まだ始まってもいないのに もう終わりの哀しみが押し寄せてくる 季節は夏 刹那の夏 遠くなるほどに鮮やかに あなたの夢を見る それは夕べも そして今夜も 哀しみに抱かれながら 叶うことのない願いを胸に宿す そして今夜も
優しくされたことがないから 優しくするって分からない 意地悪されたから 私も意地悪なんだろうと思う ヒステリックに叩かれたから ヒステリックに叩いてしまう 泣いても無視されたから 無感情になったし それなのに 求めてしまう 欲しがってしまう 未だに 夢見てしまう 願ってしま...
空にぽっかり空いた巨大な穴に 堕ちていく感覚 不思議な感覚 上るんじゃなくて 浮かぶんでもなくて 空に堕ちていく感覚 誰にも分かってもらえない だから誰にも話さない なのに 君は 言ったんだ ねぇ あの空 穴が空いてるね 見てたら 堕ちてくみたいだね 僕は嬉しくて 不覚にも...
あなたを もっと知りたいと思った時から 私の 恋が始まったのだとしたら 確実に憶えている あの晴れた日のこと あなたも 私も 無意識に 互いを大切だと思った日々は ただ楽しくて 私が夢中になるに従って あなたの背中が遠くなり それが悲しみの涙になったことも 確実に憶えている...
また 君を思い出した夕暮れ 明日は晴れるのか それとも雨か ぼんやり思う それよりも 君はどうしているのか この空の向こう 君は何を思うんだろう
風に揺れた赤に ふと思い出した夏が 懐かしくて泣きそうになった 涙を悟られないように 空を見上げて 目に入ったのは空じゃなく 無数の窓 その窓の中に広がるドラマが 優しくあるように 思い出した時 温かくなるように そっと祈る
もうすぐ枯れそう それを見てるだけ 水をあげても きっともう手遅れ もうすぐ枯れそう それを見てるだけ 最後の最期まで ちゃんと側にいる それしかできない 出来ることならば 次の花を見たかった
あなたの優しさに甘えて 意地悪をしたくなるのは ただただ 私が醜い女だから 分かっているから厄介で 分かっているのに止められない そう病気 この病を治してくれるのも 優しいあなただけ だからまた甘えて ただただ 余計に醜い女に堕ちる 嫌い嫌いも好きのうち ねぇだから見放さな...
そんなことぐらいで折れるなら 折れてしまえばいい 折って抜いて なくしてしまえばいい 何の役にも立たないくせに 頑丈さが売りなんて 笑わせないで 邪魔になるからどこかへ行って 目障りだからどこかへ消えて 自分が思うほど 必要とされてないことを 転がりながら知りなさい 自力で...
雨でも晴れでも変わらない 嵐になっても変わらない 逢いたい気持ちは変わらない いつでもどんな時でも あなたに逢いたい 眠りにつくその瞬間も 夢の中でも あなたに逢いたい
哀しいことに 覚えてないのよ たぶん 好きだった はずなのに、 その時の 情熱は たぶん 本当だった はずなのに、 覚えてないなら 何もなかったに等しい その事実は まぎれもなく 忘れることは 悪いことじゃないって わかってる わかってるけど 好きだった と過去形でも 覚え...
君だけは いつも優しかった 無条件で いつも味方してくれた 君に会えばホッとしたし いつも受け入れてくれたね ささくれ立った心の痛みも ふたり分癒せたんだ 君がいれば 優しい夜だった 無条件で 優しい夜になった 会いたい 無性に会いたい どうしたって会えないのに どうしても...
裏切られすぎて 信じることをやめた 期待することもやめた 君の言ってた通り 最初から信じなければ 裏切られたと傷つくこともない 過剰な期待は自分をも追い詰める その通り 君の言ってた通り 結局のところ僕の負け 何の証明もできないまま 君の絶望を肯定したにすぎない ちょっとだ...
