)」老醜は埒外だが、、。「よりましに投じませうと促さるる反らしたる胸薄き選良(新作)」選良はもはや死語、、。こんなことを詠みたくて歌を作ってるのではないので、番外。(笑)不尽【番外】2首
「夢で会ふ異性視線を反らさずに此度も許さざるまま去にぬ(新作)」ことさら、「異性」というひっかかりのある語を使っただけの歌。不尽5080首目・・・夢で会ふ
2023前半戦83試合43勝38敗2引首位3差2024同時点83試合43勝39敗1引首位1差何と!CSに出られるかもしれないというシーズン当初にはおよそ想定外の事態!。この時点で昨年は今永・バウアー二人で12勝。今年はジャクソンとケイ、そして石田裕太郎の新加入三人で12勝。と穴埋め。そして、打では、やはり蒼彗天(オースチン)。てなわけで、今シーズンは勝敗関係なく純粋に試合を楽しめると安心していたのに、、。勝ち負けが気がかりでどうもくつろがない。(笑)まぁ、優勝の心配はしていない。巨人だと予想してる。でも、最低2試合余計に楽しめるから、ここまで粘ってるなら3位でいいからCSに行ってほしいものだ。筒香がHRをスタンドに放り込んでCS進出を決めることを夢見ているのだが、、。それにしても、新戦力の選手たち(外野手...5079首目・・・幾人か
「二時打ちし柱時計にうつつにぞ三時打てるが夢にて会ひぬ(新作)」昭和の柱時計は、いや壁掛時計ですら、1時間毎に(時刻の数だけ)時を打っていた記憶がある。(就寝するときには、時報のスイッチを切る、、。)不尽5078首目・・・二時打ちし
「とりあへず番組流せ本を出せ関知いたさぬ観光公害(新作)」京都(市)に縁を持つ者として、(現在の)府知事と市長双方の゙中高の同窓生として、一首。京都(市)がキラーコンテンツ故といえば聞こえはいいが、上の句のような安直さが現象の一因に思えて仕方がない。遠くからぼんやり考えるだけだが、シニカルに過ぎるだろうか。(まぁ、海外からのツーリストはもっと構造的な原因もあるのだろうが、、。)如何に優秀な先輩、後輩の彼等とて、「本質的」な改善は困難だろう。むしろ、期待するほうが酷というものだろう。まぁ、出来は、理屈っぽい下手な主張してる駄目歌。今日は、祇園祭の前祭の宵山だ。不尽5077首目・・・京都オーバーツーリズム考
甲子園球場誕生100周年に因むNHKの特番を視聴。中でも名場面投票結果は興味深かった。まぁ、今どきこんな投票するのは、30代以上か、野球小僧だけとは思うが。「1961年第43回夏の報徳学園対倉敷工」とか「1958年第40回夏の坂東・村椿」などが漏れてるのは時代の変遷だなぁ。このうち、第54位に関することは、【番外】8月12日の原辰徳にこのブログで以前書いたことがある。渋いと感じたのは、第50位。実は、リアルタイム視聴の記憶がある最古が、この試合だ。白黒テレビかけ流していただけなのだが、本盗の場面は確かに記憶している。(最も当時は野球のルールも分かってはいなかったが。)そんなに有名な試合であったか、と。一方、「1989年第61回春決勝の上宮のサヨナラエラー」とか「1998年第80回夏の宇部商の延長15回サヨ...5076首目・・甲子園100周年
「水飛沫君は切れぎれ今日もまた目を閉ずなかれまだ此処に居る(新作)」切れぎれになるふたり。ただ、ひとりはまだ目を見開いたままだ。不尽5075首目・・・水飛沫
「放置にはあらざり寧(むし)ろ見殺しの事ども例へば我の五七五(新作)」箴言めいた歌は大抵が駄歌。七七の下の句ができない「シューベルト7番」(笑)が常にある。不尽5074首目・・・放置には
「横恋慕さるるもしかたなきやうなる坂の頂或るひと置きて(新作)」(口語)「横恋慕されてもしかたないような坂の頂或るひとを置き」函館を旅行する前に詠んだ。どっちがいいかなぁ。四句と五句を入れ替えると自分の居場所が逆転するようにも読める。(こういうのが、作歌の面白いところ。)これまた、どっちがいいかなぁ。(笑)「横恋慕さるるもしかたなきやうなる或るひと置きて坂の頂」(俳句)「夏坂の上(ㇸ)で横恋慕さるるかな」おお、詠嘆か!(笑)ちと歌意と違う、、。(汗)「夏坂の上(ㇸ)で横恋慕されてみよ」いいかもな、(笑)不尽5073首目・・・横恋慕
(渡辺貞夫『マイ・ディア・ライフ』裏ジャケ)「昨日より半歩トリップせんとして俺のBRAVAS鏡に向かひき(新作)」整髪料(スタイリング)の歌。色気づく頃。世代は「バイタリス」、「マンダム」、「MG5」いずれでもない。しかして、「BRAVAS」だ。あの安定感のあるフォルムが好きだった。四句は、ボクであってはならぬ。俺だ。長らく使い続けたのは、FM番組の『渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ』の影響もあるかなぁ。そう、〜ブラバス、サーウンドゥ・トリップッ、『渡辺貞夫・マイディアライフ』〜だ。「ブラバス」の後は、「アウスレーゼ」を使っていた。(輪島・貴乃花のCMよりずっと後のことだから)さほど理由はない。今は、「ルシード」を使って長くなった。これまた、理由はない。ただ、時代は、無香料になった。「汝がためと懸想する人出で...5071.5072首目・・男性化粧品2首
「同窓会欠席続けアップさるる彼等は赤の他人に成り果つ(新作)」「(中高一貫男子校で、おまけに劣等生やったし)同窓会なんかに出て何がおもろいねん」、と内心毒づきながら、HPを確認している捻くれ者の歌。不尽5070首目・・・同窓会
なぜだか、野球ばかり10首の今期。五年後に戻らまほしと蔦の這ふ球場(ボールパーク)に送らんShōta(4961)キャンプイン優勝するはずなきがゆゑ却(かへ)りてシーズン愉しめる哉(4982)ウェンデルケンウィックケイにアンソニー今だ空きたる96番(4987)壁つくりタメを産み出し面で打つ悩めど十(とお)に七はしくじる(5013)凡打あり美技あり三桁(みけた)の番号を背負ふ彼等の止まざる競争(5014)打つほどに遍く心に届きしが打つほど離れし近くの心〜大谷翔平元通訳事件〜(5017)ポスティング7年8年FA権「I✭YOKOHAMA」形容さまざま(5018)手を翳せ揺らせハマスタ応援歌アーチを架けむ我等が225(5021)打たずとも構わぬ非礼を詫びるのみ帰朝報告柵越え225(番外)二番から六番いかさま誇れども...スポーツ短歌182024年上期
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「ひとことを言ってくれない夢の中何ら現(うつつ)と変はらざりしが(新作)」新旧かな混じりで悔しい気持ちを表した(つもり)。終助詞を「が」ではなく「も」とするかも迷いどころ。不尽5202首目・・・ひとことを
「ことさらに替へたる己がしじみ汁空の殻をば数ふも哀し(新作)」AtYoshinoya不尽5201首目・・・ことさらに
「心臓(ハート)から遠ざかるほど冷たしと今さら気づきあふ指先は(新作)」五句、、「指先よ」とせず、言い差しにした。不尽5200首目・・・心臓から
桐蔭学園の同級生同士が両チームのキャプテンとなった決勝。後半風下になったことで冷静にプレーした帝京の勝利。四連覇おめでとうございます。「いたずらにフェイズ重ぬるばかりにてゴールラインはじわり遠のく(新作)」不尽5199首目大学ラグビー選手権決勝○帝京33-15早稲田●
人前で泣くこと憚られし頃尠(すくな)き例外として甲子園(5076)幾人(いくたり)か新しき星現れて一等星を目指し戦ふ(5079)酔ふほどの宴にあらずぷっつりとバックスクリーンの灯は消えぬ(5087)四年後を持たざる者と持つべき者渇く涙と渇かす涙(5096)記号ひとつ書き込む時間遅るるも感極まれりベンチのA子(5103)本年も名簿すらなき名鑑に応援の気運上がり難しも(5130)CSは勝つが負けよが本拠地の戦(いくさ)を是とす大勝すれども(5149)些(いささ)かに食傷したる咆哮も全き余地なき牧の勝鬨(かちどき)(5154)鬼神をも驚かしむる進化にて今宵天辺(てっぺん)横浜の星(5161)FWの離合集散反則(あやまち)をゆめ起こすまじとて抱く規律(ディシプリン)(5188)事為すに欠かせざる信(しん)より深く...スポーツ短歌19 2024年下半期
「微睡(まどろ)みを破りし唇(くち)の湿りにてああ約束事が今ひとつあり(新作)」、、またまたダブルベッド。不尽5198首目・・・微睡みを
「一線を引かれし夜は明け切りぬ喉(のみど)に落とせり深煎り珈琲(新作)」深煎りは、深入りとの掛詞、、。不尽5197首目・・・一線を
「今年こそ減らしたしとふ面持ちの善男善女ジム開きとて(新作)」毎年詠めそうな一首。(笑)不尽5196首目・・・今年こそ
毎年一月の2日と3日は、ラグビーと駅伝でテレビの前から離れられない。紺と白というお互いセカンドジャージでの見慣れない姿の戦い。テレビで見る限り前半の早稲田のラインディフェンスとダブルタックルは完璧だった。残念ながら、京産は見事に昨年のリベンジを早稲田に食らってしまった。「アタックがさも単調に思ほゆる紺を阻みし白き壁なり(新作)」さすがは、対抗戦全勝優勝のチーム。さて、ファイナル。帝京が同じチームに連敗するかどうか、、。「背負うもの大きならむや駅伝の六区の走者(ランナー)震へる腿よ(新作)」さて、箱根駅伝は、珍しく母校の露出度?が高く、その意味では結構楽しめた。まぁ、結果は青学の横綱相撲を見せつけたが、、。不尽5194.5195首目・・・大学ラグビーと箱根駅伝
「肩口が寒し布団を押さへまほし父の声思(も)ひ床につく夜(新作)」就寝時に亡父の声が聞こえてきて、詠んだ。不尽5193首目・・・肩口が
「真夜中に灯すラジオの歌声に引き戻さるるをしばし拒めど(新作)」言い差しの歌、、。数年来、柴田祐規子アナ(NHK)の声がなぜか耳障りがよく、とてもお気に入り。彼女が月1でアンカーを務める『ラジオ深夜便』は第4土曜日。つい夜更かししてしまう。不尽5192首目・・・真夜中に
「変わらずの救世軍の歌ふと深く落つる街角3℃とありて(新作)」、、分析になじまぬ心の動き不尽5191首目・・・変わらずの
「事為すに欠かせざる信(しん)より深く求め合ひしが頂上に立つ(新作)」まぁ、ベイのファンだけが見る作品である。ワンシーンずつだが、来年はソフバンのユニフォームを着ることとなった上茶谷と濱口の勇姿をみることができてよかった。不尽5190首目・・・映画『勝ち切る覚悟〜日本一までの79日』を見る
「パラパラと立ち読みなすが年の瀬の決まりごととて五黄の土星(新作)」師走には、某易断の本がやたら沢山陳列されるので、ついパラパラする。感想は、決まって「ふ〜ん」とか「へえ〜」の域を出ないのだが、、。不尽5189首目・・・パラパラと
「FWの離合集散反則(あやまち)をゆめ起こすまじとて抱く規律(ディシプリン)(新作)」フォワード戦の攻防の面白さを見るのは(スタジアムではなく)テレビ観戦に限る。貫くテーゼは、discpline.1月2日は、帝×明、京産×Wとなった。不尽5188首目・・・FWの
「お互ひの唇(くち)の湿りを感ずるは互ひの奥に渇きぞ宿しぬる(新作)」、、、ダブルベッド。不尽5187首目・・・お互ひの
「わたしからあたしになりてもう一度わたしになりて去りゆきし君(新作)」五句、一旦は、「別れたる君」と詠んだが、女性に主導権があったのを思い出して、改変。不尽5186首目・・・わたしから
「足つきの黒きボタンは僅かなる傾き持ちて掛け違はわれぬ(新作)」「掛け違ふすゑに取れたるこのボタン少し明るき糸を探しぬ(新作)」手先の不器用さは、父親譲りだ。ボタン付けは、玉留で、玉と生地の間に遊びがいつもできてしまう。2首目。足付きボタンは、穴あきボタンより、糸が目立ちにくい。一応、失恋歌ですが、、。ちょうど50年前、布施明は彼の『積木の部屋』で♪君にできることは、ボタン付けと掃除、、だけど満ち足りていた。♪と唄った。(作詞は有馬三恵子。)当時(今も?)は、ボタン付けは難易度☆ひとつということ、、でしょうか(汗)不尽5184-5185首目・・・ボタン2首
「会ひに行くときに限りて混んでゐるタコメーターのみ冷静なるや(新作)」師走、、安全運転で参りましょう。不尽5183首目・・・会ひに行く
ほぼ4年ぶりのアルバムリリース。決して短くはないブランクの事情はある程度わかってはいたものの、変わっていなくて、(是非は措くとしても)「まずは安心した」が、正直なところ。大仰すぎる悲しみソングが少なくて、その裏返しの妙に明るい歌もない。次第に確かなことを歌いながら、エンディングとなる構成はまずまず。メジャーデビューから数えて24年目に入ったしばじゅん。3年目からリアルタイムでチェイスしてきて、彼女も、アラフィフ(48歳)になったか、と小嘆息。(ちなみに同じ年の女性歌手は、一青窈、hitomi。2001年デビューでは、中島美嘉。)応援し続けて参ります、、やっぱり。「直ちにはおかえりなどと言ふもんかたつぷり味わうまで言ふもんか(新作)」待ちくたびれ(忘れかけ?)てたんで、ちょっとセンシュアルな歌になった。不尽5182首目・・・柴田淳~14thオリジナル・アルバム『901号室のおばけ』~
ふとした契機からプロレタリア文学を読む破目に、、。三大プロ小説と言えば、鉄板は『海に生くる人々』・『太陽のない街』・『蟹工船』。『海に生くる人々』葉山嘉樹(1926年、大正15年)文章がこなれてない、としばしば感じる。だが、それが却って船内労働の過酷さや混沌とした水夫達の思いを伝える。ストライキの決起に至るまで、至ってからも、必ずしも一枚岩ではない登場人物たちの心のゆらぎがよく伝わる。内容はややセンチメントな箇所もあるが、三作の中では、作者のほのかは暖かみを感じる。再読する気持ちが起きる。『太陽のない街』徳永直(1929年、昭和4年)労働争議の勃発から鎮圧までを体験をもとに、リアリスチックに描く作物。場面の転換が目まぐるしくて人物の性格の掘り下げが今ひとつで感情移入しずらい。ただこのスピード感はとても共感...4966首目・・・呼吸(いき)すれど
「コロココロ芽キャベツたまさか転がりて汚れてなほも甘きか郷土(新作)」はじめて料理したら案外おいしかったんで一首。不尽4965首目・・・コロココロ
「文字以前さりとて隠せざる気持ちオムレツに這ふケチャップの痕(新作)」まぁ、あるわね。こんなこと。ない?笑不尽4964首目・・・文字以前
「袈裟懸けに烏は横切り闊歩せり侮りたるに謀(たばか)られしか(新作)」上の句の、してやられた感がすべて。不尽4963首目・・・袈裟懸けに
「図書館の蔵書につきたる開き癖間々(まま)疎ましきこだわる力(新作)」拘りと拘泥の線引きは難しい。自分では気づかない心の動きであろうから。不尽4962首目・・・図書館の
「五年後に戻らまほしと蔦の這ふ球場(ボールパーク)に送らんShōta(新作)」WrigleyField(シカゴ・カブスの本拠地)筒合がMLBに行くときと少し気分が異なる。向こう最長4年間は優勝できなくなったのはほぼ間違いないので、我がベイに復帰することを切に望む次第。不尽4961首目・・・五年後に
「お百度を踏むに足らざる願ひとて触るるは一度膝丈の石(新作)」寺社で「お百度石」を見ると、本堂との隔たり(一回分の距離)をつい目測してしまう。汗不尽4960首目・・・お百度を
宝厳寺参道石段(竹生島、長浜市)「港より四半刻なれど降り立てば心ここちよく震へ騒ぎぬ」竹生島(長浜市)「秀頼公何を願ひて移築せりかくも堂々宝厳寺唐門」宝厳寺唐門宝厳寺本堂「拝所にて授かる土器(かわらけ)投ずるに鳥居潜れば願ひぞ叶はん」都久夫須麻神社本殿宮崎鳥居「険しきにあらねど広き園城寺数多の宝抱へて久し」園城寺(大津市)総門園城寺観音堂「名鐘を撞かまほしきは道理にて無料にあらぬも道理なるかな」三井の晩鐘「閼伽井屋(あかいや)の三井の霊泉湧き出づる音妙なりてしばし聞き入る」三井の霊泉(051123-24)おわり4954-4959首目・・・滋賀行(その2)
(百済(ひゃくさい)寺本坊庭園)百済寺赤門「石垣の参道行かば仁王門秘仏と知るも本堂目指す」百済寺(東近江市)石垣参道「秀次公拓きし堀に降り立ちて近江の商ひ殷賑を思(も)う」八幡堀(近江八幡市)「戦国の戦場(いくさば)なりしも高月の人々仏を御守り続けし」「重々しき化仏載せれど渡岸寺(どうがんじ)観音様の涼しき顏(かんばせ)」渡岸寺観音堂(長浜市)山門渡岸寺観音堂(長浜市)本堂「鏡面に倒しまに映ゆる高月の火除け観音二度掌を合はせり」高月観音堂(大円寺)、(長浜市)十一面千手観音立像(051123-24)つづく4949-4953首目・・・滋賀行(その1)
「今しばしまつげに留むひとしづく落つる速さを知らしめんとす(新作)」下の句が決まらない。うむむ、、。不尽4948首目・・・今しばし
「崩れつつなほ形なす砂時計粒子が宿す産み出す力(新作)」円錐の美しさを詠んだ。不尽4947首目・・・崩れつつ
「アカペラで『YES-YES-YES』唄ひしも軛(くびき)は解けざる許されぬ恋(新作)」年末に恥じかき歌。『YES-YES-YES』は、もちのろん、オフコースのナンバー。オフコースといえば、『さよなら』辺りからぐぐっと右肩上がりで、絶頂期のまま解散したアリスに取って代わったという印象だが、今年は、谷村新司が鬼籍に入った。程なくして、もんたよしのり、大橋純子と、立て続けに、、。あっという間に『夏女ソニア』は、永遠に生で聞けなくなった。(ちなみに、大橋純子のヒット曲では『サファリナイト』が一番好き。)2024年は、(ひとり)カラオケにもっと行こうと思う。改めて、年末に合掌。不尽4946首目・・・アカペラで
「氷雨にて思ひきりし人切れ切れにディステニーとふ英語で溶かせり(新作)」上の句、佳山明生。下の句、マイラバ(MyLittleLover)、汗。不尽4945首目・・・氷雨にて
「逢引きに割かるる行数数えなば何れか捨てむ捨つるべきかも(新作)」恋愛小説読書中、、。選ぶではなく、捨てる、である。不尽4944首目・・・逢引きに
「ぎっしりと肩組みあへど不揃ひが産み出す隙間灯り落ちたり(新作)」山田太一さん(11月29日没)の追悼について、女優高橋ひとみの記事を読んで一首。『ふぞろいの林檎たち』(「1」だけ)は、『男たちの旅路』と同様、かなり思い入れがある。両作とも、後に、当時、大和書房から出ていた『山田太一作品集』というシナリオ本を購入したほどだ。『ふぞろい林檎たち』の高橋ひとみといえば、中井貴一演じる仲手川良雄に接客した個室マッサージ嬢が彼女だったシーンを鮮烈に覚えている。「え''え''っっ、、」である。(こんなかわいい娘出てくるはずあらへんやろ、と、、。汗)ユーチューブでそのシーンを見返すと、高橋ひとみ演じる伊吹夏恵は、何と!「エリー」という源氏名の名札を付けているではないか!不尽4943首目・・・ぎっしりと
「オリエントブルーの車両淡海(おうみ)行くかつて纏ひしは西武イエロー(新作)」「夜勤明けと思しき人等乗り込みてしばし揺らるるローカル私鉄(新作)」「見上ぐれど音のみ聞こゆる新幹線事もなげなり古参の鉄路(新作)」過日、近江鉄道に初乗車。『西武イエロー』(近江鉄道は、西武鉄道グループ)の塗替えが意外に進んでいるとの感。琵琶湖をイメージさせるかの塗色はなかなかいい。新幹線との並走区間があるのは不知だった。高架の真横ゆえ、新幹線からはE席でも見づらいせいかもしれぬ。ご他聞に漏れず、近江鉄道さんも、経営難のようだ。不尽写真が飛んでしまった!画像なし。トホホ。4940-4942首目・・・近江鉄道三首
「テレビ塔昇りて偏(ひとえ)に叫びしも離ればなれの減衰地点(新作)」久しぶりに名古屋のテレビ塔を見上げたので、一首。ただ、栄のランドマークのこの塔から、もう電波は飛んでいない。不尽4939首目・・・テレビ塔
「無踏切地下化高架化目(ま)の当たり駆ける電車が消えつつある街(新作)」はいはい、鉄男歌。不尽4938首目・・・無踏切
「甘やかな懐柔されど抗へぬ背を向けし汝が紡ぐハミング(新作)」スキャットやヴォカリーズよりくぐもっている分、誘因する力をハミングにはあると思う。不尽4937首目・・・甘やかな
「公理抱く数学者等を羨めり汝に証を立て続けしが(新作)」数学における公理は(定理と異なり)証明できないものである、、、とか。不尽4936首目・・・公理抱く