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ビールと祭りと療育と〜明るい重度自閉症・知的障害児とその両親の成長記録 https://lovebeer-loveshibata.com/

「重度自閉症」「重度知的障害」と診断された息子の子育てや日常生活などをつづっています。息子は現在、特別支援学校中等部1年。2歳で診断を受け、ABA(応用行動分析)に基づく家庭療育を続けています。新潟県在住。「つみきの会」メンバー。

「重度自閉症」「重度知的障害」と診断された息子(2011年生まれ)との日常生活や療育などについて、夫婦で書いていきます。息子は非常にゆっくりと、しかし着実に「できること」が増えてきていて、将来のことを悩み始めたらきりがありませんが、いまは夫婦共々、たぶん息子も「幸せ」です。

かにママ
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新発田市
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新潟県
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2019/11/22

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  • やまゆり園に入所していた当事者それぞれの歩み〜相模原障害者殺傷事件016

    「やまゆり園」には事件当時、19歳から75歳までの149人(男性92人、女性57人)が入所していて、短期入所者8人を含めるとほぼ満員の状態でした。 入所者の7割以上が、必要とされる支援の度合いを示す「障害支援区分」で最も高い「6」だったといいます。*(1) そのうち、入所者19人が殺害され、職員2人を含む26人が重軽傷を負わされたのです。裁判で、Uが、各入所者が、しゃべれるかしゃべれないかを確認して殺した、ということが分かりました。しかし、しゃべれる

  • 「うんちの付いた服を隠す」という問題行動を消去するのに認知症のお年寄りへの対処法が役に立つかもというお話

    夜勤明けの昼前に起きたら、洗面台で妻が息子の上着を手洗いしていました。 「この寒いのになぜ手洗い?」と思って聞いてみると、うんちが少し付いた息子の服が押入れの奥にあったのを見つけたのだそうです。 もちろん、彼の仕業です。 ずっと見当たらなかった服だったとのことでしたので、かなり前の「犯行」のようです。 息子のトイレトレーニングは最終段階の手前まで来ているけれど、何をもって「終わり」とするかが難しいーという話を以前書きました。http

  • 職員時代に死刑囚Uの目に映った障害者施設「やまゆり園」〜相模原障害者殺傷事件015

    死刑囚Uはやまゆり園で働き始めた当初、友人に「障害者はかわいい」「仕事はお金ではなくやりがい」などと周囲に言っていたといいます。 Uが非常勤職員として働き始めるのが2012年12月、常勤職員としての採用が13年ですので、その頃の発言だと思われます。しかし、働き始めて2年もする頃から言動は徐々に変化していく。印象的だったのは、U被告がしきりに障害者を「かわいそう」と言い始めることだ。「障害者はかわいそう。食べているご飯もドロドロでひどくて、人間扱いされていない

  • 初公判で自分の指を噛みちぎろうとし、「自分には責任能力がある」と胸を張り、社会的な死を迎えた「ありがちな若者U」〜相模原障害者殺傷事件014

    相模原事件の初公判が横浜地裁で行われたのは2020年1月8日、事件発生から約3年5カ月後でした。 19人を殺害し、24人に重軽傷を負わせた重大事件であり、責任能力の有無が訴訟の唯一の争点となりました。これだけの凶行ですから、弁護側も流石に情状酌量を求める手は使えなかったのでしょう そして、最終的に「犯行時の被告人は完全責任能力を有していた」(判決文より)と認められました。あえて僕らが教訓的なことを引き出そうとするなら、被告はそんなにオリジナリティのあ

  • カサンドラ症候群のママさんから「『急がない競わない比べない』という心境には絶対になれない」というご意見が寄せられました

    先日、このサイトのタイトルを変更し、変更した理由などを書いた記事をアップしたところ、いつも読んでくださっているというママさんからメッセージをいただきました。 先日アップした記事はこちらです。https://lovebeer-loveshibata.com/rehabilitation/title-change/ ご本人の許可を得た上で、いただいたメッセージを断片的に引用します。素敵なご両親。息子さんは幸せだと思います。 ありがとう