どちらでもいい どちらにも意味はないから どちらでもいい どちらでも変わりはないから どちらかじゃなく あなたじゃなきゃ駄目だったのに あなた以外は嫌だったのに あなただけがいなくなった だから どちらでもいい あなたのいない哀しみだけに酔う
泣いた 泣いた 泣いた 不安に壊れそうで 泣いた 泣いた 泣いた 別れに怯えて 泣いた 泣いた 泣いた 恋しさに震えて 泣いた 泣いた 泣いた 泣いた数だけ 強くなれるなんて 嘘 泣いても 泣いても 泣いても 涙は枯れない
いつかいつかと 先延ばしにしている いつかなら今でもいいのに そのことから逃げている 逃げることだけ上手になって それと同時に自分を嫌いになる どうせ嫌いなんだから 消えればいいのにね 戯言だけが増えるだけで 所詮無理なんだよね 可哀想な自分に酔いながら 渦の中心を選んでい...
思いつくままに 思いのままに 風に乗って 風に飛んで 未来さえも飛び越えて 翼のように 柳のように しなやかに ゆるやかに 愛という名の自由を目指す 何処にもなくても きっと何処にもないけれど
吐き出せない哀しみは膨らむ一方で 破裂することは許されず ただただ哀しみと それに追随して不満を増すだけで それは黄昏に一気に加速する 暴走していく感情を 更に押し込めて 平然を装うつもりもないけど 結局汚れたガラスに映り込む顔は 他人から見たら平然以外の何者でもない 知ら...
何も無いの 私 何も無いの だから 「何も無い」だけを持って 勝負するわ 何も無いけど 負ける気がしない 張りぼてな奴らに 中身のない奴らに 負ける気がしない もしも 負けるとするならば きっと 自分で他人と比べた時 最初から 勝ち確定の勝負だから 恐れずいこう 自分の価値...
捨てきれない思いを 陽炎に集めて 消し去ることが出来るのなら 迷わずそうするのに そして 消える瞬間に 綺麗ねと思えたら 悲しい涙も報われる気がして 追いかけても追いつかない陽炎 忘れられない愛に似ている
君が喜ぶ言葉も 君が悲しむ言葉も 君が怒る言葉も 君が戸惑う言葉も 全部把握しているよ だから 当然わざとだよ 僕の機嫌ひとつで 君を喜ばせることも 悲しませることも 怒らせることも 戸惑わせることも 当然泣かせることも 序の口なんだよ 全部わざとだよ 僕の機嫌ひとつで 君...
来ないことは分かっているのに 何故に今夜も待ってしまうの 他にすることもないのよ 来ないあなたを待つ他に 思い出なんかいらないと 何も持たずに来てしまったから 慰めの思い出も何もないわ ただ待つの ただ待つだけなの 今夜も 明日も あなただけを ただ待つの
余計なことは言わないで とても悲しくなるから これ以上不安にさせないで あなたを嫌いになりそうだから 足りないところを補い合って 助け合って 寄り添い合って そんなささやかな幸せでいいのに それ以上は望まないのに やっと縫い合わせた幸せも 簡単にほつれていく 一瞬で離れてい...
南の空を支配するのは 無敵の三日月 美しく冷たく輝くのは 無敵の三日月 憧れも諦めも抱えて 溜息も祈りも織り交ぜて 私を虜にするのは 無敵の三日月
私に出来ることは もう何も無いから 後は成り行きに任せよう 放り投げ出すのではなく 見守るだけが 最善のこともあるから おまじないの言葉唱えて 大丈夫大丈夫 後は神様に委ねましょう 善いも悪いもこの世の全て おまじないの言葉信じて 大丈夫大丈夫 私に出来ることは...
わかるわけないじゃん 無理よ わかってほしいなんて あなた 自分で自分のことも ちゃんとわかってないくせに おこがましいにもほどがあるわ わかるわけないじゃん 無理よ わかってほしいなら ちゃんと わかるように話してよ そんでね こっちのこともわかってよ まずは その攻撃性...
目の水 溢れるオアシス 命の一縷 否定しないで 悲しいだけじゃない 悔しいだけじゃない 嬉しい時も 愛する時も 目に水 溢れるオアシス 命の一縷 否定しないで
会いに行くよ 会いに来てね いつだって 僕は君の味方 君が自分を嫌いでも 君が僕を嫌いになっても それでも 君が僕を呼ぶのなら 会いに行くよ だから 会いに来てね いつだって 僕は君の味方
外界の暑さを知らず 優雅に泳ぐ金魚の その鰭や鱗になれたら 私は何を思うだろう 狭い世界で息苦しく 外の明るさに憧れ この鰭や鱗になったことを 嘆くのだろうか
私には夢があった 眠っていた夢 あなたも夢だった 諦めていた夢 あなたと私出逢ってから 目覚めた夢 いつしか二人の夢になった そして はぐれて 消えかけていた夢 あなたは叶えられたの? 私がいなくてもちゃんと叶ったの? 私はまた動き出した いつかあなたに見せたいな ...
あなたは何処 私は此処 今年もあなたがいないまま すでに夏が始まって ふらふらとあなたを捜す 夢遊病の夏
昨日の後悔を引きずって 今日の後悔を上乗せしていく 積み重なっていくばかりで 減ることはない哀れ だけど人は 忘れていく生き物だから だから大丈夫よ そんな話も救いにはならない だって私忘れられない いつまでも 別れた人を想いつづけて 惨めな人生歩いてる いつになったら ど...
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まだ始まってもいないのに もう終わりの哀しみが押し寄せてくる 季節は夏 刹那の夏 遠くなるほどに鮮やかに あなたの夢を見る それは夕べも そして今夜も 哀しみに抱かれながら 叶うことのない願いを胸に宿す そして今夜も
どうして言えるの こんな雨の中で どうしてそんな言葉 冷たい雨の中で 僕の静寂を壊しといて どうして君は 平然としていられるの 僕の理解を超えた君 この雨の中へ消えていけ
もう夏なんだね あれから何度目かの 孤独を数えてる
雨上がりに月が見えて それが、嬉しくて だけど、切なくて そして、君を想うんだ
ミントチョコを食べながら 君のことを考えてるよ ミントチョコが好きな君 そんな君を好きな僕 きっとこれから先の人生 ミントチョコを見るたびに ミントチョコを食べるたびに 絶対君が僕の脳内にやってくる そんなこと思ったら 急に愉快になってきた ミントチョコを食べながら 君のこ...
海に続く道に哀しみが横たわっている そこを通らずに戻るのか 一気に跨いでしまうのか それとも 立ち止まって 寄り添って また憂いて 涙するのか 降り出した雨の中で答えに迷う私は その哀しみの痛みを知っている 海に続く道 風景は変わってしまったのに 哀しみだけはまだ横たわっている
本気か嘘か判断つかない だけど あなたの言葉はショックだった 「そんなの覚えてないよ」 あなたにとってはその程度 覚えてないのは仕方ない としても そんなのって何 あなたにとってはその程度 私の重要が「そんなの」で片付けられた あなたの言葉はショックだった
きっと逢いたかったのに そんな素振りは一切見せない 素直じゃない者同士 それで丁度いい こんなんでもいいじゃない ふたりらしくていいじゃない だってこれも愛だから
浮かんでいた月は恥ずかしそうに その身を隠すこともできず 夜の熱風は気怠さを助長して 飛び出した蝙蝠も気怠そうで また夜が来た 君だけが来ない また夜が来た 切なさだけ深くなる 明日には何もかもなかったことにして 平然と嘘をつく日常が戻るけど 今夜の月の形だけは 瞳の奥に焼...
だいぶくたびれてきたから もう捨ててもいいや そう思っていざ手に取ると あともう少しだけって思い直す その繰り返しで まだ手元にある 愛着と言えば聞こえはいいけど そういうのでもない気がする 好きとか嫌いを超えたもの 無くてもいいけど失くしたくない だからまだこの夏も 迷い...
忘れていてもいいの でも時々思い出してね 矛盾しているけれど それが本音なの 普段の生活に私はもう必要ないから それでも時々 何かのきっかけがあったら 私を懐かしく思い出してほしい 心の奥がくすぐったくなるくらいの ほんのちょっとでいいから それが本音なの
微熱を帯びたまま ゆっくりと 終りを迎えたから 気掛かりなんだろうな 今でも 放出する場を失って 君という存在も失って 僕の思いだけが 残ってしまったよ みっともなく 綺麗に見える暗い浜辺も 朝日が照らせば残骸だらけ 今の僕のようだよ
予定外の夏は 切なさだけが浮き彫りになり 白い雲にも 寄せる波にも 慰めることはできない 誰のせいでもないけれど 誰かのせいになるのなら 全部押し付けて逃げ出したい 中途半端な自分だから 何もかも中途半端なままで 何一つ解決はせず 問題だけが増えていく 教えてもらった方程式...
思い出して 泣いちゃって 会いたくなって 泣いちゃって 恋しくなったら 泣いちゃって そんな涙が また今夜も 遠ざかるほどに 色濃くなって 思い出なんて 厄介なだけなのに 消し去ることが 出来ないままに 思い出して 泣いちゃってばかり
負の感情を隠して 君は優しく歌う だけど目の淵に滲む感情までは 隠しきれていない 私には判ってしまうから 誰もが浮かれているこの空間で 君は本当は悲しくて 私もやっぱり悲しくて そして 君は優しく歌う 私の好きな歌を だから だから 私はやっぱり悲しくて
真っ赤で美味しそう そう思って切ってみた なんだ まだ青い 熟す前の青臭さ それがいいって言う人もいるけれど できれば中まで真っ赤がいい 酸っぱさなんていらない そんなのは失くした恋だけでいい トマトは中まで真っ赤がいい
声を聴いた瞬間に 一気に蘇る記憶 懐かしさと同時に切なさも あの頃言えなかった思いも 終わったはずの涙も また溢れて もう二度と戻れないこと ちゃんと分かっているし もうあの頃の私じゃないから 大丈夫 平気よ 声を聞いた瞬間に 一気に蘇った記憶 涙も一瞬だけだから 大丈夫 ...
終わりになるならなるで いいよ それで 反対したって 抵抗したって 最初から決まっていたことなんだろう ほんのちょっと期待して ほんのちょっと永遠を夢見ただけさ 現実に戻るだけのこと だから いいよ それで どんな終わり方だとしても
今はきっと どんな言葉を聞いても泣いちゃう 優しい言葉なら尚更泣いちゃう だから 今は独りにしてね 家に着くまでは泣かないつもりが 何気無く見上げた空 薄雲の間から三日月見えて 嫌だ 泣かされた
たった五文字を聞きたかっただけ なのに たった三文字で終わらせようとする 誠実さの欠片もなく 不誠実さの塊だけが残った 果てなく広がる青空が哀しいほど綺麗 目にも心にも染みていく 理由なんていらないはずなのに いつしか理由を欲しがっていた 結局私の本心は たった五文字を聞き...
初めての会話であなたから かわいいと言われたことを 私は永遠に憶えているのに あなたは私に かわいいと言ったことはないと言う 照れ隠しのようでもなくて 本当に本気で憶えていない感じが 悔しくて悲しくて憎らしい あなたが他の誰かや物を かわいいと言うたびに 嫉妬以上の思いが込...
蝉が鳴く あれから、一年 蝉が鳴く でも、一年だけじゃない 蝉が鳴く 交差する時空と感情 恋しさと切なさのグラデーション 今の私を彩る 蝉が鳴く また、夏が始まる
あの日を最後に 私には朝が来ない 最後の朝は 優しい光の中だったことが救い 思い出が優しいって それだけで救い あれからずっと 朝の来ない日を過ごしてる 妙に懐かしく思い出す時 必ず涙が溢れる その思い出の中には 必ずあなたがいる あの日を最後に 私には朝が来ない 最後の朝...
もう、どうでもいい 何度もそう思って もう、どうでもいい 自暴自棄に生きて そう 自暴自棄なのに 生きている自分が滑稽で 泣くに泣けなくなってた きっと明日もこんな日なのに もしかしたら明日は、なんて 何を甘いこと思ってんだろ もう、どうでもいいと思ってたのに きっと明日も...
足音 ドアを閉める音 もっと言えば ドアを開けた時の 空気の変化 それで分かる あなたの機嫌 私はその度に 嬉しくなったり 不安になったり それを あなたは分かっているの? 私の足音 私がドアを閉める音 もっと言えば 私がドアを開けた時の 空気の変化 あなたはどれだけ分かっ...
夜明けの頃に見た色は 哀しく滲んで部屋を染めた 遠くに聴こえる列車の音に 得も知れぬ懐かしさを感じて 泣いた 誰も知らないところで あなたの知らないところで 泣いた 重ねた嘘が私を苦しめる あなたの知らない夏が来る 不安で押し潰されそうになっても 素知らぬ顔で歩けるけれど ...
忘れたい あなたを忘れたい 捨てたい あなたとの思い出捨てたい どれひとつも忘れられず どれひとつも捨てられない 忘れたいと思いながらも あなたを思い出して 捨てたいと思いながらも あなたとの思い出に囲まれている 忘れたいのに未だに 何も捨てられずに あなたを思っている
昨日の哀しみが まだ瘉えないうちに 今日の哀しみと相まって 波となって押し寄せる 逃れるすべなくのみ込まれて 自分の位置さえ見失う 毎日がその繰り返しなのに ひとつも慣れない 抗うすべも知らない でも 慣れたら終わりなのかなって なんとなく思っている
君の悲しみに触れた指先が冷たい そして、何も言えない 慰める言葉も寄り添う言葉も 何も言えない 何も言えないまま時間だけが過ぎて 己の非力さに打ちのめされている
どうでもいいことに意味を付けて どうでもいいことを今日も繰り返す 笑わせているつもりが 笑われている人生でも 笑えない人生より 一億万倍上等だ そうさ それでいいんだ どうでもいいことさえ無いより そうさ それがいいんだ 意味なんてどうにでもなるんだから 笑わせて 笑われて...
あなたが入ってきただけで 空気が震える 無機質だったモノたちに 呼吸を感じる モノトーンの世界が一瞬で 鮮やかになる 嫌いだったモノたちを 少しだけ 好きになってもいいと思えた午後 見上げた狭い空は いつの間にか夏だった
いつも気にしてる 今日も気にしてる 君を 気にしてる 今日は何をしてるのかだとか 誰と過ごしているのかだとか 僕とは関係のない世界線 気にしたところで 現状に変わりはない 変えようがないのに いつも気にしてる 今日も 君を 気にしてる そして明日も 茹だるような気持ちのまま...
真っ赤な雫 一滴落とした これは計算よ あなたの反応 見たいだけ これくらい 誰でもするのよ その後のことは 成り行きまかせ これは恋よ 演技じゃない 嘘でもない 真っ赤な雫 一滴落とした
瞳の奥が揺れてるね 泣いていいよ いいんだよ 死にたいと思うほどの涙なら 流していいんだよ いいんだよ 他人が何と言おうと 他人には分からない痛みなんだから 痛いと叫んでいいんだよ いいんだよ 独りで抱え込まないで 僕ならいるよ いつもいる
蝶の命が儚いなんて 誰が決めたの 誰が言ったの 目の前で舞う蝶は 美しく 華やかで そして 永遠 花から花へと歌い 私を夢界へ誘う 縦横無尽に舞い 私の鼻先でとまる 蝶の命が儚いなんて そんなの嘘よ 信じないでね あなたが見る蝶も 美しく 華やかで そして 永遠
いつかの言葉 今頃になって やけに沁みてくる こういうことかって 妙に納得してる あの頃の自分は 大人ぶっていただけで なにものにも充たない果実 青臭く尖ってみせてただけの 喰えない果実 落ちて転がれば 誰にも見向きもされず 腐っていくだけ 大人の言葉は聞き流してた だけど...
本音は隠したまま 短いやり取り だけどそれだけで 読み取ってほしかった 無理なことは分かってるんだけど 本音を隠したまま 短いやり取り だけどそれだけで 読み取ってしまってた あえて無視していたのは守るため 何を? 誰を? 君を? 僕を? 君を嫌いになりたくなくて 僕を嫌い...
溜息で色付く世界 外は雨 紫色の雨 泣き始めてどれくらい? 外は雨 紫色の雨 明日もきっと泣いている 外は雨 紫色の雨
いつもの駅前 色褪せたポスター 乱雑に並んだ自転車 賑やかな交差点 不機嫌な空 烏かと思ったら鳩 汚れた鳩 急に 泣きたくなった
鮮やかさが増すほど 痛みも増す 懐かしさとは つまり孤独 誰にも話せない秘め事 重い十字架 深い海の底に沈めて 何事もなかったかのようにしても 波音が苦しいのは 記憶の海のせい だから嫌い 涙の理由は永遠の秘密 遠い空に投げ捨てて せめてもの 夏を拒む