  • 事件を起こしたことで「欲しかったオモチャ」を思いがけず手に入れた「ありがちな若者U」〜相模原障害者殺傷事件013

    この事件に関してぼくは、事件発生直後も、公判が始まった時も、死刑判決が出た時も、「発生から○年の節目」というテレビ・新聞報道が過熱していた頃の記憶も、ほとんどありません。 日々新聞を読み、テレビのニュースは追っていたのですが、この事件は「重度障害児の親」であるぼくには衝撃が強すぎました。 情報をインプットするポーズは取っていましたが、実質的に「目と耳を塞いだ」状態だったように思えます。理解して考えることを放棄していました。この3年半、傷つけられ、入所

  • 息子が10歳となり、サイトのタイトルを変更するに当たって思うこと

    このサイトのタイトルを「急がない 競わない 比べない〜自己肯定感が高い重度自閉症児とその両親の暮らしと療育」に変更しました。 開設からずっと「ビールと祭りと療育と〜『明るい自閉症児』がゆっくり成長していく記録」というタイトルで続けてきました。 これまでのタイトルは、ビールと祭りが大好きで、家庭療育を一手に担っている妻から取りました。元々は息子の療育について妻がイラストなどで紹介することをメーンに想定して立ち上げたサイトでした。 ただ、ぼくよりもはるか

  • 療育開始から3カ月、ようやく動作模倣と音声指示にチャレンジ〜自閉症子育てマンガ「かにママのABA療育日記」010

    「かにママABA療育日記」第10作です。マンガのアップは2カ月ぶりです。息子は数日前に10歳になりましたが、ここに描いてあるのは、妻がABA(応用行動分析)に基づく家庭療育を始めて2〜3カ月、2歳9〜10カ月ぐらいの頃の話です。 当時の日記からコピーした部分の落書きは、当時の息子がボールペンで書いたのだそうです。ノートに向かって何か書いているママの真似をしたかったのでしょう。 前回(第9作)はこちらです。https:

  • 国のためを思って立てた重度障害者殺害計画に対する国からの回答は「措置入院」だった〜相模原障害者殺傷事件012

    この死刑囚は犯行に踏み切る前に、重度障害者を殺害するという計画を記した手紙を衆院議長公邸に届けています。 公判での検察官と被告(当時)のやり取りを引用します。検察 意思疎通のとれない障害者を殺しますと提案して、政府から反応があると思いましたか?被告 それは措置入院という反応だと思います。検 措置入院というのが国の結論だと思ったのですか?被 はい。検 国としては許可してくれないというのが分かった?被 はい。検 でも役に立ちたいし、自分が気づいたから自分がやろう

  • 自らをどんどん取り返しのつかない方向に追い込んでしまった「認知の歪み」〜やまゆり園障害者殺傷事件011

    この死刑囚は措置入院させられ、精神障害者というレッテルを貼られてしまったことで「弱者を排除したい」という思考が強まっていったのではないか、という論考を以前紹介しました。 気を付けなればいけないのは、「措置入院」=「精神障害者というレッテル」なのであって、「措置入院」=「精神障害者」では必ずしもないことです。香山 先程出た絵の細部へのこだわりとかを見ると、誤解をおそれずに言うと、むしろ発達障害的なものがベースにあったんじゃないかと思えてしまいますね。松本 もし

  • サイクリングという「遊び」「運動」を7カ月間続けて得られた療育的な「学び」

    新潟県内は「山沿いで雪」という予報が出始めました。 先日はサイクリングロードを走っていて「あられ」の襲撃を受けました。この時は数分で降り止んですぐに消えたので続行できたのですが、サイクリングに代わる冬用「余暇スキル」を考える時期になってきました。写真=サイクリングロードで走行中にあられの襲撃を受ける息子=2021年11月、新潟県新発田市 幸いというか成長のおかげなのでしょうが、風雨がものすごい日に「自転車に乗りたい!」と強硬に言うことはなくなりました

  • 「優生保護法はなくなったが、命を選別する法律はいつでも復活しうる」という当事者の恐怖心〜やまゆり園障害者殺傷事件より010

    「優生思想について考える 〜障害当事者目線から〜」と題したオンライン(Zoom)のシンポジウムに参加しました。主催はNPO法人・新潟市精神障害者自助グループ「ココカラ」で、理事長の内藤さんからお誘いいただきました。 以前も、被害者の父親でやまゆり園家族会前会長の尾野剛志さんを招いて新潟市中央区で開かれた「津久井やまゆり園障害者殺傷事件を考え続ける学習会」にお声掛けいただき、その時のことはこちらに書きました。https://lovebeer-loveshib

